Kくん
今回、日本の伝統芸能の一つである「能」を観ることができ、とても貴重な経験となりました。きっと今後の人生において「能」を観る機会は1、2回あるかないかと思います。それ程貴重なものを学校生活の中で経験することができるのは、江戸取くらいなのではないでしょうか。
いきなり「能」を観せられてもよく分からないのではないかと思っていましたが、開演前に基本的な動作やいくつかの型と呼ばれるものを教えて下さり、またそれを実際に会場全員でやってみることで「能」に対しての関心が高まりました。独特の発声方法で歌ったり、シンプルに見えるけれど扱うのがとても難しそうな楽器を駆使して演じられた「能」は、室町時代から続いてきたという古い伝統に誇りを持ち、それを後世に残していくという強い気持ちと、長い年月を稽古に費やし、最高のものを観客に届けるというプロの心を感じました。
また、神様に捧げるものであるので、舞台の上では足音をたてない、舞台にたつときにはそれなりの服装をする、これらの考えは古い日本の伝統を感じさせます。「礼に始まり、礼に終わる」などは日本の伝統の中で幅広く教えられていることです。このような伝統を守るには、われわれが日本の伝統文化に興味を持ち、それを後世にも継承していく手助けをすることが大切だと思いました。
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