川口淳一郎先生講演会




1組
Oさん

 今、私達は努力次第で未来を変えることができる、とても重要な時期の真っ只中にいます。その為、川口先生のお話は、宇宙についてのより深い知識だけでなく自分の夢と正面から向き合う勇気を与えて下さいました。
 一番驚いたのは、近い将来に宇宙機と航空機の境界がなくなったスペースプレーンが実用化される、という事です。宇宙にはロケットで行くものだ、という従来の考えから脱却し、新しい技術へ歩み寄ることこそが、人類にとって大きな進歩となることでしょう。スペースプレーンがあれば新薬の研究・開発もますます発展し、今まで未知の領域にあった物質も発見できるかもしれません。すると、より快適で豊かな生活を手に入れることができ、既存の学問に確実に多大な影響を及ぼします。リスクを恐れず次の世代の為に明るい世界をつくろうという意志が、地球全体に希望をもたらしていると思います。

 また、国と国が結びついて地球規模で人類の夢を叶えようとする姿勢に感銘を受けました。社会的な習慣や教育の差異により、異文化の人と協力するのはきっと想像以上に困難です。アメリカの様に母国に誇りと自信を持つことも、日本の様に失敗から学ぶことも、社会で生きていく為には必要だと、改めて気付かされました。

 広い広い宇宙の研究は、発達段階にあります。はやぶさによって進歩を遂げたことで、新たな発見もありました。それと同時に、私達も地球上の生物、人類として、努力を続けなくてはならないと思いました。



   

2組
S君

 今回、お越しくださいました川口先生のお話をお聴きして、とても感銘を受けました。私の小さい頃の夢は宇宙飛行士で、小学校でその夢を断念しましたが、スティーブン・ホーキングの「ホーキング宇宙を語る」という本を読んで、天文学そして理論物理に興味を持ちました。そして、是非一度川口先生のような世界最高峰にいらっしゃる科学者の方と対話をしてみたいと思っていました。ですから、今回質疑応答の機会を得て、先生の講話はとても貴重な経験であったと思います。

 数十億年前までには創造もできていなかった月への有人飛行、しかし今から見ると、アームストロング船長が月に人類の一歩を踏み出したのも随分過去のものとなりました。科学技術の進歩は決して停まることなく、時代と共に進歩していきます。アポロ、コロンビア、チャレンジャーなど科学のために命を捧げてきた人々はたくさんいます。しかし、困難に屈さず、苦境を乗り越えようとする先駆者精神があるからこそ、科学は進歩できていると私は思います。 そして、我々受験生にも、この精神を抱くことが重要ではないでしょうか。「はやぶさ」は通信故障、エンジンの不備があってさえ、地球に帰還できました。だとしたら、我々にできないことはあるのか?たとえある挑戦をしてその可能性は10パーセントでしかなくても、それには挑戦する甲斐があると思います。これが、今回講話を通じて勉強したことです。



   

3組
O君

 今回、川口淳一郎先生が講話の中で私たちに伝えたかったことは一つのことに集約されると思います。それは、川口先生がおっしゃっていた「新しいこと」に打ち込むことへの心構えです。新しいことに挑戦するには資金が必要であり、それ相応の結果を得られなければなりません。私たちの立場に置き換えて考えるならば、それは勉強するときには努力が必要であり、それに見合うような好成績を収めたいということだと思います。これらに必要なことは共通しており、宇宙開発も勉強も同じであり、その物事の「本質」に対し投資したり、努力したりすることであると思います。

 川口先生の話で「宇宙より経済の復興が先だ」という話がありました。これを言いかえると、目先の事へ投資するということ、私たちの立場に置き換えるならば、テスト前にテストをしのぐために勉強するということであり、それには大きな価値はないということを川口先生は言いたかったのだと思います。川口先生が今回の講話でおっしゃっていたことを私たちが自分の生活の中で生かすためには、大学入試だけではなく、それ以降のことを視野にいれた努力をしなければならないと強く感じました。
 今回の講話をお聴きして、自分の夢を明確にし、その本質を見抜き時間をかけ努力を積み重ねることが人生における成功の鍵となるのだと感じました。貴重な時間を割いて私たちに講話をしてくださった川口淳一郎先生に心より感謝いたします。



   

6組
S君

 小学生の頃、僕は恐竜と宇宙に興味がありました。知らないことを知りたくて、分からないことを理解したくて、図鑑を買ったり、博物館に行ったり、いろいろなことをしました。宇宙の博覧会に行き、オレンジスーツという宇宙服を見て、これを着なければ生きていけない宇宙はどんなところなんだろうと、幼い子供なりに考えたことを覚えています。

 昨日、川口淳一郎先生の講話を聞きました。その中で僕は、「不完全を楽しむ。」という言葉が印象に残っています。不完全を楽しむというのは、僕のできない、やったことのないことに目を向け、それをやってみて達成することだと思います。野球でも自主練習でバントが苦手な人はバントの練習をし、送球が苦手な人はスローイングを、守備が苦手な人はノックを受けて上達していきます。その過程を楽しむことが大切なことだと思います。

 知らないこと、分からないことを追求し続けること、つまり好奇心を持ち続けることも不完全さを楽しむということだと思います。幼い子供は知らないこと、分からないことが多いので、好奇心を持ち続けることができます。小さい頃に宇宙に興味を持った僕も同じ状態だったのかもしれないと思いました。

 不完全を楽しむ、つまり好奇心を作り出すことが何事においてもより良い結果を創造すると気が付いたので、これからの学校生活に生かしていこうと思います。そして、先生が話されていたように、「やれないことの理由を見つけるのではなく、やれる理由を見つけて行動していきたい」と思います。



   

8組
Tさん

 私は理科がとっても苦手です。理科が嫌いで苦手なので文系を志望しました。ですから今回の川口淳一郎先生の講演会も理解できるか不安でした。ですが、川口淳一郎先生は、「はやぶさ」のお話はもちろん、「世界初になるためには」という文系にも興味深いお話をたくさんしてくださいました。
 その中でも特に私の印象に残ったお話は、ザッケローニ監督の言葉である「ディフェンスラインを上げろ」でした。守備を中心的にやっていれば負けることはありませんが、勝つこともできないということです。私は今まで様々なことに受け身だったような気がします。しかし、その受け身のままでは、大学受験で通用するものは何も身につきません。日頃の授業中の姿勢はもちろん、これからある江戸取生活最後の紫峰祭に向けて、受け身ではなく積極的に行動して、いいものを作り上げたいです。

 もう一つお話しされていたことで心に残ったお話がありました。それは動画「抱きしめたい」のヒロインでもあるつかささんです。私もこの映画を見に行きました。つかささんは事故で忘れやすくなってしまっている姿が素晴らしいなと思いました。その中でも特に、「完璧なバリアフリーができてしまったら、人の温かさを感じられなくなるでしょう」というつかささんの言葉に私は驚きました。私もつかささんのように強くなりたいです。



   

10組
H君

 私は今回川口淳一郎先生講演会に参加しました。まず川口先生ははやぶさのプロジェクトマネージャーを務めるほどの方でどのような話が聞けるのか楽しみにしていました。そして講演会が始まり約一時間宇宙についての話を聞かせてもらいました。その話の中で出てきたのははやぶさでした。小惑星から土壌サンプルを持ち帰る技術が確立されれば太陽系誕生の謎に迫る貴重な資料になると言っていました。はやぶさはその土壌サンプルを地球に持ち帰るために開発・運用されました。そして2003年に打ち上げられ2010年に地球に帰還しました。このはやぶさの開発・運用は宇宙について知るにはとても大きなことだと思いました。私も宇宙についてたまに「どうやって宇宙は誕生したのだろう」などと気になることもあるのでとてもうれしく思いました。また川口先生ははやぶさに関連づけて様々な話をしてくださいました。具体的に夢をもつことの重要性など聞かせてもらいました。先日、テレビ番組や新聞では理研の小保方氏の報道が多くありました。やってはいけないことをやってしまったので当然批判が多かったのですが、川口先生は夢を持って仕事をする事はいいことだと言っていました。これを聞いて私は大事なことを学んだ同時に川口先生はすごい人だと改めて思いました。まず人を多方面から評価できることがすごいと思いました。これは悪いけどこれはよかったと多方面から評価することは大事だと思いました。そして世間的に悪いと言われている人を最初から否定しないということです。まずは自分で考えてみるという姿勢も大切だと思いました。
 今回の講演会で私はたくさんのことを学ぶことができました。わざわざ来てくださった川口先生やこのような講演会を催してくださった学校に感謝しようと思いました。