Oさん
ついに5泊6日の勉強合宿が終わってしまいました。とても寂しいです。
行く前はとても嫌でした。冷房の効いた人工的な空間の中で生徒が黙々と勉強しているのを想像するだけで怖いと感じ、暗い気持ちになりました。勉強合宿が始まっても、2日目までは憂鬱で、自習をだらだらと過ごしました。
しかし次第に意識が変わってきました。
まず眠気を感じたら立つようにしました。眠気と闘いながら座るより目が覚めて、勉強に集中できるようになり、同時に勉強が楽しくなりました。
次に、周囲を見るようになりました。級友たちは皆、自分以上にがんばっていました。絶対に寝ない人、眠気と必死に闘っている人、ずっと立ち続けている人などを見てとても励まされました。
そして5日目になると、一日の行程を一つ一つ大切にするようになりました。朝礼に遅刻しないように友達を起こし合い、先生方の心のこもったお話を聞いたり、長蛇の列をなして散歩した朝。勉強を終え、食堂に入るときに元気な挨拶をした食事。洗い場を早く使うために走ったり、髪を乾かすためにとにかく急いだ入浴。友達と話したり、疲れて机に突っ伏した休み時間。友達とたわいない話をして笑い合った部屋での時間・・・。6日目になると、そのすべてを心からいとおしく感じていました。大げさに思われるかもしれませんが、すべて本当でした。
中1の研修旅行に始まり、楽しいこともつらいことも共有してきたこの期のみんなとの宿泊が、これで最後だと思うと、寂しくて寂しくて閉校式での校歌斉唱の時に涙がこぼれてしまいました。
しかし、その後の時崎先生の講話の中での、「ここが終わりではない。ここがスタートなんだ。君たちは中入生、高入生ではない。もう江戸取生だ。」という言葉に、自分が恥ずかしくなって、泣いている場合じゃないと思うと、何か新たなスイッチが入るのを感じました。中3の勉強合宿では、合宿で経験したことは合宿だけで終わらせてしまいました。しかし今は、「もっと勉強したい」と思っています。
また、仲間の大切さも学びました。周りでがんばる友達の姿があったからこそ、自分もがんばることができたのだと思います。この合宿で経験したことは、きっと今後の人生においてとてもかけがえのない思い出になると思います。36期の仲間と、残り一年半の日々を大切にして過ごしていきたいと思います。
最後に、先生方にもお礼が言いたいです。5泊6日の間私たちより遅く寝て早く起きて、疲れた様子も見せないで私たちを導いてくださってありがとうございました。この先もご迷惑をおかけすると思いますがよろしくお願いいたします。
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