9組 

 私は今までクラシックを生演奏で聴いたことがありませんでした。クラシックは音楽の授業で聴くだけで日常全く耳にしていませんでしたし、今まであまり興味を持ったことがありませんでした。しかし、今回の生演奏を聴いてこれまで知らなかったクラシックの良さに気付かされました。たった3種類の楽器だけで深みのある音が表現されていて迫力がありました。2曲目の演奏は、力強い曲調から静かな曲調へとがらりと変化したところが印象的でした。そしてゆったりとしたリズムが心地よかったです。
 私は最後の曲がとても好きだと思いました。早いリズムには躍動感を感じました。穏やかで子守歌のような音、軽やかでさわやかな音、生き生きとした楽しい音、リズムや和音が変化に富んでいて歌謡曲とは違う面白さがありました。そして、演奏者の皆さんが楽しそうに弾いていて、見ているこちら側も楽しい気持ちになりました。楽しさが体いっぱいに表現されていました。楽器の弾き方にもいろいろあるのだとわかり、器楽とは奥深いものだと思いました。
 クラシックはつまらなくて退屈だと思っていましたが、とても奥が深いものでした。歴史ある演奏団の生演奏を聴くことは一生に一度経験できるかどうかの貴重な体験だと思うので近い距離で聴くことができてよかったです。今回の演奏会でクラシックの良さに気付き、興味がわいてきました。また今度、このような演奏会があれば積極的に聴きに行きたいと思いました。

 

 

 

10組 

今回、エマーソン弦楽四重奏団の演奏を聴き、弦楽器への興味と関心が深まりました。僕は吹奏楽部なので、弦楽器とはあまり縁がありませんでした。このような形で弦楽器の演奏を聴くことができ、嬉しいです。
 コンサートでは、弦楽器の素晴らしさが存分に表れていました。弓を使ったなめらかな曲調から、激しく弾いたりゆっくり弾いたりと、とても緩急のある演奏でした。中でも印象的だったのは、弓を使わず手で弦を弾いた所で、それによりとても独特な雰囲気になり、心躍らされました。僕が最も聴き入っていた楽器はチェロです。チェロはエマーソン四重奏楽団の楽器の中で最も大きく、低音です。そのチェロがメロディの後ろで気付かれないように伴奏を弾いていたり、メロディが盛り上がる時は、引き立てたりと裏方の役をしていました。しかし、チェロのメロディが来ると、これまでの低音とは打って変わって、チェロにとっての高音での演奏になりました。そんな裏方を担っていて、いざメロディだというときにかっこよく、威厳のある演奏ができるチェロに魅了されました。いつかチェロを弾いてみたいです。

 

 

 

1組 

 私には久しぶりの生演奏でした。テレビやCDから流れてくる音とは全く違う響きを感じることができました。
 自分でもチェロを演奏するので、どうしてもチェロに耳がいってしまいますが、四重奏はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとそれぞれの音が、同じように感じ取れるところが良いと思います。弦楽器はピアノのように押しさえすれば音が出るものではありません。弦を押さえる指の数ミリの違いで音が変わり、弓のほんの少しの加減で曲想や強弱が決まるので、本当にデリケートです。今日の演奏のモーツァルトの曲は細かい音の使いが多い作曲家なので、ヴァイオリンの音がより印象的でした。ショスターコービッチの曲は、どちらかというと低音が印象に残る曲で、チェロが前に出る曲だったので、チェロを演奏する私にとって嬉しいことです。
 オーケストラの中では、チェロやヴィオラはあまり目立たない楽器で、どちらかというと「縁の下の力持ち」のような存在なので、四重奏は、低音の魅力も見せられます。また、一つ一つの音が生きるので、作曲家の思いが直接伝わる気がします。そして、そのハーモニーを感じ取ることができました。今日の演奏を聞いて、私も近いうちに四重奏を経験したいと思いました。

 

 

 

2組 

 先日、エマーソン弦楽四重奏によるコンサートが行われました。僕は、吹奏楽部に所属していて、トランペットを吹いています。吹奏楽部には、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなどの主な弦楽器は使われていません。奏法は管楽器とは違い、奏法面から学ぶことはできませんでしたが、演奏面からいろいろなことを感じることができました。
 一つ目は、ハーモニーがしっかりしていることです。一曲目の、モーツァルトによる弦楽四重奏曲第十六番変ホ長調では、心地よいハーモニーが奏でられました。ハーモニーは、様々な音が重なり合っているのですが、その一つ一つの音の音量を調節したり、音程を調節したりしているのが聞いて分かりました。二曲目の、ショスターコーヴィチによる弦楽四重奏曲十四番では、奇妙かつ不思議なハーモニーが奏でられました。不協和音のようにも聞こえましたが、とても興味深い演奏でした。
 二つ目は、演奏の息がぴったりなことです。一曲約二十分もある曲を演奏すること自体難しいことなのですが、指揮者無しに息の合った演奏はとてもすごいと思いました。一人一人が自分以外の演奏を聞いて皆で音をつくり上げているのを感じました。自分もあのような演奏ができるように、トランペットの練習に励み、夏にある吹奏楽コンクールで全力を発揮できるようにしたいと思いました。

         

 

 

3組 

 私はエマーソン弦楽四重奏団のコンサートに参加して、4人の演奏に対する情熱を感じ取ることができました。
 私達が歌を歌う時、口だけを使って歌います。しかし、プロの歌手を見ていると、口だけで歌っているのではなく、表情や手など体全体を使って歌に込められた感情や、自分自身の歌に懸ける思いなどを表現しています。また、私達が楽器を演奏する時、大抵の場合、楽器を演奏するのに必要な体の部位、例えば手だけを使って演奏します。しかし、先日のエマーソン弦楽四重奏団のコンサートで、4人は体中を使って楽器を演奏することで、曲に込められた思いや曲の場面などを表現していました。同じ歌を歌う、楽器を演奏する、といった行為なのに、どうしてこのような差があるのでしょう。それは、音楽を表現したい、たくさんの人に音楽を通して想いを伝えたい、という気持ちがあるか無いかの違いだと思います。伝えたいという気持ちが無ければ想いは伝えられません。私達には、音楽を通して何かを伝えるような機会はないかもしれませんが、そういう音楽もあるのだと言うことを分かっておきたいと思いました。

 

 

4組 

 私は今までに何度かクラッシックバレエの公演を観に行った時に、生のオーケストラを聴いたことがありました。指揮者のいる大人数の演奏も迫力がありましたが、弦楽四重奏は弦楽器ならではのまた違った音の深みを感じられました。
 特にショスターコービッチが作曲した弦楽四重奏曲十四番嬰ヘ長調は、チェロが主役でしたが、音色がきれいでしみじみとした曲調でした。私は小学校低学年までヴァイオリンを習っていたことがありました。音合わせから自分でするのですが、弦楽器はきれいに音を出すのがとても難しく、正確な音を出せるようになるために、何度も何度も練習し、大変であったことを覚えています。また、同じ楽器を使用しても、弾く人によって音が柔らかくなったり、深みを帯びたり、様々に変化します。生のコンサートは演奏者のその時の気持が表現されるので、同じ演奏は二度と無く、とても貴重です。今回、私たちは日本にいながら、数々の賞を受賞されているエマーソン弦楽四重奏団の演奏を聴くことができ、とても充実した時間を過ごすことができました。
 生演奏を聴くと、CD等で音楽を聴くよりも会場と音楽が一体になっている感じがするので、とても感動します。今後もこのような機会があることを楽しみにしています。