素晴らしい仲間
3年 男子
今回亀田総合病院に行ったことで手に入れた物は、これから自分が高校生活を送る上で必要な物だったと思います。
僕がまず感じた事、それは病院の方々は日々努力している事です。
亀田総合病院の医師に方々は手術する前にシミュレーションをして手術後に振り返りをするという事。これは勉強と同じだと感じました。
江戸取での勉強のスタイルは、「予習、授業、復習」です。このスタイルは医師の方々も用いています。つまり何においても、「予習、授業、復習」の型が最も大切であると感じると同時に、大人になった後でもその型を保ち続けることができたのなら。日々成長できると感じました。
二つ目は山藤医師の講話で考えさせられた事です。その中でも「自分の未来像を描くこと」が特に必要だと思いました。僕は三年という期間が自分の目標を意識しやすいと思っています。最初の三年は江戸取入学までの受験期の三年、次が今過ごしている中学の三年、その次に来るのが高校の三年です。次の高校の三年で自分は夢に向かって何をするべきか具体的に考えなくてはいけない時期になってくると思います。
僕の夢はアナウンサーですが、アナウンサーになるには大学で何をしたのかという事も大切になります。山藤医師が、「大学に入学することを目標にするのではなく、その先何をしたいのかを考える。」とおっしゃっていたように、高校での三年はどこの大学に行くかと考えるのではなく、どこの大学に行き、何を学び、何が将来自分にとって必要かという事を具体的に考えるようにしていきたいと思いました。
そしてもう一つ、参加して感じたことは、周りに素晴らしい仲間がいるという事です。僕達の学年は医師になりたい人達が多い学年という事は何度か耳にしています。今回、参加した人の大半は医師になりたいといった人たちです。医師を目指す人は、今回楽しそうに、でも真剣に亀田総合病院を見学していました。医師を本気で目指している人はやはりレベルが高いです。そういった人が多い僕達の学年は全体的にレベルが高いと感じさせられます。そのような仲間がいるから、そのレベルに負けないように努力することが可能です。そのような仲間の多いこの学年、この学校に入学して本当に良かった、幸せだと改めて感じさせられました。
今回の亀田総合病院見学ツアーは『過ぎし日に感謝、今を喜び、未来に挑戦』の旅です。今まで自分を支えてくれた両親や先生方に改めて感謝し、切磋琢磨できる仲間が多いことに喜び、自分の高校生活を充実させて、アナウンサーになるために挑戦していきたいです。
今回、多くの大切な事を感じ、考えさせられ、手に入れる事ができ、本当に亀田総合病院ツアーに参加してよかったです。
「なぜ」「どんな」医師になりたいのか
3年
女子
千葉県鴨川市に位置する亀田総合病院。そこは従来の「病院」を感じさせない病院であると有名です。その病院の中でも、一番と言っても良いくらい、有名な霊安室を見学させていただくことができました。そこは最上階にあるため、窓からの見晴らしも良く、生物の原点である「海」ももちろん見えました。一生を全うした人が天へ行くのに最高の場だと思いました。
院内見学の後、江戸取の卒業生で、亀田総合病院に現在勤めている山藤先輩が私たちに話をしてくださいました。
「君達が10年後何をしているか、考えてみてください。その時に、自分がやりたいことをやっていれば良いのです。それは別に医師でなくても良いのです。」
私はこの言葉を聞いたとき、心がふっと軽くなりました。医科コースは一度入ったら、原則抜けてはいけなく、最後まで医学部を目指す人が集まるところです。ところが、私は気がコロコロ変わる人です。だから私はこれから医科コースへ入ることへの責任の重さを感じ、少し息苦しさを感じていました。そう感じていた時のあの言葉だったので、私はとても気が軽くなりました。とりあえず、10年後私が好きなことができるように今は沢山勉強をし、様々な経験をしようと思います。
「なぜ医師になりたいのか。このことをよく考えて、人に聞かれても答えられる位にしておいてほしいですね。」
これは、山藤先輩が強調しておっしゃっていたことです。医学部へ入った後、辞めてしまう人が結構いると聞きました。特に、勉強ができたからと言って医学部へ入った人や、大学に合格することが目的であった人。そのような人は大学へ入ってから燃え尽きてしまうそうです。また、解剖に耐えられないと言って辞めてしまうそうです。私はそのこと聞いて、医学部は、生半可な気持ちで入るところではないと思いました。また、医師を志すのは厳しい道だと改めて思いました。途中で医師になるのをあきらめてしまう人というのは、医師になりたい理由が明確でないことが多いそうです。そのため、医学部に入る前に「なぜ」医師になりたいのか、「どんな」医師になりたいのかを考えることはとても大事であるそうです。私の中では一応、「なぜ」と「どんな」医師になりたいのかについては答えが出ています。でも、まだ深くなっていないので、これから面接のためにも自分のためにも深めていく必要があると思いました。
最後に、今回、一緒に亀田総合病院へ行った河合先輩と新妻先輩から沢山刺激を受けました。また、これから医学部へ入るための勉強をしていく上で大切な事やポイント、心構えなどを教えてもらえたので、自分にとってとても有意義な時間になりました。
今回、亀田総合病院見学ツアーを企画してくださりありがとうございました。これからも絶えず勉強していきます。
理想の医師
3年 女子
私は今回亀田総合病院に行って、医師になりたい気持ちが高まりました。
私は医科コースは落ちてしまいましたが、高校に入り順位を上げ、次のチャンスで医科コースに入りたいと思います。今回落ちたことで他の人と一年差がついてしまうのであまり差がつかないようにしたいです。
今回の亀田総合病院に行って一番学んだことは先輩の話を聞けたことです。先輩は、とても話をするのがうまい、というのを感じました。そして、なによりも気持ちが明るくポジティブで、例えば英語嫌いをなくすために旅を趣味にすることがとても印象的でした。きちんとしているところはきちんとしていてかつ、面白くてとてもよかったです。そして、英語がどのくらい大切かわかりました。やはり、今の世界で英語は必然と必要になってくるので今からでも間に合うと言う気持ちを持ちこれか英語をやろう、と言う気持ちになれました。
山藤先生は、大学から勉強することが大切だとおっしゃっていました。やることがわからないと大学にせっかくはいっても何をしていいかからず燃え尽きてしまうので、今から「なぜ」なりたいのか、「どんな」風になりたいのかをはっきりさせたいです。
今回は残念ながら見られなかったのですが、手術を練習する部屋や病室が病院紹介やパンフレットをみるとすごかったので、とても見たかったです。亀田総合病院は、もし私が患者さんなったらずっといたいと思ってしまうと思います。なにより私がいいと思う所は、インターネットを使え、食事をベッドサイド端末で早くから頼まずに食べられるという所です。それなら、患者さんもストレスを感じず楽な生活が出来ると思いました。患者さんを助けられるこの仕事は精神的にも身体的にも人を助けられるからいいと山藤先生はおっしゃっていました。私も、山藤先生のような医師になりたいです。山藤先生は、総合内科という、専門ではないけれどいろいろな病気を診られるといういいところがあります。私は、産婦人科になりたいのですが、改めて総合内科もいろいろな人を助けられるのでいいと思いました。
そして、最新の医学情報は英語で伝わるので英語を特に集中的に頑張りたいと思っています。私も、山藤先生のように英語嫌いをなくすために旅に行くようなポジティブな気持ちを持っていたいと思いました。自分のやりたいことがまだ見つけられていないので、先入観をもつよりは自分のやりたかったイメージと実際にマッチしているかどうかを重要にしたいと思います。
私は、これからやらなければならないことがたくさんあるだろうけれど、目標の理想の医師に自分がなるという気持ちを持ち、これからも頑張っていきたいと思います。
思いやり
3年 女子
私が亀田総合病院に行って一番感じたのは「思いやり」でした。病院内で働いている方々は皆、患者さんのことを患者様と呼び、丁寧に接していました。様々な場面で患者さんの病院での生活を過ごしやすくするためにいろいろな工夫がされていて、驚くと同時にとてもすばらしく思いました。例えばPLANETというシステムが上げられます。PLANETとは、患者さんが積極的に参加できる医療を実現する仕組みです。やはり私は患者さんも自分の病気を知らなければいけないと思います。患者さんは自分の病気の事実を受け止め、そしてそこで気力を失わないように自らを律することが必要です。それに自分の病気が何かわからず、訳のわからない治療をしてというふうになるのもかわいそうですし、どんな病気でも患者さんに治療に参加してもらい、皆が一丸となって回復を目指した方が良いに決まっています。これらは私の考えにすぎませんが、病気のことは患者さんにも知ってもらうべきだと思います。だからPLANETは素晴らしいと思いました。他にも、病院内での負担を減らそうというサービスがたくさんありました。その中には24時間会いたい人にいつでも会えたり、買い物やご飯選びなどもあり、病院だとは思えないほど充実していました。私は特に面会時間を限っていないことが良いと思いました。大切な人に会うと誰でも元気が出るものです。
私達は見学の一環として霊安室にも行かせて頂きました。ほかの病院の多くは地下に霊安室があるのに比べて、亀田総合病院の霊安室は最上階の13階にありました。これには天国に一番近いという理由と、霊安室で使うお線香などの煙や匂いが上に昇っていってしまって患者さんに不快な思いをさせてしまわないようにという理由があるそうです。それを聞いてそこまで考えていることにとても感動しました。
山藤先生のお話をお聞きして、初めて行政医師のことを知りました。私は臨床医を目指していますが、行政医師という職業も調べてみようと思いました。私はお話の中に出てきた「ドクターG」という番組を良く見ます。番組内の話し合いの様子が、先生がカンファレンスの様子を紹介してくださった時の動画と同じでした。番組内でやっていたことが、このような本当の医療現場で行われていたことに驚きました。
このように亀田総合病院を見学し、医師は勉強ができることは当たり前で、どのように患者さんと接していくのかが重要になってくることを知りました。患者さんに自分たちが行える最高の治療をするのは当たり前ですが、そのような最高の治療も多くの人の思いやりがあって成り立つことだと実感しました。だから私も普段から人のことを考え思いやりを持って接していこうと思いました。
私は医科コースを受験しましたが、悔しいことに落ちてしまいました。「なんでもっと早く、このままの自分じゃダメだと思った時に行動に移せなかったんだろう」とひどく後悔しました。試験が終わると、必ず毎回こんな成績じゃダメと思いました。しかしダメと思うだけで今まで行動に移すことができませんでした。この前やっと勉強合宿の後、やる気が出て夏休み学校に行き、数学を教えてもらい、少しだけ順位を上げることができました。でももうその時では遅かったのです。成績が落ちた時にそれができていたらと考えるととても悔しく、二度とこんな思いをしたくないと思います。だから今の気持ちを忘れずに、また三年間自分を高め、今度こそ医科コースに受かるように、そして志望大学に受かるように全力で頑張ります。今までの自分を捨て心を入れかえて努力します。そして医師になるという夢を叶えたいです。
大切なこと
3年 男子
病院を見学するという事は、今までにおいてもこれからにおいても、何度も機会が訪れるという事はありません。だから、31日のツアーは僕にとってかなり心に残るものがありました。それをどう利用していくのかどう考えていくのかを真摯に考えようと思いました。
今回の経験を決して無駄にしたくはありません。大切なのは気持ちであると僕は思っています。どれだけ良いものがあっても、それを自分では受身として捉えていては何も入ってこないのです。「病は気から」ということわざもあるように、自分の気持ちによって、考え方や精神状態をも崩してしまう可能性があります。そのような受身の態度ではなく、自発的に様々なことに挑戦していくことが僕の今できる最大限に大切なことだと思っています。
次に、今回自分の医師や病院に対しての考え方が少し変わりました。それと同時に、自分が医科コースに進み、医師になることについて少し考えることができました。今まで医師という変わらぬ夢を持って十五年間やってきました。ですが、医師になることに重点を置いたときに、それがどれほど大変ことなのか、それがどれほど家族や周りの人に協力してもらい、支えられることなのかということが大切になるのです。医科コースに合格したからといってすべてが決まったと考えるのはおかしなことです。けれど、不安なことがたくさんあります。正直、今の自分の成績では国公立大学をねらうことも出来ないと思っています。自分はこのまま進み続けても大丈夫なのか、答えがみえません。自分の未来は道も光もありません。ただ、そこに光や道を創り出していくことができるのは他でもなく自分自身です。
医科コースという一つのステップにおいて、自分が合格したということは、他の誰かを一人不合格にさせてしまったことと同じです。それは僕らの中学入試の時とも同じなのです。中一生のころの志が今では少し劣化したと思います。時間の流れは人に甘えと安心感を与えます。それは良い方にも悪い方にも変わってしまうのです。同じ過ちはもうくり返したくありません。何事においても失敗は付き物ですが、常に前向きな考えで積極的に取り組んでいきたいと思います。
生きていることのすばらしさ
3年 女子
今回このツアーで亀田総合病院を訪れて、更に医師になりたいという思いが強くなりました。始めに病院を見たときはマンションかと思うくらいきれいで、事前に遠藤先生がおっしゃっていた通り建物の中は全く病院独特の匂いがしませんでした。様々なことに対して驚くことがたくさんありましたが、特に患者さんを思う気持ちがとても強いということがすばらしいと感じました。患者さんを第一に考えるスタッフと設備があれだけ整っていれば、一日に約三千人もの人々が訪れると聞いても納得することができました。
病院内の見学では最上階にある霊安室に入らせていただくことができました。他の病院の霊安室に入ったことがあるわけではありませんが、思わず「ここが霊安室ですか?」と質問したくなりました。暗くて陰湿なイメージとは正反対の、明るくとても清潔感のある部屋で、そこからの眺めもすばらしいものでした。この素敵な霊安室は、多くの患者さんが亀田総合病院を選ぶ理由の一つではないかと思います。
私達の大先輩にあたる山藤栄一郎先生の話から、たくさんのことを学ぶことができました。先生は学生の頃嫌いだった英語を克服し、他国の人と友人になりたかったためにたくさんの国の学生と自らコミュニケーションをとっていたとお聴きし、とても尊敬の念を抱きました。私も英語を話せるようになりたいと思っていますが、今はまだ何も行動を移せていないので、先生を見習い小さなチャンスも逃さないようにしたいです。また、改めて夢や目標を持つことの大切さを実感することができました。たとえ、苦手な事や嫌いなことでもしっかりとした夢があれば、頑張って克服することができると分かりました。私は小児科医になりたいという夢を持っているので、これから苦手な事を徐々に克服していき、夢を実現させたいです。
私の目指す医師は子供の達の体の治療はもちろん、心のケアもできる小児科医です。普通の子供たちと比べて体のどこかに何らかの障害を持った子供たちはできることが多少限られてしまいます。しかし、そういった子供達に悲しい思いはしてほしくないので、どんな小さなことでもできることを見つけ、一緒に頑張りたいと思っています。また、私が江戸取で学んだこと、これから学ぶことをたくさん伝え、今生きていられることのすばらしさ、というのを教えてあげたいです。
患者さんの心身共に元気にしてあげられることができ、誰からも信頼される医師になることができた暁には、私も是非亀田総合病院で働きたいです。そして、いつか私も亀田総合病院のように立派で、誰もが来たくなるような病院を建て、一人でも多くの患者さんの命を救いたいです。
亀田総合病院で学んだこと
3年
僕は今回亀田総合病院ツアーに参加してとてもたくさんのことを学びました。
一つ目は英語が大切だということです。僕はあまり英語が得意ではなかったので家でよく勉強していました。コツコツ勉強を続けることでだんだんよくわかるようになり、今では長文も訳せるようになりました。山藤先生も英語が大切だとおっしゃっていたので勉強していてよかったです。大学に行っても英語で論文を書いたりすることもあったり、外国から来る書物は日本語訳になっておらず英語のものが多いのでこれから先、英語力は一番重要になってくると思います。だからこれからもしっかり続けていきたいと思います。
二つ目は、理想の医師像と、なぜ医師を目指したのかということについての考えを明確に持つことです。山藤先生もこのことはとても大切だとおっしゃっていました。僕が医師を目指したのは小学生の時交通事故に遭い、たまたま通りかかった非番の医師が応急処置や、救急車を呼んでくれ僕を助けてくれたからです。そしてそんな医師のように仕事以外のときにでも人を助けてあげられる素晴らしい医師になりたいと思ったからです。また、何科にするかはこれから先パソコンやスマートフォンなどで目を悪くする人が増えてたり、高齢化で老人の白内障などがどんどん増えてくると思うので、眼科医を目指したいです。自分も目があまり良くないので相手の立場に立って物事を考えていけるような医師になりたいです。しかし、山藤先生もおっしゃっていたように二年間の研修でいろいろな科を体験することで見え方が変わってくると思うのでぜひやってみたいと思います。
三つ目は意志の強さです。医師になるにはそれなりの能力が必要です。生半可な気持ちでやっていたらなれません。医師は命を救う仕事です。だからしっかり努力してきた人たちだけがなれます。山藤先生も苦手な教科があったとおっしゃっていました。でも本気で医師になりたいという思いで苦手な教科もあきらめることなく必死に勉強したそうです。今の僕はそんな風に頑張っているとは思えません。高校生になったらテストの科目が増えます。今以上の努力が必要です。だからこれからはさらに気を引き締めていき「本気で医師になるんだ」という強い思いを胸に頑張っていきたいと思います。そうすれば苦手な教科の点数も少しずつでも上がってくると思います。それが自信になり、もっと頑張れるようになります。
最後にこの三つのことをしっかりと実践していき、医師という大きな目標、夢に挑戦していきたいです。高校生からは医科コースで同じ夢を持っている仲間と共に切磋琢磨し、必ず夢をかなえたいです。また、判断力そして決断力を高めていきたいです。この亀田総合病院ツアーで得たことをこれからの生活に生かしていきこのような機会があれば進んで参加したいと思います。
すばらしい病院
3年 男子
僕は今回の『過ぎし日に感謝 今を喜び 未来に挑戦』の旅 亀田総合病院ツアーに参加して、高等部から始まる新しい生活に対する意識を新たにすることが出来ました.
僕は、医療の現場に接することが多かったので、自分の将来の夢も医療に従事する、医者という職業を目指すようになりました。また、このツアー募集時には高校の医科コースの試験前だったということもあり、このツアーに参加しました。
僕が今回参加した亀田総合病院ツアーでは、亀田総合病院までの道のりは長かったのですが、参加してよかったと思っています。今回の亀田総合病院ツアーは、東大キャンパスツアー、筑波大学医学部キャンパスツアーに続き、中3になってから参加した第三回目の見学ツアーであり、亀田総合病院の設備や、その周辺の風景といったものは今までの病院のようなイメージとはまったく異なっており、とても驚く点が沢山ありました。
一つ目は、その立地です。亀田総合病院は目の前に海が広がっていると聞いていたのですが、いざ実際行ってみると想像以上に広大に拓けた海のほかにも、周りは山に囲まれ、静かながらも明るく、その場所でなら病状も良くなるような気がするような場所でした。今まで僕は、病院と言ったら、周りが平地だったり、山などといった場所のでしか知らなかったので、とても新鮮な印象を受けました。
二つ目は、病院という印象を感じさせないような、まるでホテルのような内装でした。普段のような、白い壁や、真っ白の廊下といった様子は一切なく、木目調であったり、、薄いオレンジ色の壁、また、パンフレットに書かれていたものを読んだのですが、病室もやはり木目調などといった自然な色で彩られており、病院の白い壁やその他のような、病院に来ている、という緊張感があまり感じられないような造りになっていて、やはりホテルに来ているような雰囲気を感じました。
そして、特に驚いたのがこの三つ目である、個室にはパソコン兼用の端末が置かれていることでした。この端末は、パソコン、テレビといったものから自分の病状、担当医師といったことまでつながっていて、この機械というものは意外だったのですが、とにかく驚きました。
病院見学が終了した後、中等部七期生の先輩である山藤栄一郎医師が話して下さったのですが、山藤医師は英語の大切さ、病院についてなどを話してくださいました。
僕は、先日医科コースの入学試験を受験をしてきました。僕は、将来の夢を叶えるように日進月歩努力して行くと共に、来年から入ってくる高入生の人たちと一緒に切磋琢磨して、やがては今回見学にいった亀田総合病院のようなすばらしい病院に勤めていけるようにしていきたいと思いました。
病は気から
3年 女子
病気を病気とさせまいとする気持ち、それは今回短い時間でもほんとうに強く響いたものです。
私は「死」というのが怖いです。人は必ず死ぬ、それはちっぽけな私達の力では逆らえない自然の摂理であり、それは私を耐えられないほどの不安にさせます。でも今回亀田総合病院の見学をさせていただいて、医師のほんとうにすべきは治療だけでなく、そういった人には逆らえない病、すなわちマイナスをプラスにすることだ、と痛感しました。
医師になること、私はそれを小さい頃から夢としてかかげています。本で読み、診療を何回も受け、友達と夢について、医師について、互いのあこがれを語っています。しかし、最近私は、自分に医師として、働けるだけの根性がないのでは、と思い始めていました。自分の目の前で人が亡くなるのをいつかは見る仕事です。自力で、教科書の知識を曲げていかなければならない仕事です。そんな重圧に自分はたえられるのか。
私は今回初めて診療を受ける以外の目的で医師の方にお会いしました。私は悩みを捨てました。私は、「こんなふうなかっこいい医師になりたくて夢をいだいたんだ。責任が重くても、それでも、人を笑顔にしたくて、医師という仕事をめざしていたんだ」と改めて思いました。
あと少しで、高校生になり、医学部に入るために、本腰を入れはじめなくてはならない時期に入ります。医学部は、簡単に入れるようなところではありません。大学受験とは、私達が、今まで夢のためにどれだけの努力ができたのかを示す場です。わたしはそこで、努力をしました、と自信を持って言える人になりたい。だから今、その助走をきります。
具体的な勉強の目標としては、英語の知識をふやすこと。今回先生が何度となく強調されていた英語の重要性。学会や論文によって自分の患者さんがマニュアル通りに治らないとき、改善方法を英語で、再び同じことが起こったときのために世界に向けて、発信する。それに英語は使われる。つまりは、英語ができなければ救えないかもしれない。
このように、今回、今自分がしていることが予想以上に強い結びつきがあると知りました。患者さんは医師に自分の人生をゆだねます。誰だって、知識も経験も重ねて、確実に元気になれる医師にかかりたい。でも、そんな医師はいません。そこに近づくことはできても、人は必ず死ぬ生き物であるから。医師はその境地を目指して、努力しつづけなくてはならない職業だと思います。
医師への思いが深まりました、これからもがんばります。
学んだことを今後の糧にする
3年 女子
Always Say YES!!
このコンセプトの亀田メディカルセンターは、患者を「病を患っている人間」としてではなく、「一人の個性ある人間」として対応する様子が見受けられました。私はこの個性を大切にする、つまり、「その人らしさ」を封じない医療に魅力を感じました。今まで私が入院したことをある病院は、患者の病気を治すことを第一として、患者は好きなことができないという日常からかけ離れた生活をしなくてはならない義務感がありました。その常識を覆した亀田メディカルセンターの患者への配慮は想像を超えるものでした。患者が病院に従うのではなく、病院から患者に安心してもらえるように患者の身になって考える、そんな思いやりのある医療によって患者の身体的なケアだけでなく、精神的なケアをすることも可能になるのだと思います。そして今そのような医療を日本が、世界が求めています。病院を見学して、現代の医療の不足している点を発見することもできました。
さらに、医師という職業について今まで知らなかった点も知ることができました。医師は患者と接することだけが職業でなく、教える、教えられることも職業だということです。山藤医師のお話の中でのカンファレンスの映像から、普段テレビで見る切迫した医師、患者の診察をする医師だけが働いている姿ではなく、私たちの見えないところで話し合ったり、講義する姿も働く医師の任務なのだということに驚くと共に、医師になるという夢を持っている私にとってもう一歩踏み込んだ夢を与えてくださいました。それは、医師になり、「心豊かなリーダーになる」ということです。日々の診察や治療をこなしたうえでリーダー的存在となり、後輩などに教える、先輩や他の医師から教わる、そのような成長することをやめない、謙虚で温厚な医師になろうと思います。そのために私は高等部に入学してからも新たな気持ちでさらに勉強に打ち込んでいきます。しかしここで注意すべき点は、大学に合格することだけに勉強をしないことです。山藤医師は、常に十年後を見続けるという広い視野を持つことの大切さを教えてくださいました。特に高等部になると成績表も簡素になり、大学を意識しがちになってしまいます。そんな時こそ自分の勉強に対する姿勢やとらえ方を見直し、大学という枠を超えた、夢に向けての勉強をしていこうと思います。
今回のツアーに参加してくださった高三の先輩方のお話も私たちがこれから歩んでいく人生への心構えとなり、貴重なものでした。このツアーで吸収したすべてを生かして努力していきます。
未来に挑戦
3年
女子
今回、亀田総合病院を見学して、たくさんのことを学ぶことができました。私が病院に到着して一番初めに思ったことは、病院らしさを感じさせない外観です。病気や怪我で心身が弱っている人に、さらに病院に来たということで苦しい思いをさせないように、という患者様への心遣いが行き亘っていてとても感動しました。病院内の見学の前に病院内の説明を映像を見ながらしていただきました。そこでも驚くことがたくさんありました。入院している患者様・スタッフのためのエステのできるフロア、妊娠している患者様の家族のためのプレイルームなど、家族や小さい子への全ての人への気配りがそこにはありました。病院内の見学をして、私の病院という言葉に抱いていたイメージが完璧に変わりました。病院のスタッフの、全ての人々の幸福に貢献するための愛の心が目に見てとれました。医療の使命とは、人がより満足し、思うように生きるためのサポートをすることです。亀田総合病院の医療方法が、全ての病院に広まったら、より多くの人々の幸福に繋がると思います。
最後に江戸取卒業生で、現在総合内科の先生である山藤栄一郎先生にお話をして頂きました。山藤先生のお話で驚いたことは、医者として自分の持っている知識を若い医者に教えることができる人が少ない、ということです。ただでさえ、今の日本は医師の数が不足しています。その中で医師を育てる人材が少ないと、きちんと患者様を治療できる医師が増えません。これを聞いて、私は医師になりたい気持ちを大きくすると同時に、使命感のような物が生まれた気がしました。
私は高校生で医科コースに進学することができませんでした。それが分かった数日間はそのことで頭がいっぱいで、夢を変えた方がいいのか、部活を辞めた方がいいのか、ずっと誰にも相談をせずに明るく振る舞いつつも内心悩んでいました。しかし、山藤先生の言葉が私を救ってくれました。大事なのは10年後
何をしているか、未来に何をしているかです。今私がやらなくてはいけないことは、この後悔を二度としないために努力することです。バスの中で高三の先輩もおっしゃっていましたが、部活をやめた所で、勉強をやるようになるとは思いません。部活も勉強もどっちもできるからすごいのです。医師になりたい気持ちがなかったら、なにも迷いなしに夢を変えているはずです。山藤先生のお話を聞いて、自分を見つけ直し、気持ちを再確認することができました。医科コースへ進学できないからといてって、医師への夢が断たれたわけでもありません。この悔しい気持ちをばねにしていきます。高校二年生で医科コースに進学できるように頑張ります。
医科コースに合格して
3年 女子
今回は、本当に素晴らしい経験をさせていただいたと思います。実際は、大半を移動に費やし、現地で学習できたのは3時間弱でしたが、とても高密度な経験ができました。
私は、病院見学で1つ、山藤先生のお話で1つ、分かったことがあります。
まず、病院見学で分かったことは、患者さんには思いやりの心を持って接することが大切だということです。人に思いやりの心を持って接するというのは、とても大切なことですが、それをあのように重要視している病院はあまりないと思います。例えば、外来棟の吹き抜けや、院内のお花屋さん、タリーズコーヒーなどがあることです。とても患者さんに配慮がなされており、「私の知っている病院と全然違う」と衝撃を受けました。その中でも、私が一番驚いたのは、病院にホテルで言うコンシェルジュのような方がいることです。頼めば、洗濯をして下さったり、自分の代わりに買い物に行って下さるなど、普通の病院では考えられせん。しかし、もしいてくれれば、患者さんはとても助かると思います。これらのことから、私は、亀田総合病院では、とても患者さんに配慮されていて、患者さんには配慮、つまり思いやりが大事なのだと気づかされました。
次に、山藤先生のお話で分かったことは、「どうして医師になりたいのか」という自問自答をしていた時に、自信を納得させられる答えが出せないようであれば、医師は務まらないということです。面接や作文で何度も書いたように、医師になりたいと思った直接的なきっかけは、祖父の心臓の手術ですが、何科に行きたいのかは決まっていません。祖父の手術だけなら外科ですが、中一の頃の紫峰祭で精神について調べて興味を持った精神科や、私の大好きな先生が内科の先生なので、内科など、行きたい科はたくさんあります。なぜ医師になりたいのかをはっきりさせれば、おのずと答えは見えてくると思いました。
山藤先生のお話で気づいたのですが、まず、根本的な問題として、何医になるのか、ということもあります。確かに、私も医師と言えば、臨床医のイメージしかなく、行政の立場から医療を支える厚生労働省の仕事など、今回初めて知りました。山藤先生は、「大学を卒業してから決めても大丈夫だと」とおっしゃっていましたが、高校卒業までに、何医になりたいのか、くらいは決めておいた方がよいと思いました。
また、これらの他にも、今回のツアーで考えたことがあります。まず、高校3年生の先輩方の話ですが、「医科コースは忍耐強くないとついていけない」という話を聞いて、確かに、勉強が嫌いでは、ついていけないと思ったので、苦手な英語などの科目を好きになりたいと思います。次に、山藤先生の話で、死者を送る話がありましたが、90歳以上の方が亡くなった時、「助けられなくて残念です」と家族に言う医師もいらっしゃるようで、山藤先生の「大往生でした、と言ってあげたほうがよいのではないか」という意見もあります。このような意見の違いが出るのが医療の難しさだと思います。里見清一先生著「医師の一分」という本に出てきた話ですが、ある医師は、脳死の方の胃癌を摘出する手術をしたそうです。確かに、ご家族から、どのような要望があるのか分かりませんが、これは少し変な話だと思います。このように、医療の問題点というのもたくさんあると思うので、それを解決できる厚生労働省の仕事も面白いと思いました。
最後に、このような形で自分が何を考えたのかを書き留めておけるこの機会を利用して、思ったことを書きます。私はツアーで参加した中で、医科コースに合格した人です。しかし、遠藤先生もバスの中でおっしゃっていたように、「このくらいでも、医科コースに受かるのか」と考えて勉強をおろそかにすることは許されないことだと思います。私は医科コースに首の皮一枚で受かったので、先生方に「この生徒を合格させて良かった」と思っていただけるような人間に成長しないといけないと思いました。意識が高く、頭のよい同級生たちに負けないように、勉強を頑張りたいと思いました。
今回のツアーは、私にとって、人生のよい経験となりました。受け入れて下さった病院の方々、引率して下さった遠藤先生、参加して様々なことをしてくださった新妻先輩、河合先輩に心から感謝したいと思います。
病院と医師の役割
3年 男子
亀田総合病院という名前を初めて聞いたのは、ツアー参加者を募集する時でした。名前も聞いたこともない病院のツアーになぜ参加したかというと、自分の夢である医者という本来の姿を見るため、そして全国各地から患者が訪れるほどサービスの良い病院に行ってみたかったからです。
今回のツアーは病院滞在時間が四時間という短い時間でしたが、様々なことを学ぶことが出来ました。まず病院の造りです。普通の病院は入ったらまず受付があって待合室、ちょっとした売店、そして薬局など最低限のものしかありません。しかし僕達が亀田総合病院に着いてまず目にしたものは、コンビニやカフェといったもので、病院という名にふさわしくないものでした。さらに院内にはレストラン、花屋、そしてべーカリーといった、入院している患者さんと一緒に楽しんだりする施設があります。またここでは手に入らないものはスタッフに頼めば鴨川市内であれば代わりに買ってきてくれるというサービスもあります。
このようなサービスは他の病院にはありません。なぜならそれだけ病院の負担が増えるからです。ではなぜこの病院はこれだけのサービスを提供することが出来るのでしょうか。それはこの病院の信念にありました。「全ての人々の幸福に貢献するために愛の心をもつ。」それが他の病院には真似をすることの出来ないことに対する行動力の原動力になっているのでしょう。
さて、そんな亀田総合病院もサービスだけがいいわけではありません。例えどんなにサービスの良い病院でも、それ以前に信頼がないとその病院には誰も来たいとは思いません。亀田総合病院は国内外問わず患者が訪れ、人間ドッグは十ヶ月待ちとなっています。そして人間ドッグを受けた人は来年の予約を入れていくというくらいです。つまりこの亀田総合病院はサービスだけでなく病院の信頼も高いものとなっています。
ツアーの最後にあった山藤先生のお話も大変興味深いものでした。大学に合格することも大事だが、目標は十年後、二十年後に好きなことをやっていることだというお話がありました。それと同時に、何科の担当になりたいかは働いてから決めればいいというお話もありました。つまり医師になりたいという夢はあっても、無理に専門をつくる必要はないということです。専門をつくってしまえば他は関係ない、ということにはなりたくありません。山藤先生もホームページの医師紹介の中で唯一総合内科の中で専門を持ってない医師でした。
今回のツアーは前回参加した東大キャンパスツアーよりも専門的なものでした。それだけに自分の将来像もより明確なものとなってきました。そして医師になるための通過地点の一つである大学入試まであと三年を切りました。悔いのない結果を残せるようにがんばっていきたいです。
自分に必要なこと
3年 女子
今回、私たちは、鴨川にある亀田総合病院へ行き、病院の中を見学し、そして江戸取を卒業された山藤先生の話を聞かせていただきました。
私が亀田総合病院を見学して、とても心に残ったのは、病院内がどこも患者さんのことを考えて作られているということです。やはり、一番感動したのは、最上階にある、霊安室です。普通は、地下にあるような霊安室を最上階にした理由にとても感動しました。それは、天国は天にあるから、天国に一番近い所である最上階にした、というものです。これを聴いて、私はやはり、人のことを考えることは大切だなと思いました。死んでしまったのだからといって全く気にしないでいることもできるのに、人が死んだ後のことも考えているから、そして思いやる気持ちがあるから、このような環境を作ることができるのだと思います。霊安室だけでなく、病院の中に花屋を設置していることや、薬を取りに来る時間を電光掲示板に表示するなど、色々なことをやっていました。患者さんのことを第一に考えるという姿勢は医者にとって一番大事なことと思ううので、とても勉強になりました。
見学の後、私たちは江戸取を卒業された山藤先生の話をお聞きしました。そこで、私は三つのことを学びました。そのうちの一つは、「大学に入ることが全てじゃない」ということです。よく、大学に入ってから気を抜いてしまう人がいるのだそうです。しかし大学に入ってからというのは、医者になるための勉強をするのであって、気を抜いてリラックスするものではありません。私たちが昔やった中学受験の様に、合格すれば終わりなのではなく、そこからまた新しいスタートするのだということを忘れないようにしたいと思います。二つ目に私が学んだことは、「自分が将来どんな医者になるのか想像する」ということです。自分が将来どんな医者になるのかを想像することによって、今自分が何をするべきなのか、ということがわかります。そして、自分を成長させることができます。自分が何になりたいのかを明確にすることで、より将来の夢を実現させることができるようになるといいと思います。最後に私が学んだのは、「英語は大事」ということです。私は今、英語の成績がとても良いわけではありません。しかし、山藤先生の話では、医療の最新の情報は全て英語で入ってくるのだそうです。医者は新しいことを常に学び続ける仕事です。その新しいことを学べないようでは、医者になることはできません。まだ、医学部に入るのにも、医者になるのにも時間があります。英語が得意になるようにこれからもっと勉強をしようと思います。
今回、亀田総合病院に行って、自分に必要なこと、知っておくべき大切なことなど、知ることができました。四月から医科コースで頑張って勉強をするようになるので、今回、実際に病院に行き、先生の話を聞いていろいろなことを学べて本当に良かったです。
学んだことや気付かされたこと
3年
女子
私が今回訪問した亀田総合病院は、病室のベッドサイドにタッチパネル式のベッドサイド端末があり、それを利用して、食事確認や買い物ができるなど、最新の技術を導入している病院で、とても新鮮でした。中には、たくさんの様々なお店があり、病院らしさのあまり感じられない病院でした。確かに、小さな子供は、病院は怖いところだという先入観を持ってしまいがちですが、亀田総合病院は病院というよりは、ホテルのようなところだったので、そのような小さな子供も安心して入れる病院だと思いました。
また、患者さんの様々なニーズに常にYESと答え、患者さんが二十四時間会いたい人に会えるシステムがあるなど、患者さんとその家族を第一に考えていることがわかりました。
そして、江戸取の卒業生の山藤先生のお話は、とても心に残りました。山藤先生の話の中には、大学に入ることが目標ではないという話もありました。入りたいと思っていた大学や学科に入れたとしても、それから先、怠けてしまうと自分の最終的なゴールが大学に入る事だけで終わってしまいます。だから医学部に入った後もしっかり学習を積み重ねていくことは大切だと思いました。そして、どうして医師になりたいのか、どんな医師になりたいのかを常に考えることも大切だという話もありました。私は、病気だけを治す医師ではなく、患者さんや家族を精神的にも支えてあげられるような医師になりたいです。入院していたり、病気にかかっている人は、精神的にもつらい思いをしている人が多いと思います。私も重い病気にかかってしまったら、きっと大きなショックを受けると思うし、小さな子供は、入院したときは家族に会えなかったり、家に帰れずに寂しい気持ちになってしまうでしょう。そんなときに、そのつらさを少しでも和らげて、精神面も支えてあげられる医師になりたいです。
今回は、亀田総合病院の中で学ぶことはたくさんありましたが、移動中のバス内でも高校三年生の先輩の話を聞いて、勉強を頑張ることは大切ですが、それだけではなく、もっと様々なことに挑戦して、勉強との両立をしていくことも重要なのだということに気づかされました。
今回の亀田総合病院の見学は、学んだことや気づかされたことが本当にたくさんありました。この経験を生かして、自分の夢に向かって頑張っていこうと思います。
魅力のある病院
3年 男子
僕は、1月31日の「過ぎし日に感謝、今を喜び、未来に挑戦」の旅に参加しました。そこで、千葉県鴨川市にある亀田総合病院に行きました。その病院は房総半島の海沿いにあり、その病院の近くには鴨川シーワールドもありました。亀田総合病院はとても良い環境に建っているなと感じました。あと、もっと驚いたのが病院内でした。入った瞬間、他の病院とは明らかに違うというのがわかりました。雰囲気が病院ではなくホテルのようでした。病院内には他の病院にはない、コーヒーショップやフラワーショップなどもありました。大体の病院には地下にある霊安室は最上階の13階にありました。その霊安室は「天国に一番近い霊安室」ということで有名です。他にも亀田総合病院の魅力がたくさんありました。入院患者さんがその日の食事をタッチパネルで選べたり、タッチパネルで買い物代行サービスを行っていたりなどと、他の病院ではないようなサービスを受けることができます。それを知って、僕は「入院するならこの病院がいい」と思いました。こんなに魅力のある病院に来たのは初めてだったと思います。
今回、江戸取の先輩で現在亀田総合病院に勤めている山藤栄一郎先生が僕らに話をして下さいました。その話の中で、「目的意識を持つことが大事、ただ医学部に入るためだけにただ何となく勉強するのはダメ」という話がありました。「医師になる」という目標を掲げ、「絶対医師になる、そのために一生懸命勉強する」という気持ちを常に持つことが大切なのです。僕は医科コースに進学することが決定しました。4月から医科コース生の一員として、自分の目標を見直し、目的意識を高め、どうして医学部に行きたいのか、どうして医師になりたいのか、どういう医師になりたいのかという理由を自分の中で考え、あと2か月ほどで始まる高校生活で目標を達成するために日々努力していきたいと思います。僕は今まで目的意識があまりありませんでした。目的意識がないままだと、医学部に行くためだけにただ何となく勉強するという日々を送ってしまいます。そういうことにならないように、目的意識を持つことはとても大切なことです。
今回の山藤先生の話をお聴きして、目的意識を持って勉強しようという気持ちになりました。目標はもちろん医師になること、そのために医学部に入ることです。その目標を現実にするのがこれからの課題です。今回の貴重な経験を活かして、まずは医学部合格へ向けて一生懸命江戸取での生活を送っていきたいと思います。
今回、亀田総合病院ツアー「過ぎし日に感謝、今を喜び、未来に挑戦」の旅を企画してくださった遠藤先生、本当にありがとうございました。
最後まであきらめない医師
3年
女子
1月31日に千葉県鴨川市にある亀田総合病院に行きました。これまでの江戸取での3年間、自分を変え、将来の夢や目標について考えるチャンスは何十回もありました。しかし、今回のこのツアーは今までの中で一番自分を変えることができ、将来の夢や目標について考えることができたイベントだったと思います。
病院内の見学をさせていただきました。私は生まれたとき以来、亀田総合病院のような大きな病院に行ったことがなく、行くまでどのような環境、場所なのか全く想像できませんでした。中に入ってみると、そこは病院という雰囲気を感じさせない明るく、落ち着いた雰囲気が漂っていました。院内にはこんなことまでするのかと思ってしまうほどの多くの行き届いた配慮があり、全国から多くの患者様がこの亀田総合病院へ治療しに集まることに深く納得しました。
江戸取出身のドクター山藤先生の話をお聴きしました。山藤先生の話にはこんなことがありました。「実際の医療現場はテレビドラマとは全く違う。いつも答えのない問題と必死に向き合っている。」私は医療系のテレビドラマを何度か見たことがあります。そのテレビドラマで病院とはこんな場所なんだ、医師はこんなこともするんだ、と勝手に想像を膨らませていました。しかし、その想像と現実は違います。
私が医師になった時、理想と現実の差に苦労しないよう、今のうちから覚悟を決めておく必要があると思いました。また、山藤先生は医師になりたいと思った動機、どんな医師になりたいかについてしっかり考えることが大切とおっしゃっていました。そこで、自分なりに考えてみました。
まずは医師になりたいと思った動機です。私の場合、小学校低学年の頃に読んだ家庭医学に関する本が大きなきっかけです。幼いながらに、「世の中にあるたくさんの病気で苦しんでいる患者さんを一人でも多く治してあげたい」と強く思いました。その後、私の将来の夢は多くの方向へ揺らぎます。弁護士や通訳や英語教師、アナウンサーなどです。しかし、多くの人にとって一番身近で関わりのある職業、また、自分の学んだことによってより多くの人を救うことができる職業はやはり医師しかないと思い、決意しました。
次にどのような医師になりたいかについてです。私のなりたいと考える理想の医師像は大きく分けて二つほどあります。一つは英語を自由自在に使いこなし、世界中の難病に苦しむ患者様を救う医師です。私の得意科目は英語です。ですから、これからもっと英語のスキルを高め、日本だけでなく世界を舞台に活躍できるようになりたいです。もう一つは最後まであきらめない医師です。この考えは亀田総合病院のモットー"Always
Say
YES!"という考えに影響されてできました。患者様は絶望の淵に立ちながら医師に頼ってくるでしょう。頼られた医師があきらめたら患者様は死ぬしかありません。不安になるばかりです。最後まであきらめずに患者様のためにたくさん努力できる医師になりたいです。
このようなしっかりとした目標ができたのはこのツアーのおかげです。確実に自分を変えることができました。また、亀田総合病院のような素晴らしい病院で多くの患者様を救っている将来の自分の姿を想像することができました。
将来の夢や目標を叶えるには努力が必要です。高等部の医科コースでの三年間、辛い時はこの作文に書いた自分のやりたいことを思い出しながら頑張っていこうと思います。
十数年後のことはまだ予測不可能ですが、この作文に書いた理想の医師になっていることを望みます。そのためにも「今」という時を大事にして努力していきたいです。
自分の将来を改めて考える
3年 女子
遠藤先生のお話で知った亀田総合病院。こんな素晴らしい病院があったことに驚きを隠せませんでした。そして、江戸取の卒業生である、山藤栄一郎先生は、医師になりたいと思っている私に、たくさんの刺激を与えてくださいました。
今回の亀田総合病院の訪問で、一番心に残っているのは、山藤先生のお話でした。もちろん、患者さんだけでなく患者さんの家族のことまで考えてある病院のシステムや、まるで病院ではないかのように思わせる造りになっていることにも大変驚きました。しかし、山藤先生のお話は、大学を卒業してから、ずっと亀田総合病院で働いているからこそ話すことができる、医師という仕事の良い所や大変な所などのたくさんのお話を直接聞くことができました。
「医学部合格がゴールではない。十年後、自分がどのような医師になっているかイメージすることが大事だ。」と山藤先生がおっしゃっていました。その言葉を聞いたとき、自分自身にひっかかるものがありました。それは、今までずっと、どこの大学に合格すればいいのかを中心に将来を考えてきていたことでした。難しい大学に入れば自然と医師になれると大きな勘違いをしていたことに気づかされたのです。一番大事なのは大学に入ってからです。大学に入ってから、どれくらい努力するかで、その先の人生が分かれてくるそうです。今、頑張るのは当たり前ですが、それ以上に大学では努力し、学び続けなければならないのです。
私の目指している医師は、亀田総合病院で働いている先生に似ていると思いました。患者さんの治療はもちろんのこと、患者さんとのコミュニケーション、そして、自分のやりたいことをやるということをすべてできているからです。なかなか、仕事を完璧にこなしながら、自分のやりたいことはできません。それは、とても難しいことです。しかし、私は、それを自然にできる医師になりたいと思っています。
山藤先生は、江戸取の卒業生であることを誇りに思っていました。時間厳守は将来、本当に必要なことであり、挨拶は、初めて会う人に与える印象が、だいぶ変わってくるそうです。医師は、患者さんが心を許せる存在にならなくてはいけません。そう考えると、今、江戸取で学んでいることは、絶対役に立つと改めて実感しました。
私たちは、社会に出て働くまでにはまだまだ時間があります。しかし、その時間を有効活用して自分の目指している医師に近づかなければいけません。今回、中学生であるのに、素晴らしく、すてきな病院に見学に行けたことはとても幸せなことです。この経験を生かして、自分がこれから進むべき道を改めて考えたいと思います。最後に、このような貴重な機会を与えてくださったことに深く感謝したいと思います。
正しい選択
3年 女子
私がこのツアーに参加した理由は、将来医療関係に進みたいと思っていて、世界でも高い評価を得ている病院を見学したいと思っていたから、また現役の医師の講話を拝聴したいと思っていたからです。私は医科コースの入学試験を受けませんでした。しかし、「最高レベルの医療を提供する」医療現場を見学することで、具体的にどの職業に就きたいかを考える上で一つの判断材料になったと思います。亀田総合病院は患者を第一に考えた医療を実践する病院として認められていますが、それは病院で働くスタッフの方一人ひとりが患者を第一に考えていらっしゃるからだと思います。私も患者を第一にはたらきかける医療関係者になりたいと思います。そのためにはまず、もっと学力を上げて大学に合格しなくてはなりません。夢を実現できるように、授業を大切にして毎日勉強に取り組んでいこうと思います。
院内に入って感じたのは、施設が典型的な「病院」のイメージとはかけ離れた設計であることです。例えば、施設全体として白色を取り入れすぎない工夫、自然の光を多く取り入れるデザインなどが挙げられます。これらは、患者に「病院」という印象を与えることで、ネガティブな気持ちを抱かせないようにする配慮でした。施設だけではなく、病院で働く職員方や医師にも患者への配慮がありました。医師を始めとした職員が英語教育を受けることで外国人の患者に対応するための準備をすること、処方箋の会計を機械ではなく人間の手で行うことで、人間同士のかかわりを重視することなどです。私の中では、病院は衛生的ではあるけれども、どこか冷たい雰囲気を感じさせられる場所でした。そのため、亀田総合病院の雰囲気にはとても驚かされました。施設に病院らしさを出さない工夫をするほど患者に配慮する病院がもっと増えてほしいと思いました。
山藤先生による講話では、現役の医師として思うことや職業内容、医師になるために無くてはならないものを教わりました。
自分のやりたいこと、どんな自分になりたいかといった、目的がはっきりしないと医学部に入学してから燃え尽きてしまうことには、私も納得せざるを得ませんでした。私が医科コースを受験することを避けたのは、目的は決まっていたけれど、目的を何が何でも果たそうとする意志が足りていないと自覚したからです。このままでは医学部に合格しない、もしくは入学しても中途退学する学生の一人になってしまいます。次に自分の将来の職業の方向性を決める選択は、高校二年生に進級する時の文理クラス選択です。自分が目指すことに向かって努力を続けられる人になりたいです。自分の進みたい職業に進む精神力を身につけた状態になれるように、自分を知り正しい選択を選ぶ姿勢を貫く生活を送ろうと思います。
患者さんを第一に考える医師
3年 男子
「医療の使命とは、人がより満足し、思うように生きるためのサポートをすること。」
この言葉を胸に、日々患者さんと接していると聞いたとき、その目線は常に患者さんにあると感じました。
マスメディアを通して、亀田総合病院の話は、何度か耳にしたことがありました。実際、患者さんのプライバシーに配慮して、名前で呼ばず番号で呼ぶようになったのは、亀田総合病院が最初だったと聞いています。僕が暮らす地域でも、同じように受付から会計までの流れが番号化されつつあります。まさに病院が手本とする病院なのだと思いました。
院内は、想像を遥かに超えたものでした。正直、病院というよりホテルに近く、驚きの連続でした。設備は、ハイクオリティーで、最新の先端医療技術を兼ね揃えているそうです。快適かつ開放的な空間は、少し現実的ではなく、距離を感じてしまったというのが本音です。しかし、ICカードによるセキュリティーシステムの導入は、患者さんが安心出来るもので、素晴らしいことだと思いました。新しい医療現場の「カタチ」なのかもしれません。
山藤先生のお話は、とても興味深いものばかりでした。なかでも「自分は将来、どのような医師になりたいのか。どのような医師を目指していきたいのか。」という志を持って過ごしてほしいという言葉に、僕はドキリとさせられました。医師という大きな夢を思い描くばかりで、十年先の自分の医師像は想像したことがなかったからです。小児科に進みたいという漠然とした夢があり、子供達の笑顔が思い浮かびます。僕が幼い頃に出会った、スーパーマン先生のような医師が目標です。あくまでも、子供達の目線で、そして患者さんの目線で、医療の現場に立っていられたらと思いました。
四月から医科コースに進めることになりました。そこでは更に、医師という職業について学び、考えさせられることも多いでしょう。同時に不安に感じたり、悩んだりすることもあると思います。夢である医師になるためには、目標とする大学に合格しなければなりません。多くのことを学び、吸収し、来に繋げていく必要があります。山藤先生が話して下さったなかに、英語の重要性がありました。グローバル化が進む現代。世界中の人々に求められているのは英語力です。英語をマスターすることは、将来に直結し、考える視野を広げることにもなります。得意分野に、英語が入るくらい、頑張って勉強しなければと思いました。
今回のツアーを通して、医師という夢への思いが、より一層強くなりました。患者さんを第一に考えられる医師になれるように、これからの時間を大切に、そして有効に使い、もっともっと努力していかなければと思いました。
目標となる先輩
3年 女子
私は、亀田総合病院に行き一番感動したことは、「すべてにおいて患者さんを第一に考えている」ということです。たとえば、病院の建設の仕方です。私が一番驚いたことはエステサロンやネイルサロンがあったことでした。私は小学校二年生の時にマイコプラズマ肺炎にかかり五日だけ入院したことがあるのですが、その時は、入院して二日目でもう治ってしまい、残りの三日間をとても退屈してしまったのをよく覚えています。しかし、この病院には、そういった退屈してしまう子供や、気晴らしをしたい女性のためのことを考えて作ってある施設がたくさんありました。この施設は、私が病気になっていなくても普通に遊びに行きたいと思える位すばらしかったです。このすばらしい施設も亀田総合病院が日本一の病院に数えられている理由のうちの一つだと私は思います。
そのほかにも、私は病院の雰囲気にも驚きました。私たちが亀田総合病院に到着し、エレベーターが来るのを待っていた時です。私はエレベーターを待ちながら話をしていました。すると二人のお医者さんが私たちの前を慌ただしく通り、エレベーターを待つ時間も惜しいというように、横にあった階段を駆け上がって行きました。このような場面を私はテレビのドラマなどで何度も見たことがあります。患者さんが危機的状況であり、一分一秒も無駄にできないからです。しかし、実際にその現場を目撃すると、先生たちの緊迫した雰囲気がひしひしと伝わってきて、全くしゃべることができない状況になっていました。医者という仕事は、他のどの仕事よりも何十倍も責任が大きく、とても大変な仕事です。しかし、私はあえてその大変な仕事に就きたいと考えているのです。その理由は、「自分の力により、一人でも多くの患者さんを助け、笑顔を見たい」と考えているからなのです。私は三年間の努力が認められ、医科コースに入ることができました。しかし、医科コースに入ることが私の夢の最終目標ではありません。私の夢は医者になることだからです。このことは、亀田総合病院に勤務している江戸取卒業生の山藤先生もおっしゃっていたことです。医科コースに受かったことで満足してしまうのではなく、これからの高校生活三年間を必死で頑張っていきたいです。
最後に私が思ったことは、「目標となる先輩がいる」ということです。今回の研修では、二人の先輩方がいっしょに行ってくださいました。先輩たちは質問する場面になった時、真剣な顔をして何度も質問をしていました。その真剣な姿を見て、私も尊敬される先輩になりたいと思いました。
私は、今回の研修で多くのことを学ぶことができたと思っています。このことを無駄にしないでこれからも頑張っていきたいです。
スポーツドクターになる夢
3年 女子
私は、今回亀田総合病院に行ってとても刺激をうけました。実際に、病院内を見学して霊安室の中に入ったり、江戸取卒業生の山藤先生の話を聞いたり、とても貴重で良い経験になりました。
亀田総合病院は患者さんが病気やけがで心身が弱っている入院中こそ、我慢しなくてもいい環境が必要だと考えているので、女性専用フロアがあったり、病室にいながら買い物ができたり、ネイルサロンや美容院が病院内に入っていたりと、病院内にいることを忘れてリゾートホテルにいるような感覚でそのようなサービスがうけられると聞いて、とても驚きました。私も小学生のときに別の病院に一度けがで入院したことがありますが、このようなサービスはありませんでした。二十四時間、会いたい人に会えたり、病院内で買い物もできなかったので、本当に患者さん思いの、すばらしい病院だなと思いました。
また、見学中に係の方が、この亀田総合病院には、千葉ロッテの専属のドクターがいると話していました。私は、プロスポーツチームの専属のスポーツドクターになることが夢なので亀田総合病院に私の夢であるスポーツドクターの方がいると聞き、とても驚き、うれしくなりました。また、実際に会ってみて、いろいろと話を聞いてみたいなと思いました。スポーツドクターは男性の方が多いと聞いていたので、女性の私でもなれるか不安でしたが、山藤先生が実際今は男性のほうが多いけど、女性の方も段々でてきているので大丈夫だたおっしゃっていたので安心しました。スポーツドクターは男性のほうが多いから女性はなれないという先入観を捨てて、自分の夢に向かってしっかり今できることをやろうと思いました。
山藤先生は話の中で、どのような医者になりたいか考えるのが一番大切だとおっしゃっていました。私は、常に患者のため、チームのために全力になれる一流のスポーツドクターになりたいです。一流の医者になるためにはまず、一流の人間にならなければいけないと思います。もちろん勉強は大切です。勉強がしっかりできなければもちろん医者にはなれません。私は一流の人間になるためには、いくら自分がつらくても、それを顔に出さないということが大切だと思います。顔に出さず頑張れば、多くの人が喜んでくれます。そうやって自分より人のことを大切にしていれば、必ず自分に返ってくるものがあるはずです。自分が疲れたからといって患者さんの前でそれを顔に出したら、きっと患者さんは嫌な思いをするはずです。だから私は一流の医者になるために、日々勉強に励み、一流の人間になるよう努力していこうと思います。これから医科コースでしっかり勉強して、自分の夢が叶えられるように精一杯頑張ろうと思います。
明るい未来へ向かって
3年 女子
「Always say
YES!」これは患者さんがもう一度入院したいという亀田総合病院のモットーです。病気を治すために。家族を安心させるために。そして、何より患者さんの笑顔のために。患者さんのことを第一に考えているからこそ、成し得ることなのだと思います。
私は今回のツアーで強い関心を抱いたことが三つあります。一つ目は、雰囲気の良さです。亀田総合病院は、とても優しげで穏やかな雰囲気に包まれていました。それはきっとこの病院で働いている方々の気持ちの表れだと思います。病院にいる気分にさせないために病室内の医療機械はなるべくしまっておくことや、薬品の匂いに気をつけていると聞いたときはとても感動しました。たくさんの人の努力があってあの雰囲気が作り上げられているんだな、と思いました。院内のあらゆる場所から望める太平洋も良い雰囲気作りの材料の一つになっていました。
二つ目は、設備の良さです。「患者様セキュリティー」といって患者さんの身の安全を守るためのセキュリティーが充実していました。また、ある病室のベッドがボタン一つで変形し、分娩室に様変わりする様子や、タッチパネル式ベッドサイド端末には驚かされました。女性専用フロアやお見舞いに来てくれた家族と団らんできる場、静かに過ごしたい人向けの「クワイエット・ラウンジ」や様々なショップなど、他の病院では見られないような設備がたくさんありました。患者さんの気分や病状、個性について考えられたつくりだな、と思いました。
三つ目は思いやりの心です。これは、一つ目の良い雰囲気にも通じていることだと思います。患者さんに嫌な思いをさせないための配慮は医師や看護士たちの態度、対応一つひとつにまで行き渡っていました。この思いやりの象徴のようなものが最上階の霊安室です。世間一般の霊安室のイメージは薄暗くてどんよりとした空気が漂い、足を踏み入れただけでも気が滅入ってしまいそうです。それと比較し、亀田総合病院の霊安室はとても開放的で柔らかな光が差し込み、気持ちを落ち着かせてくれるような感じがしました。また、院内一と呼ばれるほどのオーシャンビューを眺めることもできます。従来の霊安室のイメージを百八十度ひっくり返したような光景に、この日一番の感動を覚えました。「天国に一番近い」と言われているだけに、ここならば誰しもが安らかな眠りにつけるのだろうな、と思います。
何より患者さんの笑顔のために。今まであまり見たことのない新しい病院の姿に、日本の医療のこれからを垣間見たような気がします。私もそのような世界で働いてみたいです。「明るい未来を医療でつくる。」この言葉を自分の手で実現できる日を目指して、これから先自分自身を高めていければいいと思います
苦手科目の克服
3年 女子
私は、亀田総合病院を見学して、実際に医者として働いていらっしゃる卒業生の方のお話や、環境のよく整っている病院内を見て回ることができて、モチべーションが上がると共に、これから克服しなければならない課題も見つかりました。
亀田総合病院は私が今まで行ったことのあるどの病院よりも環境が整っていて、立地も素晴らしい病院でした。
私達が病院の近くまで来た時、右手いっぱいに海が広がっていて、興奮したのを覚えています。綺麗な海がちかくにあって、いつでも見たり、行ったりすることができるので、入院している患者さんの気持ちはとても落ち着いていて、治療に専念できるのではないかと思います。このように病院の外の環境も良いですが、病院内の環境もけっして負けないくらい良かったです。初めて入った時、ホテルのような感じがしました。細かな所まで気配りをしていて、その心を見習いたいと思いました。
亀田総合病院に行って、見習いたいと思ったのはもう一つあります。それは山藤先生の夢のために苦手科目もがんばって克服しようとするその決意です。理系の職業の代表でもある医者になりたいのに、理系の科目が嫌いだったらそもそも医者になりたいと思わないかもしれません。それでも医者になる夢を諦めず、医学部に受かって、今立派な医者になっている、その何にも負けない決意を見習いたいです。
私は山藤先生のお話をお聞きして、たとえ医者になるために必要な教科が苦手だとしても、諦めないで努力し続ければ夢を叶えることができるとモチベーションが上がりました。それと共に、苦手科目の克服が自分の課題でもあると思いました。私は英語が苦手です。勉強する時もどうしても後回しにしてしまいます。自分が苦手だと分かっているので、気が付くと後回しになっています。英語の勉強から出来るだけ逃げてしまった結果、英語だけがいつも悪い成績という状態になってしまいました。ですが、英語は医者になるために必要不可欠です。センター試験でも最も配点が高く、高得点を取らなければなりません。また最新の医学書はほとんど英語で書かれているそうです。それを読むために一回一回辞書を引いていたら話になりません。また外国人の患者さんと接する機会も多いと思います。その大事な英語を克服するためにも一歩ずつ英語に歩み寄っていく努力をします。
私は春休み中に短期留学に行きます。初めて英語だけを使って生活するという貴重な体験をさせてくれる親に感謝すると共に、この留学を通じて少しずつでも英語を苦手から普通へ、普通から得意な科目にしていきたいと思います。
輝いている先輩
3年 女子
私は亀田総合病院ツアーに参加して、思ったこと・考えたことは2つあります。
一つ目は、バスの中で聞いた高3の方々のお話についてです。もう現役で大学に合格をしている先輩方から医科コースについて色々なお話をお聞きしたのですが、高3の方々がお話しする医科コースの様子は皆でともに厳しくしつつも、信頼し、また笑顔が溢れる生活で、医科コースでの生活がより楽しみになりました。切磋琢磨とはこういうことなのだなと思いました。しかし、やはり医科講話やLHRの作文もあり、紫峰館もあり、日々の宿題もありと、とても厳しく忙しい環境だなということもまた強く実感しました。しかし、高校生になってから生活環境を急に変えるのはとても難しいことだと思います。今から1日平均勉強時間を毎日守り、早寝早起きの習慣をつけるなど医科コースに向けての準備を今から始めていきたいと思います。
そして、もう一つすごいなと思ったことは高3のお二方の物事に対しての姿勢です。河合先輩は、入試最後の夏だというのに、紫峰祭を完成させるため、身を粉にして頑張ったとお聞きしました。これはよほど愛校心や人への思いやりがないとできないことだなと思いました。新妻先輩と河合先輩は私の目にはとてもキラキラ輝いてみえて、まさに江戸取生の鑑という感じでした。このような江戸取生になるためには、私はまだまだなので、これから日々努力していきたいです。
2つ目は、亀田病院についてです。亀田病院は本当に病院とは思えないほどきれいで開放感がありました。見学の時に職員の方にお話をお聞きしたら、細かなところも患者さんのことを考えて作られており、本当に患者さん第一だなと強く思いました。話を聞いていて、思わず入院したいと思いたくなるほど気配りがされていてすごかったです。私がもし医学部に受かったとして、研修に来る際にはこの病院で研修をしたいと思いました。
次に、山藤先生のお話についてです。すごく表情が生き生きしている方で、なりたかった職業になれて充実な人生を送っているような感じがしました。実際に江戸取から医学部に行き、医者になった人のお話をきけてとてもいい経験になりました。
そして、山藤先生に対しての質問の中に何人の患者さんが目の前でお亡くなりになりましたかという質問があって、それに数えきれないぐらいですねと答えているのを聞いて、医師と人の命の関わりの重さや医師としての覚悟を思い知らされました。
最後に、私はまだ医師になるためには、覚悟も心構えも勉強への姿勢もまだまだだと自分の前にたたきつけられました。したがって、より良い江戸取生、医師になるために日々精進していきたいです。
おもてなしの気持ち
3年 男子
私の将来の夢は、医師ではありません。それなのになぜ、今回の見学ツアーに参加したかと言うと、それは「何か自分に得られるものが大いにあるはずだ」と思ったからです。そして、実際にツアーに参加して、自分が思っていた以上に多くのものを得ることができました。
さて、今回僕が、亀田総合病院ツアーに参加して一番に感じたことは、この亀田総合病院が病院なのに病院らしくないと言う事でした。僕は、この事に対してこう思いました。「これは患者さんに対する病院側の最大限のおもてなしの気持ちなのだ」と。なぜ、病院らしくない事が患者さんに対するおもてなしに繋がるのかと言うと、患者さんにとって一番苦痛な事は、病院が病院である事だからです。それもそのはずです。誰も好き好んで病院に行っているわけではありません。体のどこかの調子が悪いから、半分嫌々な気持ちで病院に行くのです。そして、僕もそうなのですが、大抵の患者さんは、病院の中に入った途端に、とてつもない不安感に襲われます。ですが、病院が病院らしくなかったらどうでしょうか。病院の中に入ってきた患者さんの気持ちの中には、不安だけでなく、もう一つの気持ちが生まれると思います。それは「えっ、ここって本当に病院なの?すごい。」と言う驚きの気持ちです。それでも不安の方が大きいとは思いますが、そのほんの少しの驚きが確実に診察を受ける前の患者さん、もしくは、入院する前の患者さんの不安を取り除くのだと思います。実際に、病院の安価を見学させていただいている時に、僕自身も「えっ、ここ本当に病院なの?」と驚きました。
驚きと言えば、Kタワーの十三階にある天国に一番近い霊安室にも驚かされました。その場所は、霊安室と言うより、まるで教会の中の様な、とても綺麗で美しい場所でした。僕は人生には大きく分けて三つの節目があると思っています。一つ目は、生まれた時。二つ目は、結婚した時。そして、三つ目が、自分が死んだ時です。人生最後の節目を迎えた後に、あの様な綺麗で美しい場所で安らかに眠れると言う事は、亡くなられた方にとって、とても幸せな事ではないのかと思いました。僕自身、あまりの美しさのあまり、写真を二枚も撮ってしまいました。
冒頭にも書きましたが、今回の見学ツアーで僕は、自分の思っていた以上に多くのものを得ることができました。行きのバスの中では、今回の見学ツアーに参加した、もう既に大学進学が決まった二人の先輩方から高等部での事をお聴きし、鴨川では、日本中が注目している亀田総合病院の見学、そして、僕達の先輩である江戸取卒の医師、山藤先生からリアルな医師の話や山藤先生自身の学生時代の話などをお聴きしました。もう、これ以上得られるものはないのではないか、と思えるほど多くのものを得られたと思います。今回得られたものを無駄にする事なく、今後の人生にしっかりと活かします。ちなみに、僕が山藤先生の中で一番「グッ」と心にきた言葉は、「大学受験がゴールじゃない。十年後に自分が何をしたいかが大切だ。」と言う言葉でした。確かに、普段学習をしていると、どうしても最終目標が大学合格になり、将来の夢が二の次になってしまう事があります。しかし、本当に大切なのは、将来の夢、つまり、自分が十年後、二十年後に何をしたいとのかと言うビジョンをしっかりと頭の中でイメージする事だと思います。なぜなら、自分が何をしたいかというビジョンがはっきりしていれば、より一層大学受験に本気で取り組む事ができると思うからです。
忙しい中、僕達のために時間を作ってくださった亀田総合病院のスタッフの皆さん、先輩方、そして、鴨川まで連れて行ってくださったバスの運転手さん、今回のツアーを企画してくださった遠藤先生、学ぶ機会を与えてくださったすべての方々に感謝します。そして、将来、今回学んだことを活かし、立派な社会人になって、恩返しをしたいと思います。
常にyesと答えられるように
3年 男子
雄大な大海原が目の前に広がる亀田総合病院を訪れ、僕は自分自身の夢について深く考え、また医師や病院について多くのことを学ばせていただきました。
まず、病院を訪れて一番感動したことは、その設備についてです。僕の中の病院は、傷や病の治療に専念する場であって決して快適とはいえない空間だと思っていました。なぜなら、僕は幼いころに腎臓を悪くして1か月ほど入院したことがあるからです。当時の僕は、本当に治るのかと不安が募るばかりで毎日泣いていました。しまいには、毎日決められた病院食しか食べられず、好きなものを買うこともできず、毎日寝たっきりの生活で退屈だったことを覚えています。ですが、亀田総合病院のベッド全てにタッチ式の端末があり、そこで毎日の食事の選択や買い物、自分自身のカルテや担当の先生のプロフィ−ルも見ることができます。そして、病室の一つ一つには見参りに来てくれた人がくつろげるソファまでもが設備されていたことにとても感動しました。僕たちは実際に病室を見ることはできませんでしたが、こうした思いやりが患者さん達からの信頼を得ていることを知ることができ、このことから、患者への思いやりが病院を、そして医師自身を成長させているのだということ思いました。
もうひとつは、霊安室についてです。今回のツア−に参加するまで、霊安室のことを知らなかった僕は、驚きを隠せませんでした。何より、静寂かつ清潔だったからです。人はいつか必ず命が尽きてしますが、天国に一番近い場所だからこそもっと長く生きたいと願い一生懸命生きてきた人たちの魂を肌で感じとることができました。
最後は、亀田総合病院で現在総合内科部長代理として務めている山藤先生と医学部への進学を決めた高3の先輩方の話をお聞きしたことです。「何故、医者になりたいのか(なったのか)。」という理由やきっかけを知ることで自分自身の夢の実現への意欲をより一層高めることができました。
先日の夢を語る会や卒業生を囲む会などでも夢について書いてきましたが、今の僕には夢というものが二つ存在しています。一つは理系の教員免許を取得したうえで海洋生物に携わる仕事、または研究に没頭することで、もう一つは医療関係の道を歩み、人の人生の後押しをすることです。二つ目の夢は中三での卒業生を囲む会において筑波大学の医学部に進学した水泳部の先輩に出会ったことが動機の一つ挙げられ、そして今回、山藤先生や高3の先輩方と話すことで、勉強で毎日が忙しい反面、人を助けることにやりがいを感じ、その生き生きとした姿に憧れを抱いたからです。
そして、人を助ける仕事にも薬を開発する薬剤師やリハビリを手伝い、スポ−ツ選手のサポ−タ−として働くなど、様々な種類があることも知ることができたので、今回のツア−では夢へ飛躍するための一歩を踏み出せた一日になりました。
「always say
yes」これからの人生は何事にもnoではなく、常にyesと答えられるように、夢の実現に向けた努力を積み重ねていきたいです。
私が目指す道
3年
女子
私は今まで患者として病院を訪れたことは何度もありますが、医療を施す側からの観点で病院を見学したことは一度もありませんでした。そこで、私は医療を目指す者として実際の医療の現場を見てみたいと思い、今回の「『過ぎし日に感謝 今を喜び 未来に挑戦』の旅」に参加しました。
亀田総合病院に入った瞬間、消毒液などのにおいがしなく、見た目もおしゃれで病院らしくない病院だと思いました。病院のあちらこちらに絵や美術作品が飾られており、まるで美術館の中にいるように感じました。病院周辺も自然豊かで、病院内から海や森まで見渡せ、まるでリゾートホテルのようでした。
院内は、入院している患者さんだけでなく、その家族にとっても病院にいることを忘れてしまうほど過ごしやすいと感じられる空間になっていました。
例えば、病室では、普段は、医療機器は目につかないところに置いてあり、細かい点まで患者さんとその家族に配慮されていることが分かりました。院内には、サロンやレストランなどもあり、患者さんが、入院しながらでも利用できるようになっており、驚きました。
山藤先生はお話の中で、「大学に合格することがゴールではない。十年後、何をしているのかが大事。」とおっしゃっていました。十年後、自分が目指している姿になるために、最高峰の大学に行き、学んでいきたいと思います。
他にも、英語は、仕事に就いても、外国とのやり取りをする時は、必ず使うとおっしゃっていました。私は、薬の研究・開発にも興味があります。その時書いたり、読んだりする論文は・英語を使うと思います。今からしっかりと、勉強をしていきたいと思います。
「Always says
YES!」この言葉は、医療の使命とは、人がより満足し、思うように生きるためのサポートをすることで、医療人の務めは、健康の質を高め、患者さんの生活の質を向上させることにあるため、入院中こそ、我慢しなくてもいい環境が必要だと考えています。そのため、患者さんの希望に「NO」ではなく、「YES」と答えられるようにしようという気持ちが表れている言葉です。患者さんのことを第一に考えていないとできないことなので、将来、そのような心を持って働きたいと思います。
今回のツアーでは、残念ながら見学をすることのできなかった医療施設もありましたが、そこは、将来自分が医療の現場で働くようになった時に、体験したいと思います。きっとその頃には、医療技術が今よりももっと発達していると思うので、それに追いつけるように、今はまず、目の前にある学習に取り組み、大学に進学できるように頑張っていきたいと思います。
亀田総合病院の想いと目的
3年 女子
今回、希望参加制で行われた亀田総合病院見学は、普通では得られることのできない多くのことを得ることができました。
予定よりも早く事が進行した為、空いた時間に砂浜で遊ぶ時間をとる事が出来ました。亀田総合病院はそこからも見ることができ、それならば反対に病棟側からの眺めも並みではないだろうと思いました。病棟側からの景色は言葉で言い表せない程、綺麗でした。心が洗われていくような気がしました。
病棟内を見学した時、やけに病院の入口に花屋やカフェなどの落ち着いた香りのするお店が並んでいるなと感じていました。それは病院側が、病院の消毒のにおいで患者さんを不安にさせないよう、あえてこのような設置にしたのだということを知りました。また、リハビリテーションがあえて海が一望できる5階にあること、そして、病院の壁などが白色だけでなかったり、丸みを帯びた設計になっていること。それは全て、患者さんの緊張や不安をなくす為の思いやりである事もわかりました。「体に何かしらの不安を抱えて来る人を、私達がさらに不安にさせてはいけない。」本当に素晴らしい病院だと感心しました。
霊安室は最上階にあり、「天国に一番近い場所」とされてきていて、私は見たとき、今までの薄暗いイメージとはかけ離れていました。「病棟内で最も美しい景色が一望できる場所」が「霊安室」とされていたのです。太陽からの柔らかい光が棺に差し込み、その光景は、息をのむほど美しかったです。
見学後は、本校の卒業生の山藤先生から、たくさんの為になるお話をいただきました。「目的をはっきりさせておくこと。」目的がはっきりしないで大学に進学することだけを目標にすると、大学に進学した後に夢が燃え尽きてしまい諦めてしまいます。また、自分のなかでも再発見できたのは、「医師」は患者さんに接する「臨床医」だけではないということでした。「基礎研究」「臨床研究」なども、陰で私達を支えてくれているということが分かりました。私は、これからじっくり「医師」という大まかなジャンルから、自分が最も向いているところを見つけ、そこへ向けて精進していきたいと思います。「人は『救った』としても必ず『死ぬ』その人自身にとって『良かった』と思えるような人生の幕閉めをしてほしい。その手助けをすることが、この病院の方針だ」と最後に真剣に話された山藤先生の顔はとても輝いて見えました。
もう医科コースという一つの大きな関門は突破しています。しかしそれは、新しい道の始まりにすぎません。重要なのは「次のステップへ向けてどう動くか」です。
これからは、先を見越した努力をしていきたいです。
夢の模索
3年 女子
私は将来医者になりたいと思っているわけではありません。現時点でまだ将来の夢は決まっていません。しかし、亀田総合病院を見学し、様々なお話を聞くことで将来を模索していく中で自分にとって大きくプラスになる何かを得られるのではないかと思い、今回のツアーに参加しました。
病院に行くまでのバス内では、高3の河合先輩と新妻先輩が高校生活のこと、主に医科コースについて色々とお話をしてくださいました。私は医科コースには行きませんが、話を聞く限りではかなり大変そうですがとても充実していると思ったので、医科コースにいく仲間には本当に頑張って欲しいと思います。
病院内は、「本当に、ここが病院?」と思う所が多くあって驚きました。病院にいる気がしないつくりにすることは、患者さんの緊張を少しでも和らげることができると思ったので、とても良いと思います。また、天国に一番近い霊安室も見ることができました。眺めも良く、通常は地下室にあることの多い霊安室を最上階に持ってきているところからも、この病院が患者さんのことを考えたつくりになっていることが良くわかる場所の1つでした。
その後、本校の卒業生である山藤さんからお話をいただく機会もありました。山藤さんは、自分が10年後何をしているかをイメージすることが一番大切だとおっしゃっていました。自分のなりたい医師像をイメージすることを例にして話をしていらっしゃいましたが、そのことは医師だけでなく、他の職業になりたい場合においても同様なことだと思いました。ですから、私は今後夢という目標をはっきりとイメージできるように、将来について考えていきたいと思います。そしてその夢を諦めずに、努力します。山藤さんは、目の前の勉強は辛いが、その先に自分のやりたいことがあれば頑張れるとおっしゃっていました。そう思えるような夢を今から探していきたいです。
今回の体験は、私が将来医師にならずとも、1つの職業について今まで以上に知ることができ、その他にも様々なことを教わることができた貴重な体験でした。また、医師になりたいという夢を持つ仲間が多くいることを知り、その存在は私にとって良い刺激となりました。私は今のところ、高2で東大クラスを希望したいと思っています。そのためにも高校では今まで以上に勉学に励んでいきたいと思いますし、それと同時に自分の夢を模索していき、自分がなりたいと思うものを見つけたいです。そして充実した学校生活を送り、夢を叶えたいと思いました。
夢に対する熱い思い
3年 男子
僕は、今回亀田総合病院ツアーに参加して特に印象に残っていることが三つあります。
一つ目は、先輩方のお話です。亀田総合病院へ向かうバスの中では、今年医学部の合格が決まった、医科コースに在籍している二人の先輩方のお話をお聞きしました。二人の先輩方は、医科コースの紫峰館や授業についてや、大学受験などについてお話してくださいました。先輩方は、普段学校で先生方が話してくださるお話と違って、自分の体験などを多く交えながら話してくださったので、とても想像しやすく、自分はどうすべきかを深く考えることができ、自分のモチベーションを上げることのできる貴重な機会となりました。
二つ目は、病院内の施設見学です。僕が、病院内を見学して、初めに思ったことは、自分がいつも通院している病院と違って、病院独特のにおいがあまりしないということでした。
病院内を案内してくださった方は、亀田総合病院は、患者さんの不安や緊張といったものを最小限にするために、照明やにおい、建物の構造などに細心の注意を払ったり、電子カルテを使うことによって、待ち時間を少なくするようにしていることなどについてお話してくださいました。このお話を聞いて、亀田総合病院が如何に患者さんに対して配慮し、細部まで気を遣っているのかが分かり、改めて素晴らしい病院だと思いました。それと同時に、自分も、大学を卒業したら研修医として、この日本トップクラスの病院で医師としての基礎を身に付けたいと思いました。
三つ目は、山藤先生の講話です。その講話の中で心に残っていることは、大学がゴールなのではなく、大学こそが勉強すべき場所だということです。また、大学がゴールになってしまうのは、目的がはっきりしていないことが理由だともおっしゃっていました。
その話を聞いて、大学に入ることをゴールとしないためにも、今まで以上に医者になりたいという夢について真剣に考えていきたいと思います。
今回、亀田総合病院ツアーに参加して、亀田総合病院が、患者さんを第一に考えた日本トップクラスの病院であることが改めてわかり、また、自分の医者になりたいという夢へ対する熱い思いを大きくすることができました。
来年からは、医者になりたいという同じ夢を持った人たちと同じクラスで勉強することになります。今回得たことを糧として、今まで以上に夢を叶えるために、友達と切磋琢磨しながら、日々努力していきたいと思います。