津田真理とN響コンサート 中3生感想     

届けたいという気持ち

 3年  女子

 今回津田真理さんとNHK交響楽団の5人のみなさんの演奏をお聴きし、とても貴重で素晴らしい経験をさせていただいたと心から思っています。
 私は去年親戚の家に行ったとき、偶然オーケストラについて書かれた本を見つけて読んだのですが、その本にNHK交響楽団の方々へのインタビューがたくさん載っていて、オーケストラについての知識をかなり深めることができました。今回演奏してくださったヴィオラ奏者の小野富士さんのインタビューもありました。また、同じ部活の人や友達にピアノが弾ける人が多いため、最近ピアノに興味を抱きつつありました。そのため、今年NHK交響楽団の5人のみなさんとプロのピアニストの方の生演奏をお聴きできると知ってから、今回の演奏会をずっと楽しみにしていました。
 初めの音が鳴った瞬間に、5つの楽器による音の響きに感動しました。最初の曲はとてもユニゾンの多い曲でしたが、音の入りや切りの縦も正確に合っていて、プロの方の技術の高さを実感しました。2曲目で、私は初めてヴィオラの音を知りました。その後からの曲ではヴィオラの音を聴き分けられるようになりました。そんな中、私は吹奏楽部でホルンを吹いているのですが、ヴィオラと吹奏楽でのホルンの立場が似ていると思いました。吹奏楽でのホルンは、そこまで目立つような楽器ではありません。曲の主旋律を吹くよりもリズムを刻んだり裏で和音をつくったりすることが多いですが、なくてはならない存在です。今回ヴィオラの音を初めてよく聴き、少し親近感がわきました。3曲目では、楽器を回して裏をなでるようにして音を出す演奏方法を初めて見ました。今までに聴いたことがないような音がして、とても驚きました。
 津田真理さんのピアノの演奏でも、最初の音が鳴ったときから鳥肌が立ちました。ホール全体にピアノの素晴らしい音が響きわたり、会場の空気が一瞬で変わったように思いました。ピアノ五重奏を聴くのは初めてで、とても新鮮でした。私はアンコール曲のラデツキー行進曲をとても間近で聴くことができたのですが、会場全体が一体となって盛り上がっているのがよくわかりました。また、会場の手拍子が反響してしまっても惑わされずに曲をリードし続ける1stヴァイオリンの方の統率力が素晴らしいと思いました。
 私は今回の演奏をお聴きして、本当に感動しました。人を感動させられる演奏はなかなかできるものではありません。技術的なことももちろん必要ですが、"聴いている人に届けたい"という気持ちが大切なのではないかと思います。私は吹奏楽部の演奏でステージに立つことが年に何回かあります。そのために与えられた練習時間は決して多いものではないため、少しの時間も無駄にせずに一生懸命に練習していこうと思います。演奏を聴いてくださった方に今回私が味わったような感動を与えられるように、努力していきたいです。

 

心の糧

 3年  女子

 私は「津田真理とN響の仲間達コンサート」で初めてNHK交響楽団の生演奏を聴くことができました。前からN響に興味があり、一度聴いてみたいと思っていたのですが、今まで中々聴きに行くことができず、残念に思っていました。今回は以前からの念願が叶ってN響の方々の生演奏をお聴きし、演奏の様子を間近に拝見することもできて、大変貴重な体験をさせてもらいました。
 私が聴いた中で特に印象に残ったのが、シューベルトの『ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.114 D.667 「鱒」より第4楽章』という曲です。江戸取に来て下さった演奏者の方皆さんで演奏して下さったので、音も大きく、大変迫力がありました。演奏者の方の説明にあった通り、男と釣り人、鱒のどの視点から曲をかいているか想像するのが楽しく、また同時に難しくもありました。曲調もめまぐるしく変わっていたので、聴いている側を飽きさせませんでした。
 他にも、私たちの聴いたことのあるような有名な曲や、弦楽器ならではの特殊な奏法で私たちを楽しませて下さいました。これは江戸取のイベント教育という機会がなければ経験できなかった貴重な体験です。
 私も部活で楽器を吹いていますが、音楽にはこのような楽しみ方もあるのだと一つ学ぶことが出来ました。このコンサートで私の心の糧を増やすことができてよかったです。

 

信頼と絆

 3年 男子   

 ‎僕は今回、津田真理とN響の仲間たちのコンサートを聴きました。
 僕はもともとあまりオーケストラなど、伝統的な楽器を使う音楽はあまり好きではありませんでした。しかし、3曲目に聞いた、弓を使わない音楽が、とてもユーモラスで楽しく聞くことができたので、クラシック音楽に少しずつ興味が湧いてきました。
 大ホールの中に響く弦楽器の音色をよく聴いてみると、2人のヴァイオリニストが高い音で音楽を表現するのに対し、ヴィオラとコントラバスは低い音で、高低のバランスを保っていました。その工夫が全体の音色をまろやかにし、気品ある音楽を奏でてました。
 ピアノは大きな音を出し、周りの音を弱めてしまうのかと思ったら、強弱のバランスがあり、逆に周りの音を引き出していました。
 チェロも、美しいビブラートでよい音色を出してました。
 指揮者のいない中、津田真理さんのピアノとN響の方々がすばらしく調和した演奏ができたのは、5人の信頼と絆があったからだと思います。このことは日頃の家族や友達、先生、先輩との人間関係においても同様のことが言えると思います。人と人との信頼と絆を大切にすることで、津田真理さんとN響の方々が素晴らしい音色を奏でたように、勉強や部活、仕事などが一人でいるよりもずっと上手くいくはずです。僕もこのような信頼と絆を大切にしていくとともに、今まで聴く機会があまりなく、興味がなかったオーケストラなどのクラシック音楽にも興味を持っていきたいと思いました。

美しい音楽

 3年 女子

  私はこれまでクラシック音楽を聴く機会があまりなく、今回のイベントで世界的に活躍するピアニストの津田真理さんとNHK交響楽団の方々の演奏が聴けることをとても楽しみにしていました。コンサートが始まる前、大ホールに入るとステージ上に大きさが違うヴァイオリンがあり、これはヴァイオリンではなく、何という楽器なのだろうととても興味がわきました。最初の曲はそれらのヴァイオリンを使って演奏されていました。大きさが違うだけなのに、音も響きも違って綺麗なハーモニーで感動しました。
 曲が終わり、N響の方のお話で、大きさの違うヴァイオリンはそれぞれ別物で、一番大きいコントラバスは種類も違うということなどを初めて知りました。メロディーを奏でるというよりも曲全体をまろやかにする役目であるヴィオラとコントラバスだけを使った音楽も綺麗でした。
 津田真理さんのピアノソロは、今までテレビでしか見たことがないくらい感情がこもっていて、ピアノを弾いているというよりも、ピアノという楽器を自由自在に操っているようですごいなと思いました。今までクラシックを聴きたいと思ったことはあまりありませんでしたが、今回のコンサートはクラシック音楽の世界に引き込まれるように聞き入っていました。こんなに美しい音楽を聴く機会があって良かったです。
 
先月行われた九州修学旅行では、異文化体験学習・平和学習・歴史学習を三本の柱として、今まであまり考えることのなかった異文化や平和・日本の歴史について学び、大変貴重な体験をさせていただきました。そして今月のイベント教育では一流の音楽よる演奏をお聴きし、クラシック音楽の素晴らしさを知ることができました。これからも仲間と共に江戸取で様々なことを学んでいきたいと思います。

自分の成長にプラスをもたらしてくれるもの

 3年 男子

 私は今回江戸取のイベントの中で津田真理さんとN響の方達の演奏を聞く機会を得ることができ、とても良い体験をすることができたと思いました。美しい音色の演奏だけではなく、演奏の合間にNHK交響楽団の方からヴァイオリンとヴィオラの違いについての説明をしていただいたりしました。これはめったにないようなありがたい機会です。
 私は音楽が好きで、小さい頃にはピアノを習っていました。しかし中学受験のために勉強が忙しくなり、あまりピアノの練習もできなくなりました。そして自分から有名な演奏家のコンサートへ行くということもなかなか出来きていません。だからこの機会にこのコンサートの演奏を聞くことができたのはとても自分のためになったのだと思います。
 今回のこの演奏のように何か世界で一流であるものに触れることの大切さを改めて感じました。またそれはあらゆる面で自分の成長にプラスをもたらしてくれるのだと思います。
 
12月24日から始まる冬休みは約2週間もあります。この2週間の間に期末試験の範囲の総復習をするだけでなく、音楽を聴いたり、「必読図書20冊」の中でまだ読んでいなかった本や、高等部進学説明会で校長先生が紹介されていた内村鑑三の『代表的日本人』を読むなどして、自分の成長にプラスをもたらしてくれるものにどんどん触れ、吸収していきたいと思います。今回の経験を今だけの物にするのではなく、これからの自分に生かせるようにしていきたいと思います。


 

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