川口淳一郎先生講演会 中3生 感想  

 

リーダーとしてのあり方

 3年 女子

 私はもともと宇宙というものに興味を持っていたので、今回の講演を楽しみにしていました。私はてっきり宇宙工学者の方だから、ずっと「はやぶさ」の話だと思っていたのですが、実際には世界中のニュースやスポーツなどを冗談を交えて話されていて驚きました。
 小惑星探査機の「はやぶさ」と鳥の「隼」と関係があるということを聞いて、とてもユニークな発想だと思い、視点を変えてものを見て考えることが大切なのだと思いました。
 
川口淳一郎先生は「はやぶさ」のプロジェクトマネージャーというチームの皆をまとめるリーダー的な存在であり、とても大変な立場である印象を持っていました。川口先生のお書きになった本の中で、「はやぶさ」との通信が途絶えてしまい、運用室の人が少なくなってくると、運用室においてある湯沸かしポットに水が補充されされることも少なくなってしまいました。そうしたとき川口先生自身がポットのお湯に心配をしました。運用室にやってきた人がお茶を飲もうとしたときに、お湯がないようではプロジェクトも終わってしまうという印象を持ってしまいかねないと考えたそうです。それで川口先生がご自分でお湯を替えるようにしていたそうです。とても些細なことですが、「プロジェクトは存続している。諦めていない。」というメッセージを精一杯発信し、演出していたと知り、そのような志を保とうとする川口先生はとてもすごいと思いました。
 こうした方がリーダーとしてふさわしいのだと思います。そうした些細なことまで気を配って「はやぶさ」を信じ続けたからこそ、「はやぶさ」はたくさんの奇跡を起こして地球に戻ってこられたのだと思います。
 リーダーとしてどうあるべきなのかを考えることができた良い機会となりました。また川口先生の講演から夢や目標を諦めないで学んでいくことの大切さを改めて感じました。川口先生、江戸取での講演ありがとうございました。

 

未来とは自分で作っていくもの

 3年 男子

 僕は今回の川口淳一郎先生の講話をお聞きして、分かったことが3つあります。
 1つ目は未来とは自分で作っていくものだということです。
 僕は、川口淳一郎先生の講話を聞くまでは、未来は宇宙エレベーターができるといったことや、そのうち宇宙船で宇宙旅行ができるなどということを考えていました。しかし、未来とはわかりません。もしかしたら宇宙エレベーターではなく、ワープができるようになっていて、月などのほかの惑星や衛星に一瞬で行けるようになるかもしれないのです。未来は他人が紡ぐものではなく自分が紡いでいくものなのです。
ですから僕も自分で考えて未来を切り開いていこうと思いました。

 2つ目は、はやぶさについてのことです。僕は今まではやぶさのことをただの小惑星イトカワのサンプルを持ち帰ったただの機械だと思っていました。しかし川口淳一郎先生の講話を聞いているうちに、人の思いがこめられたマシーンだということがわかりました。
 先生が話されていた内容は、とても愛着があるような話でした。僕はそのような先生の仕事に対する愛情にとても感動しました。ですから僕もそのような情熱を持てるような仕事に就きたいと思いました。
 3つ目は土台作りを意識しすぎないということです。基礎を学習するということが学校ですが、基礎を固めることばかり考えていては何もできるようにはなりません。いろいろなことに目を向けると、視野が広がります。先生は、色々なことを得意になれとおっしゃっていました。
ですからぼくもいろいろなところに目を向けて視野を広げていこうと思いました。

 

夢を実現させるために

 3年 男子   

 ‎ 4年前、小惑星イトカワから岩石の微粒子を持ち帰って、日本中を沸かせた『はやぶさ』に続く探査プロジェクト『はやぶさ2』が、年末の打ち上げを目指しています。
 はやぶさは2003年5月、鹿児島からM5ロケットにのせられて地球をたち、約2年をかけて小惑星イトカワに到着しました。2005年11月には表面に着陸し、その時に舞い上がった砂をカプセルに取り込みました。帰り道には、4年半かかりました。数々のトラブルが起きたものの、それを乗り越えて、60億kmの旅程に耐え、設計寿命を超えて計4万時間の運転を続けました。そして、イトカワの微粒子を無事、地球へと持ち帰ったのです。
 はやぶさは、実験の意味合いが強いと言います。トラブルもあり、持ち帰った微粒子は、大きいものでも0.1mmほどでした。しかし、はやぶさ2は、いわば本番です。確実な実行が求められています。
 これらは、僕たちの学校生活にも、当てはまるように思います。自分の思い通りにいかないこと、問題も起こるでしょう。そこで、諦めてしまうのか、それとも、乗り越えるのか。その行動一つで未来は全く変わってしまうのです。今は、夢を実現させるための実験の様なものなのかもしれません。確実な実行が求められる本番のために、今があるのだと思いました。

 

新しいことへの挑戦

 3年 男子

 僕は、川口淳一郎先生の講話をお聞きして、自分の夢は何なのかと思いました。川口先生は最後の質問の時に、「学校で学んでいるうちに、自分の本当にやりたいことが分かってくる。」と、おっしゃっていましたが、僕の将来の夢は特に決まっていません。しかし、今回の講演会をお聞きして、川口先生のような立派な職業を目標にしていきたいと思いました。
 川口先生が制作に関わった「はやぶさ」は、世界中の人々に知れ渡っています。僕も世界中の人たちに知ってもらえるようなものの制作に携わる人になれたらいいなと思いました。
 講話の中で川口先生は、「三日坊主もいいことだ。」おっしゃっていました。ものの見方を少し変えれば、悪いものもいいようになるということが分かり、今までで失敗してきた時、物事をネガティブに考えていましたが、悪いことがあっても少し見方を変えてみて、いいようにとらえたらいいと思いました。はやぶさもいろいろな困難があったように、これからに自分の人生にも困難が待ち受けていると思うので、物事をポジティブに考えて頑張っていきたいです。
 今回の講話で、川口先生は新しいことに挑戦することが大事だとおっしゃっていて、自分は新しいことに挑戦するのが苦手でしたが、これからはどんどん新しいことに挑戦していきたいと思いました。今回の講話では、新しいことに挑戦することと、見方を少し変えてみることを学びました。今回学んだことをこれからの生活の中でしっかりと使っていきたいと思いました。
 

新たな発見

 3年 男子

  もともと川口先生のことは知っていましたが、実際にお話を聞いてみると、とても話の面白い方だと思いました。 話の節々にダジャレやジョークを織り交ぜておられ、話がとても聞きやすかったです。
 講話の中で僕がとても印象に残ったのは、先生が未来は想像するものではない、ということをおっしゃったことです。
 僕は、未来がどうなっているのかを想像したことがあります。それらはどれも、今あるものが発展してできたものばかりでした。たとえば、自動車が自動運転になったり、米を屋内で生産したり。
 しかし、近い将来、自分が想像もできないような発想の非常に新しいものが出てくるに違いありません。そしてそれらの発想はどれも、とても身近なところにある疑問などから生まれてくるに違いありません。
 ですから、いつでも注意力を働かせていくことで新たな発見をしていき、今までと違った考えなども取り入れていけたらと思いました。

折れない心と行動する勇気

 3年 男子

 川口先生の講話をお聞きして、私は宇宙の未来にとても興味を持ちました。
 川口先生はとても面白おかしく講話をしてくださりました。聞いている人を飽きさせないようにと色んな場面で、笑いを付け加えてくださいました。そして、講話の後半で話してくださった未来の宇宙について憧れと疑問を覚えました。それは、私が生きている間にここまで未来は発展していたらいいなという憧れと、本当にそこまで科学技術は発展するのかという疑問です。川口先生は絵本を通して、他の星(月や火星など)に簡単に行けるようになることや、火星などに住むことができること、宇宙空間に漂っている、鉄などの資源を集めに行く宇宙船ができることなどを話してくださいました。私はこれに感動しましたが、それと同時にそんなアニメのような世界が本当にできるのかと思いました。火星には空気がない、水もない、草木もない、ないないずくしの星に本当に住むことが可能なのか。真剣に私は考えました。
 すると、ふと気づきました。できるかできないかではなく、その未来を作っていくのは私たちなのだということに。未来がどうなるかは今の若者たちにかかっているのです。夢は描くだけでなく、それを実現させる強い心が必要だと理解することができました。だから、私は自分の夢に真剣に向きあって取り組んでいきたいとおもいました。
 また、最後の質問タイムでの返答で、川口先生も中学生の頃はまだ、夢はきちんと決まっていなかったと知って、少し安心しました。私はまだ、きちんとした夢は決まっていません。だから、今実際にしたいことをしている大人でも、子供のころはきちんと夢が定まっていなかったと聞くだけで、自分だけじゃないんだと認識でき、心が少し楽になりました。
 今回の講話で、私は夢を実現させるには折れない心と行動する勇気が必要不可欠なのだと理解することができました。
このことを活かし、夢の実現に向け努力していきたいです。

目に見えない未来

 3年 男子

 川口淳一郎先生の講演会をお聞きしました。
 川口淳一郎先生は、1996年〜2011年まで「はやぶさ」のプロジェクトマネージャーを務められました。現在は、独立行政法人宇宙飛翔工学研究系教授を務められています。
 はやぶさは、2003年5月9日13時29分25秒に、宇宙科学研究所が打ち上げの工学実験機です。小惑星のイトカワに行きイトカワの土を採取する目的です。「はやぶさ」の名前の由来は、鳥のハヤブサからきています。なぜかというと、鳥のハヤブサが素早く獲物を捕るのと同じように、「はやぶさ」が素早くタッチダウンするからです。
 僕は、今年の夏に宇宙博に行きました。宇宙博に行き感じたことは2つあります。
 1つ目は、日本の技術の高さです。具体的には、国際宇宙ステーションの「きぼう」やイプシロンロケットなどです。それを見て同じ日本人として、誇りを感じました。そして、その素晴らしい日本の技術をもっと発展させていきたいと思いました。
 2つ目は、人類の宇宙に挑む限りない夢と情熱です。アポロ11号が月に降りたのは、とてもすごいと思います。これからも人類はもっと宇宙に挑んでいくことでしょう。
 川口淳一郎先生がおっしゃっていたように、「目に見えないものは未来、目に見えるものは過去です。」想像力を働かせ、川口淳一郎先生のように色々な事にひらめいて、今までになかった新しいものを創造していきたいと思います。
 「はやぶさ」には、いくつもの困難が遭って、地球に帰還しました。たとえばイトカワからの帰り道、2005年12月9日午後1時10分。姿勢制御系の故障から通信が一旦途絶え、その後も非常に微弱な電波でのみしか交信ができない状態が続いていました。このような幾多の困難に遭いましたが、「はやぶさ」はそれに負けませんでした。そのような「はやぶさ」に見習って、自分も夢をあきらめずに頑張っていきたいと思います。


 

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