齋藤孝先生講演会 中3生感想

人生を豊かにしてくれるコミュニケーション

 3年1組 女子  

 「日本語力」と「コミュニケーション力」、この2つの能力は、これから生きていく上で必要であり、また自分の人生を豊かにしてくれるものだと思います。齋藤先生の話では、話すことで内容をきちんと理解できているかがわかる、とありました。眺めたり聞いたりして中にとどめておくだけでなく、一度外へ出すことでものにすることができるそうです。これは勉強する上でとても活用できることです。英語や国語などでは読み上げることによって、リズムに合わせて印象に残すことができます。私は部活でバドミントンをしていますが、ただ先輩方のフォームを見ているだけでは上手くなりません。実際に見て気づいたことや、感じたことに気をつけながら打ってみなくては身につけることはできません。これは、こうした点についてこれからの勉強に役立てていければ、と思いました。
 さて、私たちの社会では、「会話」、「コミュニケーション」は不可欠です。コミュニケーションの基礎となる部分では、身体も重要な役割りを果たしています。相槌を打ったり、ほほえんだり、話す相手の方に向きを変えたりと、講演会の中でも実際に試しました。日本人はよく性格の特徴上、押しが弱いと言われているので、基礎となる部分では苦手なところだなと感じました。しかしこれらのコミュニケーションの力は、目上の人や、仕事上のつきあいに必要です。また、コミュニケーションとしての会話を充実したものにするには、質問し合うことが大切です。私はまず相手のことをよく見て、どんなところを共感できるか、そしてそれを自分の興味や関心とすりあわせて話していきたいです。
 この講演会では、自分を高めていくにはどうしたらよいのか、相手との交流の時にはどうすれば良いのかを楽しく学ぶことができました。齋藤先生、ありがとうございました。

想像力を養う

 3年2組 男子   

  日本人は今までの文化の中で「謙虚」という姿勢を大切にしてきました。今回の斎藤孝先生のお話の中で私達生徒に発表を促したときに、最初は誰も手を挙げませんでした。しかし、これは謙虚ではなく、この時自分を含めたほとんどの人が周りの目を気にして発表できなかったのだと思います。これは、古くからの日本人の特徴と言えるでしょう。大多数の方を正常とし、少人数の方は異端とみなし冷たい目で見られる。この風潮が日本人を意見の幅を狭めてしまっているのだと先生のお話を聞いて感じました。
 これからグローバル化が進み多くの国や民族と関わっていくときに、自分の考えだけで判断してしまうと、相手の立場を否定してしまうことになると思います。では、どのようにすればよいのか、先生がヒントをおっしゃってくれました。僕は、先生の「意識の量を増やす」ということを自分なりに解釈して、「想像力を養う」ことが重要だと思います。その人の立場や考え、育ってきた環境など全てを想像し認めてあげることがその人との信頼を築いていくことにつながっていくのだと思います。
 今回、先生はこれから私達が社会に出て国を超えて多くの人との関わりを持つ上で必要なことを教えてくださいました。正直にいうと、教えてくださったことの中で自分が無意識のうちにできていたことはほんの少ししかありませんでした。社会人になるまでにあと10年弱しかない中でそれらを身に付けることができるかどうかは、全て自分の意識にかかっていると思います。だから、いつ社会に出てもいいように、これらのことをできるだけ早く身に付けられるように意識していきたいと思います。
 

スマートに生きるために

 3年3組 女子

  先生にお話ししていただく前に、私はもともと先生が書いた本の一つを読んでいて、先生の名を知っていて、面白い本を選ぶ先生をすごいと思っていました。実際にお会いして、面白い話を聞かせていただきました。先生は聞くだけではなく参加する講話によって、大ホールにいた人々の心をつかんでいきました。私も先生の話に引き込まれてしまいました。先生にお話ししていただいた内容は、どれも興味深く面白く、思わず「そうだよなぁ」と納得させられるものでした。参加する形の講話は初めてで、数々のことに気づかされました。
 一つ目は、人の話を本当に聞く力のことです。自分が真面目に聞いているつもりでも本当の意味で聞いてはいなかったんだな、と思い知りました。話者の目を見る、話者の方を向く、要所要所でうなずく、相槌を打つ。普段できているつもりでも、案外できていないものです。小さいときは、椅子ごと人の方へ向き、食い入るように人の目を見て話をきいていました。一つ一つに返事をして反応をしました。それが今ではできなくなってしまっている、いかに今の自分が聞いているつもりになっていたのかを気づかされました。
 二つ目は、中等部全員が椅子から立っての大音読です。約千人もいる生徒が声を出して文章を読むなんてはじめてで、中学生になってから小学生のように音読することが少なくなりました。音読するにしても恥ずかしくて、声を出しての音読ができなくなりました。しかし実際に声を出して読んでみると、黙読してるよりも多くの文字が頭の中に入ってきます。特に感情をこめて音読をした「マクベス」は、いつも棒読みで教科書を読んでいた自分にとってはとても新鮮で楽しかったです。
 最後に何故今私たちが学習しているかについてです。頭に余裕を作るためだそうです。頭に余裕をもつことによって、隅々に注意が配れて自分に余裕ができることで他人に優しくもできる。私は、周りに気配りができないし、自分のこともいろいろ抜けていて、うっかりミスをいろいろとしていきました。だから、私はもっとスマートに生きるために学習をしていきたいです。そして先生の話をしっかりと活かして、これからも頑張っていきたいです。

話の聞き方の大切さ

 3年4組 女子

 今回の講話を通していちばん私の心に残ったことは、コミュニケーションの大切さです。齋藤先生は講話の中で、「話を聞くというのはあとでその内容を要約して話せるようにすることである」とおっしゃっていました。今までの私は、ただなんとなく聞いてメモするという事だけが、人の話を聞く事だと思っていました。しかしそれは間違っているのだと齋藤先生がおっしゃった後は、自然と話の一つ一つに耳を傾けるようになっていました。その中で聞いたお話の中に、話を聞くときは「目を見る、ほほ笑む、相槌を打つ」事が大切だというものがありました。今は、ひとりの方に対して大勢で聞くという状況が多いので、話し手の方は一人ひとりの反応を気にしていないかもしれませんが、社会に出たら一対一で話す機会の方が多いと思います。そのようなときに話の聞き方というのは、いちばん大切になってくると思います。特に面接などでは、話し方は勿論ですが、面接官の話をどのように聞いているのかというのも大きな採点基準になります。そのようなことに社会に出る前に気づかせてくださった齋藤先生に感謝したいです。
 今回、私が最も驚いたのは、齋藤先生のコミュニケーション能力の高さです。今まで、江戸取生があんなに心を一つにして人の話に耳を傾けた事はあまりなかったと思います。人の心をあれだけまとめられるような方の講話を、中学三年生という若い時期に聞くことができた事に感謝し、今回聞いた事を社会に出てから活用していきたいと思います。


 

伝えようとする努力

 3年5組 男子

  そもそもコミュニケーションが取れないのは何故なんだろうと齋藤孝先生の講話を聴いて思いました。小学校の時期になっても話すことは苦労はありませんでした。むしろ好きだった方なので、将来はそういう道もありなのかな?と、漠然と考えた時でもありました。ということは、江戸取に入学したときなのかな?と考えてみたその刹那、思い当たることがありました!
 それは、中学一年生の時、総合学習の時間で十分な発表が出来なかった時です。今何故そうなってしまったのか思い返すと、自分に自信が持てなくて、周りの人たちを大した確証も無く頭ごなしに考えてしまったため、頭が真っ白になり、うまく舌が回らなくなったのだなと、考え至りました。要するに、勝手に自分で周りの状況に恐れをなしてしまっただけなのですが…。しかしそのせいで、今でも、江戸取でできた友達といえば、両手の指で数えきれる程になってしまいました。
 そんな時に、斉藤先生は、「意識量を上げろ!」と仰いました。その時に僕の体に雷を落とされた感覚に陥りました。
自分の今の現状ははっきり言って自分で自分が情けないです。だからそれを全否定してくれたことに感激したのです。「出来ないんじゃない、やらないだけだ!」僕はそう言われたように感じました。別に下手くそでもいい、大事なのは伝えようとする努力なのだな、と思いました。まずは話しかけることから始めてみようと思います。

雑談力

 3年6組 女子  

  私が今回齋藤先生の講話をお聴きして思ったことは、何事においてもコミュニケーション能力というものはとても大切だということです。私はいつも明るく振る舞っているつもりですが、実際のところはどう周りの人に映っているのか、自分ではわかりません。齋藤孝先生のおっしゃったコミュニケーション能力の重要な一部は、人の話を聴く時には会話をする人に対してそれぞれ体の向きを変えるということでした。私は今回の講話をお聴きするまで、わざわざ相手の方向に体を向けるなんて面倒くさいことだと思い、顔だけ相手に向けていたり、時には携帯画面から目を離すということをせずに話をしていました。ところが相手に体ごと向けて話をするということがいかに大切かということを知ったので、今からでもそのことを心がけて対話をしていきたいと思いました。
 そして次に齋藤孝先生の講話をお聴きして大切だと思ったことは雑談力です。私のクラスにはとても話をすることが上手く、すぐ人のことを笑わせることができる人が二人います。私はその二人がみんなを笑わせる度に、「どうしたらそんなに話を上手にできるんだろう」と不思議で仕方がありませんでした。しかしこの二人には雑談力があったのです。私はこれからこの二人のように雑談力を高めて、人と対話する能力を高めていきたいです。
 最後に私は、将来海外に行って英語を流暢に話すことができるような人になりたいと思っています。そのためにも今から対話力や雑談力などのコミュニケーション能力を高めて、将来いろいろな場面で活躍できるように頑張りたいと思います。

 

意識の量と勉強

 3年7組 女子

 話すことって簡単なようで難しい。私はたまにそう思います。人と話す時はどの言葉を使ったら適切か、このことはあまり言わない方がいいのではないかなど、いろいろなことを考えながら話さなければなりません。先生もおっしゃっていましたが、人と話すときには意識の量を多くする必要があると思います。意識の量はそう簡単に増やせるものではありませんが、少しずつ、身近なところから気にしていけばそれがコミュニケーションの時にも使えるようになると思います。
 
例えば、毎日の生活習慣を整え、忘れ物がないかを確認し、勉強をしっかりとする。勉強は一見関連のないように思えますが、どの教科も答えを出すために意識の量を増やして解法をみつけ問題を解くという点では同じだと思います。しかし、私はそれがきちんとできてないところがあります。これからそのようなことはコミュニケーションだけでなく、いろいろな面で大切になってくるはずなので、きちんとしていきたいです。
 また、私は斎藤先生がおっしゃっていた「テンション」も大切だと思いました。私もテンションが低いと勉強などがはかどりません。だから勉強する前などに好きな音楽などを聞いたりしてテンションをあげてしたりします。また、コミュニケーションでもテンションは大切なので、気にしていきたいです。
 これからの社会では今以上に話す力も大切になってくるはずです。学校は社会の縮図なので、今いろいろな人と話してコミュニケーション力を鍛えていきたいです。

 

学校は社会の縮図

 3年8組 男子 

 斎藤孝先生は講話にて、様々な、人間関係において必要なことや、学習において必要なことなどを話してくださいました。
 その中でも、最も心に残ったことが、「話している人の方を向いて話を聞く」ということです。これは、一見当たり前のことのように聞こえますが、これは斎藤先生がお話になった「反射的に返答する」ということにもつながってくると思います。相手に体を向け、素早く的確な答えを返すことは、相手から好印象を得る最も有効な手段であると同時に、作業の場においては効率化に繋がることだと思います。これからの日常生活で是非とも実践していきたいことです。
 また、皆で少子高齢化についてディスカッションしたことも心に残っています。今日、日本で発生している様々な社会問題は全てこれが原因であると先生は話されていました。先生は私たちに対し「一人最低でも三人は産んで欲しい」と言っておられました。私たちはその短時間の間で考えをひとつも明確にできませんでした。それは、直前に先生が話された「恥ずかしがらずに、自己主張をはっきりとする」ことができなかったからであると思います。自分から発言し、周りをリードする。このことを大事にしていきたいです。
 私は、今回の講話を聞いて、社交性を持ち、常に周りのために効率よく動くことができる大人になりたいと思いました。学校は社会の縮図です。この環境を利用し、今回講演で学んだことを頭に置きながら時間を大切にして学校生活を送っていきたいと思います。ありがとうございました。

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