1組

 川口先生が中国では極音速ジェット機を開発しているとおっしゃったとき僕は嬉しかったです。僕が以前から持っていた考えが現実になりつつあると知ったからです。この夏、飛行機に乗った時、ロケットではなくて飛行機で宇宙に行けたらいいのにと考えました。酸素問題をクリアして、機体の工夫をすれば、翼を持つ飛行機だって行くことができるのではないかと思い、それがいつか実現するかもしれないと思いました。そもそも、「宇宙へいく」という言葉がおかしいように思います。宇宙の中に地球があるのだから、この空だって宇宙であると思うのです。大気圏外での暮らし方さえ見つかれば、もっと宇宙を身近に感じられると思います。
 『過去は過去と開き直り、やれる理由を探せ』という先生の言葉に励まされました。「ありえないことかもしれないけれど、こうだったらいいな」と思うことが最も大切だと、自信がわきました。また、どうにか「やりたい」と強く思い、実行し続ければ、やがて「できるぞ」と思える自信がついていき、どんなことでも立ち向かうことができると思いました。
 それにつけても川口先生の講話は、ジョークに富んでいたと思いました。それに、中等部と高等部で講話の内容が少し違うというところに、先生の研究者としてのプロフェッショナルである姿勢を感じました。会話一つ一つの瞬間が大切で、相手の反応次第で場の空気も変わっていて、臨機応変に対処しつつ、いつも本気で取り組むことを学ばせていただきました。『ひねりのある工夫を楽しめ』ということを先生は僕たちに体感させてくださったことに感謝したいと思います。



2組

 私が、今回の川口淳一郎先生の講演会の中で一番共感できたのは、「やれる理由を見つけて挑戦しない限り成果は得られない」というところです。そう思った理由の一つは自分の夢に明確な目的を持ってその夢に向かって歩んでいくことができると思ったからです。今まで私は夢として「何かを一生のうちに成し遂げるようなことができるといいな」というような漠然としたことしか考えていませんでした。しかし、それでは自分の夢を叶えることはできないということを今回の川口淳一郎先生の講演会を聞いて改めて感じました。だから、これからは自分の夢にもっと明確なイメージを持ち、それを叶えるために頑張っていきたいと思いました。
 そしてまた共感できる別の理由は、「やれる理由を見つける」ことによって、自分の夢の明確なイメージを持つ前よりも、行きたい大学にますます行きたくなり、結果的に今学校でしているような勉強により熱心に取り組むことができるようになるからです。それによって、たとえ途中で自分の夢が変わることがあったとしても、勉強に熱心に取り組んでいることによって、その夢も叶えることが可能になるということです。私は今まで何回も自分の夢が変わってきたのですが、この方法を使えばそれにも対応することができるので、私もこの方法を使ってみたいなと思いました。
 そしてもう一つ川口さんの講演会で共感できる点がありました。それは、「一番大事な所は一番面白くてダイナミックな所である」ということです。確かによく考えてみると勉強にしても、運動にしても、その他の世の中にあるさまざまなことの一番大事なところは一番面白くてダイナミックなところであるというようなことが分かります。私はあまり勉強が好きではないので、その勉強の一番大事で面白いところを見つけて、勉強を好きになっていきたいと思いました。そして川口淳一郎先生から学んだことを生かしてこれからも頑張っていきたいと思います。
 
 


3組

 私は、科学者にはなりたいと思っていたものの、具体的にどうなりたいかは定まっていませんでした。しかし、今回の講演をお聴きして、やってみたいと思うことができました。
 川口先生の「はやぶさ」の話をお聴きして、とても驚きました。まず、「はやぶさ」の運用は、小惑星にタッチダウンしてそのカケラを地球に持ち帰る技術を確立するための工学実験探査機としての役割でした。「はやぶさ」は、2003年5月9日に打ち上げられて、2010年6月13日に地球に帰還し、その運用を終えました。
 私がここで考えたことは、「はやぶさ」はなぜこのような探査が出来たのかということです。それは、「はやぶさ」の技術のすごさにありました。まず、「はやぶさ」は燃料の効率が非常に高い「イオンエンジン」というものを使っていました。また、遠く離れた小惑星に自ら判断して近づく「自立航法」、小惑星の表面に小さな玉を打ち込んで跳ね返るかけらを回収する「微小重力下での試料採取法」、採取した試料を地球に届けるため耐熱設計された「帰還カプセル」などの技術。これら一つ一つを合わせてできた完成形が「はやぶさ」なのです。そこで私がすごいと思ったことは、一つを実証することすらとても困難な技術を、はやぶさが全て実証したということです。
 地球や火星、金星といった惑星は、大気や水による風化、地殻変動により変化しているため、できた当初の状態がどうであったのかを知るための情報になるものはほとんど残っていません。そんな中で、出来上がった当初の状態のまま、ほとんど変形もせずに太陽の周りをまわっている小惑星の探査を「はやぶさ」が無事成功させました。私も、地球や火星、金星についてのまだ未解明である部分の調査を、将来成し遂げたいと強く思いました。


4組

 僕は今回の川口淳一郎先生の講話をお聞きしてたくさんの事を知り、驚かされたことや学んだことがたくさんあります。
 1つ目は、川口淳一郎先生の「三日坊主もいい事だ」という言葉です。僕は物事をやろうとしてもすぐに諦めたりやめてしまったりして「三日坊主」になってしまい、失敗してしまうことが多くありました。しかし、「失敗してしまった時少し見方を変えてみれば、悪い事がいい事になる」というお言葉をお聞きして僕は、これから先いろいろな事で失敗してしまっても、ちょっと見方を変えれば何か新しいものが見えてくるのではないかと思いました。
 2つ目は、勉強の仕方です。僕はこれまで勉強は基礎をしっかり固めておかないといけないものだと思っていました。しかし、土台作りだけに目を向けていると、視野が狭くなって考え方の選択肢が少なくなってしまいます。視野が狭くなってしまうと一つの方向の考え方だけに捉われてしまいます。これでは新しい発想が浮かばなくなってしまいます。だから、これからは土台だけでなく高い塔をつくり、視野を広くしいろいろな方向に目を向けて勉強していきたいと思います。
 今回の川口淳一郎先生の講話をお聞きして川口淳一郎先生は「はやぶさ」の開発や、「イトカワ」から取った物質の研究、解析などということにものすごく苦労したと思います。しかしそのような苦労の結果が後の世界に大きなものを残していると思いました。僕も苦労の先には必ず結果が付いて来るということを考え、この江戸取の6年間で結果が出るように日々勉強していきたいと思います。
 


5組

 僕がとても楽しみにしていた川口淳一郎先生の講演会が9月17日にありました。なぜ川口先生の講演会を楽しみにしていたかというと、僕の将来の夢がJAXAの社員になり宇宙について研究をするということだからです。
 僕が初めに川口先生に対して抱いた印象はやはりはやぶさの開発プロジェクトに携わってきた偉い方なのでとても真面目で厳しい方ではないのかというものでしたが、いざ講演を聞くと、講演会の内容にダジャレを交えて話してくださり、また、漢字が書いてあるところに振り仮名を振ってくださるとてもユーモアのある優しい方です。そして、宇宙の専門家かと思ったら、時事問題にも精通されていたのですごい方だなと思いました。
 講演会の内容はまずはやぶさ開発プロジェクトについて貴重な話をしてくださいました。僕はかつてはやぶさの映画を見たことがありますが、ここでのはやぶさ開発プロジェクトは、まだ自分でも聞いたことのないような話がでてきてとても話の内容が濃かったです。また、今年発射予定のはやぶさ2についても少し話をしてください、はやぶさ2の今後の動きがとても気になりました。ここで僕が思った事は、川口先生は宇宙のことだけでなく心や考え方も専門的であったことです。私は、自分の夢をかなえるためにも、心や考え方も成長しなければなりません。今回の講演会は自分の夢をかなえるための第一歩となりました。この講演会を忘れずに、自分の夢をかなえる努力をより一層したいと思います。
 


6組

 2010年、小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還したというニュースを見て、私は感涙しました。なぜなら2008年に、大阪市立科学館という所で、はやぶさのドキュメンタリー映像を見て、はやぶさは幾多の苦難を乗り越え、地球に向かって飛行していることを知っていたからです。今回は、それに携わった、しかもプロジェクトマネージャーの川口淳一郎先生が講演してくださるということであったため、私はこの講演会を心待ちにしていました。
 講演をお聞きしてすぐに、とても高度な話をされるのだという先入観は吹っ飛びました。先生は様々な工夫をして下さって、会場が笑いの渦となるような、とても楽しい講演をして下さいました。しかもただ楽しいのではなく、そこには学ぶべきものが、本当にたくさんありました。
 はやぶさに搭載されているイオンエンジンやサンプラーホーンなどを通して、はやぶさがいかにすごい探査機であるかがよくわかりました。はやぶさは、イオンエンジンが全機停止したり、イトカワへの着陸が失敗したり、さらには交信が途絶えてしまったりと、たくさんの苦難があったそうです。
 しかし、それでもはやぶさが地球にイトカワのサンプルを持ち帰ることができたのは、川口先生をはじめ、沢山の人々の血のにじむような努力があったからだと、私は思います。私もはやぶさのように、失敗してもくじけずに、努力できる人間になりたいと川口先生の講演会をお聴きして思いました。
   


7組

 私は独立行政法人宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(ISAS、JAXA)の宇宙飛翔工学研究系教授をされている、川口淳一郎先生のお話をお聴きしました。
 その中で最も印象に残ったことは「はやぶさ」プロジェクトのお話でした。川口先生は、1996年から2011年まで、「はやぶさ」プロジェクトマネージャーを務められており、有名なことから、この講演の前から「はやぶさ」についてのお話を楽しみにしていました。「はやぶさ」にはイオンエンジンなどの様々な技術が駆使されていること、「イトカワ」の名前の由来など、今まで知らなかったので、とても驚きました。他にも「はやぶさ」の外見が「隼」という漢字と形が似ているというのが、とても印象的でした。
 私は「はやぶさ」が宇宙にある七年間の間は、とても大変だったということを改めて知ることができて良かったです。また、今年打ち上げ予定の「はやぶさ2」のことも全く知らなかったので、今回の川口先生の講演で知ることができ、とても良い機会でした。
 私は、今回の講演で以前よりも、「はやぶさ」や宇宙に興味を持てるようになりました。そして、これからも宇宙について、関心を持っていたいと思いました。
   


8組

 今回は「はやぶさ」の製作者の一人である川口淳一郎先生の講演をお聞きしました。 前回の齋藤孝先生に引き続き、その業界の一流の先生方の話を聞けるのはとても楽しみでした。 僕は失礼ながらはやぶさは知っていましたが、川口先生の事はあまり存じ上げておりませんでした。 学者の方なのでとても難しい話を話されると思っていましたが、僕たちや、もっと年齢が低い子にも分かるように分かりやすくした内容だったので、とても多くのことを理解することができました。
 その中でもやはり一番重要だと感じた事は講演会の最後に教えてくださった「やれる理由を見つけて挑戦しない限り成果は得られない」というお言葉です。 当たり前のことなのですが、なかなかできないことです。そして大事なことでもあると思います。 「自分はやれない理由ばかり探していなかったか」「成果が出ない責任をその成果の過程の厳しさに押し付けていなかったか」などの様々な思いが脳裏をよぎりました。 実際そうなのだと思います。僕はできない理由ばかり探していたと思います。これからできない理由を探そうとする自分がいると気づいたら、できる理由を探そうと思いました。