私は小学生の頃リコーダーが好きで、よく友達とお昼休みにいろいろな曲を演奏していました。だから、今回のリコーダーアンサンブルを前からとても楽しみにしていたのですが、想像以上のもので大変感動しました。
リコーダーというと、多くの人は小学校で使う手頃なサイズのものをイメージすると思います。ですが、今回のアンサンブルでは手のひらサイズの小さいものから、人の背丈を優に超えるサイズのものまで、本当にたくさんのリコーダーが登場しました。それぞれのリコーダーがそれぞれの音を持っていて、時にそれは小鳥のさえずりのように美しかったり、時に体に響くような力強いものであったりしました。また、同じ音でも演奏の仕方次第で受ける印象はがらりと変わります。一本の棒に穴があいている、そんな一件単純に見えるリコーダーですが、その世界は無限に広がっているのだと思いました。
私が一番心に残ったのはリュートの音で、とても繊細で美しい音がきれいでした。もののけ姫でもこのリュートの音が使われているということで、とても身近に感じることができました。今度、もう一度もののけ姫を見返してみたいと思います。
一時の間、美しい演奏を聞かせていただき、本当に感動しました。ありがとうございました。
(N.M さん)
吉澤実先生のリコーダーの演奏をお聞きして、まず一番最初に思ったことは、同じリコーダーを吹くという行為でも、当たり前ですが自分たちと吉澤実先生ではこんなにも音の質が変わるのだなと思いました。リコーダーは私たちの誰もが一度は小学校や中学校にいたときに演奏したことがある楽器だということもあり、親しみを感じる気持ちがある一方、演奏者が吉澤実先生ということと、今まで私たちが吹いていたリコーダーとは種類の違うリコーダーを吹いたということで、全く別の楽器に感じる気持ちもありました。
また、永田平八先生と福沢宏先生の演奏していた楽器は、今までに演奏しているのを見たことも聞いたこともないような楽器で、また楽器の名前すら聞いたことがないような楽器でした。しかし、それだけに聞こえてくる音がとても新鮮で、中学生まで音楽を授業で習っていても、知らない楽器、知らない音がまだまだ沢山あるのだなと思いました。
今回の演奏会では、楽器の解説を演奏前にしていただいたこともあり、音楽の知識がそれほどない私も楽しんで聞くことができました。高校を卒業して、また機会があったら、今度は演奏を聴く前に少しでも演奏される楽器の知識を頭に入れてから、演奏を聴けたらより楽しめるのではないかなと思いました。
(S.N さん)
自分は吉澤実リコーダーアンサンブルを鑑賞する前まではリコーダーの種類をあまり知らなかったので、どのように演奏するのだろうと思っていました。ですが、ステージの上にかなりの数のリコーダーが置いてあり、リコーダーだけで、これだけ種類があるのかと思い、驚きました。また、リコーダーを吹いているときに、音楽に合わせて体を動かしているので、演奏者の想いがよくわかると同時に、感情を込めて吹くと音が変わるんだなと思いました。
自分は小・中学校で、ソプラノリコーダーで吹いていましたが、ただ吹いているだけの音と、今回の演奏はまったく別の楽器を使っているかのような違いでした。他の楽器でも体を動かす理由がなんとなくわかった気がします。
リュートとヴィオラ・ダ・ガンバは、名前自体を初めて聞きました。自分の知らない楽器がまだあるものだなと思いました。リコーダー、リュート、ヴィオラ・ダ・ガンバの3つの楽器によるアンサンブルは、優しい音色のものや哀しいものなど様々あり、聞いていてとてもおもしろかったです。とても深みのある合奏だと思いました。この合奏を聞けてよかったです。
(Y.I くん)
私は江戸取で開かれたコンサートで、人生初のリコーダーアンサンブルを聴きました。リコーダーというと学校の音楽の授業で誰もが一回は手にし、吹いたことがあるかと思います。正直、今回のコンサートも身近な楽器なだけに、「リコーダーなんて」と思っていました。ですが、いざ聴くと自分が吹いて聴いたことのある音色とは全然違いました。
一つのリコーダーが一曲の中で様々な表現で音を奏でていて、とても感動しました。リコーダーにもたくさんの種類があり、すごく小さい物から、身長よりも大きい物まで様々でした。曲に合わせてリコーダーを変えていて、次のリコーダーはどんな音がするのか、わくわくしました。また、リコーダーだけでなくリュートやヴィオラ・ダ・ガンバなどは音色が柔らかく、リコーダーの音とよく合っていたような気がします。それぞれの楽器が上手く調和し合って、それぞれの特徴を活かしながら曲を奏でていて、心が安らいだ気がします。最後には、この冬の季節にぴったりのクリスマスの曲を演奏してくださってとても嬉しかったです。
なかなか行くことの出来ないコンサートを聴きくことができて、とても貴重な体験ができました。また機会があったらぜひ聴きに行きたいと思います。ありがとうございました。
(K.H さん)
リコーダーはとても身近な楽器です。私達の誰もが小学校や中学校の授業でソプラノリコーダー、またはアルトリコーダーに触れてきました。しかし吉澤先生の演奏をお聴きして、同じリコーダーでも、プロの方の音色はこんなにも透明感があるのかと感動せずにはいられませんでした。
以前吹奏楽部でトランペットを担当していたので、楽器に息を吹き込んで音を鳴らすという点でリコーダーには親近感が湧きます。楽器自体の抵抗が少ないため、息の揺れが直接音色に影響してしまいがちなリコーダーを、あれほど軽やかに吹きこなす吉澤先生の演奏は、聴いていてとても耳に心地よいものでした。音色が優雅なだけではなく、曲の途中で現れるグリッサンドやフラッターなどの奏法にも、さり気ないアクセントがあり、はっとさせられました。
また、リュートとヴィオラ・ダ・ガンバの音色も素晴らしかったです。どちらの楽器も今回初めて知りましたが、優しい響きが心に残りました。弦楽器ならではの重厚な音色がリコーダーの細やかな旋律と合っていて、三人の方だけで演奏しているとは思えないほど満ち足りたハーモニーでした。
楽器の響きは人の心を揺さぶります。吹奏楽にない楽器のアンサンブルはとても新鮮で、あっという間の一時間でした。
(F.S さん)
まず、私が驚いたことはリコーダーとは思えない表現力です。リコーダーと聞くと誰でも小学生や中学生の時に音楽の授業で習ったため簡単そうに思われます。しかし、プロの演奏を今回鑑賞して「実はリコーダーは単純な楽器ではなく、奥深いものなのだ。」と感じさせられました。
逆に考えるとリコーダーはとても難しい楽器なのかもしれません。私のような素人がリコーダーで演奏すると、単純な、機械的な音しか出せません。それに対して吉沢先生のようなプロの演奏では感情が音にこめられているのがよく分かります。つまり、リコーダーは感情や情景を表現することが難しいのだと思います。
今回の演奏会の曲目にあった『グリーンスリーブズ』は私も中学校の音楽の授業で吹いたことがあります。しかし、あのような素晴らしい音は出すことができませんでした。あの表現力は相当の研究と努力を重ねて完成されたものなのだと改めて実感させられました。また、このリコーダーの音を更に素晴らしくさせたリュートとヴィオラ・ダ・ガンバの役割も大きいと思います。この3つの楽器が上手く調和されていて、今回の演奏を心地良いものにしていました。
今回のような素晴らしい演奏を聞けたことは、とても良い経験になったと思います。
(M.M さん)
まず私が驚いたのはリコーダーの種類の多さとリュートという楽器の珍しい形です。パンフレットで見たときからリコーダーの種類の多さにはびっくりしていましたが、実際、五列目から見てみると、そのリコーダーたちの迫力に圧倒されました。それは本当に今まで見たことのないものばかりでした。また、リコーダーは大小の違いだけではなく、形や音もそれぞれ全く違っていて、「このリコーダーたちを考えた人たちは本当にすごいなあ」と思いました。そしてやはり最も感動したのは、そんなリコーダーたちを自由自在に演奏する吉沢先生の技術です。自分にはこんな才能は一切ないので、「すごい」の一言でした。
そしてもう一つ私が印象に残ったことは、吉沢先生のリコーダーを演奏しているときや、ほかの二人の方が演奏しているときの楽しそうな行動や表情です。『膀胱結石手術の図』という曲を福沢先生が演奏している時の、吉沢先生の解説がとても楽しそうで、「今日来てくださった三人の方々は、心から音楽を楽しんでいるのだな」と感銘を受けました。
私はもう音楽に深く関わることはないと思いますが、音楽に深く関わる人たちの演奏を聴いたりする機会は、自分で十分作ることが出来ます。これからも積極的に音楽を聴いて、自分の世界観を広げていきたいと思います。素敵な演奏を聴く機会をありがとうございました。
(O.M さん)