ベルリン・フィルハーモニー木管五重奏の感想

1組

 ベルリン・フィルの方たちの生演奏が学校で聴けることができて、本当に良かったと思います。オーケストラではなく少人数編成という形でしたが、少人数でしか味わえない独自の音楽を鑑賞することができたと思います。私は中・高と吹奏楽部でクラリネットを吹いていたこともあり、特にクラリネットの音色や演奏法などが気になりました。そして、プロの方の演奏を聴くことで、自分の演奏の未熟さを改めて感じました。
 また、吹奏楽とオーケストラを演奏する上での違いも感じました。例えば、吹奏楽は指揮を見て、一つの曲を皆で合わせることにとても意識しますが、オーケストラの場合には、流れを合わせるという気がしました。今回は少人数ということもあり指揮者はいませんでしたが、吹奏楽とはまた違った音楽の表現を感じとることができました。
 私は吹奏楽部ということもあって、音色などが気になりましたが、音楽にいそしんでいない人たちにも感動を与える演奏だったと思います。音楽は聴いている人を穏やかな気分にしたり、元気や勇気を与えてくれるものだと思います。また、音楽を楽器に用いて演奏する人も演奏している間は、何かつらいことがあっても、忘れて楽しむことができます。私は音楽を表現することによって、より多くの人を元気にできるような演奏を心がけていきたいと思います。そしてより多くの人に音楽を好きになってほしいと思いました。(T.Eさん)

3組

 最初の一音から心を奪われるようなサウンドでした。個人で吹いている時も、伴奏をしている時も、五人でハーモニーを作っている時もひきこまれるようなサウンドを奏で、私は時間が止まったような感覚におちいりました。個人個人が持つ音色や感情の込め方や奏法が五人で合わせるととても良い具合にマッチして、五人とは思えない豊かな音圧や、聴衆を巻き込む音楽の流れを作り出していました。
 特に私はフルートを吹いているので、フルート奏者に注目したのですが、ただ単にフルートという同じ楽器を使っても吹く人によって音色はがらりと変わります。ミヒャエルさんはとても優しくて暖かいけれどどこか楽しげな音をしていました。私はどちらかというと明るくてハキハキとした音なので、楽器の材質で変わってしまうのもありますが、自分の音には自分の性格や人柄がうつし出されるのかなと思いました。
 音楽は一人で奏でても、何人で奏でても、人の心を動かすものだと改めて思いました。それは聴衆の心だけでなく、奏者の心をも動かします。部活を引退した今、大勢で合奏したり、誰かに音楽を届けたりする機会がなくなってしまいました。しかし音楽の素晴らしさを知っているので、また音楽を始めると思います。この演奏会は、音楽をしたい、そして上手くなりたいと思わせてくれました。たまには楽器を吹いたりして音楽に触れ、素晴らしさを感じていたいなと思います。(N.Aさん)

4組

 私は、今年ベルリン・フィルハーモニーの方が江戸取に来ると聞いたときからずっとこのコンサートを楽しみにしてきました。実際に聴いてみて私は圧倒されるばかりでした。
 去年まで吹奏楽部でフルートを吹いてきた私は主にフルートに耳を傾けていたのですが、音色や音の伸び、響きなど同じ楽器なのかと思ってしまうくらい素晴らしかったです。オーボエは聴いたことのないような音の厚みに驚きました。ホルンも太くて伸びのあるやわらかい音で、ピアノ(小さい音)の時も客席まできちんと聴こえてきました。ピアノで客席まで聴こえるようにすることは難しいので、プロはすごいと思いました。
 私は気持ちを込めてお客さんを楽しませることができるよう演奏することで精一杯ですが、ベルリン・フィルの方の演奏では情景が思い浮かびました。特にアンコールの『さくら』です。同じ楽器でも、その楽器を生かすことができれば人々の気持ちをひとつにしたり、感動させたりすることができるのだと改めて感じました。
 ベルリン・フィルのような有名な楽団の方の演奏を生で聴くことができる機会はあまりないと思います。貴重な経験をさせていただきありがとうございました。(I.Yさん)

5組

 私は音楽についてそれほど詳しくはないのですが、ベルリン・フィルハーモニーの演奏を聴いて、プロの音楽家の凄さを感じました。最初の曲が始まった時、あまりにも迫力のある音だったので、オーケストラのCDを聴いているかのように錯覚してしまい、五人で演奏しているという事実に思考が追いつきませんでした。気がつくと身を乗り出しながら聴き入っていました。フルートの澄み切った高音が流れる度に鳥肌が立ちました。どの楽器も豊かな響きで、これほど美しい音色が出るとは知りませんでした。楽器が奏でる本物の音というものを初めてわかった気がします。
 最後に真近で花束を渡し、言葉で表せないほどの感動を覚えました。また、優しいホルン奏者の方が握手して下さり、涙が出そうになりました。高校生活の終わりに素晴らしい演奏を聴く機会があり、光栄です。
 実際にホールで音楽を聴くと、音の響きを肌で感じ、奏者の指遣いや表現を見ることができるので感動もひとしおです。コントラファゴットを吹いていた方がとても楽しそうに演奏しているのを見て、私も明るい気持ちになりました。また、優しく深みのあるクラリネットの音を聞き、私も吹きたくなりました。あの独特な音色は、心が落ち着くので大好きです。大学生になったら色々なコンサートに行って音楽への関心を深めたいです。(U.Aさん)

7組

 今回の公演で私は非常に良い時間を過ごすことができました。ベルリン・フィルハーモニーの方々はとても息の合った演奏を披露してくださり、オーケストラでの演奏とはまた違った音楽を聞くことができました。
 木管五重奏での演奏は、それぞれの楽器の音色がとても温かみがあり、優しく響いていたことが印象的でした。また、曲目によっては、本当に同じ楽器なのかと思うほどに違った表情のある演奏をされていて、音楽の表現の豊かさに圧倒されました。ゆったりとした優しい音楽でも、力強く雄大な音楽でも木管楽器の持つ魅力があり、とても心が引きこまれる演奏であり、演奏者の方々の深い表情力を感じました。アンコールで弾いてくださった『さくら』は和音階の曲でありながらも、木管楽器ならではの雰囲気があり、新鮮な感じがしました。
 クラシックといえばオーケストラやピアノでの演奏の印象が私には強いのですが、今回の公演で、木管楽器の良さを知ることができ、日々の受験勉強での疲れも少し癒されたように思われます。これから本番までの日々も一層充実させることができるだろうと思います。
 このような素晴らしい演奏を聞くことができることは本当にありがたいことだと感じました。(A.Hさん)

9組

 演奏を聴いて一番に感じたことは、演奏者同士の信頼の強さでした。アンサンブルは互いの呼吸を合わせてはじめて成立するもので、音量、音のバランス、テンポの全てを考えて演奏しなければ曲にならなくなってしまいます。ベルリン・フィルの五重奏は聴いていると自然に情景が浮かび、とても温かい気持ちになりました。それぞれの楽器に役割があって、曲の場面によって音量を変えたり、ベースとして高音を支えたりするのを見て、本当に凄いなと思いました。組曲『ルネ王の暖炉』では、初めにクラリネット、続いてファゴットが非常に速いテンポで拍を刻んでいて、それまでの重厚なメロディからの切り替えがとても印象的でした。中盤では、フルートとオーボエの美しい高音のメロディがあって、それらの音を綺麗に調和させるホルンの音も正確で、どの曲も聴いていて楽しかったです。
 私は幼い頃からクラッシックが好きで、よく聴いていて、中学から5年間、吹奏楽部で演奏の難しさや吹けるようになった喜びを感じながら、音楽の素晴らしさを学びました。そして音楽を通じて仲間や後輩と信頼関係を築くことができました。ベルリン・フィルの5人も互いに信用しているからこそ、安定した音で演奏できたのだと思います。このような貴重な体験ができて本当に良かったです。また機会があればぜひ聴きに行こうと思います。(W.Yさん)

戻 る