卒業生を囲む会の感想

1組

 今回お話を伺った先輩方には、知っている方も多くいらっしゃいました。ついこの間まで江戸取生として僕達と同じ制服を着ていたとは思えないほど、皆受験を通して成長したように見えました。来年は自分達が一回り大きくなってここに来たいと強く感じました。
 全体会では、東京大学に入学された二人の先輩方がともに「自分の頭で考える」ことの大切さを話されていました。僕もその通りだと思います。質問に行くときにも、自分の頭でしっかり考え抜いてから行くと、理解がより深まります。自分の思考を確立し、その上で質問しないと、他人の思考パターンを鵜呑みにすることになり、定着が良くないと思います。僕は、自分の解答が誤っていて、どこに原因があるのか分からないとき、友人に自分の解法を説明し、どこが矛盾しているのか教えてもらうようにしています。そうすると、大抵の場合、非常に有用な、自分が陥りやすい誤りに気付きます。このやり方は時間がかかりますが、結局は効率がよいと思っています。
 今回、精神面、方法面共に自分にとって有益なお話が数多く聞けました。来年は自分が来るのだ、という強い意志を持ち、合格のために努力して行きたいと思います。

 実際に受験で成功をつかんだ先輩方のアドバイスを聞いたことが、私が決心するきっかけになりました。5人の先輩方に共通していると思ったことは、毎日の勉強内容に納得しながら、自分なりの方法で努力を積み重ねてきたのだろうということです。そのため、自信を持って私たちにアドバイスできるのだと思いました。
 では、私は今後どのような勉強をしていくべきかを考えると、まず平日もこつこつ自分の勉強をすることです。今までは、平日にできる勉強といえば授業の予習ぐらいでした。家に帰って勉強しだすと30分程で気づくと寝ていることがよくあったのが理由で、それを改善するため、現在では夜はすぐに寝て、朝早く起き1時間半勉強してから家を出る生活をしています。次に、授業に本気で臨むことです。予習をして、授業を最大限生かせるように集中して受けたいです。
 今回先輩方からうかがったことを心に留め、みんなと協力して、できれば明るく受験を乗り越えたいと思います。そして医師になり社会に貢献したいです。

2組

 今年の全体会では、自分の話はちょっとしたアドバイスのつもりで聞いてほしいとおっしゃっていた先輩もいて、改めて自分だけのスタイルを作り上げることの重要性を感じました。先輩からのアドバイスを上手く参考にしつつ、自分のスタイルを確立し受験を成功させることが、卒業生を囲む会に来て下さった先輩方への一番の恩返しになるのではないかと思います。そして、私自身のそのようになりたいと思っています。
 私がお話をお聞きすることのできた先輩方はみんな「自分のスタイル」を確立した先輩だと思います。そして、卒業生を囲む会に来て下さった先輩方、さらに自分の志望する大学に合格した先輩方もそれぞれのスタイルというものを持っていたのではないかと思います。「自分のスタイル」というのは、やらされる勉強をしていては絶対作ることができないと思います。今自分に必要なこと、自分がやるべきことをしっかりと考え、自分にとって最も効果的な勉強スタイルを模索する上でのみ自然と確立されていくものだと考えます。だから、勉強に対して能動的な、積極的で貪欲な姿勢であることが前提条件であると思います。また、そのような姿勢でいなければ、受験生として失格だと思っています。
 卒業生を囲む会での先輩方のお話は、大学生活への希望をたくさん与えてもくれました。今回学んだことを自分のものにして、最高の受験をして、来年帰ってきたいと思います。

 先輩方の話を通して、私が大切だと思ったことが三つあります。
 一つ目は、考えることです。これは、話をして下さった先輩方全員が口をそろえて大切だとおっしゃっていました。進路などの大きなことから、日々の勉強内容まですべてのことをよく考えて行動しなければならないと強く感じました。今まで進路について考えることは多々ありました。けれども、それ以上に日々の勉強の計画や実践において考えることの方が、結果的には進路を左右するのだと思います。
 二つ目は、忍耐力です。これは、三つの中で私に一番足りていないものだと思います。先輩の話の中に、眠いときにそれに打ち勝ってこそ力がつくと思いながら勉強していました。眠いときや集中できていないときには散歩をしてみるといったようにうまく気持ちを切り換える方法を実行したり、他の場合においても、環境を整えて、耐えるのではなく自然と取り組める状況を作り出すなどの工夫をしていきたいと思います。
 三つ目は、目標を持つことです。受験生として第一志望に合格するという強い気持ちがあれば、模試などでいちいちへこんだりせず、心の弱さも乗り越えることにつながります。また、後悔の残らないような決断をすることにも関わってくることだと、先輩方の話を聞いて感じました。長期的な目標だけでなく、中期的、短期的な目標も定めて、メリハリをつけて受験勉強に取り組みたいと思います。

3組

 受験に成功した先輩方から話を聞けることは自分にとって大きな励ましであり、強みでもあると感じます。同じ学校で、多くの成功を収めてきた先輩方の実績というのは、「この学校で精一杯努力すれば絶対に良い結果が得られるのだ」という証明であるような気がして、それと同時に自分も「絶対に合格して後輩にこの学校の強さを託すんだ」という思いが込み上げてきます。竹澤先生がおっしゃっていました。「先輩を超えることこそが最大の恩返しである」と。この先、自分は本気で努力して精一杯の恩返しをしたい、そう強く思います。
 この先自分は大学受験を迎えるまでに辛い時期があると思います。相当な努力を必要とする分、それだけ自分の忍耐力も求められることでしょう。そのような時、自分は逃げずに立ち向かうことができるのか。これにかかっていると思います。自分はその時、今回の先輩の話とか、仲間と一緒にこれまで過ごしてきた学校生活を思い返して励みにしたいです。
 夏休み毎日10時間の学習。本当に凄いと思いました。でもそう思った「だけ」では自分にとってプラスにはなりません。そこで自分もできるはずだと信じて行動に移すことで、その先輩から得た話というものが初めて自分にとってプラスになると思います。ただ尊敬するだけか、それともそれに付いていく覚悟を持って努力するか、先輩に対しての恩返しができるのかは、自分の努力で決まるはずです。

 私も卒業生として、分科会で3年3組を訪れたいです。東工大のクラスですが、女子で別の大学を志望している生徒も多いと思いますし、やはり女子の先輩が話すほうがより親近感が沸くと思うからです。それに自分が1年間頑張ったクラスで頑張っている次の受験生に対して親身となって、たくさん話ができると思います。これから受験を成功させる過程の中で、辛いこと、迷うことがたくさんあると思います。その経験が自分の受験成功のためだけでなく次に受験する生徒たちにも役立てることができたら、とても嬉しいです。
 私の頭の中には来年成功するイメージしかありません。いつでも成功した自分を頭の中でイメージしておきたいのです。受かるまでの過程だと思えば勉強は辛くなんてありませんし、むしろ知識が増えることが楽しく思えます。私は最後まで勉強を自主的に、好奇心を持ってやりたいです。
 きっと成功して志望校に受かり、支えてくださっている両親や先生方にいい報告ができるように、来年の卒業生を囲む会で憧れの先輩になれるように頑張ります。

4組

 私は今回の卒業生を囲む会で、改めて自分が今どうやって一日一日を過ごしていくべきなのかを考えなければいけないなと思いました。卒業生の皆さんが声をそろえていうことは、まず自分に合った勉強を見つけ、それを最後までやり続けるということです。自分に合った勉強法を見つけるということは難しいことです。しかし、私は部活を引退してから自分に合った勉強が見えてきつつあるのでこれを確立し、自分のものにしたいです。また、受験の結果がどうであるかに関係なく後悔のない大学受験にしたいです。そのため、これからの数ヶ月間は中途半端な努力でなく全力で過ごしていきたいです。
 私の最も印象に残っている言葉は妥協をするなということです。もし弱気になって妥協したら、両親・先生・友達など今まで応援して支えてきてくれた人への裏切りになる。そして何より今までの自分への裏切りだという言葉は私に重くのしかかりました。そして、受験というものが現実味を持って迫ってきました。その反面、大学に行っている先輩方をたくさん見て、大学に行きたいという気持ちがいっそう高まりました。これから大学受験までの期間をどう過ごしていくかは自分次第です。ですから、私も行きたい大学で充実した日々を送れるよう、今自分にできる最高の努力をしていきたいと思います。
 これらのことをふまえて決意したことは、まず今年の夏休みを有意義に過ごすということです。夏休みの課外授業のあとには一日自由に自分のしたい勉強ができます。ですからこの課外授業を終えてからの一ヶ月弱をどう過ごすかは受験に大きな影響を与えると思います。全体会でも数回出てきた、夏を制する者は受験を制するという言葉を信じて夏休みは全力で学習に取り組みたいと思います。
 また、来月の校内模試をはじめにこれから、多くの模試があります。まだまだ私は模試で結果を出せていないので、私は大学に合格できるのだろうか、ととても怖いです。ですから、これから受験でメンタル面で負けないために模試で少しでも良い成績をとりたいです。
 次に学習時間についてです。平日は部活を引退した分、安定した学習時間を確保できるようになりました。しかし、休日の学習時間が安定せず、大きな波があります。これをこれから改善していき、毎日規則正しい生活を送れるようにしたいです。

 今回来てくださった先輩方は、それぞれが自分の壁を乗り越えて来た方々であると思いました。あきらめないことを強く仰った方がいます。それを聴いた時、自分自身、「ああ、このままではいけないんだな」と深く考えさせられました。
 大学に進学するからには良い所に入りたいといった漠然とした思いが最初、ありました。けれどもその中でも自分の進むべき道がどこにあるのか、そのためには自分は一体どうしたらいいのかといったことを考えるようになりました。やるからには後悔したくない。高3として全力を尽くして頑張ります。
 私は努力の方向性というものも非常に重要であると思います。何故ならいくら努力をしたところでその方向性が間違っていたら何の役にもたたないからです。その努力の方向性、具体的に考えてみようと思います。
 まず最初に私の性格ですがよく親に言われるのが変な所で几帳面で変な所でいい加減ということです。それは勉強面にも反映されていて例えば英単語を覚える時などは1ページ1ページをきっちりと覚えていかないと気がすまなく、結果として非常に膨大な時間がかかります。他には絶対に覚えなくてはいけない数学の公式を覚えなかったりもします。一言で言って『おかしい』。そもそもの努力の方向性が違う、この重大なことに最近気づいたものですが、あまりにも自分がなさけなく、笑いしかでませんでした。正直不安で一杯です。このままで本当に大丈夫なのか、大学に合格することができるのか、努力の方向性は間違っていないか。あげていったらきりがありません。中国の故事に杞憂という言葉がありますが、いろいろ考えるより、自分のことを信じて進んでいく方が大切であるんじゃないかと私は思います。

5組

 私は今回の卒業生を囲む会を本当に楽しみにしていました。私たちがよく知る一年上の先輩方のお話を聞ける上に、ある程度進路が固まっている時に一番新しく、また近い情報を教えてくださるからです。僕がこの卒業生を囲む会において得られたことはたくさんありましたが、その中で『モチベーションの向上』ということについて一番得られることが出来たと思います。勉強への意欲ももちろんそうですが、自分もあの場所に立ちたい、あんな風になりたいと憧れを持つことができ、受験の精神的に苦しい時にも持ち直すことができると思います。今回のお話で、これから自分がどうしなければならないのか明確なビジョンを持つことが出来ました。私たちはあと200日くらいでセンター試験を迎えます。人生の大きな岐路に立つことになります。残された日数はとても短いですが可能性も十分にあります。とにかく先輩方も話されていましたが、今は量をこなすことが必要です。遅れをとっている分は量で埋めるしかありません。しっかりやっていきたいと思います。
 これから本格的に夏を迎えるに当たって、精神面でも、肉体面でも苦しくなることがあると思います。しかし、精神面を鍛えることは難しいです。その中で一つ一つ知識を増やしていき、自信にしていくことこそが一番大切なことだと思います。「自分はこれだけやったのだから大丈夫」と言えるように勉強していこうと思います。

 遂に今年度の受験は私達の番です。大学受験ですが、私は自分の夢が「専門看護師になること」とはっきりしているので、志望大学より志望学部を重視しています。しかし、そのように夢がはっきりしているからこそ、出来るだけその分野において高いレベルの教育を受けられる大学に行きたいと思っています。
 今回、難関校に合格なさった先輩方の話を聞き、今の自分の学習における目標や姿勢の修正や改善すべき点を明確にすることができました。そして、それをこれからの学習に生かしていけるよう、具体的な方法も先輩方から教授させていただいたので、参考にしていこうと思います。先輩方の話の中で、3年生になり、2年生と大きく異なったことは、センターの大切さというものを痛感したことです。分科会に来てくださった先輩が、自分のセンター模試の成績について話をしてくださいました。そのおかげで、先輩方の当時の成績に比べ、今の自分が劣っている点、また先輩が伸ばすことができた科目、各教科の得点割合などを参考にさせていただける機会となりました。
 来年の今頃、自分がオーディトリアムの舞台に立つ1人となって、今まで先輩方に教えていただいてきた受験のいろはを、奥の後輩に受け継いでいければ良いなと思います。そして、江戸取の良き伝統を繋ぐ1人になりたいと思いました。私が合格を勝ち取った先輩方を格好良く思う様に、私も後輩に格好良く思われている様な大学生になりたいです。

6組

 全体会では、3名の先輩方のお話を聞きました。私が特に印象に残っているのは、どの先輩方もおっしゃっていた「基礎を大切にする」ということです。東京大学理科一類に合格された先輩が、二次試験の2、3日前は、ずっと教科書を見ていたと聞いてとても驚きました。私なら、これまでに解いた難しい問題の解法の確認をすると思ったからです。しかし、東大の入試問題とはいえ出題範囲はすべて教科書からです。なので今一度基礎を固めたいと思いました。基礎あっての応用力だと思いました。
 そして、筑波大学医学群医学類に合格された先輩は、「諦めないことが大切」とおっしゃっていました。筑波大学の推薦入試では不合格になってしまい、本番のセンター試験では過去最低点を取ってしまい、浪人を覚悟したとおっしゃっていました。しかしそれでも筑波大学の二次試験を受験しようとして諦めずにセンター試験後の約1か月必死に勉強したと聞いて、本当にすごいと思いました。もしも自分がセンター試験本番が過去最低点を取ってしまったら、そこで合格することはあり得ないから今年受験するのはやめようと思ってしまったかもしれません。ですが、どんなにつらい逆境に自分がいたとしてもそれを跳ね返すような強い気持ちで、最後まで諦めずに勉強していきたいと思います。また、筑波大学に通っている先輩から大学生活のことについて詳しく聞けてとてもよかったです。大学のパンフレットを見るよりも実際に通っている先輩の話は本当に分かりやすかったです。

 まず、日々のテストを大切にするということ。日々の小テストができないのに定期試験ができるわけはありません。また、定期試験ができないのに校内模試や外部模試といった初見の問題が出る模試で良い点数がとれるわけはありません。そしてこういった模試で点数がとれなければ、本番の入試では間違いなく受かりません。つまり授業で行われる小テスト、一週間に一回行われる到達度テストといった小さな試験から、定期テスト・校内模試・外部模試といった比較的大きく重要な試験へとつながり、さらに本番であるセンター試験や、入試とつながっていくということです。だから日々のテストは怠ってはいけないのです。
 次に、基礎を固めること。分科会でいらした先輩もおっしゃっていたのは、元々、偏差値が40を下回っていた化学が夏の間に基礎を固めただけで20も偏差値が上がったとおっしゃっていました。また、自分の志望校のレベルを知らずに自分でこんなもんだろうという思いだけで難しい問題ばかりやってしまい損をした、ということもおっしゃっていました。難しい問題をやることは基礎をあやふやにするだけでなく志望校の難易度を超え無駄な学習をすることもあるので注意しなければなりません。

7組

 今回、卒業生を囲む会に参加して、私は勉強に対するモチベーションが高まりました。全体会、分科会でお話をお聞きした6人の先輩方は皆、やさしく、分かりやすくアドバイスをしてくださって、とてもありがたいと思いました。
 それぞれの先輩のお話の中に、何かしら頭に残り、心に響いた言葉がありました。毎年の行事ですが、毎年違った刺激を受けることができて、やはり直接に先輩方のお話を聞くことは何よりも心に響くものだと感じました。
 まず、全体会での3人の先輩のお話の中では、「あきらめや妥協は、今までの自分や周りの友達、先生、家族への裏切りです。」という言葉が頭に残っています。私はこの言葉を聞いて、そんな風に考えたことがなかったので、納得するとともに感心しました。妥協しそうになったとき、人はどこか今の自分だけを見ていて、周りの人の支えやそれまでの自分の努力を忘れているような気がします。私はこれから辛い状況に立ち会い、あきらめらち妥協しそうになったときは、そのことをよく思い出して最後まで戦おうと思います。
 筑波大学の先輩のお話では、私は先輩のあきらめなかった姿勢にとても感心しました。先輩は、志望校を変えてその大学に受かったとしてもあまり嬉しくないと思い、筑波大学医学専門学群に出願したと仰っていました。私は先輩の考えに共感できました。私も今の志望大学をあきらめて他の大学に受かったとしても、あまり満足はできないと思います。先輩の覚悟を見習って、私も第一志望大学一筋で頑張ろうと思いました。

 今まで、中学3年生から参加してきた「卒業生を囲む会」も、今回で4回目を数え、多くの難関大進学者の諸先輩方から、たくさんの教えをうけることができました。今回の卒業生を囲む会は、在校生として迎える最後のものであり、また、最後という名を飾るにふさわしく、自分にとって、大変意義深いものでした。
 全体会で、理系の先輩のお言葉で印象的だったのが、「諦めることは裏切ることだ」ということです。受験は試験当日は個の力がモノを言いますが、受験生活の圧倒的割合を占める日常において、私たちは多くの人に支えられています。親は、おいしいごはんを作ってくれたり、受験費用を出してくれ、先生方は親身になってご指導くださり、友人達とは励まし合っています。それは、皆が私の夢の実現に手助けをしようと、協力してくれているという証です。そんな支えられっぱなしの自分が諦めるということ、これがどれだけ酷い行いなのか、受験生となった今、ようやくその重さがわかりました。また、他の人を「裏切る」だけでなく一度諦めていまえば、それまでの自分の努力を否定するに等しいというお言葉も、胸に重く響きました。結局、試験会場における勝負では、自信は不可欠です。自信を忘れて揺らいだ瞬間に、弱さが露呈します。それは「無理かもしれない」という心の片隅で諦めてしまった自己否定から生じるのではないでしょうか。だからこそ、入試当日、分からない問題には、「私が分からないのだから、皆分からない」とポジティブに考えることができるだけの努力を惜しみなくする必要があります。
 高校3年生として迎えた今回の卒業生を囲む会では、先輩方が、いっそう生き生き輝いているように見えました。来年、私も先輩方のように、後輩の前で色々なことを伝えるべく、現役東大合格を勝ち獲るべく、頑張っていきたいと思います。

8組

 高校3年生になりました。ついに受験生です。時はあっという間に過ぎていくもので、高校1年生や2年生の頃が懐かしいです。しかし、これからはより速く時間が過ぎていきます。実際高校3年生になって、それを実感しています。今回卒業生を囲む会に参加して、色々考えさせられることがあったので、それを書いていきたいと思います。
 まず、メンタル面についてです。今までは多少心のゆとりがあったのですが、受験生だと実感するたびに緊張してしまいます。先輩方が仰っていたように精神を上手くコントロールしなければ、受験期を乗り越えることが難しいと思います。これからどうなるのか心配ですが、慣れるまで上手に自分の心と付き合っていきたいと思います。先輩方も通った道ですから、自分にも出来ると言い聞かせて頑張ります。
 次に全体会で先輩方のお話を聞いて印象に残った「自分で考える」ということについてです。経験したことがない試練を乗り越えるのは分からないことばかりです。その試練についての情報を鵜呑みにしてしまいがちです。先輩の話は3割割り引いて聞けといわれて、確かにその通りだなと思いました。お話ししてくださる先輩方の考え方や勉強法がそれぞれ違うように、私自身も先輩方とは違うのです。結局のところは自分で考えるしかなく、その経験もまた勉強として自分の力となります。情報をインプットするだけでなく、その情報について考えることで、より良い学習が出来るのだと思いました。受験生になって考えなければならないのは、いかに勉強量を増やすかだけでなく、どのように勉強すれば合格出来るかです。つまり、受験本番の対策を考えなくてはならないということです。志望校の入試形態がどのようなものかを知り、それに合わせて学習をしなければなりません。また受験日から逆算して何をすべきか、よく考えることも大切です。限られた時間を有効に使うためには、どれだけあるかを知り、それをどれだけの時間でこなさなければならないのかを考える必要があります。勉強した気になるのではなく、確実に身になる勉強をしたいです。
 最後に、先輩が大学入試合格がゴールではないと仰っていたことについて考えました。私はいつも、つまらない人間になりたくないと思っています。例えどれだけ知識が多くても役にたたせることが出来なければ宝の持ち腐れになってしまいます。就職活動やその後の生活をより良いものにするために、勉強の出来るだけの人ではなく、教養のある人になりたいです。とりあえず大学入試ですが、その後のことも考えて、人間としての能力や魅力を高め、充実した日々を送りたいと思います。

 今回の「卒業生を囲む会」は、今まで僕が参加してきた中で最も刺激的でした。実際に受験を経験し、合格を勝ち取った先輩方のお話は非常に参考になりました。これから自分は何をすれば良いのか、またどうやって苦しい受験勉強を乗り越えてゆけば良いのか、とても考えさせられる会でした。その中でやはり僕が今すぐにしなければならないと思ったことは基礎の徹底です。どの先輩方も口をそろえて「基礎が大事」とおっしゃっていました。では具体的には何をすれば良いのか。僕は夏休みまでに英単語集を完璧にし、英頻をやりこむことにしました。単語や熟語といった土台が無ければ応用力も身に付きません。何度も何度も繰り返し、英単語や熟語では何も分からないものが無いというレベルを目標に、電車の移動時間、休み時間を利用して基礎知識を固めたいと思います。数学においても、典型的な問題の解放をしっかりと身につけ、秋以降の応用力向上を目指したいと思います。
 また「関連付けて流れで覚える」というのも僕にはとても参考になりました。先輩方もおっしゃっていましたが高校に入ってただ暗記すると言うことが苦手になってきています。昔はただ覚えると言うことがあまり苦ではありませんでしたが、今では何よりも苦痛です。そしてただ暗記した知識は忘れやすいという欠点も持っています。時間をかけて関連付けて覚えることの方が効率的なのかもしれません。実際に日本史のテストでは一問一答でいくら覚えていても良い点数でないことがよくあります。しかし一問一答を覚えていなければ最終的には結びつきません。流れも理解し、最低限覚えることは覚えるというのが最も効率的だと、今回の会で学びました。ただ闇雲に覚えることよりも「流れ」を意識した学習を実践していきたいと思います。

9組

 今回の「卒業生を囲む会」は、自分にとってとても良い時間を過ごすことができました。1年生、2年生の時は、土曜日の放課後がなくなってしまう、というイメージが自分の中でとても大きかったのですが、3年生に進級し受験生という立場で聞くと、先輩方のお話はとても大切で、自分の大学へ行きたいという気持ちを更に強くしてくれました。
 先輩方のお話を聞いてまず思ったことは、自分より1歳だけしか変わらないというのに、とてもしっかりしているということです。自分たち後輩の為に資料などを作ってきてくれたので、飽きることなく聞くことができ、自分も先輩たちのような大学生になれるよう自分に負けず勉強を頑張っていこうと思うことができました。今回は、勉強のやり方についても学ぶことがたくさんありました。まずは日本史です。自分は2年生の時、理系を選択していたので、文系になったばかりである今は日本史をどのように勉強していけばよいか、分かりませんでした。今回来て下さった先輩方は教科書が大事であると言われていましたが、回覧して下さった教科書を見るとこれだけやれば試験で9割以上とれると納得しました。先輩たちのような素晴らしい結果を残せるよう、自分に満足できる大学受験をできるよう、今後勉強していこうと思います。

 先輩方の話を聞いて改めて実感したことは、基礎の部分が大事だということです。やはり基礎の部分がしっかりしていないと、どの教科であっても他の問題に対応できません。英語においてはどの先輩も単語とイディオムが大事であるとおっしゃっていました。私はまだ単語もイディオムも完璧であるとは言えないので正直不安な気持ちでいっぱいですが、不安に思っているだけでは何の解決にもならないので、夏までに今やっている単語集を一周できるようにしたいです。
 また、合格を果たした先輩方はものすごく努力をされていて、その上自分に厳しい方ばかりであると思いました。そしてそのような「努力ができる人」が受験に強いのであろうと実感しました。分科会で筑波大学に合格された先輩が自分の模試の結果と日本史の教科書をクラスで回して見せてくれました。その先輩は模試の結果について「英語があまりできなかった。」とおっしゃっていましたが、結果を見てみるとだいたい8割とれていて、センター試験では9割とっていて、むしろ英語はできている方でした。しかし英語の長文問題の演習に手を抜かず、見せてもらった演習ノートには5冊目と書いてありました。また、日本史の教科書にはびっしりと線が引いてあり、足りないところを補う形でふせんに書きこんではっていました。教科書は色あせていて努力の証がよく表れていました。それらを見て私は自分の勉強量がいかに足りていないかを実感しました。
 高3になってからあっという間でもう6月で、だんだんと受験の日がせまっています。だからこそ私にとってこの時期はとても重要であり、一日一日を大切に過ごさなければなりません。今の実力が乏しいからといってそこで限界を作ってしまえばそれ以上は伸びないと思います。ですから高い目標を持ってこれからの時間が有意義なものになるようにしたいです。

10組

 今年も卒業生を囲む会がありましたが、受験生となった今年は一年生や二年生のときよりも増して、先輩方の言葉が心に響きました。全体会では、東京大学に合格したY先輩の話は、とてもユーモアがあり、また受験生である私にとってこれほどの努力をしなければいけないのかと考える良いきっかけとなりました。
 分科会では、O先輩とS先輩が来てくれました。Oさんは自分の後悔などについても話してくれました。普通なら自分の失敗談は話したくないはずなのに、私たちのために的確なアドバイスもたくさんくれました。私はOさんの話を聞いて、最後まで絶対に第一志望をあきらめないこと、そして悔いのない受験生活を送ることの大切さを知りました。
 Sさんは、第一志望ではない大学は、一切過去問を解かずに挑んだせいか残念ながら不合格になったそうです。それでも第一志望に先輩が合格できたのは、たくさん過去問を解いたおかげだとおっしゃっていたので、私も第一志望の過去問を最低でも十年分やりきりたいと思います。
 自分一人のためだけでなく、私の受験を応援してくれる家族、先生方のためにも絶対に第一志望合格を掴み取りたいと思います。また、今回の卒業生を囲む会で先輩方からもらったたくさんのアドバイスを忘れずに、残された限りある時間を全力で頑張っていこうと思います。

 全体会では東大に合格された先輩方それぞれの努力にとても感心しました。また、定期試験がいかに大切かということも改めて分かりました。
 そして、今回最も参考になったのは、分科会で教室に来て下さった一浪なさった先輩のお話でした。それは、華々しい成功例ではなく「決してやってはいけない」失敗談でした。
 失敗の原因として、気持ちの切り替えが出来なかったことをあげていらっしゃいました。現役時代に、センター試験の結果が思わしくなく、志望校を切り替えて二次試験対策をしなければならなかったところを、いつまでもセンター試験の結果にとらわれて、本来やらなければいけない勉強に身が入らなかったそうです。これは、私のような性格の人間にとってはとても大切な助言でした。
 また、決してあきらめることなく志望校に挑戦するべきで、そうすれば例え失敗しても自分のような悔いは残らないとおっしゃっていました。この話も大変貴重な助言です。
 二つのアドバイスは一見相反するところがありますが、受験において心の持ちようがとても重要であることを教えて下さっていると思います。自分の気持ちをいかにコントロールして受験に臨むべきか大変参考になりました。先輩に心から感謝いたします。

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