吉沢実リコーダーアンサンブルの感想

 

3組 A君 

 今回、吉沢実さん、永田平八さん、福沢宏さんの三名の演奏をお聴きして、とても感銘を覚えました。まず一つ目に、僕たちは小学校、中学校でリコーダーを習っていましたが、やはりプロの方々の指さばきは違うと思い、本当にすごいと思いました。僕は十年程、ピアノを習っていました。しかし、弦楽器に関してほとんど知識はないので、今回実際に目の前で見て感動しました。また、弦楽器について学んでみたいという思いを覚えました。
 そして二つ目に、様々な楽器について知れたことがとても嬉しかったです。中世の時代に作られた楽器を見て、中世の時代を感じることができました。まるでタイムマシンに乗っているかのような気分でした。新たに、リコーダーや弦楽器について知ろうと思いました。
 最後は三つ目に、様々な曲を聴けたことです。「小鳥愛好家の楽しみ」を聴いて、森の情景が浮かんできました。吉沢さん達の演奏は、僕たちの魂を震わせました。やはり、目の前で演奏を聴いている方が、ヘッドホンから流れている音を聞いているよりも、幸せな気分になれます。やはり、音楽を心から楽しむことができると、人生が豊かなものになると思います。「音楽」という言葉は、文字通り「音」を「楽しむ」と書いて「音楽」といいます。今回はまさしく、音を楽しむことができたコンサートでした。このような機会があって本当に良かったと思っています。
 今回のコンサートを機会に、いろいろな曲を聴いてみようと思いました。僕は今まで、ポップスやロックといった、現代人向けの曲ばかり聴いていました。クラシックは聴いたとしても、「カノン」や「ジュピター」など有名な曲ばかりでした。今回のコンサートを通して、クラシックに対する理解を深め、より音楽を楽しみ、親しみ、愛していこうと思います。
 音楽とは本当にすごいものだと思います。音なんて、実際は空気の振動でしかないのに、それが人の心を震わせ、感動を与えます。その音楽は、人の心を掴む、「見えない力」があるのだと思います。だからこそ、僕は音楽が好きなのです。
 これからも音楽を好きでいこうと思います。今回はコンサートを開いて頂きありがとうございました。

 

        

 

4組 B君 

私は、今回吉沢実さんのリコーダーの演奏を聴いて、リコーダーに対しての考えが変わりました。私は今まで、アルトリコーダーとソプラノリコーダーぐらいしか知りませんでした。そして、私はリコーダーを小中校で演奏しましたが、そこまで凄い楽器だと思っていませんでした。しかし今回の演奏を聴くことで変わりました。リコーダーで演奏がホール全体に響き渡るのかなと思っていましたが、聴いてみて意外にも、ホール全体に響き渡るリコーダーの音色を聞くことができて、驚きました。吉沢実さんが持ってきてくださった、いろいろなリコーダーは個性的なものばかりで面白かったです。まず目に飛び込んできたのが、人の背丈ぐらいあるとても大きなリコーダーで、これもリコーダーなのかと思いました。また小さなリコーダーで、穴が3つしかないリコーダーもあって、驚きました。私が使っていたリコーダーは穴が8つもあるのに、たったそれだけで演奏できるのかと思いましたが、きちんと演奏できていて驚きました。3つしかないのは、片手でリコーダーを吹き、もう片方で太鼓を叩くためだと知りさらに驚きました。リコーダーを演奏するだけでも大変なのに、同時に太鼓も叩くなんて凄いと思いました。また、鳥の鳴き声みたいな笛もあり、それで鳥と会話をしたり、鳥に歌を覚えさせるというのも面白かったです。
 私は今回、リュートという楽器を初めて知りました。琵琶かなと思いましたが、リュートという楽器で、琵琶と同じ起源を持っていると知りました。また、リュートはとても軽く、500グラム程しかなく、小指で支えることができることに驚きました。また、ガンバという楽器は、最初はチェロかなと思っていましたが、弦が6本あり、ギターに近い楽器だと知りました。ガンバという名前は、イタリア語で足という意味で、足で支えて演奏することからこの名前がついたと知りました。私は吉沢さんのリコーダーの演奏で、あんなにも早く指が動いて、演奏できるのは凄いなと思いました。また、たくさんのリコーダーを吹いていたことも凄いと思いました。なぜなら、私がリコーダーをやった時にはソプラノからアルトに変えただけで運指が違うために混乱したのに、吉沢さんは簡単そうに演奏していたからです。
 最後に、私にとって吉沢さんのリコーダーの演奏はとても良い経験になったと思います。機会があったら、もう一度聴きたいと思いました。

 

 

5組 Cさん 

 今回の演奏で最も印象に残ったのは、2曲目、グリーンスリーブスに登場するアルトリコーダーの音色です。
 コンサートの中で登場した色々な面白い笛、不思議な笛の中で最も暖かい、穏やかな、といったイメージの音で、聞いていて非常に心地よいものでした。舞台上で演奏されるリコーダーはまるで私達の持っているリコーダーとは全く種類の違うもののような滑らかさで、音を大きくするために強く息を吹き込んだ時、音が少し高くなるのを聞いて「あぁ、やっぱりこれはリコーダーなんだ。」と少し安心する、それほど違ったものに聞こえました。
 コンサートの中で次々と紹介される楽器は、意外なことに映画やゲーム、歌手のプロモーションビデオなどで聞き覚えのあるものが多くありました。「知らない音」でひとくくりにしていた音の正体が舞台上で次々明らかになっていくことがとても楽しかったです。ぼんやり聞いていると同じように聞こえそうなリコーダーの音の違いも、注意深く聞いて、「この楽器はこんな音がする」と言われると不思議と全く違った音のように感ぜられました。舞台上で演奏された「小鳥に歌をおしえるための曲」、どの鳥の音色も私が知っている限りでは本物そのもので感心すると共に、それを鳥がおぼえて歌うなんてまるでファンタジーのようだと思いました。昔には、もしかしたら今でも、鳥に言葉やダンスを覚えさせるように、飼い鳥に歌を教えているひとがいた、もしくはいるかもしれない、と考えるととても楽しい気分になります。
 私にとって今日のこのコンサートは新鮮な驚きであふれた非常に楽しい時間でした。このような素敵なコンサートに参加できて良かったと思います。ありがとうございました。

 

        

 

5組 D君 

ホール内の心地よい緊張感の中で、リコーダーの演奏を聴いて、僕はその繊細で精密な演奏に感動しました。演奏が始まってすぐに、僕は、息がぴったりと合っていることに驚きました。3人の演奏者1人1人がテンポを守り、正確なリズムで奏でることで3つそれぞれの音色が1つになり、まとまった演奏になっているのが分りました。僕が驚いたのは、リズムだけではありません。演奏を聴いたホールに反響板があったことを差し引いても、1つ1つの音に美しい響きが備わっていたように聞こえました。響きにくい低い音も、ビブラートも、どれも美しい音で演奏され、僕の耳に入ってきました。また、観客を演奏によって心地よくさせるためには、演奏上様々なことが要求され、簡単ではないと思います。演奏をしていく中で、様々な曲調を表現しなければならないからです。あれだけの音を出せるようなるまでに、一体どのくらいの練習の時間を費やしたのだろうと思うと、流石だという気持ちになりました。リコーダーの力強い音、優しい音から哀愁も帯びたような音色まで実に多種多様な音を出せ、しかもそれを曲によって使い分けているという高い技術は、やはり並大抵の練習では備わらないだろうなと思いました。吉沢実さんは、このようなことを、当たり前のように演奏していますが、膨大な努力と練習量が必要だと思います。それを難なく演奏していることは、本当に素晴らしいと思いました。実際に、それくらい練習しなければ、一流にはなれないのだろうと感じました。そして、美しい音色を手にいれるために、ずっと努力してきた彼らに、尊敬のまなざしを向けていました。
 僕は、今回リコーダーの演奏を初めて聴きました。そして、リコーダー以外に2つしか楽器がないのに、迫力のある演奏が出来ることにとても驚きました。また、僕はリコーダーの演奏を聴いて、音楽を聴いているというより、音楽に包まれているということを強く感じました。その今まで聴いたことの無い音楽にとても感動しました。僕の予想を遥かに越えていました。私は、この演奏会まで知らなかった楽器の魅力をたくさん知ることが出来ました。この演奏を聴けたことが僕にとってとても良い経験になったことを嬉しく思います。
 今回の演奏で、普段あまり触れることのない貴重な時間を過ごし、いままで気が付くことのなかったリコーダーの魅力をたくさん知ることができました。音楽は、心のごちそうという言葉通り、もったいない程の素晴らしい音楽を聴いて、私の心は満たされていきました。とても感謝しています。

 

 

6組 E君 

 音楽にあまり触れる機会のない自分にとって、今回の演奏はとても貴重な経験でした。音楽には様々な種類があり、それぞれ人々に与える影響は異なります。それを聴いて元気になるものがあれば、しみじみとするものもあります。また、同じものを聞いていても、人によって感じ方はいろいろあると思います。人それぞれ好きなアーティストが違うのは、その一例だと思います。このように、音楽の力は無限大です。音楽の種類と、音楽を聴く人の組み合わせによって、感じ方の可能性の幅は限りなく広がるのだと思います。多忙な学校生活の中で、吉沢先生を中心としたアンサンブルをお聴きできたことは、本当に心地よく、砂漠の中のオアシスのような世界を感じることができました。最初は緊張して聴いていましたが、そのうち独得の雰囲気に引き込まれ、自分の心の中に、これまでの心象風景などが浮かんできて、本当にゆったりとした気持ちで聴くことができました。
 リコーダーという楽器は自分にとって最も親しみのある楽器です。小学生の時から中学校を卒業するまでに渡るとても長い間触れ合ってきました。身近なもので演奏するということは、バイオリンやピアノとは違って、ひと味違った良さがあり、より身を任せて聴くことができ、とてもリラックスした気持ちになることができました。音楽とあまり関わりを持ってこなかった自分にとっては、オーケストラなどを聴くと、妙に堅苦しくなったり、緊張してしまうので、身近なものから奏でられる音楽は、自然と自分の中に心地よい形で入ってきました。
 吉沢実先生のお仕事はとても素晴らしいものだと思いました。楽器一つで人々を笑顔にしたり、満ち足りた気持ちを与えてくれるからです。自分も将来の道を考えていく中で、人を幸せにできる仕事に就くということは、以前から強く思っていました。実際にこのような機会を経験させていただくと、その思いは一層強くなります。人を幸せにするということは簡単なものではなく、それなりの努力を要するものだと思います。しかし、切実な思いがあればそれは実現すると思います。今回の貴重な体験を自分の中での大きな糧として、自分の将来を真剣に考える機会としたいと思います。
 自分にとってリコーダーはただ音を出すものに過ぎませんが、吉沢先生の手に渡れば、それは人を幸せにすることができる魔法の道具に変わります。自分もそれと同じように、何かで人に大きな影響を与えられるような人になりたいです。それを実現させるために早く自分の明確な夢を持ちたいと思います。夢のある活動を体験させていただくことで、自分の中に新しい何かが生まれました。吉沢先生、とても優雅なひとときをいただき、ありがとうございました。

 

        

 

9組 F君

 リコーダーといえば、よく小学校で「ソプラノリコーダー」を吹いた思い出があります。穴がたくさんあって運指が難しく、上手にできなくて放課後遅くまで苦労した記憶があります。しかしそれはつらい思い出ではなく、みんなで音を合わせて演奏したり、思いのままに音を出してみたりと、当時の自分たちにとって最も身近にある楽器でした。今回のリコーダーアンサンブルの演奏を耳にしながら、その時のことを思い出し、音楽が聴くだけのものではなく、自分たちで音を出すことを楽しいと思わせてくれた最初の楽器が、リコーダーだったのだということに改めて気がつきました。
 しかし、今回の演奏では僕たちが普段イメージするリコーダーとは形状、サイズともに程遠いものがいくつもあり、それらが使われていた国も違えば音も違うのだということを知り、その奥の深さと歴史の長さを感じました。それぞれに特徴的な音色があり、一つ一つの役割があるのだということも今回学ぶことができました。例えば、小さい笛は鳥にリズムを覚えさせるものであるといったことは、今回の演奏会をお聴きすることで初めて知ったことです。そのように、楽器の形状や音色に合わせた楽器の用途が様々にあったのだということは新鮮な驚きでした。また、それぞれのリコーダーのネーミングにおいても、音の特徴とぴったりマッチした、そして更にイタリアらしさやイギリスらしさが感じられるものであり、そういった国々の「らしさ」が感じられたことからも、リコーダーの奥の深さを感じました。リコーダーには、決して「高貴な楽器」というイメージはありませんが、生活に根ざした用いられ方があるのだと知ったことは、リコーダーにまつわる、「音楽」という分野にとどまらない文化的な広がりを知ることができたという点でも、大きな収穫でした。
 また、リュートを演奏なさった永田平八さん、そしてヴィオラ・ダ・ガンバというあまり馴染みのない楽器を演奏なさった福沢宏さんとリコーダーの吉沢実さんの三人が聴かせてくださった息の合った音は、本当に心地よいものであり、穏やかな気持ちになることができました。それぞれの個性が響き合うことで素晴らしい音になるのだということを改めて感じました。これは、人間関係においても言えることなのではないかと感じました。周囲に配慮しながらも僕たちそれぞれの個性を発揮していくことで、学校生活もよりよいものになっていくはずです。
 楽器とは縁がないと言う人でも、ほとんどがリコーダーを手にし、音を出したことがあるはずです。今回演奏してくださった、誰もがよく知っている馴染みのある曲から、初めて耳にする曲まで、多くの曲をお聴きすることができて、とても楽しい時間を過ごすことができました。その時間を通して、誰の中にも演奏の記憶があるリコーダーは、聴く人に温かさ、懐かしさ、そしてどこか切なさを感じさせてくれる素晴らしい楽器なのだと、改めて感じることができました。

 

 

10組 Gさん

 私は今回吉沢実さんのリコーダーアンサンブルをお聴きして、本当に感動しました。リコーダーは私にとってすごく身近な楽器です。小学校の頃からリコーダーを演奏する機会は音楽の授業はもちろん、運動会や学芸会などでも何度もあり、また中学校でも3年間リコーダーを音楽の時間に吹いてきました。しかし、私が吹いたことのあるリコーダーはアルトリコーダーだけでした。それ以外にリコーダーがあるなどということは全く知りませんでした。
 今回、色々な国、色々な音、色々な形のリコーダーを知ることができて本当に良かったと思いますし、びっくりもしました。同じリコーダーでも形が違うだけで出る音が全く違うことには大変驚かされました。私が一番印象に残ったリコーダーは、小鳥の鳴き声のような音を出すものです。本当にまるでどこかで小鳥が鳴いているのかなと思ってしまうくらい似ている音でした。その小鳥の鳴き声のリコーダーを使った演奏を聴いている時は、まるで自分がどこかの森に来ているかのようなとても不思議な気持ちになりました。実際に吉沢さんのお話で、そのリコーダーを吹いていたら小鳥が反応したという話もあったので、やはり本物の小鳥ですら間違えるくらい似ているのだと感心しました。

 演奏はアンサンブルということで、吉沢さんのリコーダー以外に永田平八さんのリュート、福沢宏さんのヴィオラ・ダ・ガンバという楽器の音色も聴くことができました。これらの楽器も私は見たことも、音を聴いたこともありませんでした。それぞれの楽器が中心になった演奏はとても美しく、感動しました。3つとも違う楽器なのでもちろん形も違い、音色も違いましたがすべてに共通していたのは出てくる音がとてもきれいだということです。

 私は普段このように音楽を聴く機会は全くありません。ですから今回はとても貴重な体験になりました。そして今回来てくださった3名の方は様々なところで活躍をされているとても立派な方で、そのような人達の演奏を身近に聴くことができて本当に良かったと思います。
 私にとって身近に感じていたリコーダーでしたが、私が思っていた以上にずっとすごい楽器であることが分かりました。ただの笛ではなく、何か素晴らしい音を出す魔法の道具のような感じもしました。私もいつか機会があれば、持っているアルトリコーダー以外のリコーダーも演奏してみたいと思います。
 今回の演奏会は本当に貴重な体験で、感動的でした。この演奏会は一生忘れることができない素晴らしい演奏会だったと思います。