木管五重奏ベルリンフィルの感想

1組 

今回、私が聴いたベルリン・フィルの木管五重奏の皆さんの演奏は本当に素晴らしいものでとても感動しました。
 私は普段、吹奏楽部で一生懸命に活動しており、フルートやホルン、クラリネット、オーボエの生の音は常日頃から身近に聴いていました。そのため、プロの方が演奏するとどんな音がするのだろうと今回の公演をとても楽しみにしていました。演奏が始まって、私はまず、それぞれの楽器の放つきらきらした音色に圧倒されてしまいました。音符の一つひとつの音がきらきらと、繊細で優雅な音色を奏でていて、聴いていてとても心地よかったです。また、曲調に合わせて楽しそうに歌ったり、哀愁ただようようなメロディを奏でたりと表現の幅の広さにもとても感銘をうけました。そして、しばらく聴いているうちに曲の完成度の高さにも気づきました。速いパッセージも、ハーモニーも、ピッチもずれることなく、完璧な演奏をなさっているベルリン・フィルの方々の技術は本当にすごいと思いました。これは日々の些細な繰り返しの練習による鍛錬なしには、できない音楽だと思います。自分たちの理想の音楽を追い求め、徹底的に仕上げていき、努力を惜しまない心があるからこそできる演奏だったと思い、今回このような機会で演奏を聴けたことをとても嬉しく思いました。
 私は、今回のコンサートを聴いて、音楽が持っている癒しの力というものを実感することができました。いま、東日本大震災の被災地を中心に様々な場所でコンサートが開かれていますが、それは音楽の持つ大きな癒しの力が、被災された方に大きな力を与えるからだと思います。私も今、日々の学習などでストレスが溜まることがあり、精神的な疲れを感じますが、今回のコンサートでとても心が癒されました。これから社会人になったら様々な困難に出会うと思います。そんなとき、私は音楽の持つ癒しの力に助けてもらおうと思います。そして、私もベルリン・フィルの木管五重奏の皆さんのようにきらきらとした音を、そして聴く人を感動させるような音楽を奏でられるようになりたいと切実に思いました。これからも日々自分の楽器の練習に励み、自分の技術の向上に努めたいです。
 ベルリン・フィルの木管五重奏の皆さん、本当にありがとうございました。 

 

       

 

 

2組 

当初、僕は演奏してくださったベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の事を全く知らなかったので、両親に質問しました。すると、「え、あんた本当に知らないの?」と真顔で返されることになりました。大変有名な楽団だとそこで思い知らされました。
 ということで、本日の江戸取でのコンサートが、フィルハーモニーとのファーストコンタクトとなった訳ですが、初めは少し珍しいな、と思っていました。というのも、木管楽器だけで演奏するといった形式は今までに見たことがなかったからです。弦楽器―ピアノやヴァイオリンなどが単体で演奏するのはよくあることですし、多種多様な楽器が総合して旋律を奏でるオーケストラは、僕自身、母の趣味で時々連れ出されて聴いていました。しかし、僕が演奏するエレクトーンでも、木管オンリーのパートを弾いた覚えはありません。僕の経験では、だいたいメロディーはストリングス(弦楽器集)が入ってくる感じでした。それにも関わらず、木管五重奏です。僕にとっては初めての体験でしたので、「どんな曲調になるのだろう」と興味も湧いて聴くことができました。演奏を聴き終えた後、僕の素直な感想としては、優しくて柔らかな音色だな、というものでした。ゆったりとした曲では、その魅力を如実に感じることができますし、またテンポの速い曲であったとしても、その節々に本来の音色のなごりがある様に思えました。そして何と言っても注目すべきところは、演奏者の息遣いにあります。当然、木管楽器は息を吸って吐かないことには演奏不可能なので、皆息継ぎをします。大きな音を出すにはより大きく息を吸わなければならないので、盛り上がるパートの前は息継ぎの音もこちらに聴こえてしまう訳です。さて、問題は聴いている側がこの音をどう捉えるかです。勿論雑音だと考える人も少なくないと思いますが、僕はそうは考えないようにしています。なぜなら、その音は演奏に必要不可欠な訳ですから。『演奏の一部だ』という考えでも良いと思います。
 僕が今回の演奏全てで一番、印象に強く残ったことはと言えば、やはりアンコールの「さくら」です。小学校の頃に授業でよく歌ったので、馴染み深かった曲です。正直なところ、プログラムにあった曲目はどれも初めて聴いたものだったので、こうして自分の知っているものをアレンジして聴いてみると、また新しい発見があるように思えました。日本の唱歌も、木管楽器によって奏でられると、クラシックの様な雰囲気もあって非常に面白かったです。
 この度は貴重なコンサートを開いて頂いて有難うございました。今後、僕自身も演奏者の立場を意識して、間のとり方や、音の響き方を考えて、演奏に励みたいと思います。 

 

 

 

3組 

 今回のベルリン・フィルハーモニー木管五重奏をお聴きして、私は「周りと合わせることの素晴らしさ」をとても強く感じられたと思います。5種類の異なった楽器を周りの人々と心を通じ合わせて演奏する姿は、とても素晴らしかったと思います。
 音楽というものは、もちろん一人で演奏していても楽しいものですが、私自身は周りにいる人々と合わせて演奏する方がより楽しく、そして壮大であると考えています。私は現在箏曲部に所属しています。琴で曲を演奏することは、一人でももちろんきれいな音が出てとても楽しいものですが、同じパートの人々や別のパートの人々と合わせて合奏した方がより豪華に演奏することができ、その方がより楽しい時間を過ごすことができます。そのようなことからも、今回の演奏会で改めて思った、「周りと合わせることの素晴らしさ」を感じることができると思いました。
 今回の演奏会で感じたことを、家で母に話したとき、母も「確かに周りと合わせることはいいことだ」と言っていました。母は、今でも音楽を演奏することに関係のある仕事をしています。私よりも周りと合わせることの大切さや素晴らしさを知っているかもしれません。母は、「確かに」と前置きした後で、「それは音楽だけでなく、クラスでの自分の在り方に言えることだ」と言いました。私はそのとき、母にそう言われて初めて気付きました。周囲と合わせることは音楽のみに限って大切なものではありません。クラスの中でも、皆が協力し合って何か大きなことを成し遂げるというのはとても大切なことです。今回、そのことに気付けてとても良かったと思います。これからは、クラスメートのみんなと協力し合って大きなことを成し遂げることができるように、私も頑張ろうと思います。
 また、私自身今まであまりオーケストラやシンフォニーといった類の曲は聴く機会が多くなかったように思います。それでも音の強弱や細かい部分は体で表現されており、とてもダイナミックでいて、かつとても繊細であるように感じました。演奏を聴いていて、とても癒された気持ちになり、これからはより多くの他の曲も聴きたいとも思いました。
  今回ベルリン・フィルハーモニー木管五重奏を聴くことができ、とても貴重な体験ができました。このような機会を与えて下さったことに感謝したいと思います。そして、今回私が感じた感動をさらに世界中に伝えてほしいと思います。 

 

        

 

4組 

 江戸川学園取手に入学してから今まで、太鼓やオーケストラ、サックスとピアノによる演奏や弦楽多重奏などの様々な演奏を聴きました。そのたびに、こういう曲があるんだ、この曲は聴いたことがあるけど、演奏する楽器や演奏方法が少し変わっただけで、こんなにも印象が変わるのか、と驚きました。そしてそれを楽しみながら聴いて来ました。今回のベルリン・フィルハーモニー木管五重奏もそうです。
 「ディヴェルティメント変ロ長調」、木管五重奏のための三つの小品、組曲「ルネ王の暖炉」、「セレナードハ短調KV388」、そしてアンコールで演奏された、「さくら」の計五曲が演奏されました。知らない曲が多かったので、こんなに良い曲を今まで知らなかったのか、という気持ちで聴いていましたが、知っている曲を聴いた時は、木管楽器五つだけでこれらの曲を演奏することができると知り、驚きました。特に驚いたのは、「さくら」を聴いた時です。「さくら」は日本でとてもよく知られている曲の一つですが、僕は今回の演奏まで、さくらは琴で演奏する曲、例え琴を使わないで演奏したとしても、せいぜいヴァイオリンなどの弦楽器でしか演奏しない曲だと思っていました。しかし、今回の木管楽器という、琴とはかけ離れた楽器による「さくら」の演奏を聴いたとき、その認識は間違いであったと気付かされました。その演奏は、琴の曲である「さくら」を、木管楽器で演奏するために工夫が施されたものでした。五種類の木管楽器がそれぞれの出せる範囲の音を出し、それを合わせることで、「さくら」の素晴らしい演奏を成功させていました。
 個々のものが出せる範囲の力を、できる限り出し、それを合わせることで一つのことを成し遂げる。このことは世の中の殆どのことに当てはまると思います。例えば、間近に迫る紫峰祭、これは先生や生徒の全員が、紫峰祭の何週間も前から、クラスや委員会毎に、力を合わせて準備をしていくことで始めて成功させることができます。本番まで一年半を切った受験もそうです。自分の第一志望校に合格するためには、何よりそれが可能になるだけの学力をつけることが必要ですが、その学力をつけるためには、先生や友人の存在が不可欠であり、特に友人は、分からないところを教えあったり、競争相手になったりと、志望校に合格するためには最も必要な存在だと思っています。
 僕は、学園生活で最後となる今年の紫峰祭を、クラスの皆と力を合わせることで成功させ、今までで最も良い思い出にしたいと思います。そして、同じ学年の友人たちと切磋琢磨し合い、第一志望現役合格をしたいと思います。 

 

 

 

5組 

僕は、ベルリン・フィルハーモニー木管五重奏をお聴きして、とても感動しました。僕は、今までこのようなクラシックなどの古典的なジャンルの音楽はあまり聴かず、流行りものの音楽、ポップス等を中心に聴いてきました。しかしベルリン・フィルハーモニーの演奏をお聴きして、クラシックのような古典的な音楽も良いなと思えるようになりました。ホルンのファーガス・マクウィリアムさん、ファゴットのマリオン・ラインハルトさんのお二人の、安定感のある、曲を支える低音や、クラリネットのヴァルター・ザイファルトさんの、ベースパートとメロディーパートの両方に絡んだ演奏、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の団長でオーボエのアンドレス・ヴィットマンさんと、フルートのミヒャエル・ハーゼルさんのお二人の、曲を彩ったメロディーパート、このすべてが素晴らしく、また全てがピシッと合わさり、とてもきれいな音楽を演奏してくださっておられました。
  今回、演奏していただいた曲は、ヨーゼフ・ハイドンの『ディヴェルティメント 変ロ長調』や、ジャック・イーベルの『木管五重奏のための三つの作品』、ダリウス・ミョー『ルネ王の暖炉』より『行列』『オーバード』『軽業師』『ラ・マウザングラード』『アルク川の槍試合』『ヴァラブルでの狩り』『夜のマドリガル』、W・A・モーツァルトの『セレナード ハ短調KV388』を演奏していただきました。ほとんど知らない作曲家で、全て知らない曲でした。しかし、全てが素晴らしい曲であり、また、曲を聴いていておもしろく感じました。また、世の中ではこのような曲が好まれているということを知り、自分の視野が広がりました。
  最後に、ベルリン・フィルハーモニーは、世界でも有名な五重奏団であるということを、インターネットで調べて知りました。今まで僕の知らなかったものが、世界では有名であったということを知り、世界は広いのだなと思いました。 

 

       

 

6組 

私は小・中学校時代吹奏楽部に所属していたため、アンサンブルやオーケストラ、吹奏楽団の演奏にはとても興味があります。そんな私にとって、今回のベルリン・フィル・ハーモニーの木管五重奏の演奏を聴くという機会はとても光栄であると思い、楽しみにしていました。演奏を聴いている間、私は心の中で様々な事を想像し、沢山の事を感じました。
  まず、最初の「ディヴェルティメント」という曲は、明るくて軽快な感じの曲でした。フルートのメロディーの部分の音色がとても柔らかく、オーボエとフルートのかけ合いの部分が、まるで会話し合っているようでした。曲の中にある休符が良い間として緊張感を与え、引きつけられる感じがしました。
  次に、「木管五重奏のための3つの小品」という曲は、オーボエを中心としたメロディーによって不思議な世界に導かれるようでした。また、ホルンやファゴットの中低音の刻みによって曲が前に進んでいくような印象を受けました。
  次に、「組曲『ルネ王の暖炉』」という曲です。この曲では、私にとって特にホルンが印象的でした。最初にあるホルンのファンファーレのような部分は、きらきらとした金管楽器ならではの音色が、聴いていてとてもすっきりとした気持ちになりました。また、時折、ミュートも使ってこもった音色も奏でていて、ホルンひとつで様々な音色を聴く事が出来て、とても楽しかったです。
  最後に、「セレナードハ短調KV388」という曲は、ファゴットのメロディーに迫力があり、色々な楽器が次から次へとメロディーを受け渡していく部分は迫ってくる感じや、追いかけっこをしているような感じがしました。そして後半部分のクラリネットやオーボエの3連符と細かい伴奏が組み合わさった部分は、なめらかで流れるようでした。
  そして、アンコールで演奏していただいた、「さくら」は、外国の楽器での演奏を聴くのは初めてだったので新鮮でした。日本の楽器で演奏するよりも柔らかくて優しい印象を受けました。
  私は、小・中学校で、吹奏楽コンクールで東関東大会や全国大会に出場したり、アンサンブルコンテストで県大会に出場したりと、6年間本気で部活に取り組んでいました。今回の演奏を聴き、私は吹奏楽をやっていたころの気持ちを、懐かしく振り返る事も出来ました。そして、今でも音楽を聴いたり演奏したりすることは大好きなので、大人になったら吹奏楽団に入団したいとも思いました。
  今回のベルリン・フィル・ハーモニーの木管五重奏の素晴らしい演奏を実際に聴く事が出来て、私にとって本当に良い経験になったと思います。機会があったらぜひもう一度聴きたいです。