1組 Sさん
私は、吹奏楽部でクラリネットを吹いています。だから今回のベルリン・フィル木管五重奏は、4月からとても楽しみにしていました。
その演奏は、言葉で言い表せないほど素晴らしかったです。
まず第一に5本の調和が本当に美しく、感動しました。5本それぞれが個性を出して主張しあいつつも混ざり合い溶け合って響いていて、“美しい”という言葉では物足りないほど美しかったです。5人の音が1つにまとまって客席全体にふわっと広がって会場をつつみこんでいるようでした。“音楽を聴いている”というより“音楽につつまれている”という感じがしました。その今まで聴いたことのない音楽にとても感動しました。想像をはるかに超えていました。
そしてやはり5本ある楽器のうち、自分の吹いているクラリネットに注目して聴いていました。技術はもちろん、体の動かし方一つ取っても、プロは違うなと思いました。透き通った音に俊敏な指さばき、どれを取っても素晴らしかったです。特に、曲や場面によって音色を使い分けているところがすごいと思いました。優しいところもあればバリバリ吹いているところもあってその使い分けに感動しました。そしてどんな場面でも音は透き通って美しかったです。こんな音が出せたらなと思いました。
とても素晴らしい演奏でした。聴き惚れてしまいました。このような、私たちにはもったいないほどの素晴らしい音楽を聴かせていただいて、とても感謝しています。
2組 Sさん
今回、私はベルリン・フィルハーモニー木管五重奏を聴き、とても感激しました。
私は今、吹奏楽部に所属していてトロンボーンを吹いています。今回のフィルハーモニーの演奏には使用されていないため、最初はとても残念だと思っていたのですが、いざホールで演奏を聴いてみると、そのように思っていたことをすぐに忘れてしまうほど魅力的な演奏でした。まず、最も驚かされたのは音色でした。普段自分や周りが拭いているもの と比べものにならないくらい、きれいな音色でした。ホルンはやわらかい音だと以前から思ってはいましたが、木管五重奏という、他の楽器は皆木管で、ホルンだけが金管という状況の中で、あそこまで自然に音が溶け込むとは思ってもいませんでした。また、フルートなど他の木管の音も、聴いているだけで安らぐような、優しくて響き渡る音色でとてもきれいでした。私は今回初めてプロの方の演奏するファゴットの音を聴くこともできました。低く安定感のある音で、木管五重奏の柱や土台となり、曲を支えているように感じ、低音パートの重要さを改めて感じさせられました。
そして、音色と同じくらい驚かされたのは、やはり演奏者の技術面や曲の表現の仕方などでした。音色を含め、速い指の動きのある曲なども一人もずれることなく演奏する技術を持つプロの方々には本当に憧れます。私たちは普段指揮があっても曲の縦が合わなかったりするのに、指揮もなく自分たちだけであれだけ息がぴったりとあう姿を見ると、自分ももっと指揮や周りの音に合わせるようにしなければいけないと感じさせられました。
今回のベルリン・フィルハーモニー木管五重奏は、自分の吹いている楽器とは違いましたが、それでも本当にたくさんのことを学び、感じさせられました。今回感じたことをこれからの部活で生かしていきたいです。
3組 Sくん
私はベルリン・フィルが我が校に来ると知ってから、この日をずっと楽しみに待っていました。私にとってアンサンブルというのは、自分で演奏したことはあっても、プロフェッショナルの生演奏を聴くことはめったになかったので、いつもとは違った待望感がありました。また、コントラファゴットも生で聴いたことがなかったので、どんな音が奏でられるのか、興味津々でした。
ベルリンフィルメンバーが奏でる音は、初めの一音を聴いただけで、その素晴らしさが私に伝わってきました。その透き通った美しいメロディーに、私は思わずうっとりとしてしまいました。聴いていて、今までに感じたことのないほどの心地よさを感じることができました。観客を演奏によって心地よくさせるには、演奏上で様々なことが要求され、簡単なことではありません。演奏していく中で、様々な曲調を表現しなければなりません。ベルリン・フィルの方達は、このようなことを当たり前のように演奏していますが、そうなるためには、膨大な努力と練習量が必要です。それを、何事もなかったように行っているベルリン・フィルの方達は本当に素晴らしいし、尊敬に値します。また、私もそのような演奏ができるようになりたいと思いました。
今回お聴きした曲目は、穏やかな曲調のものが多かったように感じました。いつかは、もっと激しい曲目も聴いてみたいと思いました。世界中で認められている人達の演奏を今回は聴くことができたことは、私にとって素晴らしい経験となりました。いつまでも忘れることはないと思います。ベルリン・フィルの皆さん、素晴らしい演奏を本当にありがとうございました。
4組 Sさん
ホール内の心地よい緊張感の中で、ベルリンフィルハーモニー木管五重奏を聴いて、私はその繊細で、精密な演奏に感動しました。演奏が始まってすぐ、私は息がぴったりと合っていることに驚きました。5人の演奏者1人1人がテンポを守り、正確なリズムを奏でることで5つのそれぞれ種類の異なる楽器が1つになり、まとまった演奏になっているのだなと思いました。私が驚いたのはリズムの面だけではありません。演奏を聴いた所がホールで、反響板があったということを差し引いても、1つ1つの音に美しい響きが備わっていたように聞こえました。響きにくい低い音も、音がはずれやすい高い音も、ビブラートも、どれも美しい音で演奏され、私の耳に入ってきました。あれだけの音を出せるようになるまでに一体どのくらいの練習の時間を要したのだろうと思うと、さすがだな、という気持ちになりました。木管楽器の軽やかな音色、華麗な音色、そしてかわいらしい音色から哀愁を帯びた音色まで、実に多種多様な音を出せて、しかもそれを曲によって使い分けているという、高い技術はやはり並大抵の練習では備わらないだろうなと思いました。でも実際それくらい練習しないと「一流」にはなれないのだなとも感じました。そして、美しい音を手に入れるためにずっと努力してきたであろう彼らに畏敬の念を抱いてしまいました。
私は今回、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の演奏はもちろん、木管五重奏を初めて聴きました。そして、ホルン以外の金管楽器が入っていないのに迫力のある演奏ができるのだということに驚きました。私は、この演奏会で今まで知らなかった楽器の側面を沢山知ることができました。この演奏を聴けたことが私にとって良い経験となったことを、大変嬉しく思います。
8組 Aさん
私は、今回ベルリンフィルの木管五重奏を聴きました。メンバーが五人しかいないのですが、フルのオーケストラとはまた違った良さがあり、木管らしいきれいなハーモニーを聞く事ができました。指揮者やメトロノームもないのに、タイミングに全然ずれがなく、周りの音を聞き、感じて吹いていてさすがだと思いました。
私がこの木管五重奏で一番聴きたかったのはオーボエです。オーボエはオーケストラにおいては、管楽器の中で最初に入った楽器とされ、花形のソロ楽器であり、この木管五重奏ではどんな役割や音色を聴かせてくれるのかとても楽しみでした。
実際聴いてみたら、その主旋律の多さやとても音が目立っている事に驚きました。まさかここまでそのきれいな音をきけるとは思ってもいませんでした。そして演奏を生で聴いたからでしょうが、そのオーボエの音色がこれまでCDなどで聴いたどんな演奏よりも耳に響きました。私には、音のなめらかさや深さ、音の芯の太さが根本的に違って聴こえました。
そして、特に感動したのが五つの楽器が全て、一体となって一つの音楽をつくっていることです。当たり前のことかもしれませんが、それでいてすごく難しいことだと思います。オーボエは音色が周りになじまないというか、むしろ飛び出る音なのに、周りに溶け込んでいて、なおかつ音がよくきこえていてとても感銘をうけました。またアンコールの「さくら」ですが、本当にすごいとしか言いようがありませんでした。西洋の楽器でこんなに日本の音楽を表現できるとは意外でした。
私は、今、吹奏楽部で活動しているのですが、今回の貴重な体験をこれから活かしていきたいと思います。
10組 Fさん
今回、初めて木管五重奏を生で聴かせていただきました。
私は、ピアノ以外の楽器の経験があまりないので、木管楽器がどのような音色を奏でるのかとても楽しみでした。実際に聴いてみて、心に響く美しい演奏で、とても感動しました。木管楽器は、すごく温かい素朴な音色でひとつひとつの音が、丸く、柔らかいので、聴いていてとても心地よかったです。
ひとつ、驚いたのは、フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、コントラファゴット、5つの楽器それぞれは、全く違う楽器で、全く違う音色なのに、一斉に演奏しても、どの楽器が出過ぎるでもなく、違和感なくぴったり合うことです。同じ楽器で演奏していても、一人一人の個性で合わせるのは難しいのに、違う楽器で、こんなにも綺麗なハーモニーが紡ぎだせるのかと、感激しました。また、一曲のなかで、一連のメロディを順番に移してゆくところで、ひとつの楽器から違う楽器へ移る音のつながりがとても綺麗でした。同じひとつの楽器のなかにも、様々な音色があることを知りました。
今回の演奏会で、普段あまり触れることのない貴重な時間を過ごし、今まで気がつくことのできなかった木管楽器の魅力をたくさん知ることができました。音楽は心のごちそう、という言葉通り、木管五重奏の音色は、私の心を満たしてくれました。
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