吉沢実リコーダーアンサンブル

中3生感想

美しいハーモニー

 3年1組 女子  

 私は今回の演奏会を聞いて二つの演奏が強く心に残りました。
 一つ目はリコーダーの鳥の鳴き声のような演奏です。聴いているうちに演奏が本当の鳥の鳴き声のように思えてとても感動しました。そして、普段私たちが音楽の授業で吹いているリコーダーにあんなに種類があったことに驚きました。ソプラノリコーダーやアルトリコーダーよりも小さいものや大きいものがあるということは知っていたのですが、実物は思っているものと全然違うものだと思いました。
 二つ目はヴィオラ・ダ・ガンバの昔の膀胱結石の手術の様子を表した演奏です。私は手術をしたことがないのですが、仰っていたように麻酔なしでやるのは相当痛かったと思います。そして、演奏を聴いている時は本当に自分がこれから麻酔なしの手術を受ける気分になり、ここまで楽器で表現できるのはすごいなと思いました。
 最後に、私は今回の演奏会を通じて沢山のことを学ぶことができました。特に色々なリコーダーを見ることができたことは、とても良い経験となったと思います。音楽は楽器を通して人に想いを伝えることができ、素晴らしいものだと思います。これからの演奏会でも、一回一回よく聴き、自分にとって良い経験として残るようにしていきたいと思います。

 

極めること

 3年3組 男子  

  私は今回のコンサートでリコーダーの演奏を聴きました。私の中のリコーダーのイメージは音楽の授業で使う、少々つまらないものという感じでした。しかし、私はそのリコーダーの演奏を聴いて、リコーダーはもはや小・中学校だけの笛ではないと実感しました。演奏して下さった方は、私の知っているピアノのように抑揚をつけていらっしゃって、シンプルな音で安価な教育楽器という、私のリコーダーに対する考え方を変えてくれました。
 コンサートでは様々な素材のリコーダーの音色を体感することができました。音の違いというのは私にはよくわかりませんでしたが、自分の目で様々なリコーダーが、この世の中にはあるということを見ることができたので良かったです。今回のリコーダーの演奏をして下さった方の手の動きもすごいと思いました。リコーダーは右と左を使うのですが、生まれつき力の弱い左手の小指もスムーズに動いていたのが本当にすごかったです。
 今回のコンサートで私は、リコーダーをもう少し真剣にやろうと思いました。どの分野においても極めればかっこいいと思いました。私も今習っているピアノを極めてやるぞという気持ちになりました。コンサートはすごく短く感じられました。もっとリコーダーの演奏を聴いていたかったです。

 

リコーダーアンサンブルに魅せられて

 3年4組 女子

 私は音楽にあまり詳しくありません。授業で吹くリコーダーも決して得意とは言えないし、特に好きだというわけでもありませんでした。リコーダーは学生しか使わない楽器だろうとも思っていました。しかし、吉沢実さんの演奏をお聴きして、その概念は変わりました。
 まず、私はリコーダーの種類の多さに驚きました。私が知っているリコーダーはソプラノリコーダーとアルトリコーダーだけでしたが、演奏会ではたくさんのリコーダーが登場しました。それらを見て、リコーダーの奥深さを少しだけ感じ取れたと思います。
 そして次に、そのたくさんのリコーダーをまるでご自分の一部であるかのように操る吉沢実さんの姿に驚きました。難しそうな曲を難なく、情感豊かに演奏されている姿は衝撃でした。私は簡単な曲でも四苦八苦するし、あんなに情感豊かに演奏することは絶対にできません。しかし、吉沢実さんは楽器を身体の一部のように操り、楽器が自ら歌っているかのような感情のこもった音色を奏でていました。とても素晴らしかったです。
 今回の演奏会を通して、私が最初に持っていたリコーダーに関しての概念はすっかり変わり、リコーダーがとても好きになりました。そして、音楽への関心がより今まで以上に深まったと思います。これからの授業でリコーダーを扱うのが楽しみになりました。私の概念を変えてくれた、素晴らしい演奏会でした。

音色に表された人柄

 3年5組  女子 

  私は今回のアンサンブルを聴くまで、リコーダーにこんなに種類があることを知りませんでした。音楽の授業でソプラノリコーダーとアルトリコーダーを練習したことはありましたが、他の楽器に比べてリコーダーは地味だと思っていました。実際にホールで聴くと、リコーダーごとに表情があり、時代と共に変化してきた音色の美しさに感動しました。
 特に印象に残ったのは、グリーンスリーヴスです。作者不詳の曲ですが、中2の音楽の授業の時に練習したことがありました。私達が吹いたのとは違い、アンサンブルで聴くととても壮大なメロディーでした。また驚いたのは、マラン・マレの曲でした。作者が実際に手術を恐れていた気持ちがよく表現されていて、少し怖かったです。今回初めて聴いたリュートの音色もとてもきれいでした。私は小学校低学年までヴァイオリンを習っていたのですが、弦楽器はきれいに音を出すことがとても難しく、正確な音程を出すのは何度も練習してもたいへんであったことを覚えています。
 同じ楽器を使っても、演奏者によって音色がまろやかになったり深みを帯びたりと音が変化します。音色には演奏者の人柄やその時の気持ちが表現されるので同じ演奏は二度とありません。だからこそ、このような場でアンサンブルの演奏を聴くことができたのはとても良い経験だと思います。

 

最も身近な楽器

 3年6組 男子

 僕は、今回の吉沢実先生のリコーダーの演奏を聴いて、色々なことを感じました。
 今回の演奏を聴く前に、僕はリコーダーだけでコンサートなどできるのかと少し疑っていました。なぜなら、リコーダーという楽器は、小学生の頃から音楽の授業の中で扱ってきた、とても身近な楽器で、子供が使うものという勝手なイメージを持っていたからです。しかし、いざコンサートを聴いてみると、そのイメージは一気に変わりました。吉沢先生の吹く音色は、高い音なども美しく、なめらかに表現されていて、今まで聴いてきたリコーダーの音とは全く違うもので、とても驚きました。その他にも色々な国の笛を演奏していただき、笛と一口に言っても色々な種類の音色があるのだと思いました。最後に全校生徒でリコーダーを一緒に吹いた時には、大ホールにいる全員の心が一つになったような気がしてとても感動しました。
 僕は今回のリコーダーコンサートを聴いて、自分にとって最も身近な楽器がこんなにも素晴らしい音を生み出せるのだなと思いました。また機会があればこのようなコンサートでリコーダーの演奏を聴きたいです。

シンプルなものの価値

 3年7組  女子

  私はまずこの演奏会で、リコーダーにはたくさんの種類があることを知りました。リコーダーは普段から授業で使用しているソプラノリコーダーとアルトリコーダーだけではない、という事は前から知っていたのですが、私が思っていたよりずっとその種類が多かったので驚きました。それぞれ使われていた時代が異なり、音程の高さや響き具合も違っていたので、聞いていてとても面白かったです。その中でも特に、弥生時代・縄文時代の土笛の音が私は印象に残っています。単調な音色なのですが、音が素直に心の中に入ってきて温めてくれるようなものでした。今の時代は色々な物で溢れていて、音もコンピュータなどを使って多くの音が出せますが、この穴がいくつか開いているだけの単純な楽器がつくりだす音色にとても癒されました。昔の人たちも何もない時代の中でこの音を楽しみ、語り合っていたのではないかなと思いました。
 他に印象に残っているのは、やはり、最後に全校生徒で一緒に「きよしこの夜」を演奏したことです。それまでに音楽の授業で一度練習しただけだったので、吹く時はとても不安で緊張しました。楽譜も完璧に覚えていたわけではなく、吹いている時に少し間違えてしまいました。しかし精一杯演奏できたので良かったです。先生からも全体で褒められたのでとても嬉しかったです。最後に演奏した「きよしこの夜」は私の大好きな曲だったので、みんなで吹けてとても楽しかったです。
 今回の演奏会は、情報が入り乱れている今の世の中でシンプルなものに新たな価値を見いだすいい機会になったのではないかと思います。
 

新しい音楽の楽しみ方

 3年8組 女子

  今回のコンサートは、本当にすばらしい演奏でした。私が特にすごいと思ったのは、自分で吹くと鋭い音になってしまうリコーダーが、あんなにソフトで丸い音を出せるということです。優しく包むような音であるのに、大ホール全体によく通り、私は聞いているだけで楽しく暖かい気分になりました。また、コンサート中に紹介してくださった石笛や縄文の笛なども、その音のかすれ具合や音の多さなどで時代や技術の変化を感じることができました。
 さらに私が今回印象深いと思ったのは、演奏に使われていたリュートという楽器です。一つ一つの音がみずみずしく感じ、鋭すぎず、やわらかすぎないとても綺麗な音でした。また、宮廷音楽について、上品さや豪華さを表している中に憂鬱さなどの感情が表れていると感じ、その当時の貴族の心情を推測することができると、自分なりに鑑賞できたことも良かったと思います。
 
今回私は演奏を聴いて、その情景を想像し、当時の人びとの心情に思いをめぐらせるなどして、ただ聴くだけとは違う楽しみ方ができ、新しい世界を見ることができたと思います。今まであまり音楽に対して興味を持っていなかったのですが、これからは音楽意外にも芸術的なものにもっと触れていき、自分の世界を広げていきたいと思いました。


 

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