ベルリン・フィル木管五重奏
 中3生感想

美しいハーモニー

 3年1組 女子  

 私は今回ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の木管五重奏を聴きました。
 木管五重奏はフルート・オーボエ・クラリネット・ホルン・コントラファゴットの五つの楽器で演奏されていました。私は小学校にいた時、三年間吹奏楽部でフルートをやっていたので、自然とフルートの音がよく聞こえました。高い音も低い音も豊かできれいな音が出ていて、伸びが良くてすごいと思いました。それは他の楽器でも言えていて、どの楽器でも音が聞きやすくてきれいで、五つが重なってとても美しいハーモニーになっていました。伴奏のように一定のリズムを奏でるところだけでも、音のひとつひとつがとても丁寧で主旋律をよく引き立てていると思いました。演奏されていた曲は聴いたことがなくて全く知りませんでした。どの曲もきれいで聴いていて心地好かったです。今回演奏されていた曲だけではなく、もっとたくさんの曲を演奏してもらいたかったです。こんな演奏を聴く機会はあまりないので、今回学校でこのようなイベントがあって良かったと思います
 今、音楽の授業で音楽史をやっていて、当時の音楽を聴いたりするので、これからはもっと真剣に聴きたいと思います。またクラシックの音楽をあまり聴いていなかったので、これから少しずつでも聴きたいと興味が持てました。

素晴らしい共通言語

 3年2組 女子

  私は今回のベルリン・フィルハーモニー木管五重奏の演奏を聞いて、とても感動しました。演奏が始まってから、終わる瞬間まで、大きな音はもちろん、小さな音までもがすべて素敵なハーモニーを奏でていて、とても聴き心地がよかったです。フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、コントラファゴットという五つの木管楽器は、とてもそれらの楽器だけで演奏しているとは思えないくらい、沢山の雰囲気を醸し出していました。私は今回聞いた曲の中で知っている曲はありませんでしたが、聞いていて飽きないし、これからどう変わっていくのだろうと関心を持つこともできました。
 音楽は言葉を知らなくても、異国の人達と交流できる素晴らしい共通言語なのだと改めて感じました。心が本当に込められている演奏は沢山の人の心を惹きつけるような力を持っているんだということも学ぶことができました。
 私はこれまでクラシック音楽に興味を持ったこともないし、聞くことも学校の音楽の授業やオーデトリアムでの演奏会が中心で、自ら聞いたことはほとんどありませんでした。しかし、これを機会に自分の好きな分野の音楽だけでなく、まだ、自分の知らないような分野の音楽にも触れてみたいと思います。そして、大人になって、このような演奏を聞ける機会があれば、また聞いてみたいと思いました。

音楽の素晴らしさ

 3年3組 男子  

  僕は9月18日にベルリンフィルハーモニー五重奏団の演奏をお聴きしました。
 僕は普段そこまで音楽に深い関心がある方ではないのですが、そんな僕でも今回の演奏には何かすごいものを感じることができました。今回演奏していただいた楽器は、フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、コントラファゴットでした。どれも名前ぐらいは知っているものの、どんな音が出るのか注意して聞く機会はなかったので、今回聞くことができて良かったです。それぞれの音がとても洗練されており、その上とても綺麗なハーモニーで心地よい音色を奏でていました。そして、本当にたった五人で演奏しているのかと疑ってしまう程、重厚な音でした。また今回演奏された曲は名前を見る限りだと正直全く知らない曲名ばかりが並んでいました。しかし、いざ演奏を聞いてみると、知らない曲にも関わらずすぅ〜っと心に浸透してきました。
 今回の演奏をお聞きして、音楽というものがどれだけ素晴らしいものなのかということに気付ことができ、音楽が人一人の思いの強さや個性がよく表れるものであるということもわかりました。だから今後は音楽により深く興味を持ち、教養を深めていきたいと思いました。

互いに磨き合うこと

 3年4組  女子

 今回の演奏会は、ベルリンフィルで活躍されている方々の演奏をお聴きできる貴重な機会でした。木管の5重奏であったことから、非常にしっかりとした音色であると共にとても繊細で綺麗な音色だったので、ホールに響き渡った瞬間に思わず鳥肌がたってしまいました。フルートの優しい音、オーボエやクラリネットのはっきりとした音、そしてホルンやファゴットのしっかりした音は、とても心地よいものでもありました。曲間においては、慌てず楽器の手入れをされており、特に途中オーボエのリードを細かく調整されていたのはさすがプロであると同時に、それだけ音にしっかりとしたプライドを持ってやっていらっしゃるからなのだと思いました。世界から見れば小さな学校に過ぎないかと思いますが、そういうことは関係なく、プロとしてしっかりとした演奏を聞く人に届けたいという思いがあるのだと分かりました。私たちをただの中学生としてではなく、一人の観客としてしっかり対応して頂けたのだと感じました。当たり前のことなのかもしれませんし勘違いかもしれませんが、それがすごく嬉しかったです。
 演奏されていた曲は、ほとんど知らないものばかりでしたが、それぞれの場面を想像することのできるものでもありました。また、指揮者がいませんでしたが、互いに音を聞きあいながらまとまって演奏していました。呼吸を合わせてすっとそろって演奏ができる。これもまた練習のたまものなのでしょう。その集中力と感性を見習いたいと思うと同時に、自分たちの力で互いに支え合っている状況に尊敬の念を抱きました。互いに信頼して磨き合い、力を出し合って成果を出すということは勉強でも同様だと感じます。友達同士で切磋琢磨することによって成績を向上させることが可能です。私たちももっともっとお互いを高め合っていきたいと思います。

魂の込められた演奏

 3年5組  女子 

 今回のベルリンフィルハーモニーの演奏会では、今までには見たことの無い楽器の音色が聴けました。一つ一つの音色をどの楽器が演奏しているか、ということが少しだけわかりました。高い音の楽器と低い音の楽器がバランスよく演奏されていました。CDの音だけではわかりませんでしたが、一つ一つの音色が合わさって一つの曲ができているということが生の演奏だからわかりました。一つひとつの音色が大切なのだと思いました。私は部活動で、集団で演奏することをしています。時々、ここは弾かなくてもいいんじゃないか、弾かなくてもわからなくないか、と思うことがあります。しかし、今回の演奏会で一つ一つの音色が合わさってからこその合奏なのだということがわかりました。どんなに目立たない部分でも、楽器でも一つが欠けたら曲は完成しないのだと思いました。
 演奏者たちの連帯感のようなものにも驚きました。曲が一回止まったあとでもずれることがなく再び始まることにおどろきました。きちんとしたタイミングで楽器がアイコンタクトだけで曲をあわせることができることに驚きました。プロ意識を感じました。ずれることがなく演奏するためには沢山の時間と労力をかけているのだろうと思います。一時間の演奏のために何十倍もの時間をかけているのだと思います。演奏する機会は1回だけで、失敗することができません。一つの演奏の為に魂を込めているのだと思いました。今回、このような素晴らしい演奏を聴くことができ、そうした環境を与えて頂いたことに感謝したいと思います。
 

楽器の個性

 3年6組 女子

私は今回、何曲もの美しい曲を聞いて思ったことがあります。
 それは、演奏と人間にはいくつもの共通点があるということです。
 私がなぜこのように思ったのかというと、曲は多くの楽器によって演奏される方がいいからです。もちろん、ソロ演奏も美しいですが、多くの楽器による演奏のほうが表現力も高まります。
 楽器には、私たちと同じように個性があります。素朴であったり繊細であったり高い音が出たり低い音が出たりします。一つ一つが異なるようにすべてが完璧な楽器もありません。だから、それぞれにしか出せない音を出し合う演奏は美しいのでしょう。
 人も同じです、自分とは違う他人と関わることで人生に深みは出ます。
 自分の個性を尊重しながら、相手の個性も理解し、人間関係を作っていきたいです。

努力の大切さ

 3年7組  男子

  私は、あまり音楽を聴かない人間です。聴いたとしても、あまりクラシックというジャンルの音楽は聞いたことがありません。しかし、ベルリンフィルハーモニーの皆さんの音楽を聴いたとき本当にすごいと思いました。聴いたことがない音楽が多かったのに、とても親しみのある音に聞こえました。
 一番すごいと思ったのはやはり、ベルリンフィルハーモニーの五人の息の合った演奏です。オーケストラでも一人が間違えれば演奏がめちゃくちゃになってしまう可能性があるのに、五人だと一人の演奏が目立つ分、その危険性が更に大きくなってしまいます。今回来て下さった五人はそれを乗り越えて、人の心を打つような演奏をすることができきて、とても素晴らしいと思います。やはり一流の人たちが奏でる音楽はとても素晴らしいものだと思いました。
 クラシックでも、演歌でも、ポップスでも 一流と呼ばれる人達は最初からあんなにすごい音楽を奏でられたわけではないと思います。例えば、私の祖父がそうでした。私の祖父はとても歌がうまく、毎年リサイタルを開いていました。不幸にも胃癌を患い、一度は歌うことを諦めましたが歌うことへの思い入れの強さからリサイタルを再開しました。とても大変だったと思います。毎日練習を欠かさない祖父でしたが、重い癌を患った体で普通の人が歌うより遥かに大変なはずなのに、とても素晴らしい歌を歌う祖父は今でも大変な努力家だったと思います。
 どんな事でも努力しなければ良い結果を得ることが出来ない事は昔から知られています。世の中で天才と呼ばれる人は、みな努力家であったのではないかと思います。私も音楽ではベルリンフィルハーモニーの人達の様にはなれないかもしれませんが、他の事で一流になるために頑張ろうと決意ました。

汚れのない音楽

 3年8組 女子

 フルートの音の良さに気づいたのは、あるロックの曲を聴いていたときでした。決して大々的に押し出されず、バックで流れているだけでしたが、重低音が主として聞こえる中で、きれいな高音域のフルートがあることで清涼感を感じられました。そういった理由で、フルートを含めた木管楽器の曲を実際に聴いてみたいと前々から思い、今回のコンサートを楽しみにしていました。
 それぞれの曲について感じたことをメモしながら聴きました。特に「木管五重奏のための3つの小品」はとても印象的で、パンフレットで「軽快で美しい」と表現された第一曲と第三曲は、美しいとともに、小動物が走ったり、立ち止まって首をすばやくクルッと動かしたりする動作、かわいいとか無邪気というイメージを感じました。第二曲ではそれを抑えつつ美しい流れ良い旋律を奏でており、ゆっくりとした動きで森を上から見て、アングルが徐々に地面に近づいていく様子を感じ、第三曲で見るものをまた狭め、小動物に戻したというふうに感じられました。木管楽器は汚れのないきれいな曲に向いていると思いました。
 今回、フルートにとどまらず、すべての楽器が心に残りました。例えばホルンの太い音が特徴的でした。木管五重奏の中に一つだけ金管楽器なのは知っていましたが、聴いてみると違和感はありませんでした。むしろ低・中音域をしっかり支えていました。
 木管楽器はやはりきれいな音が出ます。また機会があれば、楽しく聴きたいです。


 

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