♪吉沢実リコーダーアンサンブル♪

1組

 演奏を聴く前に、音楽の授業でリコーダーの吹き方についてのビデオを見ました。そのビデオには吉沢実さんが出演されていました。そのビデオを見た後に、音楽の先生が次の演奏会で吉沢実さんが来て下さると教えて下さったのでとても楽しみでした。

 今回の演奏会で、印象に残ったことがあります。それは、吉沢実さんが吹いていた楽器が多種多様だったことです。色々な大きさがあり、自分の身長を越える物もあれば、手の平に乗る位の大きさの物まであったため、とてもびっくりしました。また、その一つひとつは、音の高さや、大きさが違いました。

 僕が聴いた音の中で気に入った笛は、手の平くらいの大きさの笛です。その笛の音は、とても高い音で、鳥の鳴き声とそっくりでした。この笛の音色はとても高く、滑らかな音で聴いていると、とても気持ちがよく、心に真っ直ぐ届くような音でした。また、機会があればこの笛の音を聴きたいと思います。

 今回の色々な笛の紹介の中で、縄文の土笛の紹介がありました。僕は、今年、陶芸の授業で縄文の土笛を作りました。とても作るのが難しく、きれいな音があまり出ませんでした。しかし、今回の紹介で見た縄文の土笛はとても形がきれいで音がとても心に響きました。まるで、自分の作った土笛とは別物で、全く違う楽器のように感じました。初めて、あんなにも美しい縄文の土笛の音色を聴いて、感動しました。

 僕は、今回の吉沢実さんのリコーダーアンサンブルをお聴きすることができ、人生ではたった一度かもしれない体験をすることができ嬉しいです。吉沢実さん、永田さん、福沢さんといったプロの演奏家の方々の演奏を、自分の耳で直接聴くことができる、このような貴重な機会を下さったことに感謝しています

この貴重な体験を、今後に活かしていきたいです。

 
2組

 「連続」という言葉が一番音楽の美しさを表現していると思います。あのモーツァルトが皇帝に対して「音符の一つとしてカットできない」と言ったように、自然に今そこにある「連鎖」に身を任せて作る「音」の結晶こそが「音楽」であり「美」なのです。

 今回聴いた曲の中で最も感動したのは、中世吟遊詩人の「冬、森、シャンソンネッタ・テデスカ」です。他の曲も聴いてみましたが、ほとんど全部「中世吟遊詩人」とだけあって、曲名が分からず残念でした。しかし、どれもこれも清流のように滑らかで清々しく素晴らしい曲でいっぱいでした。

 何故、彼らにはこのような曲ができたのでしょうか。それは恐らく「運命」なのではないかと僕は考えています。逃げているような言い方ですが、僕は真面目に言っています。天才彫刻家であるミケランジェロは「私は大理石を彫刻する時、着想を持たない、石自体がすでに彫るべき形の限界を定めているからだ。私の手はその形を石の中から取り出してやるだけなのだ」と言いました。つまり、ミケランジェロはあの美しい「究極の形」を考えて彫るのではなく、すでに石の中に「究極の形」が「運命」として内在していると言っているのです。ということは、彼は「運命」を見ながら彫刻を行う芸術家なのです。すなわち、ミケランジェロ達のような偉大な芸術家は恐らく人生のどこかで「運命」という逆らいきれない力を感じて「運命」の力に流されていたのではないか、と僕は思います。これと同じである物が中世吟遊詩人にもあるのだと思います。これも推測なのですが、彼らはあらゆる物から「運命」の音を聞いてそれらを組み合わせて一つの曲を作り上げているのだと思われます。

 このように、音楽などのものに関して作り上げる時の「運命」という不思議な力は存在するのではないかと考えさせてくれた、今回のリコーダーアンサンブルに感謝します。ありがとうございます。




3組

 私はリコーダーが苦手です。何故なら、きれいに音がでないからです。特に、高い音は音が割れてしまって苦手です。しかし、今回の演奏会を聞いて、私の考えが百八十度変わりました。

 今回の演奏会でまずリコーダーの種類の多さに驚きました。席についてステージを見たとき、机の上に大小様々な大きさのリコーダーが置いてあるのを見て、「今まで私が知っていたのは、リコーダーのほんの一部だったのだな」と思いました。とても綺麗な高い音が出るものや、低くてもとても優しい音が出るものもあり、私はすっかりリコーダーのとりことなってしまいました。

 また、リコーダーの歴史の深さに驚きました。リコーダーの歴史について自ら学ぶことはこれからもなかったと思いますので、このような機会に学ぶことができてとてもよかったです。

 また、リコーダーで演奏することがこんなに楽しいということが実感できてよかったです。残念ながら私はあまり上手に吹くことができませんでしたが、皆で合奏をしてとても楽しかったです。今まであまりリコーダーで楽しいと感じることがなかったのでとてもよかったことと、みんなと一つになるというのはこういうことなのだなとも感じることができました。きっと私がリコーダーを苦手であると感じていたのは、今まで楽しもうとしていなかったからかもしれないと今回の演奏会を通じて気がつくことができました。

 今回の演奏会を聴いて、私は様々なものを目で見て、耳で聞いて、心で感じることができました。今回の演奏会で色々なことを知り、感じることができたので、これからの生活に活かしていきたいと思いました。

 これからもいろいろなことを経験していくことで、未来への選択肢が増えていくと思うので、様々なことに挑戦していきたいと思います。

 
4組

 小学校時代から音楽の授業で使っている身近なリコーダーが、今日感じた程の素晴らしい音色を放っていた事に強く感動しました。なぜならば、私がそれを吹くと異なる楽器を演奏しているような音がするからです。加えて、リュートやヴィオラ・ダ・ガンバの音色も特徴的で、管楽器では出せない、弦楽器が人に与える安らぎのようなものを同時に感じました。その違いや極意は何か今でも考えさせられます。普段、クラシック音楽やオペラななどに触れる機会がなく、現代風の音楽以外には興味がありませんでしたが、演奏を聴き終わってから、リコーダーアンサンブルのすばらしさに感動して、音楽は言葉を越えて伝わると思いました。吹奏楽の部活に少し、心の扉を開かせられたような気がします

 リコーダーの歴史は古く、十五・六世紀に世の中に知られ、様々な変化を遂げ、今の形になったのは十七世紀だそうです。また、枝別れをして、出来た楽器も少なからずあるそうです。フルートもそのひとつであり、種類は多種多様のようです。

 次に、どうしてこんな素晴らしい楽器を小・中学生で必ず授業で教えてもらえるのかということです。私達が習うのはソプラノリコーダーとアルトリコーダーです。調べてみると、学習指導要領の中では、三・四年生でリコーダーを演奏することを推奨していて、これは子どもの発達段階を考えてのものだそうです。低学年で習ったカスタネットやタンバリンなどのリズムをとる楽器の次の段階として、指の使い方や呼吸の仕方、旋律を学ぶことにふさわしい楽器のひとつが、リコーダーだと言う事が分かりました。それと共に、リコーダーには扱いやすい長所があるそうです。持ち運びをしやすいこと、丈夫なこと、安いことなどが利点としてあるそうです。口をつけて演奏する楽器なので、どうしても1人ひとつ持つわけですから、個人で持ちやすい方がいいそうです。正直、そのような配慮された楽器とは思っていませんでした。

 私はこれらのことを調べたり、聞いたりして、日頃、接することのない音楽の価値や言葉では表せられない別の世界があることを発見しました。

 吉沢実さん、永田平八さん、福沢宏さん。また機会があれば演奏を聴きにいきたいとおもいました。有難うございました。



5組

 僕は今回、吉沢実さんのリコーダーアンサンブルをお聴きするまでは、正直、音楽だけでなく、リコーダーにもあまり興味がありませんでした。しかも、自分は音楽の授業でも、リコーダーを吹くことがとても苦手です。楽譜を読むことに、精一杯になってしまい、その音色に、興味を持つということも、ありませんでした。

 でも、吉沢実さんのリコーダーのお話や演奏をお聞きして「なかなか、おもしろいものだな。」と思うことができました。僕はまず、リコーダーの種類の多さに驚きました。自分は小学校の時に使っていたソプラノリコーダーと、今、使用しているアルトリコーダーの2種類しか知りませんでした。でも、吉沢さんが紹介して下さったリコーダーは、形や音色も様々で、とても難しい名前がついていました。特に印象に残ったのは、三日月のように曲がったリコーダーで、僕が今まで聴いたりイメージしていたリコーダーの音色とは、ほど遠く、ふるえるような音色でした。また、これがリコーダーなのかと思うほど、太い大砲のようなリコーダーもありました。その音色は、今までに聴いたことがないくらい低く、体の下から突き上げるような音色でした。そうかと思うと、逆に、鉛筆のように細くて、小さく、すぐに折れてしまいそうなリコーダーもありました。このようなたくさんのリコーダーによって、演奏された音楽は、本当にすばらしいものでした。リコーダーの種類や音色に合わせて、小鳥のさえずりや、人の感情を表現する様子は、音楽の苦手な僕にとっても、共感できるものばかりで、感動的でした

 今日のアンサンブルで、僕の中にあった音楽に対する思いが、変わったような気がします。たった一つの音色で、これほど多くのことを表現できたり、思いを伝えられたりすることは、とても、素晴らしいことだと思います


 

6組

 僕は、今回の吉沢実さんの「リコーダーアンサンブル」をお聴きして、自分自身の音楽を感じる目が大きく変わる、そんなとても良い体験をしたと思います。

 今回、とても美しく心に残る音楽をたくさん聞かせていただきました。また、曲と曲との間に吉沢実さんよりお話ししていただいた音楽の知識もとても興味深いものでした。それらの中でも特に興味深く驚いたことの一つがヨーロッパ人と小鳥の関係です。昔のヨーロッパでは、鳥に音楽を調教し、歌わせるということが行われていたそうです。僕は、鳥と人間にそんなコミュニケーションの取り方があったことに驚きました。

 2つ目は、いろいろな笛の演奏に驚きました。僕が思い浮かべる笛といえば、自分が演奏経験のあるソプラノリコーダーやアルトリコーダーぐらいです。しかし紹介していただいた笛は、どれも違いました。角笛、土笛、フルート、パンパイプ、ゲムスホルン等たくさんの大小様々な楽器でした。それぞれに個性的な音があり、どれも素晴らしい音色でした。僕は笛のことをあまり知らなかったので、ここまで奥深い物だと知ったとき、とても感動しました。そしてその笛から奏でられた曲は、僕の心を和ませてくれる曲でした。笛の音色が僕に語りかけてくる、そのような表現が自然に出てくる演奏でした。

 3つ目は、「膀胱結石手術の図」という曲の内容にびっくりしました。今まで、僕の触れてきた音楽というのは、直接的な表現でなく、情景描写や比喩表現等間接的な表現方法で書かれているものでした。しかし、この曲は違いました。自分の気持ちを素直に書き、前面に押し出した曲でした。言葉の積み重ねと音楽の盛り上がりに乗せて、作者であるマラン・マレの痛みが伝わってきました。僕はこれを聞いたとき、音楽とは自分の気持ちを自由に表現できるものなのだと思いました。型にはめる必要もなく、言葉で飾る必要もなく、ただただ素直に自分の状況を訴える音楽の自由さを知りました

 今回のリコーダーアンサンブルのコンサートは、僕にとっては、新たなる音楽の一面を発見するきっかけとなりました。驚きや感動の連続で、とても充実した1時間でした。




7組

 私は今回このリコーダーアンサンブルを聴いて、「凄いな。」と思ったり、「参考になったな。」と思ったりしました。

 私は4歳からエレクトーンというピアノとは少し違う楽器を弾いています。その頃から音楽が大好きで、今でも楽しく弾いています。しかし、私がまだ小学生だった頃、「エレクトーンをただ弾いているだけ」になっていて、エレクトーンの塾の先生から「強弱に気をつけて。」と言われていました。しかし、どうやって強弱をつければいいか分からず、結局ただ楽譜の音符を追いかけるだけになっていました。でも、今回のアンサンブルを聴いてみると、盛り上げたいと思った部分は強く、曲の最初、最後の部分は弱めに演奏されていました。その強弱だけで、人々を感動させ、「音楽は楽しいものだ。」と言っているかのようで私は「なんでこんなに人々を感動させられるのだろうか。」と思いました。

 人は全員音楽が好きなわけでも嫌いなわけでもなく、「つまらない」と思う人ももちろんいます。それでも、今までたくさんの人々を感動させた吉沢先生はなんて凄い先生なのかとも思いました。

 そして、今回はたくさんのリコーダーや笛を先生が紹介していましたが、正直、あんなにリコーダーや笛の種類が多いのかと驚いてしまいました。楽器にはたくさん種類があるというのは知っていますが、シンプルであるリコーダー、笛にも種類が豊富で、他の複雑な楽器よりも種類が多いなんて思っていませんでした。なかには、面白い音の出る笛、フルートに似た形の笛、小鳥のさえずりの音に似た笛などでも演奏をされていて、自分も楽しい気分になりました。さらに、リコーダーや笛以外の楽器で、ギターに似た楽器、そして、チェロに似た楽器の紹介もあり、少ない楽器でも大きな音楽をつくれるのだろうと思い、私もエレクトーンのみでたくさんの違う音を出していて、「きっとそれが楽しいのだろうな、私も、先生も。」と思っています。

 最初のほうで、「エレクトーンをやっている。」と言いました。もうすぐエレクトーンの発表会が近くなってきたので、練習をしています。そのときに、塾の先生から、「自分が今歌っているように弾いてみて。」とか、「自分が今その楽器を演奏しているように弾いてみて。」と言われることがあります。でも、今まではそれもただ弾いているだけになってしまっていました。でもやはり、今回のアンサンブルで強弱も演奏も素晴らしかったので、「私もこういう演奏をエレクトーンで再現したい。」と思うようになりました。

 これまでいろんな演奏や演劇、講演をお聴きしたとき、すべて私達には良い影響を与えてくれるのだと思っていますが、今回の演奏は私にとって大きな影響を与えてくれたと思いました。なぜなら先ほどまで言ったようにたくさんの笛などの種類の知識や、弾き方のコツを知ったような気がします。でも、すべてを再現するのは難しいと思います。だから、少しずつ自分らしい音楽をつくって、そこに来てくれた人に感謝の気持ちをこめて演奏をしたいと思いました

 今回、このような機会を与えてくださった吉沢先生に感謝し、このアンサンブルを聴いたことを誇りに思いながら音楽を続けている自分を見つめ直した1日であり、より音楽を好きになれそうな日であったと思います。この日を境に自分らしい音楽を見つめたいと思います。



 
8組

今回の演奏会はたった三種類の楽器なので、どのような演奏なのか不思議に思っていました。しかし実際に演奏を聴いてみるととても3種類の楽器とは思えないほど綺麗な音楽が聴けました。又、常に三種類の楽器ではなく2種類の楽器で演奏するときもありましたが、2種類でもとても綺麗な音色で心地よく聴くことのできる音楽でした。

 リコーダーは多くの種類がありました。小さい形のものから背丈以上の大きいものまで色々と紹介してくれました。中にはかすれたような音が出るようなリコーダーの仲間もありました。これだけで聴くと、とてもそのリコーダーで音楽を演奏できるモノではないと思いましたが、吉沢さんがこれで音楽を演奏するとその音楽にあった音に聴こえ、さらに幻想的な音楽に聴こえました。リコーダーそれぞれの音は特徴的で日本をイメージできる音や、ヨーロッパをイメージするような音など、自分の勝手なイメージかもしれませんが一つひとつ違いがあり、数多くあるリコーダーをそれぞれの特徴を活かして演奏しているように思えました。

最後に自分たちのリコーダーを使って全体で演奏しました。大ホール全体に僕たちのリコーダーの音が響き、とても壮大でした。でもこのときに自分はあまり自信をもって演奏できませんでした。間違えたわけではなかったのですが、自信がなかったので、自然と大きな音が出せませんでした。吉沢さんのように強弱をつけたり、感情を込めて、自信をもって演奏する事はとても難しいことなのだと感じました。これを機会にいつも授業で扱っているリコーダーにもっと感情を込めて演奏したいと思いました