演劇会 ベニスの商人 感想文


1組

 僕は今回の芸術鑑賞会で、世界で最も有名な作家であるシェークスピアを身近に感じることができました。

 今回の演目である「ベニスの商人」は、シェークスピアの作品の中でも特に有名な喜劇です。劇後半の、裁判でシャイロックをやりこめる場面も非常に面白かったけれど、僕が一番強く心を打たれたところは、アントーニオーとバサーニオーの友情の強さです。

 アントーニオーは自分にも金銭的な余裕がないのに、親友バサーニオーがポーシャ姫を射止めるために多額の借金をします。それも自分の胸の肉1ポンドを担保に、悪どい高利貸しのシャイロックからお金を借りてしまうのです。そのアントーニオーは破産してしまうのですが、今度はバサーニオーが彼を見捨てることなく助けにくるのです。僕は、ここに二人の強い友情を感じました。

 今の僕だったらどうだろう。正直、どちらの立場になっても同じ行動をする自信がありません。そこまで信用できる友人に出会っているのか、また、自分が同じように信用してもらえるのか不安になりました。これからこのような友情と出会うために、次のことを実践していこうと思います。

 まず友達との約束は必ず守る、ということです。どんなに小さな約束でも、破られたら相手のことを信頼できなくなります。アントーニオーとバサーニオーも、小さな約束を守り続けて大きな信頼関係を築いてきたのではないかと思います。次に、友達とは丁寧な会話を心がける、ということです。僕は面倒くさくなると曖昧な返事しかしなくなったり、自分の気持ちを説明しなかったりします。そうすると、お互いを理解できないままだと思います。誤解した状態では信頼関係に発展することはないはずです。また、軽い気持ちで悪口を言ってしまうこともあるのでやめようと思います。

 難解なイメージを持っていたシェークスピア作品ですが、こんなに身近な話もあることに驚き、また嬉しくなりました。他の作品にも興味が沸いてきたので、朝読書の一冊に選んでみたいと思います。


2組

 私はベニスの商人を見て、思ったことを2つに分けて書きたいと思います。

 まず一つ目は、役者たちのことについてです。舞台で演じるのは、すばらしいことだと思いましたが、とても大変なことだと知りました。それは役者の人たちは、テレビドラマと違い、観客の反応を見ながら進めていると感じたからです。例えば、私たちが笑ったとすれば、次の言葉がその笑い声で聞こえなくなるので、少し待ってから話し続けるといったことや、舞台では大きな声で話さなければいけないといったことです。

 特に声の点で非常にすごいと感じたことは、ポーシャ姫を演じている人についてです。姫を演じた役者は普段すごく高く、甘い、かわいい声ですが、裁判の場面では男性に変装しているため声を低く保ち、その声の高低差がとても大きく本当にすごいと感じ驚きました。

 このようなことを通じ、私は見ている時にとても感動して、次の展開がどうなるかとわくわくしていました。

 2つ目は、シェークスピアの物語についてとても興味をもてたことです。この「ベニスの商人」は、喜劇の話でしたが、劇団のパンフレットによるとシェークスピアは喜劇、史劇、悲劇すべてのジャンルで成功していたとのことです。

シェークスピアは作品を通して、時代背景を描いていました。

例えば、今回の作品にでてきたシャイロックというユダヤ人は、すごい悪者として出て来ます。なぜなら、その頃のイギリスではユダヤ人に対し、とても偏見が強いという時代だったので、それをシャイロックとシャイロックを迫害する人々の感情や言動に描いて、私たちにもそれが伝わってきます。

 私は、今まで、外国の物語をあまり読んだ事がありませんでした。ところが、今回の劇を見て、これからは外国の物語も読もうと思いました。また、前にも書いた通り、シェークスピアの物語に興味を持ったので、「ロミオとジュリエット」「マクベス」「ハムレット」といった有名な本から読み始めて、もっといろいろな自分の思いや考えを持てるようにしたいと思いました

 

 私は、今まで、あまり演劇を見たことがありません。しかし、今回の演劇を見て、演劇に少し興味を持つことができました。

 私が興味を持ったことの一つは、しゃべり方です。ずっと大きな声でしゃべらなければならないためか、しゃべり方に特徴がありました。どのようにしゃべっているのかはよくわかりませんが、とても聞き取りやすくてすごいと思いました。

 二つ目は同じ人が二役やったり、声をすごく変えて話していたことです。このベニスの商人では、とても声が高い女の人が男の人に変装するところがありました。その声の違いが大きかったのでのですごいと思いました。

 私は、今回のベニスの商人の内容は全体的に難しいものだと思っていました。しかし、面白さがたくさん含まれていたので、楽しみながら鑑賞することができました。今回のベニスの商人は、面白さだけではなく、約束を守ることや友を大切にするなどの大切なことも含まれていて素晴らしいと思いました今回、この演劇を見て色々なことを学ぶことができてよかったです。



3組

 今回の芸術鑑賞会はウィリアム・ シェークスピア原作の「ベニスの商人」でした。今は、「水の都ベニス」と称されることが多いと思います。ベニスに生きる商人というのは、この場合、アントーニオーのことでしょう。思えば、私はこれまでに「ハムレット」しか読んだことがないので分かりませんが、シェークスピアの作品では、主人公がいないことが多いのではと感じました。

 今回の作品は喜劇でした。悪人はこの作品の場合はユダヤ人ですが、この悪人が懲らしめられ、善人が救われるという典型的な流れでしたが、ポーシャ姫のような役柄の人が事件を解決するという流れは、今までに見たことがなかったような気がします。

ポーシャ姫の言った「肉だけを1ポンド取り、血は一滴たりとも流してはいけない」という台詞は、日本の一休さんと似ているなと思いました。また、裁判の時「慈悲」という言葉が数多く使われていましたので、キリスト教が関係しているなと思いました。

また、この作品は「笑い」の要素が多かったです。ネリサとグラシャーノーの息のあった夫婦漫才はすごかったです。あの2人がいるから笑いが生まれたのだと思います。

最初のピエロの人の記憶力もすごかったです。とても長い台詞を何も見ないで話していました。また、キャスト・スタッフを見ると1人で2役やっている人が2人いました。同じ人が演じているのに、全く違う雰囲気でした。脚本通りにやっているから当然だとは思いますが、それでもやはり2役はすごいなと思いました。それから、シャイロックを演じている人と演出の人が同じ人なことにも驚きました。

今回のような劇は今まであまり観たことがありませんでしたが、ミュージカルの舞台は母親とよく観に行きます。劇団四季です。ミュージカルのときもそうでしたが、このような劇を観て、演劇関係に進んでみたいなと思った人が多くいると思います。私も今回の舞台を観てそのように思いました。それ程までに今回のシェークスピアの劇は衝撃が強いものでした。また、このような機会があればくまなくシェークスピア作の劇を鑑賞したいと思います。

4組

 僕は今回「ベニスの商人」を見て最も強く感じたのは友との友情です。アントーニオーが親友のバサーニオーのために、自分の胸の肉を担保にするという行動にとても驚きました。自分だったら親友のためにそこまですることができる自信はありません。また、自分が大金を用立てることを頼まれたときに、親友が本当に返してくれるのかと信用する自信もありません。それなのにアントーニオーは自分の体の一部までを担保にしてバサーニオーのために金を借りるところがとても強く心に残りました。

 現代では親友に金を貸すために自分の胸の肉を担保にするということはありえないことですから、二人の信頼関係は素晴らしいと思いましたし、うらやましくも感じました。また、アントーニオーとバサーニオーの友情を演じる芸優座の人たちはすごいなと思いました。ストーリーを通じ人を演じることで感動させるということがすごいと思いました。

 今回ベニスの商人という演劇を見て学んだことは友との友情です。自分が困ったときに助けてくれるのは家族や友人です。人が生きていく上で友達は必要不可欠な存在ですからお互いの信頼関係を築くことはとても大切なことだと思いました。また今回の観劇によりウイリアム・シェークスピアに興味を持つことができました。他の作品についても読んでみたいと思いました。こんな素晴らしい劇を見ることができたのも芸優座の皆さんのおかげです。ありがとうございました。




5組

 芸術鑑賞会で見たベニスの商人は、これまで見たことのある演劇とは違う種類のお芝居でした。

 今まで見た演劇は現代劇で、会話などが分かりやすかったのですが、ベニスの商人は中世の話で、今の時代とはかけはなれていて話の内容に入っていくのが難しく感じました。

 16世紀のベニスではユダヤ人はキリスト教徒からあまり良く思われてなく、とても偏見があったために敵役の典型としていると、劇の最初にピエロが解説してくれました。日本人の僕は、これといった信仰もなく育ってきたのでそのような背景が実感としてあまり理解できませんでしたが、この演劇を見てなんとなくその当時のイメージが分かりました。

 今回の観劇で、シェークスピアの作品に関心を持ちました。シェークスピアの他の作品で有名な四大悲劇「ハムレット」「マクベス」「オセロ」「リア王」を見てみたいと思いました。また、朝読書の時間にこれらの本も時代背景などにも関心を持って読んでみたいです


6組

 私は、『ベニスの商人』という物語をしっかりと読んだことがなかったように思います。もっとかたい舞台なのかと思って席に着きましたが、劇団の方がたくさんの工夫をしてくださり、とても入り込みやすい公演で楽しむことができました。シェークスピアの作品は、悲劇や喜劇など幅広いとされていますが、私の中では、『ロミオとジュリエット』や『リア王』といった悲劇の作品のイメージが強いです。どの作品も「自分ならどうしただろう」と考えたくなります。

 今回の作品『ベニスの商人』は、友情、宗教を中心に描かれていますが、ユダヤ人に対する差別など当時の風潮をよく表していると思います。著者の考えというよりは、社会全体の流れであったことはとても興味深いです。私は、ユダヤ人に対する差別を直接感じたことはありませんが、テレビなどで取り上げているものを見て、本当にひどいものだと思いました。物語に登場するユダヤ人の高利貸しシャイロックは、極端でしたが、お金を貸したら返してもらうということは当然です。当時の常識は分かりませんが、お金を返せないなら代償を払う。それが約束だとしたら仕方ありません。ですから、ユダヤ人のシャイロックをこんなにも悪人に仕立てる必要はなかったのではと思います。また、大金にも揺るがない友情を持っている主人公たちをうらやましいと思いました。あのような親友を持てる人は少ないと思います。私もそんな友人をこの六年間につくりたいと思います。自分よりも大切な友人は、人生の中でとても頼もしい存在です。どの時代でも、常識が変わったとしても、友情というものはいつでもとても強いもの。それが私の今回の観劇で得ることのできた大きなことです




7組

 私は、今回ベニスの商人を観劇しました。ベニスの商人は、シェークスピアの喜劇の一つです。シェークスピアの名前を聞いた事はありますが、今回の演劇を見てシェークスピアに興味を持つことが出来ました。

 今回、ベニスの商人を観劇し、感じた事は、面白さの中にアントーニオーとその親友のバサーニオーとの友情の大切さが含まれている事です私は、声の大きさがとても大きかった事に驚きました。暗い場面の低い声でも、ホールの中に響いてました。私は、部活で声が小さいと言われてしまう事があるので、とても感心しました。私も大きな声が出せる様に努力して行きたいです。また、ベルモントに住むポーシャの声が最初はとても高く可愛らしい声だったのに、裁判官のふりをして裁判をする時の声が男の人の声だったので、どうやったら声が変えられるのか不思議でした。

 悪者役の高利貸しのシャイロックは裁判で、散々な目に合いますが、気の毒だと思いました。アントーニオに復讐しようとしたのに、お金を取り上げられてしまうからです。裁判では、裁判官が「肉以外は一切、切り取ってはならない」と言う判決を下していて、とても衝撃的でした。ですが、まるで一休さんの様な、とんちの効いた判決で面白かったです。

 ベニスの商人は、とても躍動感があり楽しかったです。今回の演劇で色々の事が学べて良かったです。

 

 イギリスの作家、シェークスピアの作品には、「ロミオとジュリエット」や「ハムレット」など誰でも聞いたことのある有名な作品が数多くあります。代表作の中の「ベニスの商人」という作品を本格的な演劇で鑑賞できるということでとても興味深いものがありました。

 話の内容では、アントーニオーがポーシャ姫に求婚したい友人のバサーニオーのために、「胸の肉1ポンド」を借金のかたにユダヤ人の高利貸し屋のシャイロックから、お金を借り裁判では、裁判官に胸の肉1ポンドはとっていいが血は一滴も流してはならぬという判決が出て シャイロックが負けてしまう結果ですがこのような作品を作った、シェークスピアが生きていた時代はユダヤ人に対しての人種差別、またキリスト教とユダヤ教との宗教問題も強く表現されているようにこの物語から感じました。

 また、俳優の方々が着ている衣装もその時代の様子が感じられましたし 今回、「ベニスの商人」を鑑賞して俳優さん達の迫力ある演技とわかりやすい演出のおかげで楽しく鑑賞することが出来たと思います。芸優座のみなさん、このような素晴らしい劇をありがとうございました

8組

 私が今回、ベニスの商人を見て最も強く心に残ったことはアントーニオーとバサーニオーとの友情の固さです。お互いが相手のためなら命を懸けてもいいと思っていて、私なら友達のために命を懸けることができるだろうかと考えました。そう考えるとこの二人はすごいと思いました。又、ポーシャとネリサがアントーニオーを助けるために裁判所へ変装して行く場面はアントーニオーが死んでしまうのではないかハラハラしていました。なぜなら、学士に変装したポーシャが最初「証文にきちんと書いてあるのだから約束を守らねばならない」とシャイロックがアントーニオーの肉をもらう事を許可したように思えたからです。ですが、「肉を切り取るのは構わないが、血は一滴も出してはいけない」と続けていったときにはほっとするのと同時に、とんちのようでおもしろいと思いました。そして私がこれらの他でおもしろいと思ったところはネリサとグラシャーノーの会話です。パワフルなネリサとひょうきん者のグラシャーノーの駆け引きはとてもおもしろかったです。しかし「一生、はずさない」と約束した指輪を学士に変装したネリサに渡して後で責められていた部分は少しかわいそうにも思えました。

 又、私は今回考えたことがありました。それは果たしてシャイロックだけに全ての非があるのか、ということです。約束の期限を過ぎただけで肉を一ポンドというのはやりすぎだと思います。しかし、日頃シャイロックはユダヤ人で金貸しであるというだけで色々な悪口を言われていたので、やり返したいと思っても仕方のないことだと思いました。ですので、私はシャイロックだけが悪者だとは思えませんでした。そして今後シャイロックはどのように成長するのかがとても気になりました。今回の観劇会は2時間の中で笑ったり、感動したりする中で色々なことを考えることが出来ました。今回学んだことを今後に活かしたいと思います。