1組 僕は今回の芸術鑑賞会で、世界で最も有名な作家であるシェークスピアを身近に感じることができました。 私はベニスの商人を見て、思ったことを2つに分けて書きたいと思います。 まず一つ目は、役者たちのことについてです。舞台で演じるのは、すばらしいことだと思いましたが、とても大変なことだと知りました。それは役者の人たちは、テレビドラマと違い、観客の反応を見ながら進めていると感じたからです。例えば、私たちが笑ったとすれば、次の言葉がその笑い声で聞こえなくなるので、少し待ってから話し続けるといったことや、舞台では大きな声で話さなければいけないといったことです。 特に声の点で非常にすごいと感じたことは、ポーシャ姫を演じている人についてです。姫を演じた役者は普段すごく高く、甘い、かわいい声ですが、裁判の場面では男性に変装しているため声を低く保ち、その声の高低差がとても大きく本当にすごいと感じ驚きました。 このようなことを通じ、私は見ている時にとても感動して、次の展開がどうなるかとわくわくしていました。 2つ目は、シェークスピアの物語についてとても興味をもてたことです。この「ベニスの商人」は、喜劇の話でしたが、劇団のパンフレットによるとシェークスピアは喜劇、史劇、悲劇すべてのジャンルで成功していたとのことです。 シェークスピアは作品を通して、時代背景を描いていました。 例えば、今回の作品にでてきたシャイロックというユダヤ人は、すごい悪者として出て来ます。なぜなら、その頃のイギリスではユダヤ人に対し、とても偏見が強いという時代だったので、それをシャイロックとシャイロックを迫害する人々の感情や言動に描いて、私たちにもそれが伝わってきます。 私は、今まで、外国の物語をあまり読んだ事がありませんでした。ところが、今回の劇を見て、これからは外国の物語も読もうと思いました。また、前にも書いた通り、シェークスピアの物語に興味を持ったので、「ロミオとジュリエット」「マクベス」「ハムレット」といった有名な本から読み始めて、もっといろいろな自分の思いや考えを持てるようにしたいと思いました。 私は、今まで、あまり演劇を見たことがありません。しかし、今回の演劇を見て、演劇に少し興味を持つことができました。 |
3組 今回の芸術鑑賞会はウィリアム・ シェークスピア原作の「ベニスの商人」でした。今は、「水の都ベニス」と称されることが多いと思います。ベニスに生きる商人というのは、この場合、アントーニオーのことでしょう。思えば、私はこれまでに「ハムレット」しか読んだことがないので分かりませんが、シェークスピアの作品では、主人公がいないことが多いのではと感じました。 今回の作品は喜劇でした。悪人はこの作品の場合はユダヤ人ですが、この悪人が懲らしめられ、善人が救われるという典型的な流れでしたが、ポーシャ姫のような役柄の人が事件を解決するという流れは、今までに見たことがなかったような気がします。 ポーシャ姫の言った「肉だけを1ポンド取り、血は一滴たりとも流してはいけない」という台詞は、日本の一休さんと似ているなと思いました。また、裁判の時「慈悲」という言葉が数多く使われていましたので、キリスト教が関係しているなと思いました。 また、この作品は「笑い」の要素が多かったです。ネリサとグラシャーノーの息のあった夫婦漫才はすごかったです。あの2人がいるから笑いが生まれたのだと思います。 最初のピエロの人の記憶力もすごかったです。とても長い台詞を何も見ないで話していました。また、キャスト・スタッフを見ると1人で2役やっている人が2人いました。同じ人が演じているのに、全く違う雰囲気でした。脚本通りにやっているから当然だとは思いますが、それでもやはり2役はすごいなと思いました。それから、シャイロックを演じている人と演出の人が同じ人なことにも驚きました。 今回のような劇は今まであまり観たことがありませんでしたが、ミュージカルの舞台は母親とよく観に行きます。劇団四季です。ミュージカルのときもそうでしたが、このような劇を観て、演劇関係に進んでみたいなと思った人が多くいると思います。私も今回の舞台を観てそのように思いました。それ程までに今回のシェークスピアの劇は衝撃が強いものでした。また、このような機会があればくまなくシェークスピア作の劇を鑑賞したいと思います。
|
5組 芸術鑑賞会で見たベニスの商人は、これまで見たことのある演劇とは違う種類のお芝居でした。 今まで見た演劇は現代劇で、会話などが分かりやすかったのですが、ベニスの商人は中世の話で、今の時代とはかけはなれていて話の内容に入っていくのが難しく感じました。 16世紀のベニスではユダヤ人はキリスト教徒からあまり良く思われてなく、とても偏見があったために敵役の典型としていると、劇の最初にピエロが解説してくれました。日本人の僕は、これといった信仰もなく育ってきたのでそのような背景が実感としてあまり理解できませんでしたが、この演劇を見てなんとなくその当時のイメージが分かりました。 私は、『ベニスの商人』という物語をしっかりと読んだことがなかったように思います。もっとかたい舞台なのかと思って席に着きましたが、劇団の方がたくさんの工夫をしてくださり、とても入り込みやすい公演で楽しむことができました。シェークスピアの作品は、悲劇や喜劇など幅広いとされていますが、私の中では、『ロミオとジュリエット』や『リア王』といった悲劇の作品のイメージが強いです。どの作品も「自分ならどうしただろう」と考えたくなります。 |
7組 私は、今回ベニスの商人を観劇しました。ベニスの商人は、シェークスピアの喜劇の一つです。シェークスピアの名前を聞いた事はありますが、今回の演劇を見てシェークスピアに興味を持つことが出来ました。 イギリスの作家、シェークスピアの作品には、「ロミオとジュリエット」や「ハムレット」など誰でも聞いたことのある有名な作品が数多くあります。代表作の中の「ベニスの商人」という作品を本格的な演劇で鑑賞できるということでとても興味深いものがありました。 話の内容では、アントーニオーがポーシャ姫に求婚したい友人のバサーニオーのために、「胸の肉1ポンド」を借金のかたにユダヤ人の高利貸し屋のシャイロックから、お金を借り裁判では、裁判官に胸の肉1ポンドはとっていいが血は一滴も流してはならぬという判決が出て シャイロックが負けてしまう結果ですがこのような作品を作った、シェークスピアが生きていた時代はユダヤ人に対しての人種差別、またキリスト教とユダヤ教との宗教問題も強く表現されているようにこの物語から感じました。 また、俳優の方々が着ている衣装もその時代の様子が感じられましたし 今回、「ベニスの商人」を鑑賞して俳優さん達の迫力ある演技とわかりやすい演出のおかげで楽しく鑑賞することが出来たと思います。芸優座のみなさん、このような素晴らしい劇をありがとうございました。 私が今回、ベニスの商人を見て最も強く心に残ったことはアントーニオーとバサーニオーとの友情の固さです。お互いが相手のためなら命を懸けてもいいと思っていて、私なら友達のために命を懸けることができるだろうかと考えました。そう考えるとこの二人はすごいと思いました。又、ポーシャとネリサがアントーニオーを助けるために裁判所へ変装して行く場面はアントーニオーが死んでしまうのではないかハラハラしていました。なぜなら、学士に変装したポーシャが最初「証文にきちんと書いてあるのだから約束を守らねばならない」とシャイロックがアントーニオーの肉をもらう事を許可したように思えたからです。ですが、「肉を切り取るのは構わないが、血は一滴も出してはいけない」と続けていったときにはほっとするのと同時に、とんちのようでおもしろいと思いました。そして私がこれらの他でおもしろいと思ったところはネリサとグラシャーノーの会話です。パワフルなネリサとひょうきん者のグラシャーノーの駆け引きはとてもおもしろかったです。しかし「一生、はずさない」と約束した指輪を学士に変装したネリサに渡して後で責められていた部分は少しかわいそうにも思えました。 |