ベルリンフィル木管五重奏
PHILHARMONISCHES BLÄSERQUINTETT BERLIN


 5組

 世界屈指のオーケストラと言われるベルリン・フィル。そのメンバー5人による木管5重奏とのことで、私はこの公演をとても楽しみにしていました。今までに、ピアノの独奏やピアノと弦楽器の重奏は聴きに行ったことがありましたが、木管5重奏の生演奏を聴くのは、初めてでした。

 まず、演奏者の方々が楽器を手に舞台に立たれたとき、金管楽器のホルンが木管5重奏に入っていることを興味深く思いました。金管のホルンが他の木管と調和するのかと。ところが、演奏が始まってみると、ホルンも含めて5つの管楽器が絶妙に響きあい、たった5人の演奏なのに、オーケストラ・サウンドを思わせるハーモニー。曲によって、軽快だったり重厚だったり、指揮者もいないのに、5人の奏でる音がまさに一糸乱れることなく、快く響いてきて、素晴らしいと思いました。

 私がさらに驚いたのは、女性がコントラ・ファゴットを演奏していたことです。コントラ・ファゴットは、5つの管楽器の中で一番音域が低く、力強さを感じさせる楽器です。しかも、他の管楽器では、親指は楽器を支えるのに使うことが多いのに、ファゴットは、指10本を使って演奏する珍しい楽器です。それを、唯一の女性メンバーが演奏しているのです。とてもすてきだと思いました。

 演奏が終わった時、会場一杯の拍手の中、私はふと気づきました。開演から閉演まで、この会場では、一言も言葉が介されていないのです。日本人の演奏者であれば、挨拶の言葉、曲や楽器の説明などがなされることもあります。また、外国からの演奏者の中には、日本語の原稿を用意し、お話ししてくださる方もいらっしゃいます。けれど、今日は、会場にあったのは楽器の音だけです。それでも、演奏者の想いは私達に伝わって、こんなに大きな感動にあふれています。私は、このコンサートを通じて、音楽の心は、言語を超え世界共通なのだと、あらためて思いました


 
 

 私はベルリン・フィルハーモニー木管五重奏からたくさんの事を学び、感じました。

 まず感じた事は、音楽はとても素晴らしいという事です。私はもともと音楽が好きで、吹奏楽部に入っています。そのため、以前から素晴らしい演奏が聴けるのをとても楽しみにしていました。そして待ちに待った演奏が始まった時、私はとにかくいろいろな事に驚き、感動しました。演奏が始まってしばらくは、その演奏技術の高さが衝撃的で、聴き入っていました。私も金管楽器を吹いていますが、本当に比べ物にならないくらい上手かったし、何より、自分の技術や音に自信をもち、音楽が好きだという想いが、しっかりと、聴いている側に伝わるのがすごいと思いました。それができるのが音楽であり、私はそれが音楽の一番好きな所です。しかし、その気持ちが伝わらなければ、感動を与える事は出来ないという事でもあると思います。それが私がこの演奏から学ばなければならない所です。

 私は自分が音楽で感動を与えたくて吹奏楽部に入りました。入部したての頃はとにかく吹く事に一生懸命で、音程をはずさないようにと、それだけをずっと考えて吹いていました。そして、最近になってやっと余裕がでてきて、いざやろうとしてもつい肩に力が入ってしまい、なかなかできないでいました。そこで今回、演奏者達を見てプロはどうしているか見ていると、とにかく自然で、体全体で音楽を表現しているように見えました。私は気持ちを込めようと思いすぎて、音楽を作る事への楽しみを全く感じていなかったのだと思います。最近、そのこともあり、思いどおりにいかない事が多く、楽器を吹くのがつらくなっていました。しかし、演奏者達が、一生懸命だけど、楽しそうに吹いているのを見て、自分もいつか、一生懸命練習していれば今出来ない事も出来るようになって、今より音楽のいい所を見つけられ、今よりずっと音楽が好きになれるのではないかと思う事が出来ました。そうなるためにも今は練習を頑張りたいです。そして、後輩のよい手本となるような先輩になりたいです。 


6組

 「すごいな。」

 五種類の楽器、5人の奏者。ベルリン・フィル木管五重奏団の演奏は、まるでオーケストラのような迫力があり、驚きました。

 クラシックというと僕にとっては、あまり親しみのないジャンルで積極的に聴くことがありませんでした。クラシックは計算された音楽です。これが、こうなって、ああなって、こうなるという起承転結のように音楽の構造を計算してつくられています。楽器の組み合わせによって音色や強弱も大きく変化します。

 単純に美しい音楽を聴いて、それによって癒されることも楽しみ方の一つです。しかし、曲に込められた作曲家の様々な思いに耳を傾け、その思いに触れることができた時、心が動かされ深く感動することができるのだと思います

 クラシックは、その曲にある背景や思いを知ってから聴く事も大切だと思いました。今回、クラッシックも聴いてみようと思わせてくれた機会となりました。

 

 九月十八日、ベルリン・フィルハーモニー木管五重奏を聞きました。曲は、ヨーゼフ・ハイドンのディヴェルティメント変ロ長調、ジャック・イベールの木管五重奏のための3つの小品、ダリウス・ミョーの組曲『ルネ王の暖炉』、W.A.モーツァルトのセレナードハ短調KV388でした。ベルリン・フィルハーモニーは世界でもトップクラスのグループだそうです。私は彼らの演奏を聴いて最初に「すごい」と思いました。一番はじめの曲から息がぴったり合っていて素晴らしい音色が奏でられていて思わず曲の中に引き込まれるようでした。他の曲もどれも素晴らしく、聞いていてとても気持ちが良いものでした。

 私自身は、5つの楽器の中で特にホルンの音が好きでした。低い音で全体の音楽を支えているような控えめな音が良いと思ったからです。また、印象に残ったのは、オーボエの音です。オーボエの音色は温かさと懐かしさを感じるもので聞いていて心が安らぎます。また、クラリネットの音色はとても親しみのある音だと思いました。

 今回は木管五重奏なので、全ての楽器が人の息を吹き込むことで演奏されていました。そんな簡単な仕組みで様々な美しい音色が出る楽器はどんな時代に誰がつくりだしたのかは私には分かりませんが長い時間をかけて改良されてきた部分と変わらない部分とがあると聞きます。その楽器に人間が息を吹き込む事で音楽が生まれると思うと感動します。

 私はこれまで自分でもピアノを引くのでピアノの曲ならクラシックを聴くことがありましたが、ピアノ以外の楽器のクラシックを生で聞いたのは初めてでした。しかもプロの演奏は、まるで目の前に情景が浮かんでくるような立体感がありました

 世界でも有名なベルリン・フィルハーモニーが学校に来てくれることは大変貴重な機会だったので、とても素晴らしい経験になりました。




 7組

 僕はベルリン・フィルハーモニー木管五重奏を聞いて、感じたことが2つあります。

 1つ目は、テンポの速い曲と遅い曲の差がすごいな、ということです。テンポが速い曲は、明るくて、楽しいイメージで、テンポが遅い曲は、ゆったりして、ずっしりとしたイメージを持ちました。全体的に見ると、テンポが遅い曲より、テンポの速い曲の方が多かったように思います。テンポが速い明るい曲と、テンポの遅いずっしりとした曲の両方とも聞いているとその曲のタイトルの情景が想像でき、タイトルとぴったりあっている曲だなと思いました。テンポの速い明るい曲は、ついていけなくなるくらい速く、どうしてあんなに速く楽器を弾けるのだろうと不思議に思いました。テンポの遅いずっしりとした曲は、迫力のある低い音がすごいと思いました。テンポの速い明るい曲の時には、高い音を出せるフルートなどの楽器が中心になっていて、テンポの遅いずっしりとした曲の時には、低い音を出せるオーボエなどの楽器が中心になっていました。しかし、テンポの速い明るい曲も、テンポの遅いずっしりとした曲も、中心になっている楽器だけではなく、中心になっていない楽器も組み合わせて演奏することによって、さらに曲の深みが増していました。テンポの速い明るい曲を聞いていると、自分も明るい気分になり、テンポの遅いずっしりとした曲を聞いていると、自分もゆったりした気分になれました。曲の速さや高さなどによって、明るい気持ちやゆったりとした気持ちになることができるので、聞いたときにタイトルの情景が容易に想像できるのではないかな、と思いました。テンポの速い曲と遅い曲では、リズムや中心となる楽器の違いだけではなく、気分やイメージの違いもあるのではないか、と思いました。

 2つ目は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の人達が楽しんで演奏をしていたな、ということです。演奏をする時に息がぴったりあっていて、全く乱れないで演奏をしていたので、すごいなと思いました。息をぴったりあわせて演奏するには、練習もそうですが、やはり、お互いが信頼しあっているのだろうなと思いました。また、楽器を演奏する時に、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の人達が、体をバランスをとるように動かしながら演奏していました。僕はそれを見て、曲に乗って自然に体を動かしてしまうくらい、演奏を楽しんでいるんだなと思いました。僕だったらミスをしないようにと思って、とても曲に乗って楽しむ余裕なんかないと思うので、曲に乗って演奏を楽しんでいるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の人達は、すごいなと思いました。僕は、今回のベルリン・フィルハーモニー木管五重奏を聞いて、また同じように音楽を聞ける機会があったら、たくさん楽しみたいと思います。


 

 私は今まで、音楽を真剣に聴いたことが正直言って、あまりありませんでした。いつもいい曲だなとは思うのですが、いつの間にかなんとなく聴いていました。しかし、今回、いろいろなところを注意して聴くと、たくさんのことを発見することができました。

 私が凄いと思ったのは、同じ楽器でも曲によって音色が全然違うということです。明るくて元気の良い曲は大きな音でしたが、強くてきつい音ではなく、とても聴きやすい音でした。また、少しテンポの遅い曲は、音が小さくなりがちですが、音はそこまで小さくなくてもやさしい音色を表現していたのでとても凄いなと思いました。あと、曲の終わりで音が突然切れるのではなく、余韻を残しながら消えたのもさすがだなと思いました。息がとてもぴったりと合っていたのも凄かったです。

 また、人の心に訴えかける「思い」があったからこそ、あのような心に響く演奏になったのだと思います。たとえ技術が凄くても、「思い」を込めて演奏しなければ、凄いとは思っても感動はしない演奏になると思います。ベルリン・フィルの方々は一つ一つの曲にとても「思い」を込めて演奏していたと思います。そうでなければあそこまで感動しなかったと思います。私はすべての演奏に感動しましたが、その中で最も気に入ったのは「ルネ王の暖炉」です。最初は近代的なメロディーだなと思っていましたが、曲が進むにつれて、中世的になっているなと思いました。しかし、どの楽章も近代と中世のメロディーが融合していてとても不思議な感じでした。その不思議さに私は引き込まれました。また機会があったらその曲を聴きたいです。今回、世界的に有名なベルリン・フィルの方々の演奏を聴けてとても嬉しかったし、心に残りました。また、音楽の奥深さにもふれることができました。これからは、今よりもっと音楽というものに親しんでいきたいです。


 8組

 私が今回のコンサートを聞いて一番感じた事は、五人という少ない人数でも綺麗な音楽が出来あがっていた所です。木管の分、金管とは違い、比較的静かで、明るい感じの曲が多かったけれど、たまにかっこいい部分があってしっかりしていたと思いました。ファゴットの音色はあまり聞いた事がなかったので、良かったです。ホルンやフルート、その他の楽器のメロディの伴奏として、ハーモニーがとても綺麗だと思いました。ホルンは菅が長いから難しいけれど、やっぱりプロの分、とても綺麗な音色で、聞いていて感動しました。フルートもクラリネットもオーボエもなんとなくメロディが似ていて、指の動きはしっかりと速く出来ていて、音もホール内に響きわたる素晴らしい音だったと思います。

 私は大勢で音楽を演奏しているコンサートしか聴きに行ったことがなく、少人数のコンサートを経験したことは1度もないので、その分感動が大きかったです。少人数だと一人一人の音がしっかり聞けたことが良かったです。音色で、どれくらい感情がこもっているかが現れたりしていて、勉強になりました。指揮者がいないのに、細かい所まであっていた所も感動しました。たとえ五人でも、少しのずれも目立たないような所まできちんとあっていて、本当にすごいと思いました。今回のコンサートは自分にとって、勉強になった部分もあり、世界的に素晴らしい人の音を聞けた事も本当に良かったです。

 

 

私は今回、 ベルリン・フィルハーモニー木管五重奏団の演奏を聞き、とても驚きました。5人という少ない人数で、それぞれ異なった木管楽器を持って、演奏していたにもかかわらず、完成度が高い曲でものすごくすごいと思いました。5人で演奏するということは、ソロなどもきちんとやり、1人1人がしっかりと音を出し、音色などを良くする必要があります。これらのことを、完璧にしていて、さすがだなと思いました。

 また、指揮者もいないのに自分たちでテンポを感じながら演奏をしていたことに、チームワークが素晴らしいなと思いました。心を一つにして、自分たちがやりたい音楽を作っていると思いました。2曲目のジャック・イベールが作った「木管五重奏のための3つの作品」は明るく、聞いていると楽しくなる曲でした。他にも、クラリネットやオーボエ、フルートは特に指を早く動かさなければならない所も素晴らしいスピードでいともたやすく演奏しているように見えて、感動しました。すべての曲において、とても息が合っていて、素晴らしい演奏を聞くことが出来て良かったです。





 1組
 
 今回「ベルリン・フィルハーモニー木管五重奏」の思ったことが二つありました。

 まず最初に思ったことは、フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、コントラファゴットの五つの楽器しか使っていないのに、まるでオーケストラの演奏のように聴こえたことです。一番最初の曲が始まったときは、後ろで誰かが演奏に加わっているのではないかと思ったほどです。そう私たちに思わせる、ベルリン・フィルハーモニーの方々は本当に素晴らしいと思いました。

 二つ目に思ったことは、指揮者がいないのに五人の息がぴったりだったことです。指揮者がいないのに、息がぴったりだったことに、とても驚きました。彼らは、ここまでぴったり合わせるのにどれくらいかかったのか疑問に思いました。以前、私は学校でフルートを習ったことがあります。一ヶ月間習いましたが、クラスの誰一人きれいな音を出せませんでした。なので、それだけ上手になるにはどうやって練習したのか、またどれくらい練習したのか質問してみたいと思いました。

 私は普段全然クラシックを聴かないので、今回演奏してくださった曲は四曲ありましたが、全曲知らない曲でした。演奏を聴く前からこの曲を知っていればもっともっと楽しめていたと思いました。ベルリン・フィルハーモニー木管五重奏を聴いて、すごいと感じたことが沢山ありました。今回、演奏を聴いてクラシックが好きになったので、これからは前よりも、もっとクラシック音楽を聴いてみたいと思います。

 

僕がベルリン・フィルハーモニーの演奏をお聴きして最初に感じたことは、五つの木管楽器だけでも色々な曲を演奏することが出来るのだなということです。また、とても速い曲や、遅い曲などがありました。僕は普段クラシック音楽と呼ばれるような音楽を聴くことがありません。「木管五重奏」と聞いてもどういう音楽か、ピンと来ませんでした。どのような曲なのか、聴く前はまったくイメージすることもできませんでした。実際に聴いてみると、どの曲もとても聞きやすい曲で、五種類の楽器が一つに合わさって、とてもすばらしい演奏でした。クラシック音楽に興味を持つことができました。

次に感じたことは、五人の団結力の凄さです。五人の息はぴったりとあっていて、とても長い時間をかけて練習してきたということがとてもよく伝わってきました。一つのことをみんなで協力して作り上げることの大切さを教えていただいたような気がします

最後に感じたことは、五つの木管楽器だけでとても「迫力」のある曲を演奏できるすごさです。楽器が五種類しかないとは思えないような「迫力」でした。

今回の曲は、どれもすばらしく、聞いている人達を、いい気分にさせてくれる曲ばかりでした。今回も思い出に残るすばらしい体験でした。演奏をしていただいたベルリン・フィルハーモニーの方に感謝したいと思います。


 2組

 僕は、初めて木管五重奏を聞きました。使っていた楽器は聞いたことのある五つの楽器でした。その中の一つであるクラリネットを一度だけ吹いたことがあります。しかし、うまく吹くことができませんでした。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の人達があたりまえのように吹いているのをみて、まさにプロの方々が演奏しているんだなと実感しました

 演奏していた曲は、知らない曲でしたが、とても聞きやすい曲ばかりでした。普段は、このような曲は聞かず流行りの曲ばかりを聞いています。しかし、今回のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の方達の曲を聞いてこんな曲も悪くないなと思いました。これからは、ジャンルを問わずいろいろな曲を聞いて行きたいです。

 演奏してくださった曲は、どれもよい曲でしたが、僕が一番印象に残った曲は、ジャック・イーベル作曲の「木管五重奏のための3つの小品」という曲です。最初と最後はテンポの早い軽快な感じで、真ん中のあたりは、ゆっくりとしたテンポで、僕好みの曲だったので一番印象に残りました。このようなことは、人生の中でそんなに体験できないので、よい経験をしたなと思いました。

 

 私は今回、初めて木管五重奏を聴きました。今まで私はクラリネットとホルンを一回吹いたことがあります。また、フルートは一年以上やっていて、家にもフルートがあります。演奏を聴いて久しぶりにフルートを吹こうと思い、フルートを吹いてみました。しかし、今日聴いたフルートの音とは大きくかけ離れていました。

 今回、演奏して下さった演奏家の方達はずっと練習し、努力して、あんなに素晴らしい音をだしているのだなと思いました

 音はやさしい感じのところと迫力のあるところとの差がしっかりとあり、聴いていてとてもおもしろかったです。一生に一度しか聴けないかもしれない、あの音色を聴けてとても良かったと思います。私もこれから何か打ち込めるものを見つけて、日々努力していきたいです




 3組

 918日に、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会が行われました。それは、フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、コントラファゴットの五つの楽器を使って演奏するものです。演奏された曲の中で、知っているものはありませんでしたが、大迫力でとても素晴らしいと思いました。

 この演奏を聞いて、驚いたことがあります。それは、指揮者がいないのに演奏者全員の息が合っていたことです。僕は一年生の時に、日本フィルハーモニー交響楽団のオーケストラを聞いたことがあります。そのときは、指揮者が中央に立っていました。指揮者は、全体の音を合わせたり、テンポを決めたりします。そして、作曲者の意図を自分なりに解釈し、表現するということも大事です。だから、同じ曲でも指揮をする人によって、曲が変わってくるということを先生から聞いたことがありました。それほど、指揮者というのは、大切な役割です。しかし、今回は、いませんでした。しかし、全員の息がそろっており、とてもまとまっていました。特に最後の曲は、曲調が激しくなったり、穏やかになったりと強弱が激しく、迫力がありました。指揮なしで、あれほど完璧に演奏していることを考えると、本当に素晴らしい方々だと思いました。そして、僕はこの木管五重奏というものに関心が強まりました。これからも機会があれば、このような演奏を聞いてみたいと思いました。


 

今回のベルリン・フィルハーモニーの方々の演奏には、とても驚きました。全員の技術がとても高く、プロとしてのすごさを知ることができました。

 まず初めのヨーゼフ・ハイドンのディヴェルティメントでした。演奏が始まった時、ベルリン・フィルハーモニーの方々が入ってきてすぐに演奏を始めました。最初、とても大きな音でビックリしましたが、その後次々と紡ぎ出される音に圧倒され、一瞬にして音楽の中に引き込まれました。そして、僕が一番印象に残った曲は3番目に演奏したダリウス・ミョーの組曲『ルネ王の暖炉』という曲でした。この曲は7つの部分によって構成されている曲で、その1つ1つに様々な違いがあり、全てとても素晴らしいと思いました。他にもジャックイベールの木管五重奏のための三つの小品などどれも心に響く印象的な曲ばかりでした。

僕は今までマンガやゲームにしか興味がなく、音楽を聴くことがほとんどなかったので、これからはこのような音楽を積極的に聴いていきたいと思いました。


 4組

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。初めてお聴きしましたが、初めてでもとても聴きやすい演奏の仕方でした。演奏していた曲は、私が知らない曲ばかりでしたが、とてもいいなと思う曲ばかりでした。5人が5つの楽器だけで演奏していましたが、もっとたくさんの楽器を使っているかのようなきれいな音色で、さすがプロだなと思いました。全ての楽器を知っていた訳ではありませんでしたが、今回の演奏で知らない楽器も知ることができました。私達がよく聴く演奏は木管楽器以外の楽器も使っています。しかし今回の木管楽器だけでの演奏をお聴きして木管楽器だけでも音楽が成り立つことができるということが分かりました。今回は木管楽器だけでの演奏でしたが、美しい音色を聴いて音楽というものに関心を持つことができました。

 私は今まであまり音楽というものに関心がありませんでした。だから、これからは、もっと関心を持ってジャンルを問わずにいろいろな音楽を聴いていきたいです。どの曲もとても良かったですが私が一番印象に残っている曲は、最後に演奏してくださった「夜のマドリガル」という曲です。一番最初にやった「行列」とは対照的でテンポはとてもゆっくりでした。嫌な事や辛い事があった時には聴きたい曲で、嫌な事など忘れられるような曲でした。演奏している人達のまじかで聴くことはなかなか無いので、良い経験ができたと思います。1988年から今までずっとやっていることがすごいです。5人の絆が演奏にも出ていました。だから、聴いたことがない人にはぜひ聴いてほしいです。


 

 ヴィルトゥオーゾって何なのだろう。始まる前にはそんなことを考えていました。フルオーケストラの演奏は何度も聴きに行ったことがありますが、木管五重奏は初めてだったので、そのことかなという程度にしか思っていなかったからです。けれど、目の覚めるような素晴らしい音色とハーモニーの演奏を聴かせていただき、興奮して家に戻ってすぐに意味を調べてみると、なるほど!と納得してしまいました。

 「ヴィルトゥオーゾとは、演奏の格別な技巧や能力によって完成の域に達した、超一流の演奏家を意味する言葉である。」

 まさに今日の演奏家の方々にピッタリの言葉です。お一人お一人の演奏が素晴らしいと、五人で五倍の魅力どころではなく、こんなに豊かな素敵な世界を表現することができるのだと、感動と同時に驚きを感じました

 なかでも、私が一番楽しませていただいた曲目は、ダリウス・ミョーの組曲「ルネ王の暖炉」です。オーボエの可愛らしいメロディから始まり七曲が進んでいくうちに、どんどん中世のフランスの世界にひきずりこまれていきました。軽快なリズムの「アルク川の槍試合」や「ヴァラブルでの狩り」では、自然とリズムをとりながら聴かせていただきました。

 世界各地でご活躍をされているこんな素晴らしい方々の演奏を間近で聴かせていただけるなんて、本当に私は恵まれていると思います。音楽の力が人を元気づけ、勇気づけるという話はよく耳にしますが、実際に自分で体験させていただくと、この気持ちを正確に表現できる言葉が見つかりません。夏休み明けから、なんとなく毎日憂鬱に通学していた気持ちが、とてもすっきりし、また温かい気持ちになりました。五重奏団の皆様、本当にありがとうございました。またお聴きできる機会を楽しみにしています。