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1組 |
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![]() 今回ベニスの商人の劇を演じて下さった劇団芸優座のみなさんの表現力には、話が進むにつれ、私が劇に入り込んでいくような感じになりました。 本当に面白い話で時間がたつのがとてもはやいと思えるくらいでした。 また今度、来て下さる機会があったら、ベニスの商人以外のシェークスピア作品も見てみたいです。 ベニスの商人という登場人物の個性豊かな生活、そして愛と友情の大切さを楽しみながら鑑賞することができて、本当によかったと思います。 |
2組 |
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3組 |
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![]() ところで、舞台の上で演じる、とはどういうことでしょうか。役者という職業は何人もの目の前で自分ではない人に成り切るものです。今回も、二、三千人の手前、彼らは演じ切ってしまいました。しかも、彼らが演じた人々は”生きている”と感じられたのです。まるで最初から存在するかのごとく蠢いていました。もちろん、原作者の豊かな表現を取り入れたせいもあるでしょう。けれど大勢の人間に向かい、それを成そうとする精神には感服いたします。演じる喜びがあるでしょう。しかし、劇中で私達観客が、それを感じる余地もなく、話の中に引き込まれてきました。そんな方々の中でも、特に引きつけられたのはシャイロックを演じた役者さんでした。 劇中での彼の嘆き、叫び、それが1つの剣幕となって襲いかかってきました。ユダヤ人である彼のキリスト圏の人々への恨みは相当のものだと思います。一概にも彼を悪人と罵れる訳はありません。だからこそ、劇中での彼はより濃く深く感情が表現され、私達の胸に迫るものがありました。 「ベニスの商人」では当時の欧州の宗教差別が見受けられると言われています。宗教は違うとはいえ、シャイロックも人間です。彼に、人一倍苦労しなければいけない理由はありません。なぜ、数ある作品の中で「ベニスの商人」を選んだのか、役者達が迫り、伝えたかったのは何なのか、それを考えると、またシャイロックの怒った顔が浮かびます。 |
4組 |
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![]() 私はシェークスピアの本に興味をもっていました。この劇を観る前に、阿刀田高さんの『シェークスピアを楽しむために』という本を読んでいて、その本の中に『ベニスの商人』についても書かれていたので、ある程度のストーリーは知っていましたが、演劇として観ると、本とは違った楽しみがあるのだなと感じました。役者さんたちの細かな芸や表情で、よりおもしろく感じることができました。 私が一番お気に入りのシーンは、バサーニオーがポーシャの結婚相手と決まり、グラシャーノがおもしろおかしく会話しているところです。強気で男勝りな性格のネリサと、少し抜けていて情けない性格であるグラシャーノのコンビが、明るくにぎやかな舞台をつくっていたと思います。また、とても冷酷で優しさの無いシャイロックにまで最後まで情けをかけたり、友人をずっと見捨てずに闘っていけた登場人物たちは、とても心が広くて信念が強く、私も見習っていこうと思いました。 私は、今回『ベニスの商人』を鑑賞して、演劇を観ることで様々な教訓を学んだり、想像をふくらませることができるのだと思い、演劇の楽しみを知ることができました。だから、これから芸術に対する関心を深めていって、いろいろなことを発見したり、そこから学んだことを普段の生活に生かしていったりすることで、人生を豊かにしていきたいと思います。 |
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5組 |
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![]() また、劇の中味についても驚きました。前に読んでいたあらすじからは感動ものだと思っていたのですが、全く違い感動どころか大笑いしてしまいました。 同じ言葉を何回もくり返したり、いないと思って妻の悪口を言っていたらそこに妻がいて、後になってから怒られたりなどといったことが多数出てきたので、驚くことと同時に面白くもあったので、私だけではなく、ホール中が笑い声でいっぱいになった時もありました。 次に思ったことはなるほどという感心でした。劇中に弁護士が弁護する場面があるのですが、相手が自分の欲求をみたすために出した説を逆手にとり、そこから逆転して、勝ってしまったからです。そして、弁護士ってやはりへりくつを言っているようにも聞こえるなとも思いました。 今回のベニスの商人はとても面白い劇でした。原作と中味はほとんど変えずに楽しくしているところがすごいと思いました。また、劇が終わってからお笑い番組よりも面白くてたくさん笑った気がしました。今度また他の場所で劇をやり、見に行ける距離だったら見に行っていみたいと思いました。 |
6組 |
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![]() そして、先日私が所属している演劇部で「演出」の重要性について、聞いたばかりだったのでさらに印象に残ったことがあります。それは、最後のカーテンコールです。それぞれ短い演技をして、その人の性格を最も表しているところで止まる。全員が出てきて、止まり終え、幕が下りる時には照明もセピア色になり、まるで絵のようになった、あの演出はすごいと思いました。 また、私も演劇部で役を演じる時は、この劇に出ている方々の完璧な抑揚や動作などを何度も思い返して、自分の演技に生かしたいです。演出の方法も、学ぶ所が多かったので裏方になったら少しでも取り入れてみたいと思います。 私は、まだ一年生で、舞台はこの間の紫峰祭一度しか立ったことがありません。演技や歌もなかなか先輩方のようにはいきません。しかし、上手ではなくても、「演劇が好き」という気持ちは、とても大きいです。ですからこの気持ちを大切にして、このような、人の心を動かす劇を作りたいです。 |
7組 |
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8組 |
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![]() 1つ目は、セリフの一言でみんなをとても笑わせたり、緊張感を与えたりできることです。私は、言葉だけで人を笑わせることはとても大変で難しいことだと思います。特にセリフで緊張感を与えるのはとても大変です。それは、練習を積み重ねて努力しなければならないと思います。私も、公演や大会などに出場したら、笑わせたり緊張感を感じさせられるように基礎の練習を怠らずに、一つ一つ努力を積み重ねていきたいと思います。 2つ目は、セリフを大ホール全体に聞こえる声ではっきりと話していたり、観客に顔が見える方向にきちんと向いているなど基本的になことをきちんとこなしていることです。これらは、意外と簡単にみえるかもしれませんが、難しいことです。私自身も本番になるととても緊張してしまい声が聞こえづらくなってしまったり、顔のうつむき加減などが観客から見えづらくなってしまったりと基本的なことを忘れてしまいがちです。私は、基本的なことこそ、きちんと心がけることがとても大切だと思います。普段の生活でも、小さいことや基本的なことを徹底していきたいです。 3つ目は、顔の表情と声の演技力です。登場人物は、それぞれ自分の気持ちを顔の表情で表現していました。舞台に出ると、私は緊張して顔がこわばってしまい、なかなか上手く表情が作れません。だから、やっぱりプロはすごいと思いました。特に、ポーシャ姫は、教授のときと姫のときで、声のトーンも変えていたのに声量がかわらないので驚きました。 4つ目は、ストップモーションです。ストップモーションとは、劇中に動きを止めることです。シャーロックだけが話しているとき、後ろの人達は全く動いていませんでした。体勢がきついのに、よく止まっていられるなと、感心しました。私も実際にやったことがあるのですが、とても足が疲れます。また、まばたきもあまりできないので、すごく大変でした。プロの練習量はとてつもないもので、見えないところでの努力の大切さを改めて感じました。 |