アメリカ・アカデミック・ツアー  生徒感想

 

貴重な経験

 中3 女子

私達は、第一回目ということもあり、期待や不安、緊張、そして抽選に外れてしまった人の分も背負って今回のツアーに参加しました。出発するまではいろいろなことを考えていました。しかし、帰国後振り返ってみるとあっという間でしたがとても充実した時間を過ごせた五日間だったと感じます。中でも一番印象に残ったのは、ハーバード大学メディカルスクールの大学関係者の講演と、ロングウッドエリアの散策です。話をしてくださった大学関係者三人のうち二人は江戸取の卒業生で私達の大先輩にあたる方々でした。将来小児科医になりたい私にとって、専門分野は異なっていても、生で医師の話を聞くことができたのは、とても良い経験となり、刺激となりました。医学生はどのような六年間を過ごすのか、留学に必要なものは何かなど、さまざまな話をしてくださり、初めて知ったことも、知っているようで意外と知らなかったこともたくさんありました。いろいろな話の中でも特に、自分の研究について説明する先輩方の姿は一際輝いているようでした。それはきっと、自分の研究に誇り、そして自信を持ち、喜びを感じているからだと思います。決して低くない壁を何度も乗り越えてきた、この先輩方をお手本に、私も頑張ろうと強く思いました。
 また、ロングウッドエリアの散策は大学の研究員の方々と一緒に行いました。ロングウッドエリアには、ボストンの町並みに多い、古く歴史を感じさせる建物の他、近代的なビルも建っていました。事前に、ロングウッドエリアには世界トップレベルの医療機関がたくさんあると聞きましたが、実際に行ってみて本当にたくさん病院があり、とても驚きました。その中にボストン小児病院という病院がありました。ここは名前の通り、小児専門の病院ですが規模がとても広く、建物も立派でした。この病院を見たとき、私もここで働きたい、と思いました。今まで、留学するということはあまり考えたことがありませんでしたが、この機会を通して将来の選択肢の幅が広がったので、これからは、それも視野に入れて生活していきたいです。
 実際にアメリカで生活してみて、文化の違いをとても実感しました。さまざまな面において大雑把なところはありましたが、アメリカ人は皆、陽気でフレンドリーな人ばかりでした。飛行機で隣になった人も、店の人も、道を歩く人までもが気さくに話しかけてくれて、とても嬉しかったです。私が一言、二言しか返せなくてもニコニコして聴いてくれました。この経験を通して、英語を話せるようになりたい、という思いが更に強くなりました。この思いは、今回のツアーに参加したからこそ得られたものだと思います。他にも、普段の生活では得られないたくさんのものを得ることができました。生の英語を聞き、絵や写真ではなく実物を見て、過ごしたこの五日間は一生忘れられない思い出となりました。
 机の上でやることだけが勉強ではない、今回改めてそう感じました。このツアーはとても貴重な経験となり、アメリカに行ったからこそ得られたものがたくさんありました。ここで得られたものを無駄にはせず、これからの生活に生かしていきたいです。

ハーバード大学医学部研究室

アメリカに行って思ったこと

 中3  女子

  今回は私にとって初めてのアメリカでした。行く前は外国に慣れているからと思っていましたが、着いてみると何もかもが新鮮に感じられました。また、現地で何度も感動する場面があり、その時の気持ちや目に映ったものは一生忘れません。
 ボストンのハーバード大学の研究室では言語を学ぶ必要性を改めて実感しました。そこで働く人は色々な国から来ていて、私たちが話を聞いた人の中に五ヶ国語話せる人がいました。それ以外の人も何ヶ国もの言葉を話せる人がいるので、今は英語が中心ですが英語だけでは世界に出ていけないと思いました。そのようなことを実際にみると帰国後の英語に取り組む気持ちが前よりももっと上を目指したいと思うようになりました。また、前にはなかった英語以外の言語を習得して将来に役立てられるようにしたいという気持ちが芽生えてきました。そしてもう一つ私の意識を変えたのは働いている人の真剣さです。前を通るだけでも熱意が伝わってきそうなくらい一生懸命でした。目標に向かって頑張っている姿がとても生き生きしているように映りました。今思い返してみればそれほど頑張ったことはほとんどありません。けれども自分も同じくらい生き生きできることを作り、目標を決めて頑張ってみたいと初めて思い、すべてのことにおいて真剣に取り組もうと思いました。        
 私の将来の夢は医療関係の仕事に就くことです。ハーバード大学で学んでいる方の講話を聞くと夢を叶えたい気持ちが強まりました。自分の中では留学はあまりしたくないという思いがありました。しかし外国で勉強している三人の話からは大変だけれども充実しているように思いました。また、アメリカの医療は日本よりも発達しています。そのようなことも考えると留学してみても悪くないと思いました。けれどもそれと同時に留学の大変さが分かりました。留学するには自分を雇ってくれる所を見つけることからで、中には半年以上かかった方もいました。そうなる覚悟が自分にあるとは言えません。この話を聞くまではこんなに留学が大変とは思ったことがありませんでした。大変でも自分がやりたいという意志を持ってやりたいことを実現させることができ、すごいと思いました。自分も夢に向かって辛くても最後までやり通そうという気持ちになりました。
 アメリカの五泊七日は毎日が新しいことばかりでした。「どこから来たの」と声をかけられることも何度もありました。そんな時自分の英語が通じるか心配でしたが、きちんと通じた時は自信が持てました。本当の英語にふれるということは日本では簡単には出来ません。だから今回現地の人たちと英語で話せたことは一番良い経験になりました。また、飛行機の中で知り合って日本人の大学生から大学からの留学のしかたや入試についてなども聞けました。すべてこのツアーに参加したから経験できたことなので、本当に参加して良かったと思いました。

ハーバード大学医学部講演会

自由の女神像

 中3  女子

 アメリカでの一週間。私にとっては全てを昨日のことのように感じられ、とてもあっという間の一週間でした。私は、二度目のアメリカとなりましたが、前日は期待と不安で全く寝られず、出発当日を迎えたことを覚えています。
 私は留学したいと思ったことがありました。でも、今回ハーバード大学の三人の方のお話をお聴きし、留学したいと思っているだけではだめなのだと感じました。留学して成功を収めるためには、今のうちから10年間の計画を立て、いつ頃留学するのか、留学するには何が必要となるか、など詳しいことまで考えていかなければならないと思いました。
 留学に必要なものとして、リーダーシップ経験やコミュニケーション能力などがありましたが、今の私には全く持ち合わせていないものです。アメリカに行き、少しは積極的になれたとは思いますが、人と話すことが苦手な私にはかなり海外でのコミュニケーションは辛いものです。でも、そこで挫折せず、豊かな語学力・コミュニケーション能力を身に着け、留学し、日本という国の良さを世界に発信できるような人材・世界の礎といえるような人材になりたいと思います。今はまだ何にでも挑戦できる時期です。今回の体験もそうですが、さまざまなチャレンジをしていき、もっと自分の世界を広げていこうと思いました。
 理科好きの私にとってとても興味を持ったのは、マサチューセッツ工科大学のキャンパスツアーや、MITミュージアム見学でした。ノーベル賞受賞者が多く出ている大学で、ミュージアムに置かれていた作品もすばらしいものばかりで、とても感動しました。それと同時に自分もこのような作品に負けないくらいすごい発明をしてみたいと思いました。今のままの私では確実にそんなことはできないけど、今努力すれば可能性はいくらだってあります。今できる最大限の努力をして実現させたいです。
 そして、一日の滞在であったニューヨークでは、自由の女神像や国連を訪れましたが、感動の連続で一日がとても短く感じられました。国連はよく教科書などに写真が載っているのを見かけますが、今回は写真じゃない、実際の国連と、国旗と、、、。めったに見ることのできない国連 内部も見ることができ、とても貴重な経験ができたと思います。世の中にはこんな職業もあるのかと感心し、国連という仕事に就くことに憧れの心を抱きました。自由の女神像は少し遠くからの見学でしたが、自分の目の前に実物があるなんて信じられなくて、しばらく動けないくらいの衝撃を受けました。何年経っても忘れることはないでしょう。
 今回のツアーはとても良いものになりました。今回の経験を忘れず、次へと活かしていこうと思います。

自由の女神像

留学することの良さ

 1 女子

私はこのツアーに参加してたくさんのことを学び、いろんなものを見ることができました。ハーバード大学や、マサチューセッツ工科大学では二つのことを学びました。
 一つ目は自分の意見を主張することの大切さを知ることが出来ました。自分の意見をどんどん相手に伝えていくことで、自分の存在を相手に分かってもらうという文化は日本にはあまり無いと思うので、両大学での日本からの留学生の方々のお話は新鮮でした。九州での修学旅行で訪れた立命館アジア太平洋大学でも、意見を相手に伝えることの大切さを感じましたが、両大学ほどその大切さを感じませんでした。グローバル化が進むにつれて、やはり意見を伝える力は必要になってきます。しかし英語が十分にできなければ限られた人にしか自分の意見は伝わりません。完全にグローバル化した環境では、英語ができなければ話にならないという厳しい状況になります。私はグローバル化した社会の中でも十分について行けるように英語を勉強したいです。また相手の伝えたいことを理解したいので、英語を日本語と同じように使えるようにしたいです。
 二つ目は留学に対する見方が変わりました。今までは留学は自分とは程遠くあまり関係ないものだと思っていました。しかしハーバード大学で三人の留学生の方々のお話を聞いて、留学することは決して自分自身に関係のないことではなく、案外身近にあるようなことだと感じました。また留学することの良さを知りました。留学についての話を聞く前は、留学の良さがよく分からず、日本でも研究はできるのに、なぜわざわざほかの国に行くのだろうかと思っていました。しかし話を聞いて、留学することは自分のしたい研究をするためだけではないということが分かりました。自分の世界が広くなることや、自分のスキルが上げられること、異国の友人ができ、文化交流を楽しめることなどたくさんの良さがあります。不安は大きいかも知れませんが、私も留学できるなら、ぜひしてみたいです。
 ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学だけではなく、いろいろなたくさんの場面でアメリカの文化を感じ、学べました。各自で食事をとる時に、実際に現地の方に英語を話してみて、以外にもどう発音すれば伝わるのかが学べました。他にもテレビで見たり教科書に載ったりしているようなところに、実際に行って見ることができて、とても貴重な経験ができました。そこで行った場所はすべて共通して当時の人々のつながりから生まれたものだと感じました。このツアーに参加してみて一番痛感したことは、やはり日本にいる方がとても落ち着くということです。アメリカ文化に触れることも良いですが、日本文化が一番だと思いました。日本の良さを再発見することができました。

ハーバード大学医学部キャンパスツアー

驚きと感動

 1 男子

私は、アメリカに行ったのはこのツアーが初めてです。長時間飛行機に乗ったのも初めてです。初日は、移動がほとんどでしたがボストンの町を歩いていたときにネイティブの英語を聞いたりすることができ、改めてアメリカに来たということを感じました。食事は、私にとっては量がかなり多かったです。2日目はかなりハードなスケジュールでしたが、マサチューセッツ工科大学とハーバード大学で自分の知らなかったことをたくさん知ることができて良かったです。ハーバード大学で講演して下さった3名の方々はそれぞれ大変素晴らしい発表でとても勉強になりました。そのうちの1人である永野さんは江戸取出身ということで、私たちの先輩が社会でこのように頑張っているのだと思い、感動しました。また、発表されていた内容はどれもとてもグローバルなもので、世界全体というものが自分とは程遠いという考えを打ち破ってくれました。学校生活を送っていると私の場合、学校内を自分の基準として見てしまうことが多いので、もっと外にも目を向けようと思いました。3日目はニューヨークに行き、国際連合では職員の方と昼食を取りました。様々な質問をすることができ、視野がより広がりました。ニューヨーク市内を研修したときは、ガイドさんにアメリカ同時多発テロについて説明してもらったり、写真でしか見たことのなかったものをたくさん見ることができました。4日目は、ワシントンに行って歴史的にも政治的にもすごい所をたくさん見ることができました。国会議事堂は、上院と下院との間に挟まれていました。ジェファーソン記念館では、アメリカの歴史を実物と共に学ぶことができ、とても良かったです。ホワイトハウスはかなり遠くからではありますが見ることができました。5日目はまず、アーリントン墓地に行きました。この墓地は、以前はアメリカの軍人であるロバート・E・リーさんの土地でしたが、南北戦争が起きたときにこの土地から逃げたので、戦死した人々をその土地に埋めたことによりできました。リーさんはアメリカ政府を訴訟し、金によって解決されました。スミソニアン博物館は、動物から無機物まで、理系のものがたくさんありました。教科書で読んだだけで現実味のないことも、実物で見て学習するとすごい刺激があります。スミソニアン博物館といっても一つの博物館ではないので、全てを回ることはできませんでしたが、見てきたものはどれも興味深いものでした。6日目は1日目同様に移動でしたが、飛行機の中からアメリカの広大な地を見られて感動しました。
 全体を通して感じたことは、今まで生きてきた中で体験したことがないことを連続で体験したことによる驚きと感動です。また、自分にはできないという考えなどネガティブな思考がなくなり、物事に対して挑戦的になれたと思いました。

9.11メモリアル

人生の中のかけがえのない一週間

 1 男子

 僕はアメリカ・アカデミック・ツアーに参加しました。そして、ボストン、ニューヨーク、ワシントンDCをまわり、貴重な経験をさせてもらいました。
 初めてこのツアーについて聞いたときから、僕はどうしても参加したいと思いました。MIT、ハーバードメディカルスクールの見学はもちろんですが、何よりワシントンDCのスミソニアン博物館郡のアメリカ自然史博物館に行きたいと思いました。ここは、小さいころから本当に行ってみたいと思っていたところでした。僕は昔から恐竜などの古生物に興味があります。父の実家が、恐竜が数多く発見されている福井県にあり、小さいころから祖父母に福井県立恐竜博物館に連れて行ってもらっており、家にはたくさんの恐竜のフィギュアや図鑑がありました。小さいころからよく見ていたその図鑑の中にこのアメリカ自然史博物館が載っていました。今回、このツアーに参加することができて、図鑑の中でしかなかったアロサウルスやヒプシロフォドンなどの化石や模型を実際に見ることができ、本当にうれしかったです。
 また、このツアーではハーバー大学やMIT、国連などの普段絶対入ることができないところにもつれていってもらいました。
 ハーバード大学の方は江戸取の卒業生の方もいて、皆さん「留学」についてお話しされていました。まず、確かな将来の夢をみつけ必要ならば、皆さんのおっしゃるように「留学」を考えていきたいと思います。国連の方とは昼食をとりながらお話を伺いました。現在は、ウクライナの方に治安維持のために派遣されている方へ様々な指示を出す仕事をなさっていると聞きました。とても重要で大変な仕事をなさっているのだろうなと思いました。お話してくださった方の中で、¬ずっと考えていても飽きないことを夢にするといいよ」とおっしゃっている方がいました。僕は今、アニメが好きで、アニメについて考えていることにあきません。アニメの中に出てくるような現実世界ではない仮想空間なのに現実世界にいるような感覚になるようなものを開発するというのも面白いかもしれないと思いました。
 駆け足でしたが、ニューヨークの観光もできました。写真の中でしか見たことがない自由の女神やタイムズスクエア、ワシントンDCではテレビでよく見るオバマ大統領のホワイトハウスやリンカーン記念館、アーリントン墓地などにも行きました。航空宇宙博物館でのアポロ11号や零戦などの展示、アメリカ歴史博物館でのケネディ大統領や様々なアメリカの歴史についての展示等々、すべてが僕にとって新鮮で印象深いものでした。このツアーの直前に僕は「永遠の0」という映画を見ました。小説も読んでいました。その中にアメリカ軍がマレーシア沖で零戦を回収したとありました。アメリカ航空宇宙博物館で零戦を見たとき、「これがあの零戦か」と思いました。歴史上のいろいろな出来事についてたくさんのことを知り、普段では見ることができないものを見ることができ、今までテレビの中でしか知らなかったことが身近に感じることができました。
 このツアーの一週間は短いようで僕の人生の中でかけがえのない一週間になったと思います。ありがとうございました。

スミソニアン博物館

素晴らしい国

  今回、第一回アメリカ・アカデミック・ツアーに参加してアメリカの様々な所を見学したことで自分には良い経験になりました。国連やホワイトハウス、ハーバード大学などよく本やテレビで見るものを自分の目で実際に確認した時、写真や動画で見るよりも大きく非常に迫力があり、アメリカに来たと実感することができました。
 僕は今回のツアーに参加して様々のことを感じましたが、一番感じたのはアメリカはとても大きいということでした。ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学などの教育機関や国立美術博物館やスミソニアン博物館群やリンカーン記念館などの建物も一つ一つが規模がかなり大きくて日本の建物とは違い、表現できないような感覚になりました。また、ハーバード大学メディカルスクールや国連で実際働く人と接したことで留学など外国に住む良さを考えることができました。
 メディカルスクールや国連で働く人と接したことで留学など外国に住むことの良さを考えることができました。メディカルスクールで僕達に話して下さった人に留学を「早い」、「安い」、「うまい」と喩えてくれた人がいました。「早い」ということは、情報のやり取りが、「安い」は医療用具の価格が、「うまい」はプレゼン能力が、と簡単に説明してもらったために分かり易く、まだ留学にあまり興味がなく知識がない自分でも理解することができました。また、国連職員の人には海外で働くということの現状、例えば国連職員の中で日本人の割合は少ないということなどを教えてもらいました。
 けれど、ハーバード大学メディカルスクールの博士研究員の方や、国連職員の人達が同じように言ってたことがありました。それは日本がとても素晴らしい国だということです。日本では当たり前のようになっていますが、電車やバスが時刻通りに到着することやマナーがしっかりしていることなどが外国ではそこまでしっかりしていません。そのようなことを聞いて僕は日本の素晴らしさに気付きました。日本ではそのようなことが普通だと思っていました。でも、1週間日本に居なかったので電車やバスなどのこと、またマナーのことなどが普通ではなくなり日本人の礼儀や律儀さを理解することができました。
 今回アメリカに行き様々なこと学び、僕は国際社会について興味を持ちました。外国の素晴らしさ、留学の良さ、そして自国の良さを感じたことで将来海外に行きたいと思う気持ちが強まっています。海外で働き、休日に観光地を見たいです。そのためには英語の基礎を学んでいる今の時期を大切にしなければなりません。だからこそ学校生活を大切にして学力の向上をしていきたいです。そして将来英語でコミュニケーションを取れるようになり、人々のために何かしたいと思っています。

 

現地でしか感じることができない貴重な体験

 高2 女子

このツアーに志望した理由は、国際社会に興味があり、その国際社会を強大な影響力のもと動かしていく世界都市を実際に見てみたいと思ったからでした。今回のツアーが初めての海外旅行だったので、不安と緊張の中での出発でした。ツアーを無事に終え、帰国した時には慣れない長旅で、非常に疲れていましたが、それより予想以上のものを得て帰ってこられたことに気分が高揚していました。
 最初に訪れたボストンは高等教育機関や様々な研究施設が密集しているところで、私達はそこで渡米した三人の日本人研究者の講話をお聞きしました。何をしにアメリカに来たのか、留学するにはどうすればいいか、今は何について研究しているかなどをお話ししてくださいました。私はその中でも谷真理子さんという方の講話が印象に残りました。
 谷さんはポスドクとしてタフツ大学で研究をされています。谷さんは当時世界中の研究所で研究させてほしいと書類を送り続けたそうです。講話後に研究施設を案内してくださった日本人の研究者の方から、ボストンの研究所にはただでもいいから働かせてほしいという人が世界中から集まってくると教えてもらいました。世界トップクラスの施設で強い意志を持った人が競争をして研究しているのだと肌で感じました。
 ニューヨークは半日ほどしか実際には見て回れず、その殆どがバスの中でしたが、実物を見ながらのガイドさんの歴史や建造物の解説がすごくためになりました。
 国連での昼食会の時には、緒方亜紀さんに普段の仕事内容や世界紛争などについて訪ねることができました。緒方さんは今アフリカで紛争状態が続いていて、そこでは長期的な兵士の武装解除を目標とした平和維持活動をしているとおっしゃっていました。しかし、私は最近のニュースでアフリカの紛争についての報道を見たことがありません。国際人として活躍していくためには、日本で発信されている情報だけでなく世界各地からの情報を収集し分析する能力が必要であると思いました。
 ワシントンは、スミソニアン博物館群での見学が、一番衝撃を受けたことです。あれだけの規模で入場料が無料であるということは、日本では考えられません。
  ナショナルギャラリーで資料集に載っていたルネサンス期の絵を目の前で見たことや、航空宇宙博物館で零戦をまじまじと見たことや、写真でしか見たことがなかったポープダイヤモンドを自然史博物館で見たことなど、多くの感動を味わうことができ、現地でなければ感じることができないとても貴重な体験をすることができました。ですが、やはり言語の壁は思っていた以上に大きく、会話だけでなく、博物館に掲示してある案内板でさえ満足に読むことができませんでした。これから国際社会の中で生きていくためには、共通語となっている英語はとても重要な役割を担うということを今回のツアーで実感することができました。将来どの職業に就くとしても英語は必要になってくるので意識して勉強していこうと思います。

ホープダイヤモンド

将来の夢に近づける機会

 高2 女子

アメリカでの長くて短かったような、この七日間。私にとってこのツアーは初めての海外旅行でした。私は、このツアーを1ヶ月前から楽しみにしていました。英語は他の科目に比べると得意教科の1つでした。得意というよりむしろ好きな科目でした。しかし、実際にアメリカに行き、現地の人と話すととても速くて、7割くらいの話しか聞き取ることができなかったけれども、どうにか相手の言っていることを理解できるという状況でした。自分の今の力では全然ダメなのだなと感じました。
 そして、このツアーでは、ボストン、ニューヨーク、ワシントンDCと3つの大都市に行きました。ボストンでは人生に一度でも行くことができるなら行ってみたいと思っていたハーバード大学、そしてマサチューセッツ工科大学といったところへ行き、私の将来がはっきり見えてきました。実際にハーバード大学で働いている日本の方々のお話を聞いて、将来海外で英語を使って働きたいと思いました。その三人の方々のうち、二人も江戸取の卒業生であることを聞き、本当に江戸取の先輩方は世界的にも素晴らしいのだなと改めて感じました。私はこの先輩方のお話を聞いて早速大学生になったら留学したいと思いました。そのためには、今からしっかりと英語を勉強しなくてはいけません。もちろん、学校の模試や定期試験では点数を取ることも重要なことですが、そのようなことが土台となって、それ以外に勉強が必要だと私は思いました。そこで日本は勿論英語ではないので、自ら英語で聞く、声に出して読むといったことを普段から自分の将来の大きな夢を実現させるために実行しようと考えました。
 次に、ニューヨークでは国連で働いている方々と昼食懇談会という、人生で最初で最後かもしれないとても貴重な体験をしました。そこで働いている人達を見ていると、とても大きな世界観を感じました。本当に素晴らしい光景でした。ニューヨークでのツアーガイドさんは、とても面白く楽しく回れました。9.11の苦い過去の話や、タイムズスクエア−での賑やかさ、また自由の女神の歴史についてなどととても多くのことを学び、この目で見ました。どれも圧倒されてしまうことばかりでした。ニューヨークはボストンの古めかしいとても美しい街とは違って、とにかく明るくて一日では回りきれないとても発展した街でした。将来、またこの街へ来てゆっくり楽しみたいなと思いました。 
 最後に、ワシントンDCでは、オバマ大統領がいるホワイトハウスや国会議事堂などへ行きました。普段テレビなどでしか見たことがなかった国会議事堂などを直接この目で見ると、本当に圧倒するばかりでした。ワシントンDCは観光地として、とても美しいところでした。スミソニアン博物館の四つの分野のうち、自然史博物館がとても楽しかったです。あの有名な「ナイト・ミュージアムU」で使われている博物館で、映画を思い浮かべながら友達と回ったりして、本当に楽しかったです。
 この七日間は、本当にあっという間でした。とても楽しくて、学ぶことも多く英語の大切さ、そして世界観も感じました。このツアーでは、多くの友達も出てきて、楽しい七日間でした。時差ボケはアメリカへ行ってからも大変でしたが、帰ってからも大変でした。でも、それ以上に将来の夢に近づける機会が、このツアーでした。今度、アメリカへ行く時には将来の夢へ今よりも近づけている私で行きたいと思います。

国連のカフェテリア

夢の実現に向けての第一歩

 高2 女子

私は3月18日から7日間、アメリカアカデミックツアーに参加し、大変貴重な体験をさせて頂きました。この数日間で学んだことは数知れません。アメリカの歴史は他国より浅いけれども、様々な分野において多くの発見がありました。
 2日目に大学訪問があり、世界でも上位を占めるハーバード大学とマサチューセッツ工科大学を訪れました。そこでは、博士研究員で留学している先生に興味深い講話をして頂きました。中でも、印象に残ったことは、自分の興味・関心を突き詰めることが大事だということです。海外の大学では学力だけあれば十分ということはなく、自分のしたいことを辛抱強くどんどん精神的にアピールしなければ生き残れないということを知りました。また、将来やり遂げたいことがあるなら、逆算して今やるべきことを決め、実行することが大切であると学びました。今回、一番感じたことは海外の大学で学ぶ人は常に自分を高めようとする姿勢を持っているということです。自分が専門としている分野以外にも手を出し、自分を高めようとする姿は素晴らしいと思いました。また、どんな状況にいようとも、ポジティブに考え、屈せずに立ち向かっていく姿がとても印象的でした。私も海外で働くことを夢見るのではなく、実際に行動を起こし、自分でつかみ取る気持ちで何ごとにも挑戦し、豊かな人生を送れるように、自分を磨いていきたいです。
 3日目にニューヨークにある国連本部を訪れ、3人の日本人の職員の方とお会いしました。学生が国連の建物の中に入ること自体が珍しく、大変貴重な体験をさせて頂きました。国連の中では、至る所で会議が行われており、職場というより大学のような打ち解けた雰囲気があり驚きました。また、やはり多くの異なった人種や宗教の方々がおり、とても新鮮でした。しかし、同時に英語を話さなければ何も始まらないということを強く思い知らされました。世界で働くグローバルな人材になるということは容易ではないと思います。毎日の地道な努力の積み重ねがあってこそ成し遂げられることです。私も英語力だけでなく、コミュニケーション力や協調性などを身につけ、将来海外でも活躍できる人材となりたいです。
 また、アメリカの文化や歴史などにも多く触れることができ、大変勉強になりました。ガイドの方も細かいことまで詳しく教えてくださり、私の好奇心をかき立ててくれました。歴史上の重要な舞台となった場所に自ら足を運ぶことによって得た感動は一生忘れないと思います。この経験を今後に活かし、大いに役立てていきたいと思います。
 今回のツアーで経験したことは、私にとって非常に大きな収穫となりました。また、海外で活躍できる人材になるという夢に拍車をかけてくれました。これからは、目標を高く定め、辛抱強く何事にも諦めずに向き合っていきたいです。今回のツアーに参加できたことに感謝し、夢の実現にむけて、一歩を踏み出していきたいです。

リンカーン記念館

海外で活躍する日本人の姿

 高3 女子

 機会があるのだから、それを無駄にしたくない。このツアーに参加すると決めた最初の理由です。ツアーの予定を初めて聞いたとき、どうしてかはわかりませんが、どうしても行きたいと思い、家族にお願いしました。
 今、帰ってきて、お願いしてよかった、いってらっしゃいと送り出してもらえてよかったと、強く思います。
 アメリカの大学で研究なさっている日本人の方々に、海外に出て学ぶ中で体験した、食などの文化の違いや、日本にいる中ではない主張のやり方やそれに伴う苦労、それぞれの方の研究や目標、特に留学についての詳しいお話を聞きました。また、その方々それぞれに共通する、意志の強さ、研究に対する熱意を感じ、圧倒もされてしまいました。
 研究施設の中を案内していただいた際には、棚に並ぶ薬品の数々、見たことのない実験器具、さらには、「はい」と手渡された、よくわからない物体について、一つずつ質問していくと、一つずつ、それがどういうものなのかを丁寧に教えていだだきました。一人一人の研究スペースの間には、戸棚での仕切りはあるものの、壁はなく、会話をして実験をして机に向かって、そのまま研究室の様子を見ることができました。
 ニューヨークの街は、人とビルと様々な音など、情報量がとにかく多くて、全て見きることは不可能でした。しかし、国際連合本部のビルの中に入るときに、それぞれにバラバラな国、格好の人が、盛んに出入りし、会話をしている様子を見て、また、その中で日本人も活躍している姿を見て、感動しました。国連で働いていらっしゃる緒方さんとの会話の中で、仕事やアメリカでの生活のことをお聞きした時も、丁寧に説明してくださり、少し意外なことに、全く雲の上の人、という感じはせず、思ったよりも気楽にお話しできました。
 ワシントンは、言われている通り、政治の街で、ボストンやニューヨークとは全く違った、整然とした街並みを見ることができました。もちろんそれだけでなく、議事堂やホワイトハウス、ペンタゴン、様々な、戦争や功績のあった人たちの記念碑も見ました。歴史的、また、様々な意味を持つ建物が多く、ガイド方のお話も多岐にわたり、世界史の知識がこんなところで役に立つとは思っていなかったという程、歴史の話も聞きました。
 今まで書いた以外でもうれしかったことは、予定にはなかった所までも案内していただけたことでした。大学のキャンパスツアーではその周辺の街の様子、ニューヨークでは、グラウンド・ゼロや、あの時活躍された消防士の方々の記念碑、ワシントンでは、ナショナルギャラリーや南北戦争、キング牧師の記念碑など、色々な場所を案内していただきました。
 最後に、このツアーを通して様々な事柄に触れ、貴重な体験ができました。これは、家族や先生方、その他にもこのツアーに関わってくださった方々、皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。
 

国連本部にて

経験で広がる自分の世界

 高3  男子

 日本人の海外旅行や海外留学の数が減っているという話をよく聞きます。それは近隣の韓国や中国と比べると明らかだそうです。経済的な理由などもあると思いますが、日本人がだんだんと内向きになっているのではないかと僕は思います。海外に行くのだったら日本にいたいと考える人は多いのではないでしょうか。とは言っても、僕もその内向きな日本人の一人で、安心できる日本に住んでいたいとずっと思っていました。しかし、今回のアメリカアカデミックツアーでその考えは変わりました。それはアメリカでの様々な経験からだと思います。
 まず経験したことの一つは「文化の違い」です。それは食べ物であったり街や人々の雰囲気であったり様々な場面で感じました。日本とは全く異なる文化に抵抗を感じることもありました。日本の方が良いと思うこともありました。しかし、あくまで日本に住み慣れたからこそ感じることであって、文化の優劣ではなく文化の違いだったのです。そして、その文化の違いは頭に知識として入っているだけでなく、五感を通じて実際に触れてみなければわからないものだったと思います。ツアーで異文化を体験することで自分の世界が広がったと思います。
 また、私たちは留学についての話も聞きました。お話してくださったのはハーバード大学に留学している日本人学生の3名の方々でした。留学するに至った経緯や、留学中の実体験を細かくお話しして下さいました。僕はそれまで留学は頭の中にありませんでした。行きたい行きたくないではなく選択肢として留学がなかったのです。しかし、将来進むのが学問であっても就職であってもグローバル化は避けられないものです。その中でアドバンテージを生み出すために留学という選択肢があるのだという発想が生まれただけでも意義があることだったと思います。
 今回のツアーで学んだことは外にでる勇気です。異文化に包まれたツアーで不安を覚えたことはよくありました。文化や食物など慣れた環境で暮らしたいと思うのは当たり前のことだと思います。ですがこれから僕たちにとって巣から飛び立たなくてならないときは多々あるでしょう。それが成長するということなのだと思います。そして、今回のツアーでの経験で僕は自分の狭い世界を広げることができました。ですがまだまだその世界は狭いです。このツアーをただの経験で終わらせずに、今後さらに自分の世界を広げるきっかけにしたいと思います。
 今回のツアーで僕がこのような経験ができたのは、ツアーを企画して下さった先生方やJTBの方々、お金をだしてくれた両親などたくさんの支えがあったからです。その支えに感謝してこの経験を忘れずに活かしていきます。

ホワイトハウス前

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