今回クラシック・バスカーズの公演は6年間で最後のイベントということもあり、とても楽しみにしていました。クラシック・バスカーズは笛とアコーディオンだけでクラシックを演奏するという音楽芸人で、今までクラシックと言えば「楽団」で大勢で演奏するというイメージがあり、2人で演奏するのが新鮮でした。
音楽が始まると、この空間だけが2人の織りなす曲の世界に入り込んでしまったかのようでした。曲も所々でアコーディオン奏者のイアンさんが面白いうことをしてくれて、私たちを楽しませてくれました。オレンジ色のもこもことしたものを箱から取り出したり、人形を投げたり、叫び声を上げたり。一方でマイケルさんは日本語も話せる奏者でした。お2人のやり取りを見ていると仲の良さがうかがえました。お2人が演奏した曲は知っている曲も多く、聴いたことがあると思うような曲ばかりでした。パンフレットを見て「アルルの女」を聴けるのを楽しみにしていましたが、この曲は中等部のときに演奏したようで聴くことができませんでした。聴いていて心に残った曲はまず、猫の二重奏。この曲ではいくつかの笛を使って様々な音を出し、猫の鳴き声を真似していたのが面白かったです。次にベートーヴェンの第九。よく聴いたことのある曲で、その壮大さに心を奪われるようでした。
今までの6年間、様々な講演会や演奏をお聴きして「本物」を身につけることができたと思います。他の学校では体験できないことを多く経験できて、とても感謝しています。どのイベントも、その分野で著名な方を招いてのものですばらしいものでした。これらで学んだことを将来に活かしていきたいです。
今回はクラシック・バスカーズが来訪すると聴いたとき、演奏は聴いたことがなかったもののクラシックに関心があったのでどんなものなのだろうかと心待ちにしていました。実際に演奏をお聴きして、これまでに聴いたことのある演奏とはひと味違った細やかな芸に魅了され、このように面白み溢れるものも音楽として素晴らしいものだと感じました。中でも、やはりその演奏技術には驚かざるを得ませんでした。2人で40種類もの楽器を演奏すると初めて知ったときは、そんなにもたくさんの楽器を操ることなんてできるのかと、信じられない思いでした。しかし目の前でそれを実演されるとただただ圧倒されるばかりで、見たこともないような楽器やあそび道具を使った演奏、口笛による合奏など、どんな音も音楽としてのかたちを創り出せるプロの力に感動させられました。この演奏を聴いてからは、私たちの身のまわりにある音、例えば風の音だったり、鉛筆で何かを書く音だったり、そういった変哲のない音にも存在が見いだせ、私自身様々な音を楽しむようになりました。またアコーディオンを演奏なさっていた方は、ボケ芸担当で様々な小道具で私たちを楽しませてくださいましたが、そういった芸によって、演奏している曲の場面、情景がわかりやすく捉えられ、学ぶところもたくさんありました。特に私が面白いと感じたのは、猫の鳴き真似をしたり、箱からながいものを出したり、くるみ割り人形では人形を全力で回転させていたりしたところでした。このようにユーモア溢れる演奏を聴けたことは、音楽にも様々な形があると知れた点でとても良い経験だったと思います。これからは自分でも積極的にいろいろな音楽を聴いて、いろいろなことを学んでいけたらと思います。
僕はそこまでクラシックに造詣がある訳でもなく、コンサートなどを聴く機会があっても、途中で寝てしまったりすることが多かったのですが、今回は知っている曲ばかりで構成されていて、その上二人がとても面白かったので最後まで楽しむことが出来ました。パフォーマンスひとつでこんなにも音楽が変わるんだなぁと素直に感心しました。勿論知っている曲が多かったのも楽しめた要因のひとつなのでしょうが、途中から曲が変わって予想外の曲が演奏されたり、演奏とは全く関係のないことをし始めたり、とびっくりするような演出が多かったのがとても印象的でした。今までクラシックは敬遠していたけれども、そこまで嫌うようなものじゃないのかなと思わせてくれるような演奏でした。これだけ面白い演奏ができるお二方は本当にすごいと思います。あんな風にコメディアンのように笑いを取ることができるのも二人が本当にすごい奏者だからなんでしょうね。僕には音楽、というか芸術方面での才能は特にありませんが、何か二人のように人を楽しませるようなことが出来ればいいなと思います。
最後に、遠路遥々日本にまで来て演奏していただいたお二人に感謝したいと思います。
第78回目となる江戸取でのコンサートは、イギリスから訪れたMichael CopleyさんとIan Mooreさんの二組オーケストラ、The Classic Buskersによるクリスマス・コンサートでした。お二方の演奏された全十一曲は、モーツァルトのトルコ行進曲やベートーヴェンの交響曲第九番、グノーのアヴェ・マリアなどのといったどれも一度は聞いたことのある有名な曲ばかりでしたが、様々なアレンジが加えられており、今までとは全く異なる印象を受け終始とても楽しく聴くことができました。予め配られたパンフレットにはなんと「40種類の楽器を使って演奏する」と書かれていたので、二人オーケストラでどうやってそんなにも多くの楽器を使って演奏するのだろうか?一体どんなコンサートになるのだろうか?と、私はとてもわくわくしていました。実際にコンサートが始まると、Michaelさんが一曲の中でフルートやオカリナなどの代表的な笛の他にも、初めてみるような笛を次々と使って演奏され、普段聴くヴァイオリンやピアノによる演奏とは異なりいろいろな笛の音色を楽しむことができました。また、「クラシック音楽芸人」と名が付く通り、演奏しながらもいくつもの小道具を巧みに使い、幾度となく観客を沸かせていました。二十回以上日本でのツアーを行われているとのことですが、また日本でのツアーを行うときはぜひもう一度聴きに行きたいと思われるほど素晴らしいコンサートでした。
僕は今回、クラシック・バスカーズさんの演奏を聴いて、音楽に対する新たな考えを持つことができました。僕は今まで「クラシック音楽」と聞くと、大人数の人がたくさんの楽器で、僕の知らないような曲を奏で、その音の美しさなどを楽しむという少し堅苦しいことをイメージしていました。実際、この学校に入ってから6年間で何度も演奏会に参加してきましたが、知らない曲がただきれいな音で奏でられていると感じるくらいしかできませんでした。しかし、今回クラシック・バスカーズさんの演奏は違いました。クラシック音楽芸人という言葉を聞いて、はじめは演奏しながら、言語も違うのにどうやって笑いをとるのだろうと思いました。しかし、演奏が始まると特にしゃべっているわけでもないのに、とても面白く、音で感情を表現しているということがよくわかりました。同時に、しゃべらなくても笑いはとれるし、笑いというものは万国共通なのだなと感じました。また、今回のクラシック・バスカーズさんが演奏してくださった曲は有名な曲ばかりで、親しみやすく、とても楽しむことができました。
普段、受験勉強で大変な生活を送っていて、少し気分が落ち込みかけているときに、このクラシック・バスカーズさんの演奏を聴いて気分が晴れ、また受験勉強を頑張ろうという気になりました。
今回クラシック・バスカーズさんの演奏を聴いて、音楽はただ聴くだけではなく、人も楽しませ、人の気分をよいものにするという素晴らしいものだということが改めてわかりました。受験勉強でつらいときにこのような楽しい音楽を聴くことができてよかったです。
クラシック・バスカーズの演奏会でまず最初に驚いたのは、リコーダーの音です。リコーダーは誰もが吹いたことのある楽器だと思うのですが、プロの方の手にかかるとやはり音が全く違います。息の使い方一つでここまで変わるものなのかと、とても驚きました。そういった演奏の技術の高さはもちろんなのですが、何より度肝を抜かれたのはそのパフォーマンスだと思います。言葉を介してではなく、身ぶり手ぶりや小道具を多彩に使って笑いを取るというスタイルは言葉が通じなくても充分に面白いもので、クラシック・バスカーズの演奏が国境を越えて愛されているのはそれが理由の一つではないかと思います。演奏自体はたったの2人で行っているのに、そんなことを全く感じさせない迫力で、それにパフォーマンスも加わって笑いの尽きない演奏会でした。また演奏曲目も私たちが一度は耳にしたことのある曲ばかりで、私たちが充分に楽しめるようにと考えてくださっているのがよくわかりました。私は吹奏楽部に所属していたので演奏会をした経験が何度かありますが、曲目とパフォーマンスは客として来てくださる方々に楽しんでもらうために重要な要素だと思っていました。そして、今回の演奏会を経て改めて実感しました。個人的に嬉しく思ったのは、一番最後にベートーヴェンの第九が演奏されたことです。年末になるとテレビでは当たり前のように第九の合唱特集などもよくやっていますが、そういう風潮があるのは日本だけだと聞いたことがあります。そういう日本の文化を知って、合わせようとしてくださったところが、ちゃんと日本のことを理解して、日本人である私たちを楽しませようとしてくださったのだなあと、嬉しく思いました。
今回、江戸取に来てくださったのはクラシック・バスカーズ、つまりクラシック音楽芸人さんでした。彼らは世界中を旅しながら演奏活動を行い、世界の主要なホール、音楽祭への出演を果たしています。
メンバーのマイケルさんは日本語が上手で、自ら曲の説明などをされていました。何と言ってもすごいのは、本当に多くの種類の楽器を演奏されていたことです。初めて見る楽器もたくさんあったのですが、この形の笛からはどんな音がするのだろう、と予想してみて実際聴いてみると全然違う面白い音が出たりして、だから全く飽きることがありませんでした。最も印象に残っているのは、二つの笛を同時に演奏されていたことです。リコーダー1本で苦戦していた自分にとって、衝撃的なことでした。
イアンさんはアコーディオン奏者ですが、有名な合唱部であるケンブリッジ・キングス・カレッジ出身で、しかもバレエ・ダンサーとしての初期トレーニングを積まれており、さらにフルートを吹けない人のためのユーノッチ・フルートの世界でも活躍されているという本当に多くの才能を持った方です。そのため、ステージ上でも歌ったり楽器の音を真似たり、演奏している音楽に合わせて踊ったりされていました。
演奏された楽曲はどれも一度は耳にしたことのある名曲ばかりですごく聴きやすかったです。面白おかしく、アイデアいっぱいのステージでしたが、笑いを誘うようなパフォーマンスをしながら完璧な演奏をされているところがさすがだな、と感じました。
私はずいぶん前からこのコンサートを楽しみにしていました。クラシックのコンサートは本来、観客は静かに聞き入るというのが基本です。しかしこのクラシック・バスカーズの場合、2人組という少数の演奏者たちによる笑いのあるコンサートでした。聴いて楽しめるだけでなく、観ることによっても楽しむことができるこのコンサートは私たちの時代の流行に沿った新たな音楽であると感じ、はじめから最後まで目が離せませんでした。
また私が特に注目した点は、演奏中に一切会話を行わず、身体の動き、表情や音を使うことによる表現力です。おそらく曲に合わせた演技を行っているのだとは思いますが、その曲から感じ取られる状況や感情が伝わってくる印象を強く持ち、よい勉強になったと思いました。確かによく知っている曲ばかりでしたが、普段このような機会をもたない限り、このように学ぶチャンスをもつことはなかなかないものです。少し堅苦しいイメージをもつクラシックのコンサートとは違った今回の演奏会は、私たちの好奇心をそそる新たな道しるべになると思っています。このようなユーモアのある、私たちのニーズを満たしたコンサートをこれからも多くの人々に伝え、人々を楽しませて欲しいと思いました。
私たち高3にとって、今回のクラシック・バスカーズの演奏会が、江戸取生活最後のオーディトリアムでのイベントとなりました。当日の朝に配られたパンフレットによると、クラシック・バスカーズとは「クラシック音楽芸人」という意味なのだそうです。それを見て、私はバスカーズの演奏を見るのが楽しみとなり、期待していました。実際、バスカーズの演奏が始まってみると、楽器を弾きながら、私たちを笑わせてくれるようなパフォーマンスがあったりしてとても楽しいものでした。私は普段からお笑いの分野に興味がありますが、このバスカーズのパフォーマンスはコミカルでとても好きになれました。受験が近づいていて、最近は学校での鑑賞会以外では演奏を鑑賞することはないし、何かを見て笑うということも少なくなっていました。そんなときにバスカーズを鑑賞することができたことに感謝しています。本当に沢山笑うことができました。演奏が全て終わってしまったとき、「えっ!もう終わったの」と思ってしまったほど名残惜しさを感じてしまいました。それほど時間が短く感じました。江戸取に通っていなければこの鑑賞会に参加できなかったことを思うととても幸運であったと思います。それと同時に、江戸取生活最後の鑑賞会がバスカーズでとても良かったと思います。受験のつらさを一瞬でも忘れることができ、とてもリラックスができました。このような素晴らしい機会をいただけてとても感謝しています。機会があればまたバスカーズのパフォーマンスを見たいと思います。
えどとりで6年間、実に様々なコンサートを見てきましたが、これほどまでに笑いの絶えなかったものは今までになかったと思います。今回のクラシック・バスカーズのコンサートでは、誰でも知っているようなクラシックの名曲が、アコーディオンと笛と声だけで演奏され、しかもただ演奏するだけではなく、観客の笑いを誘うような巧妙な仕掛けだったり、演奏中のしぐさだったり、ありとあらゆる手段で笑いを取るような工夫がなされていて、自分自身も笑いをこらえることができませんでした。ただ黙々と演奏をするのではなく、いろいろな方法で、できることをすべて使って表現されたコンサートだったからこそ、そこまで面白くなったのだと思います。クラシックのコンサートでありつつ、また喜劇でもあるような、どんな人でも楽しめるようなコンサートでした。普通に演奏するスタイルとは違うので、聞きなれた曲の中にも、今までは気が付かなかった一面に気づいたり、曲に対してまた違った感じ方に気づいたりすることもたくさんありました。たとえ長い曲であっても次から次へと楽器が変わったり、小道具が出てくるので、最初から最後までずっと飽きない、一瞬たりとも目の離すことのできない、とてもワクワクさせられる内容でした。それはきっと、一流の演奏技術があってこそ成り立つもので、どうしても暗くなりがちな毎日を、たった数十分だけで、楽しさや明るい気持ちでいっぱいにしてくれます。クラシックの曲を聴いて、これほどまでに笑うことになるとは夢にも思いませんでした。えどとりで鑑賞する最後のコンサートにとても良いものを見ることができたと思います。
私は今回、江戸川学園取手高等学校に来てくださったクラシック・バスカーズのお2人のことをそれまで知りませんでした。クラシックのコンサートというと、身を堅くして聴かなければならないもの、という先入観があったのですが、いざクラシック・バスカーズのお2人の演奏が始まると、私の心配などは全くの杞憂であったことがすぐにわかりました。クラシック・バスカーズの演奏、というよりも楽器の演奏やお2人の身体表現も含めたパフォーマンスというべきでしょうが、とにかくコンサートの世界に私はすぐさま引き込まれてしまいました。先に感じていた心配などは完全に頭の中から消えてしまったのです。コンサートが終わった後は、笑い疲れてしまい、帰り道は上手く歩けなかったほどです。私が抱いた感想はあまりにも多くてここでは書き切れないほどですが、誰もが一度は耳にしたであろうクラシックの名曲をこわばらずに、しかし大切な部分はしっかりと演奏しきり、なおかつ私たちに親しみやすいように編曲している点に大変感動し、お2人の優しさに感動しました。もう1つ、このコンサートは全体が1つのコメディ映画のようで、最初から最後まで笑いながら楽しませてもらいました。それでもなお全体はクラシックのクリスマス・コンサートとして貫いているお2人の演奏にも、非常に感動し、これほどの演奏ができるには一体どれほどの練習を積めばよいのだろうか、と考えてしまいました。とにかく、今回のコンサートは素晴らしく、これを機にクラシックをもっと知ろうと思うことができました。
私は三歳からピアノを習っていたこともあり、江戸取で毎年行われるコンサートを楽しみにしていました。しかし、普段のクラシックコンサートと同じような気持でバスカーズのお2人の演奏を聴くといい意味、度肝を抜かれることでしょう。実際、私はそうでした。クラシックコンサートで、会場中が笑いに包まれる、そんなことがあるでしょうか。クラシック音楽と笑いの融合。一見、異色のコラボレーションに見えるかもしれません。ですが、私は一瞬にしてお2人のつくり出す独特の世界に引き込まれていったのでした。
演奏された曲は、どれも聴いたことのあるものばかり。フィギュアスケートのテレビ放送でおなじみ、ボレロ。浅田真央選手が演技曲で使ったこともある、くるみ割り人形。そして、トルコ行進曲や花のワルツ、第九と行った名曲の数々。マイケルさんは多くの笛、イアンさんはアコーディオンを使い、美しい音楽を奏でながら、それらの名曲を面白おかしくアレンジしています。マイケルさんは日本語で曲の紹介をしてくれたのですが、これもまた面白く、イアンさんの表情や手振り身振り、そして小物を使った芸はユーモアに溢れていました。お2人の経歴を見るとかなりの実力派です。では、なぜコメディ要素を取り入れたのでしょうか。それはわかりません。ですが、音楽も笑いも私たちの心を豊かにしてくれることは間違いありません。そうであれば、この2つの組み合わせは最強なのかもしれない、そう思います。
私たち高校3年生は今回が江戸取生活最後のオーディトリアム・イベントでした。このような機会を設けていただいていることのありがたさが最初はわかりませんでした。しかし、これらの経験は確実に私たちの感受性を豊かにしてくれていたのです。
今回、私は初めてクラシック・バスカーズの名前を聞きました。なので、どのようなパフォーマンスをするのか想像もつかなかったです。クラシックと言うからには、そのようなジャンルの曲を扱うのだろうと思って今回のコンサートに臨みましたが、まさかあのようにクラシックの曲の演奏するとは思いませんでした。私は元々、クラシックを聴くのは好きでした。ですが演奏するのは大規模なオーケストラで、クラシックは壮大な音楽、というイメージがありました。たった2人のクラシック・バスカーズの演奏を聴いて、そのイメージは大きく変わりました。ヴィヴァルディの「四季」や、最後に登場したベートーヴェンの曲は聴いたことがありますが、今までにこれらの曲を笑いながら聞く、という体験はありませんでした。また、コンサートでは様々な楽器が使われていたことにも興味を持ちました。中には本当に楽器なのかと疑うものもあって、そのような多彩な楽器でたくさんの曲を演奏するお2人の技術の高さは素晴らしいと思います。古くさい、堅苦しい、というイメージの強いクラシックの曲を、聴いて、見て楽しめるように演奏してしまうのは、新しい考えだと思います。ぜひもう一度、ユーモア溢れるクラシック・バスカーズのコンサートに行ってみたいと思いました。
私が最初に彼らを知ったのは、廊下に掲示してあった今回のコンサートのポスターの中でした。そのとき私は、そのひょうきんさが写真越しにでも伝わってくる彼らのおかしなポーズや表情、そして手にしたユニークな楽器の数々に、今回のコンサートを楽しみにせずにはいられませんでした。
そして迎えた「クラシック・バスカーズ―クリスマス・コンサート―」。私は生まれて初めて目にした音楽とお笑いの融合に、思わず感動させられました。
私は中、高と吹奏楽部に所属していました。なので一つ一つの楽器のわずかな違い、そしてそれが生み出す楽器演奏の難しさ、そういったものを少しは理解していました。事実、私は約4年間吹奏楽を続けてきて、テナー・サックスのみをかろうじて演奏できる程度です。同じサックスの仲間であるアルト・サックスやバリトン・サックスですら、さっぱり演奏できません。なので今回のコンサートでマイケルさんが、リコーダーからフルートへ、そしてピアニカから見たこともないような珍しい楽器へと、次々と楽器を持ち替えていくのには本当に驚かされました。
そしてここで忘れていけないのは、その間からがずっと笑いをとり続けていることだと思いました。私は幼い頃からミスター・ビーンというイギリスのコメディドラマが好きでした。何か面白いことをいって笑わせるのではなく、その動きや表情だけで人を笑わせる、そういうお笑いが好きでした。今回のお2人もそのような芸風で私たちを笑わせてくださり、イギリスの人はどうしてこんなに面白い方ばかりなのだろうと思いました。
最後に、私の中に「音楽×お笑い=感動」。この一見おかしな公式を完成させた彼らの舞台裏には、並大抵でない努力があるのだろうと感じました。そして今回、私たちに全く新しいクラシック音楽を教えてくれたマイケルさん、イアンさんに感謝しています。ありがとうございました。
正直に言うと、私はクラシックコンサートというものが苦手です。クラシック音楽そのものは好きなのですが、ただじっと座って聴いているだけだと、どうしても眠くなってしまうのです。だから今回は寝てしまわないように、睡眠時間をいつもより長くとり、準備万端の状態で臨みました。
しかし、コンサートが始まってすぐ、そんな必要はなかったことに気がつきました。眠くなるなどということは全くなく、むしろしっかり目を凝らして見ていたいとまで思ったのです。クラシックコンサートの感想に「見ていたい」というのは少し奇妙に思われるかもしれません。でも、クラシック・バスカーズのコンサートは聴いて楽しむのはもちろん、見て楽しむことができるものでした。例えば、マイケルさんの笛です。曲ごとに替えるだけでなく、一曲を数種類の笛を使い分けて演奏していました。リコーダーやフルートのように見慣れた笛もあったのですが、初めて見る不思議な形のものもあって興味深かったです。2つの笛を一緒に口にくわえて演奏する様も見物でした。
また2人のコミカルな動きにも目が離せませんでした。まるでサーカスのピエロを見ているようで、言葉がなくても見ていると笑えてきました。そのおかげで知らない曲でも楽しく聴くことができ、退屈する瞬間が全くなかったのだと思います。
あんなにも笑いが巻き起こるクラシックコンサートは初めてでした。他の曲も2人はどうアレンジして演奏するのか聴いてみたくなりました。またぜひクラシック・バスカーズのコンサートを見てみたいです。
今回、演奏をお聴きして、とても感動しました。というのも、クラシック・バスカーズのお2人の演奏は、耳だけでなく目でも私たちを魅了してくださったからです。
私は中学の頃、吹奏楽部に所属しており、金管楽器を吹いていました。楽器や置かれている状況は違えど、同じ演奏者として舞台に立ったことが何度かあります。演奏者として舞台に立つ以上、1人でも多くのお客さんに楽しんでもらおうと、吹くだけでなく、部員全員で演出をしていました。ですが、私は、お客さんに楽しんでもらうばかりか、自分のことに必死になって、楽しんで吹くというより、間違えないように吹くことを考えていました。練習をして曲が吹けるようになっても、先輩や同輩には「必死さしか伝わらない」「楽しそうではない」などとよく言われていました。そうした経験があるからこそ、今回のような耳だけでなく目でも楽しませてくれる演奏の大変さがわかります。わかるからこそ、とても感動し、独特の世界に引き込む力に魅了されました。
国や言葉は違えど、笑いや感動を伝えることができる音楽の偉大さもまた、今回の演奏会を通して感じることができました。卒業して、自分でお金を払ってもまた見にいきたいと思います。
今回の演奏会で私たち33期のコンサートは最後となりました。他では味わうことのできない貴重な経験を6年間もさせていただきました。本当にありがとうございました。
江戸取で最後となった今回のコンサート。私にとっては、今回のコンサートがいままでの中で一番楽しかったです。今回、演奏された曲は、どれも一度は耳にしたことのある、とても有名な曲ばかりでした。でも、その中で本当にたくさんの種類の楽器を使っていて、聴いていてもみていても魅了されました。また演奏しながら、曲に合わせて傘を差したり、人形を出したり、ステップを踏んで踊ったりとコメディも入れた演出で、会場は大盛り上がりでした。
今回演奏してくださった曲の中で、私が一番印象に残っている曲はチャイコフスキーの「くるみ割り人形」です。この曲は、私が昔バレエを習っていたときに発表会で踊ったことのある曲だったからです。私は当時「花のワルツ」を踊りました。そんな思い入れのある曲が流れてきたので、聞きながらその当時のことを思い出し、とても懐かしくなりました。
また、今回の演奏では、本当にたくさんの楽器が使われていました。アコーディオン、フルートをはじめとして、観たこともないような珍しい楽器がありました。新しい楽器を取り出す度に「どんな音がするのだろう」とワクワクしました。普段よく耳にする曲でも、楽器や曲のテンポを変えるだけで、こんなにも曲の雰囲気が変わるものなのだと思い、感動しました。曲自体は、昔の作曲家が書いた曲だけれど、アレンジされた曲はまるでクラシック・バスカーズ、オリジナルの曲のように思えました。
今回、私たちにとって江戸取最後のコンサートに、クラシック・バスカーズのお二人の演奏を聴くことができて本当に嬉しく思います。卒業してからも、自分で積極的に音楽や芸術に触れて、感性を養っていきたいと思います。本日は、本当に素敵な演奏をありがとうございました。
昔はよく演奏会などに足を運んでいたのですが、最近では忙しい時期ということもあって、長らくそういったものに行っていませんでした。ですから今回のクラシック・バスカーズのお二人の演奏は、とても心を潤してくれるものになりましたし、楽しい時間を過ごさせていただくことができました。たった2人のクラシックということで、最初はどのようなものだろうかと思っていましたが、演奏が始まると、お2人とも様々な楽器を巧みに演奏して、有名な曲の多くをお2人ならではの素晴らしいアレンジで披露してくださいました。さらに、ただ演奏するだけではなく、つい笑ってしまうような、大人も子どもも楽しめる身ぶり手ぶりでも楽しませてくれました。私は今までにも何回か演奏会というものに行ったことはありますが、クラシック・バスカーズさんのようなスタイルは見たことがありません。巧みな演奏技術とユーモアに富んだステージに、私は感激したと同時に、すっかり魅了されてしまいました。
また、12月ということもあって、有名なクリスマスの曲もたくさん演奏してくださっていました。特に印象的なものは「くるみ割り人形」でした。有名なものをメドレー形式で演奏なさっていましたが、私は昔バレエを習っていたときに発表会で「くるみ割り人形」を踊ったことがありました。習い事をやめてしまった後でもこの作品が好きで、クリスマスの時期にはよく劇団の「くるみ割り人形」を観に行ったものでした。ですからお2人が楽しくアレンジしながら演奏してくださって、とても懐かしく感じるとともに、本当に聴いていて嬉しかったです。
今回のクラシック・バスカーズさんの演奏会で、今までに感じたことのないような、新しい音楽の魅力に気づけた気がします。また、もし機会があったのなら、お2人の演奏を是非お聴きしたいと思いました。素敵な時間をありがとうございました。