私は公衆衛生学に興味をもっています。病気に対して対抗していくためには病気にかかったらその度に治すという、行き当たりばったりの医療ではなく、病気を予防していく攻めの医療が大切だと考えています。光触媒といったら汚れが落ちるコーティングのことしか思い浮かばなかったのですが、藤嶋先生の講話は攻めの予防医療の担い手としての光触媒に興味を持つきっかけとなりました。また、藤嶋先生のように立派な業績を残した方々のお話を聞いているとある共通点に気づきます。それは必ず感動や情熱と言ったことに重きを置くということです。理系の人間と言ったら冷静な人間というイメージを抱きがちなのですが、実際には情緒溢れる豊かな人間が真の理系の人間なのだと思います。今回はこの光触媒の用途に関して、自分が目標としている医療関係の仕事に応用されているという事でした。それに関して直接質問をする機会を頂きました。質問した内容は酸化還元反応を起こすのならば、人体に対して有用な部分の細胞や器官も酸化されてしまうのではないかという疑問です。藤嶋先生はその質問も判りやすく答えてくださいました。この光触媒を使えば当然人体の細胞や器官にダメージを与えてしまう可能性があるそうです。そこで考えなくてはいけないのは、体の中の特定の器官だけに届けるような工夫です。例えばガン細胞が生じたときに、そのガン細胞の場所まで何らかの方法でこの光触媒を誘導し、そこで光によってガン細胞を攻撃できれば有効活用できるとのことです。
藤嶋先生から頂いた偉人の名言集は受験勉強の合間に少しずつ読ませて頂いております。偉人達の情熱にふれ、受験に挑む際の心の糧として読みたいと思います。
私が今回の藤嶋先生の講話をお聞きして、一番感銘を受けたことは、基礎をしっかりしようということをピラミッドを例にお話ししてくれたことです。今まで私は、基礎が大事だといろいろな人から言われてきて、頭では分かっているつもりでした。しかし今回のお話をお聞きして、具体的なイメージが持てるようになったことで、心の底から基礎が大切なのだと思えるようになりました。確かに、藤嶋先生がおっしゃっていた通りピラミッドは上から作ることが出来ません。下から徐々に作っていかなければできないのは、まさに勉強と同じだと思いました。そして勉強の土台となるのは、高校までの勉強だと思います。高校までに広く基礎を学んでおくことが、大学で専門的なことを学ぶ際に大切なのだと思います。高校生活も残り少ないですが、全てのことを一生懸命学び、自分の財産にしたいです。
また、藤嶋先生は研究を成功させる要件に研究費や人材以外に雰囲気をあげていました。研究を成功させるのに必要なのは世界最先端の機械と優秀な人材だと考えていて私にとって、とても新鮮な意見でした。iPS細胞の研究で最近ノーベル賞を取った山中教授を見ていると、山中教授一人がすごいような気がしていました。しかし今回の講話を聞いて、1つの研究の裏にはたくさんの人がいて、協力し合っているのかなと思いました。雰囲気が大切というのは研究だけでなく、勉強も同じだと思います。クラスのみんなが一生懸命やっていると、私も頑張ろうと励まされます。一人一人の頑張ろうという姿勢がどんどん周りに伝播していくのだと思います。私もクラスの一員として良い雰囲気をつくっていけるように努力していきたいと思いました。
藤嶋先生の講話を活かし、私も理系に進む一人として、常に物事を不思議に思う心、感動する心を持って生活していきたいです。
今回は藤嶋先生の講演をお聞きしました。藤嶋先生は光触媒の話だけでなく、科学全般に通用するようなお話もしてくださいました。『夕焼けはなぜ赤いのか?』、『どうして雲は白いのか?』などと藤嶋先生はいろいろな問題を問いかけました。あまりにも日常的なことなので、これまでほとんど考えたことはありませんでした。でも考えてみると結構面白かったです。
パンフレットで光触媒について読みました。酸化チタンという物質は何度か耳にしたことがあったので、それの光触媒って何だろうと少し興味を持ちました。説明を見ると、酸化チタン電極と白金電極を使って、水を光で分解をすると、水素と酸素が発生する、と書かれていました。最初に読んだときは本当に、すごいなぁと思いました。こんなことができるのか、と化学の奥深さを改めて感じました。でも、光触媒が世間で認められるまでに、様々な苦難が有ったようです。しかしそれでもあきらめない、という強い気持ちを持ち続けることができた原動力は、周囲の『雰囲気』であったと藤嶋先生はおっしゃっていました。
私の友達はみんな良い人ばかりで、一緒にいるだけで心が満たされます。みんなのオーラはとても素敵です。そのおかげで、少なくとも私の周りの『雰囲気』はとても良いです。毎日楽しくて、学校生活がとても充実してます。
今回の講演で改めて『雰囲気』の重要性を身に染みて感じることができました。
今回、僕は東京理科大学長である藤嶋昭先生の講演をお聞きして先生の成し遂げられた功績を凄いと感じると共に周りから認められるようになるまでに藤嶋先生が苦労されたというお話にはとても感動しました。
まず初めに、先生から「身の回りには面白いことが多い」という題でお話がありました。特に興味深かったのは、蜘蛛の巣についてのお話で、蜘蛛の巣は糸が乾燥してしまうと切れやすくなってしまうから雨が降った時水滴を残しておけるような工夫がされているということでした。普段何気なく蜘蛛の巣に雨が降った後の水滴が付いているのを見かけることはありますが、何故だろうと考えたことはありませんでした。この事について僕は、先生が身の回りには面白いことが多いとおっしゃられていたように、普段見慣れているような当たり前だと思っている出来事一つ一つに興味・関心を持つこと、そしてそれについて何故だろうと考え、その上で原因を知ることで身の回りにある科学に対する「科学の目」のようなものが養われていくのではないかと思いました。
今回、先生からお話のあった「身の回りにある面白いこと」は日常生活のごく一部ですが、自分で身の回りにある様々な科学を発見し興味・関心を広げていけるような科学の目を養っていきたいと思います。
次に、今回の講演で一番印象深く感じたのは、藤嶋先生が酸化チタンによる光分解の論文を発表されてから最初の頃、多くの研究者から疑問視され逆風の中にいながらも、諦めずに実験を積み重ね、世界に認められるようにまでなった藤嶋先生の忍耐力の強さでした。このことをお聞きして僕は、やはり一つの大きな事を成し遂げるには忍耐の心が大切なんだとつくづく思いました。先生は論文を発表された1968年から世界的に有名な学術雑誌であるNatureに論文が載る1972年、つまり世界に認められるまで4年間もの間多くの逆風と戦いながら努力なされました。そして、先生が生徒からの「逆風と戦いながらも、自分の考えを曲げずにやってこれた原動力は何ですか?」という質問に対して研究所の先輩方からの励ましが大きかったとおっしゃっていました。自分達が、今一つの大きな事を成し遂げると言えば、受験しかありません、もちろん忍耐力も必要ですがそれを支えてくれる友人や先輩、先生方、家族に感謝の気持ちを持って藤嶋先生のように辛抱強い心を持って毎日を送りたいと思います。
今回来てくださった藤嶋昭先生はノーベル賞の候補にもなったほどのすごい方で、そのような方のお話を聞くことができて、とても感動しました。
今回、藤嶋昭先生の講話を聞くまでは、大学生になってからどのような研究をしたい、ということが全く決まっていませんでした。しかし今回の講話を聞いて「身のまわりには面白いことがたくさんある」ということで、今まで生活している中で、お風呂の鏡がどうしてくもらないか、など今まで全く疑問にも思わなかったことに、研究のヒントが隠されていることを知りました。だから、日々の生活を送っているときに、いろいろなことに疑問を持っていれば、自分が研究したいと思えることに出会えるかも知れないと思い、これからは、日々いろいろなことに疑問を持ちながら生活していきたいと思いました。
しかし、たとえ研究したいことが見つかったとしても、自分の学力がそこまで及んでいなければ、その研究はできません。高校までで習う基礎がしっかりとできていなければ、大学で応用的なことを習っても全く身につきません。建物を建てるとき、土台がしっかりしていなければ、その建物はすぐに崩れてしまいます。それと同じで、勉強も基礎がしっかりとしていなければいけないと思います。だから高校生の内にしっかりと基礎を身につけ、大学での勉強に生かせるようにしたいです。
また藤嶋先生は雰囲気が大事だとおっしゃっていました。僕はこの学校で、このクラスで、とても良い雰囲気の中で、恵まれた環境で勉強することができています。その良い雰囲気を崩すことのないように、大学受験でしっかりと合格を勝ち取れるように、仲間と切磋琢磨して、日々努力していきたいと思います。
藤嶋先生は、長年の研究の中でさまざまな発見をし、それを応用することで、今の自分たちの暮らしをより便利なものにしてくれた素晴らしい方だと思います。
今回、藤嶋先生は科学者の喜びは「自分の研究の成果が認められて、社会に役に立つことである」とおっしゃっていました。現在の社会環境というのはすでに充分に便利であり、さらに便利な者を発見し、つくり出すのは容易ではないことだと思います。しかし僕は今、大学は化学系に進むつもりです。すると必然的に大学では実験・研究中心になります。その中で大切になってくるのは藤嶋先生がおっしゃっていたように、いかに自分が行ってきた研究を社会に応用し役に立てるか、なのではないかと思います。この便利な世の中でより便利なものを自らの研究で発見し、世の中に影響を与えることが科学者にとって一番難しいことであり、そして最大の目標であるのではないかと思います。
僕はこれからそういった世界へ入り、やはり多くの挫折を味わうのだと思います。藤嶋先生も多くの失敗を味わったとおっしゃっていました。しかしそういったことにめげずに、頑張り続けてきたからこそ、成果が出るのであり、多くの苦労があったからこそ、「自分の研究の成果が認められて、社会に役立つ」ときが来たときに、より一層の喜びを感じられるのだと思います。そういったことを経験した人というのが藤嶋先生をはじめとした、科学者であると思います。僕はこれからそういった多くの失敗を味わい、挫折しそうになったときは、今回のこの公演でお聞きしたことを思い出して成功したときの喜びというものを想像しながら、乗り越えていき、社会に役立つものを発見したいと思います。
なぜ空は青いのか。講話の冒頭でおっしゃっていたことですが、身のまわりには様々な謎が潜んでいます。身近な疑問が生んだ大きな成果として、ニュートンの万有引力が思い当たります。作り話とも言われていますが、リンゴが下に落ちるという当然と思われていたことから今でも物理の基本となる法則を生み出しています。また、発明王として知られるエジソンは少年時代、多くのことに疑問を持ち周囲の人を困らせたという話もあります。このように科学は疑問を持つことが大切です。藤嶋昭先生が学会での批判の中、研究を貫き通すことができたのはまさに「疑問」が原動力であったのだと思います。
現代社会において不可欠ではあるが、普段何気なく使っているものには、多くの科学研究の成果が投入されています。以前、テレビで酸化チタンをコーティングした建物を特集を放送していたのですが、この講話で一層興味が湧きました。思ってもみなかったところでノーベル賞の候補になるような技術が使われていることに驚きました。このように普及しつつある世界初にして唯一の技術を発見した藤嶋先生は近いうちにノーベル賞を受賞するはずだと感じました。
講話で印象に残ったこととして「雰囲気」が挙げられます。優れた芸術や思想、発見はほぼ同時期に登場していると例示していました。日本の発展を支えた明治維新や高度経済成長はそういう雰囲気があったから生じたのだと思います。同様に大学受験を成功させるためには、その雰囲気をつくることが大切です。雰囲気の流れをつくっていくことがあらゆるものの発展につながるのだと思いました。
この講話で科学とは何か、そして今自分はどうすべきなのかということを考えることができました。
今回、東京理科大学の学長をしていらっしゃる藤嶋先生の講話をお聞きして、大切なことを多く自分の中に吸収できたと思います。藤嶋先生は酸化チタンを使った光触媒反応を発見しました。この発見によって光を受けた酸化チタンが持つ強い酸化力で表面の油汚れや細菌を酸化分解できる性質を空気清浄機やくもりにくいドアミラーと言ったものに実用化するまでに至りました。なぜ藤嶋先生がこの発見をすることができたのか。そのことは先生が講話の中で話された「どうして空が青く見えるのか」ということからわかりました。空が青く見えるのは人の目に一番多く届く色が青色であるからだそうです。このことがわかるまでには、まずどうしてそうなるのかという疑問を持つ必要があります。藤嶋先生はこの疑問を持つ大切さを教えてくださいました。広く言えば自分の身のまわりにあることに対して疑問を持つことを心がけることです。理系の仕事に就きたいと思っている僕にとって、すごく大切だと感じたと同時に、藤嶋先生の発見はこのことがはじめの一歩だったのかな、と思いました。次に僕は藤嶋先生が、この発見が世界に広く認められるまでに挫折などはなかったのかと不思議に思いました。何かを研究し、発見に至るまでには当然実験を何回も繰り返したりして、そのことを証明しなければなりません。その過程の中には失敗などもあったと思うし、僕はそれらをどう乗り越えたのか知りたいと思っていました。その答えに藤嶋先生は先輩たちの励ましがあったから研究を続けられたと話されていました。藤嶋先生が研究内容を発表したとき、その内容に対して批判もありました。そんなとき支えてくれたのが先輩たちの励ましだったそうです。そのことを聴いた僕は藤嶋先生の研究が支えがあって達成できたものであり、その支えになってくれた人の存在のありがたさを知りました。周りの支えも研究の原動力になると改めて感じました。また、藤嶋先生がこの光触媒反応を使ってがん細胞を分解できるか、という研究を今しているという話を聞いて驚きました。今も何かを研究し続ける姿勢が僕にとって一番大切なことだと思いました。僕も常に探究心を持っていたいです。
今回の講演会をお聴きして、藤嶋先生が何度も仰っていて、自分の中で特に印象に残った言葉が三つあります。一つ目は逆境に負けない気持ちを持つことです。逆境というのは生きていれば一度は必ず経験するものだと思います。そしてその時に、どのようにしてその逆境と向き合っていくかが大切なことだと思います。今回の講演会で藤嶋先生は「大学の先輩の言葉が力になった」と仰っていましたが、やはり周りの人からの言葉は、逆境を乗り越える上で大切なものであると同時に、必要不可欠なものであると思います。自分は今年、他大学受験を迎えますが、勉強していて成績が余り伸びなかったりして悩んだりもしますが、そのたびに同じ悩みを抱える友達と話したりすることによって何度も乗り越えることができました。きっと一人では乗り越えることが難しかったと思います。二つ目は「基礎が大事」ということです。何事も基礎が成り立っていなければ、その上に何も積み上げることができません。大学受験においても一つ一つやるべきことをこなしていき、自分の志望校の合格を勝ち取ろうと強く思いました。最後に環境が大事ということです。環境は自分次第で変えることが出来ます。自分が頑張ることによって、より一層自分を高めてくれる環境に身を置くことができるということです。だから、常に上を目指してできる限り自分を高められる環境を見つけていきたいと思います。今回の講演において、他にも自分のために有益なお話がたくさんありました。これからの生活に生かせるよう頑張りたいとも思います。
今回、藤嶋先生の講演会をお聴きして、大学で化学を学びたいと考えていた私にとってとても貴重な話であったと思いました。私は、正に触媒を研究したいと思っているからです。藤嶋先生は今も尚、工業化学の最前線で研究されているということです。私はその内容を拝聴して、私も大学で早く研究をしてみたいという思いが掻き立てられました。私は先生のお話の中で沢山のことを学んだような気がしました。特に、その中でも「研究する上で周りの人たちやその場の雰囲気がとても大事」だというところがすごく印象に残りました。日本で光触媒が認められなかったときに、先輩や教授方の応援や励ましがあって、諦めることなく研究を続けたというお話に私はとても感動をしました。そういう方々がいてこそ研究成果の実現が叶ったと思います。長い長い年月を必要とする研究にはいろいろな方々の助けや応援が詰まっているのだと思うと、やはり周りの雰囲気というのはとても大切なのだと思いました。また、将来自分もそのような場で研究できるように、人によい影響が与えられる人間になりたいと感じました。最近は理系離れが多いようで、藤嶋先生も様々苦心され、活動をされているようですが、私も日々、周囲のことに目を向けて不思議なこととか、疑問を感じることなどの知的好奇心を忘れない気持ちを持ち続けることが必要だと思いました。そしてそのような気持ちが将来研究する際に役に立てることができれば良いと思いました。
今回の講演会では、東京理科大学の学長をなさっている藤嶋昭先生に身近にある科学について話をして頂きました。僕は今、文系クラスで大学受験に向けて勉強をしていますが、小学生の頃から1番好きな科目は理科の化学分野だったので、興味を持って話を聞くことができました。身近にある様々な不思議な現象が、実は、自分の知っている理科の知識で説明できると知るのは楽しいことだと思います。文系・理系を問わず、学問を行う上で興味を持つというのは大事なことなのだと実感しました。そして、その興味が愛着へと変わっていくのだと思います。学問の世界、さらにはスポーツの世界においても、自分が研究する分野や自分が行う競技への愛着が強い人ほど、結果を残していると言えるのではないでしょうか。スーパースターと呼ばれるようなサッカー選手たちは、テレビを通してみているだけでサッカーがものすごく好きなことがこちらに伝わってきます。そしてまた、藤嶋先生からも科学への愛着を感じることができました。だからこそ、多くの研究者からの逆風がありながらも研究を続け、素晴らしい論文を発表なさることができたのだと思います。また、その成功の裏では同じ研究所の先輩方からの励ましもあったということです。周りの人の助けというのも、成功には不可欠なのだと思いました。でも、周りの助けが会ったのは、藤嶋先生の研究への真摯な姿勢があってこそのことだと思います。
「基礎が大事」というお話がありましたが、特に単純な暗記の多い文系科目の勉強を続けている僕にとっては、大きな励みとなりました。基礎が大事ということは、日常生活の中で何度も聞くありふれた言葉で、誰でも頭ではわかっていることです。でも、本当にこんな勉強でいいのだろうか、と不安になってしまうことがよくあります。そんな中で、成功者とも言える藤嶋先生からそういっていただくことで安心することができました。
藤嶋先生のお話をうかがって僕が感じた、興味、愛着の重要性や基礎の徹底の不可欠さを教訓として、大学受験やこれからの人生に臨んでいきたいと思います。
私は今回の藤嶋先生の講演を聴くまで、光触媒のことを全く知りませんでした。しかし講演を聴いて、光触媒がわたしたちの日常生活にも、とても役に立っているものであると知って、とても驚きました。
触媒は化学反応を促進するという点で、とても便利な物質であるということは、今までの学校の授業でも知っていました。しかし今回の講演を聴いて、光を吸収することで反応を促進する光触媒は、より便利な物質であると知りました。光は明るいところであれば、どこでも使うことができるからです。光触媒の強い酸化作用は消臭に、超親水性は汚れを防ぐことなどに活用することができます。これらの作用は、わたしたちの日常で使う様々な製品をより便利なものにしてくれています。
また、光触媒はわたしたちの日常生活以外でも役に立つものです。その一つとして、医療への応用があります。光触媒の作用を利用して手術をできるように研究しているそうです。この研究が進み、実際の手術で利用できるようになれば、わたしたちの身体に負担が少ない手術ができるようになります。
藤嶋先生は、このようにわたしたちの役に立つ光触媒を見つけ、実用できるようにするまでに長い時間をかけて研究してきました。最初は他の研究者から疑問視されていて大変だったと思います。そのような状況におかれても、藤嶋先生が研究を続けてくれたおかげで、わたしたちの生活がより便利なものになっているのだと思います。私は、自分がやっていることが正しいのかどうか迷うことがあります。しかし藤嶋先生は最後まで、自分は正しいと信じて研究を続けてきました。光触媒という新しい物質を他の研究者に認めてもらうには、自分を信じるという精神がとても大事だったのだと思います。今回の講演で、私は光触媒について、そして自分を信じる精神について知ることができて良かったです。
光触媒は文系の私には、少し縁遠いものだと思っていましたが、光触媒を応用した製品が身のまわりにたくさんあることがわかりました。車のバックミラーや、空気清浄機、トイレにまで使われていて、見るだけではわからないような技術ですが、目で見てわかりやすい効果があるようです。わたしたちはこのように、まだ気づいていない技術に何度も助けられているはずです。
何気なくそこに存在しているものや、使っているものに対して「当たり前だ」と思うことによって、わたしたちは今まで考えることを放棄していたのかもしれません。小さい頃に考えていた「なぜ空は青いのだろう」という考えが、今になって必要になってくると思うのです。藤嶋先生はその点で、知るということにとても積極的で、正に「究明」という言葉が相応しいと思います。実験を何度やっても失敗してしまうのは、実験することが下手なのではなく、新たな事実が生まれようとしていると考えられる前向きさが、今まで多くの発見の基になっていると思います。失敗は成功のもととよく耳にしていましたが、私は今までこの意味をきちんと理解していなかったようです。まずは失敗を恐れずに実践してみること、そしてもし失敗したら、その失敗を駄作として捨てるのではなく、新たな可能性として研究してみることが大切なのだとわかりました。「予想外」が新たなきっかけになる可能性がたくさん潜んでいて、わたしたちはそれを見落としがちです。これはわたしたちの普段の生活にも重なる部分があって、一つ一つのことを拾い集めることによって、大きな成功を得ることができるとわかりました。
今回の藤嶋先生の講演をお聞きして、自分の周囲の環境を振り返り、見直す機会を得ることができました。
藤嶋先生の研究の発想は、木の葉が行っているような自然の仕組みに似ているとおっしゃっていました。つまりわたしたちの周りの環境にもまた、生活をより良いものにしていくヒントがあるということだと思います。視野を広く持ち、身のまわりに目を向けていくことで得られる考えがあるということを学びました。
また、質のよい研究をするに当たっても環境という点が重要であるとおっしゃっていました。これは学習においても言えることであると思います。周囲の学習意欲の度合いに刺激され、学習に対して積極的になることもあれば、逆に消極的になることもあります。私自身、学習に意欲的な友人に何度も刺激されてきました。やはりよい環境に身を置くことは研究や学習をする上で必要であると思いました。
しかし環境でもある周囲の人に影響されない強い信念を持つことも大切であると思います。論文発表後、多くの研究者から疑問を投げかけられたとおっしゃっていました。しかし藤嶋先生は自分の研究を貫き、現在の社会に貢献する研究をなさっています。周囲からの逆風をはねのける信念がなければ為し得なかったことだと思います。強い信念を持つには、その分努力が必要であると思います。多大な努力が信念を持ち続ける力になったのだと思います。私も自分の考え、ひいては自分自身を常に信じられるよう日々努力を重ねていこうと思います。
藤嶋先生の講話をお聞きして、強く印象に残った言葉が「基礎をしっかりとする」ということです。高3となった今、勉強面において、それがひしひしと感じられてきたからです。英語で言うと文法や単語であり、数学ていうと公式のように、解く前提として知っておかなければならないものです。私は、高1、高2と江戸取にいて、基礎を疎かにしてしまった結果、積み上げた基礎が少なかったように思います。学年が上がり、授業でも演習が多くなり、わからないことも多くなってきました。基礎がしっかりしていれば、そのまま積み上げていればいいのですが、基礎がしっかりしていない私にとっては「なぜ?」という疑問が多く、前に戻ってやり直すということが多々ありました。高1、高2で基礎がしっかりできていれば、ここでタイムロスをすることはありませんでした。高1、高2の基礎づくりが、受験においてとても大切だと痛感しているからこそ、先生のお言葉が印象深かったのです。
基礎をしっかり身につけ、知識が増えることで、身のまわりの面白いことに気づく機会も増えるのではないかと思います。例えば現代文の授業で評論文を読んでいて、わからない単語がたくさん出てきます。多いときなら一文に一語くらいかわらないときがあります。単語がわからないが故に筆者の主張が捉えられなかったりします。ですが逆をいえば、単語を理解することで、主張を捉えるのが楽になったりします。筆者独自の意見を読み取ることで違った視点から物事を捉えることができ、面白く感じます。やる前から面白くないと決めつけるのは、非常にもったいないことだと思いました。物事を素直に、かつ深く理解しようとする気持が一番大切なことだと思いました。大学に行ってもそうしたことを忘れないで、いろいろなことに挑戦していきたいと思います。
今回、藤嶋先生の講演をお聞きして思ったことは自分が興味を持ったことは徹底的に追求するべきだということです。
私は小さい頃から親を質問責めにしてよく困らせていました。私の家のそばには空き地があって、小学生の時までは近所に住んでいた子と一緒に鬼ごっこや、かくれんぼをして遊んでいました。外で遊んでいると気になることがたくさんあります。この花の名前は何というのだろうか、どういう所に咲くものなのか、などということを家に帰って図鑑を見てみたりして、わかったことを家族や友達に話していました。自分で気になったことを調べている間は時間を忘れてしまい、もっと知りたいと思います。
私は将来教員になりたいと思っています。教員は子どもが学校で生活する際に最も接する機会が多い大人です。よく勉強は嫌い、という人がいますが、私は勉強することは好きですし、新しいことを習ったときのうれしさや、今まで解けなかった質問が解けたときの達成感や満足感は、他では得られないものだと考えています。そういった気持を持ってもらえるように生徒を指導していけるようになりたいと思っています。
人間には誰にも知識欲があると思います。藤嶋先生は、身のまわりの不思議なことを面白いと思うことの大切さを教えてくださいました。自分が面白いと思ったことなら勉強することが楽しいと思えるし、たとえ苦しくてもやり遂げたいという気持になります。私たちの生きる世界には様々なものが存在し、私たちの気持ちを動かすものがたくさんあります。今、見つけられていないものでも、藤嶋先生のように探究心を持って研究を続けていくことで見つけられるようになると思います。私たちの身のまわりには面白いものがたくさんあるということを忘れずに様々なことに挑戦しながら生きていきたいと思います。
私は今まで「科学」という言葉を聞くと、いかにも難しくて、普通の世界とはかけ離れたような所にある分野のように思っていました。しかし、藤嶋先生の講話を拝聴し「科学」というのはむしろその逆で、わたしたちの身のまわりで起きている、ごく当たり前のように見えるものを基にして、成り立っているのではないかと思いました。そして、そのようなことから、わたしたちにとって遠く離れた未知のこと、地球や宇宙のことなどについてもわたしたちに理解を与えてくれるものだと思い、以前よりも「科学」という分野を身近に感じました。
わたしたちは日常生活で科学による多くの恩恵を受けています。水を飲むのに使うコップ一つとってみてもそうです。もし今まで誰も「科学」という分野を見つけられなかったら、もしくは見つけていてもより良くしようとすることをしなかったら、わたしたちの今の生活は今のように豊かで便利なものにならなかったと思います。多くの研究者の、物事への興味や関心、観察力、応用力、そのほかいろいろな力がなければ、科学はこのように発展して生活に関わってくることがなかったと思います。また、病気になっても科学の力がなければどうすることもできなかったと思います。科学技術は現代のわたしたちの生活にとても密接に関わっていて、わたしたちを支えてくれる存在になっています。
わたしたちの生活の全てを支えてくれている多くの科学技術は元をたどると、とても身近な発見、身近なものへの注意深い観察、当たり前のことを当たり前だと思わずに、疑問を持って理解に努めること、それを応用し、生活をより良くしようという意欲と野心を持つことによって、大きな驚くべき力を発揮することができているのだと思いました。
今回の藤嶋先生の講話をお聞きして、普段僕たちが何気なく使っているものや身のまわりで起こることにどれだけ科学の力が関わっているのかを知ることができました。
文系の僕にとって「科学」とは聞くだけで後ずさりしてしまうような敬遠しがちなテーマでした。ですが、今回藤嶋先生の講話を聞いたことで科学も意外と楽しいものだと思えるようになりました。また、藤嶋先生の講話を聞くまで僕はずっと、どうしてこんなに難しいことを解明できるのか不思議でなりませんでした。ですが、藤嶋先生の講話を聞いたらその謎は解けました。それは藤嶋先生が非常に楽しんでやっていらっしゃるからでした。本当に科学が好きで楽しんでいるからこそ、人類が今まで解明できなかったようなことも解明できるのかな、と思いました。とはいえ、自分の好きなことを職業とするのは並大抵のことではないはずです。やはりそこには藤嶋先生の並々ならぬ努力があったからこそだと思います。僕自身、将来自分が何になるかわかりませんが、もし自分が大好きな分野で仕事をできるのであれば、それ以上の幸せはないはずです。そのためにも今はできる限りの努力をしようと思いました。さらにもう一つ僕がすごいと思ったのは周りの学者が反対しても自分を信じ続けた藤嶋先生の信念の強さです。僕が同じ立場だったらその大多数の意見に流されて自分が間違っているのか、と主張を取り下げてしまっていたと思います。自分がこれだけやったのだから周りが間違っているんだ、と思えるくらいに一つのことにのめり込めるものを僕も見つけていきたいと思います。
今回、藤嶋先生の講話をお聞きして科学についてだけでなく、ある分野においてどのような人が成功できるのかを学ぶことができたような気がします。この経験を自分の生活に還元していきたいと思います。