ウォークラリー

1組


 正直な話、私はウォークラリーに参加する前は10キロも歩くなんて「面倒くさい」「疲れる」と思っていました。しかし実際に参加してみると、毎日朝から晩まで一緒にいる友人達ですが、利根川の大自然の中を歩くという、いつもと違う環境の中では、いつも以上に話が弾み、とても楽しい時間を過ごすことができ、体育祭や紫峰祭とも並ぶ最高の思い出となりました。
 高校3年生になり、ひたすら勉強勉強の毎日でストレスも溜まってきていましたが、眺めのいい大自然の中を歩きながら、友人達と楽しい時間を過ごすことで気持をリフレッシュすることができ、また明日から頑張ろうという前向きな気持になりました。
 そして水筒を入れたバッグを交代で持ったり、折り返し地点を過ぎ、段々歩くのがつらくなってくるとお互いに励まし合ったりと、体育祭や紫峰祭で築き上げてきた「1組の絆」が江戸取生活最後の学校行事であるウォークラリーでも発揮されていると感じ、嬉しく思いました。一方で、歩いている途中、このウォークラリーが最後の学校行事だということが頭を過ぎると、6年間の思い出が一気によみがえってくると同時に、もうすぐわたしたちは卒業なのだと思い、とても切ない気持になりました。また、みんなで冗談を言い合って、じゃれ合って、こんなふうに2時間も土手を歩くなんて、この先二度とないだろうなと思うと、さらに切ない気持になりました。こんなふうに歩くのは最後だとしても「1組の絆」がずっと続き、みんな仲良くいられたらいいなと思いました。
 今回のウォークラリーは、運動不足を解消し、気分をリフレッシュするだけでなく、クラスの絆を再確認し、友人の大切さを改めて考える良い機会となりました。はじめは面倒くさいと思っていましたが、参加して本当に良かったです。ウォークラリーは地味ですが、江戸取の誇れる学校行事の1つだと思いました。

 ウォークラリー。それは江戸川学園の全校生徒、中学生1年生から高校3年生までが約10キロの道のりをひたすら歩き続けるという歴史ある江戸取の人気行事です。10キロ。それは一見簡単そうに思えます。その通り、簡単です。いえ、正確には去年までは簡単でした。運動量が少なくなったせいか、体力の低下が著しく、去年までは余裕だったウォークラリーがとてもつらく感じました。何度も立ち止まって座りたくなりました。しかし、そんなことは許されません。このつらさから解放されるにはゴールしかないのです。ゴールを目指し歩き続けているとつらさをまぎらわすためにいろいろなことを考えます。明日の筋肉痛の心配から始まり、受験の心配、そして、なぜ私は歩いているのだろうかというところまで考えが及びました。考えていると「そういえば、これで学校行事も最後なのだな」という事に気づきました。つらいなどというネガティブに考えるのはやめて、みんなと最後の学校行事を楽しもうという気持になりました。つらくても一人ではない。明日、筋肉痛になるのも私一人ではない。そう思うと楽しくなってきます。また、全員で歩幅を合わせて一歩一歩進んでいくことで心も一つになっていくようでした。また、クラス、学年の幅を超えて学校全体で一つになれた気がします。勉強もこのウォークラリーのように一歩一歩積みかさねて進んでいくのだと思いました。

2組


 先日、高3の私にとっては、高校最後の行事となるウォークラリーが行われました。紫峰祭に参加することもなかったので、久しぶりの行事でした。
 部活を引退し、4ヶ月程度経ちましたが、受験生の私にとって唯一の運動が、週に3回の体育と、登下校時の自転車だけになってしまいました。だからウォークラリーは気分転換にもなり、また、落ちてしまった体力の向上にもつながったと思うので、良い機会でした。
 ウォークラリーは友人と色々な話をしながら歩きましたが、やはり普段はなかなか照れ臭くて言えませんが、"この人達に会えて良かった"と感じました。受験勉強は楽しいことばかりではなく、辛いこともありますが、友人がいるからこそ今までも乗り越えられてきたのだということを改めて感じました。
 また、折り返し地点では他学年の列も見えましたが、その列を見て、過去の自分が思い出されました。中学生の時に見た、"格好いい先輩"の学年に、ついに自分もなったのだということを実感しました。自分が後輩からどのような目で見られているのかは分かりませんが、とにかく、自分は今やるべきことを着実にやることが"格好いい先輩"になる一歩だと思いました。また、たくさんの後輩を見て、自分たちの頑張りがこれからの江戸取を支えることにもなるし、逆に自分たちは先輩たちの必死の努力によって、大変恵まれた環境で学校生活を送ることが出来ているのだと思いました。だから私たちも、先輩たちが創ってきた江戸取を台無しにしてはならないという使命感も感じました。
 受験も迫ってきて、江戸取での学校生活もどんどん少なくなってきましたが、焦ることなく、気を緩ませることもなく、"受験勉強"という、今の自分の課題をこなし、親や友人、先生方など、周囲への感謝の気持ちを忘れず、日々邁進していきたいです。

 10月17日、毎年恒例のウォークラリーが行われました。このウォークラリーは高校最後のイベントということもあり、今までで1番楽しく、とても良い思い出になりました。
 高校3年生になって、机に向かって勉強する日々になり、運動する機会も減ったので、とても良い景色のなかを友達と話したり、ふざけあったりして歩くことで、心身ともにリフレッシュできる良い機会になりました。
 行事を通していつも感じることは、友達と過ごす時間の大切さです。教室を離れ、勉強や受験から離れて、ひたすら歩くというシンプルな行事であるからこそ、普段は話せないことも話すことができました。10キロは長い距離だけど、こうした話をしていると、あっという間にすぎ、終わってしまったという感じがしました。始まる前は疲れるだろうな、と思っていたけど、終わってみると、それ以上に大きなものを得られたような気がします。友達と何かを一緒にすることの楽しさや、やり遂げたあとの達成感や充実感を感じることができました。
 10月後半にさしかかり、入試まであと2、3ヶ月しかなく、追い込みの時期に入ります。これから、不安になったり、焦ったり、くじけそうになることもあるかもしれません。だけど、今回のウォークラリーの思い出を糧にして、一緒に歩いた友達と励まし合いながら、頑張っていきたいと思います。そして、みんなで、また達成感を味わいたいです。

3組


 今回のウォークラリーは、最後の行事ということもあって、僕にとってとても思い出深いものとなりました。去年までは、ただ疲れる行事だとしか思っていませんでしたが、今回のウォークラリーで感じたことは、このように長距離を歩くことは、まるで受験勉強のようだということです。勉強し始め、つまり歩き始めは気合いが入って上手くこなすことができます。6月になって部活を引退し、これから本格的に勉強だ、という気持になり、勉強もはかどりました。しかし、歩いてしばらくしたとき、つまり受験勉強でいうと、ちょうどこの時期、モチベーションをうまく上げることができず、あまりはかどりません。夏休みが終わって、もう1ヶ月半近く経過して、勉強していても不安しかないような時期になりました。周りの友人も同じように感じているのだとは思いますが、それでもやはり不安に感じます。実際は、そのような状況でも勉強し続けていかなければいけません。いかにモチベーションを上げていくかということが問題となります。そのためにも、回数の増えてくる模試などを利用することが大切だと思います。そうやって工夫しながら勉強をすることが、この時期は重要となるのだと思います。そして、ウォーキングも終わりに近づいて精神的にもつらくなりましたが、友人と協力し合って何とか完歩することができました。やはりそれも受験と同じで、入試直前で一番つらい時になったら、友人の存在が最も大きなものとなるのだと思います。一緒に努力してきたものとして、支え合って受験を迎えたいと思います。
 今回の行事では、いつもとは違ったことを感じ取ることができ、良い経験になりました。後は入試に向けて頑張りたいです。

 今年のウォークラリーは僕にとって学校生活最後の行事でした。そのようなこともあってとても心待ちにしていました。しかし、受験勉強であまり運動もしていないので、あの長い距離を歩ききれるか心配でもありました。
 いざ歩き始めてみると友人との会話に花が咲いて、足の疲れなどは全く感じませんでした。やはり、高校3年生ということもあっていつも勉強ばかりしているので、なかなかストレスを発散する時間がないため、このウォークラリーの間、自分を含め、クラスのみんなはとても楽しそうに過ごしていました。とても時間があったので、友人とはいろいろな会話をすることができました。高校3年間の思い出や大学に入ってしたいこと、さらに将来のことなど本当に覚えていないくらい話し尽くしました。みんな将来に様々なプランを持っていて自分もしっかりとしたプランを持たなければいけないな、とも思いました。
 取手ののどかな自然の中を歩いて、僕は本当に心が癒やされました。のどかな自然の中を歩くことはストレス解消となるので、疲れたときは川辺を散歩するのもいいと、このウォークラリーで学ぶことができました。また、このような自然をしっかり保護していかなければならないな、とも思いました。
 クラスに戻ってきてもみんなそんな疲れた様子もなく、とても楽しく過ごすことができました。このウォークラリーの中で、クラスのみんなとさらに仲を深めることができたし、クラスのみんなのいろいろなことが知れたので良かったです。心身ともにリフレッシュしたので、これからの受験勉強もがんばれそうです。こんなすばらしい行事を用意してくださった先生方に感謝しています。

4組


 今年のウォークラリーは、私にとって3回目、そして高等部最後の行事となりました。受験生ということで、部活も引退し、体育の授業でさえも筋肉痛になるほどなのに約10キロを2時間以上かけて歩くということは、体力的にもとても辛いモノでした。また、センターまで100日を切った今、少しでも勉強時間を確保したいという中で、2時間もの時間をただ歩くために使うのはもったいない、という気持もあり、中止にならないかと天気予報を必要以上に気にしていました。しかし、いざ歩くとなると思った以上に楽しくて、参加して良かったと思いました。
 2時間もの時間、私は友達とふざけたり、いつも以上にくだらない話をしたり、時にはいつもはしないような真剣な話をしたりして過ごしました。一見無駄な時間のように思えますが、勉強、勉強、勉強、の毎日の中で息が詰まっていた私にとってこの時間は、気分転換となる良い時間でした。又、一緒に受験に向かってがんばれる仲間が周りにこんなにもいるのだ、と実感することができ、改めて仲間がいることの大切さを感じました。
 私は高入生なので、三年で中入生と高入生が混ざったクラスになり、ほとんどが知らない人ばかりで1年間上手くやっていけるか不安を感じていましたが、ウォークラリーという行事を終えて、何でも話せる友達、一緒に羽目を外せる仲間がたくさんいることに気づき、不安を感じていた自分がウソのようです。そして、そんな仲間と共に笑顔でこの学校を卒業したいと思いました。ですから、残り5ヶ月、悔いのないように頑張りたいです。
 最後に今回のウォークラリーは、様々なことに気づけた、そして大切な思い出として心に残る高校最後の行事にふさわしいものになったのではないかと思います。

 高校最後の行事がまさかウォークラリーになるとは思いもしませんでした。正直、毎年僕にとってこの行事はなかなか楽しむには難しい行事で、あまり好んではいませんでした。ただひたすら仲間たちと耐えながら歩くだけの行事だと思い込んでいました。しかし僕の場合、今回はそうなることは一度もありませんでした。それはもちろん最後の行事だということを知っていたからです。
 体育祭というビッグイベントが終わってから、何かクラスの仲間たちとまとまったことをするというのは何もありませんでした。高校3年生の受験生である僕らにとって、運動する機会といえば、ほとんど全員が体育の授業だけでしょう。高校2年生までは、部活をしていたので、この時期のウォークラリーというのは、本当に大切ものになると思います。
 また、これは僕の場合だけかも知れませんが、受験期に入ってから、部活を引退する前と比べて、口数が少なくなったように思います。毎日毎日が勉強のくり返し、特に面白みのない生活の中で、今回のウォークラリーはとても良い刺激になり、よいリフレッシュとなりました。僕にとっての収穫は、普段あまり話さないような友達ともたくさん話せたことにあると思っています。卒業する前に、クラスの皆と仲良くなりたいとずっと思っていたので、とても充実しました。
 今回のウォークラリーで受験生である高校3年生にとっては、皆にとって、とても良い機会ではなかったのかと、僕は思います。「疲れた」など、口では文句を言う人はいましたが精神的には皆楽しそうにしていました。大成功です。仲間たちと一緒に歩き、苦楽を共有して、たくさん話して、自然の空気を吸うこと。これがウォークラリーの目的だったのではないかと思います。

5組


 今まで何回もウォークラリーに参加してきましたが、今回は高3にとって最後のウォークラリーであると同時に、学校生活最後の行事となりました。今のクラスでできる最後の行事ということもあり、クラス一丸となって楽しく歩けたらいいなと思っていました。みんなで歩き続けるというのは、このような行事がなければなかなかできることではないと思います。2時間近く歩いていると疲れてしまいますが、友人と話をしながら歩いていると、いくらか疲れていても歩けるものであると感じました。また、ウォークラリーでは秋の季節を感じながら歩くことができました。土手を歩いているとコスモスなどの秋の植物を多く見かけました。今回は雨が降ってしまうか心配しましたが、小雨程度でした。傘をさすほどでもなく、暑くも寒くもなく快適に歩けましたので良かったです。友人と話しながら歩くことを通して、友人の大切さを改めて実感しました。大学受験が近づいて、切羽詰まっている中でのウォークラリーはとても良い気分転換となりました。江戸取生最後のイベントであるウォークラリーが終わってしまったのは逆に寂しい気がします。しかし、クラスの団結力が得られたので良かったと思います。今回ウォークラリーで得たものを最大限に生かして、受験に挑みたいと思います。「受験は団体戦」とよく言われますが、お互いを高めあいながら、残る高校生活を悔いがないようにしたいと思います。

 高校生の行事も今回のウォークラリーで最後となりました。歩いている間、6年間共に学んだ学友や高校から同じ学舎で切磋琢磨した友と、目標に向かい心を一つにできるのも最後なんだと思うと、胸が熱くなる思いがしました。心地よい疲労感、やり遂げたという充足感があり、「有終の美を飾る」という言葉が正に合致する行事となりました。受験を控えた行事であったにもかかわらず、ウォークラリー当日、時間がとられて参加したくないと嘆く学友もおらず、寧ろ多大な重圧である入試前の張り詰めた日常から逸脱した時間は私たちにメリハリをつける大切さを教えてくれているようにも感じました。心の中にある焦燥感と疲労感が入り交じったような鬱々とした日々、そんな日常に突如として舞い込んできた非日常が、私たちに勉強を手放して頭の中を切り替えることを教授してくれるかのような、最良の機会になっていたようにも感じます。私たちは今までの鬱憤を晴らすかのように、全力で参加しました。もはや歩く領域を超え、ひたすらはしゃいでいる友人もいました。折り返しを過ぎると、私の鈍った体は限界に達しつつありました。そんなときに周りを見渡すと同じような状況にある友人を見つけました。その友人に微笑むと「辛い」という思いがどこかへ消え去り、足取りがしっかりとしてきました。見慣れた校舎が近づいてくると、この時間がもっと続いたら良いのにという気持ちと、「最後」という言葉が頭を過ぎり、一層足に力が入りました。長いようで短かった江戸川学園での学校生活もあと半年で終わりを告げようとしています。何度も参加してきたウォークラリーが感慨深いものとなりました。学友は皆、肉体的な疲労は残っているものの、ゴール後は大学受験に望む挑戦者として明るい表情を見せていました。私もこの雰囲気に浸かり、勉強に勤しんでいきたいと思いました。

6組


 高3になって5回目となったウォークラリーですが、そのときの自分の精神状態で歩いているときの気分が変わるものだと改めて実感しました。高2までのウォークラリーはただ友達と話しながら歩いて終わりだったのですが、高3になって最後になると、普段、運動をしていないということも加わり、歩くだけなのにとても楽しみな気持になりました。又、僕らが高2の時に、前を歩いていた高3の先輩たちを思い出すと自分たちが高3になったことを実感するとともに、受験直前で若干興奮している様子も見え、受験生になるということは大変なのだ、と感じました。
 しかし、実際に自分たちが高3になってウォークラリーに参加してみると、意外と落ち着いていて、今までの思い出話をしたり、大学に入ってからしたいことなど、とりとめのないことで盛り上がっていました。
 その他に、得ることもいくつかありました。運動不足の解消は言うまでもなく、一番主張したいのは達成感です。普段、僕ら受験生はたくさんの模試を経験していますが、これから来る大学受験で成功するまで、なかなか達成感を味わう機会がありません。そのためか、精神的にすっきりとするようなことが少なく、心にわだかまりを抱えるときもあります。そこで、ウォークラリーに参加することで、勉強とは関係ありませんが、長距離を歩ききることで得られる達成感は、言葉で表せないほどです。
 僕は部活動を今年の6月までしていたのですが、やはり最初から最後まで試合に参加して、そして相手チームに勝てると、達成感を得られるだけでなく、次のステップにつながる自信になります。なので、ウォークラリーを一つのきっかけとして、勉強に反映させていきたいと思います。

 僕は今回、江戸取生活最後のウォークラリーに参加しました。今回も非常に楽しくいい気持で終えることができたので、とても満足しています。ウォークラリーで歩き終えたときの達成感はとても大きく、気持ちのいいものでした。ウォークラリーとはいえ、3時間弱のことで達成感を得ることができるので、受験という数百日の努力を終え、結果を手に入れたときの達成感は計り知れません。僕たち高校3年生は受験をもうすぐにひかえています。たいていの人が不安な気持ちになったり、もっと勉強しておけば良かったと後悔の念を抱いたりしています。僕も、もっと高2までの間に勉強していれば今、気楽に過ごせたのかなと思いますが、実際の所受験を間近にひかえていない段階で受験を意識してコツコツと勉強を続けてるというのはとても難しいです。 様々なことを乗り越え、先輩方の素晴らしい合格実績に少しでも追いつき追い越せるように高等部33期生のメンバーとして足を引っ張らないように頑張ります。
 ウォークラリーで感じたことはもう一つあります。それは歩くことの気持ちよさです。最近は取手駅から学校までバスを利用しているため全然歩いていませんが、気分転換に時々歩いてみようかな、と思いました。担任の先生がおっしゃっていたように生徒側が能動的に参加できるイベントは僕たちはこれが最後でした。後は今までお世話になった方々への恩返しとして、受験で成功して安心させてあげるだけです。現役で志望大学に合格できるように全力を尽くして頑張ります。

7組


 高校3年生にとっては卒業式を除いた高校最後の行事であったため、とても貴重なものに思えました。私はこれが3回目のウォークラリーであり、それでも何だか名残惜しく感じられましたが、中入生にとっては倍以上に寂しく感じられたのではないかと思います。一昨年、昨年に比べて高校3年生は張り切っていたように思われ、皆の顔はとても表情が明るく、この最後の行事を目一杯楽しんでいる様子でした。この時期、入試が近いということもあり、受験のストレスを抱えていた高3生が多かったのではないかと思いますが、今回のウォークラリーをきっかけにそのストレスを吹き飛ばすことができた生徒も多くいたのではないかと思います。友達との談話や、ウォーキングによって身体をおおいに動かすことなど、普段の生活ではなかなか時間がなかったり、機会が無かったりするためにできないようなことが、ウォークラリーによって可能となり、本当に今の高3生にとってはとても貴重な時間を過ごせたと思います。後半になるにつれて、疲労の顔を見せる人もいましたが、疲れているにもかかわらず、友達との会話に夢中で終始笑顔の人もいました。私のクラスでは折り返し地点から先生を皮切りにみんなで敢えて元気な行進を始めましたが、驚くほどに皆元気で、足と手を大きく振り上げて行進していました。確かに歩き終えた後は、疲れを感じる部分もあったのですが、今まで感じていたストレスが吹き飛び、リフレッシュした気分になりました。ほとんどの人がそう感じたと思います。思えば、こういうふうに学校の全校生徒が揃ってウォークラリーをできるのは江戸取周辺に適した環境があるからこそだと感じました。見守ってくださる地域の方々に感謝の気持ちを示すとともに、これからもウォークラリーという行事が続いていって欲しいと思います。

 今回のウォークラリーは、高3生にとって江戸取生活最後の行事でした。またわたしたちは大学受験をひかえているので、このクラスで参加できたのは体育祭だけで、ウォークラリーはクラスの思い出を作るための数少ないチャンスでした。そのため例年以上に楽しみで、前日から「思い出に残るものにしよう」と友達と相談するほどでした。
 ウォークラリーは10キロの道のりを2時間ほどかけて歩く簡単なことです。しかし、私は今年になってから週3時間の体育の授業でしか運動をしない生活を続けていました。なので最後まで歩けるか少し不安でしたが、実際に歩き始めるとあまりにも楽しくて気づけばゴールが目の前にありました。
 ただ歩くだけのウォークラリーがこんなに楽しいのは、主に3つの理由があると思います。1つ目は、左右に広がる自然豊かな景観です。特にコスモス畑はまるで映画の1シーンのように素敵で、室内に閉じこもりがちだった中で美しい秋を感じました。2つ目は、野外を歩くことによる解放感です。入試が近づく中、様々な面で余裕がなくなっていましたが、歩いていると気分も爽快になり、不安や焦りを忘れ前向きな気持ちになれました。3つ目は何と言っても友達や先生とのおしゃべりです。夏休みが明け、本格的な受験ムードになっていたので、込み入った話をしていませんでしたが、2時間の間に将来の抱負や大学デビューの夢など明るく充実した話ができました。
 また、短い時間でしたがクラスのみんなで行進もしました。クラスが一つになった瞬間でした。
 ウォークラリーを終え、この行事の意義がわかりました。高3生にとって、単なる息抜きだけではなく、クラスの絆を深めて受験を乗り越える心構えをする場だということです。試験は一人で受けるものですが、それまでの過程はみんなと一緒です。それぞれ不安はあると思いますが、支え合いながら全員で第一志望に合格したいです。

8組


 私にとって最後となるウォークラリーが終了しました。パラパラと小雨の降る中というあまり良いとは言えない天候の下でしたが、クラスの皆が怪我などをしないで、無事に最後まで歩ききることができて良かったと思います。
 私は高校3年生に進級してからは、徒歩で登校したり、下校したりすることが少なくなってしまっていたので、体力的に考えると少しつらくなっているのではないだろうかと少し心配していました。それでも、例年と比べてみれば、やはり疲れ具合は大きかったのですが、最後まで楽しんで歩くことができました。それは、ずっと友達としゃべりながら歩いていたからだと思います。話はとりとめのないものばかりでしたが、普段学校で話しているよりも長い時間話すことができて、より一層仲が深まったように感じられました。後半の方になって疲れてしまったときも、あと少しだから頑張って歩こう、というふうに励まし合って進んでいきました。始まる前までは長いと思っていた12キロメートルがあっという間に感じられたのも友達がいてくれたおかげだと思います。
 受験生ということで、普段は勉強が第一ですが、数時間でも勉強から離れることができて良い気分転換にもなりました。毎年前を歩いている高校3年生が異様にはしゃいでいる姿を見て、どうしてあんなに楽しそうなのだろうかと思っていたのですが、その理由がわかったような気がしました。
 最後のウォークラリーを終えてみて、終わるまでは早く終わればいいのに、と心のどこかで思っていたのですが、今はもう2度とこのような行事がないと思うと、少し寂しくも思いました。

 僕は10月17日に行われたウォークラリーに参加しました。このウォークラリーは高校生活最後のイベントとなるもので、クラスの中の多くの人が全力で楽しもうと心に思いつつ参加したと思います。
 10キロほどの道のりをペースを落とさずに歩くことは、部活動を引退し、身体を動かすことは体育の授業だけになってしまった受験生からすれば、なかなか大変なものでした。しかし、机にかじりついて勉強漬けの毎日からの良い気分転換になりました。
 歩いていて気になったことは、土手の散歩道に落ちているゴミの量が決して少なくないということです。歩き終わり、クラスの整美委員が拾ったゴミを見せてもらいましたが、可燃ゴミ不燃ゴミともに多かったです。普段、何気なく歩いていても落ちているゴミにはあまり気がつきませんが、意識して歩いてみると意外に多くのゴミが落ちていました。多くのゴミがポイ捨てされているということに気づくことができたので、ポイ捨てはいけないことだとさらに深く認識できたこともウォークラリーの収穫の一つです。
 もう一つの収穫は、挨拶の大切さを身を以て体験できたということです。すれ違う人に挨拶をして、返してもらえるととても気分が良くなります。ですが、返してもらえないと少し落ち込んでしまいます。逆の立場になったとき、相手を不快にさせず、むしろ良い気分になってもらえるように相手の挨拶には大きな声で元気よく応えたいと思います。
 今回のウォークラリーで、自然とふれ合い友達と一緒に楽しむことで気分転換ができたので、残り少なくなった学校生活に全力で取り組んでいこうと思います。

9組


 高校生活最後の行事となるウォークラリーが行われました。天候は曇りで小雨も降りましたが、僕にとってよい思い出とすることができました。クラスの仲間とともに歩く中で、もちろん今の受験の悩みについても話しましたが、思い出話に花が咲いて、この3年間を振り返ることができました。話が楽しかったからでしょうか、3時間の行程は、あっという間に終わりました。もっと歩ければいいのにと思いました。友と話したこと。研修旅行、道徳の授業、LHRの授業、体育祭、紫峰祭、カナダ修学旅行・・・、仲間と共有する事柄が数多くあったからこそ、こんなに多くの思い出を作ることができたんだと実感することとなりました。いろいろと話しながら歩いているといつの間にか折り返し点を越えていました。一歩一歩ゴールに近づいていくにつれて、今こうして話していられることは、これまでの人間関係を熱く築き上げてきたからこそであるんだと思い、江戸取で仲間と会えたことの幸運に感謝の念も強くなってきました。そんな時、ふと「卒業」の二文字が私の頭の中に浮かんできました。そう思った瞬間に、「いつまでもゴールできなければいいのに、みんなと一緒にいたい」とも思いました。しかし、そんな甘えた考えはすぐに払拭できました。「終わりは新たな旅立ちの時である」と。そして、「受験に向かってこの仲間とともにいられる時間、最善を尽くそう」と。こんな自分に成長できた江戸取、家族、先生方、仲間に感謝の思いを持って、残された時間を大切にしていきたいと思いました。ウォークラリーの一歩一歩を通じてこれまでの自分の成長の跡を振り返ることができました。この3年間の中で一番楽しく、充実したものとなりました。あとは、ここでの体験を自分の自信につなげて、受験まで一直線で進んでいくだけです。自分の転機となったウォークラリー、受験期にできて良かったと心から感謝しています。ありがとうございました。

 自分にとって高校3年生のウォークラリーは、行事の中でも唯一楽しみにしているものではなく正直、10月17日の当日は「とうとうこの日が来てしまったか」という思いでいっぱいでした。しかし、実際にクラスのみんなと一旦歩き始めると普段の受験勉強のことは頭にはありませんでした。自分は高等部からこの江戸取に入学したので、今回が3回目のウォークラリーでしたが、今回が一番思い出深いものになったと思います。
 友達と話をしていたら、あっという間に折り返し地点に着いていました。後ろに続いている多くの後輩とすれ違いましたが、今までお世話になった先生方の姿も多く見つけることができました。一人一人の先生方の姿を見る度、とても懐かしいという思いとともに、これまで生きてきた中のどの3年間を切り取ったとしても、この江戸取で過ごしてきた3年間というのは早かったと感じました。長い列の後方を見ると、自分が高校1年生だった時のクラスである1年10組を思い出しました。本当に早いもので、ついこの前に高校生になったという気がしています。
 このウォークラリーという行事は、他では味わうことのできないとても珍しいものだと思います。昔はマラソン大会があったそうですが、高校3年生で出場する人はかなり少なかったそうです。自分たちのクラスの人たちも多くの人が一緒に歩いたように全員が参加できるものの方が限られた人だけが参加するものよりずっといい、と歩いているときに思いました。
 学校に近づくにつれ、最後の行事が終わってしまうのか、という思いに駆られて徐々に現実に戻されていくように感じていました。ほんとひとときでも、これまでの高校生活の思い出を振り返らせてくれた、このウォークラリーに参加できてよかったと思います。

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