日本フィルオーケストラコンサート


 僕は、日本フィルハーモニー交響楽団のみなさんが、この江戸取に来る!!と聞いた時、「来るのか」と軽く右から左へ受け流していました。ですが、実際に聞いてみて、とても興奮し、感動しました。オーケストラに関しては知らないことだらけですが、思ったこと感じたことを書こうと思います。
 まず、低音です。普通CD、TVなどで聞くときは、低音は聞くのが難しいです。聞こえていたとしても、それはノイズであって本当の音は聞けていない事が多いです。また、コンサートに行ってもコントラバスの音は、あんまり聞こえないな、と思ったり、低音が活躍する場面だけどチューバなどの楽器に負けてしまっているなと思うことが多いです。ですが、日本フィルハーモニー交響楽団さんのコントラバスはすごい聞こえてきて、グッときました。自分の席がコントバスの目の前である上手側前方だった、というのもありますが、それでも、コントラバス5・6本から来る音には感動させられるものがありました。
 次に管楽器です。チャイコフスキーのなつかしい土地の思い出で、ソリストである正人里佳さんのヴァイオリンと同楽団のクラリネットの掛け合いには、ほんとにすごいと思いましたし、木管楽器で難しいとされているオーボエの音の滑らかさや器用さには、「これがオーボエなのか」と、驚かずには居られませんでした。トロンボーンやホルンの音は大きくてハッキリしていましたし、トランペットの輝かしい音には、「もうたまらない!!」と、思いました。
 そして岩村さんの指揮です。なかなか、観客からは指揮の人がどんな表情で指揮しているのか、テレビとかではカメラのアングルで見ることはできますが、実際のホールではあんまり見ることができません。今回もずっと見ることができた、というわけではありませんが、ベートーベンの交響曲第五番「運命」の第4楽章で、顔を真っ赤にして、終わるとよろめいているのを見て、高校生を前にして、こんな熱気溢れる指揮して下さって、さすがだな、と思いました。
 このように、なつかしい土地の思い出という曲をいい曲だなと思うことができたり、「運命」の動機がなんか暗くて好きではないと思っていたけれどこんなに素晴らしい曲なんだ、と思う事ができて、本当によかったです。機会があったら、日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会にぜひ行ってみたいなと思いました。

 私はこのコンサートをずっと楽しみにしていました。有名な楽団の演奏を聴くことはなかなかない機会だと思ったからです。私は吹奏楽部でパーカッションをしていました。今日はオーケストラだったので楽器はティンパニだけで曲も「運命」だけでしたが、すごく迫力があって力強い音でした。特に第二楽章のティンパニは音色が良い上に、演奏者の動きがしなやかでした。自分だったらもっと、必死に楽譜を追いかけて大きな音を出すときは腕を振り上げ、見た目に余裕がない感じになるだろうと思い、プロはすごいなあ、と感嘆しました。また、このコンサートで私の心に一番残ったことは、指揮者の方がおっしゃった言葉です。それは「チューニングとは音と心を合わせる。」という事です。その言葉を聞いたときに、私はハッとしました。私たちパーカッションは、心を合わせる前に、その場にいない事もあったからです。音楽を始める前に、全員が一体となっていなければならないはずです。そういった基本をもう一度教わった思いがしました。
 私は今回のコンサートをお聴きして音楽は人に感動を与えることが出来、感情を変えることができ、又、気持ちを動かせるすばらしいものだと改めて感じました。音楽はどんな最新機器よりも優れたものだと思います。音楽療法、犯罪防止、ストレス解消など、様々な事が音楽の力で可能になると思いました。弦楽器、管楽器、打楽器の3つのコラボレーションであるこのオーケストラの演奏は、心にしみるすばらしい音楽でした。


 今回の演奏会では、印象に残ったことが多くありました。
 まず今回の演奏会は2曲の構成でしたが、1曲目のチャイコフスキーの「なつかしい土地の思い出」では、人生で初めてヴァイオリンのソロというものを生で聴きました。日本フィルハーモニー交響楽団というのは日本でもトップレベルの楽団と聞きましたが、そんな素晴らしい実力と才能を持った方々が何十人もいる中でのソロは、私はオーケストラのことはあまりよく分かりませんが、並々ならぬプレッシャーがあるのではないかと思ったのです。そして素晴らしい演奏を私たちに聴かせてくださったソリストの正戸里佳さんに本当に感動しました。あんなことを何てことのないようにこなすことができるその根底には、一体これまでにどれだけの努力があったのだろうかと、そこに感動したのです。
 そして2曲目ベートーベンの「運命」では、まず曲の前に指揮者の岩村力さんがあるお話を聞かせてくださいました。ベートーベンが耳が聞こえなかったというのは有名な話ですが、それでも希望を失わなかったというお話でした。その中にでてきた彼の遺書に書いてあった芸術への情熱に、私もいつかそんなふうに思えるようなものを見つけたいなと思わされました。そして演奏が始まり、最初の音にまるでCDを聴いているかのような錯覚を起こしました。実際に生でのオーケストラを聴き慣れていない私には、あの演奏はそれくらい衝撃的だったのです。そして曲の終わりでは、お話にあったようなベートーベンの希望に満ちた楽曲になっていて、なんだか幸せな気持ちになりました。
 そんな今回の演奏会でしたが、日本フィルハーモニーのみなさん、ソリストの正戸里佳さん、指揮者の岩村力さん、そしてその作曲者のチャイコフスキーとベートーベン、みなさん全員が心を一つにしようと演奏しているのがひしひしと伝わってきて、そんな音楽の素晴らしさを改めて実感しました。
 最後になりますが、こんな素晴らしい機会をくださった楽団のみなさん、先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

 今回のコンサートは、正直に言ってすごく楽しみにしていたわけではありませんでした。一流のオーケストラの演奏が聴けるのは嬉しいことですが、チャイコフスキーの「なつかしい土地の思い出」という曲は全く知らない曲でしたし、ベートーヴェンの交響曲第5番は逆にあまりにも有名で普段はめったに聴かないような曲です。ですからホールに入るまではそこまでわくわくしていたわけではありませんでした。しかし、実際はとても素晴らしいものでした。まず本番前の音からまるで違いました。僕が注目したのはオーボエ奏者の方ですが、その方の音は優しく、美しく、それでいて早いパッセージは軽やかでした。ベートーヴェンの5番の第1楽章再現部の冒頭にはとてもいいオーボエのソロがあるので、始まる前からとても期待していました。1曲目の曲は、今まで聴いたことの無い曲でしたが、チャイコフスキーらしく親しみやすいメロディで、とてもいい曲だなと思いました。演奏の方も、ヴァイオリンの素晴らしい音色を聴くことができて、また演奏技術を見ることができてとてもよかったと思いました。そして2曲目ですが、あまり楽しみにしていなかった自分が恥ずかしくなりました。改めて聴いてみると、本当にすごい曲なんだと思いました。ソナタ形式を完成させたとも言われるベートーヴェンの代表作だけあって、随所に様々なメロディが巧みに組み合わされ、運命動機と呼ばれるあの旋律によって統一されている大曲だと改めて思いました。さらにトランペットやトロンボーン、ピッコロといった楽器が響きに辛辣さや華やかさを与えていると思いました。これほどの大曲を耳が聞こえなくなり始めた人が書いたとはとても信じられないほどです。音楽全体から、特に第4楽章からベートーヴェンの強い意志が感じられました。これこそこの曲が名曲と言われる理由なんだと思いました。そしてなによりあのオーボエのソロは、しびれました。これほど演奏ができたらどんなに素晴らしいだろうと思いました。演奏全体もすごく迫力があって、圧倒されました。
 今まで忙しかったこともあり、なかなかまともに音楽を聴く機会がありませんでしたが、今回久々に生のオーケストラの音を聞けて本当によかったと思いました。音楽はやっぱりいいものだなと改めて思いました。


 私はあまりオーケストラに詳しいわけではないのですが、こうしてオーケストラの演奏を生で聞く度にプロの演奏家の凄さというものを改めて感じさせられます。特に学校での演奏の場合、学校のホールでは私も部活動の中で演奏する機会が何度かあったため、音の響きの違いが本当によく分かります。同じ場所で演奏しているのに、どうしてこうも音量や迫力が変わってくるのかと不思議に思います。本当に、目の前で演奏されているとはとても思えないほど、ひとつひとつの音が揃っていてハーモニーも綺麗でした。音を合わせたり音程を合わせたりすることの難しさは、部活をしていた5年間ずっと苦しんできたことなので身に染みています。一人でもずれてしまうととたんに綺麗に聞こえなくなってしまうからです。その分全員が揃うと物凄い迫力になります。でもそれは私たちにはなかなかできることではありませんでした。それを軽々とこなして、更に人を感動させられるような演奏をしていることには本当に尊敬するばかりです。今回は加えてソリストの方の演奏も聞くことができました。とても感情豊かな音色で、演奏をしている姿にも圧倒されるものがありました。後ろで何十人と演奏しているなかではっきりと存在感があって、本当に凄いと思うばかりでした。協奏曲を聞くことはあまりなかったので、今回は本当にいい機会だったと思います。あと曲目の中にベートーベンの運命がありましたが、運命を第一楽章から第四楽章まできちんと聞くのはこれが初めてでした。運命のイメージといえばやはり冒頭の重いイメージだったので、後半の明るいメロディは意外な気もしました。ベートーベンは少し暗いイメージがあったのであまり積極的に聞くことはなかったのですが、ベートーベンの生い立ちや当時の状態を聞いて、それから運命を聞くと不思議と聴き入ってしまいました。このような貴重な機会を学校で得ることができて、本当に嬉しく思います。

 最近、音楽と触れる機会があまり多くなかったので、今回の演奏会はとても楽しみにしていました。実際に生で聴かせて頂くと期待以上で、終わった後もしばらく興奮が収まらなかったことを覚えています。もともとクラシックに関する知識があまりないのですが、小さいときから「くるみ割り人形」の曲は大好きだったので、演目にチャイコフスキーがあるのを知ってから気になっていました。当然全く違うものでしたが、聴いていて何となく真髄には似たようなものがあるように感じたと同時に、実際に入ったこともないのに、作曲者が療養に訪れたという場所の情景も垣間見えた気がしました。
 ベートーベンの「運命」は、今回はじめて4楽章分聴かせて頂きました。作曲者が途中難聴に悩まされていたことや、自殺を考え遺書を記したことも知ってはいたのですが、まさかその最中にこの曲を完成させたとは思いませんでした。今までどことなく暗い印象をこの曲から受けていたのですが、そんな簡単に決めつけていた自分の浅はかさを痛感させられました。この極では交響曲ではじめてピッコロが導入されたということで、いつそれが出てくるのか今か、今か、と思いながら聴いていました。第4楽章のクライマックスに出てきたときは鳥肌が立ったことを覚えています。それまでにもフルートが主旋律を奏でているところが聞こえると思わず身を乗り出しそうになっていましたが、やはり最後の迫力や感動は忘れることができません。私は吹奏楽部に所属していて何年も楽器を吹いていました。それが理由なのか、心なしか自分の楽器の音に注意がいってしまっていたのですが、目立つときは目立つのに全体としてとてもまとまって聞こえていて、プロの集団のすごさを実感できた気がしました。


 江戸取に日本フィルハーモニー交響楽団が演奏に来てくれると知ったのは4月ころで、それからは毎日ずっと楽しみにしてきました。実際に聴いてみたら、私が思っていたよりも音が深く伸びやかで技術も高くて……、何もかもに圧倒されました。私は吹奏楽部でホルンをずっと担当してきましたが、日本フィルハーモニー交響楽団の音は私の演奏していた楽器の音とは比べものにならないくらい素晴らしかったです。本当に音楽の世界にいる人は楽器の持つ力を最大限に発揮できて、なおかつ聞く人を心から感動させることができるのだと改めて思いました。
 チャイコフスキー作曲の「なつかしい土地の思い出」では、正戸里佳さんのヴァイオリンが会場に響き渡りました。私は余りオーケストラは聴かないので、ヴァイオリンの音を聴くこと自体久しぶりだったのですが、正戸さんの音は今まで聴いてきたどの音よりも深く私の心に響きました。スケルツォの自由なメロディを完全に自分のものにしていて、これだけ弾けたらきっとすごく楽しいだろうなと思いました。でも、おそらく並大抵ではない努力があってこそのものだと思います。私は彼女が本当に色々な意味ですごい人だと思いました。
 2曲目のベートーベン作曲の「運命」は誰もが知っている有名な曲です。でも知られているのは主に第1楽章で、それ以外はあまり聞いたことがある人は多くないのではないかと思います。私はひたすらホルンの音を聴いていましたが、吹奏楽ではそんなに目立つことのないホルンが頻繁に目立っていて胸が熱かったです。いずれ私もこの曲を吹いてみたいと思いました。
 今回の演奏会は本当に最後まで楽しめました。また機会があったら、ぜひ聴きたいです。

 初めに演奏してくださった「なつかしい土地の思い出」は速いスケルツォが印象的な曲でした。また、瞑想曲の冒頭のオーボエの音色やヴァイオリンやビオラなどの弦楽器の流れるような演奏、そして所々に入ってくるハープも印象にとても残っています。
 「運命」はとてもストーリー性のある曲だと思います。第一楽章は知らない人はいないほどの有名だと思います。だからCDやテレビをはじめ、色々なところで聴いたことがありましたが、生のオーケストラの演奏は初めてだったので、CD やテレビとは違う迫力がありました。何よりも私が感動したのはホルンの響きがあり、そして包容力のある音色でした。
 第三楽章はチェロやコントラバスの低音の主題がとても印象的です。私は元から普段は目立ちはしなくても、裏で音楽を支えている、なくてはならない存在の低音が大好きです。
 この「運命」は交響曲で初めてピッコロ、コントラファゴット、トロンボーンが導入された曲で、この曲がなかったらもしかしたら今の交響曲の形はなかったかもしれないので、歴史的にとても重要な曲だと思いました。
 アンコールとして演奏してくださった「Ombra mai fu」は私のお気に入りの曲です。初めて聴いたのは音楽の授業で、生のオーケストラの演奏は初めて聴きいたので、音に厚みがあり、さらに好きになりました。
 生のオーケストラの演奏を聴いたことにより、CD などでは味わえない迫力、演奏者の表情、雰囲気を感じることができ、とても貴重な経験になりました。音楽はこころを豊かにすると思うので、時間があれば、出来る限り音楽を聴きたいと思いました。


 今までの江戸取生活において、様々なイベントを経験してきましたが、今回の日本フィルハーモニー交響楽団の公演は、その中でも一番素晴らしかったと思います。
 ホールに響く音は次々に表情を変えて私を魅了しました。中でもオーボエの音は透明でやわらかく、かつ芯があって聴いていて耳が幸せでした。また、今回の「運命」の演奏の前には指揮者さんがベートーベンの遺書の一部を紹介することで、作曲者の境遇や思いと曲を照らし合わせ、想像をめぐらせて聴くことができるように配慮してくださいました。
 本当に心に響き、それでいてあっという間に感じてしまうような時間でした。
 このような機会に出会えたことに感謝したいと思います。

 今回の演奏会を聴いて、まずはじめに感じたことは音の響きについてです。ホール全体に澄んだ音が響いていて、とてもすてきでした。
 1曲目の「なつかしい土地の思い出」では、聴いていると、作曲者が見ていた景色を感じることができたように思います。私は最初の曲の中でも第2部が好きです。第1部、第3部とは異なり、何かが起こりそうな雰囲気が出ていて、聴いているだけでもドキドキしました。それからヴァイオリンの人たちのすばやい動きにも惹かれました。
 2曲目の「運命」は知っていた曲にもかかわらず、実際に聴いてみて圧倒されました。「運命」の演奏からトランペットやトロンボーンなどの金管楽器や、ティンパニーが加わり、同じ楽団なのに違う人たちで演奏しているのでは、と思うくらい雰囲気が変わり、聴いていて、とても楽しく感じました。私は「運命」の中でも第3楽章が好きでした。普段、「運命」と聞いて頭の中で連想される第1楽章とは変わってとても静かな感じで、でも不思議と何かを予感させるようなハーモニーの響きに魅了されました。プログラムに書いてあった「明から暗へ」というシナリオ通りだな、と感じました。
 最後に演奏してくださったアンコールでは、オーボエの音が響いていてとてもきれいな曲でした。ヴァイオリンが何十もあることに比べてオーボエは1人しかいなかったのに聞き手側にメロディがきちんと伝わってくるのは、音がよく広がり、響いているからだと思います。聴いていて、とても心地よかったです。
 今回の演奏を聴いて、もっとたくさんの曲に触れていきたい、と感じました。それからオーケストラやクラシックだけでなく、アンサンブルやピアノ、ジャズなど様々なジャンルや楽器、演奏形態をもっと知っていけたらと思います。機会があったらまたコンサートホールで直接演奏を聴きたいです。


 今回私たちは日本フィルハーモニーのみなさんの演奏をお聴きしました。そして今思うことは、やはり音楽は素晴らしいものであるな、ということです。私は、今は引退しましたが高2まで吹奏楽部の一員として音楽を届ける側として活動していました。そのことがあったからかどうかは分かりませんが、日本フィルハーモニーのみなさんが一つの音楽を私たちに届けてくださっている、その姿に何よりも感動を覚えました。音楽とは、その音に乗せていろいろなメッセージだとか、その奏者の感情だとかを私たちに届けてくれます。それは言葉とか、身振り手振りとかではないのだけれど、そういうものよりもむしろストレートに強く私たちに訴えかけてくるものがあると思います。特に今回演奏してくださった運命では、ベートーベンの生きようという力強さがとても伝わってきました。それと同時に私は、この音楽からべートーベンのように力強く精一杯毎日を生きろというメッセージも伝わってきました。このように、音楽は聴く人それぞれにいろんな感情を与えてくれます。音楽はすばらしい!!今回、日本フィルハーモニーのみなさんの演奏をお聴きできて本当に光栄でした。
 そしてたくさんの感動をありがとうございました。

 私は今回、日本フィルハーモニー交響楽団の演奏を聴いて、改めて「生」で音楽を聴くことの素晴らしさを身をもって体験することができました。私は部活でずっと音楽に携わっていたので、人よりもクラシック音楽に触れる機会も多くあり、またオーケストラ曲にも頻繁に触れ、なかでも日本フィルハーモニー交響楽団の演奏を聴くこともよくありました。演奏自体はよい意味で、CDと全く変わらず、本当に素敵な演奏でした。しかし、CDから伝わってくるものの何十倍も聴いている私たちに訴えかけるものを強く感じ、そしてその臨場感に圧倒されました。
 演奏面について、私が感じたことが二つあります。一つ目は、「一体感」です。一曲目ではソロのヴァイオリニストさんが主旋律を担当していました。すごくきれいで豊かな弦の音が奏でるメロディは、時に美しく、時に攻撃的に、と表情をコロコロと変える感じがすごくよかったです。ですが、途中で「意外とそこまで目立っていないな」という印象を受けました。これはあくまでも良い意味で、です。これはやはり色々な楽器の奏でる音が一体となって一つのハーモニーを作り、そしてそれは個人のどんな技術さえも消し去ることのできる威力を持っているのだと思います。低音で土台を作るコントラバス、後ろで流れるようになっていたクラリネットやフルート、オーボエ、すべての繋ぎ目となっていたその他の弦楽器、そしてソロヴァイオリンという「ピラミッド」は私たちまで一体になっているんじゃないかと錯覚させてくれるほどの空気感を会場に届けてくれました。
 二つ目は、「表情の豊かさ」です。さきほどのソロヴァイオリンの話をしたときにも触れましたが、それは全体の演奏においても言えることで、特に楽章の終わりに向かっていくクレッシェンドにわたしはすごく鳥肌が立ちました。少し大きくなるごとにこちらの緊張感も高まっていき、最後に大きくなったときの解放感はすごくたまりませんでした。
 この機会に恵まれたのは他でもなくこの学校のおかげだと思います。このような素晴らしい体験をさせていただきありがとうございました。


 今回は日本フィルハーモニー交響楽団の演奏を聴きました。この楽団はとても有名なので、私は聴く前からとても楽しみにしていました。しかし、実際の演奏は想像以上のものでした。
 1曲目はチャイコフスキー作曲の「なつかしい土地の思い出」でした。この曲はヴァイオリンのソロがとてもきれいでしたが、その後ろで演奏していた、オーボエやクラリネットがとても響いていて印象的でした。オーケストラなので、吹奏楽と違って、木管楽器は1つのパートに1人か2人しかいないはずですが、クラリネットは弦の音に潰されてしまうことなく聞こえてきて、とてもきれいでした。
 2曲目はとても有名なベートーベンの「運命」でした。1曲目とは雰囲気が変わり、迫力のある演奏でした。この曲では、低音の人たちが活躍していて、前の演奏よりも重奏感があるように思いました。
 私は以前オーケストラ部だったので、今回の演奏会はとても楽しく観ることができました。弦楽器の数も全然違うし、管楽器の音もやはりプロの演奏だなと感動しました。まさか、学校でこんなに有名な楽団の演奏を聴けるとは思っていなかったので驚きましたが、嬉しかったです。またいつか、演奏を聴く機会があったら、ぜひ聴きに行きたいと思っています。

 私は、先日行われた日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会を聴いて、様々な感想を持ちました。まず、第一曲目のチャイコフスキーでは、ヴァイオリニストの技術の高さとストラディバリの作った楽器のすばらしさに感銘を受けました。第一、第三楽章のゆったりとしたきれいなメロディだけでなく、第二楽章の速いパッセージなども見事でした。所々に登場するオーケストラとの掛け合いも良かったと思います。次のベートーヴェンの交響曲第五番「運命」では、やはりオーケストラが素晴らしかったです。
 冒頭の有名な部分の弦楽器や木管楽器のメロディ、途中から入ってくる金管楽器がスパイスとなって一層音楽が色彩豊になり、とても味わいのあるものとなっていたと思います。中でも私が特に感動したのは、途中にあるコントラバスがメロディの部分です。あの部分は音大の試験でも使われることのあるメロディらしく、コントラバス奏者にとって難しい部分のうちの一つです。オーケストラのようにコントラバスが何人もいての演奏になると、とても迫力があって躍動感を感じました。また、第四楽章のオーケストラが一丸となって一つの音楽を作り上げていたのも印象的でした。
 今回の演奏会で、私は改めて音楽はすごい迫力があるものだと思いました。私はこの時、端の席に座っていたため、あまり良い角度で見ることはできませんでした。しかし、それでも音楽を感じることが十分できました。これからも様々な音楽に触れていきたいと思いました。

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