1組 「日本フィルハーモニー交響楽団の演奏をお聴きして」

 今回の日本フィルハーモニー交響楽団の演奏の一部でストラディヴァリウス製のヴァイオリンが使われていました。普通のヴァイオリンとの違いは私には分からなかったのですが、普段吹奏楽でクラリネットを吹いているので今回演奏されていた方々が上手で感動しました。
 オーケストラではあまり活躍しない管楽器ではありますが、ヴァイオリンとのかけあいがとても綺麗でした。吹奏楽ではコントラバスくらいしか弦楽器で演奏しないので、管楽器と弦楽器で演奏するオーケストラも素敵だと思いました。
 特に私が一番印象に残っている曲は運命です。この曲は有名なだけあって聴いたことは何度もありましたが、やはりホールの一番前で聴いたときの迫力はすさまじかったです。ヴァイオリンのメロディーは鋭くつきささるような音色で、そしてたまにくるホルンとトロンボーンのメロディーはどっしりとしている、その違いも心に響きました。
 音楽を演奏することで人々を素敵な気持ちにできるというところが音楽のいいところだと思います。私もこれからより聴いてくれる人をなごやかな気持ちにできるように心がけていきたいです。

2組 「魅了する音楽」

 私は、日本フィルハーモニー交響楽団の演奏をお聴きすることを楽しみにしていました。私は、オーケストラなどの演奏を聴きに行けることがなかなか無いのでとても嬉しかったです。そして、とても楽しめました。
 私が座っている席からは、ソリストの正戸里佳さんの表情をよく見ることができました。曲の中で様々な表情をされていて、また体の動きからも音楽が表現されていて、聴いている、そして見ている私は正戸里佳さんから目が離せませんでした。また、長い間演奏し続けていて、最後も疲れの表情をしていなかったので、相当たくさんの体力を持っているのだと思いました。そして、私は楽器の音の綺麗さに魅了されました。演奏が始まる前、練習の音を聴いたときから、とても素晴らしい音が聞こえて気持ちが高ぶっていました。その後、ベートーヴェンの運命のときに聞こえたその楽器の音にとても感動しました。もっと演奏を聴いていたかったです。そして、このような演奏をまた聴きたいと思いました。

 

 

3組 「クラシックコンサートを聴いて」

 音楽授業の中でクラシック音楽を聴いたことはありました。しかし、実際に生で聴いてみて、CDで聴くものとは迫力が全然違うということを感じました。音一つ一つの振動が、体に伝わり、心に伝わり、体験として記録されていく。耳で聴くだけではなく、目を使って映像も記録されていく。演奏者の鮮やかな体の動き、全身でリズムを取っているその姿を、指揮者の多彩なテクニックは、作曲者の気持ちを十二分に伝えてくれる。全身で表現するその姿を、それらが調和する瞬間を、私は目の当たりにして、「音楽とは私の想像する以上に素晴らしいものである。」と気付くことができました。そういう音楽の素晴らしさを深く理解した上で、さらに深く追究しようと努力している姿に感動しました。本当に心に残る素晴らしい演奏でした。紙の上だけでは出来ないことがある。本を読むだけでは得られないものがある。それを埋められるのは経験だけです。そういう貴重な体験を今回出来たことを、嬉しく思いますし、このような機会を得られたことに感謝しています。

4組 「オーケストラを聴いて

 オーケストラの演奏を生で聴くという機会は滅多にないので、今回このような演奏を聴くことができ、大変嬉しく思います。校内の様々な所に貼られるイベントのお知らせを見て、岩村力さんの指揮で日本フィルハーモニーの演奏が聴けると知ったときからこの日を楽しみにしていました。
 今回の演奏で印象に残っているのはやはり「運命」ですが、楽団や指揮者が違うと曲の雰囲気も全然違うなと感じました。また、管楽器の音色が弦楽器の音色にこんなにも溶け込むことができるのかと驚いてしまうくらい管楽器の音色は柔らかい音でした。私も管楽器を吹いていますがあのような素晴らしい音は出せません。一人一人のレベルが高いだけではなく、楽団全員で一つの音楽が創られているということも全身で感じられました。
 日本フィルハーモニー交響楽団の方の演奏も、岩村力さんの指揮も、正戸里佳さんの演奏も全てが素晴らしいものでした。このような演奏を聴くことができ、本当に良かったです。

 

 

5組 「音楽の魅力」

 今回の日本フィルハーモニー交響楽団の演奏の際、私は色々なことを思いました。私が普段耳にする音楽とはCD等といった既に固定されているものでした。しかし今回の演奏を目の当たりにし、音楽そのものの特色や魅力を感じることができました。
 一番印象に残った曲はやはり独特なリズムが耳に残る交響曲第五番ハ短調、通称「運命」の第一楽章です。「運命はこのように扉を叩く」このベートーヴェンの言葉のせいか私は冒頭のメロディーが聴く度に違う表情をしているような気がします。ときにはどうと構えられているように感じたり、ときには焦って追いかけられているように感じたり、という風にです。これは演奏をする人々の特色、そして何より指揮者の表現の仕方の違いから生じるものだと、今までの経験を通して理解できるようになりました。
 今回のように生で演奏を聴くことのできる機会は私にとってそう多くはありません。そのため一つ一つの機会を大切にし、もっと音楽の特色を感じることができるようになりたいと思います。

6組 「コンサートを聴いて

 今回の日本フィルハーモニー交響楽団の皆様と岩村さん、正戸さんの演奏はとても素晴らしく、感銘を受けました。生でこのような演奏を聴くことができたのは、すごく運が良かったと思います。私は吹奏楽部に所属していて、チューバを吹いています。中学生の頃はホルンを吹いていました。今回の演奏会では、弦楽器の多さと種類にびっくりしましたが、楽団の中にチューバを吹いている方がいらっしゃらず、ホルン担当の方がおりました。そこでホルン中心に聞いていたところ、そのホルンの音がすごくパワーがあり、深い音を奏でていてとても驚きました。全体としてとても迫力があり、でも静かなところは静かでまとまっているように感じられました。
 私はこの演奏会を聴いて、どうやったらあのような深く大きな音、きれいな音が出るのだろうと不思議に思いました。また、チューバをより上手くなりたいとも思いました。これを機にもっとたくさん練習をしていこうと考えています。いつが、楽団の皆様のように、他人に感銘を与えるような演奏ができるようになりたいです。今回は本当に、このコンサートに参加できて嬉しく思いました。また聴くことができたらいいなと思います。

 

 

7組 「心に響く演奏

 部活で音楽に触れる機会が多い私にとって今回の演奏会は大変貴重な機会でした。
 正戸里佳さんの奏でるバイオリンはまるで人が歌っているような、泣いているような音色でした。演奏の中でチャイコフスキーの「なつかしい土地の思い出」という曲はバイオリニスト千住真理子さんの演奏で聴いたことがありました。その上で今回の演奏をお聴きして気づいたことは、奏者の演奏に表現上の違いがあることです。例えば、ある部分で千住さんが余裕を感じさせるような軽快な演奏をしたところを、正戸さんは一つ一つの音を大事に弾いて、わざとせわしなく演奏していました。このように、同じ曲で異なる奏者の演奏を聴くとそのこだわりやセンスが見えてくることがあります。
 ベートーベンの「運命」は耳に馴染みのある部分もあれば、そうでない部分もありました。この曲はベートーベンが当時難聴になりつつあったころ作られ、当時の苦悩と葛藤のようなものが演奏で表現されていました。しかし所々で曲調が明るくなるところもあって、彼の人生は悲しいことばかりではなかったのかなと思いました。
 どの演奏においても言えることですが、楽団の演奏にはやはり高いレベルを感じました。どんなところも息がぴったり合っていたり、音量が変化するところは計って揃えたかのように全員が同じ音量で演奏していたりと、何ヵ所も息を呑むような所がありました。もちろん一人一人の技術も精度が高かったです。このような完璧な音楽をつくるにはそれだけの努力あってこそだと思います。
 今回の演奏会を機会にクラシックにもっと触れたいと思いました。

8組 「感動を共有する」

 今回の演奏を聴いて真っ先に思ったのはやはり生演奏は音楽を聴く最良の方法である、ということです。近年、CDやインターネットサイトの普及により「音楽を聴く」ということが身近になりました。街を歩けば、ヘッドホンやイヤホンをつけている人がたくさんいます。しかし、そうやってすぐに自分の世界に入れるという便利さの一方で、皆で一つの大きな感動を皆と共有する、という機会が減少してしまったように感じます。CDでは基本的にその音楽の完璧な形が再生されます。曲としての完成度は申し分ないでしょう。しかし、今回の日本フィルハーモニー交響団の人たちは「完璧に演奏できるかわからない。」という緊張感との戦いながら演奏をしてくれました。その戦いのことを考えるとよりいっそうの感動が生まれてきます。その曲に対する一人一人の情熱を肌が粟立つくらいに感じました。その感動を同級生達と共有できたのは、非常に幸せなことだと思います。今回の生演奏を聴けた、というのはなかなか経験できることではありません。今後も機会があれば生演奏を聴きにいきたいと思いました。本当にありがとうございました。

 

 

9組 「音の美しさ」

 音楽を創ることはとても難しいことで、一つ作曲するのに何年も手掛けた音楽家もいれば、印刷された譜面をいかに表現しようか試行錯誤している指揮者もいるわけです。私たちが普段何気なく耳にする音楽は、多くの人の膨大な努力から成り立つもので簡単に出来るものではありません。
 日本フィルハーモニー交響楽団の公演を聴いて真っ先に感じたことは音の美しさでした。弦楽器のきれいで落ち着く音がとても心地よく、裏メロディーや伴奏として入る管楽器の丁寧さにも目を奪われました。主旋律のヴァイオリンを支えるように色々な楽器の音色が重なって、バランスの安定した素晴らしい演奏でした。複数の楽器できれいな音を創るのは本当に大変なことで、微妙な音程のズレでも曲は崩れてしまいます。しかし全くそういう部分がなく、曲の情景がよく伝わってきました。
 ここまで完璧な演奏が出来るようになるには、とても長い間音楽を創る努力をしてきたのだと思います。この公演から、日々の努力の大切さ、また仲間との信頼の大切さを学びました。幅広い年齢層の人で構成されている中で、みんながお互いに信じ合って一つになり、良い音を奏でようとしていました。また、作曲者の意向を感じて、理解して演奏している様子も感じられました。いつかまたプロのオーケストラの演奏を聴く時には、もっと自分を磨き、さらに新たな発見をして自分の目標や夢に少しでも近づけるよう努力していきたいです。

10組 「演奏を聴いて」

 私は日本フィルハーモニー交響楽団と、バイオリニストの正戸里佳さんの素晴らしい演奏を聴ける機会をいただいて、とても嬉しく思いました。彼らは日本だけではなく世界でも数々の賞を取ったり、いろいろな場所で公演を行っているとても凄い人たちなので、聴く前にとてもわくわくしていました。一曲目のピョートル・チャイコフスキーのなつかしい土地の思い出は、とてもなめらかで優雅な曲調だったと思います。最初はもの悲しい雰囲気で始まって、そしてヴァイオリンが自由に音色を奏でて、メロディではヴァイオリンがなめらかに包んでいくように響いていました。特に正戸里佳さんのメインのヴァイオリンは今まで聴いたことのないようなきれいな音色でした。そしてまるでなつかしい土地が目の前に浮かんでくるようでとても素晴らしかったです。二曲目はいわずと知れたルートヴィヒ・ベートヴェンの交響曲第5番ハ短調OP「運命」でした。この曲は僕も知っていて何度か聴いたことがありましたが、生で最初から最後まで聴いたのは初めてでした。この曲は全体的にとてもダイナミックでベートヴェンが感じていた苦悩やそれを超えての決意がとても伝わってきて、改めて自分が本当に高いレベルの演奏を聴いているのだと実感しました。また機会があればこういったオーケストラの演奏を生で聴きたいと思いました。