夢を語る会の感想

 

 

1組 女子

私には、医師になりたいという夢があります。今では、医科コースで仲間と共に同じ夢に向かって、勉強に励んでいますが、去年の段階ではまだ自分の進路に向けて悩んでいた時期でした。そんな私が、医師を強く志そうと決心したのには幾つかの要因がありました。

 一つ目は、私の父の影響でした。私の父は、医学を大学で教えています。私は、小さい頃からよく家で父親が講義の準備している姿を見ていました。そして、大きくなるにつれて、父親が作っていたパワーポイントを見て、疑問に思ったことを質問するようになっていました。医学に対しての興味を抱くようになったきっかけを作ってくれたのは父親の影響です。

 そして、二つ目は、私が肺炎で入院した時の担当してくださった医師に影響を受けました。私が入院した時、まだ小学生三年生で、見慣れない病室の風景などに不安が一杯でした。そんな私に対して、優しく接して下さって、一生懸命に治療を施してくださいました。私はそのような医師の懸命な姿に憧れを抱くことになりました。

 中学三年生では医科コースに進むべきかどうか一人悩んでいた時、胸に手を当てて考えてみた時、父親の背中や私を担当して下さった医師の姿が思い浮かびました。その時、私は医師に成りたいのだと強く認識することができたのです。

 私は、医科コースで医師になりたいという同じ夢を持つ仲間と切磋琢磨しています。医科コースには、目標が高く妥協をしない良き仲間が集っています。その中でも、自分も負けずに努力していき、お互いに高めあっていきたいです。

 私が目指している医師の姿というのは、患者さんの気持ちを正しく理解し、優しく気遣いできる医師です。一言に医師と言っても、色々な医師がいます。患者さんの病気を治すことは勿論第一に優先することでありますが、一人ひとりの患者さんの気持ちにしっかりと寄り添うことも大切だと思います。私が肺炎で入院した時、不安で一杯だった私に優しく接してくださった医師のように、私も患者さんのことを優先して考えられる医師になりたいと思います。そして、患者さんの病気の治療も一生懸命に取り組むことができて、患者さんから信頼されるような医師になりたいと思います。

 医師になるためには、勉強は勿論できなければなりません。しかし、それだけでは良き医師にはなれないと私は思っています。医師は患者さんと接する職業です。そのためコミュニケーション能力が必要不可欠です。そのため普段から意識して周囲の人ともコミュニケーションを取っていきたいです。医療の現場では、チーム医療が大切になっています。チーム医療は、医師だけでなく多くの方々と協力し合うことが大切になります。紫峰祭や体育祭では、みんなで協力して何かを作り上げられる良き機会なので、一生懸命に取り組んでみんなで一致団結して協力することを学んでいきたいと思います。勉強も勿論ですが、学校行事にも自分なりに一生懸命に取り組んでいきたいと思います。そして、それらを自分の将来に活かせるようにしていきたいと思います。そのために毎日の高校生活を全力で送っていきたいと思います。

 

1組 男子

僕の将来の夢は、医師になることです。そして最終的には「国境なき医師団」に入り、医療が十分に行き届いていない土地に行って医療活動をすることです。そう決めたきっかけは、二つあります。一つ目は、父の心筋梗塞でした。深夜に突然父が倒れて病院に搬送されました。素早い治療のお陰で父は一命を取り戻りました。しかし、もう少し遅ければ、父の命は危なかったと医師が言っていました。本当に治療をして下さった医師と看護師さんたちに今では感謝しています。そんな父の命を助けて下さった医師のような、自分しか助けることができない人を助ける医師に、僕はなろうとその時に強く思いました。

 二つ目は、ある時に国境なき医師団のポスターを見たことがありました。その時見たポスターは誰もが「かわいそうだ」と思う内容でした。食料も十分でなくやせ細ってしまい、また感染症が流行し、死亡者が急増、その上紛争などの影響でトラウマなど心理的に深い傷を負っている人などが多くいると後で調べたら分かりました。しかし、その残酷な現状を見ていて、僕は「かわいそう」と思うだけではいけないと気付きました。「何か自分が助けてあげることはできないのだろうか」と思い、その時「国境なき医師団」に所属しようと決意しました。自分だけ良ければよいとか、かわいそうと思うだけでなく、自分から一歩踏み出して自分の手で救わなければならないと思います。おそらく国境なき医師団に入っている医師の皆さんもそういう気持ちで医療活動を行っていると思います。将来、周りがそのような環境であるのなら自分も挫けそうになっても、協力して頑張れるだろうと思います。

 そのような環境は、自分のいる医科コースの環境にもよく似ています。みんなが医師という職に就くために、クラスメイトがお互いに切磋琢磨をしています。自分には良く分からない問題があるとき、クラスメイトに質問をしたら、すぐに色々な人たちが教えてくれます。高入生である自分にとって中入生は、第二の先生のような存在です。しかし、同時によきライバルでもあります。医学部という高い壁を乗り越えるためには、この環境が最高であり、自分が求めていた環境でもありました。

 今までの勉強スタイルでは絶対に医学部に合格できず、医師になることができません。世界で活躍するためには、英語ができなければなりません。だからこそ今が一番良い環境である医科コースに所属しているのだから、毎時間の授業を何よりも大切にして、自分に何が足りないのか、何をすれば合格に近づくことができるのかをしっかりと考えて勉強に取り組んでいきたいと思います。そして、いつまでも「自分が医師になって、助けを求める人を助けてみせる」という気持ちを忘れず、残りの二年間気を抜かず過ごしていきたいと思います。

   

2組 女子

将来の夢について考えるにあたり、まず私は、自分の好きなものを考えてみようと思い、最初に趣味や興味を持っていることなどについて述べたいと思います。

私は現在、吹奏楽部に所属しています。吹奏楽部は、江戸取の中でも練習時間の多い部活であることは周知の事実であると思いますが、どうしてそこまで厳しい部活に入っているのか。その理由は、皆で一緒に音楽をつくることに喜びを感じるからです。皆で一丸となって、一生懸命に演奏したときの気持ち、感覚、達成感などは、言葉に言い表せないほど良いものであるのです。また、私は、習い事としてピアノと声楽の先生についており、部活以外でも音楽の楽しさと触れ合っています。コンサートを聴きにいくこともあります。

そして、私は「教える」ということにも興味を持っています。部活では上級生であるという立場から、後輩に教えることが多く、教えたことで下級生がより上達してくれると、とても嬉しい気持ちになります。また、部活以外の場面でも、例えば勉強を友達に教えるなど積極的に「教える」という行動をとっています。

以上のように考えると、私の将来の夢、それは音楽の先生であるように思います。音楽と共に生き、かつその中で「教える」という職業に就きたいのです。

さて、これまでは職業の夢について述べてきましたが、ここからは人間としての夢を述べたいと思います。

人間としての夢、もう少し細かく言うと、どんな人間になりたいか、ということです。結論を言うと、私は社会に求められる人間になりたいです。私は、家族や友達をはじめとして、色々な人に支えられてここまで生きてくることができました。今度はその恩を返す番であるというように思っています。社会に求められる人材とは、たくさんの種類があると思いますが、まずは性格面や心のあり方が問われると思います。それを育むのは、今この時です。たくさんのことを経験し、色々な気持ちを味わわなければなりません。

夢を叶えるために、やらなければならない課題はたくさんあり、時には厳しいと思うことがあっても、強い意志があれば乗り越えられるはずです。ずっと変わることのないこの夢を常に胸に留めて、一度きりしかない高校生活を無駄にすることがないように、精進したいと思っています。

最後に、この江戸取で学ぶことができるものは最大限に学び、仲間達と切磋琢磨し、今回深く考えたことを忘れずに、将来は生徒を教育するという行動を通じて社会に貢献していけるような人間となることができるよう、「良かった」と思える高校生活を送っていくことを決意し、様々な困難や壁にも積極的にぶつかっていこうと思います。

 

2組 男子  

私の夢はセキュリティエンジニアになることです。これは自分にとって情報科学に携わる職種において最も興味があって、最もやりがいがあると感じたからです。

「セキュリティエンジニア」(以下SE)とは、情報システム・ネットワーク全体の安全を守るため、そのセキュリティを考慮した設計・運用・保守を行う職業です。また少し抽象的ではありますが、仕事の内容としては、ネットワークやサーバ機器から、アプリケーションや運用設計まで様々な面において、セキュリティ検査、脆弱性対策などを主に行います。

SEになるためには、ネットワークの管理や運営に関する知識と経験が不可欠になります。そのためネットワークエンジニア(以下NE)を経験した後に、キャリアアップするケースが多く見られるそうです。つまり一般的にはSEになる前に、一度NEに就くことになります。そこでNEについても調べたところ、それは企業内外の通信ネットワークを設計・運用・保守する技術者のことです。また、通信データを効率よく快適に、そして安定して利用できるようにするために様々な技術・機器・設計方法に精通していかなければなりません。

現代社会において、NEとSEは両方とも需要がかなり高いです。前者については、大企業を中心に数千台にのぼるパソコンが導入されており、大規模なネットワークインフラを効率よく設計・運用・保守していく必要があります。後者については、近年ネット上でのセキュリティ被害が拡大し、実際のビジネスにおいても多大な損失を被るケースも出てきているという背景で、セキュリティを保つことが不可欠になったためです。

長くなりましたが、ここでSEになるまでの流れを一通りまとめます。第一に、情報系の大学で必要な知識、技術を学び、それと共に資格取得に努めます。第二に、情報関連の企業に就職し、NEになります。そして、最後にSEにキャリアアップします。私はこのような手順を踏んでいくつもりです。気になる平均年収額について、NEは400万円、SEは少なくとも500万円、外資系企業に転職した場合は800万円以上になるそうです。一人で生活していくには問題なさそうですが、大手会社に勤めないとあまり余裕がない気もします。

理系志望の人が増えていくにつれ、情報科学系の職種もこれから競争率がますます高くなっていきます。その中で生き残っていくためには、他人よりも優れた能力、膨大な知識、豊富な経験が必要です。そしてそれは社会人になってから積み重ねようと思っても、すでに遅いのです。したがって大学4年間を如何に過ごすかがその後の人生を左右することになります。高校生のうちは難関大学受験に重点を置き、その後は自分の履歴書を迷わず埋められるように、早いうちから様々な面での努力を惜しまないようにしたいと思います

 

3組 女子

私は将来、生物の研究、特に遺伝子に関する研究に取り組みたいと思っています。私が遺伝子に興味を持ったのは、大学のオープンキャンパスでの講義がきっかけでした。私は今まで「遺伝子」というものについて何も知りませんでした。そのオープンキャンパスでの遺伝子についての講義を聴いて、興味、関心を抱きました。遺伝子というものは、全ての生物にあるもので、その研究はとても幅広いです。そんな遺伝子の全てを研究し尽くしたいという思いもあり、遺伝子への興味は将来の職業へと繋がっていくようになりました。私はもともと生物が好きだったので、それも興味を抱くことができた理由だと思います。

 私はその自分が興味を持った遺伝子について、もっと多くの人々にその面白さを伝えたいと考えるようになりました。研究や学問の面白さを伝えることができる職業、それは教師です。その中でも、私は高校の生物の教師になりたいと思いました。教師になることができれば、自分が面白いと感じた研究や学問を生徒に教えることができます。小・中学生はまだ遺伝子についてのことは難しいかもしれませんが、高校生であれば、今の私と同じように興味を持ってくれるのではないだろうかと思います。自分がやってきた研究を生徒に教えて、その生徒が、私がオープンキャンパスで講義を聴いたときと同じように興味を持ち、それを将来の職業にするということを想像すると、絶対にこの夢を実現させたいという気持ちになります。だから、私は自分が面白いと思った遺伝子についての研究を、教師という立場で多くの人々に伝え、その伝えられた人が、自分も将来そういう研究がしたいと思ってもらうことを夢として頑張りたいと思っています。

 遺伝子というとても広い学問の全てを研究に取り組んでいくためには施設がそろった最高の環境で研究するのが一番です。しかしその環境で研究するためには、高い学力が必要になります。今の私の学力では、まだまだ届きません。そう思ったとき、私は今のままではいけない、このままでは自分の夢など叶えられるはずもないと思いました。自分の夢を叶えることができるか否かは二年後に決まります。今の私の学力を上げる期間はもう二年しかありません。このことを深く心に留め、自分の夢が叶えられる環境で研究ができるように、残された二年を無駄にしないように努力していきたいと思います。

 

3組 男子

 僕の将来の夢は、科学者になることです。より具体的に言うと、生物学者として自然環境の保全に携わりたいと思っています。

 僕が最終的な目標と考えているのは、生態系の保全と地球温暖化の防止です。そのためには貴重な自然環境の保護と、二酸化炭素を減らすことが必要不可欠です。このうち前者は、ユネスコによる世界遺産の制定や、保護区の制定によってある程度実現できています。しかし、後者は現在の世界のシステムではほぼ不可能です。なぜならば、二酸化炭素を減らすためにはクリーンエネルギーなどによって化石燃料の排出を抑えなければなりませんが、抑えすぎると世界の、特に発展途上国の経済に悪影響を及ぼすからです。経済に悪影響を及ぼすことなく二酸化炭素の量を減らすためには、空気中の二酸化炭素を取り除くことができるような仕組みをつくることが最大の近道です。このような仕組みの研究や生態系の研究などによって、地球全体の自然環境の保存に貢献したいと思います。環境問題はすぐに解決しなければならない地球全体の大きな問題ですが、さまざまな要因が」混じり合った複雑な問題でもあります。クリーンエネルギーの開発や生物多様性といった学問的な分野だけでなく、国ごとの二酸化炭素排出規制の問題や、海面上昇によって沈んでしまう国があるという問題など、国家間の関係にも関わっています。私たちの生活にも、酸性雨や異常気象という形で、直接に関係しています。我々はそのことを認識し、この解決のために努力しなければなりません。僕は日本の科学技術の一端を担い、環境問題解決のために大きく貢献できたらいいと思っています。

 人間は、自分たちも自然の一部であるということを忘れかけているのではないかと思います。僕は他の人よりは自然に関わってきたと思いますが、それでも自然と常に密接であったわけではありません。都会で生まれ育った人ならば尚更そうでしょう。現代の自然とあまり関わらない生活が、人間も自然の一部であるという感覚を失わせているのだと思います。しかし人間は、自然なしでは生きていけません。僕たちが日々口にしている食べ物も自然の中から生み出されるものですし、空気ですらそうです。「持続可能性」という言葉を最近よく聞きますが、人間が自然の一部として自然環境と共存することなしには、人間の未来もないのです。どんな形であっても、将来は自然環境と人間の共存のために働ければ、僕は嬉しいです。

 

4組 女子

 私は周りに流されず、自分の確固たる意思で貫きたい夢があります。私は将来、世界の色々な場所に行きたいと思います。例えば、日本以外のアジア、ヨーロッパ、アフリカ、オーストラリア、アメリカなど、訪れたい国は数多くあります。

 私の夢は、国連職員として働くことです。理由は、社会的弱者を守りたいと思うからです。人の一生は短く、できることは限られています。私は将来、誰かの役に立ち、なおかつ「役に立っている」ということを実感できる職業に就きたいと考えています。元来、私は新聞やテレビで、どうしてアジアやアフリカの貧しい国の人々は、私たち日本人とは違って、生まれながらにして自分の将来が決まってしまっているのだろうと不思議に思っていました。私はその「違い」がどうしても悲しいと思えてなりませんでした。

 人は、恐らく自分さえ物事をポジティブにとらえて生き生きと過ごせば、幸福な人生が送れるのだと思います。しかし、私はそれでは自分の人生に満足できません。私が幼少の頃から今に至るまで見てきた、日本と生活水準の低い国との違いは心の中に植えつけられて離れません。私は発展途上国に暮らす人々が、私たちの国よりも劣っているとは全く思いません。しかし、生まれた国によって人の人生が大きく左右されるのは紛れもない事実です。国もそうですが、何よりも身近な環境や教育がその人自身を大きく変化させてしまいます。私はどの国に住んでいる人も平等に「やればできる」人間だと思っています。環境が人間の可能性を制限してしまっているだけで、やろうとする意思さえあれば、人は絶対に変わる心を持っていると信じています。私は将来、人に何かをやろうという意欲を持たせることのできる人になりたいのです。

 日本は終戦後、経済も生活も困窮を極めていました。しかし、曾祖父母、父母の世代で大変な努力をした結果、五十年前後で国を復興させ、大きな発展を見せました。現在、戦後の日本のような状態の国が沢山あります。例えばアジアやアフリカには貧困から抜け出したいのに、自力ではどうすることもできず、運命を受け入れるしかない人々がいます。私はそうした人々を救いたいのです。

 私は自分より弱い立場の人に優しくできる人に、強く憧れます。また一つのことを長い間ずっと思い煩わない人にもなりたいと思います。今日のことは今日でけりをつけ、明日はゼロからスタートし、嫌なことは忘れるか苦にしないようにしたいです。一生を通して、辛いときにも笑顔でいられるようになりたいです。

 

 

4組 男子

夢を語る会は、今年で4回目になります。中等部で漠然と抱えていた夢も、高等部に進学すると、進路といった具体的な現実と直面します。自分の成績と、志望大学のレベルを嫌でもつき合わさなければならなくなりました。

僕の夢は医師になることです。幼少期、たびたび熱を出す虚弱な僕を、お医者さんはあっという間に治してくれました。あの、優しい魔法の手を持つお医者さんに自分もなりたいという、単純な憧れから医師を志すようになりました。

小学生の時、大好きな祖父を癌で亡くし、その思いは更に強くなりました。本校を受験したのは、医科コースが設置され、筑波大学をはじめ多くの医科大学への高い合格実績を出しているからです。自分で中学受験をすることを決め、勉強してきました。本校に合格した日のことは今でも忘れることができません。

中等部では、なかなか成績を上げることができず、医科コースへの進学も叶いませんでした。苦手な英語、そして医科コースの必須科目である数学の勉強に、もっと積極的に立ち向かわなかったことをとても後悔しています。高等部に進学してからこの1年間、新たな決意を持って過ごしました。担任の先生が、僕の苦手な英語の担当の先生で、僕の苦手克服の大きな励みになって下さいました。大変感謝しています。冬休みには特に英語に重点をおいて復習をしました。

僕の夢は、ずっと変わることなく、小さな子供やお年寄りを笑顔にできるような医師です。多くの知識と経験を積んで、あっという間に、魔法のように怪我や病気を治せるような医師になることです。小さな子供が、お医者さんに注射をされて、痛くて怖い所だと思わないような診療所を開設したいと思っています。お年寄りが、気兼ねすることなく、心の不安を吐きだして、弱って疲れ切った体の痛みを少しでも和らげる場所となれる診療所にしたいと思っています。

僕はリーダーとなって大学病院で活躍できるような性格ではありません。ノーベル賞を受賞した山中教授のように研究を根気強く続けて、成果を上げる自信もありません。でも僕は地域の人々の役に立てるようになりたいと願っています。「あそこに行ったら、身体も心も元気になれる。」そのように、皆から慕われ、信用される医師になりたいです。

そのために、残りの高校生活は、目標とする大学に合格できる努力を一生懸命継続する所存です。中学受験に合格したときの感動を、今度は大学受験で味わいたいと思います。夢が夢で終わったら、それは妄想だったとしか言えません。夢を現実にしたい、と僕は思います。

 

 

5組 女子

 私は将来、研究者になりたいと思っています。何について研究するかは複数候補があって、細胞などの小さな世界から、宇宙という大きな世界まであります。以前からずっと気になっていたips細胞についての研究が去年、山中伸弥教授がノーベル賞を受賞されました。研究でいろいろなことを発見して、それが世界に認められることは、研究職の方々にとってはとても嬉しいことであろうと思います。私も将来、そのような研究に携わって、多くの人に認められ、多くの人の役に立ちたいです。今の段階ではips細胞は、まだまだ実用化するには問題点があります。例えば、ips細胞の癌化です。ips細胞の分化能力を調べるためにips細胞をマウスの胚盤胞へ導入した胚を偽妊娠マウスに着床させ、人工的にマウスをつくったところ、およそ20%のマウスにおいて癌の形成が認められたそうです。これは、ips細胞よりも万能性の低いES細胞を用いた同様の実験よりも異常に高い数値でした。この原因はすでにわかっており、癌化の抑制にも成功しています。この成功に大きく関わったのも、山中教授でした。しかし、癌化を抑えることはできたものの、作出効率が極めて低下するという問題が生じています。これから多くの人をips細胞を使って救っていくためには、作出効率を上げ、供給を多くしていく必要があります。ここで、ips細胞の倫理的問題が発生していることも忘れてはなりません。同一人物の精子と卵子を受精させ出産させることや、ある特定の人物を複数誕生させることが可能になるのです。このように答が出ていない問題に対しても、物事を深く考え、追究し、それまで誰も考えつかなかったことを考える人がいます。私は、これから大学に入って勉強していく間に、様々な人に出会い、いろいろな考え方や価値観を吸収していきたいと思っています。 ips細胞の問題点として、もう一つは、拒絶反応です。元になる細胞を提供した個体に戻しても拒絶反応が起こりうることが実験で確認されました。 以上のように、万能細胞と呼ばれるips細胞にも、まだまだ問題点はたくさんあり、実用化には遠いのが現状のようです。ですから私は、心臓や脳などの高度な機能をつくって、より多くの病気に対処できるようにしていきたいです。そのためには、大学で興味のあることはどんどん調べ、今までなされてきた研究を知り、様々な人と出会って多くの価値観に触れていこうと思います。将来、自分が好きな研究をするためには、研究の基礎をつくる必要があります。それをつくっていくためにも、好奇心を持って日々生活していきたいと思います。

 

5組 男子

 夢を語る会は、自分の夢について今一度じっくりと考える良い機会となりました。普段から自分が将来何をしたいか、どんな職につきたいかなどは心の片隅で大まかには考えているものの、それを思考の場に持ち出して深く吟味したことは少ないように思います。ですから、それを具体化、現実化して考えることができたため、この作文を綴ること自体に今、とても有意義な価値を見いだしています。

 僕は将来、国語科の教師になりたいと思っています。というのも、自分自身、物語を構想して小説を書くのが好きで時間があれば小説のプロットを作成したり実際に執筆したりしています。中学2年の時から始めたことで、最初は趣味程度の取り組みでしたが、最近は実際の作家の方の独特の表現技法を学んだり、詩的表現を拙いながらも駆使したりと、真剣に取り組んでいると自負しています。こうして書き述べているとまるで僕が作家志望のようですが、全ての表現芸術の職に就こうとしているのではなく、自分が表現することが好きで、まじめに努力しているだけです。確かに作家業で生活していければそれは願ってもないことですが、現実は相当、厳しいことであるのは分かっています。作家業は僕にとって夢ではなく一種の野望のようなものに過ぎません。本の読み手は人間ですから、相性が合わなければ妄想に終わります。

 それよりも、この3年弱の間、原稿用紙千枚近くの文章を書き溜めて1つ確信したことがあります。「国語力」は「読み手のスキル」にも「書き手のスキル」にも深く関係するということです。本が書ければ本が読めるし、国語の面倒な記述問題の解答も普通より容易に作成できます。次第に文字が全て記号にすら見えてきます。事実、小説の書き方を勉強してから僕は国語の成績がかなり伸びました。最初は趣味で始めたことであったのに、それが学習内容とつながったので言葉は少し悪いのですが得をした気分です。しかし本来、国語はそういう学問だと思います。本、いや文章が持つ魅力を最大限まで読みとることこそ本を楽しむことです。その手段が国語力だと思うのです。「読む」と「書く」の行為を通して人間の内面を表現する文化は素晴らしいものだと思っています。現代、物語の媒体はドラマやアニメ、漫画など直接的に人間の感覚に作用するものが増えています。しかし本を読んで、文字から自分で読解するからこそ得られるものもあります。その楽しさを後々の世代にまで伝える仕事を僕は担いたいです。国語は感性を磨く学問だと思います。それを人に教えられるようになりため、まずは自分の感性を鋭いものに磨き上げ、視野もより広げていきたいと思います。

 

 

組 男子

 僕は将来、薬剤師になりたいと思っています。

 僕が薬剤師という職業を知ったのは中学1年生の時です。その時まで僕は、深い理由もなく医者になりたいと思っていました。しかし、僕が興味を持ったのは医学に関係するようなことではなく、むしろ薬学に関係するようなことでした。それでも中学生になるまでは医者になりたいと思っていましたが、中学生になってからは、自分が興味を持っていることが医者の仕事とは関係ないのではないかと思うようになりました。そんな時に父から薬剤師という職業があることを知り、どんな仕事があるのかということを調べたことで、医者ではなく薬剤師になりたいと思うようになりました。

 僕がなりたいと思っているのは薬剤師の中でも、ドラッグストアで働く人や医者の処方箋に従って調剤する人などではなく、新薬を研究し開発です。自分が開発した薬を世の中に広めることができれば、それだけで多くの人を手助けしたということになると思います。自分の好きなことをするだけで多くの人の助けとなるということが、僕が薬剤師を目指したい理由です。

 しかし、新薬の研究・開発をする仕事をすることができるのは一部の人だけです。その中に入るために今できることはレベルの高い大学に入学することができるような学力を身につけることです。今、努力すれば可能性は高まり、逆に努力しなければ可能性は低くなってしまいます。将来、約40年仕事をすることになると思いますが、僕が今まで過ごした時間よりも遙かに長いです。今、楽をして40年間苦労するよりも、今、努力をして40年間自分のやりたい仕事ができるようにすることの方がはるかに充実した人生を送れます。将来、後悔することがないように、楽な方へ流れず努力していきたいと思います。

 

 

6組 男子

 僕は今漠然とした夢を二つ持っています。一つ目は理工系の企業に就職することです。理由は数学と物理が好きだからです。その中でも僕は開発や研究を行っていきたいです。二つ目は教師です。僕は、この江戸川学園取手中・高等学校でまだまだ未熟ですが大きく成長できたと思っています。その最大の要因は江戸取の先生方のご指導です。つまり教師という職業は生徒をより良い人間に成長させ、社会に送り出すことができます。その分、責任も大きく、教師がしっかりしていなければそれを見て育つ生徒たちも誠実な人間にはなっていけません。教師になれるよう責任感があり自立した人間を目指していきたいです。また、教師という職業は、私立を除けば公務員です。不況の中で安定して収入を得ることができますから最近は教師への人気が高まっています。教員採用試験を突破できるような学力、人間性をしっかりと身につけていきたいと思います。

 以上の二つの職業を実現させるためには、学力が必要です。そのために国立大学の理工系に進みたいと思っています。しかし、今の僕の成績では到底不可能です。そもそも僕は周りの人に比べて学習時間がとても少ないので、まずそこから改善していきたいと思います。また得意科目も必要です。僕の好きな科目は数学と物理です。この二つを得意科目にできるように毎日計画的に勉強していきたいです。僕の夢は学力も必要ですが心力も必要です。心力とはその人の人間性、忍耐力を指します。ぼくは今、部活動に励んでいます。好きだからという理由だけでなく己を強く逞しい人に磨いていくためです。強くとは何事にも負けない忍耐力で、たくましいとは力強くおおらかということを指します。

 まだまだぼくには多くの課題があります。これらをこの江戸川学園で一つ一つ克服して人間として大きく成長できるように過ごしていきたいです。

   

7組 女子

私は将来、大学で知的財産権について学び、レコード会社や放送関連などの会社に就職し、コンテンツビジネスを法律面から守っていく仕事がしたいと思っています。コンテンツビジネスとは、放送やインターネットで胎教される文章、音声、動画などの情報、アイドル、俳優などの写真やアニメキャラクターの著作権を扱うビジネスです。インターネットやスマートフォンの普及により、コンテンツビジネスは活発になってきています。最近では、ダウンロードの法律による規制が強くなり、私達がいつ法律に違反してもおかしくない状況です。動画を簡単にダウンロードするためのアプリケーションやウェブサイトも増えてきています。

なぜ、そのような職業に就きたいかといえば、私自身がアニメーションを見たり、音楽を聴いたりすることが好きだからです。自分が好きなことと、興味があって学びたい法律とが結びつく職業があることを最近知りました。よく動画サイトにアクセスするのですが、自分の好きなアーティストの曲やアニメーションが無断でアップされているのを見るたびに、とても悲しくなります。一見、色々な人が無料でその曲を聴くことができ、アニメーションを見ることが出来るのは良いことかもしれません。しかし、それはCDやDVDという本当はお金を出して買ったり借りたりできるものの内容を無料で見られるようにしていて、万引きを助長しているのと同じだと思います。見ている側も同様に万引きしているのと同じで、結果として音楽やアニメーションの制作者側を傷つけていることになります。コンテンツビジネスはまだ新しい分野で企業や制作会社も守秘義務事項が多いせいか、その分野の法律に関する専門家はまだ少なく、消費者や学生も「法律を使ってコンテンツビジネスの分野で働く」ということに関しては、関心が薄いようです。

このように、まだ関心の高まっていない分野だからこそ、やりがいがあるように思えます。アイドルやアニメーションのグッズを出す際に、許可を求めたり、出したり、番組で歌を流したり、着うたや着メロの販売に関してもこの仕事は絶対に必要だと思います。私が就きたいと思っている仕事は、アーティストの方々や番組、アニメキャラクターや制作者の方々を守るための正義感溢れる仕事だと思います。著作権を守らない人が見えない敵となります。著作権のあるものは正しい方法で入手したいし、してもらいたいと思います。

私は、昨年まで夢が無く、どのようにすればよいか途方に暮れていました。しかし、好きな者と学びたいものが結びつけられる職業が見つけられて良かったと思います。

 

 

7組 男子

 夢について考えることは、初めてのことではありませんが、今回の夢を語る会を終えて僕は改めて夢について考えることが出来ました。去年ともまた違った面から考えることができるようになったと思います。

僕の夢は警察官になることです。警察官という仕事は、とても責任のある仕事でだれでもなれるという仕事ではありません。警察官として大切なことは、悪を絶対に許さない心と、国民を守る優しい心だと思います。最近では、ニュースなどで警察官の不祥事が報道されることが多くあります。そのため、警察官への信頼は失われつつあります。僕は、それはとても悲しいことだと思います。警察官の一部の失態によって、全体のイメージが下がってしまうことは、あってはならないと思います。僕はそういう警察官にならないように、しっかりと法律を学び、江戸取での心の教育を活かしていきたいと思います。

そのためには、自分の心の成長が不可欠です。しかし、それだけでは、人々を守ることは出来ません。警察学校などでは柔道や剣道のような武術を学ぶことも必要です。心も体も強い警察官になるために、今からでも基礎体力をつけることが大切だと思います。そして、僕は中国語や韓国語などの英語以外の他の言語も学びたいと考えています。最近は中国人や韓国人が日本に来ることが増え、それに伴って犯罪を起こすことも少なくないからです。そういったときに言葉が通じないのでは、話になりません。語学はとても重要だと思います。話が通じる人がいるのといないのでは、捜査に大きな影響を与えます。話が通じる人が1人でもいれば、とても負担が軽くなるはずです。これからの時代は、国際化がさらに進んできます。外国人と日本人の揉め事や外国人による犯罪はさらに増えていくと思います。現場で頼りになる警察官になりたいと思います。そのために、今できることは、基本となる英語をしっかりと勉強していきたいと思います。そして、大学では英語以外の外国語を専攻したいと思います。こう考えると、僕は今からやるべきことがたくさんあるということに気が付きました。今の勉強も決して無駄ではないと改めて感じることが出来ました。そして、心豊かな警察官を目指していきたいです。夢を語る会でお話してくださった先輩方のことを思い返してみると、その職業に就くことが夢ではなく、その職業に就いてからのことが夢であったと話しておられました。そして、それを実現すれば、新たな夢が見えてくるということもわかりました。僕の現時点の夢は、警察官になり、国民を守り、警察官の信頼を取り戻すことです。そのために日々努力していきたいと思います。

 

 


8組 男子

 文章をふくらませて書くということは実に難しいことで、普段からものを書くことになれていないとできないことだと思います。また、ただ単に駄文を連ねていればよいというわけではなく、流れを無視せずにわかりやすい文章構成にすることが重要です。江戸取で出されるロングノート等の課題をこなす際、これらの文章力がかなり鍛えられます。毎回苦労しますが、そのたびに自分の夢に近づいているようで嬉しいです。

私は、将来、物書きになりたいと思っています。小学生の頃から読書が好きで仕方がなく、いつしか物書きになることを夢見ていました。

 幼少期、すでに運動が苦手であった私にとっての毎日の楽しみは、絵本の読み聞かせの時間でした。「こどものとも」という月に一回送られてくる絵本誌を、夜寝る前に読んでもらうのが日課でした。そんな私が初めて触れたファンタジー「ハリーポッターシリーズ」は、私のものの考え方に大きな影響を与えてくれました。当時小学一年生だった私は、主人公ハリーが繰り出す数々の魔法呪文にあこがれました。ところが、私は魔法使いでも何でもない、ただの女の子でした。そこで目を向けたのが、物語の書き手でした。私が作家という職業を知り、意識し始めたのはこの頃からでした。

 私の一番尊敬する作家は昔から、JK.ローリングさんですが、彼女の本しか読まないわけではありません。本のジャンルもファンタジーに限らず、ノンフィクションや随筆、SF小説にも目を通しました。その結果、それぞれの書き手の伝えたいことが読み取れるようになり、多くのジャンルに触れることで、知識を深めることにつながりました。

 文章力とは、書いた文の量に比例するだけではなく、読んだ文章の量も影響するのだということを、私は身をもって感じました。小学五年生の頃のことです。国語の授業の一環として、オリジナルの物語を書けという課題が与えられました。私は普段から人一倍本を読んでいたので、大まかな展開さえ決まれば後は簡単に書けました。一方、本嫌いのクラスメートたちは、苦戦しているようでした。本を読み慣れていると、展開のパターンにも通じ、語彙力も上がることが感じられました。語彙力のおかげで、多彩な表現もできているという実感がもてました。

 文章力を上げるということは、物書き以外の職業にとっても重要なことだと思います。報告書や日誌を書く時に、読み手のことをよく考えてよりわかりやすく伝えるために必要な要素だと思います。

 江戸取に入って、たくさん書く機会を与えてもらっているので、それを十分に生かしたいと思います。自分の物書きへの夢に向かって一生懸命努力し続けたいと思います。

 

8組 女子

 人の役に立つことができるような仕事に就きたい。僕はそのような漠然とした夢を小さい頃から持ち続けていました。そして、その具体的な将来の夢が定まったのは、中学生になってからのことでした。その将来の夢とは、医者になるという夢です。実は、小学校4年生の春に、重い病気にかかって、1ヶ月ほど入院した後にも、将来医者になるのも悪くないと思ったことがありましたが、自分には人の命を預かるようなことはできないと、その時は諦めました。しかし、ある日、その医者になるという夢が一気に再燃しました。その日は、珍しく部活動がなく、普段よりも早く帰宅しました。そして、何気なく母が見ていたドラマを見ていると、そこには一人の患者を懸命になって救おうとしている医者や看護師たちの姿が画面に映し出されていました。普段の僕は、テレビやドラマなどに生き方や物事の考え方が影響を受けることは滅多にないのですが、なぜかそのシーンだけは僕の中でずっと残像のように残り続けていました。その理由はよくわかりません。しかしながら、そこからまた、いや、以前よりも強く、尊い人の命を救うということの素晴らしさを感じ、医者になりたいという意欲がわき上がってきました。その日から、医者になるにはどうしたらよいのかを考える日々が始まりました。それまでは、公立の伝統のある進学校に進学しようと考えていました。しかし、その高校の医学部への進学実績は、あまり良くありませんでした。そこで僕は、江戸取を志望することに決めました。そして念願だった江戸取へ合格することができました。その公立高校も受験し終えた後、僕は江戸取に進学することをいつも支えてくれた先生に伝えました。すると、学年主任や担任の先生は、「わざわざ江戸取に行かなくても十分じゃないか」と言いました。しかし、僕は少しでもレベルの高い環境で勉強をしたかったので、親に無理を言ってまでも取手に引っ越し、江戸取に進むことに決めました。こうして僕は、たとえ他人に反対されても僕自身の中で高見を目指すには最善だと思うような進路へ進むことができました。場は整いました。後は自分がどれだけ努力していくかで僕の将来は大きく変わっていくと思います。

 将来、僕は原因不明の心臓病に関する研究と臨床を両立した医者になりたいと思っています。それは、僕自身も小学生の頃の病気の後遺症のような形で、心臓が他の人と比べると健康だと言えないからです。僕自身がそういう心臓の病気にかかっているからこそ、患者さんの気持ちが理解できると思います。臨床の場に立っているからこそできる研究、あるいはその逆もあるのではないでしょうか。僕はそう信じています。

 さて、研究と臨床を両立できる医者になるにはどうしたらよいのでしょうか。一般的には、旧七帝大の医学部に合格しないとそのような医者になるのは厳しいようです。今、僕がそのレベルの医学部を目指すレベルには届いていません。しかし、僕はお金や名声、幸せな生活のために医者になりたいのではなく、僕と同じような病気になった人たちを一人でも多く救うために医者になりたいのです。そのような医者になりたい人間が、大学受験ごときに躓いていては何も始まりません。この先も、医者になりたいという強い信念のもと、勉強に一生懸命励みたいと思います。

 

9組 女子

 私には、子どもの頃からの夢があります。小さい時から医学に興味があり、将来は医療関係の仕事に就きたいと考えています。

 小学生の頃は、養護教諭になりたいと思っていました。怪我をしたり、具合が悪くなったりしたときなど、保健室に行くと、とても優しく接してくれて、手当をしていただきました。それだけではなく、時には、色々な相談にも乗っていただきました。そのような、子どもに優しく接する養護教諭になることが夢でした。

 それから数年後、祖父が食道がんになり、大学病院で食道摘出の手術を受けたときは、外科医になりたいと思いました。食道切除という大手術をしたにも関わらず二週間という短期間で退院することができたことに驚き、医療技術に感銘を受け、医師という仕事の素晴らしさに感動しました。祖父の手術や治療内容にとても興味を持ちました。それからテレビで、医療のドキュメンタリー番組を観て、様々な方法で手術をして病気の人を助けている医師の姿に、人の命を救うことは素晴らしいことなのだと思いました。

 また、日本や海外のテレビの医療ドラマに影響されて、フライトナースや麻酔医などのような職業などにも憧れました。

 今の私の夢は、薬剤師になることです。その思いは、東日本大震災の時に報道されていた医療スタッフの方々の活躍する姿を見てからです。私も人のためになる、人の役に立つ仕事がしたいと、さらに強く思うようになりました。それ以来、医療に携わりたいという夢は、はっきりとした目標に変わりました。震災のときは、自分たちも被災者なのに、大切な薬が津波に流されてしまったり、家に取りに行くことができなかったりした人たちのために、相談や処方をしていた姿が印象的でした。数多くの種類がある薬の中から色や形だけで判断することができることは、とても素晴らしいことだと思いました。

 薬剤師になることができたら、大学病院に勤務したいです。そして、医師・看護師・管理栄養士などのチーム医療に加わり、色々な分野の専門家たちと一緒に患者さんのために全力を尽くしていきたいと思います。

 江戸取は、薬剤師になりたいという人が多いと思うので、互いに同じ目標に向かって、夢が現実となるように、がんばっていきたいと思います

 

9組 男子

 小学生のとき、上野の国立博物館の特別展によく行きました。ロボットなどの展示会や体験会の情報を入手すると必ず行きました。日本科学未来館、筑波宇宙センター、産総研にもよく行きました。2005年の日本国際博覧会では様々な世界の最新技術の展示を見たり、体験したりしたことは素晴らしかったです。僕が最も見たかったワカマルやパペロも見ました。最新のロボットを見たり、製作したり研究しているところを見ると胸が高鳴ります。その後、科学に関する本を買ったり、体験会に行ったりしたことで興味がわいてきました。中学生のときには、クレファスというところに行き、色々なことを学びました。大会にも出ました。その大会は国際大会にも進めるものであり、プレゼンテーションもやらなければなりません。それらの経験を通じて将来を模索することができました。ロボットクリエーターやプログラマー、パソコン関連の仕事に就きたいと思います。

 私は工学系の大学に入り、パソコン関連の仕事か研究職に就きたいです。パソコン関連の企業はレベルが高く、自分の好きなことができるような場ではありません。このような職に就くにはトップの大学に行かなければなりません。大学に行って博士号をもらって研究職に就くのも難しいかと思います。今、私がやりたい職業は高度なものばかりです。クレファスでは3人のグループでFLLの大会に出て、こういう職は強い探求心が必要なことがわかりました。失敗してもあきらめないこと、それを成功に導くことが必要です。また、どんな仕事でも多いのですが、特に理系の仕事であるプレゼンテーション、発表はとても大切です。資料をつくることは得意ですが、発表すること、説明すること、文章をつくることはこれからもたくさん機会があると思います。人の前に立って何かをやることは苦手ですが、今、総合学習でやっているようなプレゼンテーションをしっかりがんばって練習したいと思います。克服していきたいです。

 自分のやりたい職業に就くにはある程度の大学は卒業しなければなりません。もう高1の生活も終わりに近づいており、大学入試まで残すところ二年となりました。自分が人生を楽しく過ごすためにいい形で社会に貢献できるようになりたいです。自分の夢はとても高く、実現できるかどうかはわかりませんが、最終的な目標の前に定期テスト、外部模試での結果を出したいです。目標を立て、結果を大学受験までに出せるようにします。