演奏会「クラシック・バスカーズ」の感想

 

 

1組 女子

 私は今回クラシック・バスカーズの演奏を聴いて‘音楽’とは音を楽しむことなのだととても強く感じました。

 私はオーケストラや吹奏楽と言ったたくさんの種類の楽器を用いて演奏する音楽をよく聞きます。なので、今回の演奏会は私にとってとても新鮮なものでした。笛は私たちの吹いたことのあるリコーダーから中国の楽器や見たこともない不思議な形や音のする楽器まで多種多様でした。どんな音がするのかな。あれはどんな場面で使われるのだろう。演奏が始まる前から私はワクワクドキドキしていました。また、アコーディオンは音域も限られてくるし、何より音質が常に同じなのでそれと笛の二つの楽器だけでどのようにオーケストラやピアノなどの曲を表現するのかとても楽しみでした。

普段私たちがクラシックを鑑賞するとき、演奏中は一言も言葉を発さず、静かに聞くというイメージがあります。しかし、今回の演奏中、私たちは終始笑い声が絶えませんでした。クラシック・バスカーズの二人は聴覚的、視覚的に私たちに音楽を訴えてきました。私は吹奏楽部に所属していていつもは演奏を聴く側ではなく演奏をする側にいます。私たちはいつもよい演奏を届けようと、つまりよい音楽の‘音’を届けようとしています。しかし今回の演奏は‘音’はもちろん、色々な小道具、表情、身振り手振りを用いてとても面白く私たちを魅了しました。音はもちろん大切だけどやはり吹き手の楽しさが伝わってくる音楽は本当に素敵だなと思いました。音楽は私たちを元気にさせてくれる大きな力を秘めています。普通に聞くだけでももちろん元気になる演奏でしたがユーモアを交えた演奏にとても元気をもらい、とても幸せな気持ちで演奏を聴くことができました。

クラシック・バスカーズの方々、素晴らしい、ユーモアあふれる演奏、本当にありがとうございました。

 

1組 男子

今回、クラシック・バスカーズの演奏を聴いて、「音楽」の幅広さに気づくことができ、そして、僕は「音楽」の表現方法には二つの種類があるのではないかと考えました。

 まず一つ目は、楽譜に対して忠実に従うという演奏方法です。僕は三歳ころから今までピアノを習ってきましたが、ずっとそのように演奏してきました。楽譜に対して忠実に従うというのは、その楽譜に書いてあるテンポ強弱、その他の演奏に関する記号や、作曲者の特徴、その曲が作られた時代背景を理解しそれらを考えて演奏することを意味します。そうすることで、その曲の一つ一つの区切りを見極め、その場面ごとに作曲者が想像した風景を類推することができ、それを音として表現することが可能となるのです。

 二つ目は、クラシック・バスカーズのお二人が演奏なさっていたように、曲のオリジナルを考える、という演奏方法です。僕はこのような「音楽」の創り方があるということを、今回のクラシック・バスカーズを通して初めて理解しました。これは、演奏する人も見ている人も楽しめるというメリットがあり、目と耳の両方で「音楽」を味わえるというのは斬新で、とても興味深かったです。また、お二人ともユニークで、個々人の特徴が大変際立っていました。マイケル・コプレイさんは、2030種類以上の笛を扱い、お笑いでいう「突っ込み」の役割を担い、イアン・ムーアさんはアコーディオンを扱い、お笑いでいう「ボケ」の役割を担っていて、お二人の相性が抜群で、息が合っていました。笛もアコーディオンもどちらも難しい楽器だと思います。僕は昔、笛を一度だけ吹かせてもらったことがあるのですが、息の入れ方が難しく、まともに音を出すことができませんでした。アコーディオンも蛇腹を伸縮させるのと同時に、右手で鍵盤を押して、左手で和音を奏でるといったととても難しい楽器だと思います。これらの楽器を演奏しながら、愉快な表情や身振り手振りを交えることができるなんて、とても素晴らしく、感動しました。

 僕が考えた演奏方法にはある一つの共通点があります。それは両方とも「音」を「楽」しむことができる、ということです。僕が考える「音楽」とはまさにこのことを表しています。「音」を「楽」しむということは、音楽の知識がなくても可能なことです。だからこそ、「音楽」というものは人々に愛されるのではないでしょうか。

 現在、音楽の世界では、Jポップやロックなど様々な曲の種類が存在します。そのすべてにおいて「音」を「楽」しむということは可能になっています。僕は、いままであまり、クラシックを聴いたことがありませんでしたが、今回のクラシック・バスカーズを通して、クラシックにおいても「音」を「楽」しんでいきたいです。

   

2組 女子

私は幼い頃から音楽に親しんでおり、コンサートを聴いたりすることが好きなので、今回の演奏会をとても楽しみにしていました。

 そして、ついに演奏会が始まりました。まず最初に、私はビックリしました。なぜなら、私が想像していた演奏の方法とは全く違っていたからです。その方法とは、たくさんの楽器や音を使う、というものでした。今までに見たことのない笛や、アコーディオンそして声色なども使っていました。今回の演奏会ではオーケストラのための曲である「ボレロ」をはじめとして、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」などが演奏されましたが、今までに聴いたことがある演奏とは一味違う、でもとても楽しめる演奏会でした。まさに、あのお二人は「たった二人のオーケストラ」と呼ぶにふさわしいと思います。

 私は、今回の演奏会でたくさんのことを感じ、そして学びました。一つめは、音楽は世界共通のものであり、どんな人でも音楽に感動させられることがあるということです。今回の演奏会に出演したのは、イギリス人の方でした。日本語が話せなくても、楽器を通して私達と感動を共有することができました。また、音楽的な描写を分かりやすくするために、傘などの小道具を使っていました。このことにより、皆が想像しやすい音楽となっていたと思います。そして、大きな拍手が、私達江戸取生の感動を表していたのだと思います。二つめに、演奏している自分自身が楽しまなければならないということです。演奏していた二人はとても楽しそうに見えました。私達もとても楽しく、時には笑いが起こったりもしました。演奏会の後、皆楽しかったと言っていました。

 私は今回、とても心を揺さぶられた気がします。音楽は、実はとてつもない力を持っているのだと思いました。音楽を奏でる本当の意味は何なのか、ということの答えを発見できたと思います。同じ音楽奏者として、音楽を通してたくさんの人を笑顔に、そして元気にできるようになりたいと改めて実感しました。また、音楽に限ったことではなく、日常のふとした生活の中の場面においても、人の役に立ったり、何か人の為になったりすることができたのなら、これ以上の幸せはないように思います。今回の演奏会で得た大きなものを胸に刻み、これからも努力していきたいと思います。

 

2組 男子  

「クラシック・バスカーズ」と聞いてどのようなものを頭のなかに描くでしょうか。直訳すれば、「古典音楽の大道芸人」になりますが、それをオーディトリアムで実際にこの目で見たとき、自分の想像を遥かに超えていた演技をお二人は見せてくださったのです。人数は二人、アコーディオンと笛使いでした。アコーディオンの方は、まさに欧米の芸人そのものである印象を強く受けました。笛使いの方も、何種類もの笛を操ることができ、時折大道芸人の面も見せることで、更に会場を盛り上げてくださいました。お二人はともに楽器を道具として扱っているように見えず、まるでからだの一部であるかのように自在に表現していました。これができれば十分に立派な音楽家であると言えますが、楽器を使うだけではまだ物足りないと思ったためか、個性を引き出せるよう大道芸人という要素も加えたのかもしれません。そのため、よく考えてみればかなり難しいような演技を、彼らは全く焦りもみせず、むしろ余裕を感じました。 さて、今回の演技の細かい部分を思い出してみましょう。まず楽章の間に一切間がなかったことです。演技中に音が消されているときも芸を強調するためくらいで、その他で音が途切れる、ということはありませんでした。これが大道芸の特徴のひとつなのだと思います。次にアコーディオンの音色の豊かさです。欧米人で声が高い男性は比較的多い傾向にありますが、この方は元から声が極めて高く出せたのか、少し練習をして音域を広げていたのかは私には分かりませんが、どちらにしても記憶に強く残る声の持ち主であることに変わりありません。そして一番忘れられないのが笛使いの方の演奏の凄さでした。笛はそれぞれ同じ音でも、一つひとつ指の押さえ方が少し違うはずなのに、それが何十種類も迷わず操れるところ。そのうえ指の動きが速くても音は乱れないところ。そして一時間、終始笛を吹いても疲れが全く見えないところ。これらはやはりプロの成せる業だと感じました。

 今回の「クラシック・バスカーズ」はえどとりイベントでは珍しい類いのものです。会場にもたくさんの笑いを運んでくださり、一足早い忘れられないクリスマスイベントとなりました。いつかまた彼らの演技が見られることを楽しみにしています。

 

3組 女子

私は、この江戸取に入って、様々な演奏を聞く機会がありました。しかし、クラシックバスカーズの演奏は今まで私が体験したことのないものとなりました。

 最初、舞台には大きなテーブルが置いてありました。その大きなテーブルの上には、これからまるで手品が始まるのではないかと思うくらい、カラフルな小道具やさまざまな楽器が置いてありました。これから、どのような演奏になるのか、想像することができなかったので、とても楽しみに演奏がはじまるのを待っていました。

 クラシックバスカーズは、たった二人だけのオーケストラです。今まで見てきたどのオーケストラより人数が少ないです。けれども、マイケルさんは三十種類以上の笛を、イアンさんは二台のアコーディオンを駆使して、次から次へと様々な楽器を使って、演奏していきます。人数が少ないことが気にならないほど、様々な音や音色がホールに響きました。そして、マイケルさんが様々な楽器を駆使している隣では、イアンさんが、面白く愉快な身振りや表情で私たちを楽しませてくれました。イアンさんの行動は予測不可能なので、イアンさんから目が離せません。イアンさんとマイケルさんの二人のやりとりは、テンポが良く、まるで外国のコメディーを見ているかのようでした。

 クラシックバスカーズは私の中の様々な常識を変えてくれました。オーケストラとは何十人もの人々が椅子に座って演奏するもの、また、演奏は静かに聴くものだと思っていました。しかし、クラシックバスカーズは違いました。ホールの中は常に笑いが絶えず、私も演奏会で、あのように笑うのは初めてでした。耳だけでなく、目でも楽しめる演奏会だったと思います。

 今回のクラシックバスカーズの演奏では、どれもが一度は耳にしたことのある有名な曲ばかりでした。クラシックをあまり聴くことのない私でも、ほとんど知っている曲でした。一曲一曲が長くなく、次々と曲が変わっていきます。また、ロッシーニの「猫の二重奏」という曲では、猫の鳴き真似をしていて、本当に「猫の二重奏」という名前にぴったりの演奏だと思いました。また、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」という曲の時は、実際に人形をイアンさんが使って見せてくれました。そして、私が特に印象に残っているのは、ベートーヴェンの「交響曲第九番」という曲です。有名なフレーズを様々な楽曲で次から次へと演奏していくので、同じ「交響曲第九番」という曲が、次々と変化していく様子が面白く、今まで聴いたことのない「交響曲第九番」だったと思います。

 私は、クラシックバスカーズの演奏を聴くことができ、とても楽しい時間を過ごすことができました。また、演奏を聴く機会があれば、是非聴きたいです。

 

3組 男子

 今回、バスカーズの音楽講演会を聞いて、本当にすごいと思いました。序盤から終盤まであれほど早い曲調の曲を目隠しした状態のまま笛で吹いたり、手元を見ずに奇妙な声を上げて踊りながらアコーディオンを引いたりと目が離せませんでした。

 特に驚いたのは、三本も笛らしきものを口にくわえながら、同時にいろんなことをこなしていたことです。とにかくやることの一つ一つが、意表をついていて、たくさん笑わせられました。今まで見たことのある音楽講演会もとてもよかったのですが、今回のバスカーズの音楽講演会は、一番印象に残りました。

 正直に言うと僕は、クラッシックがあまり好きではありません。音楽を聴くこと自体は、すごく好きで、良く音楽プレーヤーで聞いたりするのですが、僕が聞く曲は、大体歌詞があるものばかりで、クラッシックのように歌詞がなくてゆったりしている曲はあまり聞かないのです。そもそも、クラッシックを聞いていると、僕は、ボーっとしてしまい眠くなってしまうのです。だから毎回の講演会で、聴いている時も、最初は、すごいなと思いながらだんだん眠くなっていって、やがて眠気を我慢するのに必死になるというのが毎度のパターンでした。今回の音楽講演会も始まる前は、また、そうなってしまうかもしれないと思って気を付けなければならないなと身構えていました。しかし、最初から終わりまで、大変興味を惹かれる演奏ばかりでした。また音楽を奏でながら面白いパフォーマンスを織り交ぜていて、聴いていることが全く、苦ではありませんでした。そのため、今までなら一回は、うとうとすることがあるはずなのに、今回は一度もそういうことありませんでした。しかし、改めてクラッシックもすばらしいなと今回のバスカーズの音楽講演会を通じて思いました。これからは、クラッシックも積極的に聴いてみようと思いました。 

 

4組 女子

今回は、今まで鑑賞してきたコンサートとは違った感動を覚えました。クラシック音楽というと、格式ばった上品な音楽というイメージがありました。しかし、今回は単純に音楽を聴いて感動するだけでなく演奏者の観客を楽しませようという熱意が伝わってきました。

 クラシックはとても大勢の人が多くの楽器を持って一つの曲を奏でます。しかし、今回はたった二人で見事な演奏を披露してくださいました。演奏されたのはどれも、「名曲」と呼ばれるものばかりでしたが、普段聴いているクラシックとは全く別の曲のように感じられました。しかし、そこにあるクラシックらしい上品さは全く失われておらず、まさにプロの技であると思いました。そのため知らない曲が入っていてもユーモアあふれる演奏で飽きることはありませんでした。

現代では様々な演奏家や楽団がクラシックの名曲をカバーしていますが、これほど素晴らしいアレンジは聞いたことがありませんでした。いまの素晴らしいという言葉にはもちろん演奏が素晴らしいという意味も含まれていますが、それ以上に僕が言いたいのは「音楽を通して人を笑顔にする素晴らしさ」です。人は面白いことや楽しいことがあれば笑顔になります。笑顔を自分で作ることは簡単です。しかし、笑顔に「させる」ことは、笑顔に「する」ことよりも何倍も難しいことだと思います。また、音楽で人を笑顔にすることはさらに難しいと思います。特にクラシックは上品さが伴う音楽ゆえに上品さを欠くことなく、人を笑顔にする演奏をするのは至難の業です。

 それを考えると、お二人の僕たち観客が見えないところでの苦労や工夫がよく伝わってきました。それはプロの演奏家として人の何倍も苦労しなくては成し遂げることができないものだと思います。音楽についてここまで深く考えたことは今までありませんでした。今までは演奏を聴いて「素晴らしかった」という感想しか残りませんでしたが、演奏者の苦労など目には見えない人々の絶え間ない努力が少しずつですが分かった気がします。

 「合縁奇縁」という言葉があります。これは、すべての物事は不思議な縁によるものだということです。つまり、江戸取りに入学してこの演奏を聴けたのも何かの縁だと思います。これを機にもう少し深くクラシックの世界へ足を踏み込んでみようと思います。

 最後に、この度わざわざ演奏に来てくださったクラシック・バスカーズのお二方にはこの場をお借りして心よりお礼申し上げたいと思います。素晴らしい演奏と感動をありがとうございました。

 

 

4組 女子

トルコ行進曲から始まり、クリスマスの雰囲気を漂わせながら、最後まで楽しいステージでした。次はどんな楽器で演奏するのだろうかとか、何をするつもりなのだろうとか、色々考えながら聴いていました。

 ボレロは私の好きな曲のひとつで、二人だけでどのような演奏をするのか楽しみにしていたのですが、楽器を持ち替え、二人だけでこんなにも幅のある音楽を創れるのかと思い、本当に感動しました。ほとんどずっとリズムを刻んでいたイアンさん。

 また、くるみ割り人形も私の好きな曲です。初めて生のオーケストラ演奏を聴いたとき、アンコールで「ロシアの踊り」を演奏して下さったからです。今回もまた、生のくるみ割り人形が聴けて嬉しかったです。特に「アラビアの踊り」の演出が素敵でした。「花のワルツ」は私の演奏している楽器が目立つ曲だから好きなのですが、その部分がどうなっているかというより、「タタタッタ」という部分が面白くて印象にあります。曲に合った笛を使っていて、あの素敵なバレエ音楽の情景が思い浮かびました。

 私は普段大人数の中で演奏していましたが、クラシック・バスカーズのような演奏も、いつかしてみたいと思いました。音楽をよく知らない人に音楽の楽しさを伝わるのは、とても難しいことだと感じています。クラシック音楽が好きだと言っても、あまり理解してもらえないことが多いです。だから、親しみやすいクラシック音楽の形は、単純に良いと思いました。

 マイケルさんの笛の技術は素晴らしかったです。音楽の時間のリコーダーでは指が回らなくて苦労しています。フルートは音すら出ませんでした。どれだけ練習を重ねるとあんな演奏ができるのでしょうか。演奏を、話の面白さでごまかしていないところが素敵です。

 最後に、クラシック・バスカーズのお二人には、勇気をもらいました。音楽の形式は自由で、たった二人でもあのように情熱溢れる音楽を創れることを知ることができて良かったです。

 

5組 女子

 今まで、私はクラシック・バスカーズというグループを知りませんでした。今回、初めて演奏を聴いて、とても楽しい気分になりました。今まで、江戸取で音楽会を聴いて、ここまで楽しい気持ちになったのは初めてです。

 音楽の力というものは本当に素晴らしいものがあると思います。悲しい時、辛い時、楽しい時、嬉しい時、どんな時でも自分の好きな音楽を聴けば元気が出るし、励まされます。今回の二人の演奏はまさに人々を元気づけるようなものばかりでした。それも、クラシックという普段私達にとって手が出にくい、何となく敬遠しがちな音楽にもかかわらずです。

 私は芸術選択の授業で音楽を選択しています。ですから、授業などでもクラシックを聴くことがあります。そのとき、良い曲だと感じることはありますが、結局いつもどのような曲だったか忘れてしまいます。しかし、今回の演奏は比較的知っているものばかりで、記憶にも残りやすかったです。特に、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」は前にバレエを観に行ったことがあり、そのときの感動を思い出しました。すごく曲の中に入っていきやすかったです。

 そして、今回はたくさんの笛が使われていたのも特徴的でした。名前を知っているものから、生まれて初めて見たようなものまで様々な種類がありました。外見だけでなく、笛、と一括りにしてしまうのがもったいないほど、色々な音色があって新しい世界が広がるような気がしました。

 何よりも、今回の演奏会では私達を楽しませてくれるだけでなく、自分たちも楽しそうに演奏していることがとても印象的でした。相手を楽しませることは難しいことではないのですが、自分も楽しくする、ということは非常に難しいと思います。それ相応の技術と自信がなければ出来ないことです。そういった意味では、本物のプロの演奏を聴くことができて、本当にありがたいと思いました。基本ができているからこそ、あのような楽しい演奏が出来るのだと思いました。

 今回、人を楽しませるということについてとても考えさせられました。私はダンスをやっています。日々の練習は大変ですが、公演で皆にみせて踊るのは一瞬のことです。いかにその瞬間を成功させるのか、どうしたらお客さんを楽しませることができるのか、最近わたしはそのことばかり考えていました。しかし、今回の演奏を聴いて、他人を楽しませるためには自分が楽しまなければならないのだと感じました。目が覚めたような気持ちです。このような機会があって、本当に良かったです。

 

5組 男子

 今回、クラシック・バスカーズの二人の演奏を聴けたことは、僕にとって貴重な体験になったと思います。今までの演奏会などでも、クラシック音楽に触れる機会はありましたが、今回はいつもの演奏会とは少し違っていたように思います。

 まず、演奏者はたったの二人しかいないということです。普段、僕らが思い浮かべるコンサートでは大勢の演奏者がいて、同じ数だけ楽器が使われますが、今回はたった二人の演奏者に多くの楽器を使いこなして披露しているところに非常に感動させられました。

 クラシックコンサートやクラシック音楽と聞くと、どこか堅苦しく、馴染み辛い印象を受けますが、お二人のコミカルな演奏はクラシック音楽をとても馴染みやすく、楽しいものに変えて自然に聴き入ることができました。様々な笛で違う音色を出して演奏したり、動きを使うことでステージをユーモア溢れるものにし、音楽を楽しむ工夫が至る所にありました。

 僕は、お二人の活動を本当に素晴らしいと思います。世界中で通用するものはきっと数え切れないほどあるでしょう。その中でも音楽は世界共通の言葉だと思います。彼らはイギリス人で、言葉も文化も違う人たちですが、コンサートが終わる頃にはそこに全く壁のようなものは感じませんでした。このような思いをしたのは、実は今年2回目です。1回目は今年の夏に開催されたロンドンオリンピックの閉会式の時でした。あのときはテレビの映像だけでしたが、確かにその場の人々が一つになるのを感じたのです。

 音楽やスポーツは、本当に不思議な力を持っていると思います。僕は、このようなジャンルで世界を目指すというのは、素晴らしいことだと思うのです。これから先も、音楽やスポーツが世界を感動させることと、世界の人々が感動する心を失わない世の中であってほしいと思います。

 

組 男子

今回の演奏会では、見ていた私達は皆「笑顔」でした。僕が驚いたのは、音楽でここまで人を笑顔にできるのかということです。皆が聴いたことのあるクラシック音楽を選び、それをアレンジして演奏するのは、豊かな才能がなければできないことです。今回の演奏を聴いて、普段クラシックを聴いていなくても、興味深く、感動を覚えました。お二人は豊かな音楽の才能があるのだと思いますが、それだけではなく、豊かな人間的魅力も備えていると感じました。何かを成し遂げる人は人生のどこかで必ず大きな決断をしていると思います。その決断に必要なのは勇気です。その勇気こそが名前を歴史に刻むのだと思います。今回の演奏でそれを深く考えさせられ、それと同時に感動を覚えました。

 クラシック・バスカーズのお二人は表情、楽器、声、身振りを交えた感覚的な面白さから子どもから大人まで楽しむことができます。30種類以上の笛と2台のアコーディオンを駆使して人々を喜ばせるパフォーマンスはとても格好良かったです。お二人の素晴らしいパフォーマンスの数々は、まさに「芸術品」とも言えます。またご自分でも楽しんでいるのが印象的でした。僕は楽しいと思える仕事に就くのが理想であると思っています。僕には向いていませんが、このようなことができるお二人を羨ましく思いました。

 お二人は世界を股にかける音楽芸人ですから、色々な国の内側をよく知っていると思います。人の「面白い」という基準が各地域によってある程度違っていてもおかしくはありません。でも、大人も子どもも「素晴らしい」演奏をすれば喜んでくれるものです。一口に素晴らしいと言っても難しいですが、クラシック・バスカーズのお二人は江戸取の先生も生徒達も笑わせていました。そのような演奏技術を習得するのにどのくらいの苦労があったかは分かりませんが、それは「素晴らしい」技能です。僕は今回の演奏で元気をもらいました。たった二人で多くの元気を与えられるすごい力をもったオーケストラとして、これからも色々な場所でバラエティーに富んだ演奏をして、たくさんの人に元気を与えてほしいと思います。

 

6組 男子

 音楽はここまで楽しいものなのか、それが今回の演奏を聴いた最初の感想です。僕は、率直に言ってしまうと、音楽があまり好きではありませんでした。楽器を演奏することは苦手で、また、クラシック音楽の知識も乏しいのです。唯一分かるものと言えば、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」くらいでしょう。そのため、音楽観賞会やコンサートはあまり興味がなく、演奏中に寝てしまうこともありました。

 しかし、今回演奏してくれたクラシック・バスカーズの演奏は本当に楽しかったです。事前に配られたプログラムを見ても、聞いたことのない曲名がずらりと書かれていました。ビバルディーの四季「冬」やチャイコフスキーの「くるみ割り人形」など、どれも有名な曲らしいのですが、どんな曲か僕にはわかりませんでした。もちろん、クラシック・バスカーズのお二人のことも知りませんでした。

 演奏会が始まると盛大な拍手とともに出演者のお二人がステージに現れました。最初の曲は「冬」でした。その時、僕は、堅苦しい曲を聴かなくてはいけないのかと思っていました。しかし、「冬」が始まってから、僕の音楽に対する考えがガラリと変わりました。彼らはクラシック音楽を演奏しているのに、とても楽しそうな表情をしていました。表情だけではありません。彼らは全身で楽しんで演奏しているように見えました。さらには、時折ユーモアを交えて観客の笑いを誘っているのです。僕は信じられませんでした。クラシック音楽は堅苦しく、また、何が面白いのかも分からないものでしたが、その概念をお二人は変えてしまいました。僕は人生で初めてクラシック音楽を聴いて笑いました。その笑いは演奏会が終わるまで止むことはありませんでした。

 僕はクラシック・バスカーズのお二人に感謝しています。退屈だ、というクラシック音楽のイメージを払拭してくれました。音楽は一手間加えることで、さらに面白くなるのだな、と思うと同時に、音楽には無限の可能性があるのではないか、と感じました。彼らの演奏は誰でも楽しむことができます。以前の僕のように音楽に関心のない人たちに、ぜひ彼らの演奏を見てもらいたいと思います。これからも日本だけでなく、世界を旅して、多くの人々にクラシック音楽の良さを伝えてもらいたいと思いました。

 

7組 女子

クラシック・バスカーズ―二人だけのオーケストラ。そう聞いた時には、何をどうしたらそれが可能となるのか、全く想像がつきませんでした。しかし、演奏本番になり、いざ聞いてみると、音の数は流石に少なかったものの、各クラシック名曲のリズムがきちんと残されていたこと、二人だけという少人数ならではのアレンジが非常に素晴らしく、私の耳にすぐに馴染んだことなど、良いところを次々と発見することができ、私は驚きを隠せませんでした。
演奏者は、笛役のマイケル・コプレイさん、アコーディオン役のイアン・ムーアさんのお二人ですが、私は二人共非常に好印象でした。 演奏面では、マイケル・コプレイさんが素晴らしかったと思います。30種類もの笛を巧みに操り、さらには早弾きもできるなど、笛世界ではかなり上位の方だと思いました。私はリコーダーがあまり得意ではなく、学校の教科書のレベルのものを辛うじて吹ける程度の技術しか無いので、どうやったら演奏していた時のように上手にリコーダー等が吹けるようになるのか、少し聞いてみたい気持ちにもなりました。細かく言えば少し音を間違えていたところもありますが、それでも速さと的確さを両立しているという点で彼は非常に優れている笛吹きだと思いました。
 一方、パフォーマンス面では、イアン・ムーアさんの技が光っていました。学校からもらったパンフレットを見た時に、クラシック・バスカーズの紹介文に、愉快なおしゃべりや表情、身振りも交えた…と書かれていたので、私は少し期待を持って鑑賞しました。実際には、彼のステージを盛り上げる技術は私の予想をはるかに上回っていて、会場からは笑いの声が頻繁に上がっていました。今までのオーケストラの鑑賞会では、このようなくだけた要素は無く、集中して演奏する楽団が多かったですが、このクラシック・バスカーズでは楽しむことを目的として演奏しているのだと思いました。実際、私も思わず吹き出してしまうギャグがいくつもありましたし、ヒモを引っ張ることで楽譜が現れる演出を見たときには、演奏会だということを忘れてしまっていました。
 クラシック音楽の演奏会というと、堅苦しいイメージしか思い浮かばなかった私ですが、今回、クラシック・バスカーズのようなユニークなオーケストラもあることに気がつかされました。今まではユニークさについて主に取り上げてきましたが、曲の演奏自体もとても上手でした。特に最後のベートーヴェンの交響曲第九番:第四楽章では、二人の音楽家としてのセンス、技術が惜しみなく注ぎ込まれている気がしました。
楽器の扱いの上手さ、従来のオーケストラにはないユーモア、この二つがあるからこそ、二人だけのオーケストラが可能になっているのだと思いました。今後も、この手のオーケストラが増えていくことを願っています。最後に、クラシック・バスカーズのお二人、素晴らしい演奏を有難うございました。

 

7組 男子

 1214日、クラシック・バスカーズのコンサートがありました。お二人のことは全く知りませんでしたが、写真に写っている姿を見て、明るくユニークな方たちという印象を持ちました。また、パンフレットに載っていたお二人からのメッセージも、親しみやすいものであるのを感じていました。きっと面白い演奏をしてくれるだろうと期待して当日を迎えました。実際、お二人の演奏はとても楽しかったです。クラシック音楽芸人という名の通り、演奏中に度々小芝居を入れて、何度も観客を笑わせていました。言葉が通じなくても分かるような、身振り手振りや小道具を使っての小芝居は、観客の反応をよく見て演奏されていることがよく分かりました。

笛担当のマイケルさんが扱う40種類の笛は、様々な音色があり、中でもカエルの鳴き声のような音色の笛、猫の鳴き声のような音色の笛は強く印象に残りました。様々な笛の音は、世界には思いもよらぬ音色があるということを私に教えてくれました。笛のマイケルさんに対して、相方であるアコーディオン担当のイアンさんは二種類のアコーディオンを使いました。私はマイケルさんに比べてずいぶん少ない種類のように感じましたが、なぜイアンさんの使うアコーディオンの種類が少ないのかは演奏を見てすぐに分かりました。演奏中、何度も笛を取り替えるマイケルさんと違ってイアンさんは楽器を取り替えることがほとんどないので、マイケルさんが笛を取り替えている間も、演奏を続けることができます。もし、イアンさんがアコーディオンを次々と交換してしまったら、演奏が途切れてしまったことと思います。そうならないように、マイケルさんは多くの笛を次々と取り替え、イアンさんは2つのアコーディオンで演奏しながら小芝居をする、といった役割分担なのだと思います。本当に観客を楽しませることを第一に考えていることが分かります。お二人の演奏が終わった後も、観客は大いに盛り上がっていました。私自身、今回の演奏会で、世界の様々な楽器に対する興味を強く刺激され、音楽に対する興味も湧いてきました。音楽経験のない私にとって、演奏技術について評することなどできませんが、お二人の観客を思いやる気持ちは感動させられました。この感動を忘れずに、これからの人生をより豊かにするためにも、もっと積極的に音楽と触れ合っていきたいと思いました。

 

 


8組 男子

 今回のクラシック・バスカーズの演奏は楽器の種類が豊富だったので、とても驚きました。イアン・ムーアさんはアコーディオンしか使っていませんでしたが、マイケル・コプレイさんは色々な種類の笛を短時間に使いこなしていました。しかも、そのどれもがとても個性的な音色をしていて、イアンさんのコミカルな要素が上手くかみ合っており、そのよく考えられた構成に感心しました。

 また、演奏の時にイアンさんが様々なパフォーマンスをしていましたが、小道具を使ったり、ユニークなことをしたり、表情を色々と変えたりして観客の笑いを誘っていました。最近のテレビなどのお笑い芸人は面白くても少し不快感が残ったりすることもありますが、クラシック・バスカーズのお二人の笑いにはそういった不快感が一切無く、演奏会が終了した後もとても気分が爽やかでした。そしてイアンさんが使っていた様々な小道具は、とても身近なものばかりだったので、よく考え、工夫されていると思いました。

 クラシック・バスカーズのお二人の演奏は、とても二人で演奏していると思えないくらいしっかりした演奏でした。固そうなイメージのクラシック音楽を、お二人はユニークにアレンジをして、私たちを楽しませてくれました。僕はお二人のおかげでクラシック音楽に親近感が湧いてきました。

 笛を担当したマイケルさんは日本語もお上手で、一生懸命説明をしてくれました。お二人は世界でも活躍しているということですから、あの音楽と笑いは世界中の人々が魅了しているということです。今回、イベント教育の一環でこの二人の演奏を聴くことができ、とても嬉しく思いました。

 

8組 女子

 今回の演奏会を聴く前に配布されたプログラムにはクラシックの有名な曲名がたくさん書いてあり、クラシック音楽に詳しくない私はきちんと最後まで聴けるかどうか不安でした。しかし、クラシック・バスカーズの演奏は、ただ演奏するだけではなく、演奏しながら様々なパフォーマンスが織り交ぜられた大変ユニークなものでとても楽しかったです。

 私が特に面白いと思ったのは「猫の二重奏」です。それは、演奏中に猫の鳴き声をしたり、膝を曲げてダンスのようなものを踊ったり、突然犬の鳴き真似をしたりと、聴く楽しさと見る楽しさがあり、思わず笑わずにはいられませんでした。

 もう一つ印象に残ったのは「くるみ割り人形」です。私は昔バレエを習っていて、その時に自分が踊ったテーマ曲だったため、馴染み深く聴くことができました。しかし、大胆にアレンジが加えられていたり、人形を使ったパフォーマンスで笑いを誘ったりと、懐かしいと同時に面白く楽しい気持ちになりました。

 私は今回クラシック・バスカーズの演奏を聴いて、一般のオーケストラを聴きに行くよりもクラシック・バスカーズの演奏を聴いた方が楽しいと思いました。お二人の演奏は一般のオーケストラのコンサートと違って堅苦しい感じがしないので、親しみやすくどんな年齢の人でも楽しめると思ったからです。今回は1時間程度の演奏会でしたが、もっと色々な曲を聴いてみたいと思いました。

 そして、もう一度演奏を聴く機会があれば、もっと前方の席で聴きたいと思いました。今回は一番後ろの方の席だったので、どんな表情で演奏しているのか、またどのような楽器を使っているのかがよく見えず、少し残念に思いました。また演奏を聴ける機会を楽しみにしています。

 

9組 女子

 今日のクラシック・バスカーズの演奏を聴いて、改めて音楽が楽しいと感じました。

 私はクラシック・バスカーズのような少し笑いを混ぜた演奏を聴くのは初めてでした。笑いがあると演奏者と一緒に音楽を楽しんでいる感じになり、音楽には縁がないと思っている人でも十分楽しめると思いました。使っている楽器も種類が多く、何種類もの笛を曲ごとに使い分けていて、それぞれ吹き方は違うのにすごいと思いました。また、生でアコーディオンの演奏を聴くのは初めてで、とても感動しました。

 演奏の中で私が一番印象に残ったのは、ビバルディの四季の「冬」という曲です。演奏を聴く前、プログラムを読んでいて、そこに「北風がびゅー、びゅー吹く様子や、寒さの中で身震いしながら、氷の上を歩く様子が表現されている」と書いてあり、私は言葉で表現するのも難しいのにどのように音楽で表現するのかと不思議に思っていました。演奏を聴いてみると、見事に音楽で表現されていました。音で表現するのは難しいのに聴いていて雪の降る様子や寒さを表現しているのがはっきりと分かりました。楽器の使い分けもそうですが、音の強弱の使い分けは重要だと思いました。

 また、私はチャイコフスキーの「くるみ割り人形」を楽しく聴くことができました。この曲は大変有名で、誰もが一度は聴いたことがある曲だと思いますし、かわいらしく楽しそうな感じがします。笛担当のマイケルさんは場面に合うように色々な笛を使い分けていました。中でも角度を変えて音を出す笛が面白かったです。また、途中にあったアラビアン系の曲の時に小道具として蛇を使っていたのは感心しました。

 私は今までのイベント学習の中で、今回のクラシック・バスカーズの演奏が一番面白かったです。また機会があればぜひ聴いてみたいと思います。

 

9組 男子

1212日に今年最後の演奏会であるクラシック・バスカーズの演奏を聴きました。クラシック音楽芸人という日本ではなかなか聞き慣れない言葉に、楽しそうだと思った人も多かったと思います。一方で、イギリスを拠点に活動しているグループが演奏するということで、お二人の英語が分かるのか、楽しめるのかと心配する友人達もいました。

演奏への期待と、言語の壁という心配の種が消えることがないまま、当日を迎えましたが、その日はたまたま運が良かったのか、僕は前から4列目の座席に座りました。ステージのテーブルの上にはなにやら楽器のようなものがたくさん置いてあり、次第に会場の照明がゆっくり落とされていきました。

クラシック・バスカーズの2人が舞台に登場し、笛担当のマイケルさんが片言の日本語で一生懸命話し始めると、話し方が面白くて、早くも笑ってしまい、僕は緊張を解くことができました。有名な曲が次々と演奏されては、ユニークにアレンジされ、江戸取生の笑いを誘いました。こんなにたくさんの人が一度に笑ったのを今まで聴いたことがないので本当に新鮮な気持ちが聴き入っていました。変わった形や音色のする笛、アコーディオンの音色、全ての人を魅了した一時間はあっという間に過ぎていきました。今回使った楽器は約30種類。そのうち、笛系統のものは実に23種類もありました。久々に音楽を楽しみ、しっかり聴けた感じがして、演奏後に心地よさが残りました。

クラシック・バスカーズは私達に音楽の新たな一面を伝えくれました。心配していた言語の壁を全く感じませんでした。音楽を心から楽しむという今まで経験したことのない楽しい時間を与えて頂いたお二人に感謝の気持ちで一杯です。すばらしい演奏をありがとうございました。