3年1組 男子
十一月十四日、僕たちは東京芸術座による「赤ひげ」を観ました。今回「赤ひげ」見ることで、たくさんのことを学べました。
まず、保本の心の変化にとても感動しました。最初の保本は、とても反抗的な態度をとっていたのに、貧困と無知を生み出すものと闘っていく「赤ひげ」の行動を見て、胸を打たれました。僕も「赤ひげ」の行動を見て、改めて、命の大切さを感じました。だから、僕も将来、命に携わる仕事に就きたいです。
また、今の医学はとても進歩していることを実感しました。「赤ひげ」を観るまでは、今の医学を当たり前だと思っていました。しかし、このように昔の人達が医療について研究してくれたから、今の医学があるのだということに気づかされました。
次に、しっかりと生きていかなければいけないと思いました。そのためにも、今の江戸取での生活を大切にして、今を一生懸命生きていきたいです。また、江戸取では今回の「赤ひげ」のような貴重な体験をたくさんすることができます。このような体験が、心豊かなリーダーとなることに繋がっていくと思うので、ちゃんと勉強などをしていきたいと思います。
今回の「赤ひげ」では命(生きること)の大切さを学
び、人はこんなに変われるものだと思い、感動したりしました。確かに、貧困と無知について考えたりすることはあまりありません。しかし、世界のどこかには貧困と無知で苦しんでいる人がいるということを忘れてはいけないと思うし、今の自分の生活が幸せであることも忘れてはいけません。また、「赤ひげ」では本当にたくさんのことを学べました。「赤ひげ」を公演して下さった東京芸術座の人に感謝しなければいけません。
3年1組 女子
私は今回の赤ひげの演劇を見て、とても温かい気持ちになりました。
赤ひげを見て率直に思ったことが、私も赤ひげのように、弱い立場の人にもしっかりと目を向けられる人になりたいということです。私は、赤ひげの弱い立場の人を精一杯助ける姿勢にとても感動しました。そして、赤ひげの姿勢が周りの人にも影響しているところを見ると、やはりどれだけ素晴らしい姿勢かがよく伝わってきました。また、この姿勢は物語の中だけでなく世界中で通用すると思います。そしてこのような姿勢がどんどん広まれば、より良い世界になるのではないかと思いました。そのためにも、まず私自身がこの姿勢を身につけたいと思います。そして、私も赤ひげのように周りに良い影響を与えられるようになりたいです。
また、赤ひげの公演は物語だけでなく演技や演じている人からも、たくさんのことを学ぶことができました。その一つが、声の出し方です。どの役者さんも、マイクをつけているようには見えませんでした。しかし、とても声が通っていて大きかったです。あのような声を、道具を使わずに自分だけの力で出せるのは本当にすごいなと思いました。私も部活動で、大声を出して返事をしたり、活動することがよくあります。
ですので、私も赤ひげの役者さんたちを見習ってあのくらい大きな声を出せるようにしたいと思います。そのためにも、恥ずかしがったり照れたりすることをなくしたいと思います。きっと赤ひげの公演を思い浮かべたら、自然と恥じらいは消えると思います。今回学んだことを、明日からの部活で活かしたいと思います。
2つ目に、靴を揃えることです。これは当たり前のようなことですが、私は急いでいる時など、なかなかできません。どうしても「まあいいか」という気持ちになり脱ぎっぱなしにしてしまうことがあります。しかし、今回の公演の赤ひげではどんな切羽詰まった状況でも、誰かが必ず靴を揃えていました。とてもどうでもいいようなことですが、私の中ではとても印象に残っています。私の考えでは、赤ひげの時代では靴を揃えることはそれくらい大事なことだったのではないかと思います。そうだとしたら、靴を揃えるということはとても伝統ある行為だと思います。なので、私はこの身近な伝統を引き継ぐべきだと思います。靴を揃えることが、伝統だと考えると今までよりも、より意識して靴を揃えられるようになるのではないかと思います。
このように私は、今回の赤ひげの公演でたくさんのことを学ぶことができました。赤ひげを見る機会を作ってくださった江戸取と先生方に感謝したいです。それから、赤ひげの公演をしてくださった東京芸術座の方々に、心から感謝したいです。今回は、ありがとうございました。
3年2組 男子
今回、僕たちは東京芸術座による劇を拝見させていただきました。「赤ひげ」という劇で、貧困と無知との闘いを描いた作品です。天保の時代の蘭学や医療を学ぶ青年医師、保本登が無料診断所の小石川養成所で赤ひげと呼ばれる新出去定をはじめ周囲の人々に関わることで自己変革していく話です。僕は今まで自ら劇場へ足を運んだことがなかったため、こういう機会があることをとても嬉しく思っています。更に、東京芸術座は社会の民主的な改革と演劇創造の統一を志す劇団として有名で、演劇界でも高い評価を得ているそうです。このような方々の熱の
こもった感動できる演劇を見ることはもう人生にないと思います。貧困とは何か、無知とは何か、僕らにとって本当の敵は何かを考えさせられました。最初、僕は自分たちにあまり接点のない話題だと思っていましたが
「無知に苦しむ者にこそ希望を持てる、どう生きたかではなくどう生きようとしたか」というセリフを聞いたとき、僕は今を前向きにそして自分に充実感を持って生きているのか、無知とは何かを考えることができました。江戸取で演劇を見るのは三回目ですが、一番難しいテーマを含んだ回だったと思います。東京芸術座の方々はとても個性的な声を持っていて、その時代に自分自身がいるかのように感じさせるような話し方や声の口調だったのでより物語に深くのめり込むことができたと思います。そのことで、劇内の歴史や時代背景も学ぶことができました。今回の劇を通じて感じたことは無知なままでいるのではなく、それを察することで自己の考え
の中だけで考えることををやめ、周囲の自分に関わる多くの人々から大切なことを得ることで、自己改革に繋がるということです。このことをしっかりと心に刻み、今後、精進できたらと思います。
3年2組 男子
赤ひげを見させていただいて、自分に必要な課題を多く見いだすことができ、感動しました。
自分がその中でも一番感銘を受けたのは、本編の内容もそうですが、一人一人の役者の方々が自分たちへと多くの思いを伝えた「伝達力」です。小石川養生所の人達が、貧困により病にかかってしまった人達を何とか助けようとする気持ちが、劇を演じると言うより自分の本心を伝達しているような魂の入った言葉に心を打たれ、瞬きも惜しむほど劇に見入り感動させられました。
現在、世の中では多数の問題が絶えず生まれ続けています。政治では領土問題や首相が頻繁に交代していることや、税金問題、環境問題などがあり、身近なものだと言い争い、喧嘩、いじめなど無限とも思えるほどの問題が存在します。自分はなぜそのような問題が多数起こるのかと考えた
時に、自分たちの意思を確実に相手に伝えていないからであると思います。もし道行く誰かにぶつかり相手に迷惑をかけてしまったなら、直ちに謝罪しその場で終結させてしまえばよいのに、謝罪せず無かったことにしようとするために、後で大きな問題に発展することがあります。話すべき時に話すべき事をしっかりと話さないから相手を不快にして、そして相手の不信を買うのではないかと思います。自分の発表の場を与えられていたのに発言しなかったり、役割などを決めるときにしたいことがあっても言いよどんでしまい、関係が悪くなって後悔したことがあります。そのようなときこそ「赤ひげ」を上演してくださった東京芸術座の方々のように、自分の気持ちを言葉にして発信していくことが必要なのだと思います。
そしてこの「赤ひげ」は貧困がテーマとしてあげられています。自分は欲しい物が買えないだけで貧しいと感じていましたが、劇を見て、昔の豊かさの基準に比べたら今の衣食住がすべてそろっているという生活は、昔の人が死にものぐるいで働いても得ることのできなかった裕福なものであると身にしみて感じました。世界に目を向ければ、現在でも貧困に悩まされる日々を送る人が多数います。一人の力ではできることは少ないでしょうが、状況や状態をお互いに伝え合うことで小石川養生所に関わる人々のように様々な形で助け合うことができると思います。
赤ひげ先生は貧困など多くの状況と立ち向かい、そして進んで行きました。劇で表現されなかった苦労もたくさんあったはずです。自分はまだ学生で、高校、大学、就職と未来はまだまだ長く、
困難にもたくさん直面すると思います。その時は、この「赤ひげ」を思いだし、問題から目をそらすことなく臨機応変に行動していくようにしたいと思います。
3年3組 女子
私は「赤ひげ」について全く知りませんでした。しかし、いざ公演が始まるとなるとすぐ「赤ひげ」の世界に引き込まれました。
始めは御番医になりたかった保本でしたが、段々「貧困と無知」と闘う「赤ひげ」の姿に共感し、尊敬の心を抱いていきます。江戸時代では今とは違い知られていない病気がたくさんあり、医学もそこまで進歩して
おらず、貧困のあまり大勢の患者がいました。その大勢の患者に対し一人一人助けよう、救おうと一生懸命に治療するよう養生所の医師の方々を思うと胸が打たれました。
また、物語は今の現代にも通じるものだと思いました。世界では今も、同じように貧困などの問題が起こっています。劇中にもあったように与えられた命を自ら絶つのではなく、大切に生きるために努力していきたいと思いました。そして、昔でも現代においても医者というものの大切さ、難しさを感じることができました。
劇中の「赤ひげ先生」こと新出去定は江戸時代中期に実在した町医者小川笙船という人物だと知り、「赤ひげ」について興味がわきました。また、原作である山本周五郎さんの「赤ひげ診療譚」を読んでみたいと思いました。今回、「赤ひげ」を通して私自身人間の生き方について考える機会にもなったと思います。
3年3組 男子
今回、東京芸術座の「赤ひげ」を鑑賞させていただき、僕が以前読んだ、聖路加国際病院の理事長でもある日野原先生の本を思い出しました。その本には、医者は「臓器」を見るのではなく、病んでいる「人」を診るのだから、人間に深い興味と関心、愛がなければならないといっていました。養生所の責任者である「赤ひげ先生」は、まさにこの言葉通りの尊敬すべき人物でした。
そんな赤ひげ先生の下へ、3年間長崎でオランダ医学を学び、優秀な成績を収め、江戸入りした保本登が送り込まれてきました。彼は最初、強いエリート意識から養生所の施設やそこに来る患者まで見下していました。しかし、つねに患者の心に向き合い、寄り添う赤ひげ先生の温かさに学び、医者としての心の成長を遂げていきました。
幕府の御番医になることを夢見ていたため、養生所に来たばかりの頃は、不満だらけで、わざと禁止されていることをしてみたり、すべてに反抗的だった保本登。赤ひげ先生に死は「荘厳」だと言われたときも、死は「醜悪」だと言い捨てた彼の姿は、もう今は
その影すら見つかりません。
赤ひげ先生が言った、「本当の医者になりたいのか。病に冒された人間に真摯に対する気構えがあるのか」という言葉や、「欠けていたとすれば、心の中をのぞく努力が足りなかった」という忠告は、彼の成長に大きな手助けになったのだと思います。
僕は、保本登先生が自分自身の心の葛藤に打ち勝ち、医者としての本当の姿に気づき、養生所の仕事に充実感を得ていったことにうれしく思い、感動しました。僕も何事にも真摯に向き合い、困難に立ち向かう強さを学んでいきたいと思いました。
3年4組 女子
今回、劇「赤ひげ」を鑑賞して、一番印象に残った人物は赤ひげ先生です。医者としての腕はもちろん、自分の信念を貫き通す強さもあり、喧嘩も強い。とてもかっこよかったです。保本先生がついていきたくなったのも分かります。私も将来こんな人に会ってみたいと思いました。
最初に赤ひげを見たときは、声も大きくて怖そうな人だと思いました。おまけに全然笑うこともなかったので、一層怖く感じました。しかし劇を見ているうちに、「おもしろい先生なんだな」と思うようになっていきました。医者であるはずなのに、普通にヤクザに傷を負わせたり、幕府よりも患者のことを大切に思っていたり、知れば知るほど、怖くもあるけれど面白い、ということが分かってきました。
そんな赤ひげでも照れることがあることにはとても驚きました。保本先生が、「後悔することになっても、意地でもここに残る」と言い張った時、私には、赤ひげが照れているように見えました。もし私が赤ひげの立場であれば、とても嬉しいと思います。それは、もちろん人手が減らないからということもありますが、ここまで自分についてきてくれる人がいることはとても嬉しいと思います。でもそこで素直に感情を表そうとしなかったところを見たて、「赤ひげも案外かわいい所があるんだな」と感じ、思わず笑っていました。
また、保本先生も、私の中ではかなり印象に残っています。見習い医師になり始めの頃と比べて、最後の時にはとても心変わりしていた点が印象的です。「ここまで人って変わるものなんだろうか」と感心してしまいました。
見習いの頃の保本先生は、帰国してから不幸なことが続いていたことは理解できますが、それにしても荒れていたと思います。何事にも反発していて、態度も悪く、最初は「この人大丈夫かな」と思ってしまう程でした。そんな彼が一番変わったのは、お菊さんの弟が亡くなった
時であると思います。今の時代でも、医者がどんなに努力しても患者が助からない、ということはよくあります。そして、どの時代であっても人の死と直面した時、人は何かを考えさせられます。私も祖父が亡くなったとき、しばらく「死とは何か」また「なぜ人は死ななければならないのか」について考えさせられました。きっと保本先生も、何か感じさせられたのだと思います。それが何だったのかは私には分かりませんが、変わるきっかけであったのは確かなことだと思います。
今回の劇は、「いつの時代でも、医者は患者のことを考えて行動するものだ」ということを強く感じました。機会があれば、原作も読んでみたいと思います。
3年4組 女子
私は今まで「赤ひげ」という話を知りませんでした。だから、最初「『赤ひげ』って何だろう」と思っていました。しかし劇は面白く、次第に話に引き込まれていきました。
私がこの劇から学ぶことができたと思っている点は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、人間はみな同じである、ということです。保本登は、最初は養生所で働くのが嫌だと思い、不満を感じていました。でも患者たちに触れることによって、だんだんと本当の医者としての姿に気がつきます。人間は無知でも貧しくても同じ人間です。人間は誰でもみな、平等であるべきです。時代背景は違いますが、私は先日の修学旅行で長崎に行ったとき、人間の命はどれも平等で、かつ尊いものだということを学びました。人は誰も、平等に扱われなければなりません。誰に対しても分け隔てなく平等に接するということはとても大切なことです。そしてそれは医者だけでなく、どのような職業に就いたとしても同じことが言えるのではないかと思いました。
2つ目は、仕事に貴賤はない、ということです。医者という仕事は命に携わる重要な仕事で、収入も良いというところから、志望する人も多い仕事です。しかし、そんなに見栄えのしない仕事に就いた人たちでも、「この仕事をする人がいなかったら困る。いてくれて良かった。」と思われることはたくさんあると思います。そう思われたら、きっとその人は嬉しいでしょうし、その仕事が他の仕事と比べて劣っているなんてことは言えないはずです。その仕事があってくれて良かったと思っている人がいる限り、仕事には嫌も何もありません。自分の今ある仕事に誇りを感じることの大切さを知りました。
私はこの劇を見て、生きていく上で人間として大切なことを学びました。そして、人間としてどう生きるべきかを改めて考えさせられました。私は、「私自身、誰に対しても平等に接するということができているだろうか」と振り返りました。そして、あまりできていなかったと反省しました。このままではいけません。私は、将来まだどのような仕事に就くのかわかりません。しかし、人に誇れるような仕事をして、こんな人がいてくれて良かったと思ってもらえるような人間になれるよう、これから努めていきたいと思いました。
3年5組 女子
今回観劇した「赤ひげ」という作品は映画化もされている名作で、私はこの日を待ち遠しく思っていました。今回この劇を観て、学んだことがありました。
まず自分に正直になることです。養生所の存在を否定し、ずっと周囲に対して反抗的な態度をとっていた保本が、自分に正直になることで自ら新出先生に「ここに残らせてください」と言ったシーンはすごく印象深かったです。自分の気持ちだけで物事を否定し続けても
何も生まれません。少しでもその物事と向き合う努力をして、自分が本当にやりたいことは何なのかを見つめ直さなければならないのだと思いました。また自分の殻に閉じこもりすぎずに、他者の意見にも耳を傾けることの大切さを実感することもできました。
次に命の大切さです。私がこの劇で一番心に残ったシーンは心中して死のうとした者に対して保本が「こんな風に死ぬのは良くない。持って生まれた自分を自分で捨てるなど罪だ。」と言うところです。当時は病気になっても医療が発達していないため満足な治療を受けることはできませんでした。そんな中でまだ十分に生きられる命を自ら投げ捨てることはあってはならないと思います。現代も他国では食糧不足や医療技術が発達していないために多くの人が尊い命を失っています。戦争によって罪もない命が奪われることもあります。そのようなことを考えると、平和な日本に生まれ、温かい家族に囲まれ、学校ではたくさんの仲間とともに勉学に励んだり笑い合ったりすることができる私たちはとても幸せなのだということを実感することができました。
観劇をすることで、いろいろなことを学べる機会になりました。本当に良かったと思います。
3年5組 男子
僕は「赤ひげ」を観て、医者がどのようなものなのかを考えることができました。医者は知っての通り、病気を治し、人の命を救う仕事です。人の命を救うということは大変なことです。治すこともできない病気もあります。そのため重大な責任を必要とする職業です。そしてたくさんの病名が分からなくてはならないため、多くの知識が必要です。大学の医学部などでは、このような数少ない人材を手に入れたいので、医学部に入ることはとても至難なことです。また、医者になったとしても、やる気がなければ診てもらう患者も不安です。今回の劇では、仕事に対する情熱の違いと結果を改めて感じることができました。このことは医者でなくても同じです。僕は、将来、仕事に情熱を持ちたいです。今回の劇では、医者について、新たに学ぶことも多かったのですが、仕事についても学ぶことができました。自分の出世ばかりを考えていると、仕事にやる気が起こらなくなってしまうということも、今回
初めて気付かされました。仕事に一番大切なことは愛情です。愛情がなければどんなことにも集中できないし、できも悪くなります。特に医者の場合、目に見える結果となってしまいます。僕も将来、働かなくてはなりません。多くの愛情を仕事に注ぐことで仕事の楽しさ、おもしろさを実感し、大きなことをやり遂げていきたいと思いました。
3年6組 男子
私が赤ひげを鑑賞して思ったことは、主に二つあります。
一つ目は、赤ひげ先生が、どの患者さんに対しても熱心に治療をなさる姿から、医者が持つべき心構えは誠実さなんだと実感しました。私の中の誠実さのイメージは、素直であり、何事に対してもあきらめずに、最後まで努力をすることです。私の夢は、医者ではなく薬剤師になることですが、誠実さは医者に限らず、どの仕事にも必要なことだと思います。赤ひげ先生は、助かる見込みのない人をも助けようと頑張っていました。そして、報酬が少なくても小石川養生所で治療を続けていました。これらは、誠実さが根底にあるからとれた行動だと思います。私もこれから生活していく上で、誠実さを
心がけながら目標に向かって突き進んでいきたいと思います。
二つ目は、赤ひげ先生のボランティア精神は素晴らしいと思いました。貧困と無知に対して真剣に向き合っておられたからです。貧困とは、裕福があればその裏で必ず存在する物だと思います。貧富の差は、いつの時代においても大きな問題となってきました。貧しい人に手を差し出す人もいれば、自分のことだけを考えて厄介者扱いをする人もいます。難しい問題ですが、競争社会においては貧しい人が存在するのは、ある意味仕方のないことだと思います。その様な現状の中でも、みんなが手を取り合って助けていけるような社会を作っていくことが、これからの私たちにとって大きな課題だと思っています。
最後に、赤ひげ先生は小石川養生所で誠実に治療を続けることによって、周りの人からも信頼され、主人公の気持ちをも変えることができたのだと思います。大切なのは、人を助けるんだという誠実な心と、利害を越えた行動力だと思いました。これからはこの劇で学ばせて頂いたことを忘れずに色々なことに活かしていきたいと
思います。そして感動的な劇を上演された東京芸術座の皆さんに心から感謝をしたいです。ありがとうございました。
3年6組 女子
今回、観劇会ということで「赤ひげ」という舞台を見ました。保本は、幕府の御番医になることを夢見ていたにもかかわらず、小石川養生所で医師として働かなければいけなくなってしまいます。私は、養生所で働くことに不安を覚えて反抗的な態度を取り始める保本が変わっていく姿が見所だったと思いました。医師であればただ病を治すのが普通ですが、養生所では、その患者の家庭の事情までもが絡んでいたりして複雑で大変です。しかし、さまざまな患者やその家族と接するうちに本当の医師の姿というものを考えさせられたように思います。養生所での生活を続けていると
、始めの頃保本は「赤ひげ」に反発していましたが、次第に尊敬の念を抱き「赤ひげ」のようになりたいと感じたのではないかと思います。最後に「赤ひげ」が保本に御番医になるように告げますが、断ります。その時、私は「この人は、なんてすごい人なんだろう。力で対抗されてでも養生所にいたいなんて。」と心から感心しました。私もこんな人になりたいと思った瞬間でした。地位などを考えず、貧困と無知のために苦しんでいる人を助けたいとただ一心に思う保本の姿は、とても輝いて見えました。この「赤ひげ」という物語は、私に多くのことを考えさせてくれました。
3年7組 女子
私は今回、赤ひげを鑑賞して医者という職業の大変さを改めて感じました。診療や薬作りといった仕事の大変さだけではなく、医者として働く中での内面の大変さというのがよく分かりました。特に、小石川養生所で初めて患者の最期を見届ける場面では、精神的に重い雰囲気が伝わりとても印象に残っています。そのような場面に立ち会いながらも、心折れずに仕事を続けていく医者は本当に凄いと思いました。
また、赤ひげでは医者が患者の気持ちに寄り添うことの大切さがとても伝わりました。医者が患者の気持ちに寄り添うことで、患者も心を開き元気になっていく姿を、鑑賞してい
た私自身もとても嬉しい気持ちになりました。また、そのことによって医者自身の性格も丸くなっていくのを見て、医者という仕事のやりがいというのも伝わってきた気がしました。この劇を鑑賞する前は思いもしませんでしたが、私自身も自分に寄り添って診察してもらっているから安心していられるのだと思いました。
そして、医学の進歩という点にも凄いと思いました。赤ひげの時代では治せないといわれていた病気も、今では多くのものが治せるようになっているし、薬を飲めば治るというのもあります。このような時代に生きていられることを改めて幸せに感じ、さらに医学が進歩して病気で苦しむ人がいなくなるように強く思いました。
今回の劇では、自分自身の生き方というのを強く感じさせられました。この劇で学んだことをこれからの生活でいかしていきたいと思います。
3年7組 男子
私は赤ひげを鑑賞して赤ひげ先生の考え方や保本登先生の心情の変化に感動しました。
赤ひげ先生はまず患者の人の気持ちを大切にしていました。患者が人と関わりたくないと思っていればその考え方を直し、子を産みたいといえば産ませてあげていました。また、赤ひげ先生は貧困や無知を生み出すものに強い憤りを表し、弱い者を助けていく姿は凄いと思いました。赤ひげ先生は病気を治すだけでなく人間そのものを直しているように感じられました。加えて富み栄えている者よりも貧困と無知のために苦しんでいる者に人間のもっともらしさを感じ、未来の希望がもてるという赤ひげ先生の考え方はあまり共感する人が少ないようでした。
保本登先生が小石川養生所で働くように段取りが付けられていたと知ったときに反抗的な態度を取りましたが、私が同じ立場に立ったときも同じような態度をとると思います。しかし、保本先生はそのとても大きなショックから立ち直って小石川養生所で働き続けることができて立派だと思いました。その後、保本先生は赤ひげ先生から御番医になることをすすめられました。しかし、そこで新たな困難に立ち向かう保本先生の決意の強さには少し驚き、感心しました。私がそのような状況に立たされたら小石川養生所には残らず、喜んで御番医になることを選択すると思います。保本先生は周囲と真摯に関わることで自分と闘い、自己変革して大きく成長し、赤ひげ先生のように生きるというとても勇気のいる大きな決断ができ、凄いと思いました。
今後、私が生きていく中で同じような立場に立たされることがあればこの「赤ひげ」を思い出して正しい選択をしたいです。また、今回の演劇で学んだことを活かしてより良い社会を作るために日々努力していきたいです。
3年8組 女子
主人公の立場に自分を置き換えて観ていたら、とてもモヤモヤした気持ちになっていました。自分のやりたいことができなかったり、進みたい道に進めない主人公の姿から、そう感じたのです。でも、彼の周りの人々の立場から観ていると、考え方が少し変わっていきました。周りから見たときの彼は、とても頑固で一つの事しか見えていなかったように思えるのです。今、自分がやりたい事しか見えていなく
て、彼にとってもっと大切なことがすぐそこにあったのに、彼はなかなか気づくことができませんでした。でも、周りの人々との関わりにより視野が広くなって、一番大切かつ彼が一番やるべき事を見つけることができたのです。だから最後には、あんなに嫌がっていた養成所に残るという決心がついたのだと思います。今回の観劇で、感じたことは人それぞれだと思いますが、私が一番強く感じたのは
「一つのことにとらわれないことが大切だ」ということです。私自身よくあるのですが、どんなに良い経験をしても、それを受け入れる広い心がないと全く意味がありません。彼のように、大切なことを見逃してしまうかもしれないのです。だから、自分の将来の可能性を広げるためにも、視野を広げて客観的に生活していくことが大切だと実感しました。そうして、将来についてもう一度見直すと、よりよい未来が待っていると思うのです。このようなことに気づかせてくれた
東京芸術座の皆さんに、とても感謝しています。
3年8組 男子
僕は、「赤ひげ」の鑑賞会を通し、赤ひげが教えてくれたこととは何かについて考えました。
1つ目は、本当にしたいことは何なのかについてです。はじめ、主人公は豊かになりたいあまりか自分の本当にしたいことに反した道を進もうとしていたのかもしれないと僕は思っていました。しかし、「赤ひげ」の言葉から、主人公は自分の本当のしたいことをきちんと見つけられたのだと思います。もしも「赤ひげ」の言葉がなければ、主人公はそのまま誤った道を進んでいたのかもしれません。「赤ひげ」は、僕たちの本当にしたいことを見誤るな、と教えてくれたのかもしれません。
2つ目は、目先のことにこだわらないことです。主人公ははじめ、目先の豊かさばかりにこだわり、「赤ひげ」にずっと反抗的な態度をとっていました。しかし、複雑な背景をもつ患者さんとのつながりを通し、主人公は視野を広げていったのだと思います。そして最後には豊かさを捨ててまで養生所で働きたいと、自分のやりたいことを力づくでも押し通すほどに成長していました。「赤ひげ」の言葉は、人を動かし、成長させ、そして考え方を変える力があるのだと改めて気づきました。
3つ目は、医者としての姿です。僕は今まで医者というものは、ただ治療をして患者からお金をもらう職業だと思っていました。しかし、「赤ひげ」の言葉や治療する姿を通して、僕の中での医者のイメージは180度変わりました。医者とはお金が目当てではなく、人自体を
直し、そして人の頼りの綱となること、それが「名医」の本来の姿なのではないかと気づくことができたのです。主人公の目線に立ってみて考えてみるとそのことがよくわかったと思います。
これら3つのことは医者という職業を超えて、社会に出てから重要となる考え方です。僕たちは、「赤ひげ」から教わったことを踏まえて、これからの人生を考えていかなければならないと心から思いました。
3年9組 女子
私が赤ひげ公演を見て一番印象的だったのは「保本登」という若者の心の変化と「赤ひげ先生」の強い生き方です。保本さんの心の変化は「赤ひげ」の生き方がなければ、まず起こらなかったでしょう。最初はただ厳しくて怖い先生に見えてしまうかもしれません。でもその中にある貧困と無知を生み出すものに対する強い思いや怒りを感じ、さらにそれを行動に移せる勇気を見れば優しい人だと気づけます。今の社会でも言えることだと私は思います。最初は厳しくて嫌な人でも、だんだんその人を知るうちに憧れたり、好きになったりすることが多いです。ですから、保本さんの気持ちがとても良く分かりました。私も厳しくされたり、嫌なことが続いたりしたら、ふてくされて反抗的な態度をとってしまうと思います。だからこそ、自分を変えて「赤ひげ先生」の生き方に近づき、弱いもののためにも小石川養成所で働くことを迷わず決めた保本さんはすごい人だと思いました。私も保本さんのように自分を変えたいです。だからきっかけを待つのではなく自分から人の話を素直に受け入れ、考えようと決意しました。私はこのように考えられたのも東京芸術座の方々の真に迫った演技のおかげです。この貴重な経験をできたことをとても嬉しく思います。
3年9組 女子
私は「赤ひげ」という演劇を鑑賞しました。主人公である保本登が三年間長崎でオランダ医学を学び、優秀な成績を修めて江戸入りをしました。
そこでまず感じたことですが、赤ひげと呼ばれる新出去定先生や看護師さんなどに反抗的な態度をとっていましたが、日が
経つにつれ新出先生を尊敬するようになったということについて、他人の意見を受け入れることは大切なのだなと思いました。
また、このことは将来、どのような職業についても大切なことであると感じました。なぜ保本先生が新出先生を尊敬するようになったのか、それは初めて小石川養成所で患者さんを診察したときに保本先生の診察の仕方より新出先生の診察の仕方のほうが患者さんのことを思いやっているということがわかったからだと思いました。また、小石川養成所で働
きいろいろな患者さんに直面することで、患者さんによっては診察の仕方を工夫したり、言葉遣いを変えたりするということも学んだのだな、と思いました。私はこのことについて、柔軟性を持つことも大切だと感じました。柔軟性を持つことで今後の仕事に役立てることが出来るし、他人の意見を尊重するということも大切だと思いました。私が「赤ひげ」という演劇を通じて感じたことは、自分のことばかり考えるのではなく、きちんと周りを見渡すということも大切だということです。
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