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2組
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3組
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4組 今回、藤原正彦先生から御講話をいただきました。僕は数学者に出会う機会が少なく、藤原先生の講話はとても新鮮なものでした。 まず藤原先生は論理的思考よりも、情緒力や美的感受性が大事だとおっしゃいました。欧米とは大きく異なった美的感受性のおかげで、現在の日本の様々な芸術が生まれ、発達してきました。驚くべきことは、その美的感受性が、数学や囲碁や将棋などにおいても重要だということでした。物理の本を読んだ時に、宇宙の神秘、方程式の美しさ、などといった言葉がよく出てきていたのですが、改めてこの語を思い返してみると、美的感受性に注目する前とは異なった視点で、今まで見えていなかったものがはっきりと感じ取れました。 次に藤原先生は、価値のある仕事をするポイントとして、野心を持ち、その物事に対して執着心を持ち、かつ楽観的であれ、とおっしゃいました。僕は今、野心があり、比較的楽観的な人間だと思います。しかし、執着心はないように思います。それは、自分を客観視したということになりますが、「自分は執着心がないから駄目だ」と思ってしまうと、僕はこれ以上伸びなくなってしまうでしょう。「自分は、きっと執着心も内に秘めた、素晴らしい人間なのだ」と「思い込む」ことで、もっと伸びることができるのだと思います。 僕にはまだ藤原先生のおっしゃっていたような美的感覚も、執着心も引き出せていません。しかし必ずそれらを身につけ、可能性を信じて決して諦めない人間になろうと思います。 僕は、今回の講演会がとても楽しみでした。なぜなら、数学者を目指す僕にとって、藤原正彦先生のような素晴らしい数学者を自分の目で見ることができるのは、本当に幸運なことだと思うからです。 僕は小さい頃から算数や数学が好きでした。答えは必ず一つしかないのに、そこに至るまでの道筋はいくつもある、そんな数学に魅せられていったのです。そんな僕が、小学校4年生の頃に、秋山仁先生の本を読んで、「数学はおもしろいな」と思ったことが、数学者を目指すようになったきっかけでした。 今回の公演をお聞きして、もっとも驚いたのは、数学者の大部分は努力を嫌がらないということでした。僕は、数学者は天才ばかりなのだろうと思っていたのですが、実は努力を全く嫌がらずに頑張る人が多いということを聞き、「天才ではない僕にも、数学者になれる可能性が大いにあるのだ」と思い、少し嬉しくなりました。 今回は、中等部生の代表として、壇上で先生に花束をお渡しし、握手もしていただくことができました。本当に心に残る講演会になりました。今回のお話しを励みとして、今後いっそう勉強に取り組み、夢を叶えたいと思います。
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5組
数学者でもあり、作家でもある藤原正彦先生が、「21世紀を担う君たちへ」という題で講演をしてくださいました。私は、藤原先生は数学者だから、論理とかそういう類のことをお話されるのかなと思っていました。しかし、先生は論理的思考力を否定されていて、少し驚きました。藤原先生は、情緒についてお話されました。感覚や美的感受性が重要であるとおっしゃっておりました。私は、藤原先生の講話をお聴きし、情緒がないと、生真面目で堅苦しい、思いやりに欠ける人になってしまったり、成功しそうでも成功しなくなってしまうのだと、つくづく感じました。日本は美的感受性がすばらしいから多くのすばらしいものを生み出しているそうです。また、日本人はどんなことでも芸術と結び付けてしまうそうです。儚さに美を見出すすばらしい民族なのだと再認識できました。日本人は皆、優れた美的感受性を持っています。私たちはこのことを誇りとし、後の世代に伝えていくべきだと思いました。そして、外から入ってくるものだけに重点を置くのではなく、古くから培ってきた日本独特の文化・感じ方を大切にしていくべきだと思います。藤原先生は、野心・執着心・楽観的であることもまた重要であるとおっしゃっておりました。私は今まで、目標を定めるとき、自分のできる範囲で決めてしまっていました。そして、努力はするけれど、必死というほど努力したことは、中学受験の時だけで、あとは必死ではなかったと思いました。しかし、私は楽観的ではあると思います。だから、これからは野心と執着心を持ち、楽観的であることを忘れずに生活していきたいと思います。藤原先生の講話は、とてもおもしろく、分かりやすく、興味深い内容ばかりでした。これからも美しい情緒をきちんと身に付け、勉強においても努力を重ね、立派な大人になりたいです。
今日、藤原先生の講演会をお聴きして、自分に足りないものがとても多いことに気が付きました。数学や英語などの教科の問題以前に、確かに知識が大事だと思いました。自分自身、知識は不足していると思っています。なぜなら、僕は中1からずっと勉強らしいことを全くしてきませんでした。ましてや中3になるにつれて、勉強をするということをしなかったために、机に向かう習慣すらも無くなってしまいました。なので、これからはしっかり勉強をして、知識を詰め込んでいきたいです。僕は数学については好きな方だと思っています。最初の頃はすぐに解けたりして面白かったのですが、やはり勉強をしなくなってからは、数学も全く解けなくなり、授業がつまらなくなってしまいました。けれども、今でもたまに問題を読んで答えが分かり、答えが合っていた時には嬉しく、そして気持ちが良いと感じることがあります。その時は、数学は面白いと思うことができ、勉強をしようとやる気が湧いてきます。問題が解ければ解けるほど、数学に限らず勉強そのものが楽しくなって、学習をする習慣がつくと思いました。今回の講演の中で、僕にとって一番深く心に残ったのは、知識の重要性についてのお話でした。なぜなら、僕は両親からも毎日のように勉強をすること、知識が不足しているなどの話を聞かされているからです。なので、僕はこれからしっかりと知識をつけ、勉強の習慣を確立し、両親に認めてもらえるように努力を重ねていこうと思います。 |
6組
私は以前、藤原先生の著書を読んで深く共感したことがあり、今回の講演をとても楽しみにしていました。日本独特の美的感覚、情緒について主にお話をされていましたが、あれほど自国の文化を正面からほめる言葉を聞いたのは初めてのことでした。他国について少しでも知ってみると、日本の文化がいろいろな点で独特であることを感じますが、日本人の多くはあまりそのことについて意識していないと思います。私自身、生まれてからずっと日本で暮らしてきて、自分の周囲の環境はごく普通のことだとずっと思ってきました。しかし、最近になって改めて日本の伝統的なものの考え方を良いな、好きだなと思うことが増えてきました。そんな時には、やはり自分は日本人であり、根底に沁みこんでいるものがあると実感できます。文学についてのお話もありましたが、私が小学生だった時、学校図書館にあった古典文学作品をいくつか読んでみたことがあります。当時は予備知識もなく、他の小説等と同じように読んでいましたが、今読み返すと、日本人の美意識や価値観が端的に表現されているものも多く、現代にも通じるものがあると思います。国内よりもむしろ海外で高評価なものもあるようでした。謙譲は美徳ですが、そもそも知らないことが多いなと思いました。外国人にわびさびを説明するのは難しいと藤原先生はお話しされていましたが、日本人であっても感覚や価値観だけが残っていて「文化」であるという自覚が無ければ他人に伝えることはできません。まず自国の文化を知り、次の世代にしっかり伝承していけるようになりたいです。また、そうして祖国に愛着を持つことで、他国の人の愛国心も理解できるようになっていくと思います。国際社会の中で、立派な日本人になれるように努力したいです。
僕は、今回の藤原正彦先生の講演会に参加して、主に二つのことを学びました。まず一つ目は、天才は努力家だと言うことです。僕は、一流の研究者は生まれ持った才能によって活躍しているのだと思っていました。しかし、実際はそうではなくて、たくさんの努力をして膨大な量の知識を身につけたからこそ、数々の成功を収めているということがわかりました。また、藤原先生は、良い研究はたくさんの時間がかかり、悪い研究はあまり時間がかからないとおっしゃっていました。良い研究をしている時は何回も挫折しますが、その挫折を乗り越えると成功します。これは、良い研究ほどたくさんの努力が必要だということです。しかし、偉大な研究者たちは知的好奇心によって支えられているので、努力を苦に思わないのだと思います。ですから、僕も自分の夢に向かって、惜しみない努力をしていきたいと思います。次に、野心を持つということです。野心とは、身分不相応の考えという意味ですが、欧米ではそれが良い意味で使われます。また野心を持つには自信が必要です。そして、野心と自信の両方を持ち続けるためには、楽観的である必要があります。悲観的になると、脳の半分の機能が停止してしまいます。ですから、難しいと思うことでも簡単だと思うことで楽観的になれるのだと思います。僕も野心を持つことで、自分に限界を定めずに自分が今まで目標にしていたところよりももう一つ上のレベルを目指していきたいと思います。最後に、僕は今回の講演会で学んだ二つのことを学校や家庭での生活で活かし、野心を持って、その野心を叶えるために、毎日たくさんの努力をしていきたいと思います。
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7組
僕は今回藤原正彦先生のお話をお聞きし、まず驚いたのが、学校の勉強には無駄が多いという藤原先生のお言葉を聞いてでした。僕としても、何らかの勉強はいかがわしいというか、今は到底役に立つとは思えないものがありましたが、結局先生曰く、余計なものがつきまとうということでした。
私は、藤原正彦先生のお話で印象に残ったことは、1つの分野を集中して頭にたたき込ませても、才能は発展することができないということです。私は今まで1つのことだけやっていた方がいいと思っていました。しかし、それは間違っていることに気づきました。私は、勉強さえしていれば大丈夫という安心感がありました。はっきり言ってしまえば、勉強以外のことはあまり必要ないと思っていました。これからは、新聞を読んだり、いろいろなジャンルの本を読んだり、部活に真剣に打ち込んだりといった日常生活の中でできる自分の知識量を増やすことをしていきたいです。
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8組
藤原先生のお話はものすごく面白くて、最後まで飽きずに聞くことができました。お話は私たちが分かりやすいようにたくさんの例え方をして下さいました。そのお話には、共感できる部分がたくさんありました。例えば数学についてです。先生は「数学は論理的思考では解くことができない。こつこつと努力してやっとできるようになる。」とおっしゃいました。私はその通りだとおもいました。卒業生を囲む会で来て下さった先輩方も何回も問題集を解き直してテストで満点を目指していたとおっしゃっていました。だから私は改めて、努力することの大切さを痛感しました。また私は、藤原先生はたくさんの本を書かれていることを初めて知りました。書かれた本のなかには有名な本もあって、ぜひ一度読んでみたいと思いました。
今回藤原正彦先生のお話をお聴きした率直な意見は、おもしろかったということです。数学者はちょっと変わったイメージが僕にはあったのですが実際にお話しを聞いてみると、とてもユーモアのある人でよかったです。でも今回のお話の中には賛否がわかれるものが何個かあった気がします。乞食を乞食と呼ぶか呼ばないかや、いじめの事、六法全書のことなど意見が分かれると思います。どっちにしても将来さまざまな形で約に立つことを話されていました。どんなに数学だけができても、どんなに音楽だけができても、教養のある人間でないと、社会にでてから大きくなれないという話はとても僕の心に響きました。確かに会社に入ってから、仕事はできても頭を下げられない人や妙にプライドだけが高かったり人付き合いができなかったりというような人だとうまくやっていけないです。それにそういうことは習うものではなくて、自分が育った環境の中で自然と身につくものだと思います。だからやはり毎日友達と遊んだり部活をしたり、たまには怒られるのも大切なことだと実感しました。
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9組 僕は今回の藤原正彦先生講演会に参加して「知識」と「教養」そして「美的感受性」がとても大切なものだということや「論理」とは何なのかが分かりました。 まず、「知識」と「教養」が無いと、例えば漢字が分からなくて本が読めない等といった事態になってしまったり、今の日本の政治が税率を上げる等といった間違った行動をしてしまうというお話をお聞きして、それなら幼い頃から英語など、中学生が今勉強しているものを叩き込めばいいのではないかと思いましたが、11歳から13歳で数学者になったこが結局有名になれなかったというお話を聞いて、自分が思ったことは間違っているということを思い知らされました。 次に「美的感受性」があると、自分が美しいと感じる分野があり、それに対して人間はがんばれるという話と、「野心」が無い人は何もできないという話を聞き、自分には美しいと感じられた物や「野心」が無いけれども悲観せずに、ばかげたような目標でも良いから、何をするにしても目標を持って行動するようにしようと思いました。 僕は今まで、論理的に考えて行動することは大事なことだと思っていました。しかし「論理」とは始めに立てる仮説によって結末が異なるのだから論理的に考えれば絶対に正しい答えをだせるわけではないと知り、「論理」とは何なのかを学びました。 僕は今回の講演会で学んだことをこれからの学校生活に生かしていきたいと思いました。 僕は今回の講演会をお聴きして、藤原正彦先生はすごい人だと思いました。なぜなら、自分の意見を少しの躊躇もなく、スラスラと述べてしまうからです。僕は、他人からの見方を気にするので、自分の意見はなかなか言い出せません。だから、僕は藤原先生を尊敬しています。 次に今回の講演会をお聴きして、「生活」について思うところがありました。藤原先生のお話では基本的生活習慣がちゃんと成り立っていてころ、勉強ができるということがわかりました。また「天才」は勉強しているだけではいけなく、その他の勉強も必要なのだと分かりました。 最後に僕は今回の講演会をお聴きして全体的に学んだことは数学者の藤原正彦先生はとてもすごい人で、「他人と同じ事が嫌い」なのだから、僕も他人と同じ事をしないで、自分の思ったことをすんなり言えるような人間になりたいです。 |