「 藤原正彦先生講話感想文」
 1組 

 
 生きるために必要なのは「知識」だ。私は藤原先生がおっしゃったその言葉が忘れられません。知識は人を測る物差しになります。その人の教養の深さを測ります。しかし、私は人は「生きる力」なしに生きていくことなんて決してできないと思います。藤原先生の講演会で名前が挙げられたルース・ローレンスさん。彼女は子供時代にするはずだった楽しいこと、悲しいこと、挫折、それらを全部飛ばして「数学」という1つの分野の頂点に立ちました。果たして、それが彼女にとって良いことだったのか。私が彼女ならきっと普通の子供のように遊び、笑いたかったと思うはずです。彼女の父が犯した大きなミス。それは彼女に「数学」という1つの学問だけを押し付けたことです。子供は自然に個性や独創性を身につけると藤原先生はおっしゃいました。私もその通りだと思います。周りの大人がいくら導いてあげようとした所で、結局はその子供自身の問題です。近年、「個性」が大事だと社会の中では認識されていますが、再度、本当に大切なものを見極めてほしいです。
 藤原先生は「日本人は類まれな能力をもっている」とおっしゃっていました。四季折々の自然を垣間見ることのできるこの国だからこそ生まれた「儚さの中の美しさ」を感じる能力です。「感性」とは、あらゆる点で必要なものとなります。芸術への感性、自然への感性、そして先生は数学にも感性が必要であるとおっしゃいました。論理的思考力が数学では大切だと言われるこの社会で感性が必要なのだろうか。感性は一人一人違います。ある人が感動したことでも、他の人は感動しないかも知れません。要はそれだと思います。一人一人違うものだからこそ、その直感的な感性を使って物事を進めていけるかです。今まで聞いたどの講演とも違う藤原先生オリジナルのお話にとても考えさせられました。意見は人それぞれ異なりますが、先生の言葉を忘れず、自分を信じてやっていきたいです。
 

 
 
僕は藤原先生のおっしゃっていた価値のある仕事を成し遂げるのに必要な3つのことを身につけたいです。まず、野心を持つことについて、今自分には大きな望みがないので、まず大きな夢を持ちたいです。そしてその野心に向かって努力していきたいです。そうすれば、これから挫折してもその度に立ち上がって、その目標にもう一度挑戦できるようになります。執着心を持つことについては、土俵際まで追いつめられてもそこで踏みとどまり、最後に踏ん張れる力を持ちたいです。楽観的になることについては、僕はライバルは自分自身という言葉に驚きました。しかし、よく考えてみるとその言葉の意味がわかりました。悲観的だと脳が半分ストップすると聞いて驚きました。何事も出来ると自分を励ましながら行いたいです。お話の中に出てきた惻隠の情という言葉は今まで知りませんでした。弱者・強者への共感、涙は日本人の誇るべき点だと思います。差別される者への思いやりは最近無くなって来ているように感じます。卑怯を憎む心はとても大切だと思います。各自が道徳・倫理で各自の行動を制御すれば、お互いを傷付けあうことなく平和に暮らすことができます。惻隠の情は世界に誇れる点だと思います。
 日本人の美的感受性はとても素晴らしいと思いました。虫の音を日本人は音楽のように聞いて、その音にしみじみとする感覚は世界にないと知りました。
 僕はわび・さびをよく理解していませんでした。日本は芸術がとても多いと思いました。数学では関孝和という人がいて、関孝和がドイツの学者より10年早く行列式を発見したことは知りませんでした。僕たちは知識を蓄えて考えられる人にならなければなりません。情緒力を身に付けたいです。

 

 


 

 

 

 2組

 
  私は今回、藤原正彦先生の講話を聞き、様々なことが印象に残りました。その中で一番印象に残ったのは、「楽観的でいろ」という言葉でした。何事においても悲観的になっていてはまったく進歩がないと私は思います。例えば、新しい意見を考えようとしているときに、悲観的だとどうなるでしょう。どうせ、自分からは良い意見なんて出ないと思いこみ、考えなくなってしまいます。そして、良い意見どころか意見が出なくなってしまいます。下手な鉄砲も数打てば当たるという言葉があるように、たとえ悪い意見ばかりでも、たくさん意見を出せば良い意見も出てくるのです。また藤原先生がおっしゃられていたように、弱気になっていては、自分の本来の力は出ません。普段数学の問題集を解いている時は解けるのに、テストになると解けない、というのもこの例でしょう。まず、テストという名が付くだけで緊張してしまう人が大多数でしょう。その緊張によって、少しだけながら力が出せなくなります。さらに、どこかの問題でつまずくとどうでしょう。出来ないということで弱気になってしまいます。そして、いつもなら出来るのに、と思い焦ってしまいます。すると、余計出来なくなってしまいます。さらに、出来ないと、ヤバイと思い、さらに焦り出来なくなってしまいます。この状態におちいると、出来ない、焦る、出来ない……という悪循環になります。これらのような時はどうすればいいと思いますか。それは、楽観的に考えるということです。楽観的に考えて、自分からは良い意見が多くでるんだ、と思って考えるとかなり多くの意見が思い浮かびます。そして、数が多くなればなるほど多くの良い意見が出ます。そうすることにより、次からも、自分は出来ると思い、多くの良い意見を出せるようになります。また、楽観的なら、テストの問題でつまずいても、自分なら出来ると思い、焦ることなく本来の力で問題を解くことが出来ます。楽観的でいることで、損をすることは無いと思います。なので悲観的ではなく、楽観的に生きていきたいです。

 
 僕は、藤原雅彦先生の講話でいろいろな考えをお聞きすることで、自分の固執していた考えの視野が広まり、そして多くのことで感銘を受けました。
 まずは、楽観的に考えると言うことです。僕は楽観というと自分の都合のいいように考えるという意味なので、失敗したのにこれは仕方がなかったと開き直るなど、あまり良い意味とは思っていませんでした。しかしテストで難しそうな問題が出たときなど、何か困難なことが起こった時に、これは難しいからできないかもしれないと悲観的に考えてしまうと、無意識のうちに焦ってしまって失敗してしまい、逆にこれは簡単だろうと楽観的に考えたら、頭がはらたいて難しい問題が本当に簡単に解けてしまうことが多いです。また、緊張しているときも、自分はだめだと思うより、やってやると思う方がやはり失敗は少ないし、何より気持ちが楽です。だから、僕はこれから数々の困難と立ち向かっていくときは、ポジティブに考えていきたいと思います。
 次は、あきらめずに執着心を持って努力することです。世の中で大成する人というのは必ずどこかで努力をしています。友達で特技がある人がいますが、その人たちも特技にできるほど努力してきたはずです。テストの勉強でも部活の試合でも何でもこれくらいで別に大丈夫だろうとあきらめるなど、中途半端にしたものは良い結果がくるはずもなくそれ相応の中途半端な結果になってしまうので、何事も疎かにせず徹底的に行うようにしたいと思います。そして僕は将来、研究職に就きたいと思っているので、何度も研究中に行き詰まることがあると思いますが、そのたびに執着心を持って挫折から立ち直り、最高の結果を出せるようにしたいと思います。
 最後は、知識を多く持つことです。研究をするにしても、スポーツをするにしても知識がないと何もできません。だから僕は、中学1年、中学2年と過ごして2年が過ぎ、残り4年間となった江戸取生活で、発表など多くのことに挑戦したり、勉強も先生に質問したりして学べることは一つでも多く学び、充実した学校生活にしたいです。
 自分の将来を決めていくのは自分であり、これからの日本の社会を担っていくのも自分たちなので、今できることを一つでも多く行い、自分の手で充実した未来にしていきたいと思いました。
 

 

 

 


 3組
 

 
 藤原正彦先生は、私たちに「21世紀をになう君たち」というタイトルで講演をして下さいました。藤原先生は、小学生の時から英語を勉強させるのは間違いだとおっしゃっていました。そのうえ、英語だけではなく国語や算数などの知識を身につける方がよいとおっしゃっていました。私は、幼い時から英語を勉強した方がよいと思っていました。なぜなら、幼い時から勉強した方が英語がしっかりと身につくと思っていたからです。
 欧米諸国の人々が花やお茶としか認識しないものを日本人は華道や茶道にまで発展させてしまうので、日本人の方が美的情緒があるとおっしゃっていました。私は、美的情緒は儚いものに対する感情だと思います。日本人が華道を作ったのは儚く散っていってしまう花を少しの間でもよいからより美しく見せたいという気持ちがあったからだと思います。私は満開の花もよいですが、散りかけている花の方が美しいと感じます。
 藤原先生はある父親が娘の数学の才能を発見し、幼い時から数学だけを習わせ、他の勉強や中学・高校の時のいろいろな経験をさせなかったので一時有名になったが、その後有名ではなくなったという話をして下さいました。また、論理的思考力はいつでも育てられるが情緒思考は中高の時のいろいろな経験でしか育てられず、論理よりも情緒思考の方が大切だとおっしゃっていました。このことを聞き、私はまず情緒思考を育てたいと思いました。そのためにも中高でいろいろな経験をしていきたいです。
 私は、藤原正彦先生の講演を聴いてよかったと思います。講演を聴いたことで様々なことを学んだからです。

 
 今回僕はとても有意義なお話をお聴きすることができました。藤原正彦先生は数学者であり、もっと論理的なお話をされると思っていましたが、自分たちにも分かりやすく、例も交えて「情緒力」についてお話されてくださいました。
 僕は、天才と呼ばれている人は、生まれつきで特別なものを持っている人と考えていました。IQや偏差値など、そのような目に見える数字で天才と呼ばれていると考えていました。しかし、藤原先生がおっしゃられていたのは、天才というのはIQや偏差値の高さではなく、努力することを苦と思わず、喜んでする人などを言うことです。その後、藤原先生が例を出しながら話をしているのをお聴きしていくうちに、自分の中の考えが変化しました。努力できるということは、何よりも必要なことであり、それはきっと誰も生まれ持ってはいないと思います。僕は、自分の好きなことは夢中になれますが、苦手なものなどにはすぐにやる気をなくしてしまいます。しかし、そんなことでは今後の高校生活、大学受験、社会に出てからも中途半端で終わってしまうと思います。そうなるのは嫌なので、努力することが楽しく思えるくらいになるまで頑張ります。
 「情緒力」については、僕は人間になくてはならないものであると思います。これを持ち合わせていなければ、先生の例えにあったように、どんなに頭が良くても、結局は一線を越えることはできないでしょう。なので、勉強できるできないの以前に、まずはこの「情緒力」を育てて、一線を越えて社会に貢献できる人間になりたいです。
 今回の講演は、自分の現状を見直すいい機会になりました。今後もこのような講演をお聴きしたいです。
 


 

 

 

 4組
 
 

 今回、藤原正彦先生から御講話をいただきました。僕は数学者に出会う機会が少なく、藤原先生の講話はとても新鮮なものでした。
 まず藤原先生は論理的思考よりも、情緒力や美的感受性が大事だとおっしゃいました。欧米とは大きく異なった美的感受性のおかげで、現在の日本の様々な芸術が生まれ、発達してきました。驚くべきことは、その美的感受性が、数学や囲碁や将棋などにおいても重要だということでした。物理の本を読んだ時に、宇宙の神秘、方程式の美しさ、などといった言葉がよく出てきていたのですが、改めてこの語を思い返してみると、美的感受性に注目する前とは異なった視点で、今まで見えていなかったものがはっきりと感じ取れました。
 次に藤原先生は、価値のある仕事をするポイントとして、野心を持ち、その物事に対して執着心を持ち、かつ楽観的であれ、とおっしゃいました。僕は今、野心があり、比較的楽観的な人間だと思います。しかし、執着心はないように思います。それは、自分を客観視したということになりますが、「自分は執着心がないから駄目だ」と思ってしまうと、僕はこれ以上伸びなくなってしまうでしょう。「自分は、きっと執着心も内に秘めた、素晴らしい人間なのだ」と「思い込む」ことで、もっと伸びることができるのだと思います。
 僕にはまだ藤原先生のおっしゃっていたような美的感覚も、執着心も引き出せていません。しかし必ずそれらを身につけ、可能性を信じて決して諦めない人間になろうと思います。

 
 僕は、今回の講演会がとても楽しみでした。なぜなら、数学者を目指す僕にとって、藤原正彦先生のような素晴らしい数学者を自分の目で見ることができるのは、本当に幸運なことだと思うからです。
 僕は小さい頃から算数や数学が好きでした。答えは必ず一つしかないのに、そこに至るまでの道筋はいくつもある、そんな数学に魅せられていったのです。そんな僕が、小学校4年生の頃に、秋山仁先生の本を読んで、「数学はおもしろいな」と思ったことが、数学者を目指すようになったきっかけでした。
 今回の公演をお聞きして、もっとも驚いたのは、数学者の大部分は努力を嫌がらないということでした。僕は、数学者は天才ばかりなのだろうと思っていたのですが、実は努力を全く嫌がらずに頑張る人が多いということを聞き、「天才ではない僕にも、数学者になれる可能性が大いにあるのだ」と思い、少し嬉しくなりました。
 今回は、中等部生の代表として、壇上で先生に花束をお渡しし、握手もしていただくことができました。本当に心に残る講演会になりました。今回のお話しを励みとして、今後いっそう勉強に取り組み、夢を叶えたいと思います。

 

 

 


 5組

 

 数学者でもあり、作家でもある藤原正彦先生が、「21世紀を担う君たちへ」という題で講演をしてくださいました。私は、藤原先生は数学者だから、論理とかそういう類のことをお話されるのかなと思っていました。しかし、先生は論理的思考力を否定されていて、少し驚きました。藤原先生は、情緒についてお話されました。感覚や美的感受性が重要であるとおっしゃっておりました。私は、藤原先生の講話をお聴きし、情緒がないと、生真面目で堅苦しい、思いやりに欠ける人になってしまったり、成功しそうでも成功しなくなってしまうのだと、つくづく感じました。日本は美的感受性がすばらしいから多くのすばらしいものを生み出しているそうです。また、日本人はどんなことでも芸術と結び付けてしまうそうです。儚さに美を見出すすばらしい民族なのだと再認識できました。日本人は皆、優れた美的感受性を持っています。私たちはこのことを誇りとし、後の世代に伝えていくべきだと思いました。そして、外から入ってくるものだけに重点を置くのではなく、古くから培ってきた日本独特の文化・感じ方を大切にしていくべきだと思います。藤原先生は、野心・執着心・楽観的であることもまた重要であるとおっしゃっておりました。私は今まで、目標を定めるとき、自分のできる範囲で決めてしまっていました。そして、努力はするけれど、必死というほど努力したことは、中学受験の時だけで、あとは必死ではなかったと思いました。しかし、私は楽観的ではあると思います。だから、これからは野心と執着心を持ち、楽観的であることを忘れずに生活していきたいと思います。藤原先生の講話は、とてもおもしろく、分かりやすく、興味深い内容ばかりでした。これからも美しい情緒をきちんと身に付け、勉強においても努力を重ね、立派な大人になりたいです。

 

 今日、藤原先生の講演会をお聴きして、自分に足りないものがとても多いことに気が付きました。数学や英語などの教科の問題以前に、確かに知識が大事だと思いました。自分自身、知識は不足していると思っています。なぜなら、僕は中1からずっと勉強らしいことを全くしてきませんでした。ましてや中3になるにつれて、勉強をするということをしなかったために、机に向かう習慣すらも無くなってしまいました。なので、これからはしっかり勉強をして、知識を詰め込んでいきたいです。僕は数学については好きな方だと思っています。最初の頃はすぐに解けたりして面白かったのですが、やはり勉強をしなくなってからは、数学も全く解けなくなり、授業がつまらなくなってしまいました。けれども、今でもたまに問題を読んで答えが分かり、答えが合っていた時には嬉しく、そして気持ちが良いと感じることがあります。その時は、数学は面白いと思うことができ、勉強をしようとやる気が湧いてきます。問題が解ければ解けるほど、数学に限らず勉強そのものが楽しくなって、学習をする習慣がつくと思いました。今回の講演の中で、僕にとって一番深く心に残ったのは、知識の重要性についてのお話でした。なぜなら、僕は両親からも毎日のように勉強をすること、知識が不足しているなどの話を聞かされているからです。なので、僕はこれからしっかりと知識をつけ、勉強の習慣を確立し、両親に認めてもらえるように努力を重ねていこうと思います。


 

 


 6組
 

 

私は以前、藤原先生の著書を読んで深く共感したことがあり、今回の講演をとても楽しみにしていました。日本独特の美的感覚、情緒について主にお話をされていましたが、あれほど自国の文化を正面からほめる言葉を聞いたのは初めてのことでした。他国について少しでも知ってみると、日本の文化がいろいろな点で独特であることを感じますが、日本人の多くはあまりそのことについて意識していないと思います。私自身、生まれてからずっと日本で暮らしてきて、自分の周囲の環境はごく普通のことだとずっと思ってきました。しかし、最近になって改めて日本の伝統的なものの考え方を良いな、好きだなと思うことが増えてきました。そんな時には、やはり自分は日本人であり、根底に沁みこんでいるものがあると実感できます。文学についてのお話もありましたが、私が小学生だった時、学校図書館にあった古典文学作品をいくつか読んでみたことがあります。当時は予備知識もなく、他の小説等と同じように読んでいましたが、今読み返すと、日本人の美意識や価値観が端的に表現されているものも多く、現代にも通じるものがあると思います。国内よりもむしろ海外で高評価なものもあるようでした。謙譲は美徳ですが、そもそも知らないことが多いなと思いました。外国人にわびさびを説明するのは難しいと藤原先生はお話しされていましたが、日本人であっても感覚や価値観だけが残っていて「文化」であるという自覚が無ければ他人に伝えることはできません。まず自国の文化を知り、次の世代にしっかり伝承していけるようになりたいです。また、そうして祖国に愛着を持つことで、他国の人の愛国心も理解できるようになっていくと思います。国際社会の中で、立派な日本人になれるように努力したいです。

 

 僕は、今回の藤原正彦先生の講演会に参加して、主に二つのことを学びました。まず一つ目は、天才は努力家だと言うことです。僕は、一流の研究者は生まれ持った才能によって活躍しているのだと思っていました。しかし、実際はそうではなくて、たくさんの努力をして膨大な量の知識を身につけたからこそ、数々の成功を収めているということがわかりました。また、藤原先生は、良い研究はたくさんの時間がかかり、悪い研究はあまり時間がかからないとおっしゃっていました。良い研究をしている時は何回も挫折しますが、その挫折を乗り越えると成功します。これは、良い研究ほどたくさんの努力が必要だということです。しかし、偉大な研究者たちは知的好奇心によって支えられているので、努力を苦に思わないのだと思います。ですから、僕も自分の夢に向かって、惜しみない努力をしていきたいと思います。次に、野心を持つということです。野心とは、身分不相応の考えという意味ですが、欧米ではそれが良い意味で使われます。また野心を持つには自信が必要です。そして、野心と自信の両方を持ち続けるためには、楽観的である必要があります。悲観的になると、脳の半分の機能が停止してしまいます。ですから、難しいと思うことでも簡単だと思うことで楽観的になれるのだと思います。僕も野心を持つことで、自分に限界を定めずに自分が今まで目標にしていたところよりももう一つ上のレベルを目指していきたいと思います。最後に、僕は今回の講演会で学んだ二つのことを学校や家庭での生活で活かし、野心を持って、その野心を叶えるために、毎日たくさんの努力をしていきたいと思います。




 

 

 7組
 

 僕は今回藤原正彦先生のお話をお聞きし、まず驚いたのが、学校の勉強には無駄が多いという藤原先生のお言葉を聞いてでした。僕としても、何らかの勉強はいかがわしいというか、今は到底役に立つとは思えないものがありましたが、結局先生曰く、余計なものがつきまとうということでした。
 数学というと、その時で世に役立つとは思えない、そういった学問ですが、後世の、子孫の、未来の人々の時代になるととても生きたものとなる、という奥深い学問でもあるといいます。数学好きの僕として感じるのは、普通の生活とは殆ど縁のないほど遠いものとして、見かけ上位置していますが、それでも学者等の人たちにとってはとても近しい、必要不可欠なものとして数学はあるということです。僕はもとより算数も数学も好きで、理解するとおもしろい、楽しいというようなものを何となく感じてはいましたが、何故に自分は数学が好きなのか、如何いった点に魅かれたのかは実際自分でも具体的には分かっていません。中3の状態では、本当に複雑で何処から処理すればいいのか、という問題に遇う機会がないし、知識もないのでいずれにしろ解けないのですが、そういう複雑なものを一つの数式で一度に表す、統制してしまうという美しさも、知識無くが故に未だに知りません。
 数学者というのはそんな美しさや魅力に魅かれた人たちですが、何も社会に役立つと思って研究をしているわけではないと先生は仰います。学者の性は社会貢献ではないというのを改めて知りました。
 数学はともかく、人としての情緒を備えるというのが日本人としての意味があるというのが先生のお考えです。悠久の時が流れても色褪せない自然と淡い人生との対比にストイックに感じ取れる、そういった美的感受性をもった日本人になりたいです。

 

 私は、藤原正彦先生のお話で印象に残ったことは、1つの分野を集中して頭にたたき込ませても、才能は発展することができないということです。私は今まで1つのことだけやっていた方がいいと思っていました。しかし、それは間違っていることに気づきました。私は、勉強さえしていれば大丈夫という安心感がありました。はっきり言ってしまえば、勉強以外のことはあまり必要ないと思っていました。これからは、新聞を読んだり、いろいろなジャンルの本を読んだり、部活に真剣に打ち込んだりといった日常生活の中でできる自分の知識量を増やすことをしていきたいです。
 印象に残ったことの2つ目は、将来成功するためには楽観的でなくてはならないということです。私は、良く悲観的だといわれます。実際、何か問題が起こると、「自分はだめな人間なのだ」と思ってしまいます。また、それは私の欠点でもあります。この欠点は、今すぐに直さなくてはなりません。なぜならば、いつ大きな困難が訪れるか分からないからです。困難に立ち向かうためには、忍耐力が必要であり、その忍耐力を付けるためにも楽観的になる必要があります。わたしは、これから失敗してもやり直せばいいという気持ちをもって、何に対してもひるまずに自信を持って行動していきたいです。
 私は、講演会で、成功を収めるためには、いろいろなことを経験し、たくさんの分野の知識を身につけるべきだと感じました。これからの、私はいろいろなことに興味を持ち、それを学習することを忘れずに生きていきたいです。



 

 

 

 8組   

 

 藤原先生のお話はものすごく面白くて、最後まで飽きずに聞くことができました。お話は私たちが分かりやすいようにたくさんの例え方をして下さいました。そのお話には、共感できる部分がたくさんありました。例えば数学についてです。先生は「数学は論理的思考では解くことができない。こつこつと努力してやっとできるようになる。」とおっしゃいました。私はその通りだとおもいました。卒業生を囲む会で来て下さった先輩方も何回も問題集を解き直してテストで満点を目指していたとおっしゃっていました。だから私は改めて、努力することの大切さを痛感しました。また私は、藤原先生はたくさんの本を書かれていることを初めて知りました。書かれた本のなかには有名な本もあって、ぜひ一度読んでみたいと思いました。
 藤原先生は小学校5年生の時に定めた数学者になるという夢を実現されたことにとても驚きました。夢を実現するということはとても難しいことだと思います。私にも夢はありますが実現するのは難しいと思っていました。しかし夢を実際に実現された方だっているので諦めることはないと感じました。
 私は今回、藤原先生の講話をお聞きしたことによって努力することの大切さと夢を実現するという強い志を持つということを学びました。

 

 今回藤原正彦先生のお話をお聴きした率直な意見は、おもしろかったということです。数学者はちょっと変わったイメージが僕にはあったのですが実際にお話しを聞いてみると、とてもユーモアのある人でよかったです。でも今回のお話の中には賛否がわかれるものが何個かあった気がします。乞食を乞食と呼ぶか呼ばないかや、いじめの事、六法全書のことなど意見が分かれると思います。どっちにしても将来さまざまな形で約に立つことを話されていました。どんなに数学だけができても、どんなに音楽だけができても、教養のある人間でないと、社会にでてから大きくなれないという話はとても僕の心に響きました。確かに会社に入ってから、仕事はできても頭を下げられない人や妙にプライドだけが高かったり人付き合いができなかったりというような人だとうまくやっていけないです。それにそういうことは習うものではなくて、自分が育った環境の中で自然と身につくものだと思います。だからやはり毎日友達と遊んだり部活をしたり、たまには怒られるのも大切なことだと実感しました。
 もうひとつ心に残ったことは、人生の中で成功してる人たちは考え方がすごいということです。消極的ではなく積極的に失敗を恐れずに物事に挑戦しているところです。今までのいろいろな人の講話でも失敗を恐れていた人は聞いたことがありません。成功している人の共通点を見つけられたと思いました。今回のお話では勉強関連の事だけではなく、感性の方のことも学べたのでとても有意義な時間を過ごせたと思います。

 


 

 

 9組
 
 
 僕は今回の藤原正彦先生講演会に参加して「知識」と「教養」そして「美的感受性」がとても大切なものだということや「論理」とは何なのかが分かりました。
 まず、「知識」と「教養」が無いと、例えば漢字が分からなくて本が読めない等といった事態になってしまったり、今の日本の政治が税率を上げる等といった間違った行動をしてしまうというお話をお聞きして、それなら幼い頃から英語など、中学生が今勉強しているものを叩き込めばいいのではないかと思いましたが、11歳から13歳で数学者になったこが結局有名になれなかったというお話を聞いて、自分が思ったことは間違っているということを思い知らされました。
 次に「美的感受性」があると、自分が美しいと感じる分野があり、それに対して人間はがんばれるという話と、「野心」が無い人は何もできないという話を聞き、自分には美しいと感じられた物や「野心」が無いけれども悲観せずに、ばかげたような目標でも良いから、何をするにしても目標を持って行動するようにしようと思いました。
 僕は今まで、論理的に考えて行動することは大事なことだと思っていました。しかし「論理」とは始めに立てる仮説によって結末が異なるのだから論理的に考えれば絶対に正しい答えをだせるわけではないと知り、「論理」とは何なのかを学びました。
 僕は今回の講演会で学んだことをこれからの学校生活に生かしていきたいと思いました。

 
 僕は今回の講演会をお聴きして、藤原正彦先生はすごい人だと思いました。なぜなら、自分の意見を少しの躊躇もなく、スラスラと述べてしまうからです。僕は、他人からの見方を気にするので、自分の意見はなかなか言い出せません。だから、僕は藤原先生を尊敬しています。
 次に今回の講演会をお聴きして、「生活」について思うところがありました。藤原先生のお話では基本的生活習慣がちゃんと成り立っていてころ、勉強ができるということがわかりました。また「天才」は勉強しているだけではいけなく、その他の勉強も必要なのだと分かりました。
 最後に僕は今回の講演会をお聴きして全体的に学んだことは数学者の藤原正彦先生はとてもすごい人で、「他人と同じ事が嫌い」なのだから、僕も他人と同じ事をしないで、自分の思ったことをすんなり言えるような人間になりたいです。


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