観劇会 「赤ひげ」  中2生の感想

人との出会い

 2年1組 女子  

 私がこの「赤ひげ」を見て一番心に残ったのは、保本登の人としての成長です。幕府の御番医を夢見て江戸入りした保本が、貧しい患者と出会い、病気を治すだけでなくて、「人をみる」ということが大切なのではないか、と本当の医師の姿について考えている場面がとても印象的でした。しかし、保本がこうして変わることができたのは、赤ひげや貧しい患者と出会う事ができたからだと思います。人との出会いで人はこれほど成長することができるのか、と私は感動しました。そして、だからこそ人との出会いを大切にしようと思いました。
 また私は、自分と闘いながらも成長することができた保本さんも凄いと思いますが、それと同時に、自分の生き方を見せることにより一人の人間を変えてしまった赤ひげも凄いと思いました。自分の思うがままに生きて、行動していく姿を見て「一生悔いの残らないような人生」を感じました。「思う」だけではなく、恐れずに行動していく姿に感動しました。
 私はこれから、「一期一会」というように人との出会いを大切にし、その出会いによって自分も相手も成長できる人になりたいです。

人間そのものを治す医師

 2年1組 男子 

 私は今回、「赤ひげ」を鑑賞して、貧しさの恐ろしさ、大変さを改めて感じました。
 私はこの観劇会を見るまでは、「赤ひげ」というものがどういう話なのかを全く知りませんでした。鑑賞をした後、見て良かったなと思いました。
 この話の内容は、貧困にあえいでいる人たちが病気を治しに来るところである医師が患者を治療している様子が描かれており、赤ひげ先生の素晴らしい行動に胸を打たれました。 
 赤ひげの時代は、いうまでもなく、医学もオランダから来たばかりで、現代よりは、はるかに医学は進歩していません。しかし赤ひげ先生はそんなことは関係ないというかのようにいつも自己流で患者を救っています。それも、ただ治しているのではなく、人間そのものを治していると思いました。私はこれにとても感動して、そういう患者に対する気配りなどをしっかりと行う人こそが、本当の医師だなと思いました。また、赤ひげ先生のようなたくましい医師もこの世の中に、いると思います。

 私は「赤ひげ」を鑑賞し、自分がまだまだ未熟なことを理解しました。だから私は、赤ひげ先生のような人になれるように日々、努力していきたいと思います。

人はいつからでも変われる

 2年2組 女子

 先日11月14日に「赤ひげ」の観劇会がありました。
 私は毎年劇を楽しみにしているので今回も「赤ひげ」がとても楽しみでした。私が一番印象に残ったシーンは保本が養生所の衣服を着ていたシーンです。幕府の御番医になることを夢見ていたので、小石川養生所で働くことに強い不満を持っていたのですが、赤ひげ先生に出会い仕事をするうちに、だんだんと保本の心に変化が訪れていくシーンで、とても感動しました。
 この劇で私は赤ひげ先生の生き様と保本の生き様を見て、他人から受ける影響はとても大きいことが改めて分かり、「人はいつからでも変われるんだ!」ということを思いました。勉強においても同じことが言えます。その場の環境次第で集中力を保てるかが決まると言っても過言ではありません。逆に自分次第で環境を変えることが出来るので、自分たちで勉強の出来る環境を整えていきたいなと新たな目標も出来ました。
 今回「赤ひげ」を演劇してくださった東京芸術座の皆さんは、この日のために何日も前から打ち合わせやリハーサルなど、一生懸命準備してくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。そして、またぜひ江戸取に来ていただきたいと思います。

様々な可能性

 2年2組 女子

 私は「赤ひげ」を見て思ったことがいくつかあります。
 一つ目は、劇団員の方々がとても一生懸命に演劇をしているということです。一つ一つの動作や場面を見ていると、まるで自分の目の前で実際の事件が起こっているような感覚になりました。私も、何か一つに一生懸命になりたいです。
 二つ目は、私はまだまだ様々な可能性を持っているということです。なぜこのように思ったかと言うと、劇の中で主人公が生き方を変えられたからです。最初主人公は、自分のことしか考えていませんでしたが、赤ひげと仕事をしているうちに、他人のことも考えられるようになっていきました。大人である主人公が変われたのですから、子供の私はもっと変われると思います。常に自分を見つめ直して、悪い所は直していきたいです。
 最後に、私は、もっと赤ひげのような医者が増えてくれればいいなと思いました。この時代なので無料というのは難しいかも知れませが、赤ひげのように患者のことをしっかりと考えてくれる医者が増えたらいいなと思いました。

挑戦する人生

 2年3組  男子  

 僕は、1114日に江戸川学園の大ホールで「赤ひげ」と言う劇を見せていただきました。この劇は東京芸術座に所属している方々によって行われました。内容は、主人公の保本登が、赤ひげという人物の下で決して良いとは言えない環境の中、人命を救う事の大切さを学んでいくという物語です。
 赤ひげの下で働いているうちに主人公の保本登は、色々な患者さんを診察することになります。不治の病に冒された人、子供をおろしたくないと訴えてくる人、そして、一家で心中をした子供たちなどです。
 この物語の中で僕が、一番感動したシーンは、主人公の保本登が、初めは「こんな汚い場所では、働けない」と言っていたのにもかかわらず、色々な患者さんと話をし、患者さんを看病していくうちに、最終的には、赤ひげの下で働く事が一番、自分にあっているのだと気づき、赤ひげに仕事を続けさせて欲しいと頼むシーンです。僕はこのシーンを見て人生に似ていると思いました。なぜなら、人生の中で、やってみてわかるという事が多いと思うからです。だから、僕も保本登のように、初めはやりたくないと思っていても、挑戦していくという事を心がけていこうと思います。
 
僕は警察官や、車のデザイナーなどやってみたい仕事がたくさんあります。しかし、どれも簡単には就けません。だから、自分の希望する職業に就きやすくなるためにも、職業の一つ前の目標である国立の大学を目指して、毎日の勉強を頑張っていこうと思います。今回は素晴らしい劇を見せて下さり、東京芸術座の皆様、どうもありがとうございました。

演劇の魅力

 2年3組  男子

 今回、赤ひげの演劇を大ホールで鑑賞しました。新出去定という、通称「赤ひげ」に会うように言われて、ある一人の若者保本登は小石川養生所に向かいました。頭脳派である保本は、優秀な成績を修めての江戸入りでした。しかし、その後というものの、破天荒な人生になりました。保本は、だんだん不満を抱いてくるようになってきて、ついには反抗的な態度をとるようになりました。内容としては、この後に養生所が飢饉に見舞われて、色々と生活に支障が出てきます。その中で、人間性を一から直すということなどの生き方に強く惹かれていくという内容です。
 僕は、まず演劇を見て、不思議な感情を身につけました。その感情とは、一体何だったのでしょうか。それは、「面白く、笑える部分」もあるのに、「気持ちが伝わってきて感動するような部分」もあるということで、二つの感情が混ざり合っていたのが不思議なものの正体でした。今までに見てきた演劇では、笑う場面はあまりありませんでしたが、赤ひげは面白さ、感動共にありました。そこが、魅力でした。僕が面白かったと思うところは、人の心を捉えるような場面でした。今回、赤ひげをみて、いろいろなことを学びました。この感動を今後の学校生活に生かしたいと思いました。
 

 

「赤ひげ」を観ての決心

2年4組  女子

 今回の演劇は、江戸時代の天保改革が起きた時のことを題材としたものでした。この話の舞台となる小石川養生所は最近、社会の授業でならっていたので、すごく興味を持って観ることができました。物語で赤ひげと呼ばれているお医者さんは行動力や説得力があり、自分だったら心をここまで動かすことはできるだろうかと考えさせられました。これほどまでに凄い人が実在していたということにも驚きました。
 医者になりたいという人は多くいますし、実際になる人もいます。しかし、長い間やっていると初心を忘れてしまう人もいると思います。しかし、赤ひげ先生はいつまでも人を助けたいと全力を尽くしていて素晴らしいし、その先生もその気持ちを忘れなかったのだろうなとも思いました。
 私が一番感じたことは、病を治すのも大事だけれど、それ以上に人の心によりそっていくことが大事だと思いました。病は気からという言葉もあるくらい気持ちの持ちようは大事だと思うし、いい方向に物事を考えることができれば実際もそうなってくると思いました。私も赤ひげ先生のように人のためにいつでも全力を尽くせる大人になれるようになれる努力をする決心をしました。

貧困と無知

 2年4組  女子 

 私は今回の「赤ひげ」を観劇して、赤ひげ先生の意志と信念を貫く姿がとても心に残りました。ちょうど今、歴史で江戸時代について学んでいますが、その頃の身分制度は厳しくはっきりと分かれていたと習いました。しかし、低い身分だった者の意見を採用して小石川養生所ができたとも習ったので、まさか後には劇中で出てくるような低予算に苦しむ激務の舞台になっているとは思いもよらなかったのです。養生所は民衆が無料で医療を施してもらえる場所ですが、なかなか行きたがらない者も多くいます。貧しさゆえに、仕事をしなくては生きていけないからです。貧困という不条理を感じました。
 そしてもう一つ、無知への怖さも感じました。無知がゆえに治せるものも治せなくなってしまう、それは本当に恐ろしいことです。だから保本は赤ひげ先生の信念である「病気を治すだけでなく、人間そのものを治す。」という考えに惹かれていったのだと思います。貧困そのもの、つまり社会における問題を是正しようという赤ひげ先生の姿はとても印象深く、かっこいいと思いました。しかし、時代のせいで先生の思いがなかなか実現しないもどかしさが心に残り、後から考えさせられました。

 

自分の考えを最後まで突き通す人

 2年5組 女子 

 私は赤ひげの生き方に感銘を受けました。私の将来の夢は医者ではありませんが、赤ひげのように他人に惑わされずに、自分の考えを持って生きてゆきたいと思いました。
 江戸時代に蘭学が入り、進歩してきたと同じように現代においても医学が進歩しています。赤ひげが「治せない」と言っていたすい臓がんでも、転移前の初期の状態なら治せるようになりました。他にもノーベル医学、生理学賞を受賞した山中教授が発表したiPS細胞があります。そしてその技術を改善すれば人の皮膚から心臓などの臓器を作ることが出来るようになっています。このようなことを成し遂げることは大変なことだと思いますが、医者としての知識や技術を磨くことの方に重点を置くのではなく、赤ひげのように医者として患者の心を読み取り、その患者の病気だけを治すのではなく、その患者さんを精神的にこころから治す方が大切だと分かりました。
 
私が保本登だったら、自分は成績優秀なのにどうしてここに来させられたのか、ということに腹を立てたと思いますし、自分はこんなものかと落胆してしまい患者の病気を治すことも、精神的に救うことも出来なくなってしまったと思います。保本登はそうした環境の中にあっても最後には自分が決めた道を選ぶことが出来るようになりました。私なら赤ひげの言うとおりに幕府の御番医になっていたかもしれません。私は医者は病気さえ治していればそれでいいと思っていました。しかし赤ひげを観て本当の医者とは何なのか、ということを痛感できました。
 私は物事の表面だけを観るのではなく、その根っこの部分についても考えられることが出来る人になりたいと思いました。また自分の考えを持って最後まで突き通せるような人になりたいと思いました。

 

赤ひげのような頼れる医師

 2年5組  男子 

  「赤ひげ」はとても格好良かったです。説得力のある言葉、患者さんへの素早い対応、幕府の権力に立ち向かう姿、さらにはけんかも強いという男気あふれた人でした。保本が惹かれていくのも分かります。養生所はすごく貧乏くさく見えましたが、実は風通しや日が当たることをよく考えられた構造だったことにも驚きました。僕は将来医師を目指しているので、赤ひげのような頼れるすごい医師になりたいと思いました。
 
貧困は様々なものを犠牲にしてしまいました。そもそも、おきぬさんがあれほどに人に対して気が小さくなってしまったのは、家が貧しかったのが原因です。他にも一部怖いシーンがありました。胃ガンでもうすぐ死んでしまう男の人を保本が診ていましたが、それは日本の医学がまだ未熟だと言うことを現していると思います。嘔吐をしているシーンがありました。演出がリアルで少し衝撃的でした。ただこういうネガティブな部分をより現実的に表すので、この頃の貧困のひどさというものをよりリアルに表現していると思います。僕は将来医者を目指していますので、今回の赤ひげの医療に関する内容はとても興味深かったです。もうすぐ死にそうな男の人の病気は治せないと言っていましたが、西洋から入ってきた最新の技術があれば、もしかしたら治せたのかもしれません。今の日本の医療はアメリカのそれより百年遅れているといわれています。たとえば「ガン」の治療においてアメリカは最新の医療マシーンもありますし、さらには使用していい薬の数が全然違うのです。日本は一つの独立した島国で会ったが故に、独特の文化が生まれ、他国との違いをあまり受け入れられないと言うことがあるのかもしれません。
 赤ひげの姿を見て、それに憧れた保本は小石川養生所に残ることを決意しました。たぶん僕も保本と同じように、赤ひげの姿を見たらあの人のようになりたいと感じます。保本はこれからも赤ひげを目標にして一人前の医師を目指し、赤ひげが亡くなってしまっても養生所を受け継いでいるかもしれません。保本は赤ひげと同じように患者と向かい合っていることだろうと思います。

 

患者の心に寄りそった治療

 2年 6組 女子 

 私は今回、東京芸術座の「赤ひげ」を見て、医学は研究するだけではなく、現場ですべての人に対して医者として診療するべきものだと思いました。
 「赤ひげ」の登場人物の一人である保本登が初めは養生所の医師として働くことに反抗的な感情を持っていましたが、赤ひげが困窮した人々にも平等に治療することに胸を打たれて、保本自身もちゃんと患者に向き合うようになって行く場面が感動的でした。
 また、現代のように医療が発達していない時代にもかかわらず、そのことに文句を言わずに必死で患者を救おうとする赤ひげがすごいと思いました。
 そして、蘭学が禁止されていたり、養生所へまわってくるお金が減ってしまったり、養生所に様々な問題が起こっても、一生懸命患者の手当てをしている養生所の医者たちがすごいと思いました。
 私は今まで、江戸時代などの古い時代は、医学が発達していなくてそのせいで病気に苦しむ人が多くいて医者ができることは少なかったと思っていました。しかし、今回「赤ひげ」を見たことによって、江戸時代の医者は今では少なくなってしまった患者の心に寄りそって治療をしていたのだなと思いました。
 医療が発達した現代でも患者の心に寄りそって治療することもとても大事だと思いました。

 

赤ひげの生き方

 2年6組 男子

私は、東京芸術座の赤ひげを見て、二つのことに感動しました。
 一つ目は、劇の最後に、保本が赤ひげの生き方に惹かれて、医師になることを決意した場面です。僕も医者になりたいと思っているので、赤ひげの生き方を尊敬します。
 僕にも人の生き方に惹かれたことがあります。それは、あるアメリカ人の会社員の生き方です。その会社員の生き方は、自分がどうなってもいいから、他の人を助けるという生き方です。僕だったら、自分の命を最優先に行動するでしょう。しかし、その会社員は通勤中、飛行機を使っていたところ、その飛行機は墜落してしまい、その会社員とその同僚5人が湖に落ちてしまいました。さらに、その会社員の人は、機体にはさまれていて、一番先に救助すべき人でした。当然、救助する人も一番先にその会社員に縄を渡し、引き上げようとしました。しかし、その会社員は、他の会社員を助けるために、縄を渡します。そしてまた、会社員は他の会社員に縄を渡します。その繰り返しで、その会社員は最後に助けられることになりましたが、もう手遅れの状態になり、その会社員の人は亡くなってしまいました。そういう事実を受けて、僕は他人を気づかえる人になりたいと思いました。
 二つ目は、演技です。あのような慣れない場で素晴らしい演技ができるのは、たくさんの練習があったからだと思います。普通の人ではできないと思います。だから、僕もどんなことも努力していきたいと思います。
 劇を見る機会はなかなかありません。だから、東京芸術座の方々にまた来て欲しいと思いました。

 

人間性

 2年 7組 男子 

 僕が一番心に残った場面は、保本登が新出去定に怒鳴られながらも養生所に残ることを志願した場面です。保本は当初養生所で働くことに抵抗があったものの、新出去定の生き方に胸を打たれ、最終的に養生所に残って仕事をすることを志願するまでになったことに正直驚きました。人間はきっかけ一つでここまで大きく変わるのだなと思いました。さらに驚いたことは、保本の決意の強さです。ここは我々も見習わなくてはいけないところがあると思いました。
 新出去定は相手を怒鳴ることも多かったですが、どんな時にも患者のことを最優先に考え、思い立ったら即行動にうつすことができる大きな力を持ち、なおかつ相手を思いやる優しい気持ちの持ち主であることを多くの場面で感じることができました。
 僕も新出去定の人間性を見習い、日々生活をしていきたいと思いました。

逃げないで頑張る姿

 2年7組  男子

 「赤ひげ」の作者である山本周五郎と聞いて、夏休みの読書感想文の時に読んだ「さぶ」という本を思い出しました。ただ「赤ひげ」という作品は知りませんでした。鑑賞する前に医学に関する内容であることが分かり、医師を志すものにむけてのメッセージが何かあるのではないかという視点に立って鑑賞させていただきました。
 この作品の中には生活の苦しさから無理心中をした家族の様子が描かれていましたが、医師として助かる命を懸命に助けようとする姿にとても感動しました。一方、「なぜ死なせてくれなかったの」と医師に話した子供の場面を見て、何とも言えない気持ちにもなりました。
 また、この劇を通じて、医師という仕事は今も昔も病気を治すことばかりではなく、患者の気持ちをしっかり理解し、患者の立場に立って行動することが大切であることを学びました。それと同時に医師は改めて非常に重大な仕事であり、僕が実践していくことはとても難しいなと思いました。
 つらいことや悲しいことや納得しないことから逃げない赤ひげ先生の姿を見て、僕もいろいろなことに逃げないで頑張っていこうという気持ちになりました。

 

人は変わることが出来る

 2年8組  女子

  私は『赤ひげ』というお話を、今回の観劇会で初めて知りました。そのため、どのようなお話なのだろうかとワクワクしながら観賞していました。
 『赤ひげ』を最後まで観て一番印象に残ったのは、やはり物語の主人公である保本登の心情の変化です。保本はオランダ医学を学び、幕府の御番医になることを夢見ていましたが、貧しい患者しか診療しないような小さな養生所に送り込まれてしまい、養生所の人々や「赤ひげ」に反抗的な態度をとってしまっていました。しかし、最初はこの養生所から逃げ出すことばかり考えていた保本が養生所で働き、「赤ひげ」や周りの人々と接していくなかで働くことの意義を見つけ出し、最後には御番医になるという夢を捨て、この養生所に残ることを決意します。
 私はこの『赤ひげ』を観て、どんな人でも色々な人とふれ合い、様々なことを学び、感じることで変わることが出来る、ということを学びました。演劇を間近で観ることができ、私は演劇に映画などでは味わえないような迫力やおもしろさを感じました。普段演劇を観るという機会はあまり無いので、貴重な経験が出来て良かったと思います。
 今回の演劇を通して学んだことを忘れずに、日々生活していこうと思いました。

人は一人では成長できない

 2年8組  男子

 僕は今回の『赤ひげ』を観て感じたことがあります。それは、人は一人では成長できないということです。
 主人公である保本登は、自分の知らない間に養生所の医師として働くような段取りが付けられてしまっていました。保本は長崎留学の際に優秀な成績であったこともあり、自分に自信を持っていたため、養生所で働くことを不満に思い、反抗的な態度をとります。しかし、「赤ひげ」と行動を共にしていくうちに、「病気を治すだけではなく、人間そのものを直すのが本当の医師ではないか」と考え、「赤ひげ」の生き方に惹かれていくという話でした。
 保本がもし養生所に来なかったら、病気を治すことだけが医師だと思うことになります。だから人は一人では成長することは出来ないと思ったわけです。それは、人は一人では生きていくことが出来ないということと同じだと思います。人は一人では何も出来ません。大人もそうですから、子どもの方がもっとそうであるはずです。特に子どもは自分の親のおかげで生活することが出来ます。それにも関わらず、自分もそうですが、親に反抗してしまうことがあり、そういったことに対する反省の思いを抱きました。自分一人では生きていくことが出来ず、成長することが出来ないということを今回改めて理解し、今後の生活に活かしていきたいと思いました。


 

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