1組

 僕は今日、「赤ひげ」を観劇することが出来て、本当に良かったと思います。なぜなら医師を目指す僕にとって「赤ひげ」という人は、人間としても、医師としても、目標になる人物となったからです。
 医学を志す人々にとって江戸時代という時代は、様々な面で困難な時代であったと思います。そんな中、悪政による貧しい人々を助ける「赤ひげ」の姿に、僕はとても感動しました。そして、その「赤ひげ」の姿を見て、少しずつ成長していく保本に共感することが出来ました。どんな困難にも立ち向かい、意志の強い保本の姿は、医者として素晴らしかったと思います。そして僕も、そんな医者になりたいと思いました。どんなに技術があっても、弱い人の立場に立って、その人に寄り添える医者でなければ、本当の意味での医者ではないと思います。そう考えると、「赤ひげ」はまさに理想の医師です。人間としても、強い志と信念を持っていなければ、そうはなれないと思います。「赤ひげ」は、病気を治すことだけではなく、その人の心のケアも同時に出来る人でした。体だけではなく、心も弱ってしまった人々に、優しく寄り添いながら治療していきました。そんな「赤ひげ」の姿に、僕は人としての温かさや、ぬくもりを感じました。
 僕が、医師になりたいと思ったのも「人を助けたい」という気持ちからです。「人を助ける」ということは「赤ひげ」がしてきたようなことだと思います。患者さんの立場に立って考え、側に寄り添って一緒に治していく、ということだと思います。僕も、そんなふうに、強い意志と優しい心を持った医者になりたいと思いました。そのために、保本のように努力を重ね、困難を乗り越えられるよう、頑張っていきたいです。



 この「赤ひげ」を見て、私が一番印象に残ったのは、最期の「残らせて下さい」という場面です。なぜなら、最初養生所来たときは不満を抱えていたのに、最後は「赤ひげ」の生き方に強く惹かれていく姿がおもしろかったからです。私は、最初「赤ひげ」が良い医者だとは思いませんでした。しかし、劇が進むうちに「赤ひげ」を素晴らしい医者だと思うようになりました。飢饉に見舞われても、しっかり医者としていろいろな行動をしていたからです。保本先生は、そんな素晴らしい医者のもとで働くことが出来、幸運だったと思います。養生所に残ることを決めた保本先生は、これから先、困難があることを分かっていながらも決めたのだからとても強い人間なんだと思います。
 私は将来、医者になることが夢です。もし、医者になったら、保本先生や「赤ひげ」のように、どんな困難にも立ち向かっていけるような強い人間になりたいです。また、保本先生の考えた「病を治すだけではなく、人間そのものを治せる医者」を目指そうと思います。患者も患者で、今とは違って治療を受けようとせず、医者も力づくで治療していました。今は、しっかり治療を受ける患者が多いですが、たまに受けようとしない患者もいるので、その患者を受けさせるように説得するのも医者の仕事だと思いました。昔から今まで医術が進歩してきたように、これからもどんどん進歩していきます。今回の「赤ひげ」のような、まだ医術が進歩していない所ではないけど、患者に対する気持ちは同じだと思いました。
演劇鑑賞会の様子





演劇鑑賞会の様子


2組

 僕は、「赤ひげ」を観て、医者とは、病気を治す以外に、人間の心、そのものを治すのが、本当の役割なのではないか、と思いました。 「赤ひげ」は、いろいろな人物の病や心を治してきました。そして、劇の中でも、娘を親の思い通りにさせることが、親の役割だ、と強く語る人物もいました。 しかし、赤ひげは、それは間違っている、とその母親に言い、娘を開放しました。それを見ていた「保本登」は、「赤ひげ」の医師の在り方を見て、胸を打たれました。 そして、僕が一番胸を打たれたセリフは、「今、富み栄えている者よりも、貧困のために苦しんでいる者の方が、俺は却って人間の真の意味を感じ、未来の希望が持てるように思えるのだ」というセリフでした。 このセリフの前に、世の中は絶えず進歩している、と語っていました。これに関して、僕は今、現在も医学は日進月歩していると思います。 さらに、今の社会は江戸時代の蘭学なども含めて、すべての苦労が重なってできていると、僕は思っています。 僕は、「赤ひげ」という劇を観て、「医師」の本当の役割と、在り方が、分かったと思います。 そして、これからの江戸取での生活で、「保本登」が最後にとった行動のように、困難に立ち向かう心の強さと、信念と共に、鍛えていきながら、悔いのない、一日一日を過ごしていきたいと思います。



 私は、演劇を観劇したことが初めてでした。保本登が困難に立ち向かい生きていこうとする姿に感動しました。私が将来、医師として働く姿と、重ねながら観ていました。 とても勉強になったと思いました。私が、演劇を観て一番強く心に残った言葉は、新出去定の保本登に言った、「病を治すだけではなく、人間そのものを治すのが本当の医師ではないか」という言葉です。 薬を使って病を治すだけではなく、患者さんが背負っている心の傷も優しくケアしていくことも大切です。 このように、自分だけの利益のために働くという考えから、たくさんの人を助けたいという考えへと成長する保本登に私も成長させられました。 私はこの演劇を観劇して、さらに医師になりたいという気持ちが強くなりました。そして、多くの人を助けていきたいです。 医師は決して自分一人の力でなれるものではありません。たくさんの人に協力してもらい、やっと一人前になれるのです。 自分の周りで支えてくれている全ての人に感謝して生活していこうと思います。恩返しをするには、自分の将来の夢を叶えること以外にありません。 だから、江戸取で過ごす6年間を自分のものにして、一生懸命に頑張りたいと思います。また、何度も苦しい壁にぶつかることもあります。 その時は、この演劇で学んだこと、自分を支えてくれる人、自分の将来の夢を思い出して、一歩ずつ一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。  
演劇鑑賞会の様子





演劇鑑賞会の様子


3組

 将来の「医者」になるという夢を持っている私にとって、今回の「赤ひげ」の公演は色々と考えさせられるものでした。書きたいことはたくさんありますが、2つだけ書きたいと思います。
 一つ目は、貧しく社会的に弱い人々を前に、自らを犠牲にし治療を行う「赤ひげ」の姿に感動しました。世界を見渡せば、まだ貧しい人々がたくさんいます。また、医師不足のため、困っている国もあります。私はそういう国や人たちのために、将来医師として貢献できたらと改めて思いました。
 二つ目は不平不満を持った保本が、赤ひげの考え方、生き方に感動し、自分の進路を見直し、決めていく、人の成長の過程に心を打たれました。ある意味、良き師との出会いが、人の人生を変えていくんだなと思います。江戸取にも素晴らしい先生方がいらっしゃいます。私もこの6年間でたくさんのことを先生方から学びたいと思います。
 私はこのような本格的な演劇を見るのは、初めてでした。劇団の皆さんの迫力ある演技がより一層、「赤ひげ」を感動的なものにしてくれたと思います。このような機会を与えてくれたことに感謝します。



 私は、東京芸術座の方々が公演してくださった「赤ひげ」を観劇して、「医者は患者一人一人の生き方とどのように関わっていくべきか」ということを考えさせられました。
 エリート医師の保本登は、貧しい人々のための医療施設、小石川養生所に父の友人である天野源伯の推薦によって、派遣されますが、赤ひげのもとで働くことは不本意でした。しかし、貧困にあえぎながらも、懸命に生きる人々と接し、そして赤ひげの医療技術の深さを垣間見るうち、次第に医師としての自覚が芽生えていきます。私は今回の演劇を通して、この物語の要点は人間の死と尊厳であると思います。そして、悲しみの極限から描き出される美しい心と、温かい人間愛を描き出した、感動の物語だと思いました。 赤ひげという医者は、数々の患者を見てきましたが、それと共に患者の死とも向き合ってきました。その中で赤ひげは病気を見るのではなく、人を見てその人間を治していく医者なのだ、と私は思います。また赤ひげは、貧困と無知で苦しんでいる人達を助け、また、貧困と無知を生み出すものに立ち向かい生きています。私は、それが赤ひげの魅力だと思いました。
 東京芸術座の赤ひげは、今後の私にも強い影響を与えてくれると思います。なぜなら、私の将来の夢も医者なのですが、赤ひげのように人間そのものを診ることが出来る医者になりたいと思ったからです。そしてそのために、世の中の様々な人に寄り添える心の広い人間になりたいと思います。  
演劇鑑賞会の様子





演劇鑑賞会の様子


4組

 私は、今回の演劇「赤ひげ」を観劇して医師の仕事は、人間の病気を治すことだけではなく、人間そのものを直すことでもあるということがわかりました。たとえ、病が治っても人間そのものが直っていなければ、楽しく毎日を送ることができないと思います。だから、人間そのものを直すことは、病気を治すことと同じくらい大切なことだと思います。
 私は、養生所の責任者である「赤ひげ」の「生きているからこそ悩んだり、苦しんだりすることができる。」という言葉にとても感動しました。辛かったり、苦しいときがあったりすると、生きているのが嫌になってしまう人もいます。それが原因で、自殺をしてしまう人がいると、時々ニュースなどで耳にします。確かに、生きていれば辛く、苦しいことが必ずあります。しかし、悪いことばかりでなく、生きていて良かったと思えるような良いこともたくさんあると思います。そういう生きる希望を無くしてしまった人たちを直すことのできる医師は、ただ腕が良い医師よりもすごい人だと思います。
 私は、将来医師になりたいと思っています。もし、医師になれたら、ただ腕だけが良い医師ではなく、患者の気持ちを理解することができ、その人たちの身になって真剣に考えることができる、人間そのものを直すことのできる医師になりたいです。
 今回の演劇「赤ひげ」は、自分の将来の夢である医師がテーマだったので、とても面白く、そして感動し、貴重な経験となりました。主人公の保本登の生き方、「赤ひげ」の生き方を、これからいろいろなことの参考にして役立てていきたいと思いました。



 演劇「赤ひげ」の原作小説である「赤ひげ診療譚」を僕は今まで読んだことがなく、どんな話なのかも知りませんでした。しかし、今回この本が、江戸中期小石川に実在し、「赤ひげ先生」という愛称で親しまれた町医者小川笙船をモデルにしていることを知り、医師になることが夢である者として、公演をとても楽しみにしていました。
 公演が始まってから終わるまで、あっという間に時間が過ぎていきました。中でも、僕が一番印象に残っているのが最後のシーンです。幕府の御番医になりたかった青年医師保本登は、小石川養生所の医師として働くようになったことをとても嫌がり、反抗的な態度を取っていました。しかし、「赤ひげ」と呼ばれる新出去定と一緒に働いていくうちに赤ひげの行動に胸を打たれ、「病を治すだけでなく、人間そのものを直すのが本当の医師ではないのか」と考え始め、「ここに残って働き続けたい。」と決意の強さを表した所です。不満のある環境の中で、周囲と闘い、自分と闘いながら、本当の医師の役割というものを見つけていく姿に感動しました。もし自分がそんな環境にいたら、どこまで困難に立ち向かい、自分を変えることができるだろうかと思いました。
 今僕は、夢を叶えるための道を歩き始めたばかりです。ゴールするまでには、たくさんの困難にぶつかり、悩むと思います。その中で、どれだけ成長し、自分が進むべき道を見つけるかが大切なのだと思います。
 今回の演劇「赤ひげ」を見て、テレビで見るのとは違い、演劇は舞台の中で、俳優さんたちの動きや表情、言葉一つ一つが心に強く訴えてくるような感じがしました。僕は、原作小説の「赤ひげ診療譚」を読んでみたくなりました。そして、演劇というものをまた見たいと思わせてくれた日となりました。
演劇鑑賞会の様子





演劇鑑賞会の様子


5組

 今回、東京芸術座の皆さんによる赤ひげを鑑賞して、考えさせられた場面がありました。赤ひげが所長をしている貧しい養生所の医師として働くことになった保本が、初めは不本意さから反抗的な態度でしたが、さまざまな人々の生き様と世の中の有り様に直面していきます。赤ひげが貧困と無知を生み出すものに強い憤りを表し、行動を起こしていく姿に保本は胸を打たれ、反抗するどころかこのままずっとこの養生所に居たいと言い出した場面に深く考えさせられました。今の時代、この江戸時代とはちがい、生活が豊かになっています。ぼくらのような現代の子ども達が見るべきだと思いました。
 次に感銘を受けたのは、医師は病を治すだけでなく、人間そのものを直すのが本当の医師ではないかという保本の考え方です。これはとても良い考えだと思いました。
 ぼくは、医師という職業に将来就こうとは思って居ませんが、しかし、赤ひげのように、職業を通して人々の生き方を改められるような職業に就きたいと思いました。



 11月14日に私たちは、東京芸術座講演の「赤ひげ」を鑑賞しました。この話は、山本周五郎原作の「赤ひげ診療譚」を脚色したものです。
 この話は、主人公の保本登が医者としても、人間としても成長していく物語です。 保本は最初小石川養生所で働くと聞いた時、幕府の御番医になることを夢見ていたこともあり、強く反抗します。 しかし、赤ひげが自分の体を張ってまでも患者を救っていく姿に胸を打たれます。保本は応えきれない問題にぶつかりながら大きく成長しています。 それは、自分の心と闘ったからだと思います。また、赤ひげの行動も強く影響していると思います。 実際に保本は、短い間で「病を治すだけが医者ではなく、人間そのものを直すのが本当の医師ではないか」と考えはじめ、赤ひげの生き方に強く心をひかれて、貧しい人々をこれからも救っていきたいと思い赤ひげに頭を下げてまでも小石川養生所に残って人を救っていきたいと思うようになりました。 もし、保本が赤ひげと出会っていなかったら彼の人生は違ったものになっていたことでしょう。世に言うエリートというものになっていたかもしれません。 エリートとは、高い地位に就くことを想像しますが、私はエリートになることが人間として最高峰のことだとは思いません。 自分の将来に安心できるということだけが正しいとは思いません。世の中にはこまっている人が多くいます。 その人達を救っていくのが人として一番大切なことではないのでしょうか。  
演劇鑑賞会の様子



演劇鑑賞会の様子


6組

 僕はまず、物語が印象的だと感じました。次のようなストーリーです。保本登という人が小石川養生所にいる「赤ひげ」こと新出去定という人に会うよう命じられたのですが、だんだんと赤ひげの医者としての生き方に強く打たれて、最後には「この養生所の医者として生きさせて下さい」というふうに赤ひげにお願いする、という物語です。
 僕はこの物語を見て最初に、赤ひげという人は色々な人に悪い人だと見られていましたが、よく話を聞くと様々な理由があり、それに、お金が足りなくても、患者の食費は減らさないなどと、患者思いのとても良い人だと思いました。少しだけ赤ひげが戦った場面がありましたが、その時も、戦った後は看病をしていたので、とても思いやりのある人だと思いました。しかし、赤ひげは自分の信じている技術しか使わないため、保本登にとっては、あまり好きではないやり方だったのだと思います。
 この赤ひげを観て、僕は人間の心を直していくこともしなければならないと思いました。そのためには、たくさんの友達を作り、人間の心をお互い少しずつ良くしていかなければならないと思います。たとえ心が沈んでいても、誰か一人が支えてくれれば絶対に立ち直れると思います。僕も小学校の時、少しだけいじめられていましたが、一生懸命みんなと友達になろうと頑張り、やっとのことでみんなに友達として受け入れてもらえました。
 この赤ひげは、僕たちに自分としての自覚や考えを持って生きて欲しいと思っていたのかもしれません。そうすれば社会に出ても、どこかで立派な大人として、心豊かなリーダーとして活躍できるかもしれません。赤ひげは僕にとって人間の生き方を考え直す機会になりました。



 東京芸術座の皆さんが、本校で「赤ひげ」の演劇を見せてくださいました。その内容は、次のようなお話でした。 一人の若者、保本登は3年間長崎で高度なオランダの医学を学び、優秀な成績を修めて江戸入りします。しかし養生所に送られてしまいました。ところが、そこの責任者である通称「赤ひげ」の心に強く引かれ、保本は、「病を治すだけじゃなく、人間そのものを直すのが本当の医者ではないのか」と考え始めるのです。
 この「赤ひげ」の中で、保本が自分では応じきれない問題にぶつかりながら大きく成長する姿を見て、自分でも学ぶことがありました。例えば、周囲と真摯に関わることで、自分の心と戦い、自分を変えていこうとする点です。 また、西洋から入ってきたばかりの最新の技術に対して、江戸の人々は強い偏見を持っていました。赤ひげは自分に偏見を持っている人々や、貧しい人々に分け隔てなく治療を一生懸命行っていきます。その姿にとても感動しました。僕も好き嫌いに関係なく、誰に対しても同じ態度でこれからも接していこうと思います。
 僕は勉強をしていると1時間もしないで飽きてしまいます。そして勉強と休み時間とのメリハリがあまりつかなくなってしまいます。赤ひげのように治療するときは治療をし、休むときは休み、メリハリを付けていこうと思います。 僕も保本のように、何か不満なことがあると反抗的な態度を取ってしまうときがあります。例えば物に当たったりしてしまいます。しかしこの「赤ひげ」を観て、何かに当たるのは自分の心が弱いからだと思いました。 今回の「赤ひげ」を観て、赤ひげの生き方に感動しました。感じたことは、今後の生活に生かしていきたいと思います。    
演劇鑑賞会の様子






演劇鑑賞会の様子


7組

 私が、とても驚いたことは、役者さんたちがマイクを付けていなかったことです。オーディトリアムは広いのに、すごく声が大きくてびっくりしました。せりふもスラスラ言えていて、たくさん練習したのだなと思いました。一生懸命演技をしていて、私は話の中に入った気分でした。
 お話の中で印象に残った言葉があります。それは、「生きているから、悩んだりするのだ。」という言葉です。その言葉は、とても私の胸に響きました。なぜなら、私も成績のことで悩んで、イライラしてしまったりするからです。でも、このセリフを聞いて、生きている限り悩むのも当たり前なのだな、と考えることができました。そして、これからはイライラしないで、進んで勉強に取り組もうと思いました。また、昔は少しの風邪でも、すぐに悪くなって死に近づいてしまうことも分かりました。数日前まで元気だった人が、今は寝込んでいるということが、昔はあったのだということがわかりました。でも今は、風邪を引いたら、薬を飲めば治ってしまいます。昔では、考えられないことが今できているのは赤ひげのような、人のことをよく考えているお医者さんのおかげだと思います。
 赤ひげは、自分の思ったことしか行動しないから、怖くて、わがままな人だと思っていました。しかし、本当は、誰よりも患者さんのことを考えている、えらい人だということが分かりました。そして、患者さんたちにとても尊敬されているなと思いました。
 私は、まだ将来の夢がはっきりと決まってはいません。ですが将来はみんなから尊敬される人になりたいと思いました。また、人の気持ちを考えて、ゆっくりでもいいから、優しく人の話を聞いてあげることが大切なのだと思いました。



 私は今回赤ひげを観劇して、人の命を重く受け止めている赤ひげの考え方に心を動かされました。物語の初め、私は保本登の考え方にはあまり同意できなく反抗的な態度をとる保本に好感は持てませんでした。しかし、様々な人々と触れ合っていくなかでしだいに優しくなっていく保本を見ていると、応援したくなっていきました。
 また、演技に迫力があり悲痛な叫びや怒りの声に感情が入っており、その世界に見入ってしまいました。だからといってずっと張りつめた空気でもなく、途中思わず笑ってしまい会場内が明るくなったりしました。見ている人全員が一喜一憂し、会場が一つになったひと時だと感じました。物語の展開の仕方や、音楽などもその場をより引き立てているのだな、と思いました。私が、一番驚いたことは、気が付けばいつの間にか場面や人々の服装が変わっていることです。特に保本が、小石川養成所の白衣を着ていることに私は喜びを感じました。あれほど嫌がっていた服を、つい着てくれたからです。
 さらに、赤ひげや保本が一生懸命、人の命を助けようと様々な案を出したり、薬草を煎じている姿はかっこいいと感じました。一度死にそうになった人も最善を尽くして助けようとし、努力している姿が一番魅力的でした。舞台が回転しているため、一層緊迫した雰囲気が感じられました。人の命を軽くみてはいけない、ということを今回の「赤ひげ」から学び、私は少し医療関係に興味が湧いてきました。しかし、私は理系が苦手なため努力の必要があると感じました。今の気持ちを大切にし将来自分のやりたいことが定まるようにしたいです。
 今日、「赤ひげ」を観劇して私は様々な人の立場になって考えるということや、人の命は誰でも平等だということなどを学ぶことができました。とても素晴らしい作品でした。    
演劇鑑賞会の様子




演劇鑑賞会の様子


8組

 僕は、東京芸術座さんに演じて頂いた「赤ひげ」について次のように思いました。まず、この「赤ひげ」のモデルになったのが、江戸時代の8代将軍の徳川吉宗が目安箱を設置して庶民の意見を聞いて開いた「小石川養生所」だそうです。この小石川養生所は無料の医療施設で、幕末までの140年余り、江戸の貧民救済施設として機能したらしいです。しかし、現代ではどうでしょうか?健康保険料が払えず、医者や歯医者に通えない貧しい大人達や子ども達がいるとニュースで聞いたことがありました。こんな豊かな時代なのに、このような人がいると思うと、とても胸が痛みました。このような不平等の世界ではなくて、もっと平等な世界になってほしいと僕は思いました。8代将軍徳川吉宗がいた時代にあった「小石川養生所」みたいに貧しい人達でも通えるような無料の医療施設を設置するべきだと思いました。
 そして次に、「赤ひげ」の中のセリフで「医者の仕事は、各個人が持っている生命力に力を貸すんだ」というものがありましたが、例えば、ガンや原因不明のウイルスにかかってしまった人がいたとします。しかし、その人は、自力では治せません。だから、医者に助けてもらうと僕は考えました。だから、僕はそれが正しいと思いました。しかし、各個人が持っている生命力に手を貸しても助からないときもあります。僕は将来、それを何とかしたいと思います。だから、日々勉強に努力していきたいと思います。
 赤ひげと呼ばれている新出去定という人は、みんなから嫌われていたにもかかわらず、自分の信念を持って、医師としての在り方を貫き通した姿に僕は感動しました。だから、僕もみんなから多少疎まれても自分の信念や情熱を持ち、医師としての在り方を貫き通して、世界中で病気に困っている人や苦しんでいる人たちを助けられるような医師になりたいと思います。



 私は、将来医師になりたいと思っています。この赤ひげを見る前から、医師は大変な仕事であると分かっていましたが、今回、目の前で患者が死ぬのを見ている姿や、寝る間を惜しんで薬を作っている姿を見て、改めて医師は大変だと思いました。私も風邪をひくと病院へ行くので、感謝しなければならないと思いました。
 医師は、人の命を預かるとても責任のある仕事です。技術だけではなく、患者さんの心に寄り添うことが大切であると思いました。そして、患者さんの心に寄り添えば、初めは心を開いてくれない患者さんも、だんだんと心を開いてくれると思いました。赤ひげを見て、昔は少しの風邪でも死んでしまうことがあったことを知りました。今の医療があるのは、昔の人たちの努力があったからだと思います。だからこそ、命は大切にしなければならないと思いました。生きたくても、生きられない人がたくさんいる中で、今の私は、健康でいられることに感謝していきたいです。
 赤ひげの中に出てくる「保本登」は、最初、養生所で働くことを嫌がり、患者さんを積極的に見ませんでしたが、養生所にいるうちに心が変わり、成長していきます。その姿に私はとても感動しました。 そして、「赤ひげ」は、意地悪で、みんなから嫌われている人であると思っていましたが、なかなか心を開いてくれない患者さんに、優しく接しているところを見て、赤ひげは、とても優しく、命を救うことを一番に考えている人であると思いました。 いろいろな人に否定されながらも、街の人たちのために病気を治していて、患者さんに対して、強い思いがあることが分かりました。
 今回、赤ひげを見て、将来医師になりたいと思う気持ちが強くなりました。私は将来、心から患者さんに寄り添い、体の病気だけではなく、心の傷も治せる医師になりたいです。  
演劇鑑賞会の様子





演劇鑑賞会の様子