1組

 半年と少し前、私はこの学校の入学式を終えました。入学式の日、学校の桜の木の前で記念写真を撮りました。江戸取の26期生として入学した記念に。江戸取中等部の26回目の入学式に出席した記念に。
 その桜の木の前で今まで何人の人たちが写真を撮ったでしょう。26年前、第1期生の生徒も同じ場所で写真を撮っていたかもしれません。
 今までたくさんの人が、この江戸取に入学し卒業していきました。その数え切れないほどの江戸取生みんなが、それぞれの思いを持って学校生活を過ごしてきたと思います。初めからしっかりと目標を持ち、夢を考えていた人もいれば、初めはぼんやりとしていた夢を、学校生活を送る中で少しずつはっきりさせた人もいたと思います。入学式の日、私もその「たくさんの人」に仲間入りしました。仲間入りしたのはついこの間のことと思っていたのに、気づけば半年以上も過ぎていました。
 初めての定期試験、初めての体育祭、初めての文化祭、いろいろな初めての事が気づけば終わっていました。
 創立記念講話をお聴きして、今の江戸取の文化は、私たちの先輩方が一日一日と成長して築き上げたものだったことに気づきました。この文化が当たり前だと思ってはいけないと思いました。みんな「初めて」は不安だと思いますし、怖いと思うこともあると思います。しかし、それと同じくらい、いやそれ以上にわくわく感や楽しみという気持ちがあると思います。「初めて」は怖くて不安かもしれないけど、勇気を出して頑張れば、先輩方のような格好良くて素敵な人になれると思います。
 でも「初心忘るべからず」という言葉があるように、気を抜いてはいけないし、楽しむ気持ちも忘れてはいけないと思います。不安になったりした時は、「あの時はできたのだから」と、自分を信じていいと思います。
 私が新入生として入学してからたくさんの時間が経ちました。最初は初の電車通学で、とても楽しみだったけれど、いざその時になると不安になり、「この電車で間違っていないか」と電車の中でも緊張していました。今は当たり前のように電車に乗って通学しています。昔は大変だったことが今ではもう当たり前になった。小さな事でもそれは成長の証と言えるでしょう。どんなに小さな事でも、それを一つ一つ達成していって、私たちは心も体も少しずつ大きく成長していきます。
 私たちは、江戸取のたくさんの伝統をしっかりと引き継ぎながら生活しています。引き継いだものを汚すのではなく、もっともっと磨きをかけていけるようにしたいと思います。
 あの初々しかった入学式。「初めて」がいっぱいで胸をどきどきさせていた少し前。あれから何日が過ぎて今があるのだろう。私たちが先輩と呼ばれる日が着々と近づいています。
 後輩が憧れるような良い先輩になれるように、江戸取生としての誇りを持って1年生のラストスパートを大切にしていきたいと思います。



 私は今回校長先生の創立記念講話をお聴きして、改めて江戸取生としての自覚を高め、誇りを持つことができました。  私たち中等部1年生は、江戸取に入学してから、気づけば約7ヶ月が経ち、学校生活にも慣れ、初めての紫峰祭も終えました。 紫峰祭二日目、私は担当の学校紹介を終えた後、ある受験生とその親御さんが困っている顔をされていたところに通りかかりました。 声をかけると、受験生とその親御さんは、図書館のある場所を知りたかったそうです。 現在地であるジュニアスタディルームから図書館までは少し距離があったので、私が案内させていただくことにしました。 案内している間、江戸取についての質問をたくさん受けました。こんなにも熱心に江戸取に入学したいと思っている受験生がいることに、私はたいへん驚きました。 そして受験生の方が、「江戸取の格好いい緑色の制服を着たいです。私も紫峰祭で頑張っている先輩方のようになりたいです」とおっしゃっていました。 私はとてもうれしく思いました。私たちの姿にこんなにも憧れている受験生がいることを、改めて実感することができました。 そして、最後に「親切にありがとうございました。これからも頑張ってくださいね」というお言葉を親御さんからいただきました。 私はとても達成感を感じ、人のお手伝いをすることの楽しさを知りました。私はこれからもお手伝いを楽しみ、様々な経験をして、心豊かなリーダーを目指していきたいと思います。
 また、これから入学してくる後輩たちのためにも、しっかりと規律を守っていかなければいけないと思っています。 制服の着方が乱れていたり、バス内で大きな声を出して話したりしている中高生を見かけることがありますが、そういう人はその学校の生徒としての誇りが足りないのではないかと感じています。 他の人に対して迷惑だと思われる行為をしている人たちは、思いやりに欠けていると思います。 車いすのマークがついている駐車場に車いすを使う必要のない人が駐車してしまうことを見かけることがありますが、それと同じです。 私も駐車場に関しては実際に経験したことがあります。私の祖母は足が少し悪く、あまり歩けないため、車いすのマークがついた駐車スペースを利用しています。 ですが、明らかに健康な若い人たちが駐車してしまい、祖母は離れた駐車場から歩いていくことになってしまいました。 このように、思いやりのない行動から様々な人たちに迷惑をかけてしまうことがあります。 私は、思いやりのない行動をしないように心がけていきたいと思います。
 今回校長先生の創立記念講話を通して、私たちに憧れている受験生の方々がいらっしゃること、思いやり、規律の大切さなど、たくさんのことを学ぶことができました。 これからも江戸取生としての自覚と誇りを持ち、自分の夢や目標に向かって努力していきたいと思います。
講話の様子







2組

 私はこの江戸取に入学できて、本当に良かったと思います。
 私が小学生の頃、この江戸取は他校とはオーラが違っていて、とても規律が感じられるものでした。フレンドリーな印象を受けつつ、勉強熱心で真面目な姿に私は心惹かれ、江戸取を一番の目標としていました。その当時は必死に、必死に勉強していました。今思うととても不思議なのですが、当時はうぬぼれなどではなく、江戸取に自分は入学すると思っていました。合格とか不合格とか考えずに何故かその様なことを思っていました。そのせいか、江戸取に合格したときは嬉しさももちろんあったのですが、別の感情もあったような気がしました。
 そして江戸取に入学した今、毎日が充実していて、本当に楽しいです。入学したての頃は全てが初めてで、そこから作りあげていく江戸取での生活は本当に素晴らしいものでした。友人との関係も初めはお互いの過去を知らないため、敬語を使いあうようなぎこちない関係でした。ですが、今では宿題をともに行ったり、勉強を教え合ったりなど、いなくてはならない存在です。もし、小学校のときからの知り合いで互いに過去を知り合っていたらあまり仲良くすることはできなかったかもしれません。ですから、江戸取で新たな出会いがあって本当に良かったと思います。これから先も新たな出会いが増え続けるのだと思うと非常に楽しみです。
 また勉強面も今は充実しています。入学したての頃はやる気がありました。しかし、まだ慣れていない生活でもあって時間の使い方がめちゃくちゃでした。そして夏休みに入る前あたりから、さらに時間配分が大変なことになりました。放課後や日中はやる気がなく、夜は時間に追われてやっと宿題をしていたのでした。しかも勉強ではなく、宿題であり、睡眠時間が少ないため、授業中も集中できないことが少なくありませんでした。夏休みもそのような感じで過ごしていたら、当然のことなのですが、期末実力試験の結果も悪かったです。そのため、今ではそのことを反省し、気持ちを切り替えて勉強しています。私にとっての休みは睡眠であるため、短時間で集中して宿題と自修学習をしています。その方が絶対に効率が良い上に、何より達成感も感じられます。良質な睡眠をたくさんとれて、授業にも集中できるようになりました。この調子で来月に実施される期末実力試験に臨み、この姿勢を崩さないようにしたいです。
 これから、わずか半年で中学2年生に進級します。今まで学んだことや中学2年生になって知ること、それらを積み重ねて中学3年生、高校1年生、2年生、3年生になり、江戸取を卒業して、大学に進学するということはわかっていますが、実感が全くわきません。しかし、残り半年で中学2年生になることを考えると、時間が進むのが早くとても恐ろしく感じます。この一秒一秒を無駄にせず、時間を活用していくようにしたいと思います。



 僕が江戸川学園取手中学校に入学したのには2つの理由があります。一つ目は医者になって病気で苦しんでいるたくさんの人々を助けることが夢だからです。なぜ医者になろうと思ったかというと、僕は昔とても体が弱くて何度も何度も病院の先生方に治療してもらったので、大きくなったら今度は僕がいろいろな病気の人々を助けてあげたいと思ったからです。もう一つ医者になろうと思ったとても大きなきっかけがあります。それは、祖父が亡くなってしまったことです。僕は祖父から親と同じくらいとても大切に優しく育ててもらっていました。しかし、あるとき、僕が英語の習い事から返ってきたら祖母から電話がかかってきて、その内容は祖父が胃ガンになっていてしかも末期だということでした。それを聞いて僕は頭の中が真っ白になってしまいました。とても悲しくなって涙が止まりませんでした。その時、僕は絶対に医者になってどんなガンでも絶対に治せるようになりたいと思いました。だから医科コースがあり、さらに規律のある江戸取に入りたいと思い、塾に通いました。塾は思っていた以上に勉強が難しく、途中で何度も諦めかけました。 しかし、祖父がガンで苦しんでいる姿を思い出したら「ここで諦めてはいけない。僕は絶対に医者になってたくさんの人々を救うんだ。」という強く思い直し、頑張りました。その結果、念願の夢であった江戸取に入ることができ、将来の夢に一歩近づくことができました。
 江戸取に入学したもう一つの理由は、以前取手駅付近を歩いていた時に、江戸取生が荷物をたくさん持っているおばあさんの手助けをしているのを見て、とてもかっこいいなと思ったからです。木内校長先生の創立記念講話にもありましたが、先輩方のおかげで今の江戸取があります。だから僕達も先輩方の築いた道をこれからも守っていきたいと思いました。僕は江戸取に入ることができて、今とても充実した楽しい日々を送っています。入学した始めの頃は、少しの乱れも許されないとても厳しい学校というイメージしかありませんでした。しかし、それがずっと続いているうちにだんだん慣れてきて、厳しいことが辛いとは思わず、当たり前のことのようにできるようになりました。もちろん、慣れてきたことがたるんでしまってはいけないので、自分で引き締めたいと思っています。また、今まで僕は人に大きな声で相手の目を見て挨拶をするようにと、親に言われてきましたが、毎回少し恥じらいがあって相手の目を見て挨拶をすることができませんでした。 しかし、江戸取に入学して挨拶を大きな声で相手の目を見てするのが当たり前のことになったので、とてもすっきりとした気持ちになることができました。また、江戸取には日本フィルハーモニーの方々や藤原先生、藤嶋先生などとてもすごい方々がいらっしゃって、いつも感動する時間を過ごせることが素晴らしく感じています。小学校のときに習わなくて疑問に思っていたことも、いろいろな先生の授業を聞いてとても詳しくわかるようになり嬉しいです。僕は、これからもこの江戸取で心力、学力、体力を鍛えて、立派な社会人になれるように日々努力していきたいと思いました。  
講話の様子







3組

 私が通っている江戸取は、1978年開校で、私達は、26期生です。今回の講話をお聞きして、私達の前に25年分の先輩や先生達がいる、そして、その先輩や先生達のおかげで今の江戸取りがあるということに改めて気づきました。
 江戸取の教育方針は、「心豊かなリーダーの育成」、教育実践は、「心力・学力・体力」です。校長先生がおっしゃっていた通り、私達は先輩達がつくってきた今の江戸取を受け継ぎ、守りながらも前に進まなければなりません。そのためには、心力を育てるために道徳やHRを真剣に聞き、学力を育てるために授業に集中し、体力を育てるために、徒歩通学や部活などをきちんとしなければならないと思いました。そして、それらをきちんとやっていると、規律が自然と生まれ、社会でも活躍できる心豊かなリーダーとなれるのではないかと思います。
 しかし、入学して半年が経ち、クラスや同学年の人と馴染んできた今、気が緩みがちです。入学当初はできていた心力・学力・体力や規律が少し乱れがちです。だから今、この創立記念日にそれらを思い出して気を引き締めていきたいです。
 それから、心豊かなリーダーとなり、社会で活躍するためには、「夢」が大きな役割を果たすものだと前、先生からお聞きしました。しかし、私の夢は、まだはっきりと決まっていません。この中等部での3年間でいろいろな人と接し、目の前にあるものを一生懸命に行っていれば必ず、自ずと夢は見つかると思います。そして、その夢の最高峰を目指していきたいと思います。
 少し話は変わりますが、江戸取の校舎からは最高峰である富士山が綺麗に見えます。私は、この富士山を見るたび、「あの頂上に立てるくらい頑張ろう。」と気合いを入れます。気合いを入れるだけではなく、本当に頂上に立てるように、今のうちから努力していきたいです。
 私は、江戸取に入って良かったと思います。「心力・学力・体力」の教育、そして、私達が心豊かなリーダーとなるためのいろいろな環境や施設も整っています。たくさんの良い仲間とも出会うことができました。その中で、心豊かなリーダーとなるチャンスは、日常の中にたくさんあります。それをどう活かすかは自分自身です。これから、先輩達がつくった25年間を私達が無駄にしないような態度を取り、25年間分の伝統をしっかり受け継いでいきたいです。そして、2年、3年と学年が上がっても、「心力・学力・体力」をしっかりと守り、大学を卒業して社会人になっても、「私は江戸川学園取手中学校の26期生です」と胸を張って言えるようになりたいと思います。



 江戸川学園取手中・高等学校は、11月5日が創立記念日です。それぞれ、高等部は、1978年に開校して35周年、中等部は、1987年に開校して26周年を迎えます。江戸川学園取手高等学校は、昭和52年(1977年)11月5日、茨城県より高等学校設立認可の内示があり、翌昭和53年4月、学校法人江戸川学園『江戸川学園取手高等学校』が開校となりました。11月5日が創立記念日に定められていますが、学校を開校する許認可の通知を受けたのが1977年の11月5日であったということからです。
 また、中等部は、1987年に開設しました。この中等部の開設により、その後東京大学への合格者数が2桁に伸びていくことになったそうです。江戸取は、中等部が開設されたことにより、進学校としての地位を固めることができたそうです。
 私は、江戸取の歴史を聞き、開校当初から「規律ある進学校」として、先輩方が一生懸命に努力してきたからこそ、今の江戸取があるのだと思います。また、江戸取の卒業生の先輩方は、勉強や部活動でたくさんの良い成績を残して下さいました。中でも、特に有名なことは、創立3年目にして江戸取の野球部が甲子園に出場したことです。このことは、全国でも評判になったそうです。
 江戸取には、「先輩の実績は、後輩へのプレゼント。後輩の実績は、先輩へのステータス。」というフレーズがあります。私は、これまで卒業されてこられた多くの卒業生も今の江戸取生の姿を見守って下さっていると思い、これからも勉強や部活動に一生懸命に励んでいきたいと思います。また、私も江戸取の伝統を大切に守り、次の世代へと受け継いでいきたいと思います。
 江戸取のひし形の校章やエンブレムの「E」には、様々な思いが込められています。まず、江戸取の校章にあるひし形は、「誠実・謙虚・努力」の校訓を表しています。次に、エンブレムの「E」は「選ばれて努力するエリート」を表しています。私は、このような小さな一つ一つのものに、江戸取生への思いが込められていることを改めて実感しました。江戸取の制服に自信と誇りと愛校心を持ち、恥じない行動を行っていきたいと思います。また、江戸取の教育理念である「心豊かなリーダーの育成」や、教育実践である「心力・学力・体力」の「三位一体」の教育をきちんと受け、これからの中高一貫の6年間を無駄のない充実した6年間にしたいと思います。そのためにも、「文武両道」を目標とし、勉強と部活動を両立させていきたいと思います。
 創立記念講話をお聞きして、江戸取の歴史や伝統、様々な物に込められた思いを知り、よく理解することができました。これからも、江戸取生として、誇りを持って生活していきたいと思います。
 
講話の様子







4組

 校長先生の創立記念講話をお聴きして、印象に残ったこと、思ったことがあります。 最初は、「〜期生」という話についてです。私は、この言葉を聞いた時、思ったことも感じたこともなく、自分は中等部26期生だと覚えていました。しかし、「〜期生」とは、江戸取の歴史であると聞いて、その言葉の大切さに気づくことができました。
 次は、江戸取の教育方針についてです。江戸取の教育方針は、みんなが知っている通り「規律ある進学校」です。私が、江戸取に入学したいと思った理由の中の一つでもありました。江戸取に通っている生徒として、マナーは大切であり、制服を着用した時から学校の代表になります。一人一人がマナーを守らなければ、学校全体の評価が下がってしまうでしょう。「規律ある進学校」としての生徒らしく。制服は誇りを持って正しく着用する、挨拶をきちんとする、マナーやルールを守る、など日々心掛けながら江戸取生徒全員がみんなの見本となり、この学校を目指したい、入学させたいと思ってもらえるような人間になりたいです。
 そして、もう一つは江戸取の教育実践についてです。私が江戸取に入学する前にこの言葉を見た時、最初に目についたのは「心力」でした。この学校は、心の教育に力を入れているのだろうと思いました。実際にこの学校に入学して道徳の授業を受けた時、先生方の講話や友達の意見などを聞くことができて、とても勉強になりました。この1年間で行う道徳の授業の約半分近くが終了した今、私はこれから受ける授業も真剣に取り組んでいき、また、今まで行ってきた授業の内容を無駄にすることのないように、道徳の授業を大切にしていきたいと思います。そして、「人格形成の基本」を身につけられるようにこれからも努力します。
 この素晴らしい学校に入学するために私はたくさんの努力をしてきました。江戸取のレベルに届いていなかった私は、不安を感じながら諦めようともしていました。しかし、江戸取に通っている生徒を見ると、その時の気持ちがなかったかのように消えて、前向きな気持ちに変えてくれました。制服の姿に憧れる立場ではなく、憧れられる立場になろうと日々、過去問などを解いて頑張りました。入学する前は、江戸取に入学することが目標でしたが、入学して江戸取に通っている今は、成績を上位に上げることを目標に変えています。そのために私は、予習、授業、復習のサイクルをするとともに、小テストや確認テストでもしっかりできるようにし、次へのやる気の力に変えて頑張っています。また、この江戸取にはたくさんの良い友達もできました。その友達の良い刺激をもらい、憧れの大学に入学できるように日々努力し、学校でも誇れる26期生になりたいです。



 僕は、創立記念講話をお聴きして、先輩方のおかげで今の江戸取があるということ、そして僕達は先輩方が築き上げてきた江戸取の歴史を受け継いでいかなければならないと思いました。 この江戸取の歴史を受け継いでいくためには、江戸取生としての自覚を持たなければいけないと思います。そのために、僕はもう一度初心に戻って考え直し、今後の学校生活に活かしていかなければならないと思います。だから僕は、中学受験の時に江戸取を志望した理由をもう一度思い出してみようと思います。
 僕が江戸取を志望した理由は大きく分けて三つあります。 一つ目は、先輩方が親切だったからです、僕が小学6年生の時、江戸取に紫峰祭やオープンスクールで来た時に、江戸取生がとても親切にしてくれました。その時僕は、「ああやって他人に親切にすることができる中学生になりたい」と思ったことを今でも覚えています。 二つ目は、進学実績です。僕はまだどこの大学に入りたいか決めていませんでしたが、東大の合格者の数が2桁を越えていると聞いていたので、江戸取に入ってしっかり勉強すれば希望の大学へ行けると思いました。 三つ目は、将来の夢です。僕の将来の夢は小児科医になることです。自分の夢をかなえるには江戸取に入って学ぶことが一番だと思いました。夢に向かって努力し、夢を実現している先輩方が沢山いると知って自分も先輩方の後に続きたいと思いました。 以上の三つが僕が江戸取を志望した理由です。
 そして、入学して7ヶ月が経った今、僕が思うことは、少し初心からずれてきてしまっているということです。それは、多方面から通い、様々な夢や価値観を持つ多くの友達と出会ったことが一つかもしれませんが、一番の理由は、何不自由ない学校生活を送らせてもらっていることが当たり前になってしまい、受験生の時のようながむしゃらな努力ができているかというとそうではなくなってきているからです。この気持ちのままでは先輩方の後に続くことはできません。先輩方が努力して築き上げたこの江戸取をさらに良くしていくために、今、自分に何ができるのかを考えました。その答えは、毎日の学習をしっかり行い、自分の夢を見失わないよう目標に向かって進んでいくことです。そして、江戸取生として、みんなが生活態度をさらに良くできるように、まず自分から行動に移していきたいと思います。それが、今まで江戸取の歴史を築き上げてこられた先輩方への感謝の気持ちを表すことだと思います。 この35年の江戸取の伝統を絶やさないためにも、しっかりとした江戸取生としての自覚を持って生活していきたいと思います。 これからは僕達が江戸取の歴史を築き上げていく番です。
講話の様子







5組

 僕は、今年の4月8日に、第26期生として、江戸川学園取手中学校に入学しました。入学してから間もなく7ヶ月が過ぎようとしています。 入学前は、「友達できるかな?」「学校生活に慣れるかな?」などと、不安がいっぱいでした。 しかし、今では、江戸取にもだいぶ慣れてきて、友達と過ごす江戸取生活はとても楽しいです。入学前に抱いていた不安な気持ちは今はうそのようです。 僕は、江戸取に入学でき、26期生の仲間や先輩、先生と出会うことができて良かったと思います。僕たちは、中等部26期生として頑張っていきます。 先日お聴きした創立記念講話で、校長先生から「先輩たちが作り上げてきた江戸取の伝統を大切にしましょう」というお話がありました。 僕たちは中等部26期生なので、僕たちの上に25年もの先輩がいます。 今こうして楽しい江戸取生活を送れるのも、先輩達が作り上げてきた江戸取の伝統が受け継がれてきたからだと思います。僕たちもこの伝統を大切にして、受け継いでいかなければならないということを改めて考えることができました。
 僕は、入学してから色々な講話をお聴きする中で、江戸取としてあるべき姿を学んできました。 心力・学力・体力を鍛えることが大切で、「心豊かなリーダー」として活躍できるようになるために、日々努力していきたいと思っています。 心力については、道徳の授業を通して学んだことを心に刻んで生活していきたいです。少しの努力では夢は叶いません。 一生懸命努力することによって、夢を叶えることができるのだと思います。何事にも諦めない心が大切なのです。学力について、僕は、日々の努力が大切であることはわかっています。努力したらしただけの結果がついてくるし、しなければそれなりの結果になってしまいます。だから、入学した当時に考えたように、授業を大切にして、復習・予習に取り組んでいきたいです。体力については、僕は、運動は得意でないため、学校の体育以外であまり運動はしていません。でも勉強をするにも、大学受験をするにも、将来仕事をするにも体力がなければうまくいかないと思います。だから、これからは積極的に運動を取り入れ、体を鍛えて行きたいと思います。 僕の将来の夢は、医者になることです。その夢を叶えるためには、心力・学力・体力はとても重要なものとなっています。
 これからの江戸取生活の中には、楽しいことばかりではなく、辛いこともあると思います。その辛いことを乗り越えられるように、頑張っていきたいです。江戸取にも一生懸命努力して夢を叶えた先輩がたくさんいます。僕も先輩達に負けないように、一生懸命努力して夢を叶えたいと思います。僕たち26期生も将来受け継がれるような伝統を作っていきたいと思います。



 江戸川学園取手中学校に入学して、初めての創立記念日を迎えました。本日、校長先生から江戸川学園の伝統についての講話をお聴きし、35年の歴史があることを知りました。僕の人生の3倍もの時を刻んでいるのだと考えたときに、伝統の深さと重みを感じました。 伝統とは、長い歴史を通じて培い、伝えていくものであると教えていただきました。校長先生を初め、多くの先生方と諸先輩が築きあげて下さった歴史を僕たちは引き継いでいかなければなりません。そのためには、江戸川学園取手中学校の生徒であることに誇りを持ち、その名に相応しい行動と責任が大切であると改めて感じました。
 ふと1年前を思い出しました。今日と同じこの空間で、僕は入試説明会を聞いていました。入試本番で注意することや、試験の傾向と対策を必死にメモしていました。受験を決意したのは、小学校5年生の時でしたが、その時から、入学するなら江戸川学園取手中学校と心に決めていました。入試の日は緊張し、会場までの道を言葉少なに歩いていたことをはっきりと覚えています。前日に母が作ってくれた合格お守りだけが僕の見方でした。それほど深い思い出がありましたので、合格切符を手にした時の喜びは、感無量の一言でした。同時に努力は必ず報われると、身をもって学んだ瞬間でもありました。
 入学してから7ヶ月の月日が経ち、憧れの緑の制服も少し板についてきました。学習の進度は早くて大変な面もありますが、勉強をすることによって知識が増え、自ずと結果が残っていくことに喜びを覚えました。目標を高く持ち、前進していきたいという欲を持てるようになってきています。このことは明らかに、入学前の自分と違う点といえます。
 次に三位一体についてですが、なかでも心力の重要性を僕は感じています。道徳の授業のなかで、今までたくさんの講話をお聴きしました。先生方のお話を通しても、自らの体験からも、自分の芯になる部分をしっかり持つことが大切だと思っています。そして他の人に強制のない、許し合える心が必要であると思います。 江戸川学園取手中学校では、今までにない環境と時間があります。その全てをどのように使うかによって、僕のこれからは変わっていくでしょう。僕は、後悔という言葉が嫌いです。つかんだチャンスを生かし、今後に発揮できるよう努力していきたいです。 35周年の伝統は作り出したものでなく、生まれたものであると僕は考えます。どのようなものにも、その過程があり、形なきものの中に、僕たちは溶け込んでいくのでしょう。刻まれた伝統のバトンを、しっかりと引き継いで、他にはない価値と輝きを生み出していきたいと、僕は強く深く心に誓いました。  
講話の様子





6組

 私たち中学1年生は第26期生として入学してきました。26期生ということは、私は現在13歳なので、私の生まれる13年も前から江戸取の歴史は続いていたことを改めて実感しました。26年間、今まで様々な歴史が江戸取の中に秘められていて、卒業された高校3年生の先輩たちが、私たち中学1年生に新たなるバトンを渡してくれたのです。バトンの中には、これから大人になっていくことの大変さ、大切さ。学ぶということが、どれだけ大切か、将来に向かって大きく羽ばたくその感動などが、秘められているはずです。これから私たち中学1年生は、高校3年生になるまで様々な物語があるはずです。困難や苦しみから逃げることなく、前向きに考えて正面から突破して、乗り越えることが大切だと思います。
 私が江戸取を知ったのは小学校3年生の時でした。江戸川学園取手中学校は、近所の友達に大変評判が良くて、東大合格率がすごく高いと聞いて私は大変驚きました。入ることが出来るなら、この江戸川学園取手中学校に入りたいなと思っていました。このように強く思っていたので、入学することが出来、本当に心から嬉しいと思いました。思い続ければ夢は叶えることができるんだと改めて思い、とても感動しました。
 私の夢は医者です。小さい頃の夢は幼稚園の先生でした。私は小さい頃から人見知りをするタイプなので、友達をたくさん作ることはあまり上手くできませんでした。 また、幼稚園でリーダー的な存在を見つけてしまうと、つい落ちこんだり、急にイライラしてきたりしていました。ですが、年長さんの時に初めて、私に幼稚園の先生が声をかけてくれたり、一緒に遊んでくれたり、友達に声をかけて、グループの輪の中に入れたりしてくれて、初めて友達がたくさん出来ました。この時、将来はこのような優しくて元気な幼稚園の先生になろうと思いました。 ですが、私の家族が入院したことがあり、その時にお医者さんが助けてくれて、今はすごく元気に戻ったので、私は医者ってすごいんだなと思いました。だから将来は絶対に医者になって、多くの人の家族の命や、大切な人を病気から助けたいと思います。体の傷だけではなく心の傷も直すことが出来る立派な医者になりたいです。3月11日に起こった東日本大震災では多くの人が亡くなり、多くの人が心の傷を負いました。亡くなった方たちを取り戻すことは出来ませんが、心の傷は医者として直すことが出来るのではないでしょうか。
 医者になるために、江戸取で楽しく、時に困難を乗り越えていくために、高校生の先輩たちが残してくれたバトンをしっかりと受け継ぎ、新たな歴史を残して、卒業するときに、今度は新しい歴史を作る人にしっかりと渡したいです。



 僕たち中学1年生は、この江戸川学園取手中学校に入って、もう7ヶ月です。この約7ヶ月間で、僕は色々なことを学びました。小学生の時には体験しなかったこともあったので、最初の頃は「この学校でやっていけるかな」という思いが強く、とても不安でした。しかし、今は7ヶ月過ぎ、ある程度不安がなくなりました。だから今度は次の学年への心構えや、今まで自分がこの江戸取で、どのような学校生活を送って、どの部分を直したいのかを考えたいと思います。
 今回の校長先生のお話で、今の江戸取が、僕たちの先輩の努力によって存在しているのだということを改めて強く実感しました。そう感じると、自分の行動一つ一つに、この学校や先輩たちの努力に対する責任があるんだなと感じました。今まで僕は学校の勉強についていくのに必死でした。だから物事を深くは考えてはいませんでした。例えば友達との関係です。どうしても他のことに気を取られ、良く考えずに言葉を口にしていました。そのことについて、一時期はとても悩みましたが、原因は僕にあったのですぐによくなりました。
 また、それだけではなく登下校時のマナーもそうです。周りに気は配ってはいますが、話が盛り上がって、たまに声が大きくなってしまう時があります。人が少なく、席が空いていることによって、江戸取生の貸し切りのような雰囲気になってしまっているからだと思います。しかし、少なくとも電車を利用している人は僕たち以外にもいます。今度からは僕たち以外にも人がいることを認識して、その人たちに迷惑をかけないようにしていきます。
 僕たちは、あと5ヶ月ほどで中学2年生になります。まだ気が早いかもしれませんが、中学2年生になったら、自分たちのことだけではなく、1年下の中学1年生にも気を配らなければなりません。また、それだけではなく、僕たちが1年生の見本となり、1年生たちを正しい方向に導くことも大切です。そのためには、日々の生活に余裕を持って暮らすことが重要だと思います。そのことによって、普段見逃している色々なことに目がいきます。そして新しい発見や、自分や相手の見直すべきところが分かると思います。勉強でも同じです。やることがあるにもかかわらず、怠けて勉強をしなかったら、期間ぎりぎりでやらなければなりません。そうすると焦って質の良い勉強はできません。また、期間ぎりぎりなので精神的にもきついと思います。そうならないためにも、やはり余裕は必要だと思います。
 今回の校長先生の創立記念講話で、自分のまだできていないことや、自分がこの江戸川学園取手中学校の生徒であること、中学2年生になるための準備や心構えについて、改めて考えることができました。こうしたことを考えただけで終わりにせず、これからの学校生活に生かし、江戸取生としての誇りを持ちたいと思います。    
講話の様子








7組

 「誇り」とは、自分の能力が他より優れている事を得意に思う事です。つまり、「誇り」を持つためには人一倍の努力が必要なのです。 私の幼いころからの夢である、医師という仕事も、自分に誇りを持てる人でないとなることはできません。 なぜなら、何年も積み上げてきた知識と、経験から適切な方法で素早く病気を対処しなくてはならないためです。 だから私は、今から多くの努力をします。平日5時間、休日10時間の勉強を当たり前にして、毎朝体力作りのために、駅から学校までの道のりを歩きます。
 江戸川学園取手中学校に入学した理由は、家から近いこと、仲間が多い事、そして何よりも多くの設備が整っていて、自分の大きな夢をかなえられそうだと思ったことなどがあげられます。 しかし、そんな恵まれた環境の中でよい方向に進むか、悪い方向に進むかは、本人が決めることです。 恵まれた環境の中、学習させてもらえることに、感謝をし、それを十分に生かす事ができれば、どんな夢でもかなえる事ができます。 逆にそれを当たり前だと思い、努力をしなくなれば、もう伸びることはできません。 だから私は、この素晴らしい環境の中で頑張る道を選ぼうと思います。「心豊かなリ−ダ−」になること、それは簡単な道でも難しい道でもあります。 なぜなら努力の有無が決める道だからです。だからと言って、ほんの少しの努力ではいけません。周りの人の百倍、二百倍努力した人のみが勝つ世界です。
 私は中学受験の時、明日にしよう、そういって後回しにすることを繰り返しました。また受験直前のシーズンに周囲の子に椅子や消しゴムを隠されたりもしました。 何もかもうまくいかず、泣いてばかりでした。それでも江戸取の合格を手にした時、母、父、弟と、涙を流して喜びました。 「もう二度と明日でいいと思わない」、仲間が多いから頑張れる。仲間が多いから夢がかなう。大学受験は就職先や老後の生活にまでを、大きく変える大切なものです。 できるなら私はずっと幸せでいたいです。将来の幸せのために、たくさんの努力をします。 そしてどんなつらいことにも負けずに立ち向かえる真の力を養っていこうと思います。私が目指しているのは、「心身ともに病んでしまった人のことを救える医師」です。 あなたに医師は向かないといってきた人もいました。でもそれは思い込みだということを証明して見せます。 言葉や暴力で、馬鹿にされたのなら、私はその人の千倍の実力をもって返します。私は悔しさをばねにして、大きく成長します。今日という日を大切にしていきます。



 今回、校長先生の創立記念日記念講話をお聞きしたことは、自分が江戸川学園取手中学校に入学した時の「初心」を改めて思い出すことができる良い機会になりました。まず初めに、入学した時のころについてです。今、中等部26期生として、この学校に通えることをとても誇りに思っています。私は、この江戸川学園の風景や雰囲気の中で、いろいろなことを学びたいと思い、受験しました。 合格した時は、自分が江戸取の一員になれるという喜びや嬉しさがこみ上げてきたことを、今でも昨日のことのように思い出します。
 私の将来の夢は、薬剤師になることです。なぜなら、病気で苦しんでいる人達を、自分で調合した薬で治したり、楽にしてあげたいと思ったからです。特に私は、がんの治療に用いられている抗がん剤を改良して、今よりも最大限に負担を軽減できるような薬を開発するために、努力を積み重ねていきたいと思っています。そのためにも、この江戸川学園での1日1日、1分1秒という時間を大切にして、高校、大学を卒業した時には、医療の世界で「心豊かなリーダー」になれるよう、努力していきたいと思います。 また、江戸取生活の中での友達や、先生方とのふれあいの中で、良い関係を築きあげ、より良い生活を送れるようにしていきたいと思います。
 次に、江戸川学園の歴史に触れたことについてです。中等部26期生として入学して7ヶ月。今回初めて江戸川学園の歴史について、お話をお聞きしました。在校生の先輩方や、これまでに卒業された先輩方が残された輝かしい実績や歴史などのさまざまな事を、私たちの学年が継続していくことにより、江戸川学園の歴史が、少しずつ、さらに深くなっていき、また、次から入学してくるたくさんの後輩たちにも、良い影響をもたらすきっかけになると思います。 今回、江戸川学園の歴史に触れたことにより、今より一層、江戸取生としての自覚が高まり、これからの生活が、さらに良いものになっていくと思いました。
 今まで過ごしてきた7ヶ月という、長いようで短かった時間。体育祭や研修旅行、紫峰祭などの行事を初めて体験してきて、とても良い思い出になりました。しかし、反省すべきこと、改善しなければならないこともたくさんありました。そのひとつが、定期試験でした。1学期の期末試験では、夏休み中に計画的に勉強できなかったため、大変、不本意な結果となってしまいました。これは、自業自得ではありますが、反省してもしきれないほど悔しいものでした。講話をお聞きして、計画的な勉強の重要性を学びました。良い江戸取生活を送るためには、この反省点を改善していかなければ、とあせりを感じています。それと同時に、1日1日の生活、1分1秒の時間を大切に勉強に励むという、入学当初の「初心」をもう一度思い出し、あの時の意気込みを取り戻すことができたと思います。 これから5ヶ月の中等部1年生生活をさらに有意義に過ごせるように、もう一度「初心」に帰って、自分の夢を叶えられるように、日々努力を怠らない江戸取生でありたいと思います。    
講話の様子






8組

 僕は、校長の木内先生が創立記念講話でお話になった「高等部35年、中等部26年、それぞれ先輩達が築き上げた江戸取りの歴史を汚すことのないようにしましょう」ということについて考えてみました。
 僕の入った江戸川学園取手中学校は、県内一のエリート進学校です。僕は私立の小学校に入学し、卒業しました。そして、そこの附属中学校に合格しました。 そこの先生方にも残って中等部に来ることを進められました。僕も小学校4年生頃までは、中等部に進み、そこで勉学に勤しむんだろうなと考えていました。 しかし、小学校5年生頃に急に勉強に興味を持ち始めました。そして、小さい頃からずっと医者になりたいと思っていたので、このままではまずいと思って、両親に頼み込んで塾に入れてもらいました。 その塾は学習塾というより、県外、都内受験専門の塾でした。そのため、様々な中高一貫の資料が置いてありました。 その中に僕が見事に合格することができた江戸取が載っていたのです。偶然にも、母の実家の近くでした。 そして、そこは何よりも僕の小さい頃から憧れている医者になるためのコース「医科コース」があったのです。僕の心は決まりました。 この学校に合格するために、たとえどんなに辛くても我慢しよう、そして、出せるだけの力を出して努力しようと。 初めのうちは、みんな小学校4年生から入っている人ばかりだったので、順位は後ろの方で、席も後方に座らなくてはいけなくて、とても悔しい思いをし、くじけそうにもなりましたが、必死に頑張りました。 今月は何位になってやる、あの子の順位を抜かしてやるなど、常に目標を持って勉強していました。 そしたら、クラスで一番を取ることができるようになりました。そして、一番になっても、気を抜かず、誰かが何時間勉強していると聞けば、1分でも良いから誰よりも勉強してやると思いながら一生懸命に勉強してきました。
 おそらく、江戸取の先輩方は、江戸取に合格したからといって、驕ることなく、そして、気を抜くこともなく、受験勉強をしていた頃とは何も変わることなく、もしくは、それ以上に勉強し続けてきたのかもしれません。 そして、現在の江戸川学園取手中高等学校があるのだと思います。 こんな思いまでして築き上げてくれた先輩方のために、またそれを汚すことのないように、今まで以上に勉学に励んでいきたいと思います。
 そして、勉強だけではなく、マナーにも気をつけて行きたいです。他の人から、「勉強だけできてマナーができていない」と時々聞くことがあります。 そのたびに僕は、ショックと怒りでいっぱいになります。一部のマナーが悪い人のせいで江戸取生全員がそう思われることはとても嫌です。 だから、僕は、先輩達が築き上げてくれた実績を汚すことなく、きちんとした立ち振る舞いをし、今まで以上に気を引き締めて、学園生活を送っていきたいです。


 私は、この江戸取に入学して初めて創立記念講話をお聞きしました。印象に残ったお話について、考え直してみたことがあります。
 まず、先輩が残してくれた伝統についてです。高等部は35年目、私達中等部は26年目の入学生となり、それ以前の先輩達は、たくさんの伝統をつくりました。それを守るのは私達の番です。今までの伝統、これからの伝統をつくり守っていけるようなこれからの6年間を過ごしていきたいです。
 次に、私は、江戸取生だと胸を張って堂々と言えるかということです。私は、中1となって7ヶ月、他人から注意をたくさん受けてしまうような人ではありますが、卒業して社会人になって自分の憧れの夢を叶えたとき、いろんな人から「どこの学校の出身ですか」と聞かれたとき、迷わず、「私は、江戸川学園取手の卒業生です」と堂々と言えるように、今から心がけをして、自分の悪いところは直していけるようにしたいと思いました。
 そして、最初に話した先輩達が残してくれた伝統を後輩達に伝えられるかということです。これから入ってくる中等部27期生以降の私達の後輩となる人達に、先輩達や私達がつくっていく伝統、守ってきた伝統をどうやって自分たちが教えていくか、それは、私達が行動を実践して行っていくしか方法がないと思います。もちろん、後輩達には嘘はつけないし、偽っても偽った方向にしかいかないと思うので、私はもちろん、仲間と一緒に後輩達に真っ直ぐ伝統を伝えていきたいと思います。創立記念日は、その学校の歴史を思う日だと小学校の時から言われ続けていました。私の小学校は創立130年を越える歴史のある小学校で、私は、小学校にいた後輩達に元気でいることと、伝統を託してこの学校に来たんだと思います。
 たくさんの友がいて、親友がいて、ライバルもいて、そういう学校の初の創立記念日を迎えることができました。これからは江戸取の歴史や伝統のことをもっと感じながら、イベントなどの行事を行いたいと思います。 この創立記念日から私は、新たな一歩を踏み出す手前なのだと感じています。小学校の時から毎年、創立記念日になると、「ここは成長したな」、「ここは変わっていないな」、「ここは直したいな」などといろんな思いを浮べてきました。しかし、今年はいつもと違う思いが浮かんできました。それは、昨年まで無かった実力がついたという気がすることです。「受験をして受かった」とか「テストで良い点が取れた」などではなく、単純に実力がついたかなという感じがあります。思ったことが違っても、理由が無くても、ただ自分が成長して、大人へ近づいたということが嬉しくなっているだけかもしれません。この創立記念日に思ったこと、感じたことを抱いて、これからの生活に生かせるように努力していきたいです。  
講話の様子