1組

 7月11日、お茶の水女子大学名誉教授の藤原正彦先生の講演がありました。藤原先生は、東京大学を卒業された有名な数学者です。僕は数学が好きなので、どんなお話をされるのだろうと、とても楽しみでした。
 藤原先生のお話は、数学のお話だけではなく、日本の経済から教育、日本人の持つ美的感受性など幅広いお話でした。内容は難しかったですが、先生の一生懸命な言い方と面白さが混じったお話で、あっという間に1時間が過ぎてしまいました。
 僕は今回、日本人の持つ情緒力や美的感受性というものを改めて認識しました。短時間で散ってしまう桜を愛する心は、おそらく日本人全員が持っているものでしょう。自然を愛する気持ちを生け花や茶道、書道などで表現することが出来るのは、日本人だけなのかもしれません。僕たちは、先祖から受け継いだ美的感受性を磨く努力をしなければいけないのだと思います。
 今の日本は、中学生の僕たちから見ても、何となく不安定で将来が心配です。しかし、藤原先生のお話を聴いて、日本人が優れている点や、日本人しかできないことを皆がもう一度見直して取り戻していけば、もう少し安定した世の中になるような気がします。
 勉強だけではなく、自然に目を向けること、国語力を鍛えて母国語を大切にすること、日本の歴史や古典を学ぶことの重要性を認識しました。
 自分たちの国をどうするか、藤原先生は、江戸川学園取手の生徒にたくさんの大切なメッセージを伝えに来て下さったように感じます。世界の一流の人たちと接してきた先生が、これからの僕たちに、日本を立て直すためのキーポイントを教えに来て下さったのです。日本人が生まれつき持っている美的感受性を認識しながら、これから頑張っていきたいと思います。



 7月11日の5時限目に、世界でも有名な数学者の藤原正彦先生による講演会がありました。講演中に、特に先生は、「情緒力」と「美的感受性」さらに「楽観的な思考」が数学者にとって大切だと強調されていました。
 僕の今までの数学の経験として、公文で勉強していたことがあります。僕はその時はまだ、「情緒力」と「美的感受性」と「楽観的な思考」が数学に必要だとは夢にも思いませんでした。今回の講演をお聴きして、これらのことも必要だということを初めて知り、とても驚きました。今回は特に「楽観的な思考」について感想を述べたいと思います。
 「楽観的な思考」は、僕の受験時代のとき、塾の先生方が強調されてきたことの一つでした。「どの問題もリラックスして解くこと。問題用紙が配られてきたときは軽く睨みつけてやれ」と塾の先生に言われた経験があります。
 講演中、藤原先生は「緊張していると脳の働きが全開ではない」とおっしゃっていました。僕もそう思います。入学試験中が特にあてはまります。入学試験で、たくさんの難しい問題が出題されました。その時、「難しい、難しすぎる」とマイナスの思考になってしまいました。皆さんもこのような経験があるのではないでしょうか。
 "Oh, it's so easy." これは、「ああ、それはとても簡単だ。」という意味です。普通テストを受けるときは、緊張してしまいがちです。この状態を、藤原先生は、脳が半分働いていない、とおっしゃっていました。つまり、これを言い換えると、楽観的な思考を持った人こそ、テストで実力を出すことが出来るという意味ではないかと思います。もちろん、楽観的すぎてもいけません。"Oh, it's so easy." の程度が一番良いのではないでしょうか。
講演の様子







2組

 僕は今回の藤原先生の講話をお聞きしてとても納得出来ることがたくさんあった中、先生がおっしゃっていたように、今の国民は間違っている部分があるなと思うことがありました。納得出来ることは、例えば、小学生や幼い時から英語を教えるのは良くないということです。まだ知識が幼い子に教えるのは無謀だと思います。先生がおっしゃっていたようにかたよった勉強だと僕も思います。しかし、それが全てではないと僕は思っています。意外と才能がある場合なら、楽観的に行うことができます。いずれ勉強するのだから何事もやってみなくてはいけないと思います。僕は英語はあまり好きではありませんが、幼い頃に興味を持ってやっておけば執着心が生じ、英語という勉強に自然体で向き合え努力できたのではないかと今でも思っています。天才でも努力しなければ本物の天才とは言えません。 天才と呼ばれる人たちは少しでもこのようなきっかけがあったのではないでしょうか。ですから僕は何事に対しても楽観的になれるように、何事も興味を持って経験を積んでいきたいと思います。



 7月11日の5時限目に大ホールで藤原正彦先生による「21世紀を担う私たち」というタイトルの講演をお聞きすることができました。 まず、大人になった時に恥じないようにするには、小学校などの小さい時から知識を育てていき、国語であれば漢字や古文を覚えて、数学では、分数や小数を勉強することと説明がありました。 また先生は、遊びやけんかも必要だと話していました。 次に話して頂いたのは数学に対してのことでした。数学は論理ではなく、数学を得意にするには訓練が一番大切であると話していらっしゃいました。 また藤原先生は数学について「数学は当面何も役に立たない。だが、後になって非常に役立つことがある、奥の深い学問である」と話されていました。 また数学の美しさは、いろいろな定義があるとも話してくれました。 藤原先生は情緒のことにもふれ、「日本人ひとりひとりが美しい情緒と形を身につけて、品格のある国家を保つことは、日本人として生まれた真の意味であって、人類への責務である」と話してくれました。 僕は藤原先生の講話をお聞きして、自分たちの日々の生活の内容によって生じてくるものがいろいろあることに気付きました。 美的感受性もその一つで、勉強に対してのひらめきに関係があることも分かりました。 藤原先生が最初にお話しされた「数学は後になって非常に役立つ」という指摘を忘れずに、これからの数学の学習に専心していきたいと思います。
 
講演の様子







3組

 先日、「国家の品格」の著者である藤原正彦先生が江戸川学園取手中・高等学校に来られて講演されました。 独創性が高い人間になるために、知識を身につけるために必死で努力をする、大きな野心を抱く、執着心を持ち、楽観的になる、美的感受性を持つことが大切だとおっしゃられました。 私は時間を忘れてしまうほど勉強はできません。なので、私に今できるのは野心を抱き、執着心を持ち、楽観的になることくらいです。 私の野心は「世界中の人々みんなを救うこと」です。無理かもしれませんが、とにかく人々を救えればいいと思います。 あと、藤原先生は「美的感受性」という言葉を多くおっしゃっておられました。 日本人は、千年以上前からそれを身に着けていたそうです。美的感受性は自然や美しい風景、詩や本などに感動して生まれてくるものなのだそうです。桜の花を見てきれいだと感動する一方はかなさを感じてしまうというのもそれが関与しているそうです。 今でも美的感受性があるからこそ日本人は世界中に飛び出していっているのですが、最近、それを発達させる自然や美しい風景などがなくなってきています。そのせいなのか、日本人の美的感受性がここ最近減ってきている気がします。 そのためにもそういう風景などは残しておくべきだと思います。そして、今回の話で勉強がどれだけ大事かということが分かりました。これから私たちは日本の、世界の未来を担わなければなりません。 だからこそ、私たちが今回習ったことを心に留めて、将来のためにこの江戸取で勉強やそれ以外にもいろいろなことをしていかなければならないと思いました。



 藤原先生は最初に、「数学に論理的思考力などは必要ない」とおっしゃっていました。実際は、どうしてかよくわからなかったのですが、その後に論理には出発点がある、その出発点が間違えていたら当然結果も違ってくるとおっしゃいました。出発点ほど重要ではないかもしれませんが、論理的思考力も重要だと僕は思います。論理的な考えのどこかが間違えていたら、出発点が正しくても、間違えた結果になってしまうからです。 次に、「成功するかしないかは才能によるものではない」とおっしゃいました。その例として挙げられたのは、数学が天才的な少女がいて、数学だけをやらせていたら、大人になっても有名な数学者にはならなかったということです。一方、今天才数学者と言われている人は、IQが130程度で平均よりも少し高いぐらいであって、才能はそれほどすごい訳ではないそうです。 この2人の人物を比べてみると、成功にはバランスよく努力することが必要不可欠であることがわかりました。僕にはこれといった目標が受験中に無くて、どういったことをすればいいか分からず中途半端な努力しかできませんでした。僕は、数学は何のために勉強するのかわかりません。しかし、藤原先生は「数学者は数学を楽しみながらやる」とおっしゃっていました。 僕も、数学の勉強が楽しいと思えるように精一杯努力し、これからの生活を過ごしていきたいです。  
講演の様子







4組

 今回、藤原先生の講演を聞いて一番に印象に残ったことは、日本人の美的感受性はとても素晴らしいものだということです。 私は、無意識のうちに虫が鳴いている音をきれいでとてもいい音だと思っていました。 しかし、欧米などの人にはいい音とは聞こえないのだと今回初めて知り、驚きました。何でもない、虫の鳴き声をいい音だと感じられる美的感受性は世界に誇れるものだと思いました。 また、昔からある文化の茶道や書道は、動作の一つ一つしても美しく見せています。私は茶道はやったことはありませんが、見ているだけでも美しいと思わせるものだと感じます。 たくさんの人に馴染みがあり、昔からある文化が今まで伝わっているということは、それだけ私達にも日本人特有の美的感受性が定着しているのだと思います。 そして、茶道や書道は今まで受け継がれてきた文化で、無くなってはいけないと思います。そのためにも少しでも多くの人に茶道や書道をやり続けてほしいと思います。 今回の講演で茶道に少し興味を持てました。大切なのは、その文化の美しいところを見つけることだと思います。ただやるだけでは決して楽しくないし、もちろん興味だって持てないと思います。 私は書道の美しいところを見つけてから書道が楽しくなりました。上手くもなりました。書道の時間、「つまらない」や「めんどうくさい」と言う人がいます。そういう人にはその人にとっての美しいところを見つけてほしいと思いますし、見つける努力をしてほしいです。 みんなが茶道や書道をやるとき、楽しいと思えば、茶道や書道の文化はなくならないと思います。
 藤原先生の講演を聞き、新しい考え方ができました。たったの一時間でそのような影響を与えてくれたこと自体すごいと思います。自分の意見を言うことがこんなにすごいことだと思いませんでした。 私は自分の意見を言うことが苦手ですが、藤原先生のように、人に違った考え方をさせられるように、これからは自分の意見を言えるように努力します。



 まず、藤原先生のお話を聞いていた中で驚いたことがありました。それは、ノーベル賞を取っている人や、天才と呼ばれている人でもまだ、高みを目指して努力をし続けているということです。 なぜなら、僕は天才でも何でもないのに、努力をしっかりとしていないからです。これは、真の敵である自分自身に打つ勝つことができていないからだと思います。なので、これから自分自身に打ち勝てるように成長していきたいと思います。
 次に、今目標としている「大学合格」をなしとげるためにはどうするべきか、ということについてです。 藤原先生からは、「人生は挫折に継ぐ挫折」というお話がありました。僕も挫折をすることはたくさんあると思います。でも、そこで諦めたら終わりだと思います。藤原先生は、自分が駄目だと思ったら能力は半分になるとおっしゃっていました。僕はこの考えに賛成です。なぜなら、塾のテストで「どうせできない」と思いながらやったら、点数が悪く、自分の力も全力を出すことができなかったからです。なので、挫折してもあきらめずに、常に楽観的になって努力をすれば、いつかは必ず成功すると思います。 そして、その成功をしたときに、真の敵である自分自身に勝つことができるのだと思います。他にも、「ベストを尽くす」では負けるということにも賛成です。なぜなら、僕は習い事をしていて、大会に出た時でも、「ベストを尽くす」「頑張る」という目標で、良い結果になったことが一度もないからです。これからは、何事にも全力でぶつかっていけるようにしたいです。
 最後に、今回藤原先生の講演会に参加することができてとても良かったです。お話してくださった内容をしっかりと胸に刻み、この貴重な体験を大事にして次に活かせるようにしたいです。
講演の様子







5組

 僕は藤原正彦先生の講話をお聞きして二つのことで驚きました。 一つ目は、藤原先生の講話が面白かったことです。僕は初め藤原先生が数学者だと聞き、数学というのは堅苦しいものだというイメージを持っていたので、講話も面白くないのではないかと思っていました。 しかし、実際は全くそのようなことがなく、むしろ講話は面白くて、僕も講話中に何度も笑ってしまいました。今回の講話で数学者がより身近に感じられたので良かったです。 二つ目は、講話内容がとても良かったことです。確かに、講話では時折面白い話をしてみんなが笑っていました。しかし、それ以外の本質のところは、これからの未来に役立つことや、日本人の凄さなどのとても良い内容でした。 その中でも特に僕が良いと思ったのは日本人のすごさの所です。日本人は美的感受性が世界一強いというのにはとても驚きました。また、ふだん何気なく思っていることにも美的感受性が込められていているということにも驚きました。 僕も日本人なので、失われつつある美的感受性の重要さを改めて認識する必要があるのではないかと思いました。これからは、今回の講話で教わったことにも注意し、自分の夢に向かってどんな困難があっても諦めないで乗り切り、一歩ずつ歩んでいきたいと思います。



 「天才は努力を嫌がらない」僕はこの言葉を聞いた時非常に驚きました。 つらい時にどれだけ頑張れるかどうかは努力にかかっていると僕は思っていたので、努力をあまり嫌がらないことが信じられませんでした。 でも僕は少し納得しました。なぜなら、これほど楽観的でなくては多くの挫折から立ち直ることができないと思ったからです。 僕は比較的立ち直りが遅いので、楽観的な考えを取り入れたいと思います。そして情緒力と感受性についても勉強すべきことがたくさんありました。 例えば壁を突き破るには情緒力が必要であり、その情緒力はけんかなどで養われるとは驚きました。僕は小学生の頃けんかなどをしたことがありませんでした。しかし、いつか必ずやってくる壁を突き破るのに情緒力が必要と知った今、何かしらの方法で情緒力を養っておくべきだったと少し後悔しました。 最後に、政治や経済の中心が思いやりになることは同感です。政治・経済と思いやりが中心になると助け合いやつながりがもっと良くなると思いました。 そして、苦境から立ち直るのに美しい情緒、美しい形が必要であることを頭の中に入れておきたいです。このようなことをやり抜き、江戸取の六年間をさらに充実したものになるように一生懸命頑張り、いつかは人類に貢献できる日本人へと成長したいと思います。
 
講演の様子





6組

 私は、藤原先生のお話をお聴きして、これから身につけていこうと思ったことが、いくつかありました。まず一つ目は知識です。先生は、人間が考えるためには知識が不可欠であるとおっしゃっていました。私は小学生のときも知識を身につけてきましたが、これからは今まで以上に意識していきたいです。 二つ目は野心です。野心が無ければ人間は何も出来ないと先生はおっしゃっていました。私にはまだ、野心を持ったことがありません。なので、これから夢を見つけ、それに向けて全力で取り組んでいけるようになりたいです。 三つ目は他人以上に努力することです。私はテストなどでよい点を取ると油断してしまい、あまり努力をしなくなってしまうので、そこに気をつけ、いつでも他人以上に努力していきたいと思います。 四つ目は常に楽観的でいる、ということです。先生は、敵は他人ではなく、自分の中にあるのだ、とおっしゃってました。確かにそうだと思います。何か勉強しようと思っても、「今日は疲れているからいいや」とか、「面倒くさいな」などと考え、やらなかった時もあるからです。
 さらに先生は自分を分析するな、とおっしゃっていました。自分を分析すると落ちこんでしまうからです。確かにテスト結果を振り返るときに、どういうところでミスをするのか、を分析すると、「ああ、自分はこんなところができないのか」と落胆してしまい、やる気が出ないときがあるからです。でも、自分を分析することも少しは必要だと思います。自分はどこが出来ないのか分からずにやっても意味がないと思うからです。
 先生がお話してくださった点に気をつけて、これからも様々なことに無我夢中で取り組み、夢を見つけ、その夢に向かって頑張りたいです。




 今回の藤原正彦先生の講演をお聴きして、感じたことがあります。まず一つ目は知識が大切だということです。自分たちが知識と聞いて思い浮かべることといったら、英単語の暗記などがあります。このことについて藤原先生は「小中学生のときに知識を叩き込ませるべきだ」とおっしゃっていました。 他の先生方も藤原先生がおっしゃったことと似たようなことをおっしゃっていて、「中学1年生で記憶したことが、中学2年生、中学3年生、高校生になっても試される」ということを何度もおっしゃっていました。それを聞いた僕は「そうだ、その通りだ」と改心しました。 そんな藤原先生が「無理矢理」という強制的な言葉を使ったのも、ご自身が数学者として大切だとお感じになったのだろうと思うと、僕たちはその重要性を改めて知ることができたのだと思います。
 二つ目は美的感受性が全てのことに必要であって、最も重要であるということです。育むためには情緒力が必要だということを藤原先生はおっしゃっていました。そして情緒力は喜怒哀楽と教育によって出来る力の二種類があるということも、藤原先生はおっしゃっていました。僕はこれらのことはとても必要性があると思ったので、これから大切にしていきたいです。
 このような貴重な講演会を聴くことができて、とても良い経験になり、勉強になりました。この講演会は将来にもつながるとても大切なものだと思いました。    
講演の様子








7組

 私は今回講話をお聞きして、価値ある人間になるためにどのようなことが大切なのかということに関してとても印象に残りました。それは3つあります。
 1つ目は、野心つまり、身分不相応な望みを持つことです。勉強に関しても同じで、今自分がいる順位より上へ上へと目標を高く持つことによって、成績は上がっていくのだと思いました。
 2つ目は、執着心を持ち、努力するということです。執着心を持つと人は誰でも挫折します。しかし、そこであきらめずに何度も何度も挫折しながら努力することによって成長するのだと思いました。 ところがそれに対して、執着心だけを持ち、何度か挫折してあきらめてしまうのでは成長はせず、成績は良くならず、下がるだけのものになってしまうのだと思いました。
 3つ目は、楽観的に考えるということです。私はこのことについて、2つの利点があることが分かりました。1つ目は、前にも書いた「挫折」に陥ってしまった時に、這い上がれる力となることです。2つ目は、脳みそを働かせることができるということです。 この脳みそを働かせることができるというのは、例えば、数学で長い文章問題を解くときに、問題を見た瞬間に「できない。」という気持ちになってしまいます。それによって、本当は発揮できる能力が、半分以下になってしまうという現象です。 私は今までそのような、問題を見た瞬間に「できない。」と思ってしまい、実力を発揮できない時が何度かあったと思います。なのでこれからは何事も「できる」というプラス思考で考えていこうと思いました。
 これらの事を踏まえて、これからも学習を進めていこうと思いました。



 私は、最近読んだ「浜村渚の計算ノート」シリーズの本の中で、数学者や物理学者が、美しさを求めている、美的感受性が重要であるということを聞いたことがあります。美的感受性というのは、文学、芸術の中でとても大切なものだと思います。しかし、数学の中でも大切だということを知りました。
 今回の講演をお聞きして、美的感受性というのは、経験から成るものだと思いました。それこそ、情緒力の基礎となるものだと思います。
 その情緒力の中で、最もすばらしいと思ったのは、日本的な情緒です。難しいですが、その中で、素敵なものを見つけられるからこそ、すばらしいのだと思います。
 また、日本人の美的感受性にもすばらしさを感じました。欧米のわずかな人しか感じることができないような「儚いからうつくしい」という感じ方を、多くの日本人が感じることができているからです。私はその文化を誇りに思っています。しかし、講演の中で出てきた桜の花の感じ方を思い出してみると、環境や考え方の違いとはいえ、「儚いから美しい」という感じ方を共感できないことは、とても残念に思います。儚い中の美しさ、それは、儚さの中に強さを見出すことができた時に感じることができるのだと思います。
 私たちの生きる21世紀は、格差問題、紛争、環境問題などの身近なものも含め、世界的な課題がたくさんあります。このような問題の中には、必ず弱い立場の人がいます。この人たちへの同情、共感、思いやり、涙。この思いや行動は、世界を変えられます。これらをたくさんの人が感じることが出来た時、人類に貢献することができるのだと思います。
 最後に、今、自分の出来ることをするということが、世界につながると気付けて、とても嬉しく思います。
   
講演の様子






8組

 7月11日水曜日、藤原正彦先生による講演会がありました。この講演会は6月中頃に知り、とても楽しみにしていました。今回は「21世紀を担う君たちへ」ということについてお話ししてくださいました。 僕は藤原先生の書いた本を読んだことがあります。先生が話していた中で、僕は今数学の勉強をして、将来に役立つのかなと思いました。しかし藤原先生は、将来に役立つ時がくるかもしれないので勉強しておくということでした。他に、大切なことは3つあり、その中で知識が大切だとおっしゃっていました。 だから僕は学校で普通の勉強以外にも知識を学んで覚えていきたいと思います。他に努力を惜しまずに勉強をすれば成功するとおっしゃっていました。 僕は、努力を惜しまず勉強してこの学校に入れたので、これからも努力をしていろいろなことにチャレンジしていこうと改めて感じることが出来ました。藤原先生は、自分の思ったことを面白く話したり、将棋の棋士や大学時代の先輩たちの経験話を話してくれました。 藤原先生の、ある先輩が数学の研究をしていた時、新たな発見があり、感動し、一晩中涙で眠れなかったと聞き、僕も一つのことに一生懸命に取り組み、その成果が出たときの感動を経験してみたいと思いました。 今回のお話は、すごく分かりやすかったです。僕はもっと藤原先生の作品を読んでみたいと思いました。それと、また藤原先生のお話をお聴きしたいです。


 私は、藤原先生の本を読むまで、お茶の水女子大学の元教授であったという事もあって堅い感じの先生だと思っていました。ところがそのイメージは、先生の本を読んだ途端、すぐに消え去りました。私が読んだ本は「国家の品格」という本でしたが、この本には「自由という概念はいらない」と、私達の常識を覆すような事がたくさん書かれてあり、先生の論調にぐいぐいと引き込まれ、一日で読んでしまいました。
 講演会の当日、朝電車に乗っている時から私はとてもわくわくしていました。そして本で見た写真通りの先生が登壇された時、どんなお話しが聞けるのだろうかと、とても興奮しました。 先生のお話は、例えば空腹のあまりパンを盗んでしまった乞食のお話がありましたが、この「法に反したから罰を受けるべきである」と考えるAさんと「パンを食べなければ死んでしまったかもしれない、命は大事だ」と考えるBさんの、同じ物事に対しての出発点が変わると全く異なる結論に至ってしまうということ、他にも小さい頃の日本語教育が大切であるというお話しや、一見どうでもよいように思える事が意外と大切であるというお話しなど、ホール中が笑いに包まれるくらいユーモアたっぷりにお話ししていただきました。
 私は、藤原先生のように、素晴らしい先生の講演を生でお聞きする機会を与えて下さった学校の先生方にとても感謝しています。 これからも私は、藤原先生の本をたくさん読み、もっともっと色々な事を教えていただき、自分自身色々な視点を持って取り組んで行きたいと思います。  
講演の様子