高等部2学年 みんなの声  ♪フォーレ4重奏団コンサートをお聴きして♪  本文へジャンプ

1組  女子

 今回、席がステージの一番目の前だったのですが、音や振動が直接伝わってきてとても迫力のあるものでした。大勢で演奏するオーケストラなどは今までに何度か聞いたことがありますが、今回は4重奏ということで、4人で演奏することを知ったときに、きっと物静かに演奏するのだろうから、ゆったりとした気持ちで聞けるものだと思っていましたが、その迫力は予想を遙かに超えていたのです。又、弦をはじく音やピアノの鍵盤の音まで聞こえてきて、力強い演奏だけでなく、ものすごい熱い気持ちをも感じ取ることができました。もちろん迫力だけでなく弓の細かい動かしかたや指のタッチなど、流石はプロだなと思いました。私もクラッシック楽器を演奏するので今回の演奏会をとても楽しみにしていたわけですが、恥ずかしくも私と比べたらどうだろうという気持ちでした。比べるなんてほど遠く、その速さと正確さと絶妙のタイミングは神がかっていました。はじめに聞いたときにはその迫力に注目していましたが、演奏していくにつれて優雅で心地よい演奏になっていき、その表現力はやはりすごかったです。やはり本物を聞くことはそれだけで良い刺激になりますし、勉強になります。今回の曲自身がとてもレベルの高いものだったので、テーマをつかみにくかったのですが、メンデルスゾーンの曲はとても分かりやすく、とても感動しました。今後も定期的にこういった演奏を聞きたいと思いました。

1組男子
 今回使用された楽器であるバイオリン、ビオラ、チェロ、ピアノは江戸取の吹奏楽部の友達も扱っているのでそんなに珍しいものではありません。そして曲名や作曲者もどこかで聞いたことがある感じだったので、音楽にあまり詳しくない自分にとって、「何でも生演奏ならばそれなりに楽しいものだろう」としか感じていませんでした。そして演奏者達が出てきたときに「たった4人?」と少し不安にすらなりました。が、演奏が始まるととても4人とは思えないほどの迫力で、又、4人でどうやってあんなにタイミングを揃えているのだろうと思うくらいに息が合っていました。時々アイコンタクトをとっていたのを見ましたが、アイコンタクトだけであんなに息が合うなんて、センスが人並み以上であるのだけでなく、ものすごい努力をしたのだと思います。僕は楽器を演奏しませんが、小学校や中学校の時に音楽の授業で友達と演奏を合わせるのがとても難しかったのを覚えています。レベルは全然違うのでしょうが、その難しさは少し理解できました。

席が前だったため、音が聞こえてくると言うよりも音が飛んでくる感じでした。でもその音は僕をドキドキさせるだけでなく、とても気持ちよくさせることもあり、音楽というのは本当に色々な感情があるのだと改めて実感しました。


2組 男子

 音楽、特にクラシックなどといったものの知識が乏しい私でも、今回のフォーレ四重奏団の方々の演奏は、とても素晴らしいものだったと感じました。

 音楽は、自分を表現することができる物の一つであり、作曲家にとって、その作った曲は自分であり、自分の感情を表したものなのだと私は考えます。そして、奏者はその曲を自分なりに解釈して、自分なりの表現を加えると演奏となり、またその表現方法や解釈によって世間の評価が定まるのだと思います。ただその評価は、評価する側の自分の解釈によって定められた評価であって、絶対的なものではないのです。その曲に詳しく通ずる人と、そうでない人とでは、その解釈の仕方によって評価の差が生じてきてしまうのです。しかし、例え、その曲に詳しく通ずる人であっても自分がその曲の作曲家でなければ、その人の曲に対する考えは、自分なりの解釈であっても、その曲の解釈とは成り得ないものだと思います。その曲の解釈は、結局自分で作った自分の曲である作曲家にしか分からないものだと私は考えます。

 ただ、世間の曲のいろいろな自分の解釈を持つ人がいる中で、自分の表現が世間に認められるということは、とてもすごいことなのだと今回改めて感じました。今回演奏してくださった方々の演奏はどれも素晴らしく、一人ひとりの曲に対する思いというものが演奏から伝わってきたように感じました。

 今回このような演奏に触れる機会をもてたことに感謝したいと思います。

2組男子
 僕は初めて四重奏を聴いて、とにかくすごい演奏だったと思いました。まず目についたのは演奏している方々の指の動きです。バイオリン担当の人は低音から高音まで移る際、指が流れていくように動かされ、しかも出される音は常に正確でした。また、チェロ担当の人は、低音部という目立たない役割であるにも関わらず、しっかりとビブラートをかけ、存在感を示してとても聴き心地が良かったです。

 また、ピアノ奏者の人は、弾きながら他の三人の様子を見て、それに合わせるように自分のテンポを調節しているようだったので、プロだからこそ為せる業だと感じました。

 このような方々が演奏していたからこそ、素晴らしい曲になっていたと思います。ピアノのメロディが刻まれる中で、バイオリンとヴィオラが軽快な音を出しつつチェロはそれに安定感をもたらすという、各楽器の良い所だけが凝縮されたものでした。まさに、四重奏という名にふさわしく、全ての楽器の音と音が重なり合って絶妙のハーモニーを生み出していたと思います。バイオリン、ヴィオラ、チェロの全てが同じメロディを、少しずつずらしながら弾いているのを聴いたとき、僕は鳥肌が立ち、なんてきれいな音なのだろうかと思ったほどです。

 このような演奏を聴くことは、一生の内であと数回しかないと思います。僕は高校生の時期にこのような機会が与えられたことに感謝すると共に、今後の成長の糧にしたいと思います。


3組 女子

 私は学校以外で、こういったコンサートを聞いたことがありませんし、クラシック音楽に詳しい訳でもありません。しかし、そんな私でも、この演奏がとても素晴らしいものだとわかりました。 フォーレ四重奏団は、ピアノ四重奏団であることが特徴だと言われていて、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、そしてピアノの、四つの楽器で形成されていました。 まず私が感じたことは、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの、三つの弦楽器の音のハーモニーです。私はたった三つの楽器の音で、小さな音や大きな音、高い音や低い音といった、様々な音を奏でていたことに大変な驚きを感じました。 そして私は、その三つの楽器とピアノの音が奏でるハーモニーもまたすごいと単純にそう思いました。四人のとても息が合った演奏は、とても心地よく、からだにしみわたってくるようでした。 その演奏を聞くだけで、四人とも、とても練習をしていらっしゃるのだろうなと思いました。だからこそ、人々を感動させるような演奏ができるのだと思いました。 日本に来日し、江戸川学園でこのような素晴らしい演奏をしてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。私ももっとクラシック音楽について知りたいと思いました。

3組男子
 クラシック音楽というと、親が聴いているのが少し耳に入ってきたり、音楽の授業で習ったりする程度で、自らすすんで聴くことはほとんどありません。ロックやポップスなどのいわゆる「最近の音楽」にしか触れていない自分にとって、今回のコンサートは普段聴かないクラシックに触れるための数少ない機会です。自分はどうしても「クラシック音楽はあまり興味がない。」という先入観のような考えを捨てきれないのですが、実際に演奏が始まると自分がどんどん音楽に引きこまれていくのを感じました。もともと音楽は好きな方なので、聴いていてとても良い気持ちになり、うっとりしている自分に気付き、今まで勝手な先入観だけで聴く音楽を限定してきてしまった自分はとてももったいないことをしてきたのだなと思いました。とても迫力がある演奏で、演奏している方の息遣いまで聞こえてきたのでとても臨場感がありました。どれだけ高価なオーディオでも、やはり生の演奏には敵わないだろうと思いました。これから大人になる中で、今回のようなコンサートを自ら聴きに行くということはなかなかないと思います。高校生のうちから「これは興味がないからいい。」といって自分の中に入ってくるものを拒否してしまうのはとてももったいないことです。興味がある、ないは関係なく、なるべく多くのものに触れ、それを吸収しようとする人が将来心の豊かな人間になれるのではないかと思いました。

4組男子
 今回僕たちはフォーレ四重奏団の演奏を聴くことができました。フォーレ四重奏団とは1995年にカールスルーエ音楽大学卒の四人によって構成されています。彼らは「室内音楽こそが音楽の唯一の真の形式であり、個性のもっとも真正な表現なのです。」と語り、作曲家フォーレに因んで結成されたグループです。ふつう、四重奏団といえば、弦楽器や管楽器によるグループが多いと思っていましたが、彼らは固定型のピアノ四重奏団でしたので異色の印象を受けました。僕は小学生の時に、一度フォーレ四重奏団の演奏を聴いたことがあります。そのときは、まだ幼かったので何の知識もないまま演奏を聴きましたが、それはとてもすばらしかったと記憶しています。何よりそのとき僕の印象に残ったものはヴァイオリンとヴィオラ、チェロ、ピアノという一見全く共通の音を奏でそうにない楽器が一つのとてもすばらしい音を奏でていたことです。そのような経緯があったので、フォーレ四重奏団が私たちの学校に来ると知ったとき、とても楽しみにしていました。実際、演奏を聴いてみると昔のようにとても良い音色が奏でられていました。中でもメンデルスゾーンのピアノ四重奏曲第二番ヘ短調は以前、僕が聴いたことがあるものであったので、とても感動しました。フォーレ四重奏団のようなすばらしい方々が私たちの学校にきてくださったことに感謝します。また、招待してくださった先生方にも感謝したいと思います。 
4組男子
 僕には、音楽の知識はほとんどなく、音楽の良さを聞き分けることのできる耳もありません。そんな僕にでも今回の演奏は心弾かれるものであったと感じることができました。演奏された曲は非常に耳に心地よく、奏者それぞれの演奏力の高さがあり、さらに美しい調和として生み出される曲が体に響くようでした。
 まず一曲目は、メンデルスゾーン”ピアノ四重奏曲第2番ヘ短調Op.2でしたが、音楽のわからない僕でも一瞬でその曲の良さに引き込まれました。演奏を終えた後にパンフレットをみて、メンデルスゾーンが十四歳の時に作った曲だと知ってとても驚かされました。この曲を聴いたときにはとても穏やかな感じになり、まさか僕よりも年下である十四歳の少年が書いた曲だとは夢にも思いませんでした。
 続いて二曲目はフォーレ”ピアノ四重奏曲第1番ハ短調Op.5でした。この曲はとても彩色豊かな曲であると感じました。今までに聞いたことのないようなものがこの曲にはありました。だからとても新鮮な気持ちで聞くことができました。
 今回の演奏会では室内音楽の良さを理解することができました。「室内音楽こそが音楽の唯一の真の形式であり、個性のもっとも真正な表現なのです。」という言葉がとても正しいものであるということが実感できました。自分の知らなかった世界があるということを知り、とても良い経験になりました。
5組 女子
 はじめに、私は耳が肥えているわけでもありませんが今回のフォーレ四重奏団の方々の演奏は少し聞いただけでとても素晴らしいものだという事が分かりました。ステージに出てきた時は笑顔で手を振っていたのに、演奏を始めた途端に真剣に楽器を構え、その雰囲気に飲み込まれてしまうかのようでした。演奏が始まると、たった4人で奏でているとは思えないほどの重厚感、各々の卓越した技術だけではなくて4人がぴったりと息を合わせる事でより一層のハーモニーとなってホールを満たしました。
残念ながら、今回演奏していただいた2曲とも私は知らなかったのですが、それでも素晴らしいと思える演奏でした。特に、私が気に入ったのは二曲目に演奏していただいたモーツアルト作曲、『ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調』です。長調なので曲調が明るく、演奏しながらもフォーレ四重奏団の方々がとても楽しそうにしているのを見て、私まで心持が良くなるような気がしました。彼らは心から音楽を愛し、楽しんでいるのだと傍から見ていても分かりました。それほどに楽しそうに体全体でリズムを取り、弦を弾いていたのです。そんな様子を見ているうちに自分もひさしぶりにピアノを弾きたくなりました。こんな風に他人にプラスな影響を与える事ができるのはすごい事だと思います。音楽の持つ力だと強く感じました。
今まで、5年近く学校で公園をお聞きしたり、コンサートをお聞きしたり、感激させていただきましたが、今回の演奏会はその中で1番私の心に響いたといっても過言でもありません。私の心を動かしてくれた彼らのように、私もこれから生きていく上で誰かに良い影響を与えられるような人間になれるように努力していこうと思いました。
5組男子
 先日、江戸川学園に「フォーレ四重演奏団」の方々が演奏するため来校してくださいました。四重奏(カルテット)は、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノで奏でられ、洗練されたその音色は、生命の伊吹や息遣いがそのまま音色にのせられているようでとても感銘を受けました。演奏中とても印象的だったのは、エリカ・ゲルトゼツァーさんのヴァイオリンの音色です。透明で張りつめたような音色は、彼女の人間性が表現されており、繊細かつ巧みな技法が組み込まれているにも関わらず、その風貌をかえることなく、最後まで私の心に心地良い暖かさ与えてくれました。 実は私が幼い頃、ニューイヤーコンサートをテレビで見た時、あるヴァイオリン奏者の音色にすっかり魅了され、いつかヴァイオリン奏者になりたいという夢を抱きました。その後、私は両親に無理を言い続け、結果として運良くヴァイオリンを習うことができました。しかし、4本の線上の決まったポジションを寸分狂わず押さえなければならないことや、努力しても憧れの音色を奏でるにはほど遠く、ヴァイオリンの難しさを痛感。結局6年習い断念しました。 彼の有名なマルタ・アルゲリッチに「フォーレ・カルテットを聞いたら、誰でも、もう一度聞きたくなる」と言わしめたフォーレ四重奏団の演奏は、一曲目「メンデルスゾーン:ピアノ四重奏第2番ヘ長調Op.2」二曲目「モーツアルト:ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調k。493」でした。美しさの中でも奏者の個性が交錯しあい、それがさらに曲に彩を与えており、曲の表情や音の深みがとても魅力的で、何度も聞きたくなるものでした。国内外で絶賛され続けている彼らの音楽を、この江戸川学園で学友と共感できることに感謝しております。

6組女子
 私はこの演奏会をお聴きして大変感動しました。私は音楽が大好きで、12月にフォーレカルテットが聴けるということで待ち遠しくてドキドキしていました。本当にこの学校の生徒で良かったと改めて思いました。
 演奏が始まった瞬間、もう私は圧倒されました。弦の音の美しさ、演奏者個々の技術力の高さ、ハーモニーの心地よさ、息のぴったり合った演奏。どれをとっても本当に一流のものでした。いや一流などという言葉では表現ができないくらいすばらしい演奏でした。 どの曲も私の心に強く響き渡りました。演奏会が終わってからも曲が頭の中をずっと流れ続けていました。
 メンデルスゾーンの曲は大変軽快なリズムで演奏されており、本当にメンデルスゾーンのことが大好きな人達なんだという印象を受けました。
 フォーレはあまり聴く機会がなく今回初めて聴きましたがすごく感動的で、一瞬たりとも目を離すことができませんでした。
 ピアノと弦楽器の調和がすごくとれていて、こんな素敵な演奏はあまり聴くことができないと思いました。
 6組男子
 僕はクラシック音楽はほとんど聴きませんが、今回の演奏はとても心引かれるものでした。どの曲も耳に心地よく、それぞれの演奏力の高さと、それらが一つにまとまって美しい調和を生み出しているように感じられました。
 クラシックに詳しい友達が教えてくれたのですが、メンデルスゾーンの曲、フォーレの曲の両方ともすごく高いレベルで演奏されていたそうです。バイオリンの弾き方も様々な高い技法で演奏されており、こんな演奏を聴けるのは滅多にないということで、大変幸せな気分になりました。自分を含めて今回の演奏を聴いて改めて音楽に興味を持った人は多くいたと思います。それほど素晴らしい演奏だったと思います。
 この演奏会を通して大変気持ちが和らぎました。このような機会を与えて頂きありがとうございました。
7組男子
 楽器の四重奏というのは、聴く前はほとんどイメージが湧きませんでした。楽器が4つ演奏されるというのはもちろん分かっていましたが、どのように聴こえるのかは想像できませんでした。特にピアノやバイオリンの音は知っていましたが、チェロやヴィオラはほとんど聴いたことがなかったので、これらがどのような音を奏でるのか楽しみでした。
 実際に演奏が始まってみると、やはりピアノとバイオリンは聴きなれた音でしかも高い音でしたので、意志があるように耳に強く入ってきました。チェロやヴィオラは、はっきりとというよりも低めの音がじっくりと心に響くような聴こえ方でした。また、四重奏とはいえ、四つの楽器が常に演奏されているわけではなかったように感じます。途中である楽器の音色が聴こえてこないときもありましたが、いつの間にかそれが演奏されてくるのが聴こえました。つまり激しい演奏ではなく、優しく他の楽器の音色を消さないように、徐々に音を出していったのでしょう。
 単に楽器を演奏するだけでも大変な努力と技術が必要だと思いますが、フォーレの人たちは四重奏ならではのハーモニーを届けようとしていました。4つしかない楽器がもっとたくさんあるかのような、様々な音色が聴こえてきて、聴いているお客さんのことも考えて、相当な努力をしてきたのだと思います。
 このように複数の楽器が聴ける機会、ましてピアノ、バイオリン、チェロ、ヴィオラの四重奏が聴ける機会はめったにないことだと思うので、今回聴くことができて感謝しています。また、僕は楽器を演奏したことはほとんどありませんが、相手を魅了できるようなことができるように、相手を意識した努力をしていきたいと思いました。
7組男子
 私には音楽の知識がほとんどありませんが、そんな自分にも今回の演奏は心引かれるものでした。フォーレの曲は曲自身がとてもレベルが高いものだったので、テーマがつかみ難いものでしたが、メンデルスゾーンの曲は分かりやすく、曲に入り込むことができました。
 その中で印象に残ったことがいつかあります。1つは、演奏家が全員が体全体を使って演奏していた点です。まるで自分の音楽に酔いしれているかのように、体全体を使って表現しているように感じました。もう1つは、アイコンタクトだけでタイミングをとり、演奏を合わせていた点です。あれだけで合わせられる姿は、正に「格好の良い」ものだと素直に感じました。更には、たった4人なのに、迫力ある音が迫って来たことでした。僕たちの席は丁度真ん中あたりでしたが、かなりの臨場感を感じることができました。
 自分を含めて今回の演奏を聴いて改めて音楽に興味を持った人は多くいたと思います。それほど素晴らしい演奏だったと思うのです。このような本物に触れる機会を与えて下ってありがとうございました。なかなかこのうような「本物」に触れる機会はないと思います。とても楽しい時間を過ごすことができました。
8組男子
 僕は、これまで世界の音楽などにはあまり興味を持っていなかったので、「フォーレ四重奏団」という名前には、まったく聞き覚えがありませんでした。それでも、今回、演奏をお聴きして、たいへん感動しました。プログラムを見て、「本当に1曲30分なのか」と思いました。これほど長い音楽を聴く機会は滅多にありません。このような機会が得られたことをたいへん嬉しく思います。後で調べたところによると、フォーレ四重奏団は、世界で色々な賞を獲得してきたようです。今まで、ぼくはそういったことにあまり関心がありませんでしたが、今回の演奏会で、少し興味を持つことができたように感じられます。高校を卒業してからも、機会を見つけて、優れた演奏を聴くようにしたいと思います。
8組男子
 僕は、今回の演奏を一番後ろの席で聴いていたのですが、それでも体に響くようでした。兄がピアノをやっていることもあり、時々演奏を聴きに行くことがあるのですが、これまで聴いた中でも、今回のフォーレ四重奏団の演奏は強烈に印象に残りました。また、四重奏団としてはかなり珍しい、固定型のピアノ四重奏団ということで、聴く前には、どうなんだろうと思っていましたが、むしろ弦楽器や管楽器のグループのものよりも、音が混ざり合い、迫力が増しているように感じられました。また、今回の演奏を聴いたことで興味がわき、家に帰った後でフォーレ四重奏団について少し調べてみたところ、今回高等部で演奏したのは、メンデルスゾーンとフォーレのピアノ四重奏曲でしたが、モーツアルトやブラームスのピアノ四重奏が高い評価を受けているということで、そちらも聴いてみたいと思いました。また、「2004年に30年間空席だったカールスルーエ音楽大学の、レジデント四重奏団になった」ということも紹介されていて、すごい演奏を聴いたんだ、ということを改めて認識しました。また、クラシック以外に、ロックやポップスも演奏するなど、幅広い活動をしていることが分かりました。機会があれば、そういった音楽も聴いてみたいと思いました。
9組 女子
私は弦楽器とピアノの四重奏を初めて聞きましたが、やわらかい音色がとても心地良かったです。また、私は以前からオーケストラの演奏を聴くのが好きだったのですが、今回の演奏で四重奏の良さを知ることができました。それは、音の繊細さです。オーケストラはトランペットやトロンボーンなどの管楽器が加わり華やかな印象を受けますが、四重奏は弦楽器とピアノの繊細な音が魅力的だと感じました。演奏の形式によってそれぞれ別の良さがあり、どちらも素晴らしいと思いました。
また、私はピアノを習っているのですがピアノ奏者の弾く音色にとても感動しました。タッチが柔らかく澄んだ音で、どうやったらあんなにきれいな音が出せるのか不思議です。私も見習いたいのですが、タッチの微妙な違いでもきれいな音が出なかったり、ペダルの踏み方で音が濁ってしまうので、あのような澄んだきれいな音で弾くというのは本当に難しいことだと思います。
 それから、私は弦楽器についてはよく分からないのですが、それぞれのパートの掛け合いや和音がきれいだと思いました。主旋律のバイオリンのなめらかな音色に、ビオラと低音のチェロが合わさって一つの音楽ができている感じがしました。四重奏はパートが4つなので、それぞれのパートをはっきりと聞くことができ、それぞれの楽器の音の交わりを楽しめるというのも四重奏の良さだと思いました。
私は今回フォーレ四重奏の演奏をお聞きして、今までとは少し違う音楽の良さが感じられて良かったです。素晴らしい演奏をありがとうございました。
9組 男子
四重奏団という演奏形式の音楽を聴いたのは初めての経験でした。この学年が始まるときに江戸取カレンダーでフォーレ四重奏団と書いてあるのを見てずっとオーケストラの形式なのかと思っていましたが、舞台から出てきた演奏者はたったの四人だけ。最初は寂しいなといった印象も受けましたが、演奏が始まってみると四つの楽器が織り成すうるさすぎでもなく、逆に静か過ぎでもない心地よい音色に心を惹かれました。特に今回の四つの楽器のうち、自分は一番チェロが好きなのでチェロの方をよく見ていました。四つしかないとやはり音の大きさ、また華やかさはオーケストラに比べてやはり落ちてしまいます。しかし少ないからこその強みを感じました。それは一つ一つの楽器の音がよく聞き取れるということです。オーケストラだと常人の耳ではなかなかそれぞれの楽器の音を聞き分けることが出来ません。自分は聞こえてくる音楽で何の楽器によって演奏されているかを考えるのが好きでよくそんなことをやっていたりもします。今回ははっきりとそれぞれの楽器の音が聞こえてきたので満足出来ました。しかし少し残念だったのは曲が演奏されただけだったことです。演奏者は全員外国の方なので仕方の無いことではあるとは思うのですが数ヶ月前にいらっしゃった東儀秀樹さんのように楽器を実際に触らせてもらえるとかそこまでいかなくても少しだけトークが入るとより良かったように感じます。しかしやはり聞いたことの無い演奏形式での音楽を聴くことで自分の中での音楽の幅が広がりとても良い経験だったように思います。将来大人になってまたこの形式の音楽を聴く機会に出会えることを期待したいです。
10組男子

僕は正直に言ってしまうと、音楽に無頓着なところがあって音楽のことはわかりません。楽器のこともクラシックのこともわかりません。でも、演奏を聴いて思ったことがいくつかあります。

一つは心が癒され、和むことです。すごく当たり前のことかもしれません。しかし、CDやテレビで聞くのと、実際に目の前で演奏しているのを聞くのでは全然違いました。それは雲泥の差だったといえます。僕みたいに音楽にあまり接点のない人間はおそらくたくさんいると思います。そういった人達皆同じことを考えたのではないでしょうか。気持ちの良い癒される演奏でした。

もうひとつはプロでも学生でも音楽に対する気持ちはプロでも学生でも一緒なのだと感じたことです。僕は中学生の時友達と吹奏楽部の演奏を聴きに行ったことがあります。そのとき演奏に対する熱い思いが伝わってきました。それと同時に、音楽を楽しんでいるように見えました。そしてそんな吹奏楽部の子を今回の演奏を聴いていて思い出しました。吹奏楽部の子も今回のフォーレの人々も本当に音楽が大好きなのだと思いました。そんなに打ち込めることがある、というのがとてもうらやましくなりました。

10組女子
 私はクラシックをあまり聴く機会がなく、今回のフォーレ四重奏に関しても全く知らない人達だな、と思っていました。しかしコンサートの前日にそのことを母に話すと母はなぜこの人達を知らないのか、と驚いていました。そして当日の朝に新聞にフォーレ来日、という記事がありこんなすごい人達の演奏を聴くことができるのか、とわくわくしました。そしてその記事には普通にチケットを買うと6500円すると書いてあって、ますます期待が高まりました。聴いてみるとクラシックにあまり興味がなかった私でも胸が熱くなり感動しました。4人しかいないメンバーなのに、そしてシンプルな演奏なのになぜこんなに迫力ある演奏や静かに奏でられる美しい旋律が生まれるのだろう、と本当に驚きました。彼らの演奏は深みがあり、時々強く、時々儚く響いてきました。それが物語のようでした。演劇でもないのになぜこんな風に思うのだろう、と不思議でした。あとで母に聞くとそういう表現をできるのがすばらしい演奏なのだ、と言っていました。今回フォーレ四重奏の演奏を聴く機会があってすごくよかったです。こういった機会があることは本当に幸せだと思いました。ありがとうございます。