1年1組 「私の夢」

私には思い描いている夢が2つあります。1つ目は小児科医になることです。現在1つの病院に小児科医は平均2名程度で、そのうち4割が女性です。最近では医師不足が原因で小児科が廃止される病院も出てきています。医師不足のうえ、育児や過労のため当直が出来ない女性医師も多くいるそうです。なので、夜中に救急で運ばれてくる子どもを受け入れることができる病院が少なく、たらい回しにされて最終的に病院に行けずに死んでしまうこともあるといいます。小児科医には、自分の症状を伝えられない子供の表情や様子から症状を読み取る洞察力、焦る親から話を聞き出すコミュニケーション能力、危険な状況にあるたくさんの患者さんがいるとき、自分の子供の順番はまだかと怒る保護者がいても、目の前の患者と落ち着いて向き合う冷静さなど必要なことは沢山あります。守備範囲が他の科に比べて非常に広く、習得に大変時間がかかるため小児科医になろうとする人が少ないといえます。ただ、私は運ばれてきた子供達を精一杯治療し、1人でも多くの子供を救っていけるような医師になりたいと考えています。
 
2つ目は国境なき医師団に所属して海外の発展途上国や紛争中の国で活動をすることです。語学力は勿論のこと、いろいろな症状の患者を見ていく必要があるので、自分の専門分野以外でも豊富な知識と経験が必要となってきます。また、医師がこれまでに様々な事件や戦争・紛争に巻き込まれ殺害されるケースが何件も報告されています。
 そのような危険を承知の上、地域の援助を行うことはとても勇気のいることだと思います。ただ、まだ世界には栄養失調のため、また薬を飲めば簡単に治るような病気で亡くなってしまう子供が数多くいます。私はそのような人達を自分の力で助けたいと考えています。
 
2つとも非常に険しい道ですし、経験もかなり必要とされとても難しいことですが、将来絶対に医者になってこのような人達を助けていきたいと考えています。

1年2組 「夢の実現に向けて」

 2011年3月11日に私は学校で地震を感じました。私は地震が起きた時、授業を受けていて、今までに感じたことのない程の振れだったので、本当に身の危険を感じました。1日学校に泊まり、その後家に帰り、テレビで津波に飲み込まれていく町、後に原子力発電所が水素爆発する様子も見ました。夢・希望という言葉が破壊された、一万人を超える死者、その中には私と同じ高校1年生になるはずだった中学3年生も沢山います。私は本当に悲しく感じると共に、その人々の分までしっかりと生きていこうと思いました。
 将来の夢という言葉を高校1年生の冬に考えてみると、小学生の頃に、遠い未来の話であるとぼんやりと自由に考えていたのとは違い、確実に夢は現実味を帯びてきます。私は将来は何になりたいのか、何をしたいのか、そして、その仕事はどのようなやり甲斐を感じるのか等、多くの問題が「職」という意識に積み重なってきます。
 高校生活・勉強・部活に加え、今回の震災での体験、R-CAP等、様々なことを考えました。今、自分自身の将来の夢としてはっきりとしていることは、「日本のためになる」ということができるような職に就くことです。理由として、私は日本という国が今、多くの面でとても大変な、危機とも言えるような状況になりつつあると考えるからです。
 私は夢の実現のためには、足元から小さな努力をこつこつとしていくことが必要だと考えています。一日一日を大切に、時間を大切にして夢に向かって必要となることをしっかり積み上げ、自身の夢が良い方向に向かい、輝くことを目指していきたいと思います。 

        

1年3組 「将来に向けて」 

夏休み中、私は東京農工大学の府中キャンパスに行きました。農学部がある府中キャンパスは東京都は思えない程自然が多く、とても素敵な大学だなと思いました。私は農学部の中の地域生態システム学科という学科に特に興味を持ちました。この学科は自然環境と人間社会の生産活動が共存する地域環境空間の設計をテーマとしています。今、世界には様々な環境問題があります。もちろんこれらの問題について地球規模で考えることも大切だと思いますが、自分たちの身近な「地域」から考えるということも大切なことであると思っています。地球規模で問題を解決していくということはとても難しいことだと思いますが、地域から解決していくことは比べてみればいくらか簡単に出来るのではないかと思います。小さいことからコツコツとやることによって大きな成果を得ることが出来るのだと思います。また、自分のやったことが地域のためにもなり、環境問題の解決にもつながるということはとても嬉しいことだと思います。人は達成感ややりがいを感じられたり、人のためになるとやる気がおきたり、更に上の行ってみようと思うものだと思っています。ですから私は「地域」から様々なことを考え、人々や環境のために出来るようにしたいです。
 どのような道に進むのだとしても、今私がまずするべきなのは勉強だと思います。学ぶということに終わりはないものだと思います。むしろ学べば学ぶほど奥深いものに遭遇することが出来ます。いろいろなことに興味深くなり、人より秀でているようなものを持つことができるようになりたいと思います。

1年4組 「私の将来の夢」

 私の将来の夢は、薬剤師になることです。だから大学は千葉大学の薬学部に入りたいと思っています。薬学部には薬学科と薬科学科があり、その二つの中でも私は薬学科に入りたいと思います。理由は、薬学科は病院や調剤薬局で働く薬剤師を養成するのを目的としており、薬科学科は創薬研究や医薬品開発に能力を発揮できる人材の養成を目的としていいて私は直接患者さんと触れあうことのできる薬学科に入りたいからです。私が小さい頃、高い熱を出して病院に行き、診察してもらった後、調剤薬局に行きました。私の母が私の薬の説明をしてもらっているとき、一人で椅子に座って辛かったときに、「大丈夫?」と優しく声を掛け、元気づけてくれたのが薬剤師さんでした。まだ小さかったということもあり、一人で待っている私の所に来て一緒にいてくれたことはすごく心強かったです。私は今でもその時の薬剤師さんに感謝しているし、その時、私もこういう人になりたいと思いました。また、薬剤師さんが患者さんに薬の説明をしているところや、調剤しているところを見てすごく憧れました。私は理科の実験が好きで、調剤をしているところを見たとき、私もやりたいと思いました。薬学部にはいることは簡単ではないですが、私が小さい頃にしてもらったように今後は私が患者さんに元気づけることができるように頑張りたいと思います。

           

1年5組 「将来の夢」 

 私の将来の夢は二つあります。その二つに共通することは、国際的であるということです。私は、将来は絶対英語を使う仕事がしたいと思っていますし、日本だけでなく世界で働く人になりたいです。
 その1つが、国際弁護士です。日本以外の国の弁護士資格も持ち、海外との案件を主に取り扱う弁護士のことを言います。法の専門家として人々の間の様々な問題を解決・処理していくことに大きく魅力を感じます。
 また、もう1つが国際連合で働くということです。様々な国の人があらゆる機関で協力して世界のために運営しているということに興味がわきました。しかし、それと同時に世界が直面している多くの問題の存在も知って、そのとき自分もそれを解決していく一員になれたらと思いました。
 将来これらの職業に就くために、これから私がしなければいけないことはたくさんあります。今はまず良い大学に行けるように勉強に集中したいです。それが今の最初の目標です。どんな職業でも仕事は大変ですが、働くなら自分のしたいことを自分で叶えて楽しくできたらいいなと思います。

1年6組 「医師になりたい」

 私はただ病気を治療し延命させるだけの医師になろうとは思いません。病気の症状に悩む人とその家族の心を少しでも明るくできる、そんな医師になりたいと考えています。患者さん達は病気で辛い思いをしてきているはずです。そうした患者さん達が希望を持って生きていけるように、勇気付け助ける医療を目指したいのです。私が医師として働くことで、患者さんが家族や友人と楽しく過ごせるようになり、心から笑えるようになって欲しいのです。患者さんが、もとの仕事で頑張れるようになり、毎日生きていくことを幸せと感じてもらえるようになることが、私の夢です。
 私の志望は、現在のところは精神科です。私が精神科を志望するようになったのは、ある精神科医の方のお話を聴いたからです。その方の話しでは、精神科医は患者さんが抱える悩みやストレス、それに伴う症状や精神状態を改善するため、話を聴き、薬を処方するそうです。中には、症状が重くて暴れてしまうので、入院せざるを得ない患者さんもいるそうですが、診察する側は、たとえどんな症状の患者さんであっても、絶対に戸惑ったり怖がったりしてはいけないとのことでした。その患者さんと家族を安心させ、勇気づけるためにはこれが絶対の条件なのだそうです。私にできるかどうかはわかりませんが、私が目指す医師の姿がそこにはあると確信できました。精神科医を目指したいと思います。

        

1年7組 「小学校教師を目標に」 

 僕の現在持っている将来の夢は、小学校の教師になることです。動機は、母と祖父が小学校の教師であり、その小学校の教師という職業がどのようなものなのかということに興味を持ったことです。
 教師という目標を目指すにあたって自分なりに考えてみたところ、必要なことが二つあることがわかりました。一つは、広く深い知識です。いくら小学校であっても、教師とは人にものを教える職業なので何を質問されても答えてやる、といった勢いで勉強して知識を頭に入れておかないと、いざというときに生徒が欲している知識を与えることが出来ません。もちろん間違ったことを教えた後で訂正することは簡単ですが、最初の答えはなかなか頭から離れていかないと思います。しかし、広く深い知識は一朝一夕で身につくものではないということはわかっているので、今のうちから勉強を続けてそれを忘れることがないように繰り返し学習することが重要になってくると思います。
 二つ目はユーモアです。このユーモアは、生徒が授業で退屈さを感じずにしっかりと受けてもらうために必要だと思います。また、ユーモアのあるおもしろい先生であればそれだけ生徒たちから信頼を受けることが出来ると思います。
 僕の母は仕事が楽しいといっていました。僕が教師を目標にした理由の大部分がこの母の行動にあると思っています。

1年8組 「父のような医師になる」

僕の将来の夢は父のような医師になることです。今回「夢を語る会」に参加したあと、その思いは一層強いものとなりました。幼い頃、父の病院に行くと、様々な機械や注射器などの器具があり、何とも言えない凄みを感じました。中学1年の時同じクラスの生徒が怪我をして父の診察を受けに来て、身近なところで頼られている父の姿に感動しました。また公園で一緒に遊んでいた弟が煉瓦に頭を打ちつけて出血してしまったことがありました。僕はどうすればいいか見当もつかず、絆創膏を貼っただけでしたが、父は家まで手術道具を持ってきて頭を縫っていました。麻酔があまり効いていなかったせいか、弟が大声を上げて本当に心配しましたが、手術は成功しました。
 僕はまだ人の生死に関わる場面で、咄嗟に判断できる自信も勇気もありません。父が読んでいた医学書もさっぱり理解できません。しかし、だからこそ自分の甘いところをしっかりと自覚した上で成長していきたいと思います。僕が目指す医師は、どんなときも慌てず人を助けるために全力を尽くす医師です。
 「夢を語る会」ではまさにそのような医師に出会うことができました。東日本大震災の被災地に駆けつけた僕たちの先輩です。地震が起きたとき、僕はどうすればよいか分からず食料のことばかり考えていました。しかしその間も的確な報道をしたり、被災者を救済したり治療する人たちがいたのです。募金もすぐに沢山集まりました。僕は将来社会で人の役に立つならば、人の「命」と関わることのできる職業に就きたいと思います。進んで人に手をさしのべられるような大人になれるよう、努力していきたいです。

        

1年9組 「薬剤師になりたい」 
 私の夢は薬剤師になることです。「薬剤師になりたい」と思い始めたのは小学校5年生の時です。小学校では理科室で実験を行う機会が少なかったのですが、ある日薬局へ行った時に薬剤師の姿が目に入り、とても楽しそうに仕事をしている風景を見て、「薬剤師になりたいな」と初めて思いました。当時はまだ良いなと思う程度だったと思いますが、本格的に目指すようになったのは中学生になってからで、きっかけは理科の実験でした。薬品同士を化合したり反応させていると、興味津々となって、化学の楽しさを実感したことを今でも覚えています。私は、自分の好きなことを生かした職業に就くということはとても良いことだと思います。また、私自身も自分の好きな職業に就きたいと思っています。夏休みの大学訪問の機会にも学びましたが、近年の日本の科学や医学は進歩しつづけていて、薬剤師はそのサポートをするという重要な役割です。その道のりは険しく、薬学科のある大学で6年間学び、国家試験に合格しなければなりません。しかし、人々のために役立つ薬剤師の姿はとても格好良く思います。もし私が勤めるなら薬局も良いのですが、製薬会社で自分の好きな実験をし、薬を創ってみるのも面白いかなと思います。私にとってこの夢を叶えるには今よりも何倍も努力しなければなりませんが、自分の夢を追いかけることは自分を成長させることにもつながり、素晴らしいことだと思います。夢に向かって日々の努力を忘れずにいたいです。