「音楽は最高の手段」 1年1組 

僕は今回のフォーレ四重奏楽団の演奏をお聴きして、プロは人をうならせる格別なものがあると同時に、自分もそうなって人々を魅了してみたいと思いました。
 江戸取のイベントにはいつも専門的分野を究めた方々がいらっしゃるのでとても参考になるのですが、今回は演奏の上手さが
心地よい空間を作り出してくれたことに新鮮さと感動の入り交じった気持ちになったと同時に、音楽は言語とは違い世界中の人々が思いを分かち合える最高の手段であることを改めて感じました。自分の心をここまで動かしたのは楽団の方々の動きだと思います。楽器に魂を込めて力いっぱい演奏している方々、恐らくそれが原因だと思われるのですが筋がくっきりと見える二の腕に、学校のイベントでも決して手を抜くことのない楽団の方々のプロ意識を直接感じました。
 プロになるためには一般の人よりも人一倍努力し、なおかつ才能と運を要するもので、とても狭き門です。なりたいからと言ってなれるものではありません。しかし、プロになると実力だけでなく実力に対する自信もついてくることでしょう。たった一時間の演奏で僕は仕事の流儀を知り、将来の糧にすることができました。
 このようなイベントをやる学校は江戸取の他に聞いたことはありません。本当に江戸取に感謝したいと思います。そして、いつかプロになって江戸取に凱旋するために今頑張りたいと思います。

「演奏が混じり合う」 1年1組

 僕は今回、フォーレ四重奏団の大変意気のあった素晴らしい演奏を聞けたことを嬉しく思います。歌謡曲ばかりに興味がある僕にとって、まずクラシックを聴くということでも、貴重な時間を過ごした気になります。フォーレ四重奏団の演奏で僕はこの四人の方々はものすごく長い時間を一緒に過ごしてきたのかなと感じました。それ程に四人の演奏が混じり合い、一人の演奏のように聴こえてきました。
 三十分ほどの演奏を無言のままにこなすというのは、一人一人が絶対的な安心感を持っていなければできないことだと思います。こいつはしっかりとやってくれるという信頼感が自分もしっかりしなくてはという責任感を生み、全体の安心感になっている、そのようなものを演奏から感じました。一人一人が本当に音楽を楽しみ、そしてひたむきに向き合っている、そんな姿勢を僕は感じ取りました。きっと自分たちのやっている音楽に自信を持っているのだと思います。
 僕は歌手でも野球選手でもプロの姿勢という物を見せてくれる人が大好きです。フォーレ四重奏団の演奏を聴くと、うっとりするような何かを僕に与えてくれました。尊敬するフォーレが真の形式を語った室内楽をその通りに極めていこうとするフォーレ四重奏団を応援したいと思いました。



 

「音楽の素晴らしさ」 1年2組 

 僕は今回、このフォーレ四重奏団の演奏を聞いて、とても感動しました。僕は昔から家族の影響もありCD等でクラシックを聞くことはありましたが、なかなか生で聞くという機会には恵まれていません。やはり、生で聞くことでしか味わうことの出来ない躍動、感動があり、味わい深く聞き惚れてしまいました。今回凄いなと思ったことの中に、指揮者がいないということがあります。四重奏団という音楽のスタイルでは当然のことかもしれませんが、呼吸がぴったりと合い、さすが一流のプロだと感じました。音楽の授業で学んだ四重奏にはピアノはいなかったので、ピアノが入ったらどうなるだろうと今回の演奏はとても期待していました。ピアノと弦楽器が良いバランスで奏で合い、その中でも対話があり、受け渡しがあり、響き合っていてとても良かったです。
 
今回、フォーレ四重奏団の演奏を聞くことができて、とても良かったです。僕達の年齢では、自らこういった一流の演奏会に行く機会はなかなかありません。こういった演奏が聞けるのは、この江戸取のイベントでしかありません。音楽で人を感動させることができる。これは本当に凄いことだと思いました。自分も音楽ではありませんが、別の形で人を感動させることができる人になりたいです。今回、このような貴重な体験をすることができて良かったです。本当にありがとうございました。

「音楽の力」 1年2組

 音楽は人を癒したり、心地よい気持ちにさせたりすることができます。私は今回のフォーレ四重奏団の演奏を聴いて、音楽の凄さを再確認させられました。
 私は元々音楽が大好きで、選択科目で音楽を選んだり自分で曲を作ったりしています。いろんな種類の楽曲を聴いたりもします。しかし、
今回の演奏は初めての感覚で聴いていて鳥肌がたってしまいました。なぜなら、今までに聴いたことの無い感じの曲だったからです。フォーレ四重奏団は室内楽という分野にこだわりを持ち、さらにピアノ四重奏団という異色の組み合わせだったからです。初めの方は少し不思議な感じを受けたのですが、聴いていくうちにまるでオーケストラが本当に演奏しているかのような錯覚を受けました。オーケストラが演奏している曲でもこのような感覚になったことはありませんでした。
 音楽には、ある程度決まった曲の構成や決まった楽器の組み合わせがあります。ですが、そのような枠を取り払い
新たなことに挑戦するフォーレ四重奏団に感動したと同時に、音楽によって人々の心を動かすことができるという音楽の力を身をもって感じました。改めて、音楽という人間が生み出した表現方法はとてもすばらしいものだと思いました。

「きれいな音色」 1年3組 

 私は今回の四重奏団のコンサートを以前から心より楽しみにしていました。ホールに入って演奏が始まった瞬間、あまりの綺麗な音色に鳥肌が立ってしまいました。ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、ピアノのそれぞれの楽器が全て素敵な音を響かせていました。これほど聴き手を感動させるような演奏を四人で作り上げることに尊敬の念を抱きました。この演奏を仕上げるためにとても苦労して完成させたのだと思います。この奏者の皆さんは大量の練習を毎日こなしているはずです。私も見習って、勉強や部活で集中して着実に積み上げていくようにしたいです。演奏している間、全身を大きく動かして音の強弱やリズムを表現していました。見ている私達にも曲調がよく伝わってきたので、演奏者と観客で一体感が生まれていました。また、演奏を楽しみながら弾いているように見えました。私はクラリネットを吹いているので、自分でも音と体の動きで曲のイメージを聴き手に伝えられるようにしたいです。
 今回の四重奏団は優しく、心が清んでいくようなものでした。癒されるような演奏を聴くことができて幸せだと感じました。ピアノの平均律とヴァイオリンの純粋律を合わせることはとても難しいことです。それにも関わらず、難しい曲をきれいに弾きこなしていることに感動しました。

「世界レベル」 1年3組

 今回のコンサートは固定型のピアノ四重奏団であるフォーレ四重奏団の方々の演奏でしたが、今までとは違う見方で楽しむことができました。これまでは、僕はあまりクラシックの曲に興味がなかったので、漠然と「凄いなあ」といった感想しか抱きませんでした。しかし、今は演奏する曲のジャンルは違えど、同じ弦楽器であるギターを弾いている身であるので、ヴァイオリン、ビオラ、チェロの演奏の見方が変わりました。早弾きというとギターの領分という勝手なイメージを抱いていたのですが、ヴァイオリンのエリカ・ゲルトゼッツァーさんの左手の華麗な指さばきには本当に尊敬の意を感じざるを得ませんでした。また、細かな技術ではビブラートです。ほぼ全ての音にあのような美しいビブラートをかけられるということ、世界レベルで活動している方々からすれば当たり前のことなのだろうとは思いますが、とても感動しました。また、今回僕が感じた驚きの一つにとても迫力があったことが挙げられます。いままでいくつかのオーケストラの演奏を聴いたことがありますが、フォーレ四重奏団の方々の演奏は四人という少人数にも関わらず、それらのオーケストラに劣らない迫力を感じました。
 今回のコンサートは、ジャンルは違いますが、同じ音楽に携わる者としてとても勉強になり、感動するものでした。このような機会があって本当に良かったと思います。

「感動を覚える」 1年4組 

 僕たちは12 7日の水曜日、フォーレ四重奏団の演奏を聴きました。このような音楽に関して僕は全くの無知で、その名前もこの時初めて聞いたのですが、周りの友人の中には以前から知っていた人もいて、有名な人たちであることを知りました。
 フォーレ四重奏団は、1995年に結成され、「室内楽こそが音楽の唯一の真の形式であり、個性の最も真正な表現」と考え、敬愛するガブリエル・フォーレに頼んでその名称にしたそうです。彼らは定期的にフランス・イタリア・スイス・ベルギー・オランダ・スペイン・フィンランド・イギリス等で演奏し、南米やメキシコにも何度も訪問しているとのことでした。2006年には、5回目のアメリカ大陸演奏旅行を敢行しました。
 彼らは急速に、一流のピアノ四重奏団に成長し、今では世界で活躍するピアノ四重奏団となっています。僕は、この類の音楽の知識も、良さを表現する語彙もなく、自分の中で判断する基準がないため、具体的にどんな点が素晴らしいのかということを説明することはできませんが、これまでに聞いたことのないような音楽を聞くことができとても感動を覚えました。自分のこれからの人生でよい経験になったと思います。

「素晴らしい四重奏」 1年4組

 私は今回のフォーレ四重奏団の演奏を聴いて、改めて音楽の良さを実感しました。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノ、それぞれ音色も全然違うし、ソロで聴いても良いのですが四つが合わさるとより一層素敵でした。メンテルスゾーンの曲とフォーレの曲、どちらも聴いていてとても心地が良く思わず学校での公演中だということを忘れ聴き入ってしまいました。それくらい心を落ち着かせてくれる演奏でした。また、演奏者の方々が楽器を弾いているとき、とっても楽しそうで聴いている私まで楽しくハッピーな気持ちになることができました。演奏を聴いている間だけは返されたテストや勉強のことを忘れることができてうれしかったです。他の人を幸せにする音楽ができる人というのはたくさんいるわけではないし、いたとしても簡単に会えるとは思わないので、今回はとても貴重な経験ができました。
 私は小さい頃からピアノをやっていたので四重奏団のピアノ奏者の方の演奏を聴いてもっと頑張って練習しなければと思いました。あれほどきれいなピアノの演奏をしてみたいです。将来、音楽の道に進むことはないと思いますが、憧れてしまいます。ピアノだけでなく、ヴァイオリンもヴィオラもチェロも全部素敵でした。今回はこのような素晴らしい四重奏を聴くことができて本当に良かったです。

「一つになること」 1年5組 

  私は、四重合奏というものを生で初めて聴きました。ですが、大変素晴らしくとても魅了されました。ピアノ、チェロ、ビオラ、ヴァイオリン、全て奏でる音は違います。その個々の音はやはり綺麗だと思います。でもこれらの音が集まったとき、こんなにも素晴らしいものが出来上がるのだというのを実感しました。そして感動もしました。どれか一つでも欠けたら成り立たない、だからこそ合わさったときに素晴らしいものになるのだと思います。これはクラスで活動する時と同じだと思います。一人一人に得意、不得意があります。でもクラスが一つになれば、それぞれとカバーしあい、補うことができます。私はこの演奏を聴いて、「一つになる」ということの素晴らしさも感じました。また、演奏者の魂というものも伝わってきました。演奏してくださった方が楽しそうにしていると音もより楽しく感じられたように思えました。私はバンドを結成したばかりです。名ばかりですが、リーダーも務めています。今回のコンサートは、そのような意味でもたくさんの事を教えて頂きました。バンドとクラシックは全然違います。ですが、根本的な部分は同じだと思います。一つになることで素晴らしいものを創る、自分たちの楽曲でなくても魂を入れることで、また違った輝きをみせる、このコンサートでたくさんの事を感じることができました。お聴きすることができて本当に良かったです。

「フォーレ四重奏団の演奏を聴いて」 1年5組

 クラシックの生演奏を久しぶりに聴きました。一曲目、メンデルスゾーンのピアノ四重奏曲第二番へ短調作品二は、もの悲しい旋律で始まり、長調に転調したところから勢いの増すピアノに引き込まれました。また、チェロの低音が入ると音の層に厚みが生まれるのを感じました。オーケストラでは音の量に圧倒されて、これだけ楽器の音に集中して聴くことはありません。繰り返される主旋律がうねる大きな波のようになるにつれ、それぞれの楽器が呼応するところがとても素晴らしいと思いました。メンデルスゾーンというと結婚行進曲しか知りませんでしたが、今回調べてみて生涯に多くの作品を残していたことを知りました。また、宗教音楽の代表的存在であるバッハ復興に力を入れていたことも分かりました。
 二曲目、フォーレのピアノ四重奏曲第一番ハ短調作品十五は、楽団の名称となった作曲家の作品です。出だしからピアノが力強く、きらきらと輝く光や鮮やかな色が見えるようでした。めりはりもあり、川の流れのようでもあり、ラベルのピアノ曲を思い起こさせる曲だと思っていたら、ラベルはフォーレの教え子でした。フォーレは教会の音楽に感動し、オルガンを練習しているうちに才能を見出され音楽の道に進みます。プログラムによると、この作品は婚約を破棄された時期に書かれた曲とのことですが、悲しさよりも穏やかさが印象に残りました。フォーレという作曲家を初めて知ったので、他の作品も聴いてみたいと思いました。

「繊細な音楽」 1年6組 

 私にとって、他のことを何も考えずにただ音楽だけに身を委ねる一時間というのは、久しぶりのものでした。普段クラシック音楽に触れる機会の少ない私には、このコンサートはとても有意義な時間を過ごすことができたと思います。
 まず、四重合奏とはその名の通り、四つの独奏楽器による重奏のことです。フォーレ四重奏団は、ピアノ・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロの四つの楽器で演奏します。
 私達は、今回二曲お聴きすることができたのですが、どちらの曲も、一つの楽器が創り出す繊細な音楽と、またそれが調和して奏でられる壮大なハーモニーの両方が感じられる素晴らしい演奏でした。最初から最後まで、アンサンブルのずれは一瞬たりともありませんでした。優美に奏でられる演奏の裏では、素質に頼るだけではなく、きっとその素質をさらに向上させるための、並々ならぬ努力、練習があったのではないでしょうか。
 音楽に対する専門的な知識はほとんどない私ですが、日常生活の中ではあまり味わうことのできなかった、心が和む感覚や、純粋な感動を覚えました。少し忘れかけていたものを取り戻したような気がしました。

「楽器の力強さ」 1年6組

 今回、フォーレ四重奏団の方々が演奏して下さった二曲は、どちらも初めて聴く曲でしたので、とても楽しみでした。
 これまで何度かクラシックのコンサートを聴いてきましたが、今回のような少人数構成の室内楽を聴くのは初めてでした。オーケストラなどの大人数で演奏するものとは違い、楽器の数が少ないので、個々の楽器の音をじっくりと楽しむことができました。また、楽器の数がすくないだけに、楽器一つ一つの音が、とても力強くだせるのだということがわかりました。
 フォーレのピアノ四重奏曲第一番は、楽章ごとのイメージがはっきりと出ていて、転調もあり、聴いていてまったく飽きがこない曲でした。
 第二楽章のピアノの細かな旋律やヴァイオリンとヴィオラの穏やかな音を聴いていると、自然と頭の中に、水面のたゆたう様子が思い浮かんできました。第三楽章は、第二楽章とはうって変わって暗い旋律で、第二楽章で穏やかになった心が、一気にひっくり返されたようでした。第四楽章は、第一・第二楽章に近い明るい曲調でしたが、それでいてどこか第三楽章の暗さを引きずっているような中途半端な感じがしました。しかし、最後は綺麗な和音で締めくくられ、それまでの中途半端なイメージが振り払われ、まとめて第一楽章の主題へとしっかりと戻っていたようでした。

「心地よい音楽」 1年7組 

 今のような時代では若い頃にクラシック音楽を生で聴くといったことも少ないと思います。今回聴くことが出来たのは四重奏すなわちカルテットと呼ばれるものです。今回来ていただいた方々は「フォーレ四重奏団」という方々で、全員1995年に卒業している同級生同士で結成されています。
 中等部と高等部では演奏していただく曲目が異なり、高等部ではメンデルスゾーンとフォーレのそれぞれ作曲した曲を演奏していただくことが出来ました。私はクラシックに関する知識は皆無と言っていいほどですが、この曲を聴いたときに凄いなと感じました。たった四つの楽器のみで素晴らしい音を出すことが出来ることについてです。フォーレ四重奏団の方々はプロである以上それぞれの楽器が奏でる音のタイミングをつかんでいるのだと思いますが、それでも本当にぴったりと出す音を合わせられているのは凄いし、聴いていても心地がよいです。
 彼ら四人は全員が同じ大学を同じ時期に卒業しています。彼らはその点を踏まえた上でも大分四人の仲がよいのではないかと感じます。そして、それはあの演奏に現れているのではないかと思います。たとえ曲が良くても弾く人たちが下手では意味がありません。四重ともなると連係が大切となります。演奏に来ていただいた四人の方々にはそれが出来ていました。私は音楽を聴いて心地よいと思うと同時にあの四人のような信頼関係が友人とも築きたいとも思いました。

「楽しむ心」 1年7組

 僕が今回の演奏で一番心に残ったことは、ピアノ、ヴァイオリン、ビオラ、チェロの演奏者の全員が音楽に乗ってとても楽しそうに弾いていたことです。そもそも音楽とは、音を楽しむと書いて読むものであって、しかも今回演奏して下さったのはプロの方々なので、音楽が本当に好きで今までやってこられたのでしょう。もちろん辛い試練や厳しい練習もあったと思います。いや、もしかするとそれを楽しんでいたかもしれません。「楽しい」と思うことは何か一つの物事をやっていく上で最も大切なものの一つだと思います。そう考えれば、自分の好きなことを自分の目標にして努力する、ということはどんなに辛い道でもくじけることなくやっていけるのではないかと思います。しかし、ミュージシャンという仕事はどんなに楽器を弾いたり、音楽や歌詞を作るのが好きであっても誰でもなれるというわけではありません。才能や家系、あるいは運も必要かもしれません。それを乗り越えて今こうしてとても楽しそうに演奏をなさっている姿を見てとても憧れるのと同時に、うらやましいと思う気持ちも生まれました。
 僕は今、ジャンルは全く違いますが、楽器を演奏することに興味を持っています。これがもし自分の仕事に関係するようになったら仕事として「やらなければならない」という精神はもちろん必要ですが、楽しむ心をいつまでも忘れないようにしたいです。

「生演奏の素晴らしさ」 1年8組 

 今回の鑑賞を経て、2つ思ったことがあります。1つ目は「生演奏の素晴らしさ」です。自分は特に音楽の世界に興味がある訳ではなく、歌手のライブに行ったことがあるくらいで、このような楽器のクラシックコンサートを生で見たことがありませんでした。今回、色々と感じたことの中で一番感じたのが生演奏の迫力、臨場感でした。楽器の音が、あそこまで広いオーディトリアムの一番後ろの席までは届かないだろうと最初は思っていました。しかし、演奏が始まると、そこには考えが180度変わっていた自分がいました。大きいと思うくらい、はっきりとした音色が聴こえてきたからです。それもただの音ではなく、時には優しく、時には激しく、まるで音に感情がこもっているかのように感じました。CDでは感じられない迫力です。
 2つ目は本物の芸術は人をこんなにも感動させるのか、という気付きです。世界を股にかけるプロの演奏は、重みと深みのあるものでした。15歳の今、この感動を、学校という場で体験することができた自分はとても幸運だと思います。江戸取では毎回高いクオリティーの、本物の芸術に触れることができます。このような貴重な場を提供してくれる学校に心から感謝しています。

「音楽の素晴らしさ」 1年8組

 私は幼い頃からずっとヴァイオリンを習っているので、フォーレ四重奏団が学校に来てコンサートをして下さると聞いて大変楽しみにしていました。フォーレ四重奏団の方々の演奏はとても素晴らしいもので、チェロ、ビオラ、ヴァイオリン、ピアノという四種類の楽器がぴったりと息を合わせて1つの音楽を奏でていて、どの曲も心の奥底にまで響き渡りました。また、フォーレ四重奏団のヴァイオリニストの方の弓使いの美しさはとても衝撃的でしたし、1つ1つの音に感情が込もっていて聞いていて大変圧倒されました。それと共に音楽の素晴らしさを改めて実感することができましたし、音楽の真髄を見たような気がします。フォーレ四重奏団の方々は大変楽しそうに演奏なさっていて、曲の間に互いに目を見合わせて微笑みあったりしていて、私達も楽しんで演奏を聞く事ができました。私はフォーレ四重奏団の演奏を聞いて、これからもずっと音楽をやっていきたいと思ったので、技術力と表現力の向上を目指して日々練習に励んでいきたいと思います。今回大変素晴らしい演奏を聞かせて下さったフォーレ四重奏団の方々とこのような機会を作って下さった先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。

「心が洗われる」 1年9組 

 私はフォーレ四重奏団について、多少知っていました。それは最近の新聞にコンサートの案内があったからです。来日は多くはないでしょうし、見に行く機会は滅多にありません。そんな方々が来ると知った私は、驚きとともに期待に胸をふくらませていました。私の演奏を聴いた感想を一言で言えば、「凄い」です。私は音楽の善し悪しや曲についても、詳しくはわかりません。それでもそう感じるものがありました。一つ目は、曲の出だしや曲中の互いに揃った音色です。楽器一つ一つのパートは違っているのに、まるで一つの楽器のようでした。その連帯感から、非常になめらかな響きだと思いました。二つ目は、美しさだと思います。初めて聴くことによる抵抗感はありませんでした。心の中にまっすぐ入るようだと思いました。友達の「心が洗われた」という意見、その通り、とても美しい音色でした。また、私はその二つの凄さの他に、生演奏を聴くことについても凄いと感じました。私はクラシックなどを部屋で流すことがありますが、生演奏の音楽に包まれるような迫力とは比べものにならないように思えました。
 本日の演奏会は私の中で特に印象深いものでした。こういった機会はなかなかないと思います。それを聴けたことは満足感と感動で非常に充実した時間でした。私はクラシックに興味が湧きました。この期に、他の曲などを聴いてみようと思いました。

「音楽の幅を広げる」 1年9組

 私は今日のフォーレ四重奏団の素晴らしい演奏を聴くことができ、とてもうれしく感じました。普段から私は音楽をよく聴く方です。しかし、クラシックはあまり好きではなく、全くと言っていいほど聴きません。今回の四重奏団の演奏は、私でもとても楽しく聴き入ることができました。最初のピアノ四重奏曲部第二番へ短調は、全体的にゆるやかとした明るい曲のように感じました。この曲は、ヴァイオリンのきれいな音色が、とても印象に残りました。次に演奏されたフォーレ作曲のピアノ四重奏曲第一部ハ短調OP.2は、とてもきれいで、美しいと感じました。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノ、全てが合わさって、とても素晴らしく、心地よいハーモニーを作り出していました。二曲ともすっかり聴き込んでしまったので、時間が経つのが、とても早く感じました。
 私はこのフォーレ四重奏団の演奏会をきっかけに、クラシックに少し興味が湧いてきました。これから生きていく中で、様々な場で、様々な音楽に接していくことになると思います。私はそうした機会を使って、もっとより多くの音楽と触れ合い、自分の中の音楽の幅を広げていきたいと思いました。今回の演奏会は本当に心に残る会となりました。このような機会を与えていただいたことに感謝します。