「自分の音楽の世界を伝える」 1年1組 

 私は、この学校の吹奏楽部で活動しています。平野さんと同じサックスではありませんが、同じリード楽器の、クラリネットを吹いています。コンサートでの最初の、ソプラノサックスの音色が個人的に、クラリネットに雰囲気が似ていた気がしました。オーディトリアムで吹奏楽部のコンサートをやるときがあるのですが、その時に平野さんのように会場全体を包むように楽器をうまく奏でられません。しかし、平野さんの美しい音色を聴いて、自分ももっと練習して、聞いている人をうっとりさせられるように、練習しようと、前よりもさらに練習に対する意欲が高まりました。平野さんに一歩でも近づけるように頑張りたいと思います。
 そして、私は山下さんと平野さんの演奏の仕方にも感動しました。山下さんのピアノから今にも飛び上がりそうな弾き方や、ピアノの鍵盤を拳で叩くという演奏から、音楽だけでなく山下さんの音楽に対する気持ちがとても伝わってきました。平野さんの、除夜の鐘のような音を出していたとき、楽器のリードが割れてないかなとちょっと不安になりました。でも、私もあんなふうに楽器の色々な音を出してみたいなと思いました。
 
楽器で演奏することも大切ですが、それと同じくらい大切なのは、聴いている人にどれだけ自分の音楽の世界を伝えられるかだと思います。私はいつも部活で曲を吹くときに、気持ちをこめて吹いています。そうすると自然と体が動いて、聴いている人にもっと音楽を楽しんでもらえると思います。私は、部活の中でも、吹いているときの動きが激しいほうだと思っていましたが、今回のコンサートで全然足りないなと感じました。楽器の音色を気にしつつ、音楽を吹く姿勢でも表現し、より良い演奏ができるようにしたいです。

「音楽に関する視野を広げる」 1年1組

 平野公崇さんと山下洋輔さんのジョイントコンサートがありました。ジョイントコンサートを聴いて、感じたことがいくつかありました。まず、ジャズに対しての印象が変わったことです。今まではジャズと言ったら何となく渋さを感じていましたが、コンサートの演奏を聴いたら、型にはまらない自由さを感じました。コンサートのパンフレットに書かれている山下洋輔さんの履歴を拝見しますと、今までのジャズに対する印象とは反対に、自由を超えて何でもありな感じがしてきて、とても面白かったです。
 平野公崇さんも山下洋輔さんもノリがとても良くて、とても感じが良く、山下洋輔さんのお話にあったタモリさんのエピソードはとても面白く、会場を盛り上げたり、場の雰囲気を和らげたりしてくださり、とても楽しく聴きやすいコンサートでした。
 最後に、平野公崇さんや、山下洋輔さんのようなプロのジャズ奏者の方のコンサートを聴くことは滅多に経験できません。しかし、江戸取に入学して、その貴重な体験をすることができ、また一つ見識を広め、音楽に関する考えを広げることができました。そして、ジャズのような独創性を持った思考ができるようになりたいと感じました。

「人間の可能性を」 1年2組 

 人間の、可能性。これが、コンサートを鑑賞した直後に私が考えたことです。6月15日、江戸取で山下洋輔さんと平野公崇さんによる、ジャズのコンサートがありました。私は、ピアノをやっていた経験があり、サックスにも興味があったため、今回のコンサートが、とても楽しみでした。コンサートは、「アドリブ」を効果的に用いた演奏で、とても迫力がありました。また、曲と曲の間では、お二人のお話がユーモアでいっぱいで、私たちの気分を和ませてくれました。
 
演奏中に私が感じたのは、「曲への情熱の大きさ」です。お二人とも、演奏する曲全てにおいて、動きがあったように思いました。表情も豊かで、楽器を通して聴衆に何かを語りかけているようでした。それは、曲に対する愛情の表れなのではないかと思いました。
 私は、新聞の記事で、山下さんの文章を読んだことがあるのですが、ジャズとの出会いは、お兄さんにジャズを勧められ、その楽しさに惹かれていくという、些細なことがきっかけだったそうです。それが今まさに「天職」となっていることを考えると、自分が輝けるものとの出会いは、いつどこで出会うのか全くわかりません。しかし、その機会を見逃さないように気を付けていれば、いつか見つかるのだ、ということを教えてくださったと思います。
 演奏をしている時のお二人は、とても輝いていて、自由にあふれており、そして、聞いている側の私にも、「楽しい」という気持ちが伝わってきました。まるで、二人だけの特別な空間が広がっているような、そんな雰囲気でした。それは、本当にジャズが好きだからなのだろう、と思いました。また、ただ好きなのではなく、情熱をも持ち合わせていると思いました。
 
今回のコンサートを通じて、私は、「新たな夢の出現の可能性」を学んだように思います。これからの学校生活において、様々な刺激を得ることになると思いますが、何事にも果敢にチャレンジし、自分の好きなことの幅を広げていきたいと思いました。
 また、とても有名なお二人に、江戸取で演奏をして頂けて、大変良い機会を得たように思いました。この機会は、私たちの未来に確実な影響を与えたと思います。今回の体験をこれからの生活に生かしていきたいと思いました。

「素晴らしい演奏」 1年2組

今回のコンサートはジャズピアニストである山下洋輔さん、サックス奏者である平野公崇さんによるジョイントコンサートでした。
 私は幼稚園のときからピアノを習っていますが、私にとってピアノといえばクラシック(ショパンやドビュッシー)であり、ジャズピアノを生で聞くのは初めてのことだったので、今回のコンサートをとても楽しみにしていました。
 山下洋輔さんのピアノはとてもリズミカルで、聴いている私たちも知らず知らずのうちにジャズのリズムに乗せられてしまうような演奏でした。ジャズは曲のほとんどが演奏者のアドリブで弾いているそうですが、アドリブなのに原曲のイメージにぴったりと当てはまっているし、かといって硬すぎるわけではなくお客さんが楽しめるように弾いていることに感動しました。
 平野公崇さんのサクソフォンは音色がとても印象的でした。私がこれまで聴いていたサクソフォンの音色はかすれているか、音程が合っていないかのどちらかだったようです。平野さんのサクソフォンの音色は全くかすれることがなく、生き生きとかつはっきりと音程の合った音を奏でていました。私はこのようなサクソフォンを初めて聴いたのでとても驚きました。
 今回のジョイントコンサートはきっといつまでも記憶に残る、本当にすばらしい演奏だったと思います。

「様々な音楽に触れる」 1年3組 

私は今回の「平野公崇さんと山下洋輔さんのジョイントコンサート」をお聴きして、改めて音楽の力を感じ、感動しました。コンサート中は演奏に夢中で、あっという間の1時間でした。
 今回のコンサートはジャズというジャンルの音楽で、私は今までほとんどジャズを聴いたことが無く初めてジャズの生演奏を聴くことができました。そして、ジャズとはこの様な音楽なのか、ということを肌で感じました。この感覚は生で聴いた演奏でなければ味わうことのできない感覚だと思います。見るもの聴くもの全てが新鮮でした。特にジャズはアドリブの要素が強かったり、かなり自由に演奏をする音楽だそうですが、アドリブで吹いていたとは思えないほど曲全体がまとまっていて、一部分だけで聴くと不思議な響きでとても綺麗なフレーズになっていたりと、そのバランス感覚や創造性のすばらしさを実感しました。また、音色も普段聴くことの多いクラッシックのピアノや吹奏楽部で奏でるサックスの音色とはまた違っており、同じ楽器とは思えないほど音色や表現の幅が広く、楽器や音楽の持つ無限大の可能性や深さを感じました。
 また、コンサート全体を通じて印象的だったのがお二人の演奏する姿と曲間のトークです。演奏される姿からもお話からも、お二人が本当に音楽を楽しんでいる事が伝わってきました。さらに、コンサートというとどうしても堅苦しいイメージがありますが、今回は全くそんなところはなく心の底から素晴らしい音楽を思う存分楽しむことができました。これからも音楽を全力で楽しみ、様々な音楽に触れていきたいです。

「素敵な音色を感じて」 1年3組

私はやはり、平野公崇さんのサクソフォンの素晴らしさに感動しました。とても素敵な音色でした。2階席の方々にも聞こえるのは音が響いているからだと思います。本当に素晴らしいと思いました。東京芸術大学卒業と聞いただけでも素晴らしいのに、国際コンクールを制したと聞くと言葉も出ません。そんな人の演奏を聞けたなんて本当に幸運だと思います。こんな機会は滅多に無いと思うので、心に深くしまっておきたいと思いました。
 また、演奏者は、演奏中、リズムに乗っていると思いました。すごく体が動いていたので、それを見ているうちに私まで楽しくなってきました。さらに、山下洋輔さんも同様に両足を上げたり、肘でピアノを弾いたり全身を使った演奏をしていてとても新鮮でした。
 ジャズは8割〜9割が即興だとおっしゃっていました。先日のホールでもたくさんの人々が聞き、そして見ている中、即興演奏をすることは、本当にすごいことだと思いました。頭の回転が速く、指も動いているのに即興で曲を考えられることにとても感銘を受けました。
 即興で2人の息を合わせることはとても難しいことだと思います。それなのに、息が合っていて素晴らしい曲ができあがることにとても感動しました。もしこのような素晴らしい演奏を見る機会が再びあったら是非見たいと思います。

「感動を伝える音楽」 1年4組 

 平野公崇さんと山下洋輔さんの演奏をお聴きして、私はただただ「感動」という言葉しか出てきません。みんなが拍手をしている間、私の手は微動だにしませんでした。本当に素晴らしい演奏を聴くとしばらく動けない状態になることがあると聞いたことがあります。まさに私はそのような状態になりました。
 私の中のSAXは、音に尖りがあり、激しいというイメージがありますが、平野さんが奏でていたSAXは、とても柔らかい音がし、やさしいという感じでした。吹奏楽で聴くSAXとは全然違い、本当にSAXを吹いているのかと疑うほど、今までに聴いたことがない音色でした。
 山下さんの演奏も同様に、とても素晴らしいものでした。山下さんの演奏は以前CDを通して聴いたことがありました。しかし、生で聴くのは、CDで聴くのとは比にならないくらい凄かったです。JAZZは体全体でリズムをとり、ピアノと同様音も体で表現することがあります。それを、実際に見ることができ、このような経験は滅多になく、貴重な経験ができたと思います。
 平野さんと山下さんの演奏は此の上ない演奏でした。私は、このような演奏を生で聴き、見ることができて、とても幸せだったと思います。

「自分の目標にして」 1年4組

 今回の演奏を聴いて、素晴らしい演奏に感動しました。生の演奏を聴く機会はなかなか得られないので良い経験になりました。山下さんと平野さんの演奏をじっくりと聴いたことはなかったのですが、生で聴いて魅了されてしまいました。山下さんの指の動きにも大変感動しましたし、平野さんの最初の演奏では思わず涙が出たほどです。音色も豊かで、ソプラノの高音など最高でした。自分が今までイメージしていたソプラノの音よりも木管らしい柔らかい音で、しかし芯のあるしっかりとした真っ直ぐな音なのに音が飛ぶようなイメージではなく広がっていくのびのびとした音で、大変素晴らしい音でした。アルトはまたソプラノと違い金管よりでジャズの開き気味な自分好みの音も出ており、赤とんぼの出だしで鐘の音と称してどこから出ているのかわからないような音色もあり、指の動きやタンギングも早く、でもトリルなどをしても音は安定していて聴いていてこれほど自由自在に吹ければ本当に楽しそうだなと思いました。それは練習あってこその演奏だと思います。この機会を通して私もさらに吹奏楽部の練習を頑張ろうと思いました。

「初めてのジャズコンサート」 1年5組 

僕は音楽が好きです。僕はずっと前からこのコンサートを楽しみにしていました。ジャズという音楽を今まで聴いたことがありませんでした。ジャズというものは、クラシックとは全然違うもので、何でもありの音楽で演奏者が自由にアレンジすることができます。即興で演奏することも可能です。アフタービートによる独特の力強いリズムやスイングに僕は聴き入っていました。あのような演奏を即興でやっていることが信じられませんでした。あのような素晴らしい演奏をするには相当な努力が必要であると思います。山下さんはジャズを40年間やり続けているとおっしゃっていました。そのことを大変尊敬し、そしてまた音楽の奥深さを感じました。
 最初にも述べましたが、僕は今までジャズを聴いたことがありません。でも、今まで聴いたことのない音楽を聴けて良かったです。これからも自分の知らないジャンルの音楽を聴いていきたいと強く思いました。そして、音楽の幅を広げていきたいです。

「音楽の楽しさ」 1年5組

今回最も驚いたことは、曲目の全てがアドリブであるということです。単に演奏するだけでなく、一定のルールの中で演奏し、かつ大変魅力的な曲になることが感動的でした。さらに、音量についても非常に驚かされました。2人だけでどれだけの音量が出せるのかと思っていましたが、たった2人であの大音量が出せることが衝撃的でした。
 また、印象的だったことは、お二方の演奏がとても楽しそうだったところです。お互いの演奏を合わせることも大変難しいことだと思いますが、それを楽しんで演奏されていることで、どれだけ音楽を愛しているのかが伝わってきました。長い間同じことを続けていれば、大抵は好きではなくなってしまうのではないかと思います。しかし、平野さんと山下さんからはそのようなものは全く感じられず音楽がお二方にとって天職なのではないかとさえ思えました。
 これから先、自分がそのような天職に出会えるかはわかりませんが、もし出会えるのであれば、そのチャンスを見逃さないようにしたいです。

「ジャズの楽しさ」 1年6組 

 今回の平野公崇さんと山下洋輔さんのコンサートは、今年のイベント予定表を4月に見たときからずっと楽しみにしていたものでした。僕が「ジャズ」というものに触れたのは、つい最近の事です。友人にジャズアレンジの曲を勧められたのがその始まりでした。ジャズ系の曲はその後すぐに大好きになりました。ジャズというものは他のジャンルの音楽と違って独特のリズムやメロディーがあり、また自由にアドリブが利くという面白さがあります。僕はその新しい感覚にハマりました。それがだいたい今年1月ころの出来事でした。そして今回のコンサートを迎えたわけです。そんなわけで、今回のコンサートは心から楽しむことができました。初めて聴く生演奏に、僕は終始興奮していたように思います。特に今回楽しかったのは平野公崇さんと山下洋輔さんの二人のパフォーマンスです。中でも山下洋輔さんのピアノパフォーマンスはとても面白いものでした。先生方からお聴きしたのですが、山下さんは以前ピアノを燃やしながら演奏したことがあるとのこと、とても興味深い方だと思いました。僕は今までジャズコンサートは見たことも聴いたこともありませんでした。だから、今回のこのような素晴らしいコンサートを設けてくれた、江戸川学園取手中高等学校に心から感謝しています。貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。

「音楽を楽しむ」 1年6組

 今回の演奏会で、平野公崇さん、山下洋輔さんといった有名なお二人の素晴らしい演奏をお聴きすることができ、とても幸せでした。最初に演奏されたサックスのクラシック曲のソロは、やわらかく、温かい音色でした。サックスといったらジャズの曲を聴く方が多いので、クラシック曲の演奏はとても新鮮でした。次に演奏されたピアノのソロは、クラシック曲を徐々にジャズにアレンジしていくものでした。アドリブでアレンジするその技術に私は圧倒されました。私の中で一番印象に残っている曲は「スパイダー」という曲です。前衛的演奏をライヴで聴くのは初めてだったので、とても衝撃を受けました。ピアノの激しい不協和音や、サックスのワイルドな演奏を聴いて、こういう形の音楽の存在に気づかされました。しばらく不規則なリズムが続き突然同時に同じフレーズが出てきて、それが合う度、演奏者は自由に演奏しているだけではなく、合わせることも考えていることがわかりました。演奏している間は、お二人とも音楽を自由に操っており、とても楽しそうでした。まるで音楽を介して会話をしているようにも見えました。私も日常の生活の中で音楽に触れる機会は多いので、あのように音楽を楽しむことにとても憧れます。今回の演奏会をきっかけに、自分ももっと音楽を楽しもうと思いました。

「新たな感動を知る」 1年7組 

 今回の公演は、国内でもとても有名なジャズピアニストである山下洋輔さんとサクソフォニストの平野公崇さんによる素晴らしいジョイントコンサートでした。
 山下洋輔さんはコンサート中に普通のピアノ曲をジャズの音階を加えることで、みごとジャズ風の曲に仕上がりました。私にはよく理解できない部分もありましたが、プロのジャズピアニストは本当にすごいなと感じました。
 平野公崇さんのサックスは、まるで生きているかのような音を奏で、生で聴くとその迫力が伝わってきました。サックスという楽器の持つ表現力はこんなにも素晴らしいということを新たに発見できました。
 お二人によるデュオはとても素晴らしかったです。童謡でお馴染みの『赤とんぼ』をジャズとして聴くというのは、とてもユーモアがあり、音楽の知識のない私も楽しめました。『赤とんぼ』の曲の前奏部分でサックスを奏でることでお寺の鐘が見事に再現されていて、いままでもっていたジャズの印象ががらりと変わりました。
 山下洋輔さんが作曲された『スパイダー』は演奏された場所で本当に毒蜘蛛が出たというエピソードが印象的でしたが、曲を聴いていてとても印象に残る演奏でした。ピアノの毒々しくも迫力のある演奏にサックスの音が上手く調和して、素晴らしかったです。
 これから、ジャズに触れる機会がありましたら、この感動を忘れずに楽しめたらいいなと思いました。

「音楽の多様性」 1年7組

 私は音楽を聴くことが好きです。今回のコンサートはサックスとピアノを使ったジャズというジャンルのもので、私の好きな音楽の中の一つでした。それに、プロの方々が演奏し、サックスとピアノを使ったジャズなどというものを私は今まで一度も生で聴いたことがなかったので、今回のコンサートがとても楽しみでした。
 サックスの平野さんの演奏は、こんな音がサックスで出せるのか、と思わせるほどソプラノ・アルト共々音域が非常に広く、音も伸びやかでとても澄んでいました。曲だけでなく、鐘の音など色々なものをサックスだけの音で表現をしていて、私はとても驚かされました。
 ピアノの山下さんの演奏は正直最初みたときは目が飛び出るほど驚きました。指だけでも速くてよく見えないほどなのに、それに加えて肘を使って音を出し、体全体でピアノを弾いているようなおもしろい演奏でした。
 この二人はともに自分の好きなことをとことん極めて、さらに型にはまらず自由に演奏している姿がとてもかっこよかったです。今となってはそのようなお二人に憧れを抱いています。

「人を魅了する音楽」 1年8組 

私は吹奏楽部に所属して4年目になります。ホルンをやっているので、サックスやピアノのことは詳しくありませんが、そんな私でも山下さんと平野さんの演奏に魅了されてしまいました。
 一番はじめにピッカピカのソプラノサックスを持った平野さんがステージに上がってきただけで、わくわくする気持ちが一層増しました。そしてその楽器からでてきた音にすごい感動があったことを今でもしっかり覚えています。私は今までこんなに素敵なサックスの音をきいたことはありませんでした。以前、全国三位といわれる高校のサックス4重奏をきいたことがありました。もちろん、その方たちの演奏も素晴らしいものでした。でも平野さんの演奏は1人で吹いているからなのか、世界レベルだからなのか、その高校のサックス4重奏とはまた違った音色と音のおもしろさがありました。山下さんのピアノは、聞いていて全く飽きないものでした。実はわたしはピアノで弾かれるジャズが大好きです。よく大好きなメロンパンを片手にピアノジャズの入ったJPOPを聞くくらいです。だから、今日、生でピアノジャズを聞くことができて、目がギラギラしてしまいました。私は、ピアノはあまり弾けませんが、自分でもあんなふうに弾けたらなあ、と思いました。また、もう山下さんのCDをなけなしのお小遣いで買ってしまおうかとも思いました。
 お2人が演奏の合間に話して下さったお話も面白かったです。プロの演奏家にはきっとユニークな方が多いのだと思います。今日そのことを確信しました。また、2人一緒の演奏にはまた違った感動がありました。まさにピアノとサックスのコラボレーションです。山下さんも平野さんも、指の動きや音色、響き、すべてが異次元からきたようでした。いや、むしろ私が山下&平野ワールドに引き込まれたといっても過言ではないと思います。アンコールの「江戸の子守り歌」は感情がこもっていたのとジャズの多様性の素晴らしさが心に響きました。
 私は大学に行っても音楽を続けたいと思いました。ホルンソロというのは聞いたことがありませんが、いつかホルンソロをやることもひとつの夢になりました。ホルンでソロをやるなんてただでさえ格好いいのにジャズなんかに挑戦したらもっと格好良くなれるのではないか、と憧れが芽生えました。けれどその前に私は江戸取に入学したので、勉強して立派な大学に行くことが最優先の目標です。そしてそこで音楽を自由気ままにやろうと改めて思いました。今日は本当にこのコンサートを聞くことができてとても良かったです。

「コンサートから学ぶ」 1年8組

私は、小さい頃にピアノを習っていたことと中学生の頃から吹奏楽部に入っていて、特に木管楽器の音が好きということで、このコンサートをとても楽しみにしていました。
 まず、平野公祟さんのサックスソロで、ホールの端まで届く大きな音量ととても美しい音色に感動しました。私は、音色を保ちながら大きな音を出すことが出来ないので、すごいと思いました。また、音楽の表現力がすばらしいと思いました。私がやっている吹奏楽と平野公祟さんのやっているジャズとでは、楽譜は変わりません。平野公祟さんの演奏は、私の演奏と違って、聞いている私達に風景を浮かばせるようなものでした。1人でたくさんの人を魅了させる、すばらしい演奏でした。
 次に、山下洋輔さんのピアノソロで、初めて目の前で聴くピアノでのジャズに圧倒されました。ピアノでの演奏はクラシックや合唱の伴奏などでしか目の前で聞いたことがなく、ピアノでのジャズはサックスやトランペットのように思い思いに出来るようなものではないと思っていました。しかし、実際は腕を使ったり手を握って弾いたりと、想像していたようなものではなく、とても自由で興味を持ちました。山下洋輔さんの演奏は、ユーモア溢れる、迫力のある凄いものでした。とても素晴らしかったです。
 今までジャズでは、ジャズ用の曲しかやらないのだと思っていました。しかし、今回のコンサートで「赤とんぼ」を演奏していたので、何でもジャズ風に演奏できることを知りました。また、ジャズは、中学生の頃に吹奏楽部で演奏しましたが、あんなに自由に演奏していいものだとは知りませんでした。これからジャズを演奏する機会があったら、思いのままに演奏してみたいと思います。
 わざわざ私達のために来てくれた平野公祟さん、山下洋輔さん、コンサートを企画してくれた先生方ありがとうございました。

「音楽の印象が変化した」 1年9組 

 僕は今まであまり音楽の分野にあまり興味がなく、今回のコンサートで演奏の際に平野さんが使用していたサクソフォンは名前を聞いても全然頭に浮かびませんでした。そのため僕はサクソフォンの上手さなどが分からないため、正直あまり面白くないのではないかと思っていました。
 しかし、今回のコンサートはその僕の予想を良い意味で裏切りました。まず、最初に行われた平野さんのサクソフォンの演奏ではこれがサクソフォンなのかという印象と平野さんが体全体を使って演奏していたのが印象的でした。山下さんのピアノの演奏は今まで自分の中にあったピアノのイメージが変わりました。山下さんの演奏の様々なメロディーは圧巻でした。
 特に今回のコンサートで凄いと感じたのはお二人のデュオでした。サクソフォンの音を聞いたときピアノがサクソフォンの音に消されてしまうのではないかと思っていましたが、お二人の演奏はそれどころかハーモニーを奏でていました。音楽をあまり知らない僕が言うのも変ですが、素人の僕にも素晴らしさがわかりました。少し音楽に興味が出てきました。お二人のお話からも音楽を学ぶことができました。僕にとって音楽に対する印象を大きく変えてくれたとても素晴らしいコンサート、平野さんと山下さんのお二人には心からありがとうございましたと言いたくなりました。

「新たな音楽との触れあい」 1年9組

 私は中学時代に吹奏楽部に所属していました。今回のジョイントコンサートでは吹奏楽と全然違うジャンルの音楽を聴くことができ非常に感動しました。
 まず、平野公崇氏の演奏が始まった時にはソプラノサックスやアルトサックスがこんなにも綺麗な音色で表現することができるのかと驚きました。音色はとてもやわらかく、聴いている私たちを魅了しました。やはり、プロの方は息の吸い方やビブラートのかけ方、リズムの取り方から私がやっていた演奏との違いが感じられました。
 次に山下洋輔さんのピアノ演奏で私は初めて生で即興曲を聴くことができました。テレビやラジオで聴く機会はありましたが、今日の演奏を聴き、山下氏は楽しそうにピアノを弾いていました。それを受けて音楽はもっと自由に楽しくやるものだということを改めて感じることができました。
 お二人のすごいところはアイコンタクトやお互いの動きを見るだけでぴったりと息が合っていることです。これは本当に音楽が好きでお互いのことをよく信じているからできるのだと思います。
 今回のジョイントコンサートでは高校生が容易にできないような技術や表現を聴くことができて大変良い機会を得ることができました。これからもたくさんの音楽と触れ合っていきたいと思います。