4月15日・16日の日程で校内研修が実施されました。今年は東日本大震災の影響により、例年実施している研修旅行の予定を変更し、校内での研修となりました。この研修は、江戸取生としての「基本」を身につけることに重きがおかれます。今回は校内での研修ということで、より一層普段の生活習慣を見直す機会となり、生徒達は学園生活の現実的なシミュレーションを体験できました。

 1つ目の目的は「挨拶と時間厳守」でした。挨拶は団体生活をする上での基本であることや挨拶することの意義を知り実践することの大切さを学びました。時間厳守では5分前集合を実践することで余裕を持って行動することができました。2つ目の目的である「自修学習の習得」 では、朝学習および自学習の時間は主体的に学習に取り組んでいました。3つ目の目的は「切磋琢磨できる友人関係の構築」でした。クラス活動やクラス対抗マッチを通して、お互いに相手をよく知り、相手の気持ちに立って行動することが可能になりました。4つ目の目的である「本校生としての自覚を深める」においては、校長先生、副校長先生、学年部長の講話、ならびに教務、生徒指導、進路指導の各部からのオリエンテーションが行われ、基本的な生活習慣の身につけ方、学校生活の心構え、そして進路実現に向けての具体的なアドバイス等を受け、「規律ある進学校」の生徒としての自覚が深まったことでしょう。

 生徒の感想を以下にまとめました。
 

講話の様子

        

 

 

校内研修を通して


●私が今回の校内研修で一番印象に残ったのは、研修の最後に歌った校歌です。今までの三年間で一番気持ち良く歌うことができました。各先生方からの講話を聞き、様々な面から江戸取での高校生活について考え、校歌を歌ったことで、自分が今、そしてこれから何をするべきなのか分かったことや高校生になったという実感などが、今までで一番良い校歌につながったと思っています。(1−2)

●今回の研修で私が学んだことは自分の目標を最後まで諦めなかった人が成功するということです。諦めないという行為には努力が不可欠であると思います。諦めることは自分が達成できないと思ってしまうことによる行為であるから、それを打ち破るためには努力するしかありません。(1−2)

●今回の校内研修で良い意味での原点、初心に帰ることができました。今回の経験を無駄にしないよう、これからも自分を変える努力を続けていきたいと思います。そして、切磋琢磨をしながら高めあっていきたいと思います。(1−6)

●今回の研修を終えて、私が強く心に誓ったことは、「生かされている命に感謝して全身全霊で正々堂々と生きていくこと」です。武居先生の講話の中で聴いたこの言葉が、私の人生にとって宝物になったと思います。これから謙虚な気持ちと感謝の心を忘れずに「長幼の序」を重んじながら学業とともに頑張っていきたいです。(1−8)

 

講話の様子

 

 

 

 

挨拶と時間厳守


●中等部から変わっていない心掛けとして、「時間厳守」や「挨拶の徹底」があります。この二日間八時前登校をし、朝学習に取り組みました。そして、その後の行動も全て五分前に行いました。改めて規則を守ることの意義と、時間の大切さを認識することが出来ました。また、挨拶については、先生方から徹底的に指導されました。初日学校に登校したら先生方が廊下にずらりと並んでいる光景を目の当たりにしました。三年間通ってきた学校なのに今までとは違った雰囲気を感じました。はじめは少し戸惑いましたが、普段より大きな声で挨拶をすることで清々しい気分になり、これからの高校生活に向けて身が引き締まる思いでした。(1−1)

校門一礼の習慣は自分でとても大切にしています。小1から続けてはいましたが、一礼の本来の目的を知ったのは中1の時でした。ですが、一礼が単なる形式ではなく、整った環境の中で学べることへの感謝を込めてやるようになったのはつい最近のことです。常に、何に対しても感謝の心を忘れずにいたいです。(1−5)

●僕の挨拶はただ「こんにちは」や「おはようございます」と言うだけの形式的なもので、きちんと相手の顔を見て挨拶をする本当の挨拶はできていませんでした。しかし高校1年生での校内研修では「本当の挨拶」を改めて学びました。これを毎日、実践していきたいと思います。(1−6)

挨拶をその節々に一言、はっきりと言うだけで今後の活動へ気持ちを切り換えるための原動力ともなりますし、何より友達から大きい声で「おはよう」や「お疲れ」といわれると元気が湧いてきます。僕はこの時間厳守というものを社会の中で生きていくための一番大切なルールだと考えています。まず、時間をきっちりと守ってくれる友人には信頼が湧きます。信頼を築くための手段として今後も実践していきます。(1−7)

●武居先生の話に「礼節」という言葉が出てきましたが、僕はこの「礼節」という言葉がとても印象に残っています。相手を尊敬し、自分を謙遜し、行いを丁寧にすること。場合に応じて自分の行動ができるように、わきまえること。できそうでなかなかできないこの二つのことを僕はこれから意識して、高校生らしい生活を心がけたいと思っています。(1−8)

 
講話の様子


講話の様子

 

 

 

 

 

自修学習の習得


●1組には私が今までに経験したことのない良い雰囲気があると感じています。中等部時代も私は八時前登校しており、当時はクラスの中で早いほうでしたが、今年は今までと同じ時間に登校していますが、クラス内で多くの生徒が朝学習をしているのです。1組は私をもっと『頑張らなくては』という気持ちにさせてくれます。(1−1)

●平日は学校に行っているので4時間勉強するということはなかなか難しいです。だから私は、朝学習にしっかり参加しようと思います。そうすればだいたいいつも決まった時刻に学校に来ることになるので、自分の生活を規則正しいものにできると思います。(1−3)

●疲れ切った状態で帰宅し、それから勉強を始めても集中力が続かないと思います。ですので、高等部生としての学習時間を確保するために、学習時間を朝に置くことに決めました。疲れがリセットされた朝なら、予習や復習もしっかりと行うことができます。(1−4)

●今回は朝8時に登校ということだったので私は45分くらいに教室に着いたのですが、既に8〜9割ほどのクラスメイトが朝学習を始めていました。そこで私は自分の意識の低さを感じました。現に今、校内研修が終わった後、研修時と同じ時間に起床し、8時前に教室に入り今までよりも長く朝学習に参加することができています。(1−6)

 

講話の様子


講話の様子

 

 

 

 

切磋琢磨できる友人関係の構築


●私が校内研修の中で一番心に残っているのはクラスマッチです。私はバレーボールに参加しました。昨年体育でやったことはあるものの、団体戦として競技するのは初めてで正直最初はちゃんと出来るのか不安でした。競技が始まるとそんな不安は無くなり、夢中になりました。バレーボールはチーム戦であり、仲間同士が協力し合わなければ決して勝てない競技です。今回の試合でクラスのみんなで勝利に向かって協力し合った結果準優勝することが出来ました。この喜びは今でも胸の中に残っています。(1−1)

最終日の中山副校長先生の講話では、「一歩を踏み出すことは現状を一度崩すこと」という言葉が印象的でした。それはとても勇気のいることだと思いますが、踏み出そうとすればそれを支えてくれる仲間や先生が江戸取にはたくさんいるということにも気づかされました。(1−5)

●運動部に入っていないので体力には自信が無く試合中に交代することが多かったのですが、試合に出てないときはみんなの応援をしました。そして優勝することができました。これは本当にみんなで勝ち取った結果だと思っています。(1−7)

●仲間の存在が自分を強くしてきたことは、今まで生きてきた中で知ったつもりです。ですが、自分の存在が誰かを救ってきたかというと、そうでない気がします。いつも助けられてばかりで何もできなかった自分を、この三年間で変えていきたいです。(1−9)

 

講話の様子


講話の様子

 

 

 

本校生としての自覚を深める


●校長先生の講話では高校生活を過ごしていく上ですべきことを、様々な方面から学びました。規律面では、「集団に属していること」を意識していかなければならないということでした。今までの十五年、積極的に「自分がやる」と主張したことは一度も無かったかもしれません。リーダーの人のサポートとして貢献したことはあっても、自分がリーダーになることはありませんでした。この江戸取の方針である「心豊かなリーダー」になるためにもまず、積極的に動いていかなければならないと思いました。(1−3)

●江戸取生としての自覚も、この研修で促されました。開校してまだ34年のこの江戸川学園取手高等学校は、短い間に目覚ましい発展をしていきました。そして今もなお、その歩みを止めることはありません。「規律ある進学校」である江戸取の生徒として、この学校で色々なことに励んでいこうと思います。(1−4)

●私は、江戸取の校歌はとてもいい歌だと思います。私は、校内研修から歌い方を変えました。これからは、歌詞の一語一語から作詞した方の思いを感じ取り、規律ある進学校の生徒として恥ずかしくないよう歌いたいです。(1−5)

●今回の校内研修では、研修の目的の四つの項目をきちんと意識して取り組めたと思う。しかし、江戸取生として基本を身につけるためのこの四つの項目で得たものを、日常生活に習慣づけていくには、今後の取り組みが必要になってくる。(1−9)

 

講話の様子


講話の様子