東儀秀樹先生講演会


1組

 僕は今回、雅楽について学んで雅楽の素晴らしさや美しさを知ることができました。

 まず、雅楽の歴史です。雅楽は、今から1400年くらい前に、中国から伝わりました。この雅楽の楽器は、神社などのお祭りのための楽器で、音楽に今使ってる西洋楽器の大本になっていると聴いて、身近さを感じました。しかし、世界中に広まったのに、昔のまま姿形を変えずに残っているのは、日本だけと聴いたので、世界的にも珍しいことがわかりました。だから、この雅楽がなくならないように大切にしていきたいと思います。

 つぎに、実際の音楽を聴いての第一印象はとても変わった音色をしていました。普通の楽器は、どんな感じで演奏しても音程がずれる事は、決してありません。しかし、雅楽は少し音がずれてしまいます。それが、雅楽の凄いところでもあり、本当の雅楽でもあるのです。そのような音楽は、他のどこを探しても見つからないと思います。

 最後に、現代の曲を聴いて思ったことです。西洋音楽はテンポが日本の音楽より速いので本来の音色が出るのかとても心配でした。しかし、実際、聴いてみるときちんといい音が出ているので、
雅楽は西洋音楽にも負けないくらい素晴らしいものであるということが、とてもよく分かりました

 雅楽というのは、世界の音楽の根本であるということがわかりました。雅楽は日本の誇りであると思います。しかし、その素晴らしい雅楽が今、無くなってしまうかもしれません。
僕達は、雅楽の素晴らしさ、美しさをこれから、もっと多くの人々に分かってもらいたいです。このような機会を与えてくれた親や先生に感謝したいと思います。
 



 私は、東儀秀樹さんの講演会をお聴きして雅楽について多くのことを知りました。そして、私は雅楽と聴いてもあまりイメージが湧きませんでした。

 今回の講演会で、雅楽とはおよそ1500年前あるいは2000年以上前にアジア大陸のどこかで発祥し、飛鳥時代に日本にわたってきてからほとんど形・音色が変わってないそうです。

 私は、昔からの伝統を保護していかなければならないと思いました、また
日本の伝統的な音楽など知らずにいたことが日本人としてとても恥ずかしく思いました。もっと自分の国の伝統や歴史を勉強しなければいけないと感じました。

 東儀秀樹さんの講演で雅楽の楽器についての説明がありました。

 1つ目が「笙」です。笙は天から差し込む光を表すといわれています。最初に笙を見たとき、尺八みたいな音がでるのかなと思いましたが、パイプオルガンのような高くキレイな音が出て、とても驚きました。2つ目は「篳篥」です。篳篥は地上の音を表すそうです。この楽器の音はガムのCMで聴いたことがありました。3つ目は、「龍笛」です。龍笛は龍の鳴き声を表すそうです。

 講演会の最後の方で「キセキ」を聴きました。J−POPの曲を雅楽器で演奏するのは新鮮でした。キセキは歌詞がとても良いので、とても元気づけられました。

 東儀秀樹さんのお話はユーモアを交えていてとても面白かったです。私は雅楽の知識がなかったので雅楽と触れ合える貴重な経験だと思いました。これからも日本の伝統を受け継いでいってもらいたいです。



2組

 私は今回の講演会で東儀秀樹さんにお会いできてとても嬉しかったです。東儀さんは芸能界で活躍されていて、同時に雅楽師でもある事を初めて知りました。私は東儀さんの演奏をお聴きして、東洋と西洋の音楽の音色の違いを改めて感じました。私は吹奏楽部に所属していて、普段は西洋音楽しか耳にしません。でも東儀さんの演奏をお聴きしていると、やはり東洋の楽器の音色は柔らかくてどこか自然の景色が思い浮かんできました。お聴きしていると何だか心が和んできました。

 東儀さんが見せてくださった、「笙」という楽器の形には驚きました。この楽器一つにつき十数本の竹がくっ付いていて、何だか吹くのが辛そうに見えましたが、案外吹けていました。また、同時に何音も重ねて和音にすることもできるのでとても興味があります。まるで一人で合奏をしているようなので不思議に思います。

 笙の他にも、「篳篥」と「龍笛」も演奏していただきました。篳篥は西洋楽器であるオーボエと似ていて、口の形も同じような感じでした。私はオーボエを少しだけ吹いたことがあるのですが、オーボエは吹いているうちに口が痛くなりました。なので、東儀さんの滑らかな音色を聴いていて素晴らしいなと思いました。

 これらの楽器を組み合わせて色々な曲を演奏してくださいました。例えば「ジュピター」を演奏して下さって気づいたのは、東洋の楽器で演奏しても心に残るような美しいメロディーであることです。私は今まで東洋風の「ジュピター」を聴いたことがなく、西洋の音色と比べて、より私の心に響く音色でした。また、馴染みのある曲である「キセキ」を聴いていても、東洋風の「キセキ」は西洋風と違った響きがありました。私は東儀さんのおかげで東洋の音楽に関心を持て始めて嬉しいです。




 今回は、世界的にも有名な東儀秀樹さんのお話を聴くことができました。

 私は、この講演会よりも前から何度かテレビやネットで東儀さんを見たことがあり、また音楽の授業でも習い、すごい人だなと思っていました。今回、本物を見ることができ、感動しました。

 まず、雅楽に使われる楽器について説明して下さいました。その中には、今まで一度も見たことのない「笙」と呼ばれる楽器や「篳篥」と呼ばれる楽器がありました。そしてそれぞれの楽器の音は色々なものを代表していると知って驚きました。

 今まで雅楽や、雅楽に使われる楽器と聴くと「渋い」というイメージがありましたが、
東儀さんの音楽を聴いて、自分が持っていたイメージとは全然違い、ビックリしたと同時に感動しました。東儀さんの音楽は古典的でもありながら、束縛感の無い、受け入れやすい自由な音楽だと感じました。古典的な楽器でありながら「キセキ」などの今時の曲を吹けてしまったり、名曲である「ジュピター」を雅楽の楽器で演奏したり、限度という物をそう簡単に決めつけてはいけないのだなと思いました。これはこういうものだからこういうのにしか使えない、という考え方ではなく、これをこうしたら、新しいものができるかもしれないというように発想力を豊かにしていくことが大切だなと思いました。

 私もフルートという楽器をやっています。フルートについても同じことが言えます。楽譜にこうやって書いてあるんだからこうやってやるんだ、と決めつけずこう書いてあるけどもうちょっとこう吹いたらもっとキレイかもしれない、というように自由かつ豊かな発想力を養っていきたいなと思いました。今回の講演会では本当に心を動かされました。


3組

 僕は、今まで雅楽についてほとんど知りませんでした。雅楽は約一千年前からほとんど変わっていないと聴いて驚きました。それだけ完成度が高く人々を永きにわたり魅了し続けていることの証明だと思います。そして、音の裏や音と音の間の余韻を大切にすることはとても日本らしく西洋には無い考え方だなと思いました。

 笙は、その音色が「天から差し込む光」を表すと言われていて独特の和音が出ていてとても綺麗だなと思いました。パイプオルガンのルーツであるといわれています。とても形や音色が似ていると思いました。笙、篳篥、龍笛は天、地、空を表し、「宇宙」を創ることと考えられているそうです。スケールの大きさを感じました。

 自分の国をよく知ることの大切さも教えてもらいました。海外の人の中には日本に間違った印象を持っている人がいるそうです。
日本人自身がもっと日本の伝統文化について知るべきだと思いました。僕も世界的に有名な日本の作家の作品を読んだり伝統文化について調べ、日本の良さが伝えられる様にしたいです。

 また、一歩前に出る勇気が大切だとおっしゃいました。「たとえ失敗しても恥ずかしいことではないし、一歩踏み出すことの出来た自分をほめてあげればいい。」失敗は経験となり後に活きるそうです。

 僕は今までどうせ自分には無理だと思い、最初から取り組まないこともありました。また、失敗して笑われることがいやなので自分には出来そうもないことはやらないこともありました。
でも「自分で壁を作らない」、「可能性をせばめない」という言葉を聴いて勇気をもらいました。僕も失敗を恐れないで一歩踏み出して新しいことに挑戦し、夢に向かって努力していきたいと思います。



 僕は、今回の東儀秀樹さんの講話をお聴きしてたくさんの事を学ぶことが出来ました。

 実際に、雅楽の楽器の音や曲を聴くことは初めてでした。その流れる音は、とても神秘的で時間が止まったような感覚と、無限に広がる空間にいる感じを受けました。東儀家は、奈良時代から今日まで1400年間雅楽を世襲してきた楽家です。これは、とてもすごいことだと思いました。なぜなら、奈良時代の音楽を聴くことができるからです。また、曲のすべてのルーツは雅楽にあり、その中でも雅楽が今残っている最古のものとおっしゃっていました。

 世界の文化を日本が守っていたことに誇らしく思いました。

 次に、講話の中で自分から興味を持つことの大切さと、失敗を恐れずに前に進んでいくことが大切であり、それが勇気であるとおっしゃっていました。例えば、「これをやってください」と言われた時に、失敗したら嫌だ、恥ずかしいなどの気持ちが出てくるかもしれませんが、まだやってみたこともない事におどおどしているのではなく、前向きに挑戦することが大切だということでした。東儀秀樹さんの経歴からもわかるように、幅広い分野において活躍しておられます。
一つの事だけをやるのではなく、自分の可能性に挑戦していくことが、新しい自分を作ることが出来るのだと思いました。

 今回の講演を通して、
何事にもやってみようとする気持ち、最初の一歩を踏み出す勇気、そして恐れずに挑戦していく事が何よりも大切だという事を教えていただきました。これからは、実行していきたいと思います。そして、貴重な時間を持てたことに感謝したいです。


4組

 僕は今回の講演会で雅楽の素晴らしさに感動しました。東儀秀樹さんという方が講演をして下さると知り、どんな人で、どんなお話をして下さるのかなと、とても楽しみにしていました。楽器一つ一つが印象深く、大変美しく、幻想的な音色がオーディトリアムに響き渡っていました。僕もピアノを習っていますが、ピアノの音とは一味も二味も違った音でした。また、自分が聴いている音は何千年も前のものと変わっていないと知り、人類の素晴らしさが実感できました。外見は簡単そうな楽器でしたが、奥が深く、面白い楽器だなと感心しました。

 印象に残っている曲が二つあります。「ジュピター」も「キセキ」もCDなどで聴いたことがありますが、雅楽で使う管楽器を交えた曲からは何か違った印象を受けました。東儀さん本人のオリジナルの曲にも感動しました。また、音楽の素晴らしさが実感でき、曲を演奏する方法は無限にあることが分かりました。僕は雅楽というものが何なのか知りませんでしたが、今回の講演会で雅楽の楽しさを感じることができました。

 今回の講演会や前回のジョイントコンサートで、音楽の楽しさ、音楽の人を幸せにする可能性が分かりました。二つのイベントの共通点は型破りだということです。
二つともただ曲を綺麗に弾くのではなく、様々な楽器を駆使ししての心に響く音楽でした。今回の講演会も、音楽に対しての考えを改めてくれるイベントでした。

 今回は雅楽ではありましたが、僕も同じ音楽として共通しているピアノをしっかりと練習し、人の心に響く曲を演奏できるようにしたいです。

 音楽とは全く関係はないのですが、保護者の方々にもしっかりと気を配っていらっしゃった姿を見て、僕もそういう周りの人のことを考えられる人になりたいと思いました。

 東儀さんのお話は興味深く、同時に会場に笑いが起こるほどの楽しいお話もありました。このような、驚くような特技を持ち、楽しいお話をして場の空気を和ませてくださる方の講演会に参加させてもらい大変光栄でした。今回の講演会も自分の学園生活の重要な思い出になりました。



 私は初め「雅楽」というものに対して何か難しそうな感じの音楽というようなイメージがありました。ですが、実際に東儀さんが雅楽で使われている管楽器で演奏をして下さっているのを聴いているうちに、自分はどうもこの音をテレビで聴いたことがあるぞと気づきました。

 しかし、この音色を出している楽器の名前はどう頭をひねっても出てくることはありませんでした。西洋の楽器なら多少の名前が出てくるのにです。こういうことからも東儀さんがおっしゃったように、
私達は意外に自分たちの国の文化について知らないようです。

 東儀さんが紹介をして下さった楽器の中で一番素敵だなとおもった楽器は、「笙」です。「天から差し込んでくる光」と当時の人々は表現をされていたようで私もそのことを心にとめて聴いているとたしかに表現通りだなとすごく納得がいきました。聴いている途中で私はこんな風にもとらえることができるのではないかと、頭の中でぽっと思いつきました。それは、「天から神々がやってくる」です。だから、よく神社やそのほかの儀式などでその楽器をもちいているのかなと実際はもっと別の意味で使われているのでしょうが私的にはそう思いました。

 それからすごく驚いたことなのですが、この「笙」があの西洋のパイプオルガンやアコーディオンのルーツになっていたのに驚きました。まさかいまの西洋音楽の歴史に関わっていた楽器がこのアジア大陸からだとは、思ってもみなかったからです。東儀さんを本当にすごいなと思ったのは、特に専門的な学校に行ってらしたわけでもなくただ音楽というものを楽しんできて音楽家になっていった、周りから「遅いぞ、お前じゃ」と言われても自分の真っすぐな気持ちで成功させている、そして幅広くいろんなことに挑戦しているところなどです。

 
私が一番東儀さんがおっしゃったことで魅力的だったのは「出来ないという壁を作らないでやってみれば出来ることだってある!」です。経験された方がおっしゃったことなのですから私はこのことを信じて頑張っていこうと思います。


5組

 僕は7月13日に東儀秀樹さんの雅楽についての説明と演奏をお聴きしました。

 僕は日本に昔からある楽器というものはいかにも日本という音を出すのかと思っていました。しかし、東儀さんが吹いた楽器の音は日本の音にも洋風の音にも聴こえました。その音を聴いた瞬間、このような音が昔から日本にあった楽器でも出せるのかと、とても驚きました。

 また、これまで聴いたことがない音だったので、自分にとっては音楽の授業などに聴く楽器の音よりも新鮮な音でした。東儀さんは昔の人は3つの楽器の音をそれぞれ地上、天と地を行き来する龍、天の音と考えていたとおっしゃられました。なので、意識してその音を聴いてみました。すると、確かに地上に生きている動物やそれを包む世界、勢いよく体をくねらせながら、天と地を移動をする龍や、晴れ晴れとした空を想像することができました。気持ちが晴れるかのような音で感動しました。

 3月11日に起こってしまった地震の被災地に行ったとおっしゃっていましたが、このような音を聴けば、被災地の方々の励ましになるだろうなと思いました。また、
被災地の方々への思いを込めた「ふるさと」をお聴きしましたが、その思いが伝わってきて、本当に早く東北が復興してほしいと思いました。また、そのようなことを思わさせることができる音楽の力はすごいなと思いました。

 終盤に雅楽での「キセキ」の演奏をお聴きしました。その音はとても明るく元気のでる音で、明日からも頑張って行こうという気持ちになりました。

 東儀さんの演奏で雅楽の素晴らしさ、音楽の素晴らしさを知ることができました。ありがとうございました。



私が東儀さんの講話をお聴きして真っ先に思ったことは、「何て意欲にあふれた生き生きとした人なのだろう」ということです。私は東儀さんのことを全く知りませんでした。だからこそ東儀さんの講話はとても新鮮であり、いろいろ衝撃的なものがありました。私はここで東儀さんについて感じたことを2つ書きたいと思います。

 1つ目は、素晴らしい音楽の才能についてです。「雅楽師」だけにとどまらず、いろんなことにチャレンジしている東儀さんの精神は本当に若々しいと思いました。私が東儀さんに聴かせてもらった曲の中で一番印象に残ったのはホルストの作曲した「木星」です。日本古来の楽器と西洋音楽の融合。聴く前は「そういうことをしたら合わないかな」とドキドキしていましたが、実際聴いてみると、とても見事になめらかに溶けあっていて、木星をさらなる美しい曲に進化させていました。一体こんなに美しく演奏するのにはどれだけの労力と時間がかかったのだろうと考えると、改めて東儀さんの凄さに感動しました。

 2つ目は、何にでも挑戦しようとするハツラツとした心です。話を聴きながら自分よりも生き生きした人だと思いました。私は何かに挑戦しようとすると失敗が怖いと思ってしまい、いつもためらってしまいます。東儀さんには様々な楽器を自由に扱い、少しでも興味があったら試してみようとする好奇心があります。そんな東儀さんの精神を、私は少しでも見習えたらいいと思います。

 最後に、この東儀さんの講話を聴けたことは私の心の糧になったと思います。チャレンジする精神を学べたことを心から感謝したいと思います。そして学校生活をより良いものにしたいと思います。


6組

 私たちは713日に東儀秀樹さんの講話と素晴らしい演奏をお聴きしました。私は経歴を調べるにつれ日本の音楽界に貢献されている方だと知り、とても楽しみにしていました。

 最初の数十分は東儀さんから音楽の素晴らしさを教えてもらいました。それだけで音楽の楽しさや表現力についての常識が覆されました。その後、楽器の紹介で笙、篳篥、龍笛の三つの楽器を新しく知りました。笙は最初に音を聴いたとき、耳鳴りのような感じがしましたが、ずっと聴いているうちに慣れてきて、最終的にはとても心地良い気分になりました。篳篥と龍笛は初めて聴く音色でしたが、不思議と心が落ち着き、なぜか懐かしさを感じました。

 最後に「Boy’s Heart」と「ふるさと」とGReeeeNの「キセキ」の三曲を演奏してくださいました。「Boy’s Heart」はサビ以外はテンポがゆっくりでしたが、サビはポップな感じで私たち中学生も聴いていて楽しい曲でした。「ふるさと」は実際東儀さんが被災地に行った思い出を重ね合わせて演奏してくださった曲なので、いつもより心に残りました。GReeeeNの「キセキ」は私の好きな曲で、日本の伝統的な楽器で演奏しても楽しい曲だったので嬉しかったです。

 東儀さんの講話や演奏で音楽の楽しさや美しさを知ることができ、とても貴重な体験ができたので、東儀さんに負けないくらい自分の中で楽しいものを見つけたいと思いました。




713日、東儀秀樹さんによる講演会が開かれました。東儀秀樹さんは日本の古い楽器の奏者で俳優としても活動なさっています。例えば、大河ドラマの「篤姫」や「Mr. Brain」に出演なさっていたそうです。

 日本の古い楽器というのは「笙」、「龍笛」、「篳篥」だそうです。「笙」の音色は、心の奥まで響きそうな音でした。聴いていてとても感動しました。次に「龍笛」ですが、その名前の由来は、その音色が天地を行き交う龍の鳴き声のようだからだそうです。実際、その音色を聴いてみるととても心地が良くて精神が落ち着きましたし、不思議といい気分になってきました。

また、東儀さんは、素晴らしいパフォーマンスを披露してくれました。私たちに「『笙』を吹きたい人がいますか」とたずねてくださり、挙手した人に東儀家に代々伝わる「笙」を実際にステージ上で吹かせてくださいました。それだけでなく即興で一緒にセッションもしてくださいました。初めて「笙」を吹いた生徒と一緒に音楽をやってくださるなんてとても気さくな方なのだなと思いました。また、アンコールにも応えてくださり、会場を楽しませようという東儀さんの気持ちを感じました。

 
僕は東儀さんがとてもかっこよく見えたので、東儀秀樹さんを見習って将来はあのような大人になりたいと思いました。



7組

 私は今回、東儀さんのお話をお聴きすることができました。そして雅楽の中心的な役割を持つ笙、篳篥、龍笛という代表的な管楽器の紹介もしていただきました。これらの楽器は飛鳥時代に伝わったので、およそ千五百年も日本に存在していることになります。しかし、私は今まで雅楽というものをあまり知りませんでした。そのこともあってか、古くから存在しているのに初めて実際に見た雅楽の楽器に新鮮な感じを覚えました。

 また、雅楽の世界に興味が湧きました。特におもしろいと思ったのは音色についてです。今回、紹介していただいた3つの管楽器はそれぞれ、天、地、空を表し、これらを奏でることは宇宙を創り出すことだと古代の人々は考えていたそうです。昔から宇宙は強力なパワーを持つものとして考えられるものです。それを音楽で生み出すという昔の人々が持つ雅楽の独特な世界観に驚かされました。また、それと同時に
雅楽など音楽を通じて今はもう会うことのできない昔の人でもその人の思いや考え方を読み取ることをできるということを実感しました。

 東儀さんがおっしゃっていたように、日本に居ても日本について知らない事も多いと改めて感じました。だから、東儀さんの講演をお聴きして私の知らない日本を見た気がしました。そして雅楽に関心を持ち、日本の文化をもっと知りたいと思うようになりました。故きを温ねて新しきを知る、という言葉のように、古くから伝わるさまざまな日本の文化を調べ、そこから新しく何かを学ぶことができたら良いと思いました。




 僕は東儀秀樹さんの講話をお聴きして、思ったことがたくさんあります。

 まず一つ目に、僕の見たことも触れたこともない楽器がいろいろな音を出し、リズムを作り、演奏をしているというのがとてもびっくりしたということです。しかもリコーダーよりも小さい篳篥がなぜあんなに良い音が出せるのだろうかと不思議でした。

 二つ目に、音の表現についてです。一つ目の楽器「笙」は「天から差し込む光」を意味しています。それは初めて聴いたとき、パイプオルガンの音ととても似ていました。次の二つ目の楽器は「篳篥」で「人の声」を意味しています。この時は、一つの音なのに、音程を変えることができることがとても印象に残りました。

 三つ目に雅楽の良さについてです。雅楽は宮中などで演奏される伝統的な音楽だと思います。だから日本は雅楽を後世にも伝えていかなくてはいけないと思います。

 最後に自分自身の感想として述べると、東儀秀樹さんの興味ある講話をお聴きしてとても嬉しかったです。それと僕の母親もお聴きしたかったと話していました。

 講話とはいっても講話だけでなく曲の紹介もしていただけたので、おもしろかったです。

 東儀秀樹さん、今回の講演会に来ていただき本当にありがとうございました。これからも全国で頑張って下さい。


8組

 私は、東儀秀樹さんの講演をお聴きして、さまざまなことを学びました。

 一つ目は、太古から形を変えずに雅楽を受け継いできたという強い気持ちです。1400年もの歳月があるとその間で、いろいろと改良をしてしまったり自分なりにそのものを変えてしまいがちですが、それをそのまま受け継いでいると聴いて驚き、また感心しました。

 二つ目は、何事にも物怖じせずどんどん挑戦していくことの大切さです。東儀さんは、好きなことをたくさん行っていました。やってみたいと思ったら迷わずにその時にやっていたのだと思います。でも、それはとても勇気のいることだなと私は思います。元から行っていたことが出来なくなるかもしれないからです。しかし、東儀さんは好きで楽しんでやっていたから全てにおいて能力を高められたのだろうなと思いました。

 三つ目は、楽しく生きる術です。どんな事でも嫌々でやっていたり無理してやっていたりすると全く楽しくありません。「自分がそのことを楽しんで行えること」それが一番大切になってくるんだなと思いました。また、自分が楽しめることで周りが共感し人々の心に驚きが残ることができるのではないかと思いました。

 今回の講演会は、とても心に残るものがあったと思います。それをそのままにするのではなく実際に自分で行動することでもっと学べることが増える気がしました。




 東儀さんの講演会はとてもすばらしかったです。実のところ僕はこの方を存じあげませんでした。でも、学校内のポスターやパンフレットを見て、東儀さんが雅楽の楽器だけでなく、ギター、ピアノ、シンセサイザー、チェロなど他にもたくさんの楽器を弾くことができ、皇居でも演奏したことがある方なのに音楽の専門的な学校には行ったことがないと分かったときに、天才だなと思い、しかも大学の教授までやっているので絶対おもしろい講演会になるぞと思い、とても楽しみにしていました。

 東儀さんは講演会でまず楽器の紹介をして下さいました。天の音を表す笙、人の声と地上の音を表す篳篥、天と地の間の空間を表す龍笛、この3つで宇宙全体が表せるとおっしゃっていました。僕はおもしろいなと思いました。実際にきいてみると本当に広がりを感じるきれいな音でした。その後、東儀さんは新曲やふるさとを演奏して下さいました。これらは篳篥を使って演奏されました。篳篥はなだらかな抑揚をつけながら音程を変えることができるので聴いていてとてもリラックスができました。最後にGReeeNの「キセキ」という曲を演奏してくださいましたが千年近く変わっていない楽器と現代の曲が何でこんなにあうのかと不思議に思うくらい合っていました。僕はこの楽器が千年も変わっていない理由がここにあると思いました。どんなジャンルの音楽にも全部合うというのはすごいことだと思います。今回改めて日本の伝統楽器のすごさを実感させられました。

 この講演で僕は東儀さんから大切なことをたくさん教えられました。どんなことにも怖がらずにチャレンジすること、想像力を豊かにすること、すべてのことを楽しむことなどです。東儀さんの講演は楽しいだけではなく大切なことをたくさん教えてくれました。本当に参加できてよかったと思います。


9組

 私は今回の東儀秀樹さんの講演会を聴いてとても感銘を受けました。

 東儀秀樹さんを以前から知っていましたが、曲しか聴いたことがなかったのでどのような楽器を使って演奏しているのかは全く知りませんでした。なので、笙という楽器をみた時はどのようにして演奏するのだろうと疑問でした。ですが演奏が始まると東儀秀樹さんが奏でる笙の音色に私の心は雅楽の世界の中に引き込まれました。それはまるで雅な世界にいるような感覚でした。また、その笙の音色に篳篥の不思議な音が続き、とても感動的でした。

 今回の東日本大震災の被災地のことを思って披露してくださった「ふるさと」という曲はとても悲しい気持ちになりましたが、逆に被災地、そして被災に遭われた方々を応援しようという気持ちになりました。

 私は西洋の楽器、ピアノをやっているのでやはり西洋の音楽の歴史しか知りません。でも、今回の演奏、お話を聴いて、私は日本の音楽の歴史を知ると、日本の音楽も西洋の音楽に負けないくらい素晴らしいと思いました。

 東儀秀樹さんは雅楽を継ぐのが遅かったのにも関わらず、今は超一流の雅楽師として活動をしているのはやはりそれだけ雅楽を愛し、楽しんでいるのだなと思うと
私は東儀秀樹さんのように自分の好きなことを人一倍頑張って人より立派な大人になりたいと思いました。

 また、東儀秀樹さんは雅楽だけではなくピアノやドラム、そのほかにもさまざまな西洋の楽器もできるということで自分で演奏して曲を作ってしまうというのはとてもびっくりしました。これからもさまざまな分野において、頑張ってほしいです。



 今回の文化講演会で初めて耳にした日本伝統の雅楽の音色は、今でもはっきりと思い出す事が出来ます。東儀秀樹先生は、私たちに3つの楽器を紹介して下さいました。その中でも、特に私が、興味を持ったのは、篳篥という楽器でした。

 吹奏楽部に所属している私は日常的に西洋楽器の音は耳にします。その西洋楽器、特にアルトサックスの音にとても似た音の楽器がありました。それが、篳篥でした。本当にびっくりしました。また、篳篥は、1つの指でいくつかの種類の音を、出せるのだということも知りました。

 私は、ホルンを吹いています。ホルンも、1つの指でたくさんの種類の音を出すことが出来ます。さらに篳篥は、管弦楽には欠かせないオーボエのルーツであることも知りました。オーボエは、木管楽器の中で世界一難しい楽器として、ギネスブックに載っています。同じくホルンも、世界一難しい金管楽器として、ギネスブックに載っています。2つのジャンルにおいて、世界一難しい楽器との、これだけの数の共通点がある篳篥。一体、篳篥を吹きこなせる様になるのにどれだけの苦労と練習量が必要なのか、私には想像さえ出来ません。また、意外な和楽器と西洋楽器の共通点を知った時、私は強い感動を感じました。そして、東儀先生はその難しいであろう篳篥で、本当に美しくて、感動する演奏をして下さいました。数曲、聴かせて下さったのですが、やはり一番気に入ったのは、『キセキ』です。この曲は、私が受験生だった時、よく聴いていた曲でした。しかし、正直なところ篳篥で演奏するのは無理なのではないか、曲に合わないのではないか、と思っていました。しかし、実際聴いてみると、とても気持ち良かったです。

 
これを受けて強く感じた事があります。それは、『先入観にとらわれないこと』。きっとこれが、東儀秀樹先生が伝えたかった事の1つなのでは、と思いました。今回、こんな素晴らしい機会を用意して下さった諸先生方、そして、とても美しく心に響く演奏・講話をして下さった東儀秀樹先生、本当にありがとうございました。



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