第11回 全日本高校模擬国連大会

模擬国連とは?

 11月11日(土)と12日(日)の両日、東京都渋谷区の国際連合大学本部ビルにて、第11回全日本高校模擬国連大会が開催されました。本校は今回が初出場になります。
 模擬国連というのは、参加者一人ひとりが国連加盟国の大使になりきって、国際会議をシミュレーションすることを通じ、世界における様々な課題について学ぶ活動です。
 今回の議題は「人権とジェンダー平等 Human Rights and Gender Equality」でした。
 江戸取チームは、ナイジェリア大使として参加しました。第1希望はカナダだったのですが、ナイジェリアの国旗は本校の制服の色に近いので、当たりと考えることにしました。

模擬国連の流れ Part1

1.各国の出欠を確認
自国の国名が呼ばれたら、プラカードを挙げ、”Yes!”または”Yes, present!”と答えます。

2.スピーチを希望する国の募集
”Anyone who wish to make a speech?”と議長が呼びかけると、全チームが手を挙げます。

3.公式討議 (Formal Debate)
各国大使が英語でスピーチを行ない、自国の立場や考えを主張します。本校は13番目にスピーチをしました。

4.議長が動議の有無を確認
各国のスピーチの合間に、”Is there any motion?”と議長が呼びかけると、(強豪校が)動議を提案します。

提案できる動議の例

・モデレートコーカス(Moderated Caucus)
議長が各国大使を順番に指していき、各国大使は共通のテーマについて自国の主張を簡潔に述べます。

・アンモデレートコーカス(Unmoderated Caucus)
各国大使は自由に席を立って、交渉を行ったり、決議案を作成したりと自由に時間を使うことができます。日本語で他国の大使と話ができる貴重な時間です。

5.WP(Working Paper)提出
自国の主張を文書(もちろん英文)にしたものを(強豪校が)提出します。

6.決議案(Draft Resolution)提出
アンモデレートコーカスの時間に色々な国の大使と交渉した上で決議案(もちろん英文)を(強豪校が)まとめ、提出します。

1日目はこれで終了です。

マニュアルはこちら

日本模擬国連(JMUN)ホームページより引用
  模擬国連の流れ Part2

7.決議案(Draft Resolution)の検討
 1日目に提出された決議案について、提出国から説明がなされます。その後、具体性や実行性について検討していきます。今回は3つの決議案が提出されました。
 決議案は最終的にアメンドメント(Amendment:修正案)として採決されます。アメンドメントを可決するためには、議場で過半数の賛成を得なければなりません。そこで、自分達の決議案に加わっていない他国のコンセンサス(Consensus:合意)を取りつけるため、決議案同士をコンバインする(Combine:結びつける)ことが求められます。
 自国の利益を確保しつつ、多数の国が納得して署名できる条文を作成する必要があるため、柔軟な思考力とタフな交渉力が求められます。

8.投票
 討議の終了(Closure of the Debate)を提案する動議が提案され、受理されると、会議は投票に移ります。
 最終的に2つのアメンドメントが提出され、メキシコ大使が提出したアメンドメントが採択されました。

最優秀賞と優秀賞を受賞した6チームは2018年5月、アメリカ・ニューヨークの高校模擬国連国際大会に派遣されます。
感想

 初出場ということで、何もかもが手探りで大変でした。とても充実した2日間で、たくさんの収穫がありました。
 正直、強豪校のフォロワーに回るのが精一杯でした。強豪校の英会話力、交渉力は素晴らしく、勉強になりました。
 他国の大使から名刺をもらったり、ランチに誘われたりして、とても楽しかったです。
 後輩のみなさん、是非来年以降も毎年出場してください。そして、いつの日か、ニューヨークの国際大会に出場して欲しいです。