ウニ飼育実験 3,4週目

 平成29年2月14日・16日・19日 ・23日
        昼休み・放課後
 
【実験の内容】

1.自分に割り当てられているチューブ内の胚の成長記録を取る
2.給餌、水の取り換えの実施
3.23日(金)より付着珪藻の使用開始

1.チューブ内の胚の成長記録
 今回のメンバーは、チューブ内の個体数を5個体以内に抑えること、世話をマメに行うことを徹底している生徒が多いため、成長が著しくほとんどの生徒が八腕幼生後半まで育っており、稚ウニへの変態手前の様子であることを、生徒自身も感じていました。
 個体数を絞って飼育しているため、環境状態の何らかの変化などにより全滅してしまうためか、ウニがいなくなる状態になる生徒も見受けられました。
ウニがいなくなってしまう生徒については理由について考えるように指示をしております。

3Lビーカー飼育の方が個体群密度が高いために、成長が遅くなり生徒の成長に追いつかなくなってきている様相です。

3.23日(金)より付着珪藻の使用開始
 ほとんどの生徒が成長状態が良いため、付着珪藻による稚ウニへの変態誘導を開始しました。

2.給餌(月・水・金)、水の取り換え(金)の実施

 給餌と観察をセットにして10分程度で出来るようになっている生徒が多数となってきました。


3Lビーカー内の発生進捗(2/23現在)

ビーカー1 ミネラルウォータの人工海水 + 1/25 受精卵
ビーカー2 ミネラルウォータの人工海水 +1/27 AM9:10 受精卵
ビーカー3 ミネラルウォータの人工海水 + 1/27 PM3:00 受精卵
ビーカー4 カルキ抜き水道水の人工海水 + 1/27 PM2:30 受精卵

     
ビーカー1  2/14(水)時点では6腕幼生ですが、個体群密度が高くなっていることを示唆するように腕の伸びなどに支障がでていることが見て取れます。
この後の水替え時に1/3位を大幅に減らすようしました。
ビーカー2  2/14(水)時点で完全な6腕幼生を観察出来ました。
形状は、少し腕の長さが短めである以外については栄養状態ともに良いことがわかりました。
個数(密度)が少し高めのようです。
ビーカー3 2/14(水)時点で8腕幼生で腕の伸びも良好でした。
頭部の形状の変形も見られ始め、変態に向けての準備が着々と進んでいることが見て取れました。
ビーカー4 2/14(水)時点で6腕幼生で形状の異常さも見られなくなりました。
成長の度合いも、それほど悪くなくなりました。

ビーカー1 2/19(月)時点で6腕幼生から8腕幼生へと成長途中のものが観察されました。
まだ、腕の伸びがいまいちのものが多く、個体群密度の問題であると思われます。
ビーカー2 2/19(月)時点で、8腕幼生が観察されました。
ウニ原基の状態もよく観察出来、かなり出来上がっていることが確認できました。
変態が近い状態であると思われます。
ビーカー3 2/19(月)時点で8腕幼生の初期状態を観察出来ました。
個体群密度が相変わらず高めの為に、他よりも成長が遅めであると考えられます。

ビーカー4 2/19(月)時点で、8腕幼生の後期の状態を観察出来ました。
形状はとてもきれいであり、腕の伸びも良く、ウニ原基の作成状態も進んでいました。すぐにでも変態をしそうな形状をしていました。

観察での様子と胚の変化

       
昼休みの観察・飼育作業にきた中3女子の様子。お互いに談笑しながら情報交換などもしています。    中3、高2男子の昼休みに必死に観察をしている様子から。
時間が短くても生物実験室に来ると必ず顕微鏡を覗いて観察をしています。
   高1女子の様子から。
やはり水替えや餌やりだけでなく、自分の育てている幼生の様子をきちんと観察しています。
       
 中3女子で毎回観察記録の為にカメラでの撮影も怠りません。