中等部1年生対象理数融合講座


 1.目 的  本校の理科及び数学科として取り組むべき方向性と生徒たちの可能性を探るべく、希望者に対して土曜日授業の午後を活用して実験課外授業を行っています。普段の授業から一段高いレベルの実験授業を実践し、本校の理科教育及び数学教育の更なる充実を図ります。テーマによっては外部団体や大学との協力を得ることで、より高度な実験・実習を行い、知的欲求を刺激し発展的な思考、高度な技術の習得へ結びつけていくことが目的です。

 2.担当講師  成宮 徳彦 先生 (数学)ポリドロンを用いたいろいろな多面体の作成
 神村 康平 先生 (化学)うがい薬に含まれるヨウ素を用いた抽出の原理
 兼 龍盛 先生  (化学)実験サポート

 3.日 程  平成29年12月2日(土) 13:30 〜 16:00

 4.参加生徒  中等部1年3 〜 8組(難関大ジュニアコース)の希望生徒 63名


当日の様子(数学)

 正多面体は正四面体、正六面体、正八面体、正十二面体、正二十面体の全部で5種類あります。  成宮先生から多面体についての説明を受けています。準正多面体は全部で13種類あることを学びました。  その後それぞれの班に分かれ、自分たちの手で多面体を作り観察しました。基本の正多面体を作っています。
         
 制限時間内にどれだけ多くの多面体を作れるか競争しました。  形の異なる多角形を繋げていろいろな多面体を作りました。 いろいろな多面体を実際に作ったことは、良い経験になったとともに、様々な発見がありました。生徒は普段の授業とはまた違った、活き活きとした表情で取り組んでいました。生徒達が空間図形を得意になることを期待します。

当日の様子(理科)

 今回は、人間の目では直接見ることができない小さな分子の世界を、実験を通して考察できるであろう「溶解性の実験」を行いました。神村先生から授業を受けました。    油に水を加えると「界面」が現われました。また、その「界面」を消すこともできました。    分子の形から溶解性を予想し、抽出の原理を学びました。今回は、うがい薬に含まれる「ヨウ素」をヘキサンで抽出しました。
         
 生徒たちは、非常に小さな分子にも固有の形があり、それが「溶解性」に大きな影響を及ぼしていることを学びました。  不思議な現象がいろいろと起きました。プロパンガスを用いたガストーチの実験です。蒸発熱や反応熱に関しての実験を行いました。    安全に配慮し,アセトンを机上で燃やす引火の実験も行いました。生徒達は普段できない実験に非常に興奮していました


事後アンケート

Classiを用いた事後アンケートの結果となります。(回答数 n=55)未回答8名

数学

     
     
     

理数融合講座(数学)の感想

 ●

 たくさんの図形を作ろうという時間に、一番大きい図形を作ろうと思って頑張ったのですが完成できませんでした。それでも、頭を使ってパズルをはめていくのはとても楽しかったです。

 ●

サッカーボールの仲間が沢山あったことをしれたことと、実際に一番大きなサッカーボールの仲間の立体を班と人と協力してつくったことです。

 ● 体積が全く違うように見える立体図形は実は体積が同じだったということと自分で立体図形を作ったこと。


理科

     
     
     

理数融合講座(理科)の感想


色が変わったことが特に印象に残った。また、最後に兼先生がしてくださった、除光液の成分が燃える実験も印象的だった。


 
ヨウ素と他の液体を混ぜ合わせて振った時に色が変わったことにびっくり、界面を始めて見て、界面活性剤がどのようなものなのかを理解することができました。兼先生の火の実験はとてもおもしろくて印象に残りました。

 
最後にやってもらったアルコールやエタノールに火を近づけたりメタンガスに火を近づけて炎を出して燃やしたり試験管にいれて手でさわったりした実験がとても楽しかったです。分子の実験もこれからの勉強で役に立つと思いました。また参加したいです。