ブタの眼球の解剖実験

日程

   対 象 ク ラ ス  人 数    時 間
 @  平成29年7月24日(月曜日)  高等部2年2組(医科コース)  23名    2校時目     9:50 〜 10:40
 A  平成29年7月24日(月曜日)  高等部2年1組(医科コース)  24名    3校時目    10:50 〜 11:40
 B  平成29年7月25日(火曜日)  高等部1年2組(医科コース)  26名    1〜2校時目     8:50 〜 10:40
 C  平成29年7月25日(火曜日)  高等部1年1組(医科コース)  25名    3〜4校時目    10:50 〜 12:40

担当教諭

本校理科教諭(専門:生物学)熊井 優

講義風景

   
 担当教諭の熊井先生からブタの眼球が一人1個ずつ配布されました。実験や観察は班の活動で行うことが多いですが、今回は一人1個の眼球を準備しました。  解剖するに当って、目の構造の復習を熊井先生が作ったパワーポイントの教材で学習しました。教科書や図録で見るだけでなく、実際に解剖することで、更に理解が深まりました。  眼球の周囲に付いている脂肪や筋肉などの余分な組織を取り除いていきました。ピンセットや解剖用のハサミを用いて少しずつ剥がしていきました。

 気分を悪くする生徒はでることなく、解剖の演習はスムーズに行うことができました。医師を希望している生徒たちなので、このような解剖は非常に興味深く取り組んでいました。  土曜日の理数融合講座では人気の講座の一つでした。今回は、医科コースに所属している高等部1年生と2年生を全員を対象に行いました。高等部2年生には手慣れた作業ができる生徒もいました。  高等部1年生は初めての解剖なので、担当教諭の手元を見てから始めました。いろいろな作業にはコツがあり、それを聞きながら観察を行いました。
 
       
         
 脂肪や周囲の筋肉を取り除いた眼球です。透明な角膜の中に、茶色い「虹彩」や瞳孔を観察することができました。裏側の視神経なども観察しました。    「強膜」は非常に硬く、眼球を前後に切断することは非常に難しかったです。するとゼリー状の「ガラス体」が内部から出てきました。「網膜」の様子など観察しました。    「水晶体(レンズ)」を取り出しました。非常に透明度が高く、レンズのように文字を拡大することを確認しました。また、完全な球形でなく後の方の曲率が大きいことに気づきました。

生徒の感想

ブタの眼球が意外にも硬いことに驚きました。教科書や図録を見るだけでは分らなかった感覚の違いなどを学ぶことができました。

手術をしているような気持ちになった。はじめは良い気持ちでなかったけれど、作業が進むうちに生命のもつ構造の面白さに気づき、いろいろと観察をすることができた。

前回の理数融合講座では抽選から外れて実験ができませんでした。しかし、今回は全員で解剖をする機会があって良かったです。