筑波大学医学群との 高大連携プロジェクト

第1回目

1. 目的 幅広い教養と豊かな人間性、医師としての責任感や高い倫理観を養い、自ら考え解決するために必要な基本的知識と、建設的に行動できる態度と習慣を身に付ける。

2. 実施者 筑波大学 医学医療系 教授 高橋 智

3. 日程 6月24日(土曜日) 14時00分 〜 15時30分 (90分)
(大ホールにて講義:講義テーマ『基礎研究について』)

4. 参加生徒 高等部2年生 (57名)
2年1組 男子9名 女子15名 合計24名
2年2組 男子9名 女子14名 合計23名


講義風景

  
         
 高橋先生の発生に関する研究は多岐に渡っており、その研究の場はなんと宇宙空間(国際宇宙センター)まで広がっているそうです。
 先生の後の画面はケネディー宇宙センターでの写真でそうです。
   高橋先生は臨床医ではなく、スイスのジュネーブでの研究経験も有り、基礎医学分野での面白さや研究の重要性も教えて下さいました。
 再現性の重要性など研究として大切な話を具体的にして下さいました。
   先生のご専門である発生学の領域である初期化に関する話をして下さいました。基礎研究分野での技術面での話などして下さいました。「細胞のタイムマシンを発見」というキーワードでその重要性を教えて下さいました。
         
         
 茨城大学教育学部の石原先生よりメディカルサイエンスで学んだ異種間でのキメラ作成など技術的な話をして下さいました。    専門的な話でしたが、「メディカルサイエンス」や「総合学習」、「医科講話」、「医科教養」で学んだ知識を活用して何とか理解するように努力をしました。    膵臓を異種(ラットとマウス)の生物でつくるという素晴らしいアイデアのもと研究をした話は、まるでSFのようでした。
 しかし、これが実際に行われている現在の最先端研究だそうです。

生徒の感想
 ●  技術的には非常に難しい内容で分からないことも多かったのですが、基礎研究の重要を知ることができました。新しい技術に少し怖いと思いました。これから医師を志す者として解答のないことも今の自分でも考えることが重要だと思いました。

 ●  研究者の自由な研究といえども「法律」を守らなければならないという言葉が非常に印象に残りました。自分を律しながら、知的好奇心とのバランスを保つことが重要なことだと分かりました。

 ●    ノーベル賞の多くは地道な基礎研究の積み重ねの結果で自分たちとはかけ離れていた話だと思いましたが、インシュリンの話や下村先生のGFPの構造決定に際にオワンクラゲの採取してきた時の写真を見た時に、いろいろな事を気づく目が重要だと感じました。本質をしっかりと見据えた実験や観察が大切だと思いました。

今後の予定

回 数 日 程 会 場 内 容
第2回目 7月26日(水曜日) 筑波大学 生命科学動物資源センター見学
病院見学(総合臨床教育センター 瀬尾恵美子 先生)
第3回目 7月27日(木曜日) 筑波大学 田中 誠 医学類長のご講演
医学群見学
国際統合睡眠医学研究機構
林 悠先生による講義とセンター内見学
第4回目 10月21日(土曜日) 江戸川学園取手高等学校 基礎医学(ゲノム編集)に関する講演
(筑波大学 医学医療系 教授 高橋 智)



本校は「平成29年度私学版未来の科学者育成プロジェクト推進事業」に茨城県より採択されました。
本校の具体的な実践項目は、次の4点を柱としています。

 @ 学校設定科目「メディカルサイエンス」の新設
 A 理数融合講座・実験講座
 B 江戸川学園取手小学校のアフタースクールの指導
 C 一日医師体験による医師としての自覚作り

今回は、上記の C に関しての項目となります。