高校1年医科コース  ウニ飼育実験 No.4

 平成29年2月13日・15日・17日 昼休み・放課後
 
【実験の内容】

1.自分に割り当てられているチューブ内の胚の成長記録を取る
2.給餌(月・水・金)、水の取り換え(金)の実施
3.お茶の水大学から頂いた八腕幼生の観察

1.チューブ内の胚の成長記録
3.お茶の水大学から頂いた八腕幼生の観察
 週3回、毎回観察をしシャーレに空けることで空気を適度に入れ、少量の水を入れ替えるなどをこまめにしている生徒の胚の成長が著しく、八腕幼生まで成長しているものが多数出てきました。
ただし、チューブに10匹以上入れている生徒もおり、腕の伸びがいまいちと話している場面もありました。
そろそろ5〜6匹に絞るように指示を出したところ、少量飼育をしている生徒の幼生が大きくなってきました。

 お茶の水大学さんからお譲り頂いた幼生と比べても遜色ないくらいの大きさまで成長している生徒は、両方をそれぞれ写真を撮り比べる様子も見られました。
ウニ原基の大きさのこともありますが、頭の部分と胴体の真ん中の部分の繊毛がよく動く様子が見られるようになり、何かが回っていると、自分の顕微鏡まで案内してくれる場面が多くなってきました。
形状が少しクラゲに似たようなものに変わってきていることも確認できました。

次週は、変態誘導用の餌をお茶ノ水女子大学さんから頂き、先行実験を開始します。
その結果をもとに生徒も変態誘導実験を開始することになります。

生徒52名の発生進捗(2/17現在)
 胚の名称 2/6   2/8  2/10  2/13  2/15  2/17  合計
 6腕幼生  4人(7.7%) 12人(23%)   20人(38.5%)   6人(11.5%)   1人(1.9%)   0人(0%)  43人(82.7%) 
 8腕幼生  0人(0%)  0人(0%)  0人(0%)  16人(30.7%)   9人(17.3%)   4人(7.7%)   29人(55.8%)
 ウニ原基   0人(0%)  0人(0%)  0人(0%)  0人(0%)   6人(11.5%)   8人(15.4%)   15人(28.8%)

週に3回しか観察の出来る機会がない為、急激に成長を遂げている場合も見られるようです。
ウニ原基の観察が出来るようになってきている生徒も出てきています。

2.給餌(月・水・金)、水の取り換え(金)の実施

 給餌と観察をセットにして10分程度で出来るようになっている生徒が多数となってきました。

観察での様子と胚の変化

       
 お茶の水女子大学さんから頂いた八腕幼生の写真。形状が随分変わっていること、頭の所から繊毛が出ていてかなり動いていること、ウニ原基の様子もとてもよく観察出来ました。    館山の天然海水にて恒温飼育している八腕幼生の胚の様子。形状はやはり変わってきており、ウニ原基の大きさもかなり大きくなっていました。    人工海水の恒温飼育をしている八腕幼生の胚。天然海水のものと遜色がないくらいの成長が見られています。
       
 お茶の水女子大学さんから頂いた八腕幼生をつぶしてウニ原基を観察したもの。
透明で見づらいとはいえ、右側の上2本の腕の当たりに、管足5本がうっすらと観察されます。