医科コースでは、取手北相馬保健医療センター医師会病院 副院長 循環器センター長 渡邉寛 先生による医科講話が毎月行われています。
また、今年度は 茨城大学教育学部 養護教諭養成課程 基礎医学研究室 准教授 石原研治 先生による再生医療教育講座が2回開講されました。
そのような状況の中で高等部39期生(高等部1年生)のある生徒から、「再生医療に関する勉強をさらに深めるために、理化学研究所を見学したい」と要望がありました。
そこで、生徒たちの主体的な学習を更に支援するために、今回多くの方々の協力と支援を得ることができ、理化学研究所の見学会を開催することになりました。
1. | 目 的 | 最先端科学とその研究現場に触れることで、医科系志望生徒の学習意欲向上とキャリア教育を促すことを目的とする。 |
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2. | 見学地 | 理化学研究所筑波事業所バイオリソースセンター http://rtcweb.rtc.riken.jp/index.html 茨城県つくば市高野台3-1-1 TEL 029-836-9111(代表) |
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3. | 日 程 | 平成29年1月5日(木曜日)
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4. | 参加生徒 | 高等部39期生(高等部1学年)30名 |
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5. | 引率者 | 医科コース長 兼 龍盛 |
移動中のバスの様子です。 | 事務棟1F大会議室で施設の概要説明を受けました。 |
日本に2ヶ所しかないという、P4実験室を見学させて頂きました。 | 大型の液体窒素タンクに保存されている細胞に関する話をして頂きました。温度に関して科学的な視点で考える手法などを教えて頂きました。 | 細胞研究リソース棟1Fの細胞ラウンジを見学させて頂きました。大きな細胞のモデルが印象的でした。 | ||
細胞ラウンジ内にあるビデオやポスターなどを見学させて頂きました。 | 再生医療に関する分かりやすいポスターなどが展示されていました。 | 細胞材料開発室の ェ山 隆 専任研究員から「万能細胞とは」という講義をして頂きました。 | ||
科学者としての姿勢など大切な事をお話して頂きました。 | 講義の後に、実際に用いている実験ノートも見せて頂きました。今後の実験をしていく際に非常に勉強になりました。 | バイオリソースセンターを見学させて頂いてとても勉強になった一日でした。学校で用意したバスで学校まで帰りました。 |
近年、私たちヒトの病気や食糧問題など多くの問題を抱えています。生命現象に関わる研究によって、私たち人類に貢献できる様々な分野があります。その研究を継続的に行うためにはバイオリソース(生物資源)が必要不可欠になっています。様々な目的で開発されているバイオリソースを品質管理し、共有することで、病気の仕組みを解明する研究が進み、iPS細胞を用いた新しい治療法や新薬の開発や効果を確認することが出来るようになります。また、健康で豊かな生活を維持するためにも様々な微生物などの基礎研究が重要です。人口増加に伴う食糧問題だけでなく、地球環境問題を日本が牽引していくためにもバイオリソースセンターの役割は大きくなることを学ぶことができました。この見学会を通して、バイオリソースに関する知識や研究者としての姿勢や態度を学ぶことにより、生徒たちが将来、力強いリーダーとして活躍できる医師をめざす動機となったと確信しています。今後の日々の学習にも活かしていきたいと思いました。
本校は「平成28年度私立学校世界に羽ばたく人材育成推進事業」の「私立版未来の科学者育成プロジェクト推進事業」に茨城県より採択されました。
本校の具体的な実践項目は、次の4点を柱としています。
@ 理数融合講座・実験講座
A 再生医療社会における問題点の検討
B 江戸川学園取手小学校のアフタースクールへの指導
C 医科講話・医療教養講座・一日医師体験による医師としての自覚作り
今回は、上記の @ に関しての項目となります。