中等部1年生対象 理数融合

 平成28年10月15日(土曜日) 土曜日授業I 中等部1年生(中等部30期生)の希望者を対象に 理数融合講座 を行いました。

【理数融合講座の目的】

 本校の理科及び数学科として取り組むべき方向性と生徒たちの可能性を探るべく、希望者に対して土曜日授業の午後を活用して実験課外授業を行います。普段の授業から一段高いレベルの実験授業を実践し、本校の理科教育及び数学教育の更なる充実を図ります。テーマによっては外部団体や大学との協力を得ることで、より高度な実験・実習を行い、知的欲求を刺激し発展的な思考、高度な技術の習得へ結びつけていくことが目的です。

今回は、3組 〜 8組(難関大ジュニアコース)の 希望者80名 が理数融合講座に参加しました。

【担当教師 実施場所 講座内容】

 科 目  担当教師名    講座使用教室  講座内容
 数学科  金森 裕    中等部実験室  平面上でのタイル貼り(並進 及び 回転対称性)
 理 科  兼 龍盛
 神村 康平
 阿部 哲也
   化学実験室β  結晶構造 応用として準結晶(五軸回転対称性の存在)

 記 録 :  金子 真紀 (中等部2学年所属:中等部理科教諭)

【当日の様子】

数学科 平面上でのタイル貼り

         
 今回の数学分野を担当する金森先生から様々な指導を受けました。    作業前の風景です。いつもよりも楽しそうな雰囲気です。    少しずつアイデアを出し合って、自分たちで法則性を見いだしていきました。
         
         
 いろいろな規則性を発見していきました。    授業前は相当緊張していましたが、金森先生の熱のこもった指導風景です。今回の講義のためにいろいろな場所のタイルを探してきました。    協力し合いながら、9種類の四角形を用いて平面を埋め尽くす手法を考え出していきました。
         
         
 どの四角形でも内角の和が360度であることがポイントになっていたようです。    自分たちの力で導き出した規則を検証することもしました。    1種類の四角形だけでなく、2種類の四角形でも埋め尽くせることを見いだした生徒も現れました。

理科 結晶構造

         
 理科を担当している兼先生から、結晶学の基本を学んでいる風景です。    講義が始まると黄色(27枚)と緑色(18枚)の菱形が配布されました。    角度に秘密があり、36度を基本としてその倍数が使われていました。36度と144度 ,72度と108度
         
         
 2種類の菱形をある規則で配置していくと不思議な形が現れてきました。ペンローズタイルと呼ばれる不思議な配置が現れてきます。    金属の結晶から、様々な金属についての性質を学んでいきました。常温で液体となっている金属である水銀にも触れました。    カルシウムが金属であることを知り驚き、常温の水でも激しく反応する様子を観察しました。
         
         
 フェノールフタレインを加えると、赤くなることから強いアルカリ性を示すことがわかりました。    身近なアルミニウムを用いて、塩酸や水酸化ナトリウム水溶液で反応させました。激しく反応するので驚きました。    準結晶でノーベル化学賞を受賞されたイスラエルの化学者シュヒトマンについて講義を受けて、真実について諦めない事の重要性を知りました。。