2015年2月28日(土曜日)に高等部2学年理系の希望生徒に対して、今年度学習した内容に関しての課外実験教室を行いました。
教 科 | 実 験 場 所 | 担当教師名 | 参加人数 |
生 物 | 自然科学棟 生物学実験室 | 渡邉 亮 | 21 名 |
化 学 | 自然科学棟 化学実験室β | 兼 龍盛 | 21 名 |
1.ウニの発生
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顕微鏡の中で起きる生命の不思議を観察しています。 | 大きな顕微鏡を利用して観察しました。 |
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受精膜ができたところの様子です。 | 少しずつ細胞分裂が始まりました。 | 何回か細胞分裂が起きた後の様子です。 |
※ ウニの発生に関しては、『お茶の水女子大学 海洋教育促進プログラム(日本財団助成事業)による「海からの贈り物(ウニ)」教材配布』事業での観察プログラムに参加しました。
2.スルメイカの解剖
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イカの解剖の様子です。 | 水晶体の観察をしているところです。実際に文字が大きく映ります。 |
3.イワシの解剖
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先ず、イワシの解剖の様子を全体で指導を受けました。 | 実際にみんなで解剖実習を行いました。 |
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生命の不思議を知ることができた実験となりました。 実験終了後、本日の実験に参加した全員で写真を撮りました。 |
1.水への溶け方
溶 質 | 示 性 式 | 溶け方の様子 |
メタノール | CH3-OH | よく混じり合った(界面ができなかった) |
エタノール | CH3-CH2-OH | よく混じり合った(界面ができなかった) |
プロパノール | CH3-CH2-CH2-OH | よく混じり合った(界面ができなかった) |
ブタノール | CH3-CH2-CH2-CH2-OH | 混じり合わなかった(界面ができた) |
ヘキサン | CH3-CH2-CH2-CH2-CH2-CH3 | 混じり合わなかった(界面ができた) |
アセトン | CH3-CO-CH3 | よく混じり合った(界面ができなかった) |
ここから、有機化合物の構造と水への溶け方の違いを学びました。また、水素結合の違いを考察したり、溶媒を飽和食塩水にしたりして溶ける様子からミクロの世界を想像しながら実験を行いました。
また、界面を消したり、逆に、混じり合った溶液から界面を生じさせたりしました。
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実験前の諸注意を聞いているところです。 | 試薬の秤量もすべて生徒自身で行います。 |
2.アルデヒドの性質
メタノールを2種類の酸化剤を用いて酸化させることによって、ホルムアルデヒドを作りました。
アルデヒドの検出は、フェーリング溶液を用いて確認しました。これは大学入試でもよく出題されるものです。
3.アニリンの性質
アニリン(C6H5-NH2)は、酸と反応する塩基のはたらきがあります。
アニリンの検出を、さらし粉 と 二クロム酸カリウム水溶液 を利用して確認しました。
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教科書や資料集(図録)にある有名な呈色反応を確認しました。 | 楽しそうに実験をしています。 |
4.サリチル酸メチルの合成
サリチル酸とメタノールを用いて、サリチル酸メチルを合成しました。 教室中が湿布特有の匂いで充満しました。
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実験終了後にみんなで集合して写真を撮りました。 長時間の実験で多少疲れましたが、いい想い出になりました。 |
大学入試を突破した3年1組(医科コース)の先輩(6名)が、生物学実験 ・ 化学実験 ともに実験のアシスタントとして手伝ってくれました。
生物学実験を終えての生徒の感想(一部抜粋) |
・細胞分裂が想像していたものよりもはやくて驚いた。小さな細胞の形が変わっていく様子が面白かった。 |
・イカやイワシの解剖を通して、お料理の知識にもつながってよかったです。 |
・イカの水晶体を摘出して文字が大きくなって写ったことに驚きました。 |
・ウニの受精膜が、受精した時にすぐにできあがっていく様子を観察して、生命の誕生の神秘を感じることができました。 |
化学実験を終えての生徒の感想(一部抜粋) |
・図録や教科書で見ただけだった呈色反応を直に見ることができたのがよかったです。 |
・アニリンが水に溶けずに試験管の底で、「ぷよぷよ」していたことが可愛かった。アニリンブラックが想像していたものと全然違ったので驚きであった。 |
・アニリンの実験がとても面白かった。界面ができる実験の様子を観察して、混じり合う物質の組み合わせ(構造の違い)について講義を聴いて、「なるほどな」と思いました。 |
・実験を行うことで、現象が目の前で起きて、五感で触れることができたので、記憶に残りやすかった。 |